霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三六章 豊日別(とよひわけ)〔三三六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第7巻 霊主体従 午の巻 篇:第7篇 日出神 よみ(新仮名遣い):ひのでのかみ
章:第36章 豊日別 よみ(新仮名遣い):とよひわけ 通し章番号:336
口述日:1922(大正11)年02月01日(旧01月05日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月31日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
日の出神と八島別は、虎転別の改心を喜んだ。虎転別は日の出神に許しを乞い、受け入れられると、館を取り巻く群衆のところへ走って行き、悪を放して善に返れ、と呼ばわった。
群集は拍子抜けしておのおの家路に帰って行った。八島別は純世姫の神霊を祀り、肥の国の守護神・建日向別となった。虎転別は後に豊の国の守護職・豊日別になる。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-05-06 19:18:46 OBC :rm0736
愛善世界社版:219頁 八幡書店版:第2輯 112頁 修補版: 校定版:226頁 普及版:93頁 初版: ページ備考:
001 ()出神(でのかみ)002八島別(やしまわけの)宣使(かみ)は、003虎転別(とらてんわけ)(こころ)よりの改心(かいしん)(よろこ)び、004神前(しんぜん)御饌(みけ)御酒(みき)種々(くさぐさ)(もの)(そな)(たら)はし、005祝詞(のりと)奏上(そうじやう)(たがひ)(こころ)打明(うちあ)けて兄弟(きやうだい)(ごと)(むつ)()ひける。006虎転別(とらてんわけ)は、007()出神(でのかみ)(むか)ひ、
008虎転別『お(かげ)(もつ)()()憑依(ひようい)せる八岐(やまた)大蛇(をろち)悪霊(あくれい)は、009貴下(きか)神力(しんりき)()つて(のこ)らず脱出(だつしゆつ)しました。010(いま)となつては(なん)となく精神(せいしん)清々(すがすが)しく()(かる)心地(ここち)(いた)します。011(いま)まで(わたくし)悪神(あくがみ)(とりこ)となり、012数多(あまた)国人(くにびと)(そその)かし、013(おそ)(おほ)くも(かみ)(をしへ)()(つた)宣伝使(せんでんし)()(なや)めむとしたる重々(ぢうぢう)(ふか)我身(わがみ)(つみ)014何卒(なにとぞ)見直(みなほ)()(なほ)して(くだ)さいませ』
015(なみだ)(とも)詫入(わびい)るにぞ、016()出神(でのかみ)(あは)れを(もよ)ほして、
017日の出神人間(にんげん)(すべ)(かみ)(さま)分霊(ぶんれい)であります。018(うま)れつき悪人(あくにん)一人(ひとり)()い。019(ただ)(こころ)(ゆる)みより種々(いろいろ)悪魔(あくま)左右(さいう)されて、020悪行(あくぎやう)()すのであつて、021(けつ)して肉体(にくたい)所作(しよさ)ではない。022肉体(にくたい)(みな)その悪神(あくがみ)使(つか)はれるのであるから、023そこで(かみ)(さま)直日(なほひ)見直(みなほ)し、024()(なほ)し、025()(なほ)(たま)ふのである。026(また)その悪魔(あくま)(いへど)も、027(こころ)(あらた)むればきつと()(ゆる)しになるのである。028()して(かみ)分霊(わけみたま)たる人間(にんげん)貴方(あなた)029(かなら)()心配(しんぱい)あるな』
030(ねんごろ)教理(けうり)()(さと)せば、031虎転別(とらてんわけ)()(よろこ)()(さと)り、
032虎転別『あゝ(かたじけ)なき()言葉(ことば)033(わたくし)()うしては()られませぬ。034数多(あまた)群衆(ぐんしう)(むか)つて、035(いま)までの曲事(まがごと)()(なほ)さねばなりませぬ。036()(まを)(あひだ)(こころ)(いそ)ぐ。037暫時(しばし)()(ゆる)(くだ)されよ』
038()ひながら、039韋駄天(ゐだてん)(ばし)りに(もん)()()で、040十重(とへ)二十重(はたへ)(むら)がる群衆(ぐんしう)(むか)つて、041(こゑ)張上(はりあ)げ、
042虎転別(かみ)(おもて)(あら)はれて
043(ぜん)(あく)とを立別(たてわけ)
044この()(つく)りし神直日(かむなほひ)
045(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
046ただ何事(なにごと)(ひと)()
047直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)
048()(あやま)ちは()(なほ)
049虎転別(とらてんわけ)曲事(まがごと)
050(いま)()(なほ)神直日(かむなほひ)
051(いま)()(なほ)大直日(おほなほひ)
052これに(むら)がる人々(ひとびと)
053われに(なら)つて()(なほ)
054()しき(こころ)立替(たてか)へよ
055()らき言葉(ことば)立直(たてなほ)
056(ひと)(ふた)()()(いつ)(むゆ)(なな)()(ここの)(たり)(もも)()(よろづ)
057(うた)へば、058群衆(ぐんしう)口々(くちぐち)(やぶ)から(ぼう)虎転別(とらてんわけ)言霊(ことたま)に、059アフンとして(くち)(ひら)き、
060一同『ヤヽヤイ(なん)だい。061一体(いつたい)薩張(さつぱり)こンだ。062テンツクテンだ、063テンテラテンだ、064テンプクだ、065天狗(てんぐ)だ、066天界(てんかい)だ、067回天(くわいてん)だ。068てン(わけ)(わか)らぬぢやないか』
069虎転別(とらてんわけ)は、070なほも言葉(ことば)()いで、
071虎転別(あく)(なか)にも(ぜん)がある
072(ぜん)(おも)ふても(あく)がある
073(おれ)(いま)まで(あく)だつた
074八島別(やしまわけの)宣使(かみ)さまや
075()出神(でのかみ)御教(みをしへ)
076(あく)(かへ)つて(ぜん)となり
077(いま)(こころ)清々(すがすが)
078(ぜん)(かへ)れよ(みな)(もの)
079(あく)(ほか)せよ(みな)(もの)
080大音声(だいおんじやう)()ばはりければ、081(いま)まで(たけ)()つて(この)(やかた)()(かこ)んでゐた群衆(ぐんしう)は、082この言葉(ことば)拍子(へうし)()けがし口々(くちぐち)(つぶや)きながら、083各々(おのおの)家路(いへぢ)(かへ)()く。084ここに八島別(やしまわけ)は、085純世姫(すみよひめの)(みこと)神霊(しんれい)(まつ)り、086()(くに)守護神(しゆごじん)となり、087建日向別(たけひむかわけ)御校正本・愛世版では「建日別」になっているが、校定版・八幡版では「建日向別」に直されている。ストーリー上は「建日向別」が正しい。第35巻第8章では、八島別は火の国に降り「建日向別」になったと記されている。「建日別」は熊襲の国の守護職である(第7巻第25章、第28章を参照)。となり、088また虎転別(とらてんわけ)(こころ)(あらた)めて、089(とよ)(くに)守護職(しゆごしよく)となり、090豊日別(とよひわけ)となりにける。
091大正一一・二・一 旧一・五 外山豊二録)
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