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総説(そうせつ)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第22巻 如意宝珠 酉の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:総説 よみ(新仮名遣い):そうせつ 通し章番号:
口述日:1922(大正11)年05月28日(旧05月02日) 口述場所:松雲閣 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年7月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
天下万物の中で、もっとも身魂が優れている存在である人間は、天から上中下三段の御魂を授けられて各自の御魂相応に世界経綸の神業を負わせているのである。
しかし今の世は身魂の位置が転倒していて、悪霊などが人類の霊魂を狂惑している。そのために地上は霊主体従・弱肉強食の暗黒世界となってしまっている。
天下経綸の神業に奉仕すべき人類の御魂が抜けてしまい獣の心になってしまっていては、世界は行き詰まり、急変事が突発しないとも限らない。
世界の人類は一日も早く目を覚まし、誠一つの麻柱の道によって霊魂を磨き、神心に立ち返られなければならない。
真心とは、天地の先祖の大神の大精神に合致した清浄心である。至仁至愛にして万事に心を配り、泰然として動かず焦らず、物質欲に淡く心神を安静に保ち、天意を本として人と争わずよく耐え忍ぶ。
宇宙一切を我が身魂の所有となして春夏秋冬、昼夜風雨雷電霜雪、いずれも言霊の御稜威に服従するまでに至るならば、初めて神心を発揚したと言えるのである。
災難や艱難苦難に会っても意に介せず、幸運に会っても油断せず、生死を一如と見、世事一切を神明の御心に任せる。
心魂常に安静にして小さな我を捨てて大我に合し、天の時・神意に従って天下公共のために舎身の活躍をなす。
善を思い善を言い善を行い、奇魂の真智を照らして大人の行いを備える。意思を常に内に向かわせて、自己独り知ることを慎み、力量才覚を人にひけらかすことを望まない。
神明の代表者たる品位を保ち、自然にして世界を光輝かし、一点の私心もなき時は、その胸中に永遠無窮の神国がある。
善者・老者を友として悪人愚者劣者を憐れみ、精神上・物質上に恵み救い、富貴をうらやまず貧賤をいとわず、富貴に処しては神国のために心魂を傾け、貧に処しては簡易なる生活に感謝する。
我心我欲を戒めて他を害せず傷つけず、失敗しても自暴自棄とならず、天命を楽しみ人としての天職を尽くし自己の生業に励む。
天下修斎の大神業に参加するときも頭脳を冷静にして騒がず、心魂洋々として不動にして寛仁大度の精神を養い、神政成就を補佐する。
神界の律法に照らして善悪を判断し、天意にしたがって一々最善の行動を取り、至仁至愛の真心を持って万有を守る。公平な精神を持つ人格を備える。
これらが備わったとき、すなわち神人にしての心魂は真心なのである。
逆に利害得失のために精神を左右して、体主霊従・利己主義を標榜するのは小人の魔心なのである。
魔心の帰結として、執着心強くして自ら地獄道を造り邪気を生み出し、自ら苦しむ者が天下に充満する。この阿鼻叫喚の惨状を座視するに忍びず、大神は苦集滅道を説き道法礼節を開示し給うたのである。それがこの物語である。
非は理に勝たず、理は法に勝たず、法は権に勝たず、権は天に勝たず。天定まって人を制するという真諦を神のまにまに二十二巻まで口述し終わった次第である。
いよいよ大正十年九月八日に神命が降り十日間の斎戒沐浴を終わって、同十八日より口述を始め、大正十一年旧三月三日までに五百六十七章を、続いて五月五日までに王仁に因んだ七百十二章を述べ終わった。神界経綸の少しも違算のないことに驚くばかりである。
瑞月が本書を口述始めるや、パリサイ人の非難攻撃現れ、編集者以下筆録者もずいぶん苦しんだが、神助のもとにかろうじて本巻まで口述筆記を終わり、神竜の片鱗をここに開示することができたことを、大教祖の神霊に謹んで感謝し奉る。
また筆録者一同、関係者一同にここに謹んで感謝する次第である。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ:谷口雅治(谷口正治、谷口雅春) データ凡例: データ最終更新日:2023-10-28 17:08:36 OBC :rm220003
愛善世界社版:3頁 八幡書店版:第4輯 379頁 修補版: 校定版:3頁 普及版:1頁 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎著作集 > 第三巻「愛と美といのち」 > [2] 人生 > [2-2] 人は神の子 > [2-2-6] 真人の道
001 (あめ)(した)()きとし()ける万物(ばんぶつ)(なか)にありて、002(もつと)身魂(みたま)(すぐ)れたる人間(にんげん)には、003(てん)より上中下(じやうちうげ)三段(さんだん)御霊(みたま)(さづ)けて、004各自(かくじ)御霊(みたま)相応(さうおう)世界(せかい)経綸(けいりん)神業(しんげふ)()はしめ(たま)ひ、005天国(てんごく)状態(じやうたい)地上(ちじやう)(うつ)してそれぞれ身魂(みたま)階級(かいきふ)立別(たてわ)けられてあるけれども、006(いま)()身魂(みたま)位置(ゐち)顛倒(てんたう)して霊肉(れいにく)一致(いつち)大道(だいだう)(やぶ)れ、007八頭(やつがしら)八尾(やつを)邪霊(みたま)金毛(きんまう)九尾(きうび)悪狐(あくこ)(れい)邪鬼(じやき)霊魂(れいこん)なぞ人類(じんるゐ)精神(せいしん)誑惑(きやうわく)し、008(つひ)には地上(ちじやう)世界(せかい)体主(たいしゆ)霊従(れいじう)009弱肉(じやくにく)強食(きやうしよく)暗黒界(あんこくかい)(くわ)せしめたるため、010(いま)世界(せかい)惨状(さんじやう)である。011(これ)だけ混乱(こんらん)した社会()(なん)とも(おも)はぬやうに()つたのも、012地上(ちじやう)人類(じんるゐ)(みな)邪神(じやしん)霊魂(れいこん)感染(かんせん)()つて()るからである。
013 天下(てんか)経綸(けいりん)神業(しんげふ)奉仕(ほうし)すべき人類(じんるゐ)御魂(みたま)全然(さつぱり)脱退(ぬけ)(しま)ひ、014九分(くぶ)九厘(くりん)まで獣畜(けもの)(こころ)堕落(だらく)して世界(せかい)()げも(おろ)しも()らぬやうになり、015彼方(かなた)大空(おほぞら)より此方(こなた)(そら)電火(でんくわ)のひらめくが(ごと)急変事(きふへんじ)突発(とつぱつ)せずとも断定(だんてい)しがたい。016世界(せかい)人類(じんるゐ)(いち)(にち)(はや)()(さま)し、017(まこと)(ひと)つの麻柱(あななひ)(みち)によりて霊魂(れいこん)(みが)き、018神心(かみごころ)立帰(たちかへ)らねばならぬ。
019 真心(まごころ)とは天地(てんち)先祖(せんぞ)大神(おほかみ)大精神(だいせいしん)合致(がつち)したる清浄心(せいじやうしん)である。020至仁(しじん)至愛(しあい)にして万事(ばんじ)(こころ)(くば)()(そそ)ぎ、021善事(ぜんじ)()ふも凶事(きようじ)()ふも、022大山(たいざん)泰然(たいぜん)として(うご)かざるが(ごと)く、023微躯(びく)つかず、024焦慮(あせ)らず、025物質欲(ぶつしつよく)淡白(あは)く、026心神(しんしん)安静(あんせい)(たも)ち、027何事(なにごと)天意(てんい)(もつ)(もと)となし、028(ひと)(あらそ)はず()()(しの)び、029宇宙(うちう)万有(ばんいう)一切(いつさい)(わが)身魂(みたま)所有(しよいう)となし、030春夏(しゆんか)秋冬(しうとう)031昼夜(ちうや)風雨(ふうう)雷電(らいでん)霜雪(さうせつ)032(いづ)れも言霊(ことたま)御稜威(みいづ)服従(ふくじゆう)するまでに(いた)らば、033(はじ)めて神心(かみごころ)発揚(はつやう)()たのである。034(また)小三災(せうさんさい)饑病戦(きびやうせん)035大三災(だいさんさい)風水火(ふうすゐくわ)()められ、036如何(いか)なる艱苦(かんく)(ふち)(しづ)(とき)ありとも介意(かいい)せず、037幸運(かううん)(むか)ふも油断(ゆだん)せず、038生死(しやうし)一如(いちによ)心得(こころえ)039生死(せいし)(たい)しては昼夜(ちうや)往来(わうらい)()るが(ごと)く、040世事(せじ)一切(いつさい)神明(しんめい)御心(みこころ)(まか)せ、041(この)みなく(にく)みなく、042()()ては(すす)み、043()()(こころ)(なや)まさず、044心魂(しんこん)(つね)安静(あんせい)にして人事(じんじ)()(こと)045流水(りうすゐ)(ごと)天地(てんち)自然(しぜん)(たの)しみ、046小我(せうが)()大我(たいが)(がつ)し、047才智(さいち)(たよ)らず、048(てん)(とき)(おう)じ、049神意(しんい)(したが)ひ、050天下(てんか)公共(こうきよう)(ため)舎身(しやしん)活動(くわつどう)()し、051万難(ばんなん)(たゆ)まず(くつ)せず、052(ぜん)(おも)ひ、053(ぜん)()ひ、054(ぜん)(おこな)ひ、055奇魂(くしみたま)真智(しんち)()らして大人(たいじん)(おこな)ひを(そな)へ、056(もの)(もつ)(もの)見極(みきは)め、057他人(たにん)自己(おのれ)(ひと)しからむことを(ほつ)せず、058心中(しんちう)(つね)蒼空(さうくう)(ごと)く、059海洋(かいやう)(ごと)二六(にろく)時中(じちう)意思内(いしうち)にのみ(むか)ひ、060自己(じこ)(ひと)()(ところ)(つつし)み、061その力量(りきりやう)才覚(さいかく)(ひと)()られむことを(のぞ)まず、062天地(てんち)大道(だいだう)(したが)つて()(しよ)し、063善言(ぜんげん)美辞(びじ)(もち)ゐ、064光風(くわうふう)霽月(せいげつ)(すこ)しの遅滞(ちたい)なく神明(しんめい)代表者(だいへうしや)たる品位(ひんゐ)(たも)ち、065自然(しぜん)にして世界(せかい)(かがや)かし、066心神(しんしん)(むな)しくして一点(いつてん)私心(ししん)なき(とき)は、067その胸中(きようちう)永遠(ゑいゑん)無窮(むきう)神国(しんこく)あり、068至善(しぜん)至美(しび)至真(ししん)行動(かうどう)(はげ)み、069善者(ぜんしや)(また)老者(らうしや)(とも)とし、070(これ)(たふと)(うや)まひ、071悪人(あくにん)愚者(ぐしや)劣者(れつしや)(あはれ)み、072精神(せいしん)(じやう)(はた)(また)物質(ぶつしつ)(じやう)(めぐ)(すく)ひ、073富貴(ふうき)(うらや)まず貧賤(ひんせん)(いと)はず(あなど)らず、074天分(てんぶん)(やす)んじ社会(しやくわい)のために焦慮(せうりよ)して最善(さいぜん)(つく)し、075富貴(ふうき)(しよ)しては神国(しんこく)のために心魂(しんこん)(かたむ)け、076(ひん)(しよ)しては簡易(かんい)なる生活(せいくわつ)感謝(かんしや)し、077我欲(がよく)貪欲心(どんよくしん)(いまし)め、078()(がい)せず(きず)つけず、079失敗(しつぱい)(きた)るも自暴(じばう)自棄(じき)せず、080天命(てんめい)(たの)しみ、081(ひと)たるの天職(てんしよく)(つく)し、082自己(じこ)生業(せいげふ)(はげ)み、083天下(てんか)修斎(しうさい)大神業(だいしんげふ)参加(さんか)する(とき)(いへど)も、084頭脳(づなう)冷静(れいせい)(をさ)めて周章(あわて)(さわ)がず、085心魂(しんこん)洋々(やうやう)として大海(たいかい)(ごと)く、086(てん)(むな)しうして百鳥(ひやくてう)飛翔(ひしよう)するに(まか)せ、087(うみ)広大(くわうだい)にして魚族(ぎよぞく)遊踊(いうよう)するに(まか)すが(ごと)不動(ふどう)にして、088寛仁(くわんじん)大度(たいど)精神(せいしん)(やしな)ひ、089神政(しんせい)成就(じやうじゆ)神業(しんげふ)輔佐(ほさ)し、090仮令(たとへ)善事(ぜんじ)()るも神界(しんかい)律法(りつぱう)照合(せうがふ)して(あし)ければ(だん)じて(これ)()さず、091天意(てんい)(したが)つて一々(いちいち)最善(さいぜん)行動(かうどう)()り、092昆虫(こんちう)(いへど)(みだ)りに傷害(しやうがい)せず、093至仁(しじん)至愛(しあい)真情(まごころ)(もつ)万有(ばんいう)(まも)る。094(また)乱世(らんせい)(じやう)じて野望(やばう)(おこ)さず、095至公(しこう)至平(しへい)精神(せいしん)()するの人格(じんかく)(そな)はりたる(とき)は、096(すなは)神人(しんじん)にしてその心魂(しんこん)(すなは)真心(まごころ)であり神心(かみごころ)である。
097 利害(りがい)得失(とくしつ)のために精神(せいしん)左右(さいう)にし、098暗黒(あんこく)(ふち)(しづ)良心(りやうしん)(いた)め、099些少(させう)事変(じへん)(さい)して狼狽(らうばい)し、100(たちま)顔色(がんしよく)()へ、101体主(たいしゆ)霊従(れいじう)102利己(りこ)主義(しゆぎ)(もつぱ)らとするものは、103小人(せうじん)魔心(まごころ)より(きた)るのである。104内心(ないしん)頑空(ぐわんくう)妄慮(まうりよ)にして、105小事(せうじ)心身(しんしん)(やぶ)(なが)表面(へうめん)(かざ)り、106(ひと)(まへ)剛胆(がうたん)らしく、107殊勝(しゆしよう)らしく()せむとするは、108小人(せうじん)(この)んで(おこな)(ところ)である。109霊界(れいかい)無視(むし)万世(ばんせい)()(とほ)生死(しやうし)往来(わうらい)神理(しんり)()らず、110現世(げんせ)(ほか)神界(しんかい)幽界(いうかい)儼存(げんぞん)せる(こと)(わきま)へず、111(ゆゑ)神明(しんめい)(おそ)れず、112祖先(そせん)(はい)せず、113(たん)物質(ぶつしつ)(じやう)欲望(よくばう)()られて、114天下(てんか)国家(こくか)のために身命(しんめい)(ささ)ぐる真人(しんじん)(ののし)(あざけ)り、115()(おそ)肉体欲(にくたいよく)(ふけ)り、116肝腎(かんじん)(てん)より使命(しめい)()けたる(かみ)生宮(いきみや)たることを忘却(ばうきやく)する小人(せうじん)数多(あまた)(あら)はれ(きた)(とき)は、117世界(せかい)()(つき)災害(さいがい)悪事(あくじ)続発(ぞくはつ)し、118天下(てんか)益々(ますます)混乱(こんらん)し、119薄志(はくし)弱行(じやくかう)()のみとなり天命(てんめい)(おそ)れず、120(まこと)(わす)利欲(りよく)(はし)り、121()(わきま)へず富貴(ふうき)(うらや)(ねた)み、122貧賤(ひんせん)(あなど)(おのれ)より(すぐ)れたる(ひと)()れば、123(したが)つて(まな)()(をし)へらるることを()さず、124(かへ)つて(これ)(そし)(あざけ)(おの)れの()らざる(てん)(おぎな)ふことを()さず、125(ぜん)にもあれ(あく)にもあれ、126(おのれ)()(おのれ)随従(ずゐじゆう)するものを親友(しんいう)となし、127(つひ)一身(いつしん)(じやう)災禍(さいくわ)(まね)き、128(たちま)怨恨(ゑんこん)(ほのほ)()やすもの、129(これ)魔心(まごころ)結実(けつじつ)である。130執着心(しふちやくしん)(つよ)くして解脱(げだつ)(あた)はず、131(みづか)地獄道(ぢごくだう)(つく)()邪気(じやき)()み、132(みづか)(くる)しむもの天下(てんか)充満(じうまん)し、133阿鼻(あび)叫喚(けうくわん)惨状(さんじやう)露出(ろしゆつ)する社会(しやくわい)惨状(さんじやう)()たまひて至仁(しじん)至愛(しあい)大神(おほかみ)坐視(ざし)するに()へず、134娑婆(しやば)(そく)寂光土(じやくくわうど)真諦(しんたい)()き、135人生(じんせい)をして意義(いぎ)あらしめむとの(だい)慈悲心(じひしん)より、136胎蔵(たいざう)せし苦集(くしふ)滅道(めつだう)()き、137道法(だうはふ)礼節(れいせつ)開示(かいじ)したまひたるは、138()物語(ものがたり)であります。139()()()たず、140()(はふ)()たず、141(はふ)(けん)()たず、142(けん)(てん)()たず、143(てん)(さだ)まつて(ひと)(せい)するてふ真諦(しんたい)を、144(かみ)のまにまに二十二(にじふに)(くわん)まで口述(こうじゆつ)(をは)りました。145神諭(しんゆ)()ふ、
146三月(みつき)三日(みつか)147五月(いつつき)五日(いつか)変性(へんじやう)女子(によし)()りて結構(けつこう)日柄(ひがら)である云々(うんぬん)
148と、149いよいよ大正(たいしやう)(じふ)(ねん)()(ぐわつ)八日(やうか)神命(しんめい)(くだ)十日間(とをかかん)斎戒(さいかい)沐浴(もくよく)(をは)つて、150(どう)十八(じふはち)(にち)より口述(こうじゆつ)(はじ)め、151大正(たいしやう)十一(じふいち)(ねん)壬戌(みづのゑいぬ)(きう)三月(さんぐわつ)三日(みつか)(まで)五六七(みろく)(かみ)(ちな)みたる五百(ごひやく)六十七(ろくじふしち)(しやう)()()へ、152(つづ)いて五月(ごぐわつ)五日(いつか)までに瑞月(ずゑげつ)王仁(おに)(ちな)みたる七百(しちひやく)十二(じふに)(しやう)惟神(かむながら)(てき)()(をは)りたるも、153(また)神界(しんかい)()経綸(けいりん)(がう)違算(ゐさん)なきに驚歎(きやうたん)する次第(しだい)であります。154本年(ほんねん)五十二(ごじふに)(さい)瑞月(ずゐげつ)が、155本書(ほんしよ)口述(こうじゆつ)(はじ)むるや、156パリサイ(じん)批難(ひなん)攻撃(こうげき)相当(さうたう)(あら)はれ、157随分(ずゐぶん)編輯者(へんしふしや)以下(いか)筆録者(ひつろくしや)(はなは)だしく(くる)しまれたのですが、158神助(しんじよ)(もと)(から)ふじて本巻(ほんくわん)まで口述(こうじゆつ)筆記(ひつき)(をは)り、159神竜(しんりう)片鱗(へんりん)(ここ)開示(かいじ)()たるを、160大教祖(だいけうそ)神霊(しんれい)(つつし)んで感謝(かんしや)(たてまつ)り、161外山(とやま)豊二(とよじ)(はじ)加藤(かとう)女史(ぢよし)162松村(まつむら)真澄(まさずみ)163谷村(たにむら)真友(まさとも)164近藤(こんどう)貞二(ていじ)165谷口(たにぐち)雅治(まさはる)「雅治」は底本通り。正しくは「正治」または「雅春」。166桜井(さくらゐ)重雄(しげを)167北村(きたむら)隆光(たかてる)168山上(やまがみ)女史(ぢよし)その()本書(ほんしよ)関係(くわんけい)諸氏(しよし)渾身(こんしん)努力(どりよく)を、169(ここ)(つつし)んで感謝(かんしや)する次第(しだい)であります。
170   大正十一年五月二十八日 旧五月二日 於松雲閣
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