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第73巻(子の巻)
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第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
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第25巻(子の巻)
序文
総説
第1篇 相縁奇縁
01 水禽の音
〔747〕
02 与太理縮
〔748〕
03 鶍の恋
〔749〕
04 望の縁
〔750〕
第2篇 自由活動
05 酒の滝壺
〔751〕
06 三腰岩
〔752〕
07 大蛇解脱
〔753〕
08 奇の巌窟
〔754〕
第3篇 竜の宮居
09 信仰の実
〔755〕
10 開悟の花
〔756〕
11 風声鶴唳
〔757〕
12 不意の客
〔758〕
第4篇 神花霊実
13 握手の涙
〔759〕
14 園遊会
〔760〕
15 改心の実
〔761〕
16 真如の玉
〔762〕
第5篇 千里彷徨
17 森の囁
〔763〕
18 玉の所在
〔764〕
19 竹生島
〔765〕
余白歌
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第一九章
竹生島
(
ちくぶじま
)
〔七六五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第25巻 海洋万里 子の巻
篇:
第5篇 千里彷徨
よみ(新仮名遣い):
せんりほうこう
章:
第19章 竹生島
よみ(新仮名遣い):
ちくぶしま
通し章番号:
765
口述日:
1922(大正11)年07月12日(旧閏05月18日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年5月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
駒彦は、高姫が欲に目が眩んで東助館でなぶられ、また杢助館でも騙されてまんまと竹生島へと追いやられた様を歌に歌った。
そして、騙されたと知った高姫が聖地に戻ってきたら、国依別や秋彦と面倒を起こすことが今から思いやられる、と旅の見送りの歌を歌って両人の門出を見送った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-05-10 10:32:20
OBC :
rm2519
愛善世界社版:
285頁
八幡書店版:
第5輯 136頁
修補版:
校定版:
297頁
普及版:
128頁
初版:
ページ備考:
001
駒彦
『
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふえ
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
002
黄金
(
こがね
)
の
玉
(
たま
)
や
紫
(
むらさき
)
の
003
珍
(
うづ
)
の
宝
(
たから
)
に
魂
(
たましひ
)
を
004
抜
(
ぬ
)
かれて
胸
(
むね
)
もどきどきと
005
浪
(
なみ
)
高姫
(
たかひめ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
が
006
高山彦
(
たかやまひこ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
007
高山
(
たかやま
)
低山
(
ひきやま
)
野
(
の
)
の
末
(
すゑ
)
や
008
河
(
かは
)
の
中
(
なか
)
迄
(
まで
)
村胆
(
むらきも
)
の
009
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り
気
(
き
)
を
配
(
くば
)
り
010
探
(
さが
)
して
見
(
み
)
れど
影
(
かげ
)
さへも
011
見
(
み
)
えぬみたまの
苦
(
くる
)
しさに
012
又
(
また
)
も
竜宮
(
りうぐう
)
を
後
(
あと
)
にして
013
現界
(
このよ
)
幽界
(
あのよ
)
の
瀬戸
(
せと
)
の
海
(
うみ
)
014
命
(
いのち
)
を
的
(
まと
)
に
淡路島
(
あはぢしま
)
015
洲本
(
すもと
)
の
郷
(
さと
)
に
名
(
な
)
も
高
(
たか
)
き
016
東助館
(
とうすけやかた
)
に
立
(
た
)
ち
向
(
むか
)
ひ
017
虻蜂
(
あぶはち
)
取
(
と
)
らずの
問答
(
もんだふ
)
に
018
やつさもつさと
時
(
とき
)
移
(
うつ
)
し
019
争
(
あらそ
)
ふ
折
(
をり
)
しも
女房
(
にようばう
)
の
020
お
百合
(
ゆり
)
の
方
(
かた
)
にうまうまと
021
揺
(
ゆ
)
り
落
(
おと
)
されて
荒浪
(
あらなみ
)
の
022
打
(
う
)
ち
寄
(
よ
)
せ
来
(
きた
)
る
汀
(
みぎは
)
より
023
又
(
また
)
もや
船
(
ふね
)
を
操
(
あやつ
)
りて
024
再度山
(
ふたたびやま
)
のふもとなる
025
生田
(
いくた
)
の
森
(
もり
)
に
着
(
つ
)
きにける
026
高姫
(
たかひめ
)
黒姫
(
くろひめ
)
始
(
はじ
)
めとし
027
高山彦
(
たかやまひこ
)
は
黒
(
くろ
)
ン
坊
(
ばう
)
の
028
アール、エースを
随
(
したが
)
へて
029
教
(
をしへ
)
の
館
(
やかた
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
030
夕陽
(
せきやう
)
西
(
にし
)
に
傾
(
かたむ
)
きて
031
烏
(
からす
)
の
声
(
こゑ
)
も
悲
(
かな
)
しげに
032
塒
(
ねぐら
)
求
(
もと
)
むる
宵
(
よひ
)
の
口
(
くち
)
033
門
(
もん
)
に
佇
(
たたず
)
み
戸
(
と
)
を
叩
(
たた
)
き
034
モウシモウシと
訪
(
おとな
)
へば
035
中
(
なか
)
より
聞
(
きこ
)
ゆる
婆
(
ばば
)
の
声
(
こゑ
)
036
訝
(
いぶ
)
かしさよと
高姫
(
たかひめ
)
は
037
戸
(
と
)
の
隙間
(
すきま
)
より
打
(
う
)
ち
覗
(
のぞ
)
き
038
老婆
(
らうば
)
の
声
(
こゑ
)
の
持主
(
もちぬし
)
は
039
的切
(
てつきり
)
男
(
をとこ
)
と
判明
(
はんめい
)
し
040
お
前
(
まへ
)
の
声
(
こゑ
)
は
駒彦
(
こまひこ
)
か
041
馬鹿
(
ばか
)
にするのも
程
(
ほど
)
がある
042
早
(
はや
)
く
開
(
ひら
)
けと
打
(
う
)
ち
叩
(
たた
)
く
043
是非
(
ぜひ
)
に
及
(
およ
)
ばず
駒彦
(
こまひこ
)
は
044
中
(
なか
)
よりガラリと
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けて
045
俄
(
にはか
)
に
作
(
つく
)
るおチヨボ
口
(
ぐち
)
046
揉手
(
もみで
)
しながら
腰
(
こし
)
屈
(
かが
)
め
047
優
(
やさ
)
しき
女
(
をんな
)
の
作
(
つく
)
り
声
(
ごゑ
)
048
高姫
(
たかひめ
)
さまや
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
049
ようまアお
越
(
こ
)
し
下
(
くだ
)
さつた
050
サアサアお
入
(
はい
)
りなされませ
051
私
(
わたし
)
の
体
(
からだ
)
は
駒彦
(
こまひこ
)
ぢや
052
俄
(
にはか
)
に
体
(
からだ
)
が
変
(
へん
)
になり
053
慄
(
ふる
)
ひ
出
(
だ
)
したる
折
(
をり
)
もあれ
054
黒姫
(
くろひめ
)
さまの
霊
(
れい
)
が
来
(
き
)
て
055
重
(
おも
)
い
体
(
からだ
)
を
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
056
婆
(
ば
)
さまの
声
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
しました
057
続
(
つづ
)
いて
憑
(
うつ
)
つた
玉能姫
(
たまのひめ
)
058
以前
(
いぜん
)
に
変
(
かは
)
る
淑
(
しと
)
やかな
059
惚
(
ほ
)
れ
惚
(
ぼ
)
れするよな
涼
(
すず
)
し
声
(
ごゑ
)
060
我
(
われ
)
と
我
(
わ
)
が
手
(
て
)
に
惚
(
ほれ
)
ました
061
高姫司
(
たかひめつかさ
)
は
横柄
(
わうへい
)
に
062
然
(
しか
)
らば
御免
(
ごめん
)
と
云
(
い
)
ひ
捨
(
す
)
てて
063
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
を
064
伴
(
ともな
)
ひ
一間
(
ひとま
)
に
座
(
ざ
)
を
占
(
し
)
める
065
国依別
(
くによりわけ
)
や
秋彦
(
あきひこ
)
は
066
こりや
耐
(
たま
)
らぬと
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
へ
067
一
(
いち
)
時
(
じ
)
逃
(
のが
)
れに
身
(
み
)
を
隠
(
かく
)
し
068
火鉢
(
ひばち
)
を
前
(
まへ
)
に
長煙管
(
ながぎせる
)
069
松葉
(
まつば
)
の
粉煙草
(
こたばこ
)
吸
(
す
)
ひながら
070
カンと
叩
(
たた
)
いた
煙管
(
きせる
)
の
音
(
おと
)
に
071
高姫
(
たかひめ
)
一行
(
いつかう
)
耳
(
みみ
)
を
立
(
た
)
て
072
つかつか
奥
(
おく
)
へ
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
る
073
こりや
大変
(
たいへん
)
と
両人
(
りやうにん
)
は
074
杢助司
(
もくすけつかさ
)
の
真似
(
まね
)
をして
075
ごろりと
転
(
こ
)
けて
足
(
あし
)
を
上
(
あ
)
げ
076
チウチウ クウクウ キウキウと
077
天井
(
てんじやう
)
の
鼠
(
ねずみ
)
の
真似
(
まね
)
をする
078
此処
(
ここ
)
へ
高姫
(
たかひめ
)
やつて
来
(
き
)
て
079
ほんに
可愛
(
かあい
)
や
両人
(
りやうにん
)
は
080
霊肉
(
れいにく
)
共
(
とも
)
に
四足
(
よつあし
)
に
081
なつて
仕舞
(
しま
)
うたか
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
082
お
詫
(
わび
)
申
(
まを
)
して
助
(
たす
)
けむと
083
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
が
084
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
諸共
(
もろとも
)
に
085
ウンとばかりに
霊
(
れい
)
をかけ
086
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
宣
(
の
)
りつれば
087
国依別
(
くによりわけ
)
は
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
り
088
坐
(
すわ
)
つた
儘
(
まま
)
の
神懸
(
かむがか
)
り
089
ドスンドスンと
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
り
090
座敷
(
ざしき
)
の
中
(
なか
)
にて
餅
(
もち
)
を
搗
(
つ
)
く
091
鹿公
(
しかこう
)
迄
(
まで
)
が
同
(
おな
)
じよに
092
猿
(
さる
)
の
人真似
(
ひとまね
)
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
り
093
餅
(
もち
)
と
団子
(
だんご
)
を
搗
(
つ
)
き
交
(
ま
)
ぜて
094
高姫司
(
たかひめつかさ
)
を
相手取
(
あひてど
)
り
095
手持
(
てもち
)
無沙汰
(
ぶさた
)
な
顔
(
かほ
)
をして
096
団子
(
だんご
)
理窟
(
りくつ
)
を
捏
(
こ
)
ね
廻
(
まは
)
し
097
嘘
(
うそ
)
から
生
(
うま
)
れた
大天狗
(
だいてんぐ
)
098
たうとう
真実
(
ほんと
)
の
鼻高
(
はなだか
)
に
099
しられて
仕舞
(
しま
)
ひ
両人
(
りやうにん
)
は
100
引
(
ひ
)
くに
引
(
ひ
)
かれぬ
当惑
(
たうわく
)
の
101
締木
(
しめぎ
)
にかかつた
可笑
(
をか
)
しさよ
102
駒彦
(
こまひこ
)
様子
(
やうす
)
を
窺
(
うかが
)
へば
103
真面目
(
まじめ
)
な
顔
(
かほ
)
で
高姫
(
たかひめ
)
や
104
高山彦
(
たかやまひこ
)
や
黒姫
(
くろひめ
)
が
105
押問答
(
おしもんだふ
)
のいがみ
合
(
あ
)
ひ
106
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
す
許
(
ばか
)
り
思
(
おも
)
はれて
107
臍茶
(
へそちや
)
を
沸
(
わか
)
す
苦
(
くる
)
しさに
108
外
(
そと
)
の
景色
(
けしき
)
を
眺
(
なが
)
めやり
109
可笑
(
をか
)
しさ
紜
(
まぎ
)
らす
窓
(
まど
)
の
口
(
くち
)
110
セツパ
詰
(
つま
)
つた
国依別
(
くによりわけ
)
は
111
たうとう
天狗
(
てんぐ
)
になり
済
(
す
)
まし
112
高姫司
(
たかひめつかさ
)
をチヨロまかし
113
近江
(
あふみ
)
の
国
(
くに
)
の
竹生島
(
ちくぶしま
)
114
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
へ
115
高山彦
(
たかやまひこ
)
も
黒姫
(
くろひめ
)
も
116
やつて
仕舞
(
しま
)
うた
御
(
お
)
手際
(
てぎは
)
に
117
駒彦
(
こまひこ
)
胸
(
むね
)
を
撫
(
な
)
で
下
(
おろ
)
し
118
生田
(
いくた
)
の
森
(
もり
)
の
留守番
(
るすばん
)
を
119
仰
(
あふ
)
せつけられました
故
(
ゆゑ
)
120
確
(
しつか
)
り
後
(
あと
)
を
守
(
まも
)
ります
121
国依別
(
くによりわけ
)
や
秋彦
(
あきひこ
)
の
122
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
123
何卒
(
どうぞ
)
御
(
ご
)
無事
(
ぶじ
)
でお
達者
(
たつしや
)
で
124
綾
(
あや
)
の
高天
(
たかま
)
に
恙
(
つつが
)
なく
125
早
(
はや
)
く
安着
(
あんちやく
)
遊
(
あそ
)
ばせよ
126
孰
(
いづ
)
れ
高姫
(
たかひめ
)
一行
(
いつかう
)
は
127
綾
(
あや
)
の
聖地
(
せいち
)
に
帰
(
かへ
)
りませう
128
その
時
(
とき
)
こそは
国依別
(
くによりわけ
)
と
129
高姫
(
たかひめ
)
さまの
争
(
いさかひ
)
の
130
立派
(
りつぱ
)
な
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くであろ
131
今
(
いま
)
から
思
(
おも
)
ひやられます
132
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
133
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましまして
134
国依別
(
くによりわけ
)
や
秋彦
(
あきひこ
)
に
135
敗北
(
ひけ
)
を
取
(
と
)
らして
下
(
くだ
)
さるな
136
三五教
(
あななひけう
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
137
宇都
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
駒彦
(
こまひこ
)
が
138
心
(
こころ
)
を
正
(
ただ
)
し
身
(
み
)
を
正
(
ただ
)
し
139
慎
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる』
140
と
別
(
わか
)
れの
祝歌
(
しゆくか
)
を
歌
(
うた
)
つて
両人
(
りやうにん
)
が
聖地
(
せいち
)
へ
参向
(
さんかう
)
の
首途
(
かどで
)
を
見送
(
みおく
)
るのであつた。
141
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
142
(
大正一一・七・一二
旧閏五・一八
加藤明子
録)
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