霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一九章 祓戸(はらひど)四柱(よはしら)〔二六九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻 篇:第4篇 立花の小戸 よみ(新仮名遣い):たちはなのおど
章:第19章 祓戸四柱 よみ(新仮名遣い):はらいどよはしら 通し章番号:269
口述日:1922(大正11)年01月20日(旧12月23日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
大国治立尊の左守神である高皇産霊大御神と、右守神である神皇産霊大神は、自らの精霊である神伊弉諾の大神、撞の御柱大御神、神伊弉冊大神に天の瓊矛を授け、天の浮橋である黄金橋の上に立たせた。
天の瓊矛によってくらげのように漂う大洪水の海を掻き鳴らし、日の大神の伊吹によって宇宙に清鮮の息を起こして地上一切を乾燥させ、すべての汚れを払いのけさせたもうた。日の大神の息からなりませる神を、伊吹戸主神という。
泥にまみれた地上の草木をきれいにするために、風を起こし雨を添えた。この水火から現れた神を、速秋津比売神という。また山々の間に河川を流して、一切の汚物を退けさせた。この御息を瀬織津比売神という。
瀬織津比売神は地上各地からすべての汚れを大海原に持ち去る。この汚れをさらに地底の国に持ち去り、さすらい失う御息を、速佐須良比売神という。
以上、四柱の神を祓戸神と称し、宇宙一切の新陳代謝=神界の大機関となしたもうた。この機関により、宇宙一切のものは完全に呼吸することができ、新陳代謝の機能がまったく完備したのである。
この神業を、九山八海(つくし)の火燃輝(ひむか)のアオウエイ(たちばな)の緒所(おど=臍)の青木原(あはぎはら)に御禊払いたまう、というのである。この神示については言霊学上、深遠微妙な意味があるが、これは後日述べることとする。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-04-18 19:52:18 OBC :rm0619
愛善世界社版:109頁 八幡書店版:第1輯 669頁 修補版: 校定版:111頁 普及版:45頁 初版: ページ備考:
001()神国(かみくに)知食(しろしめ)
002(かむ)伊弉諾(いざなぎ)大神(おほかみ)
003(つき)御柱(みはしら)大御神(おほみかみ)
004(かむ)伊弉冊(いざなみ)大神(おほかみ)
005(あめ)(つち)との中空(なかぞら)
006黄金(こがね)(はし)(あら)はれて
007(あま)瓊矛(ぬほこ)をさしおろし
008高皇(たかみ)産霊(むすびの)大御神(おほみかみ)
009神皇(かむみ)産霊(むすびの)大神(おほかみ)
010神勅(みこと)(かしこ)泥海(どろうみ)
011許袁呂(こをろ)許袁呂(こをろ)()()して
012(ほこ)(さき)より(したた)れる
013淤能碁呂(おのころ)(じま)胞衣(えな)となし
014神国(みくに)(つく)(かた)めむと
015二仁(にじん)(つま)()()かれ
016黄金(こがね)(はし)渡会(わたらひ)
017天教山(てんけうざん)()()ちて
018()花姫(はなひめ)(かた)らひつ
019常磐(ときは)堅磐(かきは)(まつ)()
020千代(ちよ)万代(よろづよ)(きづ)かむと
021(つき)世界(せかい)知食(しろしめ)
022(かむ)伊弉冊(いざなみ)大御神(おほみかみ)
023()神国(かみくに)主宰(つかさ)なる
024(つき)御神(みかみ)諸共(もろとも)
025(ゆき)より(きよ)玉柱(たまばしら)
026見立(みた)(たま)ひて目出度(めでた)くも
027(つき)(ゆき)(はな)神祭(かむまつ)
028一度(いちど)(ひら)()(はな)
029三十三(さんじふさん)(さう)()(へん)
030五十六(ごじふろく)(おく)七千万(しちせんまん)
031(なが)月日(つきひ)(まつ)()
032ミロクの御代(みよ)()てむとて
033まづ淡島(あはしま)()(たま)
034伊予(いよ)二名(ふたな)筑紫島(つくしじま)
035豊葦原(とよあしはら)中津国(なかつくに)
036雄島(をしま)雌島(めしま)壱岐(いき)対馬(つしま)
037佐渡(さど)淡路(あはぢ)島々(しまじま)
038()みなしたまふ国魂(くにたま)
039山川(やまかは)木草(きくさ)(まも)(がみ)
040各自(おのも)各自(おのも)()(たま)
041(をさ)まる御代(みよ)三柱(みはしら)
042(つき)御柱(みはしら)大御神(おほみかみ)
043(あめ)御柱(みはしら)大御神(おほみかみ)
044(くに)御柱(みはしら)大御神(おほみかみ)
045この三柱(みはしら)大神(おほかみ)
046国祖(かむろ)(かみ)()(たま)
047(あめ)()します御三柱(みみはしら)
048()にも(たふと)有難(ありがた)
049(ふる)神代(かみよ)物語(ものがたり)
050()くぞ目出度(めでた)今日(けふ)(はる)
051(もも)草木(くさき)(さきがけ)
052(にほ)()でたる白梅(しらうめ)
053(ゆき)より(きよ)()(かを)
054一度(いちど)(ひら)常磐木(ときはぎ)
055常磐(ときは)(まつ)(しげ)りたる
056()にも(たふと)(かみ)(くに)
057須弥仙(しゆみせん)(ざん)(こし)をかけ
058(まも)(たま)ひし野立彦(のだちひこ)
059野立(のだち)(ひめ)二柱(ふたはしら)
060顕幽二界(うつつかくりよ)修理固成(かためな)
061根底(ねそこ)(くに)(かた)めむと
062天教山(はちすのやま)噴火口(ほのでぐち)
063(かみ)出口(でぐち)入口(いりぐち)
064(さだ)めて(ここ)()御国(みくに)
065(いは)より(かた)真心(まごころ)
066猛火(たけび)(なか)(なん)のその
067()にも()かれぬ(みづ)さへに
068(おぼ)れぬ身魂(みたま)鳴戸灘(なるとなだ)
069根底(ねそこ)(くに)(いた)りまし
070浮瀬(うきせ)()ちて(くる)しめる
071数多(あまた)身魂(みたま)(すく)はむと
072無限地獄(ねぞこのくに)(くる)しみを
073我身(わがみ)(ひと)つに()()けて
074三千(さんぜん)(ねん)(むかし)より
075(こら)(こら)へし()(なみだ)
076()れて(うれ)しき(かみ)()
077その(いしずゑ)()れませる
078(かみ)出口(でぐち)物語(ものがたり)
079(おに)()るてふ節分(せつぶん)
080四方(よも)陽気(やうき)()(はる)
081()煎豆(いりまめ)()(はな)
082(きた)時節(じせつ)(たふと)けれ。
083 天地(てんち)大変動(だいへんどう)により、084大地(だいち)南西(なんせい)傾斜(けいしや)し、085()のため大空(たいくう)大気(たいき)変動(へんどう)(おこ)し、086数多(あまた)神人(かみがみ)が、087唯一(ゆゐいつ)武器(ぶき)として使用(しよう)したる(あまの)磐樟船(いはくすぶね)088鳥船(とりぶね)も、089宇宙(うちう)震動(しんどう)のため(なん)効力(かうりよく)もなさざりき。090その(とき)もつとも役立(やくだ)ちしは神示(しんじ)方舟(はこぶね)のみにして、091(きん)(ぎん)(どう)三橋(さんけう)より垂下(すゐか)する(すく)ひの(つな)と、092琴平別(ことひらわけ)(かめ)(くわ)して、093泥海(どろうみ)(およ)ぎ、094(ただ)しき神人(しんじん)高山(かうざん)(はこ)びて救助(きうじよ)したるのみなりける。
095 天上(てんじやう)よりこの光景(くわうけい)(なが)めたる、096大国治立(おほくにはるたちの)(みこと)左守神(さもりがみ)なる高皇(たかみ)産霊(むすびの)(かみ)097右守神(うもりがみ)なる神皇(かむみ)産霊(むすびの)(かみ)は、098()精霊(せいれい)たる(つき)大御神(おほみかみ)099(かむ)伊弉諾(いざなぎ)大神(おほかみ)100(かむ)伊弉冊(いざなみ)大神(おほかみ)(あま)瓊矛(ぬほこ)(さづ)黄金橋(わうごんけう)なる(あま)浮橋(うきはし)()たしめ(たま)ひて、101海月(くらげ)(ごと)(ただよ)(さわ)滄溟(さうめい)を、102(しほ)許袁呂(こをろ)許袁呂(こをろ)()()(たま)ひ、103()大神(おほかみ)気吹(いぶき)によりて、104宇宙(うちう)清鮮(せいせん)(いき)(おこ)し、105地上(ちじやう)一切(いつさい)乾燥(かんさう)(たま)ひ、106(すべ)ての汚穢(をくわい)塵埃(ぢんあい)(はら)退()けしめ(たま)ひぬ。107この(いき)よりなりませる(かみ)伊吹戸主(いぶきどぬしの)(かみ)()ふ。
108 (しか)して地上(ちじやう)一面(いちめん)(どろ)(まみ)れたる草木(さうもく)(ころも)()がしめむため(かぜ)(おこ)し、109(かぜ)(あめ)()へて(きよ)めたまひぬ。110この水火(いき)より(あら)はれたまへる(かみ)(はや)秋津(あきつ)比売(ひめの)(かみ)()ふ。111(ふたた)山々(やまやま)(あひだ)河川(かせん)(つう)じ、112一切(いつさい)汚物(をぶつ)神退(かむやら)ひに退(やら)(たま)ふ。113この御息(みいき)瀬織津(せおりつ)比売(ひめの)(かみ)()ふ。114瀬織津(せおりつ)比売(ひめの)(かみ)は、115地上(ちじやう)各地(かくち)より大海原(おほうなばら)に、116(すべ)ての(けが)れを()()り、117(これ)地底(ちそこ)(くに)(もち)佐須良比(さすらひ)(うしな)ふ、118この御息(みいき)(はや)佐須良(さすら)比売(ひめの)(かみ)()ふ。119以上(いじやう)四柱(よはしら)(かみ)祓戸(はらひどの)(かみ)(しよう)し、120宇宙(うちう)一切(いつさい)新陳(しんちん)代謝(たいしや)神界(しんかい)大機関(だいきくわん)となしたまふ。121この機関(きくわん)によつて、122太陽(たいやう)123大地(だいち)124太陰(たいいん)125列星(れつせい)126(およ)人類(じんるゐ)動植物(どうしよくぶつ)(いた)るまで完全(くわんぜん)呼吸(こきふ)し、127()新陳(しんちん)代謝(たいしや)機能(きのう)(まつた)完備(くわんび)して、128(おのおの)()生活(せいくわつ)完全(くわんぜん)ならしめ(たま)へり。129この神業(しんげふ)九山八海(つくし)火燃輝(ひむか)アオウエイ(たちばな)の、130緒所(をど)(臍)の青木原(あはぎはら)御禊(みそぎ)(はら)ひたまふと()ふなり。
131 (ちなみ)九山八海(つくし)火燃輝(ひむか)アオウエイ(たちばな)御禊(みそぎ)神事(しんじ)については、132言霊学(げんれいがく)(じやう)甚深(じんしん)微妙(びめう)意味(いみ)あれども、133これは後日(ごじつ)(かん)()詳説(しやうせつ)する(こと)となすべし。
134大正一一・一・二〇 旧大正一〇・一二・二三 加藤明子録)
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