霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三六章 三五教(あななひけう)〔二八六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻 篇:第6篇 百舌鳥の囁 よみ(新仮名遣い):もずのささやき
章:第36章 三五教 よみ(新仮名遣い):あななひきょう 通し章番号:286
口述日:1922(大正11)年01月22日(旧12月25日) 口述場所: 筆録者:石破馨 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
東彦は、北光天使の無限の忍耐と慈悲心に感服し、その徳を賛美した。漂浪人たちはそれぞれ、二人の宣伝使の弟子となった。宣伝使一向はそれぞれ、南と西へ、再開を約しつつ、宣伝の旅に出立した。
東彦は黄金山に帰ると、五大教教主・埴安彦に、三大教の宣伝使・北光天使の神業と三大教の教理を奏上した。埴安彦は大いに感じるところあり、さっそく使いを霊鷲山に使わして、三葉彦神を黄金山に迎えた。
三葉彦は北光天使とともに黄金山に参り上り、五大教の教理を聞いて互いに諒解し、ここに両教を統一して三五教と改称することとなった。
埴安彦は女神であり、三葉彦は男神であった。三葉彦は名を改めて埴安姫神となり、埴安彦神を補佐して救いの道を天下に宣伝することとなった。
東彦は、天岩戸の前に偉功を立てた石凝姥天使の前身である。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-04-23 18:50:23 OBC :rm0636
愛善世界社版:218頁 八幡書店版:第1輯 705頁 修補版: 校定版:218頁 普及版:91頁 初版: ページ備考:
001 五大教(ごだいけう)宣伝使(せんでんし)東彦(あづまひこの)天使(かみ)は、002北光(きたてるの)天使(かみ)無限(むげん)慈悲心(じひしん)と、003その忍耐力(にんたいりよく)感服(かんぷく)し、004(くち)(きは)めてその(とく)讃嘆(さんたん)し、005かつ天地(てんち)(むか)つて、
006東彦天使吾々(われわれ)宣伝使(せんでんし)(きよ)(しよく)にありながら、007かくまで仁慈(じんじ)(ふか)く、008忍耐(にんたい)(づよ)()(しよ)する(こと)はできなかつた。009(じつ)(かみ)(たい)しても(はづ)かしく、010()申訳(まをしわけ)もなき次第(しだい)であつた。011今日(けふ)まで、012意気(いき)揚々(やうやう)として自分(じぶん)(もつと)(きよ)(もの)013(ただ)しき(もの)014かつ博愛(はくあい)()忍耐(にんたい)(づよ)(もの)自惚(うぬぼ)れてゐた。015(しか)るに三大教(さんだいけう)宣伝使(せんでんし)(こころ)と、016その(おこな)ひの立派(りつぱ)(たふと)さ、017吾々(われわれ)宣伝使(せんでんし)はその足下(あしもと)にも()りつけない。018嗚呼(ああ)今日(けふ)慈愛(じあい)(ふか)大神(おほかみ)(さま)御恵(みめぐ)みによつて、019(いき)たる教訓(けうくん)をうけました。020嗚呼(ああ)今日(こんにち)(きは)めて(たふと)(かみ)(さま)大御心(おほみこころ)(さと)らして(いただ)きました。021過去(くわこ)(かへり)みれば、022(わたくし)はヨウも(おほ)きな(つら)をして、023宣伝歌(せんでんか)(うた)ひながら、024天下(てんか)遍歴(へんれき)したことでせう。025かくのごとく不純(ふじゆん)にして(あい)()げたる吾々(われわれ)が、026天下(てんか)人々(ひとびと)(むか)つていかに(くち)(すう)くして()(さと)すも、027(なに)ほど(ほね)()るも、028その効果(かうくわ)()がらないのは当然(たうぜん)であります。029嗚呼(ああ)(かみ)(さま)よ、030自惚(うぬぼれ)(つよ)き、031(ちから)(よわ)き、032(こころ)(くら)盲目(めくら)同様(どうやう)吾々(われわれ)を、033今日(けふ)までよくも(ゆる)して(くだ)さいました。034(わたくし)のごとき盲目(めくら)が、035()(なか)盲目(めくら)()()いて、036(やみ)地獄(ぢごく)(みちび)いたことは(なに)ほどか(わか)りませぬ。037一生(いつしやう)懸命(けんめい)(こころ)(つく)し、038()(つく)し、039(かみ)(さま)(まこと)御用(ごよう)(つと)めさして(いただ)いた(つも)りで、040(かみ)(さま)()邪魔(じやま)ばかり(いた)して()りましたことを、041今更(いまさら)(ごと)悔悟(くわいご)いたします。042ドウカ吾々(われわれ)(こころ)(ひと)ツの灯火(ともしび)()らさせ(たま)うて、043三大教(さんだいけう)宣伝使(せんでんし)北光(きたてるの)天使(かみ)(さま)のやうな、044(きよ)(うる)はしき、045仁慈(じんじ)()める、046(こら)(しの)びの(つよ)天使(かみ)とならしめ(たま)へ。047吾々(われわれ)天津(あまつ)(かみ)より(くだ)(たま)うたる、048直日(なほひ)御霊(みたま)(ほん)守護神(しゆごじん)をして、049天地(てんち)(かがや)(わた)(うる)はしき、050伊都能売(いづのめ)霊魂(みたま)として、051御用(ごよう)一端(いつたん)()(かか)(くだ)さらむことを(ねが)(たてまつ)ります』
052感謝(かんしや)(なみだ)(むせ)びつつ、053祈願(きぐわん)()らしける。
054 北光(きたてるの)天使(かみ)(はじ)一同(いちどう)感謝(かんしや)(なみだ)()たれて、055ここに一同(いちどう)宣伝歌(せんでんか)合唱(がつしやう)し、056(こゑ)(ほがら)かに天津(あまつ)祝詞(のりと)神言(かみごと)奏上(そうじやう)したり。
057 (いま)まで雨雲(あまぐも)(つつ)まれたる大空(おほぞら)東西(とうざい)にサツと(ひら)けて、058中天(ちうてん)には明光(めいくわう)赫々(かくかく)たる()大御神(おほみかみ)一同(いちどう)頭上(づじやう)()らし(たま)ひぬ。
059 ここに北光(きたてるの)天使(かみ)(みなみ)へ、060東彦(あづまひこの)天使(かみ)西(にし)へと、061再会(さいくわい)(やく)(をし)(わか)れを()げにけり。
062 (しか)して一同(いちどう)は、063二人(ふたり)宣伝使(せんでんし)弟子(でし)となつて、064天下(てんか)(かみ)福音(ふくいん)()(つた)ふこととなりける。
065清河彦『エデンの(かは)(みづ)(きよ)
066(こころ)(きよ)宣伝使(せんでんし)
067西(にし)(みなみ)(わか)()
068黄金(こがね)(やま)天空(てんくう)
069天津(あまつ)()(ごと)(かがや)きて
070烏羽玉(うばたま)()()らしつつ
071(かみ)御国(みくに)(すく)はむと
072埴安彦(はにやすひこの)(みこと)もて
073(あづま)(くに)西(にし)(くに)
074海川(うみかは)山野(やまぬ)()(わた)
075(しも)(あした)(ゆき)(よひ)
076()()(すす)(かみ)(みち)
077霊鷲山(れいしうざん)()()せる
078三葉(みつばの)天使(かみ)(みこと)もて
079(たま)井村(ゐむら)(あら)はれし
080(こころ)(きよ)宣伝使(せんでんし)
081(くら)きこの()(てら)さむと
082(めぐ)(めぐ)りて北光(きたてる)
083天使(かみ)(みこと)宣伝歌(せんでんか)
084(きよ)(なが)れてエデン(がは)
085(いは)より(かた)真心(まごころ)
086()()(さと)(いは)(うへ)
087(いはほ)(まつ)()ふるてふ
088常磐(ときは)堅磐(かきは)(かみ)()
089(つく)(かた)めて(あめ)()
090天津(あまつ)御神(みかみ)御許(みもと)べに
091功績(いさを)()てむと(いさ)ましく
092(あし)(まか)して葦原(あしはら)
093千草(ちぐさ)百草(ももぐさ)()()けつ
094四方(よも)民草(たみぐさ)(すく)()
095嗚呼(ああ)(いさ)ましき宣伝使(せんでんし)
096()にも(たふと)宣伝使(せんでんし)
097清河彦(きよかはひこ)は、098二人(ふたり)宣伝使(せんでんし)讃美(さんび)する(うた)(うた)ひながら、099霊鷲山(れいしうざん)北光(きたてるの)天使(かみ)(とも)到着(たうちやく)したりける。
100 ここに東彦(あづまひこ)は、101(いつ)たん黄金山(わうごんざん)山麓(さんろく)埴安彦(はにやすひこの)(かみ)御許(みもと)(かへ)り、102三大教(さんだいけう)宣伝使(せんでんし)たる北光彦(きたてるひこ)言心行(げんしんかう)一致(いつち)神業(しんげふ)讃嘆(さんたん)しながら奏上(そうじやう)し、103かつ三大教(さんだいけう)教義(けうぎ)詳細(しやうさい)(かた)つた。104埴安彦(はにやすひこの)(かみ)(これ)()いて(おほい)(かん)じ、105(ただち)使(つかひ)霊鷲山(れいしうざん)(つか)はし、106三葉彦(みつばひこの)(かみ)(むか)(かへ)らしめたり。
107 三葉彦(みつばひこの)(かみ)三大教(さんだいけう)教主(けうしゆ)である。108このとき北光(きたてるの)天使(かみ)より、109五大教(ごだいけう)教義(けうぎ)詳細(しやうさい)()きて(おほい)(よろこ)びつつあつた(さい)のこととて、110(ただち)承諾(しようだく)()(へう)し、111北光(きたてるの)天使(かみ)(とも)黄金山(わうごんざん)()(のぼ)り、112埴安彦(はにやすひこの)(かみ)面会(めんくわい)して、113種々(しゆじゆ)教理(けうり)問答(もんだふ)し、114(たがひ)諒解(りやうかい)()此処(ここ)両教(りやうけう)統一(とういつ)し、115三五教(あななひけう)改称(かいしよう)することとなりぬ。
116 (しか)して埴安彦(はにやすひこの)(かみ)女神(めがみ)にして、117三葉彦(みつばひこの)(かみ)男神(をがみ)なり。118ここに両教(りやうけう)一致(いつち)結果(けつくわ)119三葉彦(みつばひこの)(かみ)()(あらた)めて、120埴安姫(はにやすひめの)(かみ)となりて女房役(にようばうやく)(つと)め、121(すく)ひの(みち)天下(てんか)宣伝(せんでん)することとなりぬ。122この東彦(あづまひこ)は、123天岩戸(あまのいはと)(まへ)偉功(ゐこう)()てたる石凝姥(いしこりどめの)天使(かみ)前身(ぜんしん)なり。
124大正一一・一・二二 旧大正一〇・一二・二五 石破馨録)
125(第三〇章~第三六章 昭和一〇・二・一六 於阿万支部 王仁校正)
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