霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二六章 体五(たいご)霊五(れいご)〔二七六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻 篇:第5篇 一霊四魂 よみ(新仮名遣い):いちれいしこん
章:第26章 体五霊五 よみ(新仮名遣い):たいごれいご 通し章番号:276
口述日:1922(大正11)年01月21日(旧12月24日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
天帝・大六合治立尊(おおくにはるたちのみこと)は、一霊四魂三元八力をもって万物を創造した。そして、万物を自ら直接保護するのではなく、各自に守り神を定めて、これを管掌せしめたもうた。
太陽、大地、太陰をはじめその他万物に、霊魂・霊力・霊体が賦与されているのである。ここではそのうち、一霊四魂について大略を述べるにとどめる。
大宇宙には、一霊四魂が原動力となって、活気凛々として活動している。小宇宙の一霊四魂とは、太陽が一霊=直霊である。これを大直日神とも言う。
小宇宙の一霊である太陽自身にもまた、一霊四魂が存在しているのである。そして、太陽の一霊四魂それぞれに、また一霊四魂が存在する、という入れ子のような構造になっている。
太陽の一霊四魂を特に、厳の身魂を総称する。また、霊主体従の身魂ともいう。ゆえに、大空は霊を主とし体を従としている。一方、大地は体を主とし、霊を従として形成されている。
地の霊は瑞の身魂といい、体主霊従の身魂という。大地球の一霊=直霊を特に、大曲津日の神という。大地球内にもそれぞれ一霊四魂がある。大地球の荒魂・奇魂・幸魂・和魂の各直霊を、八十曲津日の神という。
重く濁ったものが地を形成したがゆえに、地上に棲息する限りは、体主霊従の身魂に制御されるものなのである。だからこそ、体主霊従を調和して、霊体一致の美しい身魂を作る必要があるのである。
体主霊従とは、決して体が霊に勝った状態を言うのではなく、天の命じる体主霊従とは、体五霊五の状態である。この状態から、体六霊四などの体が勝った状態に超過するとき、それが罪となるのである。
体五霊五の天測を破った身魂を、大曲津神という。また、体が超過した状態に導こうとする身魂を八十曲津神という。
大曲津日の神(大地球の直霊)・八十曲津日の神(大地球の四魂の各直霊)は、体主霊従の大地球の悪を制御する直日の神である。これと、曲津神を混同してはならない。
厳の身魂は荒魂、和魂に重きをおく。瑞の身魂は奇魂、幸魂に重きをおいている。
次に、伊都能売の身魂について簡単に述べると、この身魂は月の霊魂ともいい、五六七(みろく)の身魂といわれている。伊都能売の身魂は厳にも瑞にも偏らず、厳・瑞の身魂を相調和した完全無欠の身魂である。
伊都能売の身魂は時々刻々、形を変えて同じところに固着することがない、反省力の強い活動を備えている。このように身魂が活用できれば、それは伊都能売の身魂と言えるのである。これは、善悪正邪を超えて自由自在の活動をなしうる、至粋至純の神霊の活用なのである。
伊都能売の身魂の活用を会得して、自由自在の神人となることができれば、初めて五六七の活動をなすことができるのである。
月にもまた、一霊四魂がある。月球を保持しているのは、北斗星・北極星・オリオン星・三角星の四大星体である。四大星体は月球を直接保護しており、瑞の身魂の活用を主としつつ、大空、大地の中間を調節する重要な職務を果たしているのである。
「体主霊従」という言葉は、体が勝った天則違反の行動を行う身魂を指していう場合がある。ここで言う大地球の「体主霊従」とは、体が五・霊が五という霊魂の組織構成上の説明である。両者を混同してはならない。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ:オリオン座(オレオン星) 北斗七星(北斗星) データ凡例: データ最終更新日:2024-06-01 14:56:47 OBC :rm0626
愛善世界社版:147頁 八幡書店版:第1輯 681頁 修補版: 校定版:149頁 普及版:59頁 初版: ページ備考:
001 天帝(てんてい)大六合治立(おほくにはるたちの)(みこと)一霊(いちれい)四魂(しこん)三元(さんげん)八力(はちりき)(もつ)万物(ばんぶつ)(つく)り、002(みづか)直接(ちよくせつ)(これ)保護(ほご)(たま)ふことなく、003各自(かくじ)にその(まも)(がみ)(さだ)めて、004(これ)管掌(くわんしやう)せしめ(たま)ふは、005この物語(ものがたり)()りて(かんが)ふるも最早(もはや)(あきら)かに判明(はんめい)する(こと)(おも)ふ。
006 大神(おほかみ)太陽(たいやう)(つく)つて、007これに霊魂(れいこん)008霊力(れいりよく)009霊体(れいたい)賦与(ふよ)(たま)ひ、010大地(だいち)(つく)りて(また)これに霊魂(れいこん)011霊力(れいりよく)012霊体(れいたい)賦与(ふよ)し、013太陰(たいいん)(つく)り、014列星(れつせい)(つく)りその()万物(ばんぶつ)各自(かくじ)霊魂(れいこん)015霊力(れいりよく)016霊体(れいたい)賦与(ふよ)(たま)ひしなり。017(いま)(ただ)()一霊(いちれい)四魂(しこん)について、018大略(たいりやく)()べむとするなり。
019 大宇宙(だいうちう)には、020一霊(いちれい)四魂(しこん)原動力(げんどうりよく)となりて、021活機(くわつき)凛々乎(りんりんこ)として活動(くわつどう)しつつあり。022()小宇宙(せううちう)一霊(いちれい)四魂(しこん)(つい)()ぶるならば、023大空(たいくう)中心(ちうしん)(かか)れる太陽(たいやう)直霊(ちよくれい)にして、024これを一霊(いちれい)ともいひ、025大直日(おほなほひの)(かみ)ともいふなり。
026 (しか)して太陽(たいやう)には、027荒魂(あらみたま)028和魂(にぎみたま)029幸魂(さちみたま)030奇魂(くしみたま)四魂(しこん)完全(くわんぜん)(そな)はり、031その四魂(しこん)はまた一々(いちいち)直霊(ちよくれい)具有(ぐいう)し、032また(わか)れ、033また四魂(しこん)()して()る。034さうして(これ)らの直霊(ちよくれい)神直日(かむなほひの)(かみ)といふ。035その四魂(しこん)また分派(ぶんぱ)して四魂(しこん)をなし、036各々(おのおの)直霊(ちよくれい)(そな)ふ。037大空(たいくう)諸星(しよせい)は、038(みな)一霊(いちれい)四魂(しこん)各自(かくじ)具有(ぐいう)()るものなり。
039 (しか)して太陽(たいやう)一霊(いちれい)四魂(しこん)(いづ)身魂(みたま)総称(そうしよう)し、040かつ霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)身魂(みたま)ともいふなり。041(ゆゑ)大空(たいくう)(れい)(しゆ)とし、042(たい)(じゆう)とす。043大空中(たいくうちう)(かか)れる太陽(たいやう)044太陰(たいいん)および列星(れつせい)は、045(みな)幽体(いうたい)(もつ)形成(かたちづく)られあるなり。046ゆゑに太陽(たいやう)047列星(れつせい)(なか)鉱物(くわうぶつ)ありと(いへど)も、048大地(だいち)のごとく(かた)からず、049(おも)からず、050その重量(ぢうりやう)非常(ひじやう)()あるを()るべし。
051 大空中(たいくうちう)における一霊(いちれい)四魂(しこん)分布(ぶんぷ)状態(じやうたい)を、052(かり)()(もつ)(しめ)せば左図(さづ)(ごと)し。
一霊四魂の分布状態
[#図 一霊四魂の分布状態]
053 大地(だいち)(たい)(しゆ)とし、054(れい)(じゆう)として形成(かたちづく)られあり。055(ゆゑ)(もく)(くわ)()(ごん)(すゐ)凝結(ぎようけつ)して生成(せいせい)化育(くわいく)(いとな)みつつあるなり。056太陽(たいやう)霊魂(れいこん)(いづ)身魂(みたま)(しよう)するに(たい)し、057()(れい)(みづ)身魂(みたま)といひ、058体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)身魂(みたま)といふ。059また大地球(だいちきう)直霊(ちよくれい)大曲津(おほまがつ)()(かみ)といひ、060荒魂(あらみたま)061和魂(にぎみたま)062幸魂(さちみたま)063奇魂(くしみたま)四魂(しこん)(そな)へ、064その四魂(しこん)太陽(たいやう)のごとく分離(ぶんり)してまた直霊(ちよくれい)(そな)ふ。065その直霊(ちよくれい)八十(やそ)曲津(まがつ)()(かみ)といふ。066この四魂(しこん)はまた(さら)(わか)れ、067際限(さいげん)()大地(だいち)一面(いちめん)一霊(いちれい)四魂(しこん)分布(ぶんぷ)されつつあるなり。
068 天地(てんち)開闢(かいびやく)(はじ)めに(あた)り、069(きよ)く、070(かる)(もの)(てん)となり、071(おも)く、072(にご)れるものは()となりぬ。073(ゆゑ)地上(ちじやう)(いく)万億(まんおく)(ねん)()ると(いへど)も、074天空(てんくう)のごとく清明(せいめい)無垢(むく)なることは、075到底(たうてい)できざるは自然(しぜん)道理(だうり)なり。076(ゆゑ)に、077地上(ちじやう)棲息(せいそく)する(かぎ)りは、078体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)身魂(みたま)制御(せいぎよ)さるるものなり。079ここに()いてか体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)調和(てうわ)し、080霊体(れいたい)一致(いつち)(うる)はしき身魂(みたま)(つく)らざるべからざるなり。081体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)とは、082体六(たいろく)霊四(れいし)()(あら)ず、083霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)とは霊六(れいろく)体四(たいし)()(あら)ず、084体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)なるものは体五(たいご)霊五(れいご)意味(いみ)なり。
085 (しか)るに(やや)もすれば、086地上(ちじやう)人類(じんるゐ)体六(たいろく)(あるひ)体七(たいしち)087体八(たいはち)となり、088霊四(れいし)089霊三(れいさん)090霊二(れいに)091霊一(れいいち)となり(やす)きものなり。092(ゆゑ)体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)(いへど)も、093体五(たいご)霊五(れいご)は、094(すなは)(てん)(めい)ずる(ところ)にして、095これに(たい)超過(てうくわ)すれば、096いはゆる(つみ)となるなり。097体五(たいご)霊五(れいご)天則(てんそく)(やぶ)りたる吾人(ごじん)身魂(みたま)を、098大曲津(おほまがつ)(かみ)()ひ、099また吾人(ごじん)をして外面(ぐわいめん)より(あく)(みちび)身魂(みたま)八十(やそ)曲津(まがつ)(かみ)といふなり。
100 ゆゑに大曲津(おほまがつ)()(かみ)101八十(やそ)曲津(まがつ)()(かみ)は、102曲津(まがつ)()ありと(いへど)も、103(けつ)して悪神(わるがみ)(あら)ず、104(あく)制御(せいぎよ)する一種(いつしゆ)直日(なほひの)(かみ)である。105曲津日(まがつひ)曲津(まがつ)といふ(かみ)区別(くべつ)混同(こんどう)せざる(やう)注意(ちうい)すべし。
106 大地(だいち)一霊(いちれい)四魂(しこん)分布(ぶんぷ)は、107(すなは)前記(ぜんき)太陽(たいやう)()(じゆん)じて()るべきなり。108(しかし)(いづ)身魂(みたま)は、109荒魂(あらみたま)110和魂(にぎみたま)(もつと)(おも)きを()め、111(みづ)身魂(みたま)は、112奇魂(くしみたま)113幸魂(さちみたま)(もつと)(おも)きを()()るなり。
114 つぎに伊都能売(いづのめ)身魂(みたま)(つい)略述(りやくじゆつ)すれば、115この身魂(みたま)は、116(いち)(つき)霊魂(れいこん)ともいひ、117五六七(みろく)身魂(みたま)(しよう)せらる。118五六七(みろく)身魂(みたま)は、119(いづ)身魂(みたま)(へん)せず、120(みづ)身魂(みたま)にも(へん)せず、121(いづ)122(みづ)身魂(みたま)(あひ)調和(てうわ)したる完全(くわんぜん)無欠(むけつ)のものなり。
123 (しか)して伊都能売(いづのめ)身魂(みたま)は、124(もつと)反省力(はんせいりよく)(つよ)活動(くわつどう)(そな)へて、125太陽(たいやう)のごとく(つね)(おな)円形(ゑんけい)(たも)つことなく、126地球(ちきう)のごとく(つね)同形(どうけい)(たも)ちて同所(どうしよ)固着(こちやく)すること()く、127日夜(にちや)天地(てんち)(あひだ)公行(こうかう)して、128(めい)となり、129(あん)となり(あるひ)上弦(じやうげん)(つき)となり、130また下弦(かげん)(つき)となり、131(はん)(ゑん)となり、132満月(まんげつ)となり、133時々(じじ)刻々(こくこく)(かへり)みるの実証(じつしよう)(しめ)しゐるなり。
134 ()くのごとく吾人(ごじん)身魂(みたま)活用(くわつよう)()るを、135伊都能売(いづのめ)身魂(みたま)といふ。136伊都能売(いづのめ)身魂(みたま)活動(くわつどう)は、137(とき)として(みづ)身魂(みたま)同一視(どういつし)され、138(あるひ)変性(へんじやう)女子(によし)身魂(みたま)誤解(ごかい)さるる(こと)あり。
139 伊都能売(いづのめ)身魂(みたま)は、140変性(へんじやう)男子(なんし)身魂(みたま)にも(あら)ず、141また変性(へんじやう)女子(によし)身魂(みたま)にもあらず。142完全(くわんぜん)無欠(むけつ)にして明暗(めいあん)143遠近(ゑんきん)144大小(だいせう)145賢愚(けんぐ)146肖不肖(せうふせう)147善悪(ぜんあく)(とう)自由(じいう)自在(じざい)活動(くわつどう)をなし()至粋(しすゐ)至純(しじゆん)神霊(しんれい)活用(くわつよう)なり。
148 かくのごとく自由(じいう)自在(じざい)神人(しんじん)たることを()ば、149(はじ)めて、150五六七(みろく)活動(くわつどう)をなし()べきなり。151(つき)にもまた一霊(いちれい)四魂(しこん)あり、152その四魂(しこん)各々(おのおの)にもまた一霊(いちれい)四魂(しこん)(そな)はれることは、153太陽(たいやう)地球(ちきう)同一(どういつ)なり。154(しかし)てこの月球(げつきう)保持(ほぢ)するは、155前巻(ぜんくわん)()べたるごとく、156北斗星(ほくとせい)157北極星(ほくきよくせい)158オレオン(せい)および三角星(さんかくせい)四大(しだい)星体(せいたい)である。159この四大(しだい)星体(せいたい)は、160月球(げつきう)直接(ちよくせつ)保護(ほご)(にん)じ、161(みづ)身魂(みたま)活用(くわつよう)(しゆ)としつつ大空(たいくう)162大地(だいち)中間(ちうかん)調理(てうり)按配(あんばい)する重要(ぢうえう)なる職務(しよくむ)(いう)するものなり。
163附言(ふげん)
164霊五(れいご)体五(たいご)霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう))をひのもと身魂(みたま)といひ、165体五(たいご)霊五(れいご)体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう))を(また)ひのもと身魂(みたま)といふ。166(しか)行動(かうどう)(じやう)体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)は、167(これ)(あく)身魂(みたま)または智慧(ちゑ)身魂(みたま)といふなり。168また霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)とは霊五(れいご)体五(たいご)意味(いみ)で、169体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)とは体五(たいご)霊五(れいご)意味(いみ)なりといふ説明(せつめい)は、170組織(そしき)(てき)説明(せつめい)にして、171行動(かうどう)(じやう)説明(せつめい)にあらず。172読者(どくしや)よくよく注意(ちうい)すべし。
173大正一一・一・二一 旧大正一〇・一二・二四 外山豊二録)
174(第二六章 昭和一〇・二・一三 於勝浦支部 王仁校正)
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