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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第6巻(巳の巻)
序歌
松葉の塵
総説
第1篇 山陰の雪
第1章 宇宙太元
第2章 瀑布の涙
第3章 頓智奇珍
第4章 立春到達
第5章 抔盤狼藉
第6章 暗雲消散
第7章 旭光照波
第2篇 常世の波
第8章 春の海面
第9章 埠頭の名残
第10章 四鳥の別れ
第11章 山中の邂逅
第12章 起死回生
第13章 谷間の囁
第14章 黒竜赤竜
第3篇 大峠
第15章 大洪水(一)
第16章 大洪水(二)
第17章 極仁極徳
第18章 天の瓊矛
第4篇 立花の小戸
第19章 祓戸四柱
第20章 善悪不測
第21章 真木柱
第22章 神業無辺
第23章 諸教同根
第24章 富士鳴戸
第5篇 一霊四魂
第25章 金勝要大神
第26章 体五霊五
第27章 神生み
第28章 身変定
第29章 泣沢女
第30章 罔象神
第6篇 百舌鳥の囁
第31章 襤褸の錦
第32章 瓔珞の河越
第33章 五大教
第34章 三大教
第35章 北光開眼
第36章 三五教
第7篇 黄金の玉
第37章 雲掴み
第38章 黄金の宮
第39章 石仏の入水
第40章 琴平橋
第41章 桶伏山
第8篇 五伴緒神
第42章 途上の邂逅
第43章 猫の手
第44章 俄百姓
第45章 大歳神
第46章 若年神
第47章 二王と観音
第48章 鈿女命
第49章 膝栗毛
第50章 大戸惑
余白歌
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霊界物語
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霊主体従(第1~12巻)
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第6巻(巳の巻)
> 第8篇 五伴緒神 > 第50章 大戸惑
<<< 膝栗毛
(B)
(N)
余白歌 >>>
第五〇章
大戸惑
(
おほとまどひ
)
〔三〇〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻
篇:
第8篇 五伴緒神
よみ(新仮名遣い):
いつとものおのかみ
章:
第50章 大戸惑
よみ(新仮名遣い):
おおとまどい
通し章番号:
300
口述日:
1922(大正11)年01月24日(旧12月27日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年5月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
元照別は宣伝使たちを城の高殿に招き、豪華なご馳走でもてなした。
出雲姫は、強者に搾取されている民衆の様子を思うと、もったいなくてこのようなご馳走を食べるわけにはいかない、と高殿から膳を城の堀に投げ込んでしまった。
広道別もまた同様に、元照別に戒めの言葉をかけながら、膳を投げ捨ててしまった。
元照別はただ、己の身を恥じて、うつむいて涙を流すのみであった。
岩彦と熊彦は広道別、出雲姫に遠慮しながらも、出された膳をすっかり平らげてしまった。
出雲姫は、元照別の誕生を祝す、といって歌い舞い始めた。その歌には、元照別の戒めと、神の道への立ち返りが歌い込められていた。
宣伝使たちの実地的訓戒により、心ならずもウラル彦の強圧に服していた元照別夫婦は改心し、伊弉諾大神の神政に参加することとなった。
元照別、元照姫は、誰言うとなく、大戸惑子神、大戸惑女神といわれることになった。
出雲姫の歌舞曲に広道別は知らず立ち上がり、高殿の欄干に身を預けて見とれていたが、たちまち手すりは音を立てて崩れ、眼下の堀に落下してしまった。その寒さに震えて気がつけば、王仁は高熊山の方形の岩の上に、寒風にさらされていた。
道の栞り
天帝は、瑞の霊に限りなき直日魂を与え給うた。
そして、暗い世を照らし、垢を去り、泥を清め、鬼を亡ぼさしめるために、瑞の魂を深い御心によって降し給うたのである。
天国に救われようと欲する者は救われる。
瑞霊に叛く者は、自ら亡びを招くことになるのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-07-04 13:21:35
OBC :
rm0650
愛善世界社版:
302頁
八幡書店版:
第1輯 734頁
修補版:
校定版:
303頁
普及版:
126頁
初版:
ページ備考:
001
宣伝使
(
せんでんし
)
の
一行
(
いつかう
)
は
役人
(
やくにん
)
の
案内
(
あんない
)
につれ、
002
悠々
(
いういう
)
として
奥殿
(
おくでん
)
に
導
(
みちび
)
かれた。
003
元照別
(
もとてるわけ
)
は
愴惶
(
さうくわう
)
として
出迎
(
でむか
)
へ、
004
畳
(
たたみ
)
に
頭
(
あたま
)
を
擦
(
す
)
りつけながら、
005
『
曇
(
くも
)
り
果
(
は
)
てたる
汚
(
けが
)
らはしい
身魂
(
みたま
)
の、
006
吾々
(
われわれ
)
の
願
(
ねが
)
ひをよくも
聞
(
き
)
き
届
(
とど
)
け
下
(
くだ
)
さいました。
007
サアサアこれへ』
008
と
自
(
みづか
)
ら
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
つて
見晴
(
みはら
)
しのよい
高楼
(
たかどの
)
に
導
(
みちび
)
きけり。
009
宣伝使
(
せんでんし
)
は
二人
(
ふたり
)
の
大男
(
おほをとこ
)
を
伴
(
ともな
)
ひ
高楼
(
たかどの
)
に
登
(
のぼ
)
りて
見
(
み
)
れば、
010
山野
(
さんや
)
河海
(
かかい
)
の
珍肴
(
ちんかう
)
美酒
(
びしゆ
)
は
所狭
(
ところせま
)
きまでに
並
(
なら
)
べられありき。
011
而
(
しか
)
して
元照別
(
もとてるわけ
)
は
二人
(
ふたり
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
を
正座
(
しやうざ
)
に
導
(
みちび
)
き、
012
『
清
(
きよ
)
き
御
(
ご
)
教示
(
けうじ
)
は
後刻
(
のちほど
)
ゆるゆる
拝聴
(
はいちやう
)
仕
(
つかまつ
)
ります。
013
まづ
御
(
お
)
食事
(
しよくじ
)
を
取
(
と
)
らせられよ』
014
と
誠実
(
せいじつ
)
面
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
着坐
(
ちやくざ
)
を
勧
(
すす
)
める。
015
広道別
(
ひろみちわけの
)
天使
(
かみ
)
は、
016
『
然
(
しか
)
らば
御免
(
ごめん
)
』
017
と
設
(
まう
)
けの
席
(
せき
)
につき、
018
二人
(
ふたり
)
の
大男
(
おほをとこ
)
も
末座
(
まつざ
)
に
着席
(
ちやくせき
)
したり。
019
出雲姫
(
いづもひめ
)
はなまなまに
設
(
まう
)
けの
席
(
せき
)
につき、
020
『コレハコレハ、
021
元照別
(
もとてるわけ
)
殿
(
どの
)
、
022
随分
(
ずゐぶん
)
贅沢
(
ぜいたく
)
な
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
でござる。
023
妾
(
わらは
)
は
世界
(
せかい
)
の
青人草
(
あをひとぐさ
)
の
憂瀬
(
うきせ
)
に
沈
(
しづ
)
み、
024
木葉
(
このは
)
を
喰
(
く
)
ひ
木
(
き
)
の
根
(
ね
)
を
嘗
(
な
)
めて、
025
わづかにその
日
(
ひ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
続
(
つづ
)
けてゐる
悲惨
(
ひさん
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
目撃
(
もくげき
)
いたして
居
(
を
)
りますれば、
026
妾
(
わらは
)
は
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
き
珍味
(
ちんみ
)
を
長
(
なが
)
の
年月
(
としつき
)
見
(
み
)
たこともありませぬ。
027
大宜津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめの
)
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
とは
申
(
まを
)
しながら、
028
実
(
じつ
)
に
呆
(
あき
)
れ
果
(
は
)
てた
次第
(
しだい
)
であります。
029
しかし
折角
(
せつかく
)
の
思召
(
おぼしめし
)
なれば
喜
(
よろこ
)
ンで
頂戴
(
ちやうだい
)
いたします。
030
かくのごとき
御
(
ご
)
馳走
(
ちそう
)
は、
031
吾々
(
われわれ
)
の
口
(
くち
)
には
勿体
(
もつたい
)
なくて
頂
(
いただ
)
くことが
出来
(
でき
)
ませぬから、
032
鳥獣
(
てうじう
)
にも
魚
(
うを
)
にも
分配
(
ぶんぱい
)
をいたします』
033
といふより
早
(
はや
)
く、
034
高楼
(
たかどの
)
より
眼下
(
がんか
)
の
深堀
(
ふかぼり
)
に
向
(
むか
)
つて、
035
自分
(
じぶん
)
に
与
(
あた
)
へられたる
膳部
(
ぜんぶ
)
一切
(
いつさい
)
を、
036
バラバラと
投
(
な
)
げ
込
(
こ
)
んで
了
(
しま
)
つた。
037
元照別
(
もとてるわけ
)
は
顔赧
(
かほあか
)
らめ、
038
物
(
もの
)
をも
言
(
い
)
はず、
039
差俯
(
さしうつむ
)
き
涙
(
なみだ
)
をホロホロと
流
(
なが
)
すのみ。
040
広道別
(
ひろみちわけの
)
天使
(
かみ
)
はこの
珍味
(
ちんみ
)
を
食
(
く
)
ひもならず、
041
042
又
(
また
)
もや、
043
吾
(
われ
)
も
衆生
(
しゆじやう
)
に
分配
(
ぶんぱい
)
せむといひながら、
044
眼下
(
がんか
)
の
堀
(
ほり
)
を
目
(
め
)
がけて
惜気
(
をしげ
)
もなく
投
(
な
)
げ
捨
(
す
)
てて、
045
元照別
(
もとてるわけ
)
にむかひ、
046
『かかる
珍味
(
ちんみ
)
を
吾々
(
われわれ
)
が
頂
(
いただ
)
くよりも、
047
一切
(
いつさい
)
の
衆生
(
しゆじやう
)
に
分配
(
ぶんぱい
)
いたした
方
(
はう
)
が、
048
何
(
なに
)
ほど
心地
(
ここち
)
がよいか
分
(
わか
)
りませぬ。
049
甘
(
うま
)
い、
050
美味
(
おいし
)
い、
051
味
(
あぢ
)
ないは、
052
喉三寸
(
のどさんずん
)
通
(
とほ
)
る
間
(
あひだ
)
のこと、
053
幸
(
さいはひ
)
今日
(
けふ
)
は
貴下
(
きか
)
の
御
(
お
)
誕生日
(
たんじやうび
)
と
承
(
うけたまは
)
る。
054
一国
(
いつこく
)
一城
(
いちじやう
)
の
城主
(
じやうしゆ
)
の
御
(
お
)
身分
(
みぶん
)
として、
055
一切
(
いつさい
)
の
衆生
(
しゆじやう
)
に
恩恵
(
おんけい
)
を
施
(
ほどこ
)
したまふは、
056
民
(
たみ
)
に
主
(
しゆ
)
たるものの
勤
(
つと
)
めらるべき
大切
(
たいせつ
)
なる
御
(
ご
)
所行
(
しよぎやう
)
と
察
(
さつ
)
し
参
(
まゐ
)
らす。
057
吾々
(
われわれ
)
もお
芽出度
(
めでた
)
く、
058
衆生
(
しゆじやう
)
も
貴下
(
きか
)
の
誕生
(
たんじやう
)
を
喜
(
よろこ
)
び
祝
(
しゆく
)
する
事
(
こと
)
でありませう』
059
と
言
(
い
)
ひ
終
(
をは
)
つて
元
(
もと
)
の
座
(
ざ
)
に
復
(
ふく
)
した。
060
岩彦
(
いはひこ
)
や
熊彦
(
くまひこ
)
はこの
珍味
(
ちんみ
)
を
前
(
まへ
)
に
据
(
す
)
ゑられて、
061
喰
(
く
)
ふには
喰
(
く
)
はれず、
062
負
(
ま
)
けぬ
気
(
き
)
を
出
(
だ
)
して
自分
(
じぶん
)
も
眼下
(
がんか
)
の
堀
(
ほり
)
を
目
(
め
)
がけて
投
(
な
)
げ
捨
(
す
)
てむかと、
063
とつ
、
064
おいつ
思案
(
しあん
)
はしたが、
065
どうしても
喉
(
のど
)
がゴロゴロ
言
(
い
)
ふて
仕方
(
しかた
)
がない、
066
そこで
岩彦
(
いはひこ
)
は
一同
(
いちどう
)
に
向
(
むか
)
ひ、
067
『
私
(
わたくし
)
も
一切
(
いつさい
)
の
衆生
(
しゆじやう
)
に
なりかは
り、
068
有難
(
ありがた
)
く
頂戴
(
ちやうだい
)
いたします』
069
といふより
早
(
はや
)
く、
070
大口
(
おほぐち
)
を
開
(
ひら
)
いて
食
(
く
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
071
熊彦
(
くまひこ
)
も、
072
『
拙者
(
せつしや
)
も、
073
ちよぼちよぼ』
074
と
言
(
い
)
ひながら、
075
沢山
(
たくさん
)
の
飲食
(
おんじき
)
を
ケロリ
と
平
(
たひら
)
げてしまつた。
076
出雲姫
(
いづもひめ
)
は
立
(
た
)
つて
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
ひ、
077
誕生
(
たんじやう
)
を
祝
(
しゆく
)
するためと
舞
(
ま
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
078
『
世
(
よ
)
は
常闇
(
とこやみ
)
となり
果
(
は
)
てて
079
御空
(
みそら
)
をかける
磐船
(
いはふね
)
や
080
天
(
あま
)
の
鳥船
(
とりぶね
)
舞
(
ま
)
ひ
狂
(
くる
)
ひ
081
月日
(
つきひ
)
は
空
(
そら
)
に
照妙
(
てるたへ
)
の
082
美々
(
びび
)
しき
衣
(
ころも
)
に
身
(
み
)
を
纏
(
まと
)
ひ
083
山野
(
やまぬ
)
海河
(
うみかは
)
隈
(
くま
)
もなく
084
漁
(
あさ
)
り
散
(
ち
)
らして
うまし
もの
085
横山
(
よこやま
)
のごとく
掻
(
か
)
き
集
(
あつ
)
め
086
驕
(
おごり
)
も
深
(
ふか
)
き
大宜津
(
おほげつ
)
の
087
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
世
(
よ
)
となりて
088
手繰
(
たぐり
)
になります
金山
(
かなやま
)
の
089
彦
(
ひこ
)
の
命
(
みこと
)
や
金山
(
かなやま
)
の
090
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
現
(
あら
)
はれて
091
世人
(
よびと
)
害
(
そこ
)
なふ
剣
(
つるぎ
)
太刀
(
たち
)
092
大砲
(
おほづつ
)
小銃
(
こづつ
)
や
簇
(
やじり
)
まで
093
造
(
つく
)
り
足
(
た
)
らはし
遠近
(
をちこち
)
に
094
鎬
(
しのぎ
)
を
削
(
けづ
)
る
浅
(
あさ
)
ましさ
095
怪
(
あや
)
しき
教
(
をしへ
)
はびこりて
096
世人
(
よびと
)
の
心
(
こころ
)
迷
(
まよ
)
はせつ
097
元照別
(
もとてるわけ
)
の
司
(
つかさ
)
まで
098
大戸惑子
(
おほとまどひ
)
の
神
(
かみ
)
となり
099
この
世
(
よ
)
はますます
曇
(
くも
)
り
行
(
い
)
く
100
曇
(
くも
)
る
浮世
(
うきよ
)
を
照
(
て
)
らさむと
101
雲路
(
くもぢ
)
を
出
(
い
)
でて
出雲姫
(
いづもひめ
)
102
ここに
現
(
あら
)
はれ
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
103
広
(
ひろ
)
く
伝
(
つた
)
ふる
広道別
(
ひろみちわけ
)
の
104
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
105
縦
(
たて
)
と
横
(
よこ
)
との
十字街
(
じふじがい
)
106
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
時
(
とき
)
もあれ
107
群
(
むら
)
がりおこる
叫
(
さけ
)
び
声
(
ごゑ
)
108
耳
(
みみ
)
を
澄
(
すま
)
して
聞
(
き
)
きをれば
109
ウローウローの
声
(
こゑ
)
ならで
110
ほろふほろふと
聞
(
きこ
)
えけり
111
滅
(
ほろ
)
びゆく
世
(
よ
)
を
悲
(
かな
)
しみて
112
九山八海
(
はちす
)
の
山
(
やま
)
に
現
(
あ
)
れませる
113
天
(
あめ
)
の
御柱
(
みはしら
)
大神
(
おほかみ
)
は
114
世
(
よ
)
を
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
115
治
(
をさ
)
めまさむと
埴安彦
(
はにやすひこ
)
の
116
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
や
埴安姫
(
はにやすひめ
)
の
117
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
に
事依
(
ことよ
)
さし
118
三五教
(
あななひけう
)
を
開
(
ひら
)
かせて
119
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
宣伝使
(
とりつぎ
)
を
120
四方
(
よも
)
の
国々
(
くにぐに
)
間配
(
まくば
)
りつ
121
大御心
(
おほみこころ
)
を
痛
(
いた
)
めます
122
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐ
)
み
白雲
(
しらくも
)
の
123
外
(
ほか
)
に
見做
(
みな
)
して
大宜津
(
おほげつ
)
姫
(
ひめ
)
の
124
神
(
かみ
)
の
捕虜
(
とりこ
)
となりおほせ
125
下民草
(
しもたみぐさ
)
の
苦
(
くる
)
しみも
126
知
(
し
)
らぬが
仏
(
ほとけ
)
か
鬼
(
おに
)
か
蛇
(
じや
)
か
127
あゝ
元照別
(
もとてるわけ
)
の
城主
(
じやうしゆ
)
どの
128
あゝ
元照姫
(
もとてるひめ
)
のおかみさま
129
今日
(
けふ
)
の
生日
(
いくひ
)
の
足日
(
たるひ
)
より
130
身魂
(
みたま
)
を
立替
(
たてか
)
へ
立直
(
たてなほ
)
し
131
神
(
かみ
)
を
敬
(
うやま
)
ひ
民草
(
たみぐさ
)
を
132
妻子
(
つまこ
)
のごとく
慈
(
いつく
)
しみ
133
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
との
大恩
(
たいおん
)
を
134
悟
(
さと
)
りて
道
(
みち
)
を
守
(
まも
)
れかし
135
人
(
ひと
)
を
審判
(
さば
)
くは
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
136
なすべき
業
(
わざ
)
に
非
(
あら
)
ざらめ
137
下
(
しも
)
を
審判
(
さば
)
くな
慈
(
いつく
)
しめ
138
下
(
しも
)
がありての
上
(
かみ
)
もあり
139
上
(
かみ
)
がありての
下
(
しも
)
もある
140
上
(
かみ
)
と
下
(
しも
)
とは
打
(
う
)
ち
揃
(
そろ
)
ひ
141
力
(
ちから
)
を
合
(
あは
)
せ
村肝
(
むらぎも
)
の
142
心
(
こころ
)
を
一
(
ひと
)
つに
固
(
かた
)
めつつ
143
世
(
よ
)
の
曲事
(
まがこと
)
は
宣直
(
のりなほ
)
し
144
直日
(
なほひ
)
の
御霊
(
みたま
)
に
省
(
かへり
)
みて
145
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
叶
(
かな
)
へかし
146
清
(
きよ
)
き
心
(
こころ
)
を
望
(
もち
)
の
夜
(
よ
)
の
147
月
(
つき
)
に
誓
(
ちか
)
ひていと
円
(
まる
)
く
148
治
(
をさ
)
めて
茲
(
ここ
)
にミロクの
世
(
よ
)
149
神
(
かむ
)
伊弉諾
(
いざなぎ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
150
御楯
(
みたて
)
となりて
真心
(
まごころ
)
を
151
尽
(
つく
)
せよ
尽
(
つく
)
せ
二柱
(
ふたはしら
)
152
尽
(
つく
)
せよ
尽
(
つく
)
せ
二柱
(
ふたはしら
)
』
153
と
厳粛
(
げんしゆく
)
に
荘重
(
さうちやう
)
に
謡
(
うた
)
つて
舞
(
ま
)
ひ
納
(
をさ
)
め
座
(
ざ
)
につきぬ。
154
ここに
元照別
(
もとてるわけ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は、
155
今
(
いま
)
までウラル
彦
(
ひこ
)
の
圧迫
(
あつぱく
)
によりて、
156
心
(
こころ
)
ならずも
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
の
行動
(
かうどう
)
を
続
(
つづ
)
けつつありしが、
157
今
(
いま
)
この
二柱
(
ふたはしら
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
実地
(
じつち
)
的
(
てき
)
訓戒
(
くんかい
)
によつて、
158
自分
(
じぶん
)
の
薄志
(
はくし
)
弱行
(
じやくかう
)
を
恥
(
は
)
ぢ、
159
一大
(
いちだい
)
勇猛心
(
ゆうまうしん
)
を
振興
(
ふりおこ
)
して
神政
(
しんせい
)
を
根本
(
こんぽん
)
的
(
てき
)
に
改革
(
かいかく
)
し、
160
大御神
(
おほみかみ
)
の
神示
(
しんじ
)
を
遵奉
(
じゆんぽう
)
し、
161
伊弉諾
(
いざなぎ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神政
(
しんせい
)
に
奉仕
(
ほうし
)
する
事
(
こと
)
となりぬ。
162
この
二神
(
にしん
)
の
名
(
な
)
は
遠近
(
をちこち
)
誰
(
たれ
)
いふとなく、
163
大戸惑
(
おほとまどひ
)
子
(
この
)
神
(
かみ
)
、
164
大戸惑
(
おほとまどひ
)
女
(
めの
)
神
(
かみ
)
と
称
(
とな
)
へられゐたりける。
165
広道別
(
ひろみちわけ
)
は
出雲姫
(
いづもひめ
)
の
涼
(
すず
)
しき
声
(
こゑ
)
とその
優美
(
いうび
)
な
舞曲
(
ぶきよく
)
に
心
(
こころ
)
を
奪
(
うば
)
はれ、
166
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らず
吾
(
わが
)
席
(
せき
)
を
立
(
た
)
ちて
高楼
(
たかどの
)
の
欄干
(
てすり
)
に
手
(
て
)
をかけ
見惚
(
みと
)
れゐたり。
167
たちまち
欄干
(
てすり
)
はメキメキと
音
(
おと
)
するよと
見
(
み
)
る
間
(
ま
)
に、
168
広道別
(
ひろみちわけの
)
天使
(
かみ
)
の
身体
(
しんたい
)
は
眼下
(
がんか
)
の
深
(
ふか
)
き
堀
(
ほり
)
の
中
(
なか
)
にザンブと
陥
(
お
)
ち
込
(
こ
)
みた。
169
その
寒
(
さむ
)
さに
震
(
ふる
)
うて
気
(
き
)
がつけば、
170
豈
(
あに
)
図
(
はか
)
らむや、
171
王仁
(
おに
)
の
身
(
み
)
は
高熊山
(
たかくまやま
)
の
方形
(
ほうけい
)
の
岩
(
いは
)
の
上
(
うへ
)
に
寒風
(
かんぷう
)
に
曝
(
さら
)
されゐたりけり。
172
(
大正一一・一・二四
旧大正一〇・一二・二七
加藤明子
録)
173
(第四〇章~第五〇章 昭和一〇・二・一七 於奈良菊水旅館 王仁校正)
174
道
(
みち
)
の
栞
(
しおり
)
175
天帝
(
てんてい
)
は
瑞
(
みづ
)
の
霊
(
みたま
)
に
限
(
かぎ
)
り
無
(
な
)
き
直霊魂
(
なほひのみたま
)
を
賚
(
たま
)
ひて、
176
暗
(
くら
)
き
世
(
よ
)
を
照
(
て
)
らし、
177
垢
(
あか
)
を
去
(
さ
)
り、
178
泥
(
どろ
)
を
清
(
きよ
)
め、
179
鬼
(
おに
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼさしめむ
為
(
ため
)
に、
180
深
(
ふか
)
き
御心
(
みこころ
)
ありて
降
(
くだ
)
し
玉
(
たま
)
へり。
181
天国
(
てんごく
)
に
救
(
すく
)
はれむと
欲
(
ほつ
)
する
者
(
もの
)
は
救
(
すく
)
はれ、
182
瑞霊
(
みづのみたま
)
に
叛
(
そむ
)
く
者
(
もの
)
は
自
(
みづか
)
ら
亡
(
ほろ
)
びを
招
(
まね
)
くべし。
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(N)
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霊界物語
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霊主体従(第1~12巻)
>
第6巻(巳の巻)
> 第8篇 五伴緒神 > 第50章 大戸惑
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【第50章 大戸惑|第6巻|霊主体従|霊界物語|/rm0650】
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