霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二八章 身変定(ミカエル)〔二七八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻 篇:第5篇 一霊四魂 よみ(新仮名遣い):いちれいしこん
章:第28章 身変定 よみ(新仮名遣い):みかえる 通し章番号:278
口述日: 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
諾冊二尊は陰陽水火の呼吸を合して七十五声を鳴り出したまい、スの言霊でこれを統一した。七十五声の中でも五大父音を、立花の小戸という。
祝詞に『筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に御禊ぎ祓い給う時に生坐る』とあるのは、このアオウエイの五大父音によって、以下の七十五声を生み出し、新陳代謝の機能である祓戸四柱の神を生み成して、宇宙の修祓神としたことを表しているのである。
五大父音を地名に当てると、アは天=アジヤ、オは地=オーストラリヤ、ウは結び=アフリカ、エは水=エウロッパ、イは火=アメリカ、となる。そしてこれら五大大陸はすべて、アに返る。
七十五声はすべて、アオウエイのどれかに返り、アオウエイはすべてアに返るので、言霊学上は、アに当たるアジヤにすべてのものは統一されるべき、ということになるのである。
アとウの大根源はスである。ス声が凝結した至粋至純の神国は、すなわち皇御国である。諾冊二尊は天地の修理固成のために、アオウエイの五大父音の言霊によったが、スの言霊が凝結する神国の水火は、もっとも円満晴朗である大神そのままの正音を使用することができたのである。
神が神力を発揮するときは、言霊の武器を使うのである。古書には「ミカエル」の言霊の威力が示されている。ミカエルの言霊をもっとも完全に使用することができる神人は、スの言霊が凝った皇御国から出現するはずなのである。
ミカエルとは、天地人、現幽神の三大界(=ミ)を立替える神人、という意味である。また、男体にして女霊の活用をなし、女体にして男霊の活用をなす神人を、「身変定(ミカエル)」というのである。
ここに七十五声の言霊の活用および結声の方法について、言霊の釈歌を添付する。
五大父音については、主神による天地創造と三元八力との関連性が歌いこまれている。また、諾冊二尊による天地修理固成の過程が、言霊学的に説明されている。
その後、諾冊二尊による国生み島生みが、マ行までの音と、半濁音・濁音と結び付けられて歌によって解釈されている。
ワ行とヤ行は、各言霊の精神的な働きが神名と結び付けられて解釈されている。
ワ行ヤ行の十柱の神々、十の声の精神的作用は、いわゆる大八嶋国の活用、つまり世界的経綸の活機を顕す本能を、生まれながらに持っている言霊である、と説明されている。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考:この章の大半を占める「言霊学釈歌」は、『神霊界』大正7年(1918年)7月1日号に掲載され、大正9年(1920年)5月21日号にも再掲された。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-05-06 01:38:20 文字数:4111 OBC :rm0628
愛善世界社版:157頁 八幡書店版:第1輯 685頁 修補版: 校定版:158頁 普及版:64頁 初版: ページ備考:
001 ここに二柱(ふたはしら)の大神(おほかみ)は陰陽(いんやう)水火(すいくわ)の呼吸(いき)を合(がつ)して、002七十五(しちじふご)声(せい)を鳴(な)り出(だ)し給(たま)ひ、003スの言霊(ことたま)を以(もつ)て之(これ)を統一(とういつ)し給(たま)ふ事(こと)となりぬ。
004 而(そう)してこの七十五(しちじふご)声(せい)の父音(ふおん)を、005立花(たちばな)の小戸(をど)と云(い)ふ。006祝詞(のりと)に、
007『筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(をど)の阿波岐(あはぎ)原(はら)に御禊(みそ)ぎ祓(はら)ひ給(たま)ふ時(とき)に生坐(なりませ)る』
008とあるは、009このアオウエイの五大(ごだい)父音(ふおん)より、010以下(いか)の七十声(しちじつせい)を生(う)み出(だ)し、011新陳(しんちん)代謝(たいしや)の機能(きのう)たる祓戸(はらひど)四柱(よはしら)の神(かみ)を生(う)み成(な)し給(たま)ひて、012宇宙(うちう)の修祓神(しうばつしん)と為(な)し給(たま)ひたるなり。
013 而(そ)してこの五大(ごだい)父音(ふおん)を地名(ちめい)に充(あ)つれば、
014 『ア』は天(てん)にして『アジヤ』の言霊(ことたま)となり
015 『オ』は地(ち)にして『オーストラリヤ』の言霊(ことたま)となり
016 『ウ』は結(むす)びにして『アフリカ』の言霊(ことたま)となり
017 『エ』は水(みづ)にして『エウロツパ』の言霊(ことたま)となり
018 『イ』は火(ひ)にして『アメリカ』の言霊(ことたま)となる。
019 而(そ)して『アジヤ』は『ア』と返(かへ)り、020『オーストラリヤ』はまた『ア』に返(かへ)り、021『アフリカ』また『ア』に返(かへ)り、022『エウロツパ』又(また)『ア』に返(かへ)り、023『アメリカ』又(また)『ア』の父音(ふおん)に返(かへ)る。
024 その他(た)の七十声(しちじつせい)は何(いづ)れも『アオウエイ』の五大(ごだい)父音(ふおん)に返(かへ)り来(きた)るなり。
025 この理(り)に依(よ)りて考(かんが)ふるも、026『アオウエイ』の大根源(だいこんげん)たる『アジヤ』に総(すべ)てのものは統一(とういつ)さる可(べ)きは、027言霊学(ことたまがく)上(じやう)自然(しぜん)の結果(けつくわ)なり。028而(しかし)て『ア』は君(きみ)の位置(ゐち)にあるなり。
029 而(しかし)て『ア』と『ウ』との大根源(だいこんげん)は、030『ス』より始(はじ)まるなり。031『ス』声(ごゑ)の凝結(ぎようけつ)したる至粋(しすゐ)至純(しじゆん)の神国(しんこく)は、032即(すなは)ち皇御国(すめらみくに)なり。
033 二神(にしん)は先(ま)づ天地(てんち)を修理(しうり)固成(こせい)する為(ため)に、034『アオウエイ』の五大(ごだい)父音(ふおん)立花(たちばな)の小戸(をど)の言霊(ことたま)に依(よ)りて、035一切(いつさい)の万物(ばんぶつ)を生(う)み成(な)し給(たま)ひ、036而(しかし)て『ス』の言霊(ことたま)の凝結(ぎようけつ)せる神国(しんこく)の水火(いき)は最(もつと)も円満(ゑんまん)清朗(せいろう)にして、037大神(おほかみ)其(その)ままの正音(せいおん)を使用(しよう)する事(こと)を得(う)るなり。
038 その他(た)の国々(くにぐに)の言霊(ことたま)のやや不完全(ふくわんぜん)なるは、039凡(すべ)て『ア』とか『オ』とか『ウ』又(また)は『エ』『イ』等(とう)の大父音(だいふおん)に左右(さいう)せらるるが故(ゆゑ)なり。
040 神(かみ)の神力(しんりき)を発揮(はつき)し給(たま)ふや、041言霊(ことたま)の武器(ぶき)を以(もつ)て第一(だいいち)となし玉(たま)ふ。042古書(こしよ)に『ミカエル一度(ひとたび)起(た)つて天地(てんち)に号令(がうれい)すれば、043一切(いつさい)の万物(ばんぶつ)之(これ)に従(したが)ふ』といふ意味(いみ)の記(しる)されあるも、044『ミカエル』の言霊(ことたま)の威力(ゐりよく)を示(しめ)したるものなり。045而(しかし)てこの『ミカエル』の言霊(ことたま)を、046最(もつと)も完全(くわんぜん)に使用(しよう)し得(う)る神人(しんじん)は『ス』の言霊(ことたま)の凝(こ)れる皇御国(すめらみくに)より出現(しゆつげん)すべきは当然(たうぜん)なり。
047 『ミカエル』とは天地人(てんちじん)、048現幽神(げんいうしん)の三大界(さんだいかい)即(すなは)ち三(み)を立替(たてかへ)る神人(しんじん)の意味(いみ)なり。049詳(くは)しく云(い)へば、050現幽神(げんいうしん)三(み)つの世界(せかい)を根本(こんぽん)的(てき)に立替(たてかへ)る神人(しんじん)、051といふ意味(いみ)なり。
052 また男体(だんたい)にして女霊(ぢよれい)の活用(くわつよう)を為(な)し、053女体(ぢよたい)にして男霊(だんれい)の活用(くわつよう)を為(な)す神人(しんじん)を称(しよう)して『身変定(ミカエル)』といふ。
054 ここに七十五(しちじふご)声(せい)の言霊(ことたま)の活用(くわつよう)、055及(およ)び結声(けつせい)の方法(はうはふ)に就(つ)き、056言霊(ことたま)の釈歌(しやくか)を添付(てんぷ)する事(こと)となしたり。
 
057言霊学(ことたまがく)釈歌(しやくか)[※「言霊学釈歌」には文字に疑義がある箇所がいくつもある。詳しくは霊界物語ネット内「第6巻第28章「身変定」内の「言霊学釈歌」」参照]
058○
 
059久方(ひさかた)の天之(あめの)御中主(みなかぬし)の神(かみ)は
060五十鈴(いそすず)川(かは)の⦅ス⦆ごゑなりけり
061○
 
062あのこゑは我(わが)言霊(ことたま)の上(うへ)よりは
063宇比地邇(うひぢにの)神(かみ)、須比地邇(すひぢにの)神(かみ)[※古事記では「須比地邇」が「地」ではなく「智」が使われている。]
064○
 
065おのこゑは我(わが)言霊(ことたま)の上(うへ)よりは
066角杙(つぬぐひの)神(かみ)、活杙(いくぐひの)神(かみ)[※「生杙神」「角杙神」の「くひ」の字は、御校正本(p183)では「枠」、校定版(p161)・愛世版(p160)では「杙」。古事記では「杙」である。「枠」は「くい」ではなく「わく」であり、誤字だろうから、霊界物語ネットでは「杙」を使う。]
067○
 
068うのこゑは我(わが)言霊(ことたま)に照(て)らし見(み)て
069大戸之道(おほとのぢ)神(かみ)、大戸之辺(おほとのべ)神(かみ)
070○
 
071えのこゑの其(その)言霊(ことたま)を調(しら)ぶれば
072面足(おもたるの)神(かみ)、惶根(かしこねの)神(かみ)
073○
 
074いのこゑは言霊学(ことたまがく)の助(たす)けより
075伊邪那岐(いざなぎの)神(かみ)、伊邪那美(いざなみの)神(かみ)
076○
 
077あのこゑの活動(はたらき)なすは須比地邇(すひぢに)の
078神(かみ)の保(たも)てる本能(ちから)なりけり
079○
 
080おのこゑの活動(はたらき)するは活杙(いくぐひ)の
081神(かみ)の表(あら)はす本能(ちから)なりけり
082○
 
083うのこゑの活動(はたらき)保(たも)つは大戸之辺(おほとのべ)
084神(かみ)の表(あら)はす本能(ちから)なりけり
085○
 
086えのこゑに万(よろづ)の物(もの)の開(ひら)くるは
087阿夜(あや)訶志古泥(かしこね)の神(かみ)の御本能(みちから)
088○
 
089いのこゑの活動(はたらき)なすは伊邪那美(いざなみ)の
090神(かみ)の御言(みこと)の本能(ちから)なりけり
091○
 
092喉頭(のど)、気管(きくわん)、肺臓(はいざう)なぞの活用(はたらき)は
093国常立(くにとこたち)の神言(みこと)守(まも)れる
094○
 
095口腔口唇(くちのなか)、口蓋(くちびる)等(など)の発音(ことたま)の
096根本機関(もとのしぐみ)は豊雲野(とよくもぬの)神(かみ)
097○
 
098日(ひ)の本(もと)の国(くに)の語(ことば)の源(みなもと)は
099只(ただ)五声(いつこゑ)の竪端(たちばな)の父音(おど)
100○
 
101多陀用幣流(ただよへる)国(くに)といふ意義(いぎ)はあおうえい
102五声父音(いつつのこゑ)の発作(おこり)なりけり
103○
 
104久方(ひさかた)の天(あま)の沼矛(ぬほこ)と云(い)ふ意義(いぎ)は
105言語(ことば)の節(ふし)を調(ととの)ふ舌(した)なり
106○
 
107立花(たちばな)の小戸(をど)のあはぎが原(はら)に鳴(な)る
108おこゑを天(あま)の浮橋(うきはし)といふ
109○
 
110塩(しほ)許袁呂(こをろ)、許袁呂(こをろ)邇(に)画鳴(かきな)す其(その)意義(いぎ)は
111おとをの声(こゑ)の活用(はたらき)を云(い)ふ
112○
 
113数音(かずのね)を総称(すべとな)ふるを島(しま)といふ
114淤能碁呂(おのころ)島(じま)はをこゑなりけり
115○
 
116あおうえい素(もと)の五(いつ)つの父声(おやごゑ)を
117天之(あまの)御柱(みはしら)神(がみ)と総称(そうしよう)す
118○
 
119宇宙(おほかた)に気体(きたい)の揃(そろ)ひ在(あ)る意義(いぎ)を
120我(わが)言霊(ことたま)に八尋殿(やひろどの)といふ
121○
 
122鳴々(なりなり)而(て)鳴合(なりあ)はざるはあの声(こゑ)ぞ
123鳴余(なりあま)れるはうこゑなりけり
124○
 
125うあのこゑ正(ただ)しく揃(そろ)ひて結(むす)び合(あ)ひ
126変転(はたらき)するは美斗能(みとの)麻具波比(まぐはひ)
127○
 
128うあの声(こゑ)結(むす)びてわ声(ごゑ)に変化(はたら)くは
129阿那邇(あなに)夜志(やし)愛上(えー)袁登古(をとこ)袁(を)といふ
130○
 
131えあの声(こゑ)結(むす)びてや声(ごゑ)に変化(はたら)くは
132阿那邇(あなに)夜志(やし)愛上(えー)袁登売(をとめ)袁(を)といふ
133○
 
134女人(をみな)先言不良(まづことさきだちてふさはず)と言(い)へる神文(みこと)を調(しら)ぶれば
135以前(いぜん)の方法(はうはふ)形式(けいしき)で
136言霊(げんれい)発達(はつたつ)せざるてふ
137意義(いぎ)の大要(たいえう)含(ふく)むなり
138○
 
139久美度邇(くみどに)興而(こして)子(みこ)蛭子(ひるこ)
140生(う)むはわ声(ごゑ)を母音(ぼいん)とし
141あ行(しま)烏(う)えいを父音(ふおん)とし
142わ烏(う)の二声(にせい)を結(むす)び付(つ)け
143わ行(しま)のう声(ごゑ)に変化(へんくわ)為(な)し
144わゑの二声(にせい)を結(むす)び付(つ)け
145わ行(しま)のゑ声(ごゑ)に変化(へんくわ)為(な)し
146わいの二声(にせい)を結(むす)び付(つ)け
147わ行(しま)のゐ声(ごゑ)に変化(へんくわ)為(な)し
148次(つぎ)にや声(ごゑ)を母音(ぼいん)とし
149あ行(しま)お烏(う)えい父音(ふおん)とし
150結声(けつせい)変化(へんくわ)す意義(いぎ)ぞかし
151やおの二声(にせい)を結(むす)び付(つ)け
152や行(しま)のよ声(こゑ)に変化(へんくわ)為(な)し
153や烏(う)の二声(にせい)を結(むす)び付(つ)け
154や行(しま)のゆ声(ごゑ)に変化(へんくわ)なし
155やえの二声(にせい)を結(むす)び付(つ)け
156や行(しま)の延(え)声(ごゑ)に変化(へんくわ)為(な)し
157やいの二声(にせい)を結(むす)び付(つ)け
158や行(しま)のい声(ごゑ)の変化(へんくわ)為(な)す
159この言霊(ことたま)の活用(はたらき)を
160久美度邇(くみどに)興而(おす)と称(とな)ふなり
161○
 
162子(みこ)蛭子(ひるこ)生(う)むとふ神文(こと)は鳴出(なりいづ)る
163声音(こゑ)の等(ひと)しき意義(いぎ)にして
164あ行(しま)お声(ごゑ)とわ行(しま)のを声(ごゑ)
165あわの行(しま)なる烏(う)声(ごゑ)とうの神声(みこゑ)
166あわやの行(しま)のゑ衣(え)延(え)と
167いゐ以(い)の声(こゑ)の異性(いせい)にて
168同声音(どうせいおん)の意義(いぎ)ぞかし
169是(これ)ぞ蛭子(ひるこ)を産(う)むといふ
170○
 
171布斗麻邇(ふとまに)爾(に)卜相而(うらへて)詔(のる)といふ意義(いぎ)は
172あ行(しま)烏(う)声(こゑ)の活用(はたらき)ぞかし
173○
 
174淡道(あはみち)之(の)穂(ほ)之(の)狭別(さわけ)島(じま)といふは
175烏(う)うゆ⦅む声(ごゑ)⦆と結(むす)ぶ言霊(ことたま)
176伊予之(いよの)国(くに)二名(ふたなの)島(しま)といふ意義(いぎ)は
177母音(ぼいん)む声(ごゑ)にいを結(むす)び
178み声(ごゑ)に変化(へんくわ)しむゑ結(むす)び
179め声(ごゑ)に変化(へんくわ)しむおを結(むす)び
180も声(ごゑ)に変化(へんくわ)しむあを結(むす)び
181まごゑに変化(へんくわ)す此(この)故(ゆゑ)に
182むごゑの父音(ふおん)みめもまの
183四声(よごゑ)に変化(かはる)を身(み)一而(ひとつ)
184面(おも)四有(よつあり)と称(とな)ふなり
185○
 
186みのこゑの其(その)言霊(ことたま)の活用(はたらき)を
187伊予(いよ)国(くに)愛比売(えひめ)と謂(まを)すなり
188○
 
189めのこゑの其(その)言霊(ことたま)の幸(さちは)ひを
190讃岐(さぬき)飯依(いひより)比古(ひこ)と謂(い)ふ
191○
 
192ものこゑの其(その)言霊(ことたま)の助(たす)けをば
193阿波(あは)国(くに)大宜津(おほげつ)比売(ひめ)と謂(い)ふ
194○
 
195まのこゑの其(その)言霊(ことたま)の照(て)る時(とき)ぞ
196土佐(とさ)国(くに)健依別(たけよりわけ)と謂(い)ふ
197○
 
198惟神(かむながら)其(その)名(な)の如(ごと)く性能(せいのう)の
199等(ひと)しく易(かは)るを国(くに)と謂(い)ふなり
200○
 
201むのこゑにうゆを結(むす)びてふの声(こゑ)に
202変化(かはる)を隠岐(をき)之(の)三子嶋(みつごしま)と謂(い)ふ
203○
 
204ふのこゑに天之(あめの)御柱(みはしら)結(むす)び付(つ)け
205はほふへ四声(よこゑ)に変化(かはる)をば
206天之(あまの)忍許呂(をしころ)別(わけ)と謂(い)ふ
207○
 
208筑紫(つくし)島(じま)生(う)むと言(い)ふ意義(いぎ)は
209はの行(しま)のふこゑ烏(う)こゑと結声(けつせい)し
210ぷごゑに変化(はたらく)言霊(みたま)也(なり)
211是(これ)のぷ声(ごゑ)にいゑおあの
212四声(よごゑ)を漸次(ぜんじ)に結声(けつせい)し
213ぴぺぽぱ四(よ)ごゑに変化(へんくわ)なす
214○
 
215ひのこゑの意義(いぎ)の言霊(ことたま)調(しら)ぶれば
216筑紫(つくし)の国(くに)の白日別(しらひわけ)と謂(い)ふ
217ぺのこゑの意義(いぎ)の言霊(ことたま)調(しら)ぶれば
218豊国(とよくに)豊日別(とよひわけ)と謂(い)ふなり
219○
 
220建日向(たけひむか)、日豊久士(ひとよくじ)、比泥別(ひねわけ)と謂(い)ふは
221ほ声(ごゑ)の言霊(たま)の意義(こころ)なりけり
222○
 
223ぱのこゑの意義(いぎ)の言霊(ことたま)調(しら)ぶれば
224熊曽(くまそ)の国(くに)の建日別(たけひわけ)なり
225○
 
226伊岐嶋(いきのしま)、比登都(ひとつ)柱(はしら)と謂(い)ふ意義(いぎ)は
227ぷごゑに烏(う)ごゑを結(むす)び成(な)し
228ふごゑに変化(へんくわ)しふのこゑに
229天(あま)の御柱(みはしら)あおうえい
230是(これ)の素音(そいん)を結声(けつせい)し
231はほへひ四声(よこゑ)の言霊(ことたま)に
2311変化(へんくわ)せしむる意義(こころ)なり
232○
 
233津嶋(つしま)天(あま)之(の)狭手依(さでより)比売(ひめ)と謂(い)ふは
234ふごゑに烏(う)ごゑを結(むす)び付(つ)け
235すごゑに変化(へんくわ)しあおうえい
236是(これ)の素音(そいん)を結声(けつせい)し
237さそすせ四(よ)ごゑに変化(かは)る意義(いぎ)
238○
 
239佐渡(さど)島(しま)を生(うむ)てふ意義(いぎ)を調(しら)ぶれば
240すごゑに烏(う)ごゑを結声(けつせい)し
241すごゑに変化(へんくわ)なさしめて
242之(これ)に素音(そいん)を結声(けつせい)し
243さ行(しま)をざ行(ぎやう)に変化(へんくわ)する
244言霊(ことたまの)上(へ)の意義(こころ)なり
245○
 
246大倭(おほやまと)秋津嶋(あきつしま)生(う)むと謂(い)ふは
247にりちの父音(ふおん)の言霊(ことたま)を
248生(う)み出(いだ)したる意義(いぎ)にして
249な行(しま)にごゑはじい二声(にせい)
250結声(けつせい)変化(へんくわ)しりのこゑは
251しいが結声(けつせい)変化(へんくわ)為(な)し
252た行(しま)ちごゑはひい二声(にせい)が
253結声(けつせい)変化(へんくわ)を為(な)す意義(いぎ)ぞ
254○
 
255天(あめ)御虚空(みそら)豊(とよ)秋津根(あきつね)別(わけ)といふ意義(いぎ)は
256ちりにの父音(ふおん)に久方(ひさかた)の
257天之(あまの)御柱(みはしら)あおうえい
258素音(そいん)を結声(けつせい)変化(へんくわ)して
259たらな三行(さんぎやう)を結声(けつせい)し
260変化(へんくわ)せしむる意義(いぎ)ぞかし
261○
 
262意義(いぎ)深(ふか)きわ行(ぎやう)や行(ぎやう)の言霊(ことたま)は
263先所生(さきにうみます)大(おほ)八島(やしま)国(ぐに)
264○
 
265吉備(きび)児島(こじま)建日方(たけひかた)別(わけ)と謂(い)ふ意義(いぎ)は
266ちじの二声(にせい)を結声(けつせい)し
267ちごゑに変化(へんくわ)し久方(ひさかた)の
268天(あま)の御柱(みはしら)あおうえい
269素音(そいん)を結(むす)ぶ言霊(たま)ぞかし
270○
 
271小豆島(あづきしま)大野手上(おほぬでえ)比売(ひめ)と謂(い)ふ意義(いぎ)は
272ぢいの二声(にせい)を結声(けつせい)し
273ぎこゑに変化(へんくわ)し久方(ひさかた)の
274天(あま)の御柱(みはしら)あおうえい
275素音(そいん)を結(むす)ぶ言霊(たま)ぞかし
276○
 
277大嶋(おほしま)や大多(おほた)上麻流(あまる)別(わけ)と謂(い)ふ意義(いぎ)は
278ぎいの二声(にせい)を結(むす)び成(な)し
279きごゑに変化(へんくわ)し久方(ひさかた)の
280天(あま)の御柱(みはしら)あおうえい
281素音(そいん)を結(むす)ぶ言霊(たま)ぞかし
282○
 
283女嶋(むすめじま)天一根(あまひとつね)と謂(い)ふ意義(いぎ)は
284か行(しま)の音韻(おんゐん)かこくけき
285天地(てんち)貫通(くわんつう)の言霊(たま)ぞかし
286○
 
287知訶嶋(ちかのしま)天之(あまの)忍男(おしを)と謂(い)ふ意義(いぎ)は
288が行(しま)の音韻(おんゐん)がごぐげぎ
289天機(てんき)活動(くわつどう)を起(おこ)す言霊(ことたま)
290○
 
291両児嶋(ふたごしま)天両屋(あまのふたや)の言霊(ことたま)は
292た行(しま)の音韻(おんゐん)だどづでぢ
293造化(ざうくわ)発作(ほつさ)を起(おこ)す意義(いぎ)なり
294○
 
295わ行(しま)をごゑの言霊(ことたま)の精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
296大事(おほこと)忍男(おしを)之(の)神(かみ)と謂(い)ふ
297○
 
298わ行(しま)井(ゐ)ごゑの言霊(ことたま)の精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
299石土(いはつち)毘古(ひこ)の神(かみ)と謂(い)ふ
300○
 
301や行(しま)ゐごゑの言霊(ことたま)の精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
302石巣(いはす)の比売(ひめ)の神(かみ)といふ
303○
 
304わ行(しま)の言霊(ことたま)わをうゑゐ精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
305大戸日(おほとひ)別(わけ)之(の)神(かみ)といふ
306○
 
307わ行(しま)うごゑの言霊(ことたま)の精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
308天之(あまの)吹男(ふくをの)神(かみ)といふ
309○
 
310や行(しま)の言霊(ことたま)やよゆえい精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
311大屋(おほやね)毘古(びこ)之(の)神(かみ)といふ
312○
 
313や行(しま)よごゑの言霊(ことたま)の精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)は
314風木津(かぜげつ)別(わけ)之(の)忍男(おしを)神(かみ)なり
315○
 
316や行(しま)ゆごゑの言霊(ことたま)の精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
317大(おほ)綿津見(わたつみ)の神(かみ)と言(い)ふ
318○
 
319わ行(しま)衣(ゑ)ごゑの言霊(ことたま)の精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
320速(はや)秋津彦(あきつひこ)の神(かみ)と謂(い)ふなり
321や行(しま)延(え)ごゑの言霊(ことたま)の精神(せいしん)的(てき)の活用(はたらき)を
322速(はや)秋津姫(あきつひめ)の神(かみ)といふ
323(以上六十五首)
324 大事(おほこと)忍男(おしをの)神(かみ)より以下(いか)速(はや)秋津姫(あきつひめの)神(かみ)まで、325十神(とはしら)十声(とごゑ)の精神(せいしん)的(てき)作用(さよう)は所謂(いはゆる)大八嶋(おほやしま)国(ぐに)の活用(くわつよう)、326即(すなは)ち世界(せかい)的(てき)経綸(けいりん)の活機(くわつき)を顕(あらは)す本能(ほんのう)を享有(きやういう)する言霊(ことたま)なり。
327(第二七章~第二八章 昭和一〇・二・一三 於田辺分苑 王仁校正)
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