霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
目 次設 定
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
フォント

ルビの表示



アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色 [?]底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。[×閉じる]
外字1の色 [?]この設定は現在使われておりません。[×閉じる]
外字2の色 [?]文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。[×閉じる]

  

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。


【新着情報】サブスクのお知らせ
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。

【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034  アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。

          

第一五章 敵味方(てきみかた)〔六二六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第17巻 如意宝珠 辰の巻 篇:第3篇 鬼ケ城山 よみ(新仮名遣い):おにがじょうざん
章:第15章 敵味方 よみ(新仮名遣い):てきみかた 通し章番号:626
口述日:1922(大正11)年04月23日(旧03月27日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年1月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
紫姫のお供・馬公と鹿公は、夜悪夢にうなされて目を覚ます。寝られなくなった二人は、辺りを散歩することとした。
一方加米公も目を覚まして、一行の寝顔の評論をしている。そのうちに、いたずらをしだして、夏彦と常彦の髪を互いに結んでしまった。次に紫姫の髪を丹州と結ぼうとしたところ、はっと起きた紫姫に腕を掴まれて、そのまま投げられてしまった。
紫姫は敵の襲来だとして、慌てて一同を起こす。丹州は寝たふりをしながら加米彦のいたずらを見ていて、加米彦の仕業であることを明かす。
音彦は怒って加米彦を叱るが、悦子姫に仲裁される。加米彦は、音彦とのやり取りの中で、音彦の妻・五十子姫が竜宮島でバラモン教と戦っていることを知らせる。
一同はまた寝てしまうが、散歩に出ていた馬公と鹿公は、バラモン教の鬼鷹、荒鷹らに見つかって、囲まれてしまう。しかし宣伝使がついているため、二人は木が大きくなり、強気になって逆に荒鷹、鬼鷹に啖呵を切り出す。
怒ったバラモン教徒らは馬公、鹿公に打ってかかると、二人は宣伝使たちが寝ている場所に走って逃げてきた。
その物音を聞きつけた宣伝使たちは起き上がり、加米彦が敵を迎え撃とうと一人で走って出て行く。茂みの中で様子を見ていると、バラモン教の手下らは鬼熊別の身魂を斟酌していた。しかし中には、鬼熊別の言うことを本当と信じ、悪の教えである三五教を滅ぼそうと真面目に考えている者もあった。
鹿公は、バラモン教の中にも純粋な人間がいると加米彦とに話しかける。加米彦は、悪になるのは皆誤解からだ、と説いて聞かせているが、その声がバラモン教徒らに聞かれてしまう。
加米彦は自ら名乗って出て行くと、逆にバラモン教の手下たちは浮き足立って命乞いをする。手下たちはすっかり三五教の心になり、様子を見に来た荒鷹、鬼鷹に説教を始める。
また林の中から、荒鷹、鬼鷹に改心を促す加米彦の宣伝歌が聞こえてくると、荒鷹、鬼鷹は涙を流して平伏し、改心の意を表した。
悦子姫は、鬼ケ城の大将・鬼熊別を改心させるために、荒鷹、鬼鷹に策を授けた。紫姫、丹州、鹿公、馬公を鬼ケ城に潜入させる手はずとし、言霊戦を城の内外で行うように見せかけて、鬼熊別を説き諭す作戦を実行することとなった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-03-01 18:47:35 OBC :rm1715
愛善世界社版:226頁 八幡書店版:第3輯 607頁 修補版: 校定版:233頁 普及版:101頁 初版: ページ備考:
001 ()(ぐわつ)十五(じふご)(にち)月光(げつくわう)()びて、002三嶽山(みたけやま)頂上(ちやうじやう)平地(へいち)に、003一蓮(いちれん)托生(たくしやう)004(みの)()き、005(ひじ)(まくら)華胥(くわしよ)(くに)()る。006馬公(うまこう)鹿公(しかこう)(みね)()(あらし)(おと)(ゆめ)(やぶ)られ、007一度(いちど)にムツクと起上(おきあが)り、
008鹿公(しかこう)『アー(おそ)ろしい(こと)だつた。009折角(せつかく)紫姫(むらさきひめ)(さま)のお(なさけ)()りて、010岩窟(いはや)(なん)(まぬが)れたと(おも)へば荒鷹(あらたか)011鬼鷹(おにたか)両人(りやうにん)012(おに)(じやう)より(かへ)(きた)り、013(おれ)(たち)二人(ふたり)をフン(じば)つて、014(また)もや岩窟(がんくつ)捻込(ねぢこ)みやがつたと(おも)へば、015(ゆめ)だつた。016アー(おそ)ろしい(おそ)ろしい、017(ゆめ)()ても、018アンナ悪人(あくにん)はゾツとする』
019馬公(うまこう)『ヤアお(まへ)(ゆめ)()たか。020(おれ)同様(どうやう)(ゆめ)()た。021(なん)だか此処(ここ)寝心(ねごころ)(わる)い。022チツト月夜(つきよ)でもあり、023そこらをブラついて()ようかい』
024鹿公(しかこう)『さうだなア、025()(だけ)同勢(どうぜい)があれば、026まさかの(とき)には大丈夫(だいぢやうぶ)だ。027一丁(いつちやう)二丁(にちやう)(はな)れたつて、028気遣(きづか)ひはあるまい。029万一(まんいち)荒鷹(あらたか)や、030鬼鷹(おにたか)()()やがつた(ところ)で「オイ(たす)けて()れい」と一言(ひとこと)()へば、031すぐ加米彦(かめひこ)さまが、032言霊(ことたま)発射(はつしや)とやらで(たす)けて(くだ)さるは請合(うけあひ)ぢや。033サア()かう()かう。034(みな)さまはマア、035よう(やす)ンで()らつしやること。036吾々(われわれ)(やう)(つみ)(ふか)(もの)は、037恐怖心(きようふしん)()られて、038安眠(あんみん)(ろく)出来(でき)ないワ。039()きて()れば(こわ)()()はされる、040()れば()るで(こわ)(ゆめ)()る、041()ても()めても、042(せめ)られ(とほ)しだ………結構(けつこう)なお月様(つきさま)(ひかり)をたよりに、043チツと其処辺(そこら)を、044保養(ほやう)がてら、045ウロつかうぢやないか』
046馬公(うまこう)()からう』
047と、048フツと()ち、049二人(ふたり)()をつなぎ、050ブラブラと(やま)(いただ)きを逍遥(せうえう)して()る。
051馬公、鹿公『アヽ(なん)と、052()景色(けしき)だ。053(やま)(うへ)(かぜ)()加減(かげん)(つめ)たいが、054()()(つゆ)(たま)一々(いちいち)(つき)宿(やど)つて()る、055(この)光景(くわうけい)はまるで、056水晶(すゐしやう)世界(せかい)()(やう)だ。057アーア(おれ)(たち)(やう)不仕合(ふしあは)(もの)でも、058(また)コンナ愉快(ゆくわい)光景(くわうけい)()(こと)出来(でき)る。059人間(にんげん)長生(ながいき)したいものだなア』
060鼻唄(はなうた)(うた)ひ、061あちらこちらとウロついて()る。
062 加米彦(かめひこ)中途(ちうと)()()まし、
063加米彦『アーア(みな)さま打揃(うちそろ)うて、064よく()()らつしやるワイ。065悦子姫(よしこひめ)さまの(しろ)(かほ)066桃色(ももいろ)(ほほ)べた、067紫姫(むらさきひめ)さまの(はな)のやうな(うるは)しきお姿(すがた)068一方(いつぱう)(はな)顔容(かんばせ)069一方(いつぱう)(ゆき)(はだ)070(そら)には三五(さんご)明月(めいげつ)071(つき)さまも余程(よほど)()()つたと()えて、072二人(ふたり)のナイスの(かほ)を、073特別(とくべつ)待遇(たいぐう)でお(てら)しなさると()える、074いやが(うへ)にも綺麗(きれい)なお(かほ)(こと)075………アヽ音彦(おとひこ)(かほ)か、076随分(ずゐぶん)(ちから)をオト(ひこ)テなスタイルだ。077片腕(かたかひな)をくの()()げ、078無作法(ぶさはふ)(くち)()けて()御座(ござ)るワイ。079今頃(いまごろ)五十子(いそこ)(ひめ)(ゆめ)でも()()るのだらう。080可愛(かあい)女房(にようばう)をバラモン(けう)(やつ)(さら)はれ、081(いま)行衛(ゆくへ)不明(ふめい)082(おも)へば(おも)へば心中(しんちう)(さつ)してやる。083それでも(この)(なが)(あひだ)一緒(いつしよ)(ある)いて()るが、084五十子(いそこ)(ひめ)のイの()(くち)()しよらぬ(ところ)()ると、085余程(よほど)(しつか)りして()るワイ……人間(にんげん)寝顔(ねがほ)()れば、086大抵(たいてい)(その)(ひと)精神(せいしん)(わか)るものだ。087どれどれ青瓢箪(あをべうたん)(ひこ)首実検(くびじつけん)()かけよう………ヤア此奴(こいつ)(うれ)しさうにホヤホヤと(わら)うて()る。088(なん)でも丹波村(たんばむら)とかのお(せつ)(ゆめ)でも()()るのだらう。089ヤア益々(ますます)(わら)ひよるぞ。090幽霊(いうれい)仮称(かしよう)せられる(やう)(やつ)だから、091どうで(わら)ひにも何処(どこ)ともなしに厭味(いやみ)たつぷりの(ところ)がある。092コンナ(ところ)(ひと)つお(せつ)()せてやりたいものだなア、093アハヽヽヽ。094ヤア此奴(こいつ)丹州(たんしう)かな、095一寸(ちよつと)()(かほ)をして()やがるぞ。096(なん)でも豊国姫(とよくにひめ)(かみ)(さま)()命令(めいれい)だと()つて()たが、097何処(どこ)ともなしに威厳(ゐげん)(そな)はつて()る。098ハヽア(かほ)真中(まんなか)(めう)(ひかり)(あら)はれて()るぞ。099()花姫(はなひめ)化身(けしん)か、100妙音(めうおん)菩薩(ぼさつ)再来(さいらい)か、101此奴(こいつ)ア、102ウツカリ軽蔑(けいべつ)する(わけ)には()かぬワイ。103我々(われわれ)一行中(いつかうちう)での(だい)人格者(じんかくしや)()える。104……ヤア()審神(さには)をした。105明日(あす)になつたら音彦(おとひこ)大将(たいしやう)一泡(ひとあわ)()かしてやらう。106……ウン此奴(こいつ)黒姫(くろひめ)仕込(じこ)みの、107腰曲(こしまが)りの夏彦(なつひこ)()(やつ)だ。108なんと(なさけ)ない(しや)(つら)だなア。109ヤア此奴(こいつ)批評(ひへう)価値(かち)がないワイ。110此処(ここ)一寸(ちよつと)こましい(つら)持主(もちぬし)がある。111此奴(こいつ)が、112(なん)でも(きつね)とか(たぬき)とか()(やつ)だ。113ウンさうさう常彦(つねひこ)々々(つねひこ)114(いま)()()(うち)に、115(かみ)(かみ)とを(くく)つといてやらうかなア』
116 加米彦(かめひこ)二人(ふたり)長髪(ちやうはつ)をソツと(つか)み、117(はし)(はし)とで地獄結(ぢごくむすび)(くく)つて(しま)ひ、
118加米彦『サア此奴(こいつ)()()めたら、119随分(ずゐぶん)滑稽(こつけい)だらう。120これからが、121音彦(おとひこ)さまと青彦(あをひこ)(ばん)だ。122(しか)しあまり距離(きより)(とほ)いので……(かみ)(かみ)とが(とど)かぬらしい。123()()て……エー此処(ここ)(つな)がある。124此奴(こいつ)(くく)つて()かう』
125手早(てばや)(くく)(あは)し、
126加米彦『ハヽヽヽ、127これで紛失(ふんしつ)(うれ)ひなしだ。128(この)(つぎ)悦子姫(よしこひめ)さま、129紫姫(むらさきひめ)さまか………ヤア此奴(こいつ)ア、130(をし)いぞ。131紫姫(むらさきひめ)丹州(たんしう)とを()(あは)せ、132最後(さいご)悦子姫(よしこひめ)加米彦(かめひこ)大神(おほかみ)さまとの()(あは)せだ。133これで二四ケ八(にしがはち)(にん)134二八(にはち)十六(じふろく)(ぽん)()(あし)135ヤア面白(おもしろ)い、136面白(おもしろ)い』
137手探(てさぐ)りに、138紫姫(むらさきひめ)(かみ)をソツと(つか)みかかつた。139紫姫(むらさきひめ)はムツクと()(あが)りさま、140加米彦(かめひこ)腕首(うでくび)(つか)ンで、141ドツカと()げたるその(いきほひ)あまつて加米彦(かめひこ)は、142(かたはら)(たに)()がけてドスーン。
143加米彦『アイタヽヽヽ』
144(さけ)()る。
145紫姫(むらさきひめ)『ヤア(みな)さま、146()きて(くだ)さいませ。147(また)もや鬼熊別(おにくまわけ)部下(てした)者共(ものども)(あら)はれました。148サア()用意(ようい)々々(ごようい)
149 (この)(こゑ)(おどろ)いて一同(いちどう)()()き、150常彦(つねひこ)は、
151常彦『アイタヽヽヽ』
152夏彦(なつひこ)『エヽヽエタイワイエタイワイ、153(たれ)(たれ)だ、154(ひと)(かみ)()()つぱりよつて……(はな)さぬかい』
155常彦(つねひこ)『オイ(なつ)156貴様(きさま)だらう』
157夏彦(なつひこ)馬鹿(ばか)()ふな、158貴様(きさま)(おれ)(かみ)()つぱつとるのだ』
159青彦(あをひこ)『ヤア(おれ)(あたま)()(やつ)がある。160………ヤア(なん)だ、161()()()に、162(かみ)(かみ)とを()(あは)しよつたな、163コンナ悪戯(いたづら)をする(やつ)は、164大方(おほかた)加米公(かめこう)だらう。165……オイ加米彦(かめひこ)166何処(どこ)()つた。167(はや)()()て、168ほどかないか』
169加米彦(かめひこ)『オーイ、170オイ、171(おれ)はエライ(ところ)に、172後手(うしろで)(くく)られて、173(こま)つて()るワイ。174(たれ)()()てほどいて()れ』
175青彦(あをひこ)『ヤア加米彦(かめひこ)(くく)られよつたのかな、176()れだから、177油断(ゆだん)大敵(たいてき)()ふのだ。178敵地(てきち)(のぞ)みて()(ゆる)し、179()てるのが此方(こつち)不覚(ふかく)だ、180(しか)人間(にんげん)紛失(ふんしつ)せなくてまだしもだ』
181加米彦(かめひこ)『オーイ、182青彦(あをひこ)183(みな)さま、184()心配(しんぱい)(くだ)さいますな、185(わたくし)のは自縄(じじよう)自縛(じばく)186自縄(じじやう)自解(じかい)187依然(いぜん)として(もと)(とほ)り』
188青彦(あをひこ)『ナアーンだ、189(ひと)脅嚇(おど)かしよつて……どこを(くく)られて()つたのだ』
190加米彦(かめひこ)『マアどうでも()い、191一体(いつたい)(まへ)(たち)はナアンだ。192(あたま)(なが)()()けよつて……』
193丹州(たんしう)加米彦(かめひこ)さま、194あなた随分(ずゐぶん)悪戯(いたづら)をしましたネー。195(わたくし)()らぬ(かほ)をして()()りましたよ。196紫姫(むらさきひめ)さまに()つて(はふ)られなさつたときの面白(おもしろ)さ、197アツハヽヽヽ』
198加米彦(かめひこ)『ヤア失敗(しま)つた。199(みな)さま、200()ンだ失礼(しつれい)(えん)じまして、201……どうぞ神直日(かむなほひ)202大直日(おほなほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)して(くだ)さいませ』
203音彦(おとひこ)戯談(じようだん)にも(ほど)がある。204宣伝使(せんでんし)神聖(しんせい)(がい)する行動(かうどう)だ。205今日(けふ)(かぎ)り、206素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)(かは)りとなつて、207(なんじ)(たい)し、208宣伝使(せんでんし)(しよく)()く。209有難(ありがた)(おも)へ』
210加米彦(かめひこ)此奴(こいつ)一寸(ちよつと)迷惑(めいわく)だ。211モシモシ音彦(おとひこ)さま、212(おに)(じやう)征伐(せいばつ)()(まで)213執行(しつかう)猶予(いうよ)をして(くだ)さいな』
214音彦(おとひこ)『イヤなりませぬ』
215加米彦(かめひこ)『モシモシ悦子姫(よしこひめ)さま、216どうぞ仲裁(ちうさい)して(くだ)さいませ』
217悦子姫(よしこひめ)『コレ音彦(おとひこ)さま、218今後(こんご)219コンナ悪戯(いたづら)をなさらぬ(やう)に、220()(いまし)めて、221今度(こんど)(ゆる)して()げて(くだ)さいナ』
222音彦(おとひこ)(ゆる)(がた)(その)(はう)なれど、223悦子姫(よしこひめ)(さま)のお言葉(ことば)(したが)ひ、224今度(こんど)(わす)れて(つか)はす』
225加米彦(かめひこ)『アツハヽヽヽ、226()(ぬか)しよるのだい。227(つか)はす………が()いて(あき)れるワイ、228アハヽヽヽ、229あまり可笑(をか)しくて、230(はら)(いた)くなつた。231真面目(まじめ)くさつた面構(つらがま)へをしよつて(なん)だい。232………チツと(さば)けぬかい。233何程(なにほど)五十子(いそこ)(ひめ)(こと)(おも)つて心配(しんぱい)したつて、234竜宮(りうぐう)(ひと)(じま)漂着(へうちやく)して()女房(にようばう)()へるでもなし、235刹那心(せつなしん)()して、236モウちつと(くだ)けぬかい。237(なん)だか、238ソンナむつかしい(かほ)した(やつ)(まじ)つて()ると、239道中(だうちう)面白(おもしろ)くないワ』
240音彦(おとひこ)『ナニツ、241五十子(いそこ)(ひめ)竜宮(りうぐう)(ひと)(じま)漂着(へうちやく)して()るのか、242それやお(まへ)243何時(いつ)244(たれ)()いたのぢや』
245加米彦(かめひこ)『ソンナ(こと)(わか)らぬ(やう)(こと)で、246宣伝使(せんでんし)(つと)まるかい。247加米彦(かめひこ)さまの天眼通(てんがんつう)で、248チヤーンと調(しら)べてあるのだ。249梅子姫(うめこひめ)さまと侍女(じぢよ)今子姫(いまこひめ)250宇豆姫(うづひめ)四人(よにん)()れで、251(いま)竜宮島(りうぐうじま)でバラモン(けう)激戦(げきせん)最中(さいちう)だ。252(しか)心配(しんぱい)(いた)すな、253(かみ)(さま)()いて御座(ござ)る』
254音彦(おとひこ)『ヤアさうだつたか、255五十子(いそこ)(ひめ)は、256ウラナイ(けう)に、257()しや(とりこ)になつて()るのではなからうかと種々(いろいろ)工夫(くふう)をして、258黒姫(くろひめ)荷持(にもち)となり、259様子(やうす)(かんが)へて()たが、260どうもウラナイ(けう)には()りさうもないので、261()しや大江山(おほえやま)鬼雲彦(おにくもひこ)(ため)(とら)はれの()となつて()るのではなからうかと(おも)つて()たのだ。262(おに)(じやう)(これ)から()つて、263モシや五十子(いそこ)(ひめ)()つたら(たす)けてやらねばなるまい、264と、265此処(ここ)まで(いさ)みて()たのだ。266さうすれば(おに)(じやう)には、267五十子(いそこ)(ひめ)()ないかなア』
268加米彦(かめひこ)『ハヽヽヽ、269()毒様(どくさま)270明日(あす)(おに)(じやう)征服(せいふく)し、271可愛(かあい)女房(にようばう)五十子(いそこ)(ひめ)さまに芽出度(めでた)対面(たいめん)(あそ)ばす()心中(しんちう)であつたのに、272エライ(わる)(こと)(まを)しました。273……お(ちから)(おと)しさま』
274悦子姫、紫姫『ホヽヽヽヽ』
275音彦(おとひこ)何事(なにごと)運命(うんめい)だ。276人間(にんげん)がどれ(ほど)煩悶(はんもん)したつて、277()(やう)にほか()りはせぬ。278今晩(こんばん)はゆつくりと此処(ここ)でモウ一寝入(ひとねい)りして、279明日(あす)花々(はなばな)しく言霊戦(ことたません)開始(かいし)する(こと)にしやう。280サア(みな)さま(やす)みませう。281加米彦(かめひこ)282(まへ)()苦労(くらう)だが、283今夜(こんや)不寝番(ねずのばん)だ』
284 加米彦(かめひこ)285ワザと叮嚀(ていねい)に、286大地(だいち)(かしら)(すり)つけ、287両手(りやうて)()(なが)ら、
288加米彦(かめひこ)『これはこれは音彦(おとひこ)(きみ)(おん)(あふ)せ、289(たしか)承知(しようち)(つかまつ)つて御座(ござ)いまする』
290一同(いちどう)『アハヽヽヽ、291オホヽヽヽ』
292 (また)もや(おも)(おも)ひに(しん)()く。293(つき)景色(けしき)()かされて、294鹿公(しかこう)295馬公(うまこう)二人(ふたり)(おも)はず()らず、296七八丁(しちはつちやう)ばかり、297一行(いつかう)休息場(きうそくば)より(みなみ)(はな)れて(しま)つた。298(この)(とき)四五(しご)(にん)荒男(あらをとこ)299突然(とつぜん)木蔭(こかげ)より(あら)はれ(きた)り、300バラバラと二人(ふたり)周囲(しうゐ)()()き、301棍棒(こんぼう)(たづさ)へ、
302『ヤア(その)(はう)は、303紫姫(むらさきひめ)(しもべ)304鹿(しか)305(うま)両人(りやうにん)ではないか、306どうして此処(ここ)()()して()た』
307鹿公(しかこう)『コレハコレハ荒鷹(あらたか)308鬼鷹(おにたか)親分(おやぶん)(さま)309(まこと)にお()(どく)御座(ござ)いますが、310岩窟(がんくつ)(たた)(やぶ)つてやうやう此処(ここ)まで()(まゐ)りました』
311荒鷹(あらたか)貴様(きさま)はどうして、312あの堅固(けんご)岩窟(がんくつ)(やぶ)つたのか』
313鹿公(しかこう)(わたくし)御存(ごぞん)じの(とほ)り、314()寸鉄(すんてつ)()たない、315どうする(こと)出来(でき)ませぬが、316神変(しんぺん)不思議(ふしぎ)言霊(ことたま)()りて、317自然(しぜん)岩戸(いはと)左右(さいう)にパツと(ひら)き、318平和(へいわ)女神(めがみ)(さそ)はれて、319此処(ここ)までやつて()ましたよ』
320鬼鷹(おにたか)『ナニ、321平和(へいわ)女神(めがみ)とは(たれ)(こと)だ。322紫姫(むらさきひめ)(こと)ではないか』
323馬公(うまこう)紫姫(むらさきひめ)結構(けつこう)だが、324見目(みめ)(かたち)悦子姫(よしこひめ)()絶世(ぜつせい)のナイスが、325突然(とつぜん)(あら)はれ(たま)ひ、326(うま)さま、327鹿(しか)さまの()()をとり、328(すく)(いだ)させ(たま)うたのだ。329モウ()うなる(うへ)千人力(せんにんりき)だ、330荒鷹(あらたか)331鬼鷹(おにたか)332(その)()小童(こわつぱ)武者(むしや)(ども)333千疋(せんびき)334万疋(まんびき)一度(いちど)(かか)らうと、335ビクとも(いた)さぬ(それがし)だ、336アハヽヽヽ』
337荒鷹(あらたか)『オイ鬼鷹(おにたか)大将(たいしやう)338此奴(こいつ)アちつと(へん)ぢやないか。339毎日(まいにち)日日(ひにち)ベソベソと吠面(ほえづら)かわいて(ふる)うて()つた両人(りやうにん)が、340今日(けふ)心底(しんてい)から気楽(きらく)さうに、341大言(たいげん)()いて()る、342どうしたものだらう』
343鬼鷹(おにたか)此奴(こいつ)ア、344発狂(はつきやう)したのだらう。345さうでなくては、346アンナ(こと)()へたものぢやない』
347荒鷹(あらたか)『それにしても、348肝腎(かんじん)目的物(もくてきぶつ)たる紫姫(むらさきひめ)は、349どうなつただらう。350鬼熊別(おにくまわけ)(おん)大将(たいしやう)()約束(やくそく)をして()たのだ。351()紛失(ふんしつ)でもして()たら大変(たいへん)だがなア』
352鹿公(しかこう)『アツハヽヽヽ、353タヽヽ大変(たいへん)大変(たいへん)だ。354大変(たいへん)(とほ)()して、355天変(てんぺん)地変(ちへん)だ、356地震(ぢしん)(かみなり)()(くるま)357(おに)岩窟(いはや)(たちま)明日(あす)をも()たず、358木端(こつぱ)微塵(みぢん)359(あは)果敢(はか)なき次第(しだい)なり、360ワツハヽヽヽ』
361鬼鷹(おにたか)『ヤア益々(ますます)(あや)しいぞ、362………オイ鹿(しか)363(うま)(やつ)364紫姫(むらさきひめ)所在(ありか)有態(ありてい)(まを)せ』
365鹿公(しかこう)『アハヽヽヽ、366あの心配(しんぱい)さうな面付(かほつき)367(あり)か、368蚯蚓(みみづ)か、369(いたち)()らぬが、370貴様(きさま)()翫弄物(おもちや)にはお()(あそ)ばす紫姫(むらさきひめ)ぢや御座(ござ)らぬワイ。371鬼熊別(おにくまわけ)大将(たいしやう)(たてまつ)つて、372()褒美(ほうび)(あづか)らうと()目的(もくてき)であらうが、373細引(ほそびき)(ふんどし)374あちらへ(はづ)れ、375こちらへ(はづ)れ、376()(どく)(なが)目的(もくてき)成就(じやうじゆ)(いた)さぬワイ。377あまり(あき)れて(あご)(はづ)れぬ(やう)()注意(ちうい)なされませや』
378鬼鷹(おにたか)『ヤア益々(ますます)合点(がてん)のゆかぬ(こと)(まを)(やつ)だ。379コラ(うま)380鹿(しか)381貴様(きさま)荒鷹(あらたか)382鬼鷹(おにたか)()両人(りやうにん)(さま)()威勢(ゐせい)(おそ)れぬか』
383鹿公(しかこう)『コレヤ荒鷹(あらたか)384鬼鷹(おにたか)385貴様(きさま)鹿公(しかこう)さま馬公(うまこう)さま()両人(りやうにん)()威勢(ゐせい)(なん)(おも)ふか、386(おそ)()らぬか、387アツハヽヽヽ』
388荒鷹(あらたか)益々(ますます)可怪(をか)しい(やつ)だ。389(なん)でも此奴(こいつ)ア、390強力(がうりき)尻押(しりお)しが出来(でき)たに(ちがひ)ない。391オイ鹿(しか)392貴様(きさま)(あと)(たれ)(しり)()(やつ)出来(でき)たのだらう。393逐一(ちくいち)白状(はくじやう)(いた)せ』
394鹿公(しかこう)『きまつた(こと)だよ、395(この)(はう)には大江山(おほえやま)鬼雲彦(おにくもひこ)(はじ)めとし、396(その)()数万(すうまん)天下(てんか)豪傑(がうけつ)397雲霞(うんか)(ごと)吾々(われわれ)両人(りやうにん)救援(きうゑん)(むか)ひ、398三嶽(みたけ)(やま)岩窟(がんくつ)滅茶(めつちや)苦茶(くちや)(たた)(つぶ)し、399五六(ごろく)(にん)留守番(るすばん)(やつ)()谷底(たにそこ)()()らし、400()れより(すす)みて(おに)(じやう)(てき)(むか)つて攻撃(こうげき)準備中(じゆんびちう)だ。401東方(とうはう)よりは(また)もや数多(あまた)軍勢(ぐんぜい)402亀彦(かめひこ)403英子姫(ひでこひめ)のヒーロー豪傑(がうけつ)先頭(せんとう)に、404数十万(すうじふまん)とも(かぎ)りなく、405()ならず()()せる計画(けいくわく)(ととの)うたり。406モウ()うなる(うへ)は、407(おに)(じやう)もガタガタの滅茶(めちや)々々(めちや)408(いち)()(はや)引返(ひつかへ)し、409(この)(よし)鬼熊別(おにくまわけ)腰抜(こしぬけ)大将(たいしやう)注進(ちうしん)(いた)すが()からうぞ』
410荒鷹(あらたか)『ナニツ、411()はしておけば際限(さいげん)なき雑言(ざふごん)無礼(ぶれい)412首途(かどで)血祭(ちまつり)413(なんぢ)()二人(ふたり)身体(からだ)は、414(この)棍棒(こんぼう)(さき)粉砕(ふんさい)()れむ……ヤアヤア者共(ものども)415二人(ふたり)(むか)つて()つて(かか)れ』
416 一同(いちどう)二人(ふたり)()あてに、417棍棒(こんぼう)打振(うちふ)()つてかかるを、418鹿(しか)419(うま)両人(りやうにん)一生(いつしやう)懸命(けんめい)420韋駄天(ゐだてん)(ばし)りに、421悦子姫(よしこひめ)休息場(きうそくば)(むか)つて()(かへ)る。
422荒鷹(あらたか)『ヤア卑怯(ひけふ)未練(みれん)(うま)423鹿(しか)両人(りやうにん)424(くち)(ほど)にもない代物(しろもの)425……ヤアヤア者共(ものども)426(なんじ)四五(しご)(にん)にて結構(けつこう)だ。427(はや)()つかけ両人(りやうにん)生捕(いけどり)(いた)して()い』
428(かしこ)まりました』
429五六(ごろく)(にん)(をとこ)は、430二人(ふたり)(あと)()つて(きた)(きた)へと(はし)()く。
431加米彦(かめひこ)『ヤア騒々(さうざう)しき足音(あしおと)(きこ)えて()た。432青彦(あをひこ)433常彦(つねひこ)434夏彦(なつひこ)435()きたり()きたり』
436 ()()(うち)437鹿公(しかこう)438馬公(うまこう)(この)()(はし)(きた)り、
439鹿公、馬公宣伝使(せんでんし)(まを)()げます。440只今(ただいま)荒鷹(あらたか)441鬼鷹(おにたか)両人(りやうにん)442四五(しご)(にん)乾児(こぶん)()きつれ、443棍棒(こんぼう)打振(うちふ)り、444(この)()(すす)みて(まゐ)ります。445防戦(ばうせん)()用意(ようい)なされませ』
446加米彦(かめひこ)『ヤア最早(もはや)やつて()よつたか。447(ついで)(おに)(じやう)鬼熊別(おにくまわけ)全軍(ぜんぐん)(ひき)ゐて()()れれば、448(らち)()いて()いがなア。449()(にん)(じふ)(にん)邪魔(じやま)(くさ)い』
450鹿公(しかこう)『もうし加米彦(かめひこ)さま、451随分(ずゐぶん)(ちから)一杯(いつぱい)452馬公(うまこう)二人(ふたり)()いて()いて()(まく)つてやりました。453(これ)であなたの二代目(にだいめ)(つと)まりませうなア』
454加米彦(かめひこ)『ヤア(この)()(てき)がやつて()ては、455悦子姫(よしこひめ)さま(その)()安眠(あんみん)妨害(ばうがい)だ。456それよりも此方(こちら)から(むか)つて、457(ひと)奮戦(ふんせん)だ。458鹿公(しかこう)459馬公(うまこう)460サア()(きた)れ……』
461()ふより(はや)加米彦(かめひこ)は、462(みなみ)()して(はし)()く。463(たちま)南方(なんぱう)より(いき)せき()つて(はし)(きた)四五(しご)物影(ものかげ)464(さん)(にん)(かたへ)()(しげ)みに()(しの)ばせ、465様子(やうす)(うかが)つて()る。
466(かふ)『オイ貴様(きさま)さつきへ()かぬかい』
467(おつ)(さき)(あと)もあつたものかい。468(さき)()(もの)険呑(けんのん)だとも、469安全(あんぜん)だとも(わか)るものぢやない。470何事(なにごと)運命(うんめい)(まま)(すす)めば()いのだ。471ソンナ臆病風(おくびやうかぜ)()して、472(あく)御用(ごよう)(つと)まるかい』
473(かふ)『ナニ(たれ)(あく)御用(ごよう)だ。474吾々(われわれ)(これ)(くらゐ)最善(さいぜん)(みち)はないと(おも)つて、475一生(いつしやう)懸命(けんめい)活動(くわつどう)して()るのだ。476鬼熊別(おにくまわけ)大将(たいしやう)何時(いつ)仰有(おつしや)るぢやないか。477世界(せかい)悪魔(あくま)()(なか)だ。478優勝(いうしよう)劣敗(れつぱい)だ。479さうだから世界(せかい)人間(にんげん)可哀相(かあいさう)だ、480(つよ)(もの)(いぢ)め、481(よわ)(もの)(たす)けてやるのが人間(にんげん)だ……と、482何時(いつ)仰有(おつしや)るぢやないか。483(おれ)鬼熊別(おにくまわけ)大将(たいしやう)毛筋(けすぢ)(ほど)でも(あく)だと(おも)つたら、484コンナ夜夜中(よるよなか)山坂(やまさか)駆巡(かけめぐ)り、485(つら)(はたら)きはせないよ。486(なん)でも、487三五教(あななひけう)とやらの、488(つよ)者勝(ものがち)悪神(わるがみ)()()よつて、489世界(せかい)(よわ)人民(じんみん)(しひた)げると()(こと)だから、490(おれ)天下(てんか)(ため)悪人(あくにん)滅亡(ほろぼ)すのが唯一(ゆゐいつ)目的(もくてき)だ』
491(おつ)『アハヽヽヽ、492貴様(きさま)()りとは馬鹿(ばか)正直(しやうぢき)(やつ)だなア、493鬼熊別(おにくまわけ)はアヽ()えても、494(あく)七分(しちぶ)(ぜん)三分(さんぶ)だ、495それが貴様(きさま)(わか)らぬのか。496……アーアもう一歩(ひとあし)前進(ぜんしん)する(こと)出来(でき)なくなつて(しま)つた』
497(へい)『さうだなア、498此処(ここ)まで()ると、499(あし)がピタリと()まつた。500(なん)でも最前(さいぜん)()げて()きよつた二人(ふたり)(やつ)501魔法(まはふ)使(つか)つて(おれ)(たち)足止(あしど)めをしよつたのかも()れぬぞ』
502 ()(しげ)みの(なか)より、
503(鹿公または馬公)加米彦(かめひこ)さま、504世界(せかい)絶対(ぜつたい)悪人(あくにん)はありませぬなア、505(いま)(かれ)()(はなし)()けば、506(おに)乾児(こぶん)にもヤツパリ善人(ぜんにん)(まじ)つて()るぢやありませぬか』
507加米彦(かめひこ)『そうだ、508如何(いか)悪人(あくにん)()つても、509(もと)はみな(かみ)(さま)結構(けつこう)(みたま)血管(けつくわん)(なか)(なが)れて()るのだから、510(あく)になるのは(みんな)誤解(ごかい)からだ。511(しか)(あく)()りつつ(あく)()(やつ)滅多(めつた)にないものだ。512吾々(われわれ)()うして(ぜん)(つく)した(つも)りでも、513智徳(ちとく)円満(ゑんまん)豊美(ほうび)なる(かみ)(さま)御心(みこころ)から御覧(ごらん)になれば、514()らず()らずの(あひだ)(つみ)(かさ)ねて()るか()れないよ。515そうだから人間(にんげん)何事(なにごと)惟神(かむながら)(まか)し、516(おのれ)()め、517謙遜(へりくだ)(かへり)みなくてはならないのだ』
518鹿公(しかこう)『ヘン……殊勝(しゆしよう)らしい(こと)仰有(おつしや)います(こと)519あなたは随分(ずゐぶん)謙遜(へりくだ)(どころ)か、520高慢心(かうまんしん)(つよ)いお(かた)ぢや、521法螺(ほら)ばつかり()いて()いて()(たふ)し、522(ひと)(けぶり)()いて、523(はな)(たか)うして得意(とくい)がつてるお(かた)ぢや()りませぬか。524あなたも、525よつぽど耄碌(まうろく)しましたなア』
526加米彦(かめひこ)『アハヽヽヽ、527それだから(こま)ると()ふのだ。528(まへ)(たち)表面(へうめん)ばつかり()て、529吾々(われわれ)(たましひ)()()れないから(こま)るナア』
530(かふ)『ヤア(なん)だ、531(はやし)(なか)から(こゑ)(きこ)えるぢやないか』
532(おつ)『そうだ、533最前(さいぜん)から怪体(けつたい)(こゑ)がすると(おも)うて()た。534……オイオイ(いま)(こゑ)主人公(しゆじんこう)何処(どこ)()るのだ。535(てき)でも味方(みかた)でも()いワ、536みな(かみ)(さま)()から()れば世界(せかい)兄弟(けいてい)だ。537ソンナ(ところ)(こは)(さう)引込(ひきこ)みて、538ヒソビソ(ばなし)をするよりも、539公然(こうぜん)(この)()(あらは)れて、540(ひと)懇談会(こんだんくわい)でもやつたらどうだい』
541加米彦(かめひこ)此奴(こいつ)面白(おもしろ)い、542(まへ)(たち)(おに)(じやう)割拠(かつきよ)する鬼熊別(おにくまわけ)部下(てした)(もの)だらう。543(おれ)三五教(あななひけう)加米彦(かめひこ)()立派(りつぱ)宣伝使(せんでんし)だ。544(ひと)宣伝歌(せんでんか)()かしてやらうか』
545(かふ)『ハイハイ()(ところ)で……ドツコイ不思議(ふしぎ)(ところ)でお()にかかりました。546どうぞ生命(いのち)(ばか)りはお(たす)(くだ)さいませ』
547(おつ)『オイオイ(なに)謝罪(あやま)るのだ。548結構(けつこう)(うた)()かしてやると仰有(おつしや)るのだよ』
549(かふ)『アヽさうか、550おれや(また)551(せん)じて()てやらうと(きこ)えたので、552ビツクリしたのだよ』
553(おつ)『アハヽヽヽ、554モシモシ宣伝使(せんでんし)とやら()ふお(かた)555あなたの言霊(ことたま)は、556どうも明瞭(はつきり)して()ります。557吾々(われわれ)(たい)一寸(ちよつと)敵意(てきい)(ふく)みて()ない。558ヤアもう安心(あんしん)(いた)しました、559どうぞ()かして(くだ)さいませ』
560鹿公(しかこう)『オイ(おに)部下(てした)(ども)561(おれ)(たち)鹿公(しかこう)ぢやぞ。562あまり安心(あんしん)(はや)うすると、563(あと)後悔(こうくわい)をせにやならぬぞ』
564(おつ)『ナニ、565(まへ)(いま)()げた鹿公(しかこう)ぢやなア、566此処(ここ)()()ぬかい、567(ひと)(ちから)(くら)べをして、568(まけ)たら(したが)うてやる、569()つたら(したが)はすぞよ』
570鹿公(しかこう)『アハヽヽヽ、571三五教(あななひけう)のお筆先(ふでさき)(やう)(こと)()つて()やがる。572()つも()けるも(とき)(うん)だ。573(しか)(なが)勝負(しようぶ)最早(もはや)ついて()るぢやないか。574サツパリ加米彦(かめひこ)宣伝使(せんでんし)言霊(ことたま)零敗(れいはい)して(しま)つた。575アツハヽヽヽ』
576 ()かる(ところ)荒鷹(あらたか)577鬼鷹(おにたか)両人(りやうにん)578ノソリノソリと(あらは)(きた)り、
579荒鷹、鬼鷹『オイ貴様(きさま)(たち)580コンナ(ところ)(なに)をして()るのだ、581吾々(われわれ)命令(めいれい)服従(ふくじゆう)せないのか』
582(かふ)『ハイ(にはか)(つよ)くなつて、583(はら)(そこ)から、584(なん)だかムクムクと(うご)()し、585阿呆(あほ)らしくなつて、586あなた(がた)命令(めいれい)服従(ふくじゆう)する(こと)出来(でき)なくなつて()ました』
587荒鷹(あらたか)『ソラ(なに)()ふのだ、588貴様(きさま)589臆病風(おくびやうかぜ)(さそ)はれて(こし)()かし、590逆上(のぼ)せやがつたな』
591(おつ)『モシモシ荒鷹(あらたか)592鬼鷹(おにたか)両人(りやうにん)さま、593モウ駄目(だめ)ですよ、594あなたの威張(ゐば)るのも今日(けふ)唯今(ただいま)(かぎ)り、595(わたし)もどうやら(はら)(そこ)から、596(ほん)守護神(しゆごじん)とやらがムクムクと(あたま)(もた)げ「ナーニ鬼鷹(おにたか)荒鷹(あらたか)木端(こつぱ)武者(むしや)597(いま)(この)()改心(かいしん)(いた)せば()し、598(いた)さぬに(おい)ては、599(かいな)捩折(ねぢお)り、600(また)から引裂(ひきさ)いて()つて(しま)へ」と(ささや)いて御座(ござ)る、601アツハヽヽヽ』
602(へい)『ヤア鬼鷹(おにたか)603荒鷹(あらたか)604どうぢや、605降参(かうさん)(いた)したか』
606(てい)改心(かいしん)するか』
607(ぼう)往生(わうじやう)(いた)すか、608三五教(あななひけう)(したが)ふか、609(あく)(あらた)(ぜん)立帰(たちかへ)るか、610返答(へんたふ)はどうぢや。611宣伝歌(せんでんか)()かしてやらうか』
612荒鷹(あらたか)『アイタヽヽヽ、613此奴(こいつ)(へん)だ、614(あたま)(のみ)でカチ()られる(やう)(いた)くなつて()よつた、615鬼鷹(おにたか)616(まへ)はどうだ』
617鬼鷹(おにたか)『アイタヽヽヽ、618(おれ)(なん)だか、619(いた)くなつて()たやうだ。620ハテ合点(がてん)()かぬ(こと)だワイ』
621 (はやし)(なか)より、622加米彦(かめひこ)(こゑ)
623加米彦朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
624(つき)()つとも()くるとも
625仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
626曲津(まがつ)(かみ)(おほ)くとも
627三五教(あななひけう)(かみ)(みち)
628(ぜん)(あく)とを立別(たてわ)けて
629(おに)大蛇(をろち)曲津見(まがつみ)
630(まこと)(みち)(みな)(すく)
631()荒風(あらかぜ)()まれつつ
632(かみ)御子(みこ)なる諸人(もろびと)
633(みぎ)(ひだり)前後(まへうし)
634彷徨(さまよ)(まど)(その)(うち)
635(ぜん)にも(すす)(また)(あく)
636()らず()らずに(おちい)りて
637(かみ)より()けし生御魂(いくみたま)
638(あるひ)(けが)(また)(やぶ)
639(やぶ)れかぶれの(その)(はて)
640(こころ)(おに)()められて
641あらぬ(かた)へと(かたむ)きつ
642(まこと)(みち)()(はづ)
643(よこさ)(みち)(いさ)ましく
644()らず()らずに(すす)()
645(もと)天帝(てんてい)分霊(わけみたま)
646(ぜん)()ければ(あく)()
647(ぜん)(あく)とは(ひと)()
648(その)折々(をりをり)捨言葉(すてことば)
649アテにはならぬ(もの)ぞかし
650あゝ荒鷹(あらたか)鬼鷹(おにたか)
651(なれ)(かみ)()(ひと)()
652(たふと)(かみ)()(うま)
653(なに)(くる)しさに(おに)(じやう)
654鬼熊別(おにくまわけ)部下(ぶか)となり
655世人(よびと)(くる)しめ(しひた)ぐる
656身魂(みたま)(なほ)(いま)(なほ)
657三嶽(みたけ)(やま)(いただ)きで
658(われ)()うたは神々(かみがみ)
659(あつ)(めぐみ)引合(ひきあは)
660(こころ)(ひと)つの持方(もちかた)
661(あく)ともなれば(ぜん)となる
662善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)分水嶺(ぶんすゐれい)
663覚悟(かくご)如何(いか)にサア如何(いか)
664(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
665(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
666(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
667直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)
668(かみ)()てたる三五教(あななひけう)
669(かへ)れよ(かへ)真心(まごころ)
670(みが)けよみがけ天地(あめつち)
671(かみ)より()けし生魂(いくみたま)
672あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
673御霊(みたま)(さち)はひましまして
674荒鷹(あらたか)鬼鷹(おにたか)(その)(ほか)
675魔神(まがみ)身魂(みたま)(きよ)めませ
676(ひとへ)(ねが)(たてまつ)
677(ひとへ)祈願(こひのみ)(まを)します』
678(こゑ)(すず)しく(うた)(をは)るや、679荒鷹(あらたか)680鬼鷹(おにたか)(その)()一同(いちどう)大地(だいち)平伏(へいふく)し、681(なみだ)をハラハラと(なが)(ただ)
682一同有難(ありがた)有難(ありがた)う』
683(わづか)感謝(かんしや)()(へう)して()る。
684 ()かる(ところ)へ、685悦子姫(よしこひめ)一行(いつかう)(あら)はれ(きた)り、
686音彦(おとひこ)『ヤア加米彦(かめひこ)687()手柄(てがら)々々(おてがら)688荒鷹(あらたか)689鬼鷹(おにたか)大将(たいしやう)も、690どうやら(すく)はれた(やう)塩梅(あんばい)ですなア』
691 荒鷹(あらたか)692鬼鷹(おにたか)一度(いちど)に、
693荒鷹、鬼鷹『これはこれは三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(さま)694(わたくし)今日(こんにち)695只今(ただいま)696(かみ)御霊(みたま)(てら)されて、697発根(ほつこん)(こころ)岩戸(いはと)(ひら)けました。698最早(もはや)吾々(われわれ)(あく)より(すく)はれました。699どうぞ今日(けふ)(かぎ)り、700あなたのお(みち)()れて(くだ)さいまして、701(とも)()使(つか)(くだ)されば有難(ありがた)御座(ござ)います』
702音彦(おとひこ)『ホーそれは(なに)より重畳(ちようでう)だ。703もうし悦子姫(よしこひめ)(さま)704如何(いかが)(いた)しませう。705()(はや)改心(かいしん)せられては(おに)(じやう)言霊戦(ことたません)も、706(なん)だか張合(はりあひ)()けた(やう)です、707何卒(どうぞ)あなたの指揮(しき)(ねが)ひます』
708 悦子姫(よしこひめ)709儼然(げんぜん)として立上(たちあが)り、
710悦子姫『イヤ荒鷹(あらたか)711鬼鷹(おにたか)両人(りやうにん)712そなたは一先(ひとま)(おに)(じやう)立帰(たちかへ)り、713(わたし)一行(いつかう)花々(はなばな)しく言霊(ことたま)(いくさ)開始(かいし)し、714(その)(うへ)にて双方(さうはう)より和睦(わぼく)をする(こと)(いた)しませう』
715荒鷹(あらたか)『ナント(あふ)せられます、716最早(もはや)(わたくし)(ども)はあなた(がた)(むか)つて(たたか)勇気(ゆうき)はありませぬ。717ナア鬼鷹(おにたか)718(まへ)もさうだらう』
719鬼鷹(おにたか)吾々(われわれ)絶対(ぜつたい)三五教(あななひけう)帰順(きじゆん)(いた)しました。720勿体(もつたい)ない、721どうしてあなた(がた)刃向(はむか)(こと)ができませうか』
722悦子姫(よしこひめ)(わか)りました。723(しか)(なが)鬼熊別(おにくまわけ)帰順(きじゆん)する(まで)は、724あなたは、725三五教(あななひけう)入信(にふしん)許可(きよか)保留(ほりう)して()きます。726今迄(いままで)首領(しゆりやう)(あふ)いだ鬼熊別(おにくまわけ)(たい)親切(しんせつ)(とほ)りませぬ。727()(こと)ならばあなた(がた)より鬼熊別(おにくまわけ)を、728改心(かいしん)さして(いただ)きたい。729(しか)(なが)(にはか)にあなた(がた)仰有(おつしや)(こと)を、730大将(たいしやう)として()けますまいから、731(ここ)(ひと)つの神策(しんさく)(あん)じ、732一旦(いつたん)あなた(がた)立別(たちわか)れて、733花々(はなばな)しく言霊戦(ことたません)開始(かいし)し、734(その)結果(けつくわ)和睦(わぼく)開城(かいじやう)()段取(だんどり)となるのが、735穏健(おんけん)行方(やりかた)でせう。736(つい)ては今迄(いままで)三岳(みたけ)岩窟(いはや)(とら)はれて()紫姫(むらさきひめ)さま、737鹿(しか)さま、738(うま)さまを(はじ)め、739丹州(たんしう)さまは荒鷹(あらたか)さま、740鬼鷹(おにたか)さまと(とも)に、741一先(ひとま)(おに)(じやう)()(かへ)(くだ)さい。742さうして(わたし)神軍(しんぐん)(むか)つて言霊戦(ことたません)開始(かいし)なされませ。743あなたの(はう)防禦軍(ばうぎよぐん)744(わたし)(はう)攻撃軍(こうげきぐん)御座(ござ)います。745攻撃軍(こうげきぐん)には、746悦子姫(よしこひめ)747音彦(おとひこ)748加米彦(かめひこ)749青彦(あをひこ)750夏彦(なつひこ)751常彦(つねひこ)(もつ)(これ)()てます、752………サアサア(いち)()(はや)(おに)(じやう)()(かへ)(あそ)ばせ。753(とき)(うつ)さず(わたし)神軍(しんぐん)引率(いんそつ)し、754大攻撃(だいこうげき)着手(ちやくしゆ)(いた)します』
755丹州(たんしう)『ヤア六韜(りくたう)三略(さんりやく)(ひめ)(さま)()神策(しんさく)756心得(こころえ)ました。757サアサア紫姫(むらさきひめ)(さま)758鹿公(しかこう)759馬公(うまこう)760(これ)から(おに)(じやう)()()み、761悦子姫(よしこひめ)さまの攻撃(こうげき)(むか)つて、762極力(きよくりよく)防戦(ばうせん)(いた)しませう。763………悦子姫(よしこひめ)(さま)764戦場(せんぢやう)にて、765(あらた)めてお()(かか)りませう。766(この)丹州(たんしう)言霊(ことたま)威力(ゐりよく)をお()にかける、767(かなら)ずオメオメと敗走(はいそう)なされますな。768あゝ面白(おもしろ)面白(おもしろ)し、769(われ)()(これ)より(おに)(じやう)本城(ほんじやう)立帰(たちかへ)り、770鬼熊別(おにくまわけ)総大将(そうだいしやう)(あふ)ぎ、771()()三五教(あななひけう)神軍(しんぐん)(むか)つて、772あらゆる神変(しんぺん)不思議(ふしぎ)言霊(ことたま)秘術(ひじゆつ)(つく)し、773千変(せんぺん)万化(ばんくわ)にかけ(なや)まし、774木端(こつぱ)微塵(みぢん)(たひら)()れむ、775さらば悦子姫(よしこひめ)殿(どの)
776悦子姫(よしこひめ)『さらば丹州殿(たんしうどの)777(あらた)めて戦場(せんぢやう)にてお()(かか)りませう』
778大正一一・四・二三 旧三・二七 松村真澄録)
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
逆リンク(このページにリンクが張られているページ)
オニド関連サイト最新更新情報
10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス
合言葉「みろく」を入力して下さい→  
霊界物語ネットは飯塚弘明が運営しています。【メールアドレス】 / 動作に不具合や誤字脱字等を発見されましたら是非お知らせ下さるようお願い申し上げます。 / 本サイトに掲載されている霊界物語等の著作物の電子データは飯塚弘明ほか、多数の方々の協力によって作られました。(スペシャルサンクス) / 本サイトの著作権(デザイン、プログラム、凡例等)は飯塚弘明にあります。出口王仁三郎の著作物(霊界物語等)の著作権は保護期間が過ぎていますのでご自由にお使いいただいて構いません。ただし一部分を引用するのではなく、本サイト掲載の大部分を利用して電子書籍等に転用する場合には、必ず出典と連絡先を記して下さい。→「本サイト掲載文献の利用について」 / 出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別的と見なされる言葉や表現もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。 / プライバシーポリシー
(C) 2007-2024 Iizuka Hiroaki