霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二二章 国祖(こくそ)()隠退(いんたい)()因縁(いんねん)〔二二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻 篇:第3篇 天地の剖判 よみ(新仮名遣い):てんちのぼうはん
章:第22章 国祖御隠退の御因縁 よみ(新仮名遣い):こくそごいんたいのごいんねん 通し章番号:22
口述日:1921(大正10)年10月20日(旧09月20日) 口述場所: 筆録者:谷口正治 校正日: 校正場所: 初版発行日:1921(大正10)年12月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
太陽霊界:伊邪那岐命の主宰、現界の太陽界:天照大御神の主宰。
太陰霊界:伊邪那美命の主宰、現界の太陰界:月夜見之命の主宰。
大地の霊界:大国常立命の主宰、大海原:須佐之男命の主宰。
しかしながら、太陽界と大地球界(大地の霊界、地上霊界)は、鏡を合わせたように、混乱紛糾の状態となった。太陰の世界のみは、現幽いずれも平和に治まっている。
後に稚姫君命は、天稚彦とともに天界に神政を司ろうとしたが、付き従っていた邪神たちに誤られて天地経綸の仕組みを損じることとなり、ついに国常立命とともに地底に潜まざるを得ない事になったのである。この物語は後に詳述する。
さて、大国常立命はまず、混乱を収めて邪悪分子を一掃するために、幽政を敷こうとされた。坤金神を内助の役とし、大八洲彦命を天使長兼宰相とした。非常に厳格な規則に基づき、天の律法を制定した。これにより数百年は立派に神政が治まっていた。
しかし次第にご神政に反抗する神々が現れたため、大八洲彦命は宥和的な政で世を治めようとした。このとき霊界はほとんど四分五裂の勢いとなった。
一方には盤古大神(塩長彦)を擁立する一派、他方には大自在天大国彦を推す一派が、地の高天原を占領しようと画策するに至っていた。
国常立尊は天の御三体の大神様、天照大御神、伊邪那岐尊、伊邪那美尊にご降臨を願って助けを求めたが、盤古大神、大自在天それぞれを擁立する勢力の勢いははなはだしく、御三体の大神様でも言向け和すことができなかった。
そこで天の御三体の大神様は国常立尊に退去を命じた。国常立尊は自ら髪を抜き、手を切り取り骨を絶ち、筋を千切って残酷な処刑を甘んじて受け、尊の退陣を要求する神々にやむを得ず屈したのであった。
天の御三体の大神様が君系であるのに対し、国常立尊は臣系である。しかしながら、地上神界においては、天の御三体の大神様といえども国常立尊が生みたもうたのであり、親神であるのだが、混乱を収めるためにやむを得ず、大神様も尊に退去を命じたのであった。しかしながらこのとき、天の大神様たちは、尊に後日の再起を以心伝心的に伝えて、天にご帰還された。
その後盤古大神一派と大自在天一派は激しく争い、ついに盤古大神派が勝って幽政の全権を握ることとなった。
地上神界の主宰神がご引退され、地上の主宰であった須佐之男命もまた、神々に追われて自転倒嶋に至り、世界のはしばしに流離うこととなった。しかし須佐之男命は現界で八岐大蛇を平らげたように神界においても、すべての悪神を掃討して地上を天下泰平に治め、地上の主宰の大神に戻るというのである。
これから国常立尊に随従する神々のご活動を述べ、盤古大神派や大自在天派の暴動ぶりを、神界で目撃したように述べていく。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2019-06-11 18:19:11 OBC :rm0122
愛善世界社版:130頁 八幡書店版:第1輯 92頁 修補版: 校定版:130頁 普及版:68頁 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎著作集 > 第一巻「神と人間」 > 『霊界物語』 抄 > 国祖御隠退の御因縁
001 大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)()神力(しんりき)によりて、002天地(てんち)はここに剖判(ぼうはん)し、003太陽(たいやう)004太陰(たいいん)005大地(だいち)分担神(ぶんたんしん)(さだ)まつたことは、006前述(ぜんじゆつ)したとほりである。007しかして太陽(たいやう)霊界(れいかい)伊邪那岐(いざなぎの)(みこと)これを(つかさど)りたまひ、008その現界(げんかい)は、009天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)これを主宰(しゆさい)したまふのである。010(つぎ)太陰(たいいん)霊界(れいかい)は、011伊邪那美(いざなみの)(みこと)これを(つかさど)りたまひ、012その現界(げんかい)は、013月夜見(つきよみ)()(みこと)これを主宰(しゆさい)したまふ。014大地(だいち)霊界(れいかい)前述(ぜんじゆつ)のごとくに大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)(これ)(つかさど)りたまひ、015その大海原(おほうなばら)日之(ひの)大神(おほかみ)(めい)によりて須佐之男(すさのをの)(みこと)これを主宰(しゆさい)したまふ神定(かむさだ)めとなつた。
016 しかるに太陽界(たいやうかい)と、017(だい)地球界(ちきうかい)とは(かがみ)(あは)したやうに、018同一(どういつ)状態(じやうたい)混乱(こんらん)紛糾(ふんきう)状態(じやうたい)現出(げんしゆつ)した。019太陰(たいいん)世界(せかい)のみは、020現幽(げんいう)両界(りやうかい)ともに(もと)のままに、021平和(へいわ)(おさ)まつてゐる。022ひとり太陰(たいいん)(かぎ)つて、023なぜ(いま)でも平和(へいわ)(おさ)まつてゐるかと()へば、024この()(つき)(かたち)地上(ちじやう)から観測(くわんそく)しても(あき)らかである(ごと)く、025(ひかり)はあれども酷烈(こくれつ)ならず、026水気(すゐき)はあつても極寒(ごくかん)ではない。027(じつ)寒暑(かんしよ)中庸(ちゆうよう)()たる至善(しぜん)至美(しび)世界(せかい)であるからである。028これに(はん)して太陽(たいやう)世界(せかい)は、029非常(ひじやう)(すべ)てのものが峻烈(しゆんれつ)(ひかり)(あざや)かであり、030六合(りくがふ)照徹(せうてつ)する神力(しんりき)はあれども、031それだけまた暗黒(あんこく)なる陰影(いんえい)(おほ)い。032しかしてまた大地(だいち)は、033もとより混濁(こんだく)せる分子(ぶんし)()(かた)まつてできたものであるから、034(いきほひ)として不浄(ふじやう)分子(ぶんし)(おほ)い。035したがつてまた邪神(じやしん)発生(はつせい)するのも、036やむを()ない次第(しだい)である。
037 そこで稚姫君(わかひめぎみの)(みこと)は、038天稚彦(あめのわかひこ)(とも)神命(しんめい)(ほう)じて(てん)(のぼ)り、039天界(てんかい)神政(しんせい)(つかさど)らうとしたまうたが、040()昇天(しようてん)途上(とじやう)において、041地上(ちじやう)からつき(したが)うた邪神(じやしん)どもにあやまられ、042天地(てんち)経綸(けいりん)機織(はた)仕組(しぐみ)仕損(しそん)じたまひ、043つひに地上(ちじやう)(くだ)りたまひて国常立(くにとこたちの)(みこと)(とも)地底(ちてい)(ひそ)ませられ、044あらゆる艱難(かんなん)苦労(くらう)(しの)びたまふの()むを()ざるに()ちいたつた。045稚姫君(わかひめぎみの)(みこと)()失敗(しつぱい)因縁(いんねん)については、046後日(ごじつ)(くは)しく()べることにする。
047 さて、048大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)天地間(てんちかん)混乱(こんらん)状態(じやうたい)邪悪(じやあく)分子(ぶんし)をば掃蕩(さうたう)して、049最初(さいしよ)神界(しんかい)()目的(もくてき)どほりの幽政(いうせい)()かうと(あそ)ばしたまうた。050これについて国祖(こくそ)は、051まづ坤金神(ひつじさるのこんじん)内助(ないじよ)(やく)として種々(しゆじゆ)神策(しんさく)企図(きと)したまひ、052また、053大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)天使長(てんしちやう)(けん)宰相(さいしやう)地位(ちゐ)()たして、054非常(ひじやう)厳格(げんかく)規則(きそく)(ただ)しき(まつりごと)(おこな)ひ、055(てん)律法(りつぱう)制定(せいてい)して、056寸毫(すんがふ)といへども天則(てんそく)干犯(かんはん)するものは、057(ばつ)するといふことに(さだ)めたまうた。058そのために地上(ちじやう)年数(ねんすう)にして数百(すうひやく)(ねん)(あひだ)非常(ひじやう)立派(りつぱ)神政(しんせい)(おさ)まつてゐたが、059()次第(しだい)(ひら)けゆくにつれて、060神界(しんかい)061幽界(いうかい)062現界(げんかい)ともに邪悪(じやあく)分子(ぶんし)()えてきた。063すなはち八百万(やほよろづ)神人(かみがみ)は、064日増(ひまし)大神(おほかみ)()幽政(いうせい)(たい)する不服(ふふく)(うつた)ふるやうになり、065山川(さんせん)草木(さうもく)にいたるまで言問(ことと)ひあげつらふ()になつた。
066 そこでやむを()宰相(さいしやう)大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)は、067国常立(くにとこたちの)(みこと)()意志(いし)(そむ)くと()りつつも、068和光(わくわう)同塵(どうじん)神策(しんさく)をほどこし、069言問(ことと)ひ、070論争(あげつら)八百万(やほよろづ)神々(かみがみ)鎮定(ちんてい)慰撫(ゐぶ)しつつ、071ともかくも()(おさ)めてゆかれたのである。
072 しかるにこのとき霊界(れいかい)は、073ほとんど四分(しぶん)五裂(ごれつ)(いきほひ)となり、074一方(いつぱう)には、075盤古(ばんこ)大神(だいじん)(また)御名(みな)塩長彦(しほながひこ))を擁立(ようりつ)して、076幽政(いうせい)主宰(しゆさい)せしめむとする一派(いつぱ)(しやう)じ、077他方(たはう)には、078大自在(だいじざい)天神(てんじん)大国彦(おほくにひこ)()()てて神政(しんせい)支配(しはい)し、079()高天原(たかあまはら)占領(せんりやう)せむとする神人(かみがみ)集団(しふだん)出現(しゆつげん)し、080その()諸々(もろもろ)神々(かみがみ)小集団(せうしふだん)は、081(ある)ひは盤古(ばんこ)大神(だいじん)()に、082(ある)ひは大自在(だいじざい)天神(てんじん)()付随(ふずい)せむとし、083また(なか)には、084この両派(りやうは)(ぞく)せずして中立(ちゆうりつ)しながら、085国常立(くにとこたちの)(みこと)神政(しんせい)反対(はんたい)する神々(かみがみ)(しやう)じてきた。
086 そこで国常立(くにとこたちの)(みこと)はやむを()(てん)(むか)つて救援(きうゑん)をお()ひになつた。087(てん)では天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)088()大神(おほかみ)伊邪那岐(いざなぎの)(みこと))、089(つき)大神(おほかみ)伊邪那美(いざなみの)(みこと))、090この三体(さんたい)大神(おほかみ)が、091()高天原(たかあまはら)()降臨(かうりん)あそばし(たま)ひ、092国常立(くにとこたちの)(みこと)神政(しんせい)および幽政(いうせい)のお手伝(てつだ)ひを(あそ)ばされることになつた。093国常立(くにとこたちの)(みこと)(おそ)(つつし)み、094(みづ)御舎(みあらか)(つか)へまつりて、095三体(さんたい)大神(おほかみ)奉迎(ほうげい)したまうた。096(しか)るところ、097地上(ちじやう)国常立(くにとこたちの)(みこと)()系統(けいとう)非常(ひじやう)減少(げんせう)して勢力(せいりよく)(うしな)ひ、098盤古(ばんこ)大神(だいじん)および大自在(だいじざい)天神(てんじん)勢力(せいりよく)はなはだ(あなど)(がた)く、099つひには国常立(くにとこたちの)(みこと)(たい)して、100()退位(たいゐ)をお(せま)(まを)すやうになつた。101(てん)()三体(さんたい)大神(おほかみ)は、102地上(ちじやう)暴悪(ばうあく)なる神々(かみがみ)にむかつて、103あるひは(なだ)め、104(ある)ひは(さと)し、105天則(てんそく)(したが)ふべきことを(ねんごろ)()きたまうた。106されど、107時節(じせつ)悪神(あくがみ)有利(いうり)にして、108いはゆる……(あく)(さか)んにして(てん)()つ……といふ状態(じやうたい)()ちいたつた。
109 ここに国常立(くにとこたちの)(みこと)神議(かむはか)りに(はか)られ、110(かみ)()きとり、111()()りとり、112(ほね)()ち、113(すぢ)千切(ちぎ)り、114手足(てあし)(ところ)(こと)にするやうな惨酷(ざんこく)処刑(しよけい)(あま)んじて()けたまうた。115されど(みこと)(じつ)宇宙(うちう)大原霊(おほもと)(がみ)にましませば、116一旦(いつたん)肉体(にくたい)四分(しぶん)五裂(ごれつ)するとも、117(ただ)ちにもとの肉体(にくたい)(かへ)りたまひ、118(けつ)して(ほろ)びたまふといふことはない。
119 暴悪(ばうあく)なる神々(かみがみ)盤古(ばんこ)大神(だいじん)大自在(だいじざい)天神(てんじん)とを()()て、120遮二(しやに)無二(むに)におのが要求(えうきう)貫徹(くわんてつ)せむとし、121つひには(てん)()三体(さんたい)大神(おほかみ)(さま)御舎(みあらか)まで(けが)(まつ)るといふことになり、122国常立(くにとこたちの)(みこと)退隠(たいいん)()命令(めいれい)(くだ)(たま)はむことを要請(えうせい)した。123さて(てん)()三体(さんたい)大神(おほかみ)(さま)は、124国常立(くにとこたちの)(みこと)臣系(しんけい)となつてゐらるるが、125元来(ぐわんらい)大国常立(おほくにとこたちの)(みこと)(もと)祖神(おやがみ)であらせたまひ、126()三体(さんたい)大神(おほかみ)(さま)といへども、127元来(ぐわんらい)国常立(くにとこたちの)(みこと)()みたまうた()関係(くわんけい)()します(ゆゑ)128(てん)大神(おほかみ)(さま)()真情(しんじやう)としては、129国常立(くにとこたちの)(みこと)退隠(たいいん)せしむるに(しの)びずと(かんが)へたまうたなれど、130ここに時節(じせつ)()むなきを(さと)りたまひ、131(なみだ)(なが)しつつ勇猛心(ゆうまうしん)振起(しんき)したまひ、132すべての骨肉(こつにく)(じやう)をすて、133しばらく八百万(やほよろづ)神々(かみがみ)進言(しんげん)を、134()採用(さいよう)あらせらるることになつた。135そのとき(てん)大神(おほかみ)(さま)は、136国祖(こくそ)(たい)して後日(ごじつ)再起(さいき)以心(いしん)伝心(でんしん)(てき)()(ふく)みたまひて、137国常立(くにとこたちの)(みこと)()退隠(たいいん)をお(めい)じになり、138(てん)()帰還(きくわん)(あそ)ばされた。
139 その()140盤古(ばんこ)大神(だいじん)擁立(ようりつ)する一派(いつぱ)と、141大自在(だいじざい)天神(てんじん)押立(おした)つる一派(いつぱ)とは、142(はげ)しく覇権(はけん)(あらそ)ひ、143つひに盤古(ばんこ)大神(だいじん)党派(たうは)()幽政(いうせい)全権(ぜんけん)(にぎ)ることになつた。144一方(いつぱう)国常立(くにとこたちの)(みこと)自分(じぶん)妻神(つまがみ)坤金神(ひつじさるのこんじん)と、145大地(だいち)主宰神(しゆさいじん)金勝要(きんかつかねの)(かみ)および宰相神(さいしやうがみ)大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)その()有力(いうりよく)なる神人(かみがみ)(とも)に、146わびしく配所(はいしよ)退去(たいきよ)(たま)うた。
147 地上(ちじやう)神界(しんかい)主宰(しゆさい)たる大神(おほかみ)さへ、148かくのごとく()隠退(いんたい)になるといふ有様(ありさま)であるから、149地上(ちじやう)主宰(しゆさい)たる須佐之男(すさのをの)(みこと)(また)150八百万(やほよろづ)神々(かみがみ)に、151神退(かむやら)ひに退(やら)はるるの()むなきにいたりたまひ、152自転倒(おのころ)(じま)立去(たちさ)りて、153世界(せかい)のはしばしに漂泊(さすらひ)(たび)をつづけられることになつた。154しかし須佐之男(すさのをの)(みこと)は、155現界(げんかい)において八岐(やまたの)大蛇(をろち)(たひら)地上(ちじやう)(きよ)め、156天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)にお()にかけ(たま)うたと(おな)じやうに、157神界(しんかい)においても、158すべての悪神(あくがみ)掃蕩(さうたう)して地上(ちじやう)天下(てんか)泰平(たいへい)(おさ)め、159()三体(さんたい)大神(おほかみ)(さま)にお()にかけ、160地上(ちじやう)主宰(しゆさい)大神(おほかみ)となり(たま)ふといふのである。
161 さて、162自分(じぶん)はこれから国常立(くにとこたちの)(みこと)随従(ずゐじゆう)八百万(やほよろづ)神人(かみがみ)(なか)でも、163(おも)なる神司(かみがみ)()経歴(けいれき)()活動(くわつどう)()べ、164また盤古(ばんこ)大神(だいじん)および大自在(だいじざい)天神(てんじん)擁立(ようりつ)せる一派(いつぱ)八百万(やほよろづ)神々(かみがみ)経歴(けいれき)および暴動(ばうどう)()りを、165神界(しんかい)にて目撃(もくげき)せるままを()べておかふと(おも)ふ。
166大正一〇・一〇・二〇 旧九・二〇 谷口正治録)

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