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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第1巻(子の巻)
序
基本宣伝歌
発端
第1篇 幽界の探険
第1章 霊山修業
第2章 業の意義
第3章 現界の苦行
第4章 現実的苦行
第5章 霊界の修業
第6章 八衢の光景
第7章 幽庁の審判
第8章 女神の出現
第9章 雑草の原野
第10章 二段目の水獄
第11章 大幣の霊験
第2篇 幽界より神界へ
第12章 顕幽一致
第13章 天使の来迎
第14章 神界旅行(一)
第15章 神界旅行(二)
第16章 神界旅行(三)
第17章 神界旅行(四)
第18章 霊界の情勢
第19章 盲目の神使
第3篇 天地の剖判
第20章 日地月の発生
第21章 大地の修理固成
第22章 国祖御隠退の御因縁
第23章 黄金の大橋
第24章 神世開基と神息統合
第4篇 竜宮占領戦
第25章 武蔵彦一派の悪計
第26章 魔軍の敗戦
第27章 竜宮城の死守
第28章 崑崙山の戦闘
第29章 天津神の神算鬼謀
第30章 黄河畔の戦闘
第31章 九山八海
第32章 三個の宝珠
第33章 エデンの焼尽
第34章 シナイ山の戦闘
第35章 一輪の秘密
第36章 一輪の仕組
第5篇 御玉の争奪
第37章 顕国の御玉
第38章 黄金水の精
第39章 白玉の行衛
第40章 黒玉の行衛
第41章 八尋殿の酒宴(一)
第42章 八尋殿の酒宴(二)
第43章 丹頂の鶴
第44章 緑毛の亀
第45章 黄玉の行衛
第46章 一島の一松
第47章 エデン城塞陥落
第48章 鬼熊の終焉
第49章 バイカル湖の出現
第50章 死海の出現
附記 霊界物語について
余白歌
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霊界物語
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第1巻(子の巻)
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<<< 黄金の大橋
(B)
(N)
武蔵彦一派の悪計 >>>
第二四章
神世開基
(
ヨハ子
)
と
神息統合
(
キリスト
)
〔二四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻
篇:
第3篇 天地の剖判
よみ(新仮名遣い):
てんちのぼうはん
章:
第24章 神世開基と神息統合
よみ(新仮名遣い):
よはねときりすと
通し章番号:
24
口述日:
1921(大正10)年10月21日(旧09月21日)
口述場所:
筆録者:
桜井重雄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1921(大正10)年12月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
神界においては、国常立尊が厳の御魂として顕現し、神政発揚直(ヨハ子)の御魂変性男子を機関とする。豊雲野尊は神息統合(キリスト)の御魂を機関とする。そして、地の高天原から三千世界を修理固成するために、竜宮館に現れた。
竜宮界においては、三千年の長い間に艱難苦労をなめた竜神の乙米姫命が、変性男子の系統の肉体の腹を借りて現れ、二度目の世の立替のために、すべての珍宝を授けられた。
乙米姫は元来貪欲な竜神であったが、宝を捨てて大神に帰順したため、罪を許されて日の出神の配偶神として顕現された。
次に、地底の暗黒に押し込められていた大地の金神、金勝要神が竜宮館に顕現した。この神は稚姫君命の第五女の神である。金勝要神が地球中心界の全権を掌握して国常立尊に奉呈し、国祖は地の幽界を総覧する、という御経綸である。
瑞の御魂は国常立尊のご神業の補佐役となって、金勝要神と相並んで活動される、ということになった。ここまでのことは、数千年の太古の地上神界における有様である。
盤古大神一派と大自在天一派の悪神たちは、地の高天原に潜入するに際して黄金の大橋に阻まれていた。そこでこの大橋を破壊しようと攻撃したが、橋は金輪際の地底から湧き出たもので、びくともしなかった。
そこで、大地の霊である金勝要神を手に入れようとしたが、この計略は瑞の御魂の防御により失敗した。また、悪神たちは瑞の御魂を讒訴したが、悪神の正体は神鏡に照らされて敗走した。
そこで、悪神たちは第二の計略に移ることになったのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2019-06-12 17:51:17
OBC :
rm0124
愛善世界社版:
142頁
八幡書店版:
第1輯 97頁
修補版:
校定版:
142頁
普及版:
75頁
初版:
ページ備考:
001
神界
(
しんかい
)
においては
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
が
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
と
顕現
(
けんげん
)
され、
002
神政発揚直
(
ヨハ子
)
の
御魂
(
みたま
)
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
を
機関
(
きくわん
)
とし、
003
豊雲野
(
とよくもぬの
)
尊
(
みこと
)
は
神息統合
(
キリスト
)
の
御魂
(
みたま
)
を
機関
(
きくわん
)
とし、
004
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
より
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
を
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
せむために
竜宮館
(
りゆうぐうやかた
)
に
現
(
あら
)
はれたまうた。
005
竜宮界
(
りゆうぐうかい
)
においては、
006
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
の
長
(
なが
)
き
艱難
(
かんなん
)
苦労
(
くらう
)
を
嘗
(
な
)
めた
竜神
(
りゆうじん
)
の
乙米姫
(
おとよねひめの
)
命
(
みこと
)
は、
007
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
系統
(
ひつぱう
)
の
肉体
(
にくたい
)
の
腹
(
はら
)
をかりて
現
(
あら
)
はれ、
008
二度目
(
にどめ
)
の
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
の
御
(
ご
)
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
すべく、
009
すべての
珍宝
(
ちんぽう
)
を
奉
(
たてまつ
)
られた。
010
この
乙米姫
(
おとよねひめの
)
命
(
みこと
)
は、
011
竜神中
(
りゆうじんちゆう
)
でも
最
(
もつと
)
も
貪婪
(
どんらん
)
強欲
(
がうよく
)
な
神
(
かみ
)
であつて、
012
自分
(
じぶん
)
の
欲
(
よく
)
ばかりに
心
(
こころ
)
を
用
(
もち
)
ひてゐる、
013
きはめて
利己
(
りこ
)
主義
(
しゆぎ
)
の
強
(
つよ
)
い
神
(
かみ
)
であつた。
014
それが
現代
(
げんだい
)
の
太平洋
(
たいへいやう
)
の
海底
(
かいてい
)
深
(
ふか
)
く
潜
(
ひそ
)
んでゐたが、
015
海底
(
かいてい
)
の
各所
(
かくしよ
)
より
猛烈
(
まうれつ
)
な
噴火
(
ふんくわ
)
の
出現
(
しゆつげん
)
するに
逢
(
あ
)
ひ、
016
身
(
み
)
には
日々
(
にちにち
)
三寒
(
さんかん
)
三熱
(
さんねつ
)
の
苦
(
くる
)
しみを
受
(
う
)
けるばかりでなく、
017
その
上
(
うへ
)
に
猛烈
(
まうれつ
)
な
毒熱
(
どくねつ
)
を
受
(
う
)
けて
身体
(
しんたい
)
を
焼
(
や
)
かれ、
018
苦
(
くる
)
しみにたへずして
従来
(
じゆうらい
)
の
凡
(
あら
)
ゆる
欲望
(
よくばう
)
を
潔
(
いさぎよ
)
く
打
(
う
)
ち
棄
(
す
)
てて、
019
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
の
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
の
大業
(
たいげふ
)
を
感知
(
かんち
)
し、
020
第一番
(
だいいちばん
)
に
帰順
(
きじゆん
)
された
神
(
かみ
)
である。
021
かくて
凡
(
すべ
)
ての
金銀
(
きんぎん
)
、
022
珠玉
(
しゆぎよく
)
、
023
財宝
(
ざいほう
)
は、
024
各種
(
かくしゆ
)
の
眷族
(
けんぞく
)
なる
竜神
(
りゆうじん
)
によつて
海底
(
かいてい
)
に
持
(
も
)
ち
運
(
はこ
)
ばれ、
025
海底
(
かいてい
)
には
宝
(
たから
)
の
山
(
やま
)
が
築
(
きづ
)
かれてある。
026
これは
世界中
(
せかいぢゆう
)
もつとも
深
(
ふか
)
い
海底
(
かいてい
)
であるが、
027
ある
時期
(
じき
)
において
神業
(
しんげふ
)
の
発動
(
はつどう
)
により、
028
陸上
(
りくじやう
)
に
表現
(
へうげん
)
さるるものである。
029
要
(
えう
)
するに
物質
(
ぶつしつ
)
的
(
てき
)
の
宝
(
たから
)
であつて、
030
神業
(
しんげふ
)
の
補助
(
ほじよ
)
材料
(
ざいれう
)
とはなるが、
031
本当
(
ほんたう
)
の
間
(
ま
)
にあふ
宝
(
たから
)
とはならぬ。
032
乙米姫
(
おとよねひめの
)
命
(
みこと
)
は
大神
(
おほかみ
)
に
初
(
はじ
)
めて
帰順
(
きじゆん
)
した
時
(
とき
)
、
033
その
宝
(
たから
)
を
持
(
も
)
つて
来
(
こ
)
られたなれど、
034
大神
(
おほかみ
)
はそれ
以上
(
いじやう
)
の
尊
(
たふと
)
き
誠
(
まこと
)
の
宝
(
たから
)
を
持
(
も
)
つてをられるので、
035
人間
(
にんげん
)
の
目
(
め
)
に
結構
(
けつこう
)
に
見
(
み
)
ゆるやうなものは、
036
余
(
あま
)
り
神界
(
しんかい
)
では
重宝
(
ちようほう
)
なものと
見
(
み
)
られない。
037
しかしとに
角
(
かく
)
生命
(
いのち
)
よりも
大切
(
たいせつ
)
にしてゐた
一切
(
いつさい
)
の
宝
(
たから
)
を
投
(
な
)
げだした
其
(
そ
)
の
改心
(
かいしん
)
の
真心
(
まごころ
)
に
愛
(
め
)
でて、
038
従来
(
これまで
)
の
罪
(
つみ
)
をお
赦
(
ゆる
)
しになつた。
039
この
神人
(
かみ
)
が
改心
(
かいしん
)
して
財宝
(
ざいほう
)
をことごとく
捨
(
す
)
てて、
040
本当
(
ほんたう
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
神意
(
しんい
)
を
悟
(
さと
)
り、
041
麻邇
(
まに
)
以上
(
いじやう
)
の
宝
(
たから
)
を
探
(
さぐ
)
りあて、
042
はじめて
崇高
(
すうかう
)
な
神人
(
しんじん
)
の
域
(
ゐき
)
に
到達
(
たうたつ
)
し、
043
ここに
日
(
ひ
)
の
出
(
での
)
神
(
かみ
)
の
配偶神
(
はいぐうしん
)
として
顕現
(
けんげん
)
されたのである。
044
つぎに
地底
(
ちてい
)
のもつとも
暗黒
(
くら
)
い、
045
もつとも
汚
(
けが
)
れたところの
地点
(
ちてん
)
に
押込
(
おしこ
)
まれてをられた
大地
(
だいち
)
の
金神
(
こんじん
)
、
046
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
が、
047
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
の
出現
(
しゆつげん
)
とともに、
048
天運
(
てんうん
)
循環
(
じゆんかん
)
して
一切
(
いつさい
)
の
苦
(
く
)
を
脱
(
だつ
)
し、
049
世界
(
せかい
)
救済
(
きうさい
)
のため
陸
(
あげ
)
の
竜宮館
(
りゆうぐうやかた
)
に
顕現
(
けんげん
)
された。
050
この
神人
(
かみ
)
は
稚姫君
(
わかひめぎみの
)
命
(
みこと
)
の
第五女
(
だいごぢよ
)
の
神
(
かみ
)
である。
051
この
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
が
地球
(
ちきう
)
中心界
(
ちゆうしんかい
)
の
全権
(
ぜんけん
)
を
掌握
(
しやうあく
)
して
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
の
大業
(
たいげふ
)
を
遂
(
と
)
げ、
052
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
へ
之
(
これ
)
を
捧呈
(
ほうてい
)
し、
053
国常立
(
くにとこたちの
)
大神
(
おほかみ
)
は
地
(
ち
)
の
幽界
(
いうかい
)
を
総攬
(
そうらん
)
さるる
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
である。
054
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
は、
055
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
の
御
(
ご
)
神業
(
しんげふ
)
の
輔佐役
(
ほさやく
)
となり、
056
天地
(
てんち
)
の
神命
(
しんめい
)
により
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
と
相並
(
あひなら
)
ばして、
057
活動
(
くわつどう
)
遊
(
あそ
)
ばさるるといふことに
定
(
さだ
)
められた。
058
これは、
059
いまだ
数千
(
すうせん
)
年
(
ねん
)
の
太古
(
たいこ
)
の
神界
(
しんかい
)
における
有様
(
ありさま
)
であつて、
060
世界
(
せかい
)
の
国家
(
こくか
)
が
創立
(
さうりつ
)
せざる、
061
世界
(
せかい
)
一体
(
いつたい
)
の
時代
(
じだい
)
のことであつた。
062
そこで
盤古
(
ばんこ
)
大神
(
だいじん
)
(
塩長彦
(
しほながひこ
)
)の
系統
(
けいとう
)
と、
063
大自在天
(
だいじざいてん
)
(
大国彦
(
おほくにひこ
)
)の
系統
(
けいとう
)
の
神
(
かみ
)
が、
064
大神
(
おほかみ
)
の
経綸
(
けいりん
)
を
破壊
(
はくわい
)
し
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
を
占領
(
せんりやう
)
せむため、
065
魔神
(
まがみ
)
を
集
(
あつ
)
めて
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
押寄
(
おしよ
)
せてきた。
066
しかしながら
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
へ
攻
(
せ
)
め
寄
(
よ
)
せるには、
067
どうしてもヨルダンの
大河
(
おほかは
)
を
渡
(
わた
)
らねばならぬ。
068
ヨルダン
河
(
がは
)
には、
069
前述
(
ぜんじゆつ
)
のごとく、
070
善悪
(
ぜんあく
)
正邪
(
せいじや
)
の
真相
(
しんさう
)
が
一目
(
ひとめ
)
にわかる
黄金
(
こがね
)
の
大橋
(
おほはし
)
がかかつてゐる。
071
それで
真先
(
まつさき
)
に、
072
その
大橋
(
おほはし
)
を
破壊
(
はくわい
)
する
必要
(
ひつえう
)
がおこつてきた。
073
ここに
盤古
(
ばんこ
)
大神
(
だいじん
)
の
系統
(
けいとう
)
は
武蔵彦
(
むさしひこ
)
を
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
てて
進
(
すす
)
んできた。
074
これは
非常
(
ひじやう
)
に
大
(
おほ
)
きな
黒色
(
こくしよく
)
の
大蛇
(
だいじや
)
である。
075
つぎに
春子姫
(
はるこひめ
)
といふ
悪狐
(
あくこ
)
の
姿
(
すがた
)
をした
悪神
(
あくがみ
)
が
現
(
あら
)
はれ、
076
次
(
つぎ
)
には
足長彦
(
あしながひこ
)
といふ
邪鬼
(
じやき
)
が
現
(
あら
)
はれ、
077
そして
其
(
そ
)
の
黄金
(
こがね
)
の
大橋
(
おほはし
)
の
破壊
(
はくわい
)
に
全力
(
ぜんりよく
)
を
傾注
(
けいちう
)
した。
078
しかるに
此
(
こ
)
の
大橋
(
おほはし
)
は、
079
金輪際
(
こんりんざい
)
の
地底
(
ちてい
)
より
湧
(
わ
)
きでた
橋
(
はし
)
であるから、
080
容易
(
ようい
)
に
破壊
(
はくわい
)
し
得
(
う
)
べくもない。
081
思案
(
しあん
)
に
尽
(
つ
)
きたる
悪神
(
あくがみ
)
は、
082
地底
(
ちてい
)
における
大地
(
だいち
)
の
霊
(
れい
)
なる
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
を
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れる
必要
(
ひつえう
)
を
感
(
かん
)
じてきた。
083
これがために
百方
(
ひやつぱう
)
手段
(
しゆだん
)
をつくし
奸計
(
かんけい
)
をめぐらして、
084
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
を
舌
(
した
)
の
剣
(
つるぎ
)
、
085
筆
(
ふで
)
の
槍
(
やり
)
はまだ
愚
(
おろ
)
か
凡
(
あら
)
ゆる
武器
(
ぶき
)
を
整
(
ととの
)
へ、
086
縦横
(
じゆうわう
)
無尽
(
むじん
)
に
攻
(
せ
)
め
悩
(
なや
)
め、
087
かつ、
088
一方
(
いつぱう
)
には
種々
(
しゆじゆ
)
姿
(
すがた
)
を
変
(
へん
)
じ
善神
(
ぜんしん
)
の
仮面
(
かめん
)
を
被
(
かぶ
)
りて、
089
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
にたいして
讒訴
(
ざんそ
)
し、
090
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
排斥
(
はいせき
)
運動
(
うんどう
)
を
試
(
こころ
)
みた。
091
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
は
稍
(
やや
)
しばし
考慮
(
かうりよ
)
を
費
(
つひや
)
し、
092
つひにその
悪神
(
あくがみ
)
の
心中
(
しんちゆう
)
謀計
(
ぼうけい
)
を
看破
(
かんぱ
)
され、
093
直
(
ただ
)
ちにその
要求
(
えうきう
)
をはね
付
(
つ
)
けられた。
094
その
時
(
とき
)
、
095
足長彦
(
あしながひこ
)
の
邪鬼
(
じやき
)
、
096
春子姫
(
はるこひめ
)
の
悪狐
(
あくこ
)
、
097
武蔵彦
(
むさしひこ
)
の
大蛇
(
だいじや
)
の
正体
(
しやうたい
)
は
神鏡
(
しんきやう
)
に
照
(
てら
)
されて
奸計
(
かんけい
)
のこらず
曝露
(
ばくろ
)
し、
098
雲霞
(
くもかすみ
)
となつて
海山
(
うみやま
)
を
越
(
こ
)
え
一
(
ひと
)
つは
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
へ、
099
一
(
ひと
)
つは
西南
(
せいなん
)
の
国
(
くに
)
へ、
100
一
(
ひと
)
つは
遠
(
とほ
)
く
西
(
にし
)
の
国
(
くに
)
へといちはやく
逃
(
に
)
げ
帰
(
かへ
)
つた。
101
ここにおいて
第一戦
(
だいいつせん
)
の
第一
(
だいいち
)
計画
(
けいくわく
)
は、
102
見事
(
みごと
)
破
(
やぶ
)
られた。
103
悪神
(
あくがみ
)
は、
104
ただちに
第二
(
だいに
)
の
計画
(
けいくわく
)
にうつることとなつた。
105
(
附言
(
ふげん
)
)
106
神世開基
(
ヨハ子
)
と
神息統合
(
キリスト
)
は
世界
(
せかい
)
の
東北
(
とうほく
)
に
再現
(
さいげん
)
さるべき
運命
(
うんめい
)
にあるのは、
107
太古
(
たいこ
)
よりの
神界
(
しんかい
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
である。
108
天
(
てん
)
に
王星
(
わうせい
)
の
顕
(
あら
)
はれ、
109
地上
(
ちじやう
)
の
学者
(
がくしや
)
智者
(
ちしや
)
の
驚歎
(
きやうたん
)
する
時
(
とき
)
こそ、
110
天国
(
てんごく
)
の
政治
(
せいぢ
)
の
地上
(
ちじやう
)
に
移
(
うつ
)
され、
111
仁愛神政
(
みろく
)
の
世
(
よ
)
に
近
(
ちか
)
づいた
時
(
とき
)
なので、
112
これがいはゆる
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなほ
)
しの
開始
(
かいし
)
である。
113
ヨハネの
御魂
(
みたま
)
は
仁愛
(
みろく
)
神政
(
しんせい
)
の
根本神
(
こんぽんしん
)
であり、
114
また
地上
(
ちじやう
)
創設
(
さうせつ
)
の
太元神
(
たいげんしん
)
であるから、
115
キリストの
御魂
(
みたま
)
に
勝
(
まさ
)
ること
天地
(
てんち
)
の
間隔
(
かんかく
)
がある。
116
ヨハネがヨルダン
河
(
がは
)
の
上流
(
じやうりう
)
の
野
(
や
)
に
叫
(
さけ
)
びし
神声
(
しんせい
)
は、
117
ヨハネの
現人
(
あらはれ
)
としての
謙遜辞
(
けんそんじ
)
であつて、
118
決
(
けつ
)
して
真
(
しん
)
の
聖意
(
せいい
)
ではない。
119
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
が
自己
(
じこ
)
を
卑
(
ひく
)
うし、
120
他
(
た
)
を
尊
(
たふと
)
ぶの
謙譲
(
けんじやう
)
的
(
てき
)
聖旨
(
せいし
)
に
出
(
い
)
でられたまでである。
121
ヨハネは
水
(
みづ
)
をもつて
洗礼
(
せんれい
)
を
施
(
ほどこ
)
し、
122
キリストは
火
(
ひ
)
をもつて
洗礼
(
せんれい
)
を
施
(
ほどこ
)
すとの
神旨
(
しんし
)
は、
123
月
(
つき
)
の
神
(
かみ
)
の
霊威
(
れいゐ
)
を
発揮
(
はつき
)
して
三界
(
さんがい
)
を
救
(
すく
)
ふの
意
(
い
)
である。
124
キリストは
火
(
ひ
)
をもつて
洗礼
(
せんれい
)
を
施
(
ほどこ
)
すとあるは、
125
物質
(
ぶつしつ
)
文明
(
ぶんめい
)
の
極点
(
きよくてん
)
に
達
(
たつ
)
したる
邪悪
(
じやあく
)
世界
(
せかい
)
を
焼尽
(
せうじん
)
し、
126
改造
(
かいざう
)
するの
天職
(
てんしよく
)
である。
127
要
(
えう
)
するにヨハネは
神界
(
しんかい
)
、
128
幽界
(
いうかい
)
の
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
の
神業
(
しんげふ
)
には、
129
月
(
つき
)
の
精
(
せい
)
なる
水
(
みづ
)
を
以
(
もつ
)
てせられ、
130
キリストは
世界
(
せかい
)
の
改造
(
かいざう
)
にあたり、
131
火
(
ひ
)
すなはち
霊
(
れい
)
をもつて
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
したまふのである。
132
故
(
ゆゑ
)
にキリストは、
133
かへつてヨハネの
下駄
(
げた
)
を
直
(
なほ
)
すにも
足
(
た
)
らぬものである。
134
ヨハネは
神界
(
しんかい
)
、
135
幽界
(
いうかい
)
の
改造
(
かいざう
)
のために
聖苦
(
せいく
)
を
嘗
(
な
)
められ、
136
キリストは
世界
(
せかい
)
の
人心
(
じんしん
)
改造
(
かいざう
)
のために
身
(
み
)
を
犠牲
(
ぎせい
)
に
供
(
きよう
)
し、
137
万人
(
ばんじん
)
に
代
(
かは
)
つて
千座
(
ちくら
)
の
置戸
(
おきど
)
を
負
(
お
)
ひて、
138
聖苦
(
せいく
)
を
嘗
(
な
)
めたまふ
因縁
(
いんねん
)
が
具
(
そな
)
はつてをられるのである。
139
これは
神界
(
しんかい
)
において
自分
(
じぶん
)
が
目撃
(
もくげき
)
したところの
物語
(
ものがたり
)
である。
140
そしてヨハネの
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
は、
141
三界
(
さんがい
)
を
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
された
暁
(
あかつき
)
において
五六七
(
みろくの
)
大神
(
おほかみ
)
と
顕現
(
けんげん
)
され、
142
キリストは、
143
五六七
(
みろく
)
神政
(
しんせい
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
さるるものである。
144
故
(
ゆゑ
)
にキリストは
世界
(
せかい
)
の
精神
(
せいしん
)
上
(
じやう
)
の
表面
(
へうめん
)
にたちて
活動
(
くわつどう
)
し、
145
裏面
(
りめん
)
においてヨハネはキリストの
聖体
(
せいたい
)
を
保護
(
ほご
)
しつつ
神世
(
しんせい
)
を
招来
(
せうらい
)
したまふのである。
146
耳
(
みみ
)
で
見
(
み
)
て
目
(
め
)
できき
鼻
(
はな
)
でものくうて
口
(
くち
)
で
嗅
(
か
)
がねば
神
(
かみ
)
は
判
(
わか
)
らず
147
耳
(
みみ
)
も
目
(
め
)
も
口
(
くち
)
鼻
(
はな
)
もきき
手足
(
てあし
)
きき
頭
(
あたま
)
も
腹
(
はら
)
もきくぞ
八ツ耳
(
やつみみ
)
148
(
大正一〇・一〇・二一
旧九・二一
桜井重雄
録)
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