霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二四章 神世開基(ヨハ子)神息統合(キリスト)〔二四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻 篇:第3篇 天地の剖判 よみ(新仮名遣い):てんちのぼうはん
章:第24章 神世開基と神息統合 よみ(新仮名遣い):よはねときりすと 通し章番号:24
口述日:1921(大正10)年10月21日(旧09月21日) 口述場所: 筆録者:桜井重雄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1921(大正10)年12月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
神界においては、国常立尊が厳の御魂として顕現し、神政発揚直(ヨハ子)の御魂変性男子を機関とする。豊雲野尊は神息統合(キリスト)の御魂を機関とする。そして、地の高天原から三千世界を修理固成するために、竜宮館に現れた。
竜宮界においては、三千年の長い間に艱難苦労をなめた竜神の乙米姫命が、変性男子の系統の肉体の腹を借りて現れ、二度目の世の立替のために、すべての珍宝を授けられた。
乙米姫は元来貪欲な竜神であったが、宝を捨てて大神に帰順したため、罪を許されて日の出神の配偶神として顕現された。
次に、地底の暗黒に押し込められていた大地の金神、金勝要神が竜宮館に顕現した。この神は稚姫君命の第五女の神である。金勝要神が地球中心界の全権を掌握して国常立尊に奉呈し、国祖は地の幽界を総覧する、という御経綸である。
瑞の御魂は国常立尊のご神業の補佐役となって、金勝要神と相並んで活動される、ということになった。ここまでのことは、数千年の太古の地上神界における有様である。
盤古大神一派と大自在天一派の悪神たちは、地の高天原に潜入するに際して黄金の大橋に阻まれていた。そこでこの大橋を破壊しようと攻撃したが、橋は金輪際の地底から湧き出たもので、びくともしなかった。
そこで、大地の霊である金勝要神を手に入れようとしたが、この計略は瑞の御魂の防御により失敗した。また、悪神たちは瑞の御魂を讒訴したが、悪神の正体は神鏡に照らされて敗走した。
そこで、悪神たちは第二の計略に移ることになったのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2019-06-12 17:51:17 OBC :rm0124
愛善世界社版:142頁 八幡書店版:第1輯 97頁 修補版: 校定版:142頁 普及版:75頁 初版: ページ備考:
001 神界(しんかい)においては国常立(くにとこたちの)(みこと)(いづ)御魂(みたま)顕現(けんげん)され、002神政発揚直(ヨハ子)御魂(みたま)変性(へんじやう)男子(なんし)機関(きくわん)とし、003豊雲野(とよくもぬの)(みこと)神息統合(キリスト)御魂(みたま)機関(きくわん)とし、004()高天原(たかあまはら)より三千(さんぜん)世界(せかい)修理(しうり)固成(こせい)せむために竜宮館(りゆうぐうやかた)(あら)はれたまうた。
005 竜宮界(りゆうぐうかい)においては、006三千(さんぜん)(ねん)(なが)艱難(かんなん)苦労(くらう)()めた竜神(りゆうじん)乙米姫(おとよねひめの)(みこと)は、007変性(へんじやう)男子(なんし)系統(ひつぱう)肉体(にくたい)(はら)をかりて(あら)はれ、008二度目(にどめ)()立替(たてかへ)()神業(しんげふ)参加(さんか)すべく、009すべての珍宝(ちんぽう)(たてまつ)られた。010この乙米姫(おとよねひめの)(みこと)は、011竜神中(りゆうじんちゆう)でも(もつと)貪婪(どんらん)強欲(がうよく)(かみ)であつて、012自分(じぶん)(よく)ばかりに(こころ)(もち)ひてゐる、013きはめて利己(りこ)主義(しゆぎ)(つよ)(かみ)であつた。014それが現代(げんだい)太平洋(たいへいやう)海底(かいてい)(ふか)(ひそ)んでゐたが、015海底(かいてい)各所(かくしよ)より猛烈(まうれつ)噴火(ふんくわ)出現(しゆつげん)するに()ひ、016()には日々(にちにち)三寒(さんかん)三熱(さんねつ)(くる)しみを()けるばかりでなく、017その(うへ)猛烈(まうれつ)毒熱(どくねつ)()けて身体(しんたい)()かれ、018(くる)しみにたへずして従来(じゆうらい)(あら)ゆる欲望(よくばう)(いさぎよ)()()てて、019国常立(くにとこたちの)(みこと)修理(しうり)固成(こせい)大業(たいげふ)感知(かんち)し、020第一番(だいいちばん)帰順(きじゆん)された(かみ)である。
021 かくて(すべ)ての金銀(きんぎん)022珠玉(しゆぎよく)023財宝(ざいほう)は、024各種(かくしゆ)眷族(けんぞく)なる竜神(りゆうじん)によつて海底(かいてい)()(はこ)ばれ、025海底(かいてい)には(たから)(やま)(きづ)かれてある。026これは世界中(せかいぢゆう)もつとも(ふか)海底(かいてい)であるが、027ある時期(じき)において神業(しんげふ)発動(はつどう)により、028陸上(りくじやう)表現(へうげん)さるるものである。029(えう)するに物質(ぶつしつ)(てき)(たから)であつて、030神業(しんげふ)補助(ほじよ)材料(ざいれう)とはなるが、031本当(ほんたう)()にあふ(たから)とはならぬ。032乙米姫(おとよねひめの)(みこと)大神(おほかみ)(はじ)めて帰順(きじゆん)した(とき)033その(たから)()つて()られたなれど、034大神(おほかみ)はそれ以上(いじやう)(たふと)(まこと)(たから)()つてをられるので、035人間(にんげん)()結構(けつこう)()ゆるやうなものは、036(あま)神界(しんかい)では重宝(ちようほう)なものと()られない。037しかしとに(かく)生命(いのち)よりも大切(たいせつ)にしてゐた一切(いつさい)(たから)()げだした()改心(かいしん)真心(まごころ)()でて、038従来(これまで)(つみ)をお(ゆる)しになつた。039この神人(かみ)改心(かいしん)して財宝(ざいほう)をことごとく()てて、040本当(ほんたう)(かみ)()神意(しんい)(さと)り、041麻邇(まに)以上(いじやう)(たから)(さぐ)りあて、042はじめて崇高(すうかう)神人(しんじん)(ゐき)到達(たうたつ)し、043ここに()(での)(かみ)配偶神(はいぐうしん)として顕現(けんげん)されたのである。
044 つぎに地底(ちてい)のもつとも暗黒(くら)い、045もつとも(けが)れたところの地点(ちてん)押込(おしこ)まれてをられた大地(だいち)金神(こんじん)046金勝要(きんかつかねの)(かみ)が、047国常立(くにとこたちの)(みこと)出現(しゆつげん)とともに、048天運(てんうん)循環(じゆんかん)して一切(いつさい)()(だつ)し、049世界(せかい)救済(きうさい)のため(あげ)竜宮館(りゆうぐうやかた)顕現(けんげん)された。050この神人(かみ)稚姫君(わかひめぎみの)(みこと)第五女(だいごぢよ)(かみ)である。051この金勝要(きんかつかねの)(かみ)地球(ちきう)中心界(ちゆうしんかい)全権(ぜんけん)掌握(しやうあく)して修理(しうり)固成(こせい)大業(たいげふ)()げ、052国常立(くにとこたちの)(みこと)(これ)捧呈(ほうてい)し、053国常立(くにとこたちの)大神(おほかみ)()幽界(いうかい)総攬(そうらん)さるる()経綸(けいりん)である。
054 (みづ)御魂(みたま)は、055国常立(くにとこたちの)(みこと)()神業(しんげふ)輔佐役(ほさやく)となり、056天地(てんち)神命(しんめい)により金勝要(きんかつかねの)(かみ)相並(あひなら)ばして、057活動(くわつどう)(あそ)ばさるるといふことに(さだ)められた。058これは、059いまだ数千(すうせん)(ねん)太古(たいこ)神界(しんかい)における有様(ありさま)であつて、060世界(せかい)国家(こくか)創立(さうりつ)せざる、061世界(せかい)一体(いつたい)時代(じだい)のことであつた。
062 そこで盤古(ばんこ)大神(だいじん)塩長彦(しほながひこ))の系統(けいとう)と、063大自在天(だいじざいてん)大国彦(おほくにひこ))の系統(けいとう)(かみ)が、064大神(おほかみ)経綸(けいりん)破壊(はくわい)()高天原(たかあまはら)占領(せんりやう)せむため、065魔神(まがみ)(あつ)めて一生(いつしやう)懸命(けんめい)押寄(おしよ)せてきた。066しかしながら()高天原(たかあまはら)()()せるには、067どうしてもヨルダンの大河(おほかは)(わた)らねばならぬ。068ヨルダン(がは)には、069前述(ぜんじゆつ)のごとく、070善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)真相(しんさう)一目(ひとめ)にわかる黄金(こがね)大橋(おほはし)がかかつてゐる。071それで真先(まつさき)に、072その大橋(おほはし)破壊(はくわい)する必要(ひつえう)がおこつてきた。073ここに盤古(ばんこ)大神(だいじん)系統(けいとう)武蔵彦(むさしひこ)先頭(せんとう)()てて(すす)んできた。074これは非常(ひじやう)(おほ)きな黒色(こくしよく)大蛇(だいじや)である。075つぎに春子姫(はるこひめ)といふ悪狐(あくこ)姿(すがた)をした悪神(あくがみ)(あら)はれ、076(つぎ)には足長彦(あしながひこ)といふ邪鬼(じやき)(あら)はれ、077そして()黄金(こがね)大橋(おほはし)破壊(はくわい)全力(ぜんりよく)傾注(けいちう)した。
078 しかるに()大橋(おほはし)は、079金輪際(こんりんざい)地底(ちてい)より()きでた(はし)であるから、080容易(ようい)破壊(はくわい)()べくもない。081思案(しあん)()きたる悪神(あくがみ)は、082地底(ちてい)における大地(だいち)(れい)なる金勝要(きんかつかねの)(かみ)()()れる必要(ひつえう)(かん)じてきた。083これがために百方(ひやつぱう)手段(しゆだん)をつくし奸計(かんけい)をめぐらして、084(みづ)御魂(みたま)(した)(つるぎ)085(ふで)(やり)はまだ(おろ)(あら)ゆる武器(ぶき)(ととの)へ、086縦横(じゆうわう)無尽(むじん)()(なや)め、087かつ、088一方(いつぱう)には種々(しゆじゆ)姿(すがた)(へん)善神(ぜんしん)仮面(かめん)(かぶ)りて、089(いづ)御魂(みたま)にたいして讒訴(ざんそ)し、090(みづ)御魂(みたま)排斥(はいせき)運動(うんどう)(こころ)みた。091(いづ)御魂(みたま)(やや)しばし考慮(かうりよ)(つひや)し、092つひにその悪神(あくがみ)心中(しんちゆう)謀計(ぼうけい)看破(かんぱ)され、093(ただ)ちにその要求(えうきう)をはね()けられた。094その(とき)095足長彦(あしながひこ)邪鬼(じやき)096春子姫(はるこひめ)悪狐(あくこ)097武蔵彦(むさしひこ)大蛇(だいじや)正体(しやうたい)神鏡(しんきやう)(てら)されて奸計(かんけい)のこらず曝露(ばくろ)し、098雲霞(くもかすみ)となつて海山(うみやま)()(ひと)つは(きた)(くに)へ、099(ひと)つは西南(せいなん)(くに)へ、100(ひと)つは(とほ)西(にし)(くに)へといちはやく()(かへ)つた。
101 ここにおいて第一戦(だいいつせん)第一(だいいち)計画(けいくわく)は、102見事(みごと)(やぶ)られた。103悪神(あくがみ)は、104ただちに第二(だいに)計画(けいくわく)にうつることとなつた。
105附言(ふげん)
106 神世開基(ヨハ子)神息統合(キリスト)世界(せかい)東北(とうほく)再現(さいげん)さるべき運命(うんめい)にあるのは、107太古(たいこ)よりの神界(しんかい)()経綸(けいりん)である。
108 (てん)王星(わうせい)(あら)はれ、109地上(ちじやう)学者(がくしや)智者(ちしや)驚歎(きやうたん)する(とき)こそ、110天国(てんごく)政治(せいぢ)地上(ちじやう)(うつ)され、111仁愛神政(みろく)()(ちか)づいた(とき)なので、112これがいはゆる三千(さんぜん)世界(せかい)立替(たてかへ)立直(たてなほ)しの開始(かいし)である。
113 ヨハネの御魂(みたま)仁愛(みろく)神政(しんせい)根本神(こんぽんしん)であり、114また地上(ちじやう)創設(さうせつ)太元神(たいげんしん)であるから、115キリストの御魂(みたま)(まさ)ること天地(てんち)間隔(かんかく)がある。116ヨハネがヨルダン(がは)上流(じやうりう)()(さけ)びし神声(しんせい)は、117ヨハネの現人(あらはれ)としての謙遜辞(けんそんじ)であつて、118(けつ)して(しん)聖意(せいい)ではない。119国常立(くにとこたちの)(みこと)自己(じこ)(ひく)うし、120()(たふと)ぶの謙譲(けんじやう)(てき)聖旨(せいし)()でられたまでである。
121 ヨハネは(みづ)をもつて洗礼(せんれい)(ほどこ)し、122キリストは()をもつて洗礼(せんれい)(ほどこ)すとの神旨(しんし)は、123(つき)(かみ)霊威(れいゐ)発揮(はつき)して三界(さんがい)(すく)ふの()である。124キリストは()をもつて洗礼(せんれい)(ほどこ)すとあるは、125物質(ぶつしつ)文明(ぶんめい)極点(きよくてん)(たつ)したる邪悪(じやあく)世界(せかい)焼尽(せうじん)し、126改造(かいざう)するの天職(てんしよく)である。
127 (えう)するにヨハネは神界(しんかい)128幽界(いうかい)修理(しうり)固成(こせい)神業(しんげふ)には、129(つき)(せい)なる(みづ)(もつ)てせられ、130キリストは世界(せかい)改造(かいざう)にあたり、131()すなはち(れい)をもつて神業(しんげふ)参加(さんか)したまふのである。132(ゆゑ)にキリストは、133かへつてヨハネの下駄(げた)(なほ)すにも()らぬものである。134ヨハネは神界(しんかい)135幽界(いうかい)改造(かいざう)のために聖苦(せいく)()められ、136キリストは世界(せかい)人心(じんしん)改造(かいざう)のために()犠牲(ぎせい)(きよう)し、137万人(ばんじん)(かは)つて千座(ちくら)置戸(おきど)()ひて、138聖苦(せいく)()めたまふ因縁(いんねん)(そな)はつてをられるのである。139これは神界(しんかい)において自分(じぶん)目撃(もくげき)したところの物語(ものがたり)である。
140 そしてヨハネの(いづ)御魂(みたま)は、141三界(さんがい)修理(しうり)固成(こせい)された(あかつき)において五六七(みろくの)大神(おほかみ)顕現(けんげん)され、142キリストは、143五六七(みろく)神政(しんせい)神業(しんげふ)奉仕(ほうし)さるるものである。144(ゆゑ)にキリストは世界(せかい)精神(せいしん)(じやう)表面(へうめん)にたちて活動(くわつどう)し、145裏面(りめん)においてヨハネはキリストの聖体(せいたい)保護(ほご)しつつ神世(しんせい)招来(せうらい)したまふのである。
 
146 (みみ)()()できき(はな)でものくうて (くち)()がねば(かみ)(わか)らず
147 (みみ)()(くち)(はな)もきき手足(てあし)きき (あたま)(はら)もきくぞ八ツ耳(やつみみ)
 
148大正一〇・一〇・二一 旧九・二一 桜井重雄録)
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