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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第1巻(子の巻)
序
基本宣伝歌
発端
第1篇 幽界の探険
第1章 霊山修業
第2章 業の意義
第3章 現界の苦行
第4章 現実的苦行
第5章 霊界の修業
第6章 八衢の光景
第7章 幽庁の審判
第8章 女神の出現
第9章 雑草の原野
第10章 二段目の水獄
第11章 大幣の霊験
第2篇 幽界より神界へ
第12章 顕幽一致
第13章 天使の来迎
第14章 神界旅行(一)
第15章 神界旅行(二)
第16章 神界旅行(三)
第17章 神界旅行(四)
第18章 霊界の情勢
第19章 盲目の神使
第3篇 天地の剖判
第20章 日地月の発生
第21章 大地の修理固成
第22章 国祖御隠退の御因縁
第23章 黄金の大橋
第24章 神世開基と神息統合
第4篇 竜宮占領戦
第25章 武蔵彦一派の悪計
第26章 魔軍の敗戦
第27章 竜宮城の死守
第28章 崑崙山の戦闘
第29章 天津神の神算鬼謀
第30章 黄河畔の戦闘
第31章 九山八海
第32章 三個の宝珠
第33章 エデンの焼尽
第34章 シナイ山の戦闘
第35章 一輪の秘密
第36章 一輪の仕組
第5篇 御玉の争奪
第37章 顕国の御玉
第38章 黄金水の精
第39章 白玉の行衛
第40章 黒玉の行衛
第41章 八尋殿の酒宴(一)
第42章 八尋殿の酒宴(二)
第43章 丹頂の鶴
第44章 緑毛の亀
第45章 黄玉の行衛
第46章 一島の一松
第47章 エデン城塞陥落
第48章 鬼熊の終焉
第49章 バイカル湖の出現
第50章 死海の出現
附記 霊界物語について
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霊界物語
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第1巻(子の巻)
> 第4篇 竜宮占領戦 > 第25章 武蔵彦一派の悪計
<<< 神世開基と神息統合
(B)
(N)
魔軍の敗戦 >>>
第二五章
武蔵彦
(
むさしひこ
)
一派
(
いつぱ
)
の
悪計
(
あくけい
)
〔二五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻
篇:
第4篇 竜宮占領戦
よみ(新仮名遣い):
りゅうぐうせんりょうせん
章:
第25章 武蔵彦一派の悪計
よみ(新仮名遣い):
むさしひこいっぱのあっけい
通し章番号:
25
口述日:
1921(大正10)年10月21日(旧09月21日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1921(大正10)年12月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
武蔵彦、春子姫、足長彦ら悪神は、小金橋破壊に失敗したため、魔軍を組織して竜宮上を占領しようと画策していた。
このためには、地の高天原を内部的に瓦解させることが必要と感じ、探女を放って瑞の御魂の肉体を陥れようとしていた。
瑞の御魂は霊を降して大八洲彦命と現れて、探女を追い払って悪神の企みを打ち砕いた。
春子姫は竜宮の従臣神である小島別を説きつけて竜宮を攻めようとしたが、これも大八洲彦命に見破られ、小島別の立ち戻りもあって、春子姫は悶死して根底の国に堕ちて行った。
春子姫の親である武蔵彦は筑波仙人の肉体を借りて、竜宮城の占領を企て、盤古大神を押し立てようとしていた。武蔵彦は竹熊を使って大八洲彦命を襲わせた。大八洲彦命は雷のごとき言霊を駆使して敵を追い払った。このとき、地の高天原では稚姫君命が不思議な神術を実行されて神助を現した。
敗走した竹熊一派は、稚姫君命の前に表面改心を現して謝罪したため、許されたが、心の底では悪計を企んでいた。大江山から現れた邪神の頭領・鬼熊は、竹熊を密議をこらしていた。
しかし竹熊の参謀である木常姫は鬼熊と意見の相違から大争闘を始め、鬼熊は大打撃を受けた。これはすべて、邪神の権力争いから起こったのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2019-06-12 17:57:11
OBC :
rm0125
愛善世界社版:
151頁
八幡書店版:
第1輯 100頁
修補版:
校定版:
151頁
普及版:
79頁
初版:
ページ備考:
001
武蔵彦
(
むさしひこ
)
、
002
春子姫
(
はるこひめ
)
、
003
足長彦
(
あしながひこ
)
の
悪神
(
あくがみ
)
は、
004
最初
(
さいしよ
)
の
黄金橋
(
こがねばし
)
破壊
(
はくわい
)
に
失敗
(
しつぱい
)
したので、
005
こんどは
大挙
(
たいきよ
)
して
一挙
(
いつきよ
)
に
之
(
これ
)
を
打
(
う
)
ち
落
(
おと
)
さむとし、
006
数万
(
すうまん
)
の
雷神
(
らいじん
)
や、
007
悪竜
(
あくりゆう
)
、
008
悪狐
(
あくこ
)
および
醜女
(
しこめ
)
、
009
探女
(
さぐめ
)
の
群魔
(
ぐんま
)
を
堂山
(
だうやま
)
の
峡
(
かひ
)
に
集
(
あつ
)
め
密議
(
みつぎ
)
を
凝
(
こ
)
らした。
010
その
時
(
とき
)
に
参加
(
さんか
)
した
悪神
(
あくがみ
)
は
竹熊
(
たけくま
)
、
011
木常姫
(
こつねひめ
)
を
大将
(
たいしやう
)
とし、
012
八十熊
(
やそくま
)
、
013
鬼熊
(
おにくま
)
、
014
猿飛彦
(
さるとびひこ
)
、
015
魔子彦
(
まごひこ
)
、
016
藤足彦
(
ふぢたるひこ
)
、
017
中裂彦
(
なかさきひこ
)
、
018
土彦
(
つちひこ
)
、
019
胸長彦
(
むねながひこ
)
、
020
牛人
(
うしうど
)
らの
悪神
(
あくがみ
)
が
部将
(
ぶしやう
)
の
位地
(
ゐち
)
につき、
021
黄金橋
(
こがねばし
)
の
占領
(
せんりやう
)
破壊
(
はくわい
)
に
全力
(
ぜんりよく
)
をつくした。
022
そして
木常姫
(
こつねひめ
)
、
023
魔子彦
(
まごひこ
)
は
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
より、
024
猿飛彦
(
さるとびひこ
)
は
東南
(
とうなん
)
より、
025
牛人
(
うしうど
)
、
026
藤足彦
(
ふぢたるひこ
)
は
西北
(
せいほく
)
より
現
(
あら
)
はれて
三角形
(
さんかくけい
)
の
陣
(
ぢん
)
をとり、
027
数万
(
すうまん
)
の
魔神
(
まがみ
)
を
引率
(
いんそつ
)
して、
028
疾風
(
しつぷう
)
迅雷
(
じんらい
)
的
(
てき
)
に
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
を
占領
(
せんりやう
)
すべき
計画
(
けいくわく
)
をめぐらし
手筈
(
てはづ
)
を
定
(
さだ
)
めた。
029
この
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
するには、
030
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
を
内部
(
ないぶ
)
より
混乱
(
こんらん
)
瓦解
(
がくわい
)
させねばならぬとし、
031
魔軍
(
まぐん
)
はたくみに
探女
(
さぐめ
)
を
放
(
はな
)
ち、
032
そして
瑞
(
みづ
)
の
霊
(
みたま
)
の
肉体
(
にくたい
)
を
陥
(
おとしい
)
れむとして
炎
(
ほのほ
)
の
剣
(
つるぎ
)
や、
033
氷柱
(
つらら
)
の
槍
(
やり
)
にて
大々
(
だいだい
)
的
(
てき
)
攻撃
(
こうげき
)
を
開始
(
かいし
)
した。
034
瑞霊
(
みづのみたま
)
は
茲
(
ここ
)
に
霊
(
れい
)
を
下
(
くだ
)
して
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
と
現
(
あら
)
はれ、
035
寄
(
よ
)
せくる
探女
(
さぐめ
)
を
真澄
(
ますみ
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
振
(
ふり
)
かざし
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
ごとに
追
(
お
)
ひ
伏
(
ふ
)
せ、
036
河
(
かは
)
の
瀬
(
せ
)
ごとに
切
(
き
)
りまくつた。
037
その
神勇
(
しんゆう
)
に
驚
(
おどろ
)
き
周章
(
あわて
)
ふためき
四方
(
しはう
)
に
逃
(
に
)
げ
散
(
ち
)
つた。
038
竹熊
(
たけくま
)
、
039
木常姫
(
こつねひめ
)
らの
計画
(
けいくわく
)
は
全
(
まつた
)
く
水泡
(
すいはう
)
に
帰
(
き
)
し、
040
数多
(
あまた
)
の
部下
(
ぶか
)
を
失
(
うしな
)
ひ、
041
失望
(
しつばう
)
の
結果
(
けつくわ
)
、
042
ふたたび
計
(
はかりごと
)
を
定
(
さだ
)
め、
043
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
を
薬籠中
(
やくろうちゆう
)
のものとせむとした。
044
その
主謀者
(
しゆぼうしや
)
は
奸智
(
かんち
)
に
長
(
た
)
けたる
春子姫
(
はるこひめ
)
であつた。
045
春子姫
(
はるこひめ
)
は
藤足彦
(
ふぢたるひこ
)
、
046
牛人
(
うしうど
)
とともに、
047
小島別
(
こじまわけ
)
を
甘言
(
かんげん
)
をもつて
説
(
と
)
きつけ、
048
小島別
(
こじまわけ
)
の
手
(
て
)
によつてその
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
せむと
企
(
たく
)
らんだのである。
049
小島別
(
こじまわけ
)
は
元来
(
ぐわんらい
)
正直
(
しやうぢき
)
の
性質
(
せいしつ
)
であるから、
050
春子姫
(
はるこひめ
)
の
詐言
(
さげん
)
を
信
(
しん
)
じて
車輪
(
しやりん
)
の
運動
(
うんどう
)
を
開始
(
かいし
)
したが、
051
彼
(
かれ
)
は
厳
(
いづ
)
の
霊
(
みたま
)
の
霊眼
(
れいがん
)
に
見破
(
みやぶ
)
られて
目的
(
もくてき
)
を
妨
(
さまた
)
げられ、
052
つひに
自棄
(
やけ
)
気味
(
ぎみ
)
になつて
大々
(
だいだい
)
的
(
てき
)
活動
(
くわつどう
)
をはじめ、
053
木常姫
(
こつねひめ
)
、
054
中裂彦
(
なかさきひこ
)
の
悪神
(
あくがみ
)
を
加
(
くは
)
へ、
055
鞍馬山
(
くらまやま
)
に
立
(
た
)
てこもつて
該山
(
がいざん
)
の
魔王
(
まわう
)
と
諜
(
しめ
)
し
合
(
あは
)
せ、
056
数万
(
すうまん
)
の
邪霊
(
じやれい
)
を
引
(
ひき
)
つれ、
057
強圧
(
きやうあつ
)
的
(
てき
)
に
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
を
占領
(
せんりやう
)
せむと
企
(
くはだ
)
てた。
058
しかし
注意
(
ちうい
)
ぶかき
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
の
烱眼
(
けいがん
)
に
再
(
ふたた
)
び
看破
(
みやぶ
)
られ、
059
小島別
(
こじまわけ
)
の
覚醒
(
かくせい
)
的
(
てき
)
返
(
かへ
)
り
忠
(
ちゆう
)
とともに
第二
(
だいに
)
の
計画
(
けいくわく
)
も
全然
(
ぜんぜん
)
破
(
やぶ
)
れてしまひ、
060
春子姫
(
はるこひめ
)
は
遂
(
つひ
)
に
悶死
(
もんし
)
を
遂
(
と
)
げ、
061
根
(
ね
)
の
国
(
くに
)
底
(
そこ
)
の
国
(
くに
)
に
落
(
お
)
ち
行
(
ゆ
)
くの
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ざる
破目
(
はめ
)
となつた。
062
春子姫
(
はるこひめ
)
の
親
(
おや
)
なる
武蔵彦
(
むさしひこ
)
は、
063
こんどは
筑波
(
つくば
)
仙人
(
せんにん
)
の
体
(
からだ
)
を
藉
(
か
)
り、
064
またもや
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
の
占領
(
せんりやう
)
を
企
(
くはだ
)
てた。
065
しかるに
武蔵彦
(
むさしひこ
)
の
目的
(
もくてき
)
とするところは
竜宮城
(
りゆうぐうじやう
)
の
占領
(
せんりやう
)
ばかりではなく、
066
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の
聖地
(
せいち
)
をも
占領
(
せんりやう
)
し、
067
その
上
(
うへ
)
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
を
退去
(
たいきよ
)
させ、
068
盤古
(
ばんこ
)
大神
(
だいじん
)
をもつて、
069
これに
代
(
かは
)
らしめむとするのが
根本
(
こんぽん
)
的
(
てき
)
の
目的
(
もくてき
)
であつた。
070
さて
仙人
(
せんにん
)
には
神仙
(
しんせん
)
、
071
天仙
(
てんせん
)
、
072
地仙
(
ちせん
)
、
073
凡仙
(
ぼんせん
)
の
四階級
(
しかいきふ
)
がある。
074
そしてその
四種
(
よんしゆ
)
の
仙人
(
せんにん
)
にも、
075
正邪
(
せいじや
)
の
区別
(
くべつ
)
がある。
076
筑波
(
つくば
)
仙人
(
せんにん
)
は
邪神界
(
じやしんかい
)
に
属
(
ぞく
)
し、
077
第三
(
だいさん
)
階級
(
かいきふ
)
に
属
(
ぞく
)
する
地仙
(
ちせん
)
である。
078
またもや
武蔵彦
(
むさしひこ
)
は
黒姫
(
くろひめ
)
、
079
菊姫
(
きくひめ
)
、
080
八足姫
(
やたるひめ
)
を
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
て、
081
竹熊
(
たけくま
)
に
策
(
さく
)
を
授
(
さづ
)
けて
再挙
(
さいきよ
)
を
企
(
くはだ
)
てた。
082
竹熊
(
たけくま
)
はまづ
第一
(
だいいち
)
に
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
をわが
手
(
て
)
に
籠絡
(
ろうらく
)
せむとし、
083
土彦
(
つちひこ
)
、
084
牛人
(
うしうど
)
、
085
中裂彦
(
なかさきひこ
)
、
086
鬼熊
(
おにくま
)
らの
部将株
(
ぶしやうかぶ
)
と、
087
大江山
(
おほえやま
)
に
集
(
あつ
)
まつて
熟議
(
じゆくぎ
)
を
凝
(
こ
)
らした。
088
竹熊
(
たけくま
)
は
表面
(
へうめん
)
きはめて
温良
(
おんりやう
)
な
風姿
(
ふうし
)
を
装
(
よそほ
)
うてゐるが、
089
その
内心
(
ないしん
)
は
実
(
じつ
)
に
極悪
(
ごくあく
)
無道
(
むだう
)
の
性質
(
せいしつ
)
をもつてをり、
090
いろいろと
手
(
て
)
を
換
(
か
)
へ
品
(
しな
)
を
換
(
か
)
へ、
091
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
に
取
(
と
)
りいつて、
092
表面
(
へうめん
)
帰順
(
きじゆん
)
の
意
(
い
)
を
表
(
へう
)
し
木常姫
(
こつねひめ
)
を
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れ、
093
またもや
小島別
(
こじまわけ
)
を
誑惑
(
たぶらか
)
し、
094
牛人
(
うしうど
)
をしてつひに
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
を
計略
(
けいりやく
)
をもつて
亡
(
ほろ
)
ぼさしめむとした。
095
牛人
(
うしうど
)
の
悪霊
(
あくれい
)
は
謀計
(
ぼうけい
)
をもつて
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
を
堂山
(
だうやま
)
の
峡
(
かひ
)
に
導
(
みちび
)
き、
096
竹春彦
(
たけはるひこ
)
、
097
藤足彦
(
ふぢたるひこ
)
その
他
(
た
)
数名
(
すうめい
)
の
邪神
(
じやしん
)
に
命
(
めい
)
じて、
098
雙方
(
さうはう
)
より
之
(
これ
)
を
攻
(
せ
)
め
討
(
う
)
たしめむとした。
099
そこへ
守高彦
(
もりたかひこ
)
といふ
武勇
(
ぶゆう
)
絶倫
(
ぜつりん
)
の
神
(
かみ
)
現
(
あら
)
はれて、
100
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
の
危難
(
きなん
)
を
救
(
すく
)
はむとした。
101
されど
守高彦
(
もりたかひこ
)
はある
附属
(
つきもの
)
の
女神
(
によしん
)
のために
後髪
(
うしろがみ
)
をひかれて、
102
進
(
すす
)
むことができなかつた。
103
竹熊
(
たけくま
)
の
部下
(
ぶか
)
は、
104
今
(
いま
)
や
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
に
接近
(
せつきん
)
しきたり、
105
十握
(
とつか
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
抜
(
ぬ
)
き
持
(
も
)
ちて
前後
(
ぜんご
)
左右
(
さいう
)
より
斬
(
き
)
りつけた。
106
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
は
雷
(
らい
)
のごとき
言霊
(
ことたま
)
を
活用
(
くわつよう
)
し、
107
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
御
(
お
)
加勢
(
てつだい
)
により、
108
脆
(
もろ
)
くも
敵
(
てき
)
は
退散
(
たいさん
)
した。
109
この
時
(
とき
)
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
においては
稚姫君
(
わかひめぎみの
)
命
(
みこと
)
は
大
(
おほ
)
いに
御
(
ご
)
心配
(
しんぱい
)
あそばし、
110
不思議
(
ふしぎ
)
な
神術
(
かむわざ
)
を
実行
(
じつかう
)
され、
111
その
神術
(
かむわざ
)
と
言霊
(
ことたま
)
と
相俟
(
あひま
)
つて
敵
(
てき
)
を
退散
(
たいさん
)
せしめ
無事
(
ぶじ
)
なるを
得
(
え
)
たのである。
112
その
神法
(
しんぱふ
)
は
千引
(
ちびき
)
の
岩
(
いは
)
を
大神
(
おほかみ
)
の
神殿
(
しんでん
)
に
安置
(
あんち
)
し、
113
岩
(
いは
)
の
上
(
うへ
)
に
白
(
しろ
)
き
真綿
(
まわた
)
と、
114
赤
(
あか
)
き
真綿
(
まわた
)
とを
重
(
かさ
)
ねて
岩
(
いは
)
にかぶせ、
115
赤色
(
せきしよく
)
の
長
(
なが
)
き
紐
(
ひも
)
をもつて
十二
(
じふに
)
廻
(
めぐ
)
り
廻
(
まは
)
し、
116
これを
固
(
かた
)
く
縛
(
しば
)
らせられたのである。
117
これは
神界
(
しんかい
)
の
禁厭
(
まじなひ
)
であつて、
118
一身
(
いつしん
)
上
(
じやう
)
の
一大事
(
いちだいじ
)
に
関
(
くわん
)
した
時
(
とき
)
に
行
(
おこな
)
ふものである。
119
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
の
言霊
(
ことたま
)
の
雄健
(
をたけ
)
びと
神術
(
かむわざ
)
の
徳
(
とく
)
によつて
一旦
(
いつたん
)
退却
(
たいきやく
)
した
竹熊
(
たけくま
)
の
一派
(
いつぱ
)
は、
120
ただちに
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
に
馳
(
は
)
せ
登
(
のぼ
)
り、
121
稚姫君
(
わかひめぎみの
)
命
(
みこと
)
の
御前
(
みまへ
)
にまかり
出
(
い
)
でて
表面
(
へうめん
)
に
改心
(
かいしん
)
を
装
(
よそほ
)
ひ、
122
命
(
みこと
)
をして
深
(
ふか
)
く
安堵
(
あんど
)
せしめおき、
123
油断
(
ゆだん
)
の
隙
(
すき
)
に
乗
(
じやう
)
じて、
124
執念
(
しふねん
)
深
(
ぶか
)
くも
金勝要
(
きんかつかねの
)
神
(
かみ
)
を
手
(
て
)
にいれむと
百方
(
ひやつぱう
)
苦心
(
くしん
)
をめぐらし、
125
夜
(
よ
)
を
日
(
ひ
)
についで
大々
(
だいだい
)
的
(
てき
)
活動
(
くわつどう
)
を
続
(
つづ
)
けをるを
見
(
み
)
たまひし
大神
(
おほかみ
)
は、
126
竹熊
(
たけくま
)
一派
(
いつぱ
)
を
憐
(
あは
)
れみ、
127
善心
(
ぜんしん
)
に
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
らしめ、
128
善道
(
ぜんだう
)
に
導
(
みちび
)
き
救
(
すく
)
はむとして、
129
種々
(
しゆじゆ
)
と
因果
(
いんぐわ
)
の
理法
(
りはふ
)
を
説
(
と
)
き
教
(
をし
)
へられた。
130
されど
元来
(
ぐわんらい
)
悪神
(
あくがみ
)
の
系統
(
けいとう
)
なれば、
131
表面
(
へうめん
)
には
改心
(
かいしん
)
せしごとく
装
(
よそほ
)
ひをれども、
132
内心
(
ないしん
)
はますます
荒
(
すさ
)
んで
来
(
く
)
るばかりである。
133
そこへこの
度
(
たび
)
は、
134
大江山
(
おほえやま
)
から
現
(
あら
)
はれた
邪神
(
じやしん
)
の
頭領株
(
とうりやうかぶ
)
、
135
鬼熊
(
おにくま
)
なるもの
現
(
あら
)
はれきたり、
136
竹熊
(
たけくま
)
と
密謀
(
みつぼう
)
を
凝
(
こ
)
らし、
137
あくまでも
最初
(
さいしよ
)
の
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
せむと
試
(
こころ
)
みたが、
138
この
鬼熊
(
おにくま
)
と
木常姫
(
こつねひめ
)
との
間
(
あひだ
)
に、
139
非常
(
ひじやう
)
な
意見
(
いけん
)
の
衝突
(
しようとつ
)
をきたしたために、
140
竹熊
(
たけくま
)
との
関係
(
くわんけい
)
上
(
じやう
)
自滅
(
じめつ
)
的
(
てき
)
に
破
(
やぶ
)
れてしまつた。
141
竹熊
(
たけくま
)
は
木常姫
(
こつねひめ
)
と
同腹
(
どうはら
)
で、
142
今度
(
こんど
)
の
計画
(
けいくわく
)
を
立
(
た
)
ててゐたのである。
143
そこで
鬼熊
(
おにくま
)
と
木常姫
(
こつねひめ
)
は、
144
意見
(
いけん
)
の
大衝突
(
だいしようとつ
)
より
大争闘
(
だいそうとう
)
をはじめた。
145
又
(
また
)
ある
事情
(
じじやう
)
のために
竹熊
(
たけくま
)
は
鬼熊
(
おにくま
)
と
争
(
あらそ
)
ひ、
146
鬼熊
(
おにくま
)
に
対
(
たい
)
して
非常
(
ひじやう
)
の
打撃
(
だげき
)
を
加
(
くは
)
へた。
147
この
衝突
(
しようとつ
)
たるや
総
(
すべ
)
て
彼
(
かれ
)
ら
悪神
(
あくがみ
)
の
権力
(
けんりよく
)
争
(
あらそ
)
ひのために
起
(
おこ
)
つたのである。
148
(
大正一〇・一〇・二一
旧九・二一
加藤明子
録)
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【第25章 武蔵彦一派の悪計|第1巻|霊主体従|霊界物語|/rm0125】
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