霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三四章 シナイ山(ざん)の戦闘(せんとう)〔三四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻 篇:第4篇 竜宮占領戦 よみ(新仮名遣い):りゅうぐうせんりょうせん
章:第34章 シナイ山の戦闘 よみ(新仮名遣い):しないざんのせんとう 通し章番号:34
口述日:1921(大正10)年10月22日(旧09月22日) 口述場所: 筆録者:谷口正治 校正日: 校正場所: 初版発行日:1921(大正10)年12月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
エデンの野で破れた竹熊一派は、堂山の峡谷に身を潜めた。竹熊はふたたび魔軍を招集し始め、シナイ山を攻撃することを企んだ。そして大虎彦に援軍を頼み、蒙古から数万の軍を集結した。
大八洲彦命は竹熊軍を掃討してシナイ山の厳の御魂を救おうと、少数の神軍を率いて出陣した。金勝要神は出陣を思いとどまるように命に懇願した。それというのも、竜宮城内に身を潜める木常姫一派が、着々と謀計を進めていることを察知していたからである。
大八洲彦命は金勝要神の請いを容れて、出陣を思いとどまった。そこへ、大虎彦は大群を率いてシナイ山に攻めかかった。
厳の御魂は配下の神軍に命じて防戦に努めたが、衆寡敵し難く、陥落も間近と思われるほどになった。さらに天空からは、大自在天の部下の魔軍が現れて火弾を投下し、厳の御魂の神軍は窮地に陥った。
厳の御魂は鷹取、雁姫を急使として、竜宮城の金勝要神に援軍を要請した。
大八洲彦命は考えに考えた末、真澄の珠を鷹取、雁姫に託した。鷹取と雁姫は帰還し、真澄の珠を厳の御魂に奉った。厳の御魂は喜び勇んで珠を手に取り、珠を口にあてると、力をこめて敵軍に向かって息吹きの神業を行った。
すると魔軍はたちまちに壊走し、姿を消してしまった。シナイ山の神軍は隊伍を整えて堂々と無事に竜宮城に帰還することを得た。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:0000-00-00 00:00:00 文字数:1418 OBC :rm0134
愛善世界社版:184頁 八幡書店版:第1輯 111頁 修補版: 校定版:184頁 普及版:96頁 初版: ページ備考:
001 エデンの野(の)に敗(やぶ)れたる竹熊(たけくま)一派(いつぱ)は、002わづかに身(み)をもつて難(なん)を免(まぬ)かれ、003堂山(だうやま)の峡(かひ)に身(み)をひそめ、004遠近(をちこち)の山(やま)の端(は)より、005ふたたび魔軍(まぐん)をかり集(あつ)めて、006シナイ山(ざん)を攻撃(こうげき)せむことを企(くはだ)て、007魔軍(まぐん)の猛将(まうしやう)なる大虎彦(おほとらひこ)を辞(じ)を低(ひく)うし、008礼(れい)を厚(あつ)うして招待(せうたい)し、009シナイ山(ざん)攻撃(こうげき)の援軍(ゑんぐん)を依頼(いらい)した。010もとより同(おな)じ心(こころ)の大虎彦(おほとらひこ)は、011竹熊(たけくま)の願望(ぐわんばう)を一(いち)も二(に)もなく承諾(しようだく)し、012数万(すうまん)の蒙古軍(もうこぐん)を堂山(だうやま)の麓(ふもと)に召集(せうしふ)し、013旗鼓(きこ)堂々(だうだう)として、014士気(しき)冲天(ちゆうてん)の慨(がい)があつた。
015 このとき竜宮城(りゆうぐうじやう)に帰還(きくわん)して神務(しんむ)を管理(くわんり)したまひたる大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)は、016シナイ山(ざん)の攻撃軍(こうげきぐん)を掃蕩(さうたふ)し、017厳(いづ)の御魂(みたま)を救(すく)ひ奉(たてまつ)らむと、018少数(せうすう)の神軍(しんぐん)を引率(いんそつ)して出陣(しゆつぢん)せむとしたまうた。019金勝要(きんかつかねの)神(かみ)は、020命(みこと)の袖(そで)を控(ひか)へて、021出陣(しゆつぢん)を中止(ちゆうし)したまふべく懇請(こんせい)せられた。022そのゆゑは竜宮城(りゆうぐうじやう)内(ない)に潜(ひそ)める竹熊(たけくま)の一派(いつぱ)木常姫(こつねひめ)は深(ふか)く城内(じやうない)に醜女(しこめ)、023探女(さぐめ)を放(はな)ち、024大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)の不在(ふざい)を機会(きくわい)に竜宮城(りゆうぐうじやう)を占領(せんりやう)せむと、025着々(ちやくちやく)と計画(けいくわく)をすすめゐたる謀計(ぼうけい)を、026金勝要(きんかつかねの)神(かみ)はよく看破(かんぱ)しゐたまうたからである。
027 また木常姫(こつねひめ)の応援(おうゑん)として犬子姫(いぬこひめ)は、028橄欖山(かんらんざん)の麓(ふもと)にひそみ、029あまたの魔軍(まぐん)を駆(か)つて内外(ないぐわい)両面(りやうめん)より竜宮城(りゆうぐうじやう)を占領(せんりやう)せむとし、030すでに事変(じへん)の起(おこ)らむとする間際(まぎは)であつた。031しかるに城内(じやうない)の味方(みかた)は、032ほとんどシナイ山(ざん)に登(のぼ)りて、033竜宮城(りゆうぐうじやう)は守(まも)り手薄(てうす)になつてゐたからである。034大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)は金勝要(きんかつかねの)神(かみ)の進言(しんげん)を容(い)れて、035出陣(しゆつぢん)を思(おも)ひとどまり竜宮城(りゆうぐうじやう)を固守(こしゆ)せむことを決意(けつい)した。
036 しかし命(みこと)の心(こころ)にかかるは、037シナイ山(ざん)にまします厳(いづ)の御魂(みたま)の御(おん)上(うへ)であつた。038吾(われ)いま出陣(しゆつぢん)せば竜宮城(りゆうぐうじやう)は敵手(てきしゆ)に落(お)ちむ。039出陣(しゆつぢん)せざればシナイ山(ざん)の危急(ききふ)を救(すく)ふことができぬ。040進退(しんたい)これ谷(きは)まりし命(みこと)の心中(しんちゆう)、041実(じつ)に想察(さうさつ)するにあまりありといふべしである。
042 ここに竹熊(たけくま)は大虎彦(おほとらひこ)の応援(おうゑん)を得(え)、043数万(すうまん)の蒙古軍(もうこぐん)を引率(いんそつ)して、044シナイ山(ざん)に八方(はつぱう)より攻(せ)めよせた。045竹熊(たけくま)は木純姫(こすみひめ)、046足長彦(あしながひこ)に命(めい)じ、047遠近(をちこち)の諸山(しよざん)より集(あつ)まりきたれる悪竜(あくりゆう)を指揮(しき)して雲(くも)を起(おこ)し、048大雨(たいう)を降(ふ)らせ、049一直線(いつちよくせん)にシナイ山(ざん)の中腹(ちゆうふく)に攻(せ)めよせた。050しかるに一方(いつぱう)山麓(さんろく)には、051大虎彦(おほとらひこ)の蒙古軍(もうこぐん)が十重(とへ)二十重(はたへ)に取囲(とりかこ)み、052もつとも堅固(けんご)に警戒(けいかい)の網(あみ)をはつて構(かま)えてゐる。053ここに山上(さんじやう)にまします厳(いづ)の御魂(みたま)はこの光景(くわうけい)を瞰下(かんか)し、054事態(じたい)容易(ようい)ならずと見(み)たまひ、055高杉別(たかすぎわけ)を主将(しゆしやう)とし鶴若(つるわか)、056亀若(かめわか)、057鷹取(たかとり)、058雁姫(かりひめ)、059稲照彦(いなてるひこ)を部将(ぶしやう)として、060防戦(ばうせん)につとめたまうた。061されど衆寡(しうくわ)敵(てき)しがたく、062シナイ山(ざん)の陥落(かんらく)は旦夕(たんせき)に迫(せま)り、063厳(いづ)の御魂(みたま)の御(ご)身辺(しんぺん)の危険(きけん)は刻々(こくこく)に迫(せま)つてきた。064このとき天上(てんじやう)よりは大自在天(だいじざいてん)大国彦(おほくにひこ)の部下(ぶか)の魔軍(まぐん)無数(むすう)に現(あら)はれ、065火弾(くわだん)を投下(とうか)し、066厳(いづ)の御魂(みたま)の神軍(しんぐん)を窮地(きゆうち)に陥(おとしい)れた。067厳(いづ)の御魂(みたま)は鷹取(たかとり)、068雁姫(かりひめ)を急使(きふし)として、069竜宮城(りゆうぐうじやう)にまします金勝要(きんかつかねの)神(かみ)に味方(みかた)の窮状(きゆうじやう)を報告(はうこく)し、070応援軍(おうゑんぐん)を差向(さしむ)けらるるやう申(まを)し渡(わた)したまうた。
071 大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)は進退(しんたい)ここに谷(きは)まつて、072千考(せんかう)万慮(ばんりよ)の末(すゑ)、073真澄(ますみ)の珠(たま)を、074鷹取(たかとり)、075雁姫(かりひめ)に托(たく)したまうた。076鷹取(たかとり)、077雁姫(かりひめ)は天空(てんくう)高(たか)く、078敵軍(てきぐん)の上(うへ)を飛揚(ひやう)してシナイ山頂(さんちやう)に達(たつ)し、079真澄(ますみ)の珠(たま)を厳(いづ)の御魂(みたま)の大神(おほかみ)に奉(たてまつ)つた。080厳(いづ)の御魂(みたま)は喜(よろこ)び勇(いさ)んで珠(たま)を手(て)に取(と)りたまひ、081攻(せ)めくる敵軍(てきぐん)にむかつて珠(たま)を口(くち)にあて、082力(ちから)をこめて息吹(いぶ)きの神業(かむわざ)をおこなひたまうた。083東(ひがし)にむかつて吹(ふ)きたまへば、084東(ひがし)の魔軍(まぐん)はたちまち潰(つぶ)れ、085西(にし)にむかつて吹(ふ)きたまへば、086西(にし)の魔軍(まぐん)はことごとく散乱(さんらん)し、087かくのごとくにして、088八方(はつぱう)の魔軍(まぐん)は真澄(ますみ)の珠(たま)の神力(しんりき)により、089或(ある)ひは雲(くも)にのつて逃(のが)れ、090或(ある)ひは霞(かすみ)に包(つつ)まれてかくれ、091四方(しはう)八方(はつぱう)へ散乱(さんらん)し遁走(とんさう)し全(まつた)く影(かげ)をかくしてしまつた。
092 今(いま)まで暗黒(あんこく)なりし天地(てんち)はにはかに快明(くわいめい)となり、093シナイ山(ざん)の神軍(しんぐん)はたちまち蘇生(そせい)の思(おも)ひをなし、094隊伍(たいご)をととのへ堂々(だうだう)として無事(ぶじ)竜宮城(りゆうぐうじやう)に凱旋(がいせん)した。
095(大正一〇・一〇・二二 旧九・二二 谷口正治録)
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