大宇宙スメール山を笠にきて億兆無数の宇宙を踏まむ〈目次前〉
惟神スメール山を笠にきて無数の宇宙を踏破せむとす〈目次前〉
天の下隈なく誠の大道を教へ伝ふる瑞御魂かな〈目次前〉
神業をなすのが原の若草は踏まれにじられながら花咲く〈第2章〉
世を救ふ神の稜威もたかくまの露に潤ふ百の人々〈第2章〉
ありがたき御代にあふぎの末広く開け行く世をまちつつぞふる〈第2章〉
万有に恵みの露をまくばりて神の御国へすくふ真人〈第3章〉
一日の吾が玉の緒は世の人の幾十年の生命とぞ思ふ〈第3章〉
世の為に生れ来し身ぞ苦しけれひとり千座の置戸負ひつつ〈第6章〉
悪人を標準として造りたるお規定の道の狭苦しきかな〈第6章〉
人心神の心にかなひなばひとり開けむ蜂の室屋も〈第7章〉
世の為に尽す御魂をおしこむる醜のつかさの胸の暗さよ〈第7章〉
世を救ふ弥勒の神を押し込めて苦しみもだゆる盲神あはれ〈第8章〉
世を救ふメシヤの御魂と知らずして苦しめし果て世の様を見よ〈第9章〉
神の道歩む身ながら根の国の暗探り行く人ぞ誰なる〈第9章〉
吾にして信仰の花なかりせば身もたましひも潰えしならむ〈第10章〉
現し世に生るも神の御心ぞまかるも神の恵みとぞしれ〈第12章〉
よきことをなしてこの世を去る人の霊魂の幸ぞ羨ましけれ〈第13章〉
常暗の夜にもまがへる人心狐狸も舌や巻かなむ〈第14章〉
人鬼のいや蔓これる世の中は神の御声を聞くものもなし〈第14章〉
かくり世も現の世にも人々の霊魂ばかりは同じはたらき〈第16章〉
ささやけき心のまよひは忽ちに魂は根底の国に落ち行く〈第16章〉
言霊の幸はふ国に生れ来て祝詞を知らぬ人ぞおほかり〈第18章〉
神人を苦しめおける報ひにや常世の国の鼻息あらし〈第18章〉
焦熱の地獄に落ちし現身も神に復ればこころ涼しき〈第19章〉
迫害と苦痛は常と覚悟して世を教へゆく真人尊き〈第19章〉
世を救ふ弥勒の神の標章は○に十字の神定めなる〈第19章〉
約らなしと吾身を思ひ或る時は偉大しと思ふこともありけり〈第19章〉
吾無くば神の御国を如何にせんと胸いためけり夏の夕暮れ〈第19章〉
無雨に泣きまた暴風や洪水に苦しむ世人救へといのる〈第19章〉
世の中の知識を捨てて惟神胎蔵経を宣ぶる真人〈第20章〉
賢哲の疑問に答へ世の中のもつれをさばく天津神人〈第20章〉
日を追ふて神の経綸進みけりやがて天下に大渦捲かむ〈第20章〉
大国主神に習ひて国々に人生み行かむ経綸のため〈第21章〉
秋津島曲の砦を打ち破り渡りきたりぬ神の恵みに〈第21章〉
追々と火星は天地に近づきぬ心ゆるすな四方の国人〈第22章〉
訪ふ人の無きぞ幸多からむ神の御国に遊ぶ身なれば〈第23章〉
栄ゆべき神の御前に若返り若がへりつつ春を待ちませ〈第23章〉
村肝の心に神の国あらば夜半の山路も淋しからまじ〈第23章〉
水は火の御魂によりて動かされ火はまた水のちから得て燃ゆ〈第24章〉
可惜日を為す事も無く消す吾は天と地とに恐れつつ生くる〈第24章〉
甲子の春の寒さを思ひつつ万里の蒙古に渡り来し吾〈第24章〉
信徒の上に立つ人真心の固まりし見て吾は出で行きぬ〈第24章〉
訪ふ人も無きぞ苦しき炎天の一間にひそむ竜の佗しさ〈第24章〉
世の人に好かれ慕はれ亦人に誤解せらるる身こそ苦しき〈第25章〉
憂き事の如何に汝が身を包むとも伊吹払へよ希望の風に〈第25章〉
水晶の玉よ教の柱よと世に攻めらるる人ぞいとしき〈第25章〉
魔子彦が殺されむとする源は犯せしつみにヨルダンの川〈第26章〉
竹熊が神をあつめてかきまはすさるとび彦の歯がゆき参謀〈第26章〉
常暗の夜となり果てし竜宮もうしとら神の風に晴れつつ〈第27章〉
竹熊はエデンの城にこすみ姫足長彦のながもちもせず〈第27章〉
魔軍の矢叫びのこゑ鯨波の声松ふく風となりにけるかな〈第28章〉
世の中のすべての歎き身に負ひて生れますかと涙しにけり〈第29章〉
久方の天津御空の雲わけて轟き来たる天の磐船〈第30章〉
神力もいづの御魂の神宝稜威も高杉別のはたらき〈第30章〉
なつかしき御空の月を見るよしもなくなく過ごす此頃のわれ〈第33章〉
天地に貫徹したる真教を世に伝へ行く人の雄々しさ〈第34章〉
天地の正しき神はことごとく竜宮島にかくれたまへり〈第36章〉
地の上汚れ果てたる世の中にいかでか神の坐すべきかは〈第36章〉
まが神のしこのしこ草たちまちになびき伏しけり天津神風〈第36章〉
信天翁も神の御業に仕へてゆ黄金の鵄と改りける〈第36章〉
天津日の神の御魂をあし原の四恩の山にうつし国魂〈第38章〉
山清く草木もきよく水きよく神また清き四恩神山〈第38章〉
神の代のいはれを分くる稚日女の四恩の峰に分け入らせけり〈第39章〉
獅子王の舞曲に御玉を奪はれし玉彦玉をとられけるかな〈第40章〉
坂姫の姿に魂を抜かれつつ身は烏羽玉の暗にさまよふ〈第40章〉
烏羽玉の黒き御玉をとられけり恋の暗路に迷ふ玉彦〈第40章〉
怒らずにうつむきをれば芳彦のうら紫の玉をぬかれつ〈第41章〉
神ならぬ神とうまれし神彦の負けぬ黄色の玉を虎彦〈第41章〉
心より赤き御玉も児の愛にひかれて玉をとられつる若〈第43章〉
邪しまの蔭だにも無き吾にまたいつまで憂きの雲かかるらむ〈第44章〉
時待ちしに甲斐だにもなく時彦のあては外れて玉は逃げ行く〈第45章〉
天地も一つに治れと一つ島一つ松根に玉を蔵めつ〈第46章〉
あらがねの土掘り返し⦿の種を蒔きて育つる貴き献労〈第46章〉
ウラル山黒竜江の曲神と化り下りたる鬼熊の神〈第48章〉
手も足もしばりつけられ鬼熊の鉄棒さへも間に合はぬかな〈第48章〉
鬼姫はバイカル湖水の鬼となり杵築姫とぞ生れかはりぬ〈第49章〉
売らる山買かる湖の邪神の祟り由々しく汚れけるかな〈第49章〉
天地の稜威も高き高熊の山の修行の物語する〈第50章〉
一二三四五つの巻の物語静心なく読むぞうたてき〈第50章〉
いのちにも代へて惜しけく思ふかな見果てぬ夢を覚ます松風〈巻末〉
朝日刺す夕日かがやく高熊の神の光を照らすこの書〈巻末〉
この書をおとぎ話と笑ふ人瑞の御魂の足もともみず〈巻末〉
[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]