霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第5巻(辰の巻)
序文
凡例
総説嵐の跡
第1篇 動天驚地
第1章 栄華の夢
第2章 松竹梅
第3章 臭黄の鼻
第4章 奇縁万状
第5章 盲亀の浮木
第6章 南天王
第7章 三拍子
第8章 顕恩郷
第9章 鶴の温泉
第2篇 中軸移動
第10章 奇々怪々
第11章 蜃気楼
第12章 不食不飲
第13章 神憑の段
第14章 審神者
第15章 石搗歌
第16章 霊夢
第3篇 予言と警告
第17章 勢力二分
第18章 宣伝使
第19章 旭日出暗
第20章 猿蟹合戦
第21章 小天国
第22章 神示の方舟
第4篇 救世の神示
第23章 神の御綱
第24章 天の浮橋
第25章 姫神の宣示
第26章 艮坤の二霊
第27章 唖の対面
第28章 地教山の垂示
第5篇 宇宙精神
第29章 神慮洪遠
第30章 真帆片帆
第31章 万波洋々
第32章 波瀾重畳
第33章 暗夜の光明
第34章 水魚の情交
第6篇 聖地の憧憬
第35章 波上の宣伝
第36章 言霊の響
第37章 片輪車
第38章 回春の歓
第39章 海辺の雑話
第40章 紅葉山
第41章 道神不二
第42章 神玉両純
第7篇 宣伝又宣伝
第43章 長恨歌
第44章 夜光の頭
第45章 魂脱問答
第46章 油断大敵
第47章 改言改過
第48章 弥勒塔
第49章 水魚の煩悶
第50章 磐樟船
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第5巻(辰の巻)
> 第3篇 予言と警告 > 第19章 旭日出暗
<<< 宣伝使
(B)
(N)
猿蟹合戦 >>>
第一九章
旭日
(
きよくじつ
)
出暗
(
しゆつあん
)
〔二一九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第5巻 霊主体従 辰の巻
篇:
第3篇 予言と警告
よみ(新仮名遣い):
よげんとけいこく
章:
第19章 旭日出暗
よみ(新仮名遣い):
きょくじつしゅつあん
通し章番号:
219
口述日:
1922(大正11)年01月09日(旧12月12日)
口述場所:
筆録者:
外山豊二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年4月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
ウラル彦は宣伝使・日の出神を捜索して捉え、牢獄につないでしまった。そして『飲めよ騒げよ、一寸先は暗よ』という歌を作って四方に宣伝させた。
ウラル彦たちが宴会を開いて、飲めよ騒げよ、と歌っていると、その場に盤古神王が現れて、宣伝歌を歌い始めた。盤古神王の歌を聞くと、過半数の神々は酔いもさめて畏れおののいた。
ウラル彦夫妻は負けじと、飲めよ騒げよ、と歌い返して両者争っていたが、牢獄の奥から荘厳な声が聞こえ、神々は苦悶して倒れた。
盤古神王はその声を便りに牢獄に進んでいくと、そこには日の出神がとらわれていた。盤古神王は日の出神を救い出し、丁重にもてなした。日の出神は野立彦命の神意を伝え、改心を迫った。
常世神王は帰順し、ウラル山の上に立派な宮殿を造り、日の神、月の神、大地の神を荘厳に鎮祭し、礼拝を怠らなかった。
一方ウラル彦夫妻は無神説を唱えて反抗した。飲めよ騒げよ、と歌って神務を忘却するに至った。
このとき、轟然と音響が響き、強烈な光が地上に放射された。それは、天の浮橋からの光であった。浮橋の先端から金色の星が幾十となく放出して、ウラル山上の盤古神王の宮殿に落下した。
盤古神王は大神の恵みとして、玉を拾い集めて神殿に安置し、日夜奉祭した。それよりウラル山上は瑞祥があふれるようになった。
そしてこのときより、盤古神王とウラル彦の間には、深い断絶が築かれてしまったのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm0519
愛善世界社版:
111頁
八幡書店版:
第1輯 557頁
修補版:
校定版:
114頁
普及版:
51頁
初版:
ページ備考:
001
ウラル
彦
(
ひこ
)
は
賢明
(
けんめい
)
叡知
(
えいち
)
にして、
002
天地
(
てんち
)
の
神意
(
しんい
)
に
出
(
い
)
でたるこの
警告
(
けいこく
)
を
心底
(
しんてい
)
より
諒得
(
りやうとく
)
したる
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
の
心
(
こころ
)
を
解
(
かい
)
せず、
003
大蛇
(
をろち
)
の
悪霊
(
あくれい
)
と
金狐
(
きんこ
)
の
邪霊
(
じやれい
)
に
憑依
(
ひようい
)
され、
004
驕慢
(
けうまん
)
ますます
甚
(
はなは
)
だしく、
005
神王
(
しんわう
)
の
宣示
(
せんじ
)
を
空
(
そら
)
ふく
風
(
かぜ
)
と
聞
(
き
)
きながし、
006
かつ
神人
(
かみがみ
)
らを
四方
(
しはう
)
に
派
(
は
)
して
言触
(
ことぶれの
)
神
(
かみ
)
を
探
(
さが
)
し
求
(
もと
)
めしめ、
007
つひにこれをウラル
山
(
さん
)
の
牢獄
(
らうごく
)
に
投
(
とう
)
じてしまつた。
008
さうして、
009
神人
(
かみがみ
)
らの
迷
(
まよ
)
ひを
解
(
と
)
くためにとて
歌
(
うた
)
を
作
(
つく
)
り、
010
盛
(
さか
)
んにこれを
四方
(
しはう
)
に
宣伝
(
せんでん
)
せしめた。
011
その
歌
(
うた
)
は、
012
『
呑
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ
一寸先
(
いつすんさき
)
や
暗
(
やみ
)
よ
013
暗
(
やみ
)
の
後
(
あと
)
には
月
(
つき
)
が
出
(
で
)
る
014
時鳥
(
ほととぎす
)
声
(
こゑ
)
は
聞
(
き
)
けども
姿
(
すがた
)
は
見
(
み
)
えぬ
015
見
(
み
)
えぬ
姿
(
すがた
)
は
魔
(
ま
)
か
鬼
(
おに
)
か』
016
折角
(
せつかく
)
の
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の「
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
……
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
」の
宣伝
(
せんでん
)
も、
017
この
歌
(
うた
)
のためにほとんど
抹殺
(
まつさつ
)
されてしまつた。
018
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
は
殿外
(
でんぐわい
)
の
騒
(
さわ
)
がしき
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
き、
019
何事
(
なにごと
)
ならむと
殿中
(
でんちう
)
より
表門口
(
おもてもんぐち
)
に
立出
(
たちい
)
づれば、
020
ウラル
彦
(
ひこ
)
を
中央
(
ちうあう
)
に、
021
あまたの
神人
(
かみがみ
)
らは
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
ひつぶれ、
022
『
呑
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ』
023
の
歌
(
うた
)
を
謡
(
うた
)
つて
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ふ
落花
(
らくくわ
)
狼藉
(
らうぜき
)
に
驚
(
おどろ
)
き、
024
宴席
(
えんせき
)
の
中央
(
ちうあう
)
に
現
(
あら
)
はれ、
025
『
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
云々
(
うんぬん
)
』
026
の
童謡
(
どうえう
)
を
声
(
こゑ
)
張
(
は
)
りあげて
謡
(
うた
)
ひはじめた。
027
この
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くとともに
過半数
(
くわはんすう
)
の
神人
(
かみがみ
)
は、
028
にはかに
酒
(
さけ
)
の
酔
(
よひ
)
も
醒
(
さ
)
めはて、
029
顔色
(
がんしよく
)
蒼白
(
あをざ
)
めてぶるぶる
慄
(
ふる
)
ひだす
者
(
もの
)
さへ
現
(
あら
)
はれた。
030
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
はなほも
引続
(
ひきつづ
)
きこの
歌
(
うた
)
を
唱
(
とな
)
へた。
031
神人
(
かみがみ
)
の
過半数
(
くわはんすう
)
は、
032
ますます
畏縮
(
ゐしゆく
)
して
大地
(
だいち
)
に
仆
(
たふ
)
れ、
033
踏
(
ふ
)
ん
伸
(
の
)
びる
者
(
もの
)
さへ
現
(
あら
)
はれてきた。
034
ウラル
彦
(
ひこ
)
は、
035
ここぞとまたもや、
036
『
呑
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ
一寸先
(
いつすんさき
)
や
暗
(
やみ
)
よ、
037
暗
(
やみ
)
の
後
(
あと
)
には
月
(
つき
)
が
出
(
で
)
る』
038
と
高声
(
かうせい
)
に
謡
(
うた
)
ひかけた。
039
神人
(
かみがみ
)
はその
声
(
こゑ
)
に
応
(
おう
)
じてまたもや
立上
(
たちあが
)
り、
040
元気
(
げんき
)
回復
(
くわいふく
)
して
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
うた。
041
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
は
又
(
また
)
もや、
042
『
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の……
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
』
043
を
謡
(
うた
)
ひはじめた。
044
せつかく
元気
(
げんき
)
回復
(
くわいふく
)
したる
神人
(
かみがみ
)
らは、
045
ふたたび
大地
(
だいち
)
にバツタリ
仆
(
たふ
)
れた。
046
ウラル
彦
(
ひこ
)
夫妻
(
ふさい
)
は、
047
場
(
ぢやう
)
の
両方
(
りやうはう
)
より
声
(
こゑ
)
をかぎりに、
048
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ち
踊
(
をど
)
り
舞
(
ま
)
ひながら、
049
『
呑
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ
一寸先
(
いつすんさき
)
や
暗
(
やみ
)
よ』
050
の
歌
(
うた
)
をうたひ
始
(
はじ
)
めた。
051
またもや
神人
(
かみがみ
)
らは
頭
(
かしら
)
をもたげて
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ふ。
052
このとき
場
(
ぢやう
)
の
一方
(
いつぱう
)
より
何
(
なん
)
ともいへぬ
美
(
うるは
)
しき
且
(
か
)
つ
荘厳
(
さうごん
)
なる
声
(
こゑ
)
が
聞
(
きこ
)
えた。
053
その
声
(
こゑ
)
に
神人
(
かみがみ
)
らは、
054
またもや
胸
(
むね
)
を
刺
(
さ
)
さるるごとく
苦悶
(
くもん
)
して、
055
大地
(
だいち
)
に
仆
(
たふ
)
れた。
056
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
はその
声
(
こゑ
)
を
頼
(
たよ
)
りに
進
(
すす
)
んで
行
(
い
)
つた。
057
その
声
(
こゑ
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
にも、
058
牢獄
(
らうごく
)
の
中
(
なか
)
から
聞
(
きこ
)
えてをる。
059
『
不審
(
ふしん
)
』
060
と
神王
(
しんわう
)
は、
061
四五
(
しご
)
の
従者
(
じうしや
)
を
伴
(
ともな
)
ひながら
牢獄
(
らうごく
)
の
前
(
まへ
)
に
進
(
すす
)
んだ。
062
『
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
』
063
とまたもや
聞
(
きこ
)
えだした。
064
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
は
頭
(
あたま
)
を
鉄槌
(
てつつゐ
)
にて
打
(
う
)
ち
砕
(
くだ
)
かるるごとく、
065
胸
(
むね
)
を
焼鉄
(
やきがね
)
にて
刺
(
さ
)
さるるごとき
苦
(
くる
)
しさを
感
(
かん
)
じ、
066
思
(
おも
)
はずその
場
(
ば
)
に
平伏
(
へいふく
)
した。
067
四五
(
しご
)
の
従者
(
じうしや
)
も
一
(
いち
)
時
(
じ
)
にバタバタと
将棋倒
(
しやうぎだふ
)
しにたふれた。
068
神人
(
かみがみ
)
らはやうやく
頭
(
かしら
)
をもたげて
眺
(
なが
)
むれば、
069
それは
彼
(
か
)
の
言触
(
ことぶれの
)
神
(
かみ
)
であつた。
070
驚
(
おどろ
)
いてただちに
戸
(
と
)
を
開
(
ひら
)
き
救
(
すく
)
ひだし、
071
奥殿
(
おくでん
)
にともなひ
帰
(
かへ
)
り、
072
鄭重
(
ていちよう
)
に
接待
(
もてな
)
し、
073
礼
(
れい
)
をつくして
教
(
をしへ
)
を
乞
(
こ
)
うた。
074
日
(
ひ
)
の
出
(
での
)
神
(
かみ
)
は、
075
慇懃
(
いんぎん
)
に
野立彦
(
のだちひこの
)
命
(
みこと
)
の
真意
(
しんい
)
を
伝
(
つた
)
へ、
076
かつ
改心
(
かいしん
)
帰順
(
きじゆん
)
を
迫
(
せま
)
り、
077
天地
(
てんち
)
日月
(
じつげつ
)
の
殊恩
(
しゆおん
)
を
説示
(
せつじ
)
した。
078
神王
(
しんわう
)
はあたかも
生
(
い
)
ける
神
(
かみ
)
のごとく、
079
この
宣伝者
(
せんでんしや
)
を
尊敬
(
そんけい
)
し、
080
敬神
(
けいしん
)
の
態度
(
たいど
)
を
怠
(
をこた
)
らなかつた。
081
ただちに
宣伝者
(
せんでんしや
)
の
命
(
めい
)
により、
082
ウラルの
山上
(
さんじやう
)
に
改
(
あらた
)
めて
立派
(
りつぱ
)
なる
宮殿
(
きうでん
)
を
造
(
つく
)
り、
083
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
、
084
月
(
つき
)
の
神
(
かみ
)
、
085
大地
(
だいち
)
の
神
(
かみ
)
を、
086
さも
荘厳
(
さうごん
)
に
鎮祭
(
ちんさい
)
し、
087
敬拝
(
けいはい
)
怠
(
をこた
)
らなかつた。
088
それに
引換
(
ひきか
)
へ、
089
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
の
大蛇
(
をろち
)
と
金狐
(
きんこ
)
に
魅
(
み
)
せられたるウラル
彦
(
ひこ
)
、
090
ウラル
姫
(
ひめ
)
は、
091
この
神王
(
しんわう
)
の
行為
(
かうゐ
)
にたいし
不快
(
ふくわい
)
を
感
(
かん
)
じ、
092
さかんに
神人
(
かみがみ
)
らに
対
(
たい
)
して
自暴
(
じばう
)
自棄
(
じき
)
となり、
093
日夜
(
にちや
)
酒宴
(
しゆえん
)
を
張
(
は
)
り、
094
豊熟
(
ほうじゆく
)
なる
果実
(
このみ
)
を
飽食
(
はうしよく
)
せしめ、
095
無神説
(
むしんせつ
)
を
唱
(
とな
)
へ、
096
『
呑
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ
一寸先
(
いつすんさき
)
や
暗
(
やみ
)
よ、
097
暗
(
やみ
)
の
後
(
あと
)
には
月
(
つき
)
が
出
(
で
)
る。
098
よいとさ、
099
よいやさつさ、
100
よいやさつさ』
101
と
意地
(
いぢ
)
づくになつて
踊
(
をど
)
りくるひ、
102
連日
(
れんじつ
)
連夜
(
れんや
)
の
遊楽
(
いうらく
)
にのみ
耽
(
ふけ
)
つて、
103
神政
(
しんせい
)
を
忘却
(
ばうきやく
)
するに
致
(
いた
)
つた。
104
このとき
轟然
(
がうぜん
)
たる
音響
(
おんきやう
)
天
(
てん
)
に
聞
(
きこ
)
ゆると
見
(
み
)
るまに、
105
さも
強烈
(
きやうれつ
)
なる
光
(
ひかり
)
は
地上
(
ちじやう
)
を
放射
(
はうしや
)
した。
106
神人
(
かみがみ
)
らは
一
(
いつ
)
せいに
期
(
き
)
せずして
空
(
そら
)
を
仰
(
あふ
)
いだ。
107
眼
(
め
)
も
眩
(
くら
)
むばかりの
強烈
(
きやうれつ
)
なる
光
(
ひかり
)
である。
108
その
光
(
ひかり
)
はまたもや、
109
天
(
あま
)
の
浮橋
(
うきはし
)
の
東西
(
とうざい
)
南北
(
なんぼく
)
に
悠々
(
いういう
)
として
探海燈
(
たんかいとう
)
を
照
(
てら
)
したごとく、
110
中空
(
ちうくう
)
を
東西
(
とうざい
)
南北
(
なんぼく
)
に
転回
(
てんくわい
)
してゐる。
111
さうしてこの
強
(
つよ
)
き
光
(
ひかり
)
のために
盲目
(
もうもく
)
となる
者
(
もの
)
も
現
(
あら
)
はれた。
112
浮橋
(
うきはし
)
の
尖端
(
せんたん
)
よりは
金色
(
こんじき
)
の
星
(
ほし
)
幾十
(
いくじふ
)
となく
放出
(
はうしゆつ
)
して、
113
ウラル
山上
(
さんじやう
)
の
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
の
宮殿
(
きうでん
)
に
落下
(
らくか
)
した。
114
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
は
大神
(
おほかみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みと
深
(
ふか
)
く
感謝
(
かんしや
)
し、
115
一々
(
いちいち
)
その
玉
(
たま
)
を
拾
(
ひろ
)
ひあつめて
神殿
(
しんでん
)
に
恭
(
うやうや
)
しく
安置
(
あんち
)
し、
116
日夜
(
にちや
)
供物
(
くもつ
)
を
献
(
けん
)
じ
祭祀
(
さいし
)
を
荘厳
(
さうごん
)
におこなひ、
117
敬神
(
けいしん
)
の
至誠
(
しせい
)
をつくしてゐた。
118
それよりウラル
山上
(
さんじやう
)
は、
119
紫雲
(
しうん
)
たなびき、
120
天男
(
てんなん
)
天女
(
てんによ
)
はときどき
降
(
くだ
)
りきて
中空
(
ちうくう
)
に
舞
(
ま
)
ひ、
121
微妙
(
びめう
)
の
音楽
(
おんがく
)
を
奏
(
そう
)
し、
122
風
(
かぜ
)
暖
(
あたた
)
かく
花
(
はな
)
は
香
(
かんば
)
しく、
123
木々
(
きぎ
)
の
果実
(
このみ
)
は
味
(
あぢ
)
はひ
美
(
うる
)
はしく
豊熟
(
ほうじゆく
)
するにいたつた。
124
神王
(
しんわう
)
は、
125
日
(
ひ
)
の
出
(
での
)
神
(
かみ
)
を
宮司
(
みやつかさ
)
として、
126
これに
奉仕
(
ほうし
)
せしめた。
127
これよりウラル
山上
(
さんじやう
)
の
盤古
(
ばんこ
)
神王
(
しんわう
)
とウラル
彦
(
ひこ
)
夫妻
(
ふさい
)
との
間
(
あいだ
)
には、
128
もつとも
深
(
ふか
)
き
溝渠
(
こうきよ
)
が
穿
(
うが
)
たれた。
129
(
大正一一・一・九
旧大正一〇・一二・一二
外山豊二
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 宣伝使
(B)
(N)
猿蟹合戦 >>>
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第5巻(辰の巻)
> 第3篇 予言と警告 > 第19章 旭日出暗
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第19章 旭日出暗|第5巻|霊主体従|霊界物語|/rm0519】
合言葉「みろく」を入力して下さい→