霊界物語.ネット
～出口王仁三郎 大図書館～
設定
｜
ヘルプ
ホーム
霊界物語
霊主体従（第1～12巻）
第5巻（辰の巻）
序文
凡例
総説嵐の跡
第1篇 動天驚地
第1章 栄華の夢
第2章 松竹梅
第3章 臭黄の鼻
第4章 奇縁万状
第5章 盲亀の浮木
第6章 南天王
第7章 三拍子
第8章 顕恩郷
第9章 鶴の温泉
第2篇 中軸移動
第10章 奇々怪々
第11章 蜃気楼
第12章 不食不飲
第13章 神憑の段
第14章 審神者
第15章 石搗歌
第16章 霊夢
第3篇 予言と警告
第17章 勢力二分
第18章 宣伝使
第19章 旭日出暗
第20章 猿蟹合戦
第21章 小天国
第22章 神示の方舟
第4篇 救世の神示
第23章 神の御綱
第24章 天の浮橋
第25章 姫神の宣示
第26章 艮坤の二霊
第27章 唖の対面
第28章 地教山の垂示
第5篇 宇宙精神
第29章 神慮洪遠
第30章 真帆片帆
第31章 万波洋々
第32章 波瀾重畳
第33章 暗夜の光明
第34章 水魚の情交
第6篇 聖地の憧憬
第35章 波上の宣伝
第36章 言霊の響
第37章 片輪車
第38章 回春の歓
第39章 海辺の雑話
第40章 紅葉山
第41章 道神不二
第42章 神玉両純
第7篇 宣伝又宣伝
第43章 長恨歌
第44章 夜光の頭
第45章 魂脱問答
第46章 油断大敵
第47章 改言改過
第48章 弥勒塔
第49章 水魚の煩悶
第50章 磐樟船
余白歌
×
設定
この文献を王仁ＤＢで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー＆ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
Ｓ
【標準】
Ｍ
Ｌ
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3～4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます（URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい）。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して（ただし二段目は分かるように一文字下げて）表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注［※］用語解説
[?]
［※］、［＊］、［＃］で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。［※］は主に用語説明、［＊］は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。［＃］は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注［＊］編集用
[?]
［※］、［＊］、［＃］で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。［※］は主に用語説明、［＊］は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。［＃］は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい｜
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
霊主体従（第1～12巻）
>
第5巻（辰の巻）
> 第5篇 宇宙精神 > 第29章 神慮洪遠
＜＜＜ 地教山の垂示
(B)
(N)
真帆片帆 ＞＞＞
第二九章
神慮
(
しんりよ
)
洪遠
(
こうゑん
)
〔二二九〕
インフォメーション
著者：
出口王仁三郎
巻：
霊界物語 第5巻 霊主体従 辰の巻
篇：
第5篇 宇宙精神
よみ（新仮名遣い）：
うちゅうせいしん
章：
第29章 神慮洪遠
よみ（新仮名遣い）：
しんりょこうえん
通し章番号：
229
口述日：
1922（大正11）年01月11日（旧12月14日）
口述場所：
筆録者：
外山豊二
校正日：
校正場所：
初版発行日：
1922（大正11）年4月15日
概要：
舞台：
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です（一部加筆訂正してあります）。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
：
宣伝使が選定されて各地に配置された後、金銀銅の天橋の光は消えうせた。そして東北の天に十六個の黄金色に強く輝く大星が輝き、西南には銀色に輝く十六個の星が現れた。
たちまち天は墨を流したように暗黒となり、また血のように真紅の色となり、さまざまな色に変化した。そして暴風、日照り、寒風、火山、地震などの天変地異がしきりに発生した。
神人らは神頼みでいっせいに地に伏して嘆願する惨状を呈した。この天変地異は七十五日続いた。これは大神が地上神人の身魂を試したご経綸であったが、真の神の恩を感得した者は、千分の一にも満たなかった。
大神の悲嘆の涙と吐息は天変地異を発現させるため、穢れ曇った地上世界の様子をご覧になっても、泣くにも泣かれず隠忍していた。しかし数十万年のうちに体内に蓄積した涙と吐息は抑えきれず、ついにいつ体外に勃発するかもしれない事態に至った。
体内に溜め込んだ吐息は鼻腔よりかすかに漏れて大彗星となり、宇宙間に現れては消えていった。しかしその邪気なるガス体は宇宙間に飛散して、一切の生物の寿命を害するようになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
：
備考：
タグ：
データ凡例：
データ最終更新日：
OBC ：
rm0529
愛善世界社版：
171頁
八幡書店版：
第1輯 578頁
修補版：
校定版：
173頁
普及版：
75頁
初版：
ページ備考：
001
天道別
(
あまぢわけの
)
命
(
みこと
)
、
002
月照彦
(
つきてるひこの
)
神
(
かみ
)
以下
(
いか
)
の
宣伝神
(
せんでんしん
)
選定
(
せんてい
)
され、
003
各地
(
かくち
)
に
配置
(
はいち
)
されてより、
004
今
(
いま
)
まで
天空
(
てんくう
)
を
廻転
(
くわいてん
)
しゐたる
金
(
きん
)
銀
(
ぎん
)
銅
(
どう
)
の
天橋
(
てんけう
)
の
光
(
ひかり
)
は、
005
忽然
(
こつぜん
)
として
虹
(
にじ
)
のごとく
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せ、
006
再
(
ふたた
)
び
元
(
もと
)
の
蒼天
(
さうてん
)
に
復
(
ふく
)
し、
007
銀河
(
ぎんが
)
を
中心
(
ちうしん
)
に
大小
(
だいせう
)
無数
(
むすう
)
の
星
(
ほし
)
は
燦然
(
さんぜん
)
たる
光輝
(
くわうき
)
を
放射
(
はうしや
)
し
出
(
だ
)
した。
008
時
(
とき
)
しも
東北
(
とうほく
)
の
天
(
てん
)
にあたつて
十六個
(
じふろくこ
)
の
光芒
(
くわうぼう
)
強
(
つよ
)
き
大星
(
たいせい
)
一所
(
いつしよ
)
に
輝
(
かがや
)
き
始
(
はじ
)
めた。
009
その
光色
(
くわうしよく
)
はあたかも
黄金
(
わうごん
)
のごとくであつた。
010
又
(
また
)
もや
西南
(
せいなん
)
の
天
(
てん
)
にあたつて
十六個
(
じふろくこ
)
の
星光
(
せいくわう
)
が
一所
(
いつしよ
)
に
現
(
あら
)
はれた。
011
その
光色
(
くわうしよく
)
は
純銀
(
じゆんぎん
)
のごとくであつた。
012
地上
(
ちじやう
)
の
神人
(
しんじん
)
は、
013
この
変異
(
へんい
)
に
対
(
たい
)
して
或
(
あるひ
)
は
五六七
(
みろく
)
聖政
(
せいせい
)
の
瑞祥
(
ずゐしやう
)
と
祝
(
しゆく
)
し、
014
あるひは
大地震
(
だいぢしん
)
の
兆候
(
しるし
)
となして
怖
(
おそ
)
れ、
015
あるひは
凶年
(
きようねん
)
の
表徴
(
へうちよう
)
となし、
016
その
観察
(
くわんさつ
)
は
区々
(
まちまち
)
にして
一定
(
いつてい
)
の
判断
(
はんだん
)
を
与
(
あた
)
ふるものがなかつた。
017
忽
(
たちま
)
ちにして
蒼天
(
さうてん
)
墨
(
すみ
)
を
流
(
なが
)
せしごとく
暗黒
(
あんこく
)
となり、
018
また
忽
(
たちま
)
ちにして
満天
(
まんてん
)
血
(
ち
)
を
流
(
なが
)
せしごとく
真紅
(
しんく
)
の
色
(
いろ
)
と
変
(
へん
)
じ、
019
あるひは
灰色
(
はひいろ
)
の
天
(
てん
)
と
化
(
くわ
)
し、
020
黄色
(
きいろ
)
と
化
(
くわ
)
し、
021
時々
(
じじ
)
刻々
(
こくこく
)
に
雲
(
くも
)
の
色
(
いろ
)
の
変
(
かは
)
り
行
(
ゆ
)
く
様
(
さま
)
は、
022
実
(
じつ
)
に
無常
(
むじやう
)
迅速
(
じんそく
)
の
感
(
かん
)
を
地上
(
ちじやう
)
の
神人
(
しんじん
)
に
与
(
あた
)
へたのである。
023
地
(
ち
)
は
又
(
また
)
たちまち
暴風
(
ばうふう
)
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
み、
024
樹木
(
じゆもく
)
を
倒
(
たふ
)
し、
025
岩石
(
がんせき
)
を
飛
(
と
)
ばし、
026
神人
(
しんじん
)
を
傷
(
きず
)
つけ、
027
妖気
(
えうき
)
地上
(
ちじやう
)
を
鎖
(
とざ
)
すと
見
(
み
)
るまに、
028
たちまち
光熱
(
くわうねつ
)
強
(
つよ
)
き
太陽
(
たいやう
)
は
東西
(
とうざい
)
南北
(
なんぼく
)
に
現出
(
げんしゆつ
)
し、
029
暑熱
(
しよねつ
)
はなはだしく、
030
地上
(
ちじやう
)
の
草木
(
さうもく
)
、
031
神人
(
しんじん
)
その
他
(
た
)
の
動物
(
どうぶつ
)
はほとんど
枯死
(
こし
)
せむとするかと
思
(
おも
)
へば、
032
寒風
(
かんぷう
)
俄
(
にはか
)
に
吹
(
ふ
)
き
来
(
きた
)
り、
033
雹
(
へう
)
を
降
(
ふ
)
らし、
034
雷鳴
(
らいめい
)
満天
(
まんてん
)
に
轟
(
とどろ
)
き、
035
轟然
(
がうぜん
)
たる
音響
(
おんきやう
)
は
各所
(
かくしよ
)
に
起
(
おこ
)
り、
036
遠近
(
をちこち
)
の
火山
(
くわざん
)
は
爆発
(
ばくはつ
)
し、
037
地震
(
ぢしん
)
、
038
海嘯
(
つなみ
)
ついで
起
(
おこ
)
り、
039
不安
(
ふあん
)
の
念
(
ねん
)
にかられざるものはなかつた。
040
「かなはぬ
時
(
とき
)
の
神頼
(
かみだの
)
み」とでも
云
(
い
)
ふのか、
041
今
(
いま
)
まで
神
(
かみ
)
を
無視
(
むし
)
し、
042
天地
(
てんち
)
の
恩
(
おん
)
を
忘却
(
ばうきやく
)
しゐたる
地上
(
ちじやう
)
の
神人
(
しんじん
)
は、
043
天
(
てん
)
を
仰
(
あふ
)
いで
合掌
(
がつしやう
)
し、
044
地
(
ち
)
に
伏
(
ふ
)
して
歎願
(
たんぐわん
)
し、
045
その
窮状
(
きうじやう
)
は
実
(
じつ
)
に
名状
(
めいじやう
)
すべからざる
有様
(
ありさま
)
であつた。
046
烈風
(
れつぷう
)
の
吹
(
ふ
)
き
通
(
かよ
)
ふ
音
(
おと
)
は、
047
あたかも
猛獣
(
まうじう
)
の
咆哮
(
ほうこう
)
するがごとく、
048
浪
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
は
万雷
(
ばんらい
)
の
一斉
(
いつせい
)
に
轟
(
とどろ
)
くがごとく、
049
何時
(
いつ
)
天地
(
てんち
)
は
崩壊
(
ほうくわい
)
せむも
計
(
はか
)
り
難
(
がた
)
き
光景
(
くわうけい
)
となつて
来
(
き
)
たのである。
050
かくのごとき
天地
(
てんち
)
の
変態
(
へんたい
)
は、
051
七十五
(
しちじふご
)
日
(
にち
)
を
要
(
えう
)
した。
052
このとき
地上
(
ちじやう
)
の
神人
(
しんじん
)
は、
053
神
(
かみ
)
を
畏
(
おそ
)
れて
救
(
すく
)
ひを
求
(
もと
)
むるものあれば、
054
妻子
(
さいし
)
、
055
眷属
(
けんぞく
)
、
056
財産
(
ざいさん
)
を
失
(
うしな
)
ひて
神
(
かみ
)
を
呪
(
のろ
)
ふものも
現
(
あら
)
はれた。
057
中
(
なか
)
には
自暴
(
じばう
)
自棄
(
じき
)
となり、
058
ウラル
彦神
(
ひこのかみ
)
の
作成
(
さくせい
)
したる
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
高唱
(
かうしやう
)
し、
059
『
呑
(
の
)
めよ
騒
(
さわ
)
げよ
一寸先
(
いつすんさき
)
や
暗
(
やみ
)
よ
060
暗
(
やみ
)
の
後
(
あと
)
には
月
(
つき
)
が
出
(
で
)
る
061
月
(
つき
)
には
村雲
(
むらくも
)
花
(
はな
)
には
嵐
(
あらし
)
062
嵐
(
あらし
)
過
(
す
)
ぐれば
春
(
はる
)
が
来
(
く
)
る
063
ヨイトサ、ヨイトサ、ヨイトサノサツサ』
064
と
焼糞
(
やけくそ
)
になつて
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ふ
神
(
かみ
)
は
大多数
(
だいたすう
)
に
現
(
あら
)
はれた。
065
そもそも
七十五
(
しちじふご
)
日間
(
にちかん
)
の
天災
(
てんさい
)
地妖
(
ちえう
)
のありしは、
066
野立彦
(
のだちひこの
)
神
(
かみ
)
、
067
野立姫
(
のだちひめの
)
神
(
かみ
)
を
始
(
はじ
)
め、
068
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
、
069
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
地上
(
ちじやう
)
神人
(
しんじん
)
の
身魂
(
みたま
)
を
試
(
ため
)
したまふ
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
であつたのである。
070
このとき
真
(
しん
)
の
月日
(
つきひ
)
の
恩
(
おん
)
を
知
(
し
)
り、
071
大地
(
だいち
)
の
徳
(
とく
)
を
感得
(
かんとく
)
したる
誠
(
まこと
)
の
神人
(
しんじん
)
は、
072
千中
(
せんちう
)
の
一
(
いち
)
にも
如
(
し
)
かざる
形勢
(
けいせい
)
であつた。
073
大国治立
(
おほくにはるたちの
)
尊
(
みこと
)
は、
074
この
光景
(
くわうけい
)
を
見
(
み
)
て
大
(
おほい
)
に
悲歎
(
ひたん
)
の
涙
(
なみだ
)
にくれたまうた。
075
『アヽわが
数十億
(
すうじふおく
)
年
(
ねん
)
の
艱難
(
かんなん
)
辛苦
(
しんく
)
の
結果
(
けつくわ
)
成
(
な
)
れる
地上
(
ちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
は、
076
かくも
汚
(
けが
)
れかつ
曇
(
くも
)
りたるか。
077
如何
(
いか
)
にして
此
(
こ
)
の
地上
(
ちじやう
)
を
修祓
(
しうばつ
)
し、
078
払拭
(
ふつしき
)
し、
079
最初
(
さいしよ
)
のわが
理想
(
りさう
)
たりし
神国
(
しんこく
)
浄土
(
じやうど
)
に
改造
(
かいざう
)
せむや』
080
と
一夜
(
いちや
)
悲歎
(
ひたん
)
の
涙
(
なみだ
)
にくれ
給
(
たま
)
うた。
081
大神
(
おほかみ
)
の
吐息
(
といき
)
を
吐
(
は
)
き
給
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
は、
082
その
息
(
いき
)
は
暴風
(
ばうふう
)
となつて
天地
(
てんち
)
を
吹
(
ふ
)
きまくり、
083
森羅
(
しんら
)
万象
(
ばんしやう
)
を
倒壊
(
たうくわい
)
せしむるのである。
084
大神
(
おほかみ
)
の
悲歎
(
ひたん
)
にくれ
落涙
(
らくるい
)
し
給
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
は、
085
たちまち
強雨
(
がうう
)
となりて
地上
(
ちじやう
)
に
降
(
ふ
)
りそそぎ、
086
各地
(
かくち
)
に
氾濫
(
はんらん
)
の
災害
(
さいがい
)
を
来
(
きた
)
す
事
(
こと
)
になるのである。
087
大神
(
おほかみ
)
はこの
惨状
(
さんじやう
)
を
見給
(
みたま
)
ひて、
088
泣
(
な
)
くにも
泣
(
な
)
かれず、
089
涙
(
なみだ
)
を
体内
(
たいない
)
に
流
(
なが
)
し、
090
吐息
(
といき
)
を
体内
(
たいない
)
にもらして、
091
地上
(
ちじやう
)
の
災害
(
さいがい
)
を
少
(
すこ
)
しにても
軽減
(
けいげん
)
ならしめむと、
092
隠忍
(
いんにん
)
し
給
(
たま
)
ふこと
幾
(
いく
)
十万
(
じふまん
)
年
(
ねん
)
の
久
(
ひさ
)
しきに
亘
(
わた
)
つたのである。
093
大国治立
(
おほくにはるたちの
)
尊
(
みこと
)
の
堪忍袋
(
かんにんぶくろ
)
は、
094
もはや
吐息
(
といき
)
と
涙
(
なみだ
)
もて
充
(
みた
)
され、
095
何時
(
いつ
)
破裂
(
はれつ
)
して
体外
(
たいぐわい
)
に
勃発
(
ぼつぱつ
)
せむも
計
(
はか
)
りがたき
状態
(
じやうたい
)
となつた。
096
されど
至仁
(
しじん
)
至愛
(
しあい
)
の
大神
(
おほかみ
)
は、
097
宇宙
(
うちう
)
万有
(
ばんいう
)
を
憐
(
あは
)
れみ
給
(
たま
)
ふ
至情
(
しじやう
)
より、
098
身
(
み
)
の
苦
(
くる
)
しさを
抑
(
おさ
)
へ、
099
よく
堪
(
た
)
へ、
100
よく
忍
(
しの
)
び、
101
もつて
地上
(
ちじやう
)
神人
(
しんじん
)
の
根本
(
こんぽん
)
的
(
てき
)
に
革正
(
かくせい
)
するの
時機
(
じき
)
を
待
(
ま
)
たせ
給
(
たま
)
ふのである。
102
されど
御腹
(
みはら
)
の
内
(
うち
)
に
充
(
み
)
ち
満
(
み
)
ちたる
神
(
かみ
)
の
涙
(
なみだ
)
と
慨歎
(
がいたん
)
の
吐息
(
といき
)
は、
103
もはや
包
(
つつ
)
むに
由
(
よし
)
なく、
104
少
(
すこ
)
しの
感激
(
かんげき
)
にも
一
(
いち
)
時
(
じ
)
に
勃発
(
ぼつぱつ
)
破裂
(
はれつ
)
の
危機
(
きき
)
に
瀕
(
ひん
)
しつつあつた。
105
アヽ
宇宙
(
うちう
)
の
天地間
(
てんちかん
)
は、
106
実
(
じつ
)
に
危機
(
きき
)
一髪
(
いつぱつ
)
の
境
(
さかひ
)
に
時々
(
じじ
)
刻々
(
こくこく
)
に
迫
(
せま
)
りつつある。
107
大神
(
おほかみ
)
は
多年
(
たねん
)
の
忍耐
(
にんたい
)
に
忍耐
(
にんたい
)
を
重
(
かさ
)
ね
給
(
たま
)
ひしより、
108
その
御
(
ご
)
煩慮
(
はんりよ
)
の
息
(
いき
)
は、
109
鼻口
(
びこう
)
よりかすかに
洩
(
も
)
れて
大彗星
(
だいすゐせい
)
となり、
110
無限
(
むげん
)
の
大宇宙
(
だいうちう
)
間
(
かん
)
に
放出
(
はうしゆつ
)
されたのである。
111
一息
(
ひといき
)
ごとに
一個
(
いつこ
)
の
大彗星
(
だいすゐせい
)
となつて
現
(
あら
)
はれ、
112
瞬
(
またた
)
くうちに
宇宙間
(
うちうかん
)
に
数十万
(
すうじふまん
)
の
彗星
(
すゐせい
)
は、
113
宇宙
(
うちう
)
の
各所
(
かくしよ
)
に
現
(
あら
)
はれ、
114
漸次
(
ぜんじ
)
その
光
(
ひかり
)
は
稀薄
(
きはく
)
となつて
宇宙
(
うちう
)
に
消滅
(
せうめつ
)
した。
115
されどその
邪気
(
じやき
)
なる
瓦斯体
(
がすたい
)
は、
116
宇宙間
(
うちうかん
)
に
飛散
(
ひさん
)
し、
117
遂
(
つひ
)
には
鬱積
(
うつせき
)
して
大宇宙
(
だいうちう
)
に
妖邪
(
えうじや
)
の
空気
(
くうき
)
を
充満
(
じゆうまん
)
し、
118
一切
(
いつさい
)
の
生物
(
せいぶつ
)
はその
健康
(
けんかう
)
を
害
(
がい
)
し、
119
生命
(
せいめい
)
を
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずの
間
(
あひだ
)
に
短縮
(
たんしゆく
)
する
事
(
こと
)
となつた。
120
ゆゑに
古来
(
こらい
)
の
神人
(
しんじん
)
は、
121
短
(
みじか
)
くとも
数千
(
すうせん
)
年
(
ねん
)
の
天寿
(
てんじゆ
)
を
保
(
たも
)
ち、
122
長
(
なが
)
きは
数十万
(
すふじふまん
)
年
(
ねん
)
の
寿命
(
じゆみやう
)
を
保
(
たも
)
ちしもの、
123
漸次
(
ぜんじ
)
短縮
(
たんしゆく
)
して
今
(
いま
)
は
天地
(
てんち
)
経綸
(
けいりん
)
の
司宰者
(
しさいしや
)
たる
最高
(
さいかう
)
動物
(
どうぶつ
)
の
人間
(
にんげん
)
さへも、
124
僅
(
わづ
)
かに
百
(
ひやく
)
年
(
ねん
)
の
寿命
(
じゆみやう
)
を
保
(
ほ
)
し
難
(
がた
)
き
惨状
(
さんじやう
)
を
来
(
きた
)
すことになつた。
125
アヽ
無量寿
(
むりやうじゆ
)
を
保
(
たも
)
ち、
126
無限
(
むげん
)
に
至治
(
しぢ
)
泰平
(
たいへい
)
を
楽
(
たの
)
しむ
五六七
(
みろく
)
出現
(
しゆつげん
)
の
聖代
(
せいだい
)
は、
127
何時
(
いつ
)
の
日
(
ひ
)
か
来
(
きた
)
るであらう。
128
吾人
(
ごじん
)
は
霊界
(
れいかい
)
における
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
神慮
(
しんりよ
)
と、
129
その
仁恵
(
じんけい
)
を
洞察
(
どうさつ
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
時
(
とき
)
は、
130
実
(
じつ
)
に
万斛
(
ばんこく
)
の
涙
(
なみだ
)
のただよふを
感
(
かん
)
ぜざるを
得
(
え
)
ない。
131
神諭
(
しんゆ
)
に、
132
『
恋
(
こひ
)
し
恋
(
こひ
)
しと
松世
(
まつよ
)
は
来
(
こ
)
いで、
133
末法
(
まつぱふ
)
の
世
(
よ
)
が
来
(
き
)
て
門
(
かど
)
に
立
(
た
)
つ』
134
と
述懐
(
じゆつくわい
)
されたる
大国治立
(
おほくにはるたちの
)
尊
(
みこと
)
の
御
(
ご
)
聖慮
(
せいりよ
)
を
深
(
ふか
)
く
考
(
かんが
)
へねばならぬ。
135
（
大正一一・一・一一
旧大正一〇・一二・一四
外山豊二
録）
Δこのページの一番上に戻るΔ
＜＜＜ 地教山の垂示
(B)
(N)
真帆片帆 ＞＞＞
霊界物語
>
霊主体従（第1～12巻）
>
第5巻（辰の巻）
> 第5篇 宇宙精神 > 第29章 神慮洪遠
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第29章 神慮洪遠｜第5巻｜霊主体従｜霊界物語｜／rm0529】
合言葉「みろく」を入力して下さい→
霊界物語.ネット～出口王仁三郎 大図書館～霊界物語.ネット～出口王仁三郎 大図書館～