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第75巻(寅の巻)
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第45巻(申の巻)
序文
総説
第1篇 小北の特使
01 松風
〔1191〕
02 神木
〔1192〕
03 大根蕪
〔1193〕
04 霊の淫念
〔1194〕
第2篇 恵の松露
05 肱鉄
〔1195〕
06 唖忿
〔1196〕
07 相生の松
〔1197〕
08 小蝶
〔1198〕
09 賞詞
〔1199〕
第3篇 裏名異審判
10 棚卸志
〔1200〕
11 仲裁
〔1201〕
12 喜苔歌
〔1202〕
13 五三の月
〔1203〕
第4篇 虎風獣雨
14 三昧経
〔1204〕
15 曲角狸止
〔1205〕
16 雨露月
〔1206〕
17 万公月
〔1207〕
18 玉則姫
〔1208〕
19 吹雪
〔1209〕
20 蛙行列
〔1210〕
余白歌
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第一二章
喜苔歌
(
きたいか
)
〔一二〇二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第45巻 舎身活躍 申の巻
篇:
第3篇 裏名異審判
よみ(新仮名遣い):
うらないしんぱん
章:
第12章 喜苔歌
よみ(新仮名遣い):
きたいか
通し章番号:
1202
口述日:
1922(大正11)年12月12日(旧10月24日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年9月12日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
暴れ者の熊公に一万両を脅し取られようとしたウラナイ教の幹部たちであったが、五三公たちの仲裁で千両で手を打ち、追い返すことに成功した。
蠑螈別と魔我彦は別室にかくれて震えていたが、熊公が去るとヌッとこの場に現れた。お寅は二人にひとしきり文句を言う。万公は二人の言い訳を茶化して笑う。
お菊がこの場に現れた。お菊は男が暴れていることを松彦と松姫に報告したところ、二人は神様が五三公の口を借りてうまくさばいてくれるだろうから心配するなと諭したという。お菊はお千代と皆の無事を祈っていたところ、松彦が二人を差し招き、悪人は去ったからもう大丈夫だと言ったのでここにやってきたのだと話した。
お菊は蠑螈別と魔我彦のふがいなさを嘆いたが、今日のこの事件を見直して心を改めようと一同に歌い提案した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-02-27 17:35:06
OBC :
rm4512
愛善世界社版:
199頁
八幡書店版:
第8輯 321頁
修補版:
校定版:
209頁
普及版:
79頁
初版:
ページ備考:
001
小北
(
こぎた
)
の
山
(
やま
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
は
002
月次祭
(
つきなみさい
)
も
相済
(
あひす
)
んで
003
腰
(
こし
)
の
曲
(
まが
)
つた
魔我彦
(
まがひこ
)
は
004
先頭一
(
せんとういち
)
に
登壇
(
とうだん
)
し
005
澄
(
す
)
ました
顔
(
かほ
)
で
神徳
(
しんとく
)
の
006
話
(
はなし
)
をベラベラ
述
(
の
)
べ
終
(
をは
)
り
007
意気
(
いき
)
揚々
(
やうやう
)
と
下
(
くだ
)
りゆく
008
後
(
あと
)
へ
登
(
のぼ
)
つたお
寅
(
とら
)
さま
009
懸河
(
けんが
)
の
弁舌
(
べんぜつ
)
滔々
(
たうたう
)
と
010
矢玉
(
やだま
)
の
如
(
ごと
)
くまくしたて
011
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
行
(
おこなひ
)
を
012
神
(
かみ
)
にまかして
弁護
(
べんご
)
なし
013
信徒
(
まめひと
)
達
(
たち
)
の
疑
(
うたがひ
)
を
014
晴
(
は
)
らさむものと
村肝
(
むらきも
)
の
015
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
し
言霊
(
ことたま
)
の
016
車
(
くるま
)
を
甘
(
うま
)
く
辷
(
すべ
)
らして
017
悠々
(
いういう
)
壇
(
だん
)
を
下
(
くだ
)
りゆく
018
後
(
あと
)
に
続
(
つづ
)
いて
乙女子
(
をとめご
)
の
019
凛々
(
りり
)
しき
姿
(
すがた
)
壇上
(
だんじやう
)
に
020
矗
(
すつく
)
と
立
(
た
)
つを
眺
(
なが
)
むれば
021
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬお
千代
(
ちよ
)
さま
022
紅葉
(
もみぢ
)
のやうな
手
(
て
)
をうつて
023
神
(
かみ
)
に
祈
(
いの
)
りをかけまくも
024
畏
(
かしこ
)
き
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
の
025
おろそかならぬ
事
(
こと
)
の
由
(
よし
)
026
一応
(
いちおう
)
詳
(
くは
)
しく
述
(
の
)
べ
終
(
をは
)
り
027
蠑螈別
(
いもりわけ
)
や
魔我彦
(
まがひこ
)
や
028
お
寅
(
とら
)
の
行状
(
ぎやうじやう
)
悪
(
あし
)
くとも
029
決
(
けつ
)
して
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほみち
)
を
030
捨
(
す
)
ててはならぬ
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
と
031
人
(
ひと
)
とを
別
(
べつ
)
に
立
(
た
)
て
別
(
わ
)
けて
032
信仰
(
しんかう
)
なされと
円滑
(
ゑんくわつ
)
に
033
生言霊
(
いくことたま
)
を
打出
(
うちだ
)
せば
034
数多
(
あまた
)
の
信者
(
しんじや
)
は
手
(
て
)
をうつて
035
喝采
(
かつさい
)
場裡
(
ぢやうり
)
に
降壇
(
かうだん
)
し
036
小
(
ちひ
)
さい
姿
(
すがた
)
をかくしけり
037
此
(
この
)
時
(
とき
)
信者
(
しんじや
)
の
真中
(
まんなか
)
に
038
仁王
(
にわう
)
の
如
(
ごと
)
く
突
(
つ
)
つ
立
(
た
)
つて
039
呶鳴
(
どな
)
りかけたる
男
(
をとこ
)
あり
040
ウラナイ
教
(
けう
)
の
内幕
(
ないまく
)
を
041
声
(
こゑ
)
を
限
(
かぎ
)
りにまくしたて
042
曝露
(
ばくろ
)
なさむと
狂
(
くる
)
ひ
立
(
た
)
つ
043
其
(
その
)
声
(
こゑ
)
高
(
たか
)
く
教祖殿
(
けうそでん
)
044
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
耳
(
みみ
)
に
入
(
い
)
り
045
お
寅
(
とら
)
も
驚
(
おどろ
)
きかけ
来
(
きた
)
り
046
猛
(
たけ
)
り
狂
(
くる
)
へる
荒男
(
あらをとこ
)
047
ためつすかしつ
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
いて
048
己
(
おの
)
が
居間
(
ゐま
)
へと
連
(
つ
)
れ
帰
(
かへ
)
り
049
酒
(
さけ
)
や
肴
(
さかな
)
を
沢山
(
たくさん
)
に
050
前
(
まへ
)
に
並
(
なら
)
べて
振舞
(
ふるま
)
へば
051
男
(
をとこ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
目
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
め
052
右手
(
めて
)
に
額
(
ひたひ
)
を
打
(
う
)
ちながら
053
グイグイグイと
飲
(
の
)
み
干
(
ほ
)
しぬ
054
酔
(
よひ
)
が
廻
(
まは
)
つてそろそろと
055
白浪
(
しらなみ
)
言葉
(
ことば
)
の
巻舌
(
まきじた
)
で
056
これこれお
寅
(
とら
)
此
(
この
)
方
(
かた
)
を
057
どなたと
思
(
おも
)
うて
居
(
ゐ
)
やがるか
058
音
(
おと
)
に
名高
(
なだか
)
き
熊公
(
くまこう
)
だ
059
貴様
(
きさま
)
は
俺
(
おれ
)
を
振
(
ふ
)
りすてて
060
浮木
(
うきき
)
の
里
(
さと
)
に
身
(
み
)
をかくし
061
性
(
しやう
)
にも
合
(
あ
)
はぬ
侠客
(
けふかく
)
と
062
なつて
賭場
(
とば
)
をば
開帳
(
かいちやう
)
し
063
数多
(
あまた
)
の
乾児
(
こぶん
)
を
引
(
ひ
)
き
具
(
ぐ
)
して
064
羽振
(
はぶ
)
りを
利
(
き
)
かして
居
(
ゐ
)
やがつた
065
白浪
(
しらなみ
)
お
寅
(
とら
)
であらうがな
066
余
(
あんま
)
り
馬鹿
(
ばか
)
に
致
(
いた
)
しよると
067
貴様
(
きさま
)
の
内幕
(
ないまく
)
素破抜
(
すつぱぬ
)
こか
068
俺
(
おれ
)
は
貴様
(
きさま
)
に
酌
(
しやく
)
させる
069
権利
(
けんり
)
は
十分
(
じふぶん
)
具備
(
ぐび
)
してる
070
蠑螈別
(
いもりわけ
)
と
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
いて
071
こんな
処
(
ところ
)
に
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
を
072
表
(
おもて
)
に
栄耀
(
えいえう
)
栄華
(
えいぐわ
)
をば
073
尽
(
つく
)
して
人
(
ひと
)
の
膏血
(
かうけつ
)
を
074
絞
(
しぼ
)
つて
居
(
ゐ
)
やがる
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
075
サアこれからは
熊公
(
くまこう
)
が
076
挺
(
てこ
)
でも
棒
(
ぼう
)
でも
動
(
うご
)
かない
077
何
(
なん
)
とかほどよい
挨拶
(
あいさつ
)
を
078
やつて
呉
(
く
)
れねば
納
(
をさ
)
まらぬ
079
如何
(
いか
)
に
如何
(
いか
)
にと
詰
(
つ
)
めよれば
080
蠑螈別
(
いもりわけ
)
は
仰天
(
ぎやうてん
)
し
081
慄
(
ふる
)
ひ
戦
(
をのの
)
き
居
(
ゐ
)
たりける
082
お
寅
(
とら
)
は
柳眉
(
りうび
)
を
逆立
(
さかだ
)
てて
083
こりやこりや
熊
(
くま
)
さま
何
(
なに
)
を
云
(
い
)
ふ
084
お
前
(
まへ
)
のやうな
酒泥棒
(
さけどろぼう
)
085
誰
(
たれ
)
が
相手
(
あひて
)
になるものか
086
放蕩
(
はうたう
)
無頼
(
ぶらい
)
の
男
(
をとこ
)
だと
087
愛想
(
あいさう
)
尽
(
つ
)
かして
逃
(
に
)
げたのだ
088
男
(
をとこ
)
が
女
(
をんな
)
に
捨
(
す
)
てられて
089
外聞
(
ぐわいぶん
)
悪
(
わる
)
いとも
思
(
おも
)
はずに
090
ようのこのこと
来
(
こ
)
られたなア
091
サアサア
早
(
はや
)
ういになされ
092
神
(
かみ
)
のお
道
(
みち
)
の
邪魔
(
じやま
)
になる
093
早
(
はや
)
く
早
(
はや
)
くと
促
(
うなが
)
せば
094
熊公
(
くまこう
)
は
膝
(
ひざ
)
を
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
し
095
一万
(
いちまん
)
両
(
りやう
)
の
金
(
かね
)
を
出
(
だ
)
せ
096
それが
嫌
(
いや
)
なら
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
097
此
(
この
)
熊公
(
くまこう
)
の
虫
(
むし
)
が
癒
(
い
)
えぬ
098
これ
程
(
ほど
)
立派
(
りつぱ
)
な
家
(
うち
)
立
(
た
)
てて
099
金
(
かね
)
の
万
(
まん
)
両
(
りやう
)
や
五千
(
ごせん
)
両
(
りやう
)
100
ないとは
決
(
けつ
)
して
云
(
い
)
はさぬぞ
101
早
(
はや
)
く
渡
(
わた
)
すか さもなくば
102
俺
(
おれ
)
の
女房
(
にようばう
)
になるがよい
103
お
寅
(
とら
)
返答
(
へんたふ
)
は
如何
(
いか
)
にぞと
104
喚
(
わめ
)
く
折
(
をり
)
しも
万公
(
まんこう
)
や
105
五三公
(
いそこう
)
、アク、テク、タク
五
(
ご
)
人
(
にん
)
106
この
物音
(
ものおと
)
に
驚
(
おどろ
)
いて
107
足音
(
あしおと
)
せわしくはせ
来
(
きた
)
り
108
何
(
いづ
)
れの
方
(
かた
)
か
知
(
し
)
らねえが
109
俺
(
おれ
)
は
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
名
(
な
)
を
売
(
う
)
つた
110
白浪
(
しらなみ
)
男
(
をとこ
)
の
五三公
(
いそこう
)
だ
111
此
(
この
)
場
(
ば
)
は
俺
(
おれ
)
に
任
(
まか
)
せよと
112
白浪
(
しらなみ
)
言葉
(
ことば
)
を
並
(
なら
)
べたて
113
しやしやり
出
(
い
)
でたるをかしさよ
114
熊公
(
くまこう
)
は
目玉
(
めだま
)
を
怒
(
いか
)
らして
115
どこの
奴
(
やつ
)
かは
知
(
し
)
らねども
116
貴様
(
きさま
)
の
出
(
で
)
て
来
(
く
)
る
幕
(
まく
)
ぢやない
117
早
(
はや
)
く
此
(
この
)
場
(
ば
)
を
立
(
た
)
ち
去
(
さ
)
れと
118
ケンもホロロに
撥
(
は
)
ねつける
119
此
(
この
)
時
(
とき
)
アクは
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り
120
ハルナの
都
(
みやこ
)
に
名
(
な
)
も
高
(
たか
)
き
121
大黒主
(
おほくろぬし
)
に
仕
(
つか
)
へたる
122
鬼春別
(
おにはるわけ
)
の
身内
(
みうち
)
なる
123
吾
(
われ
)
は
片彦
(
かたひこ
)
将軍
(
しやうぐん
)
ぞ
124
数万
(
すまん
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
引
(
ひ
)
きつれて
125
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
に
打
(
う
)
ち
向
(
むか
)
ふ
126
それの
途上
(
とじやう
)
に
小北山
(
こぎたやま
)
127
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
戦勝
(
せんしよう
)
を
128
祈
(
いの
)
らむものと
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
129
俄
(
にはか
)
に
聞
(
きこ
)
ゆる
荒
(
すさ
)
び
声
(
ごゑ
)
130
汝
(
なんぢ
)
二人
(
ふたり
)
が
争
(
あらそ
)
ひの
131
不都合
(
ふつがふ
)
な
声
(
こゑ
)
と
聞
(
き
)
く
上
(
うへ
)
は
132
此
(
この
)
儘
(
まま
)
容赦
(
ようしや
)
は
相成
(
あひな
)
らぬ
133
梵天
(
ぼんてん
)
帝釈
(
たいしやく
)
自在天
(
じざいてん
)
134
授
(
さづ
)
けたまへる
金縛
(
かなしば
)
り
135
熊公
(
くまこう
)
の
手足
(
てあし
)
をふん
縛
(
しば
)
り
136
吾
(
わ
)
が
陣中
(
ぢんちう
)
に
帰
(
かへ
)
れよと
137
タク、テク、
万公
(
まんこう
)
に
下知
(
げち
)
すれば
138
遉
(
さすが
)
の
熊公
(
くまこう
)
も
恐縮
(
きようしゆく
)
し
139
涙片手
(
なみだかたて
)
にわびぬれば
140
アクは
五三公
(
いそこう
)
に
打
(
う
)
ち
向
(
むか
)
ひ
141
汝
(
なんぢ
)
はこの
頃
(
ごろ
)
売
(
う
)
り
出
(
だ
)
しの
142
侠客
(
けふかく
)
五三公
(
いそこう
)
親分
(
おやぶん
)
か
143
此
(
この
)
場
(
ば
)
はお
前
(
まへ
)
に
打
(
う
)
ちまかす
144
もしも
聞
(
き
)
かない
其
(
その
)
時
(
とき
)
は
145
直
(
ただち
)
に
報告
(
はうこく
)
致
(
いた
)
すべし
146
いざこれよりは
神前
(
しんぜん
)
に
147
祈願
(
きぐわん
)
に
往
(
ゆ
)
かむと
云
(
い
)
ひながら
148
此
(
この
)
場
(
ば
)
をたつて
出
(
い
)
でて
往
(
ゆ
)
く
149
後
(
あと
)
に
五三公
(
いそこう
)
は
澄
(
す
)
まし
顔
(
がほ
)
150
白浪
(
しらなみ
)
言葉
(
ことば
)
を
並
(
なら
)
べ
立
(
た
)
て
151
お
寅
(
とら
)
婆
(
ば
)
さまの
隠
(
かく
)
しもつ
152
小判
(
こばん
)
千
(
せん
)
両
(
りやう
)
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して
153
手切
(
てぎ
)
れの
金
(
かね
)
と
熊公
(
くまこう
)
に
154
渡
(
わた
)
せば
熊公
(
くまこう
)
頂
(
いただ
)
いて
155
実
(
げ
)
に
有難
(
ありがた
)
き
御
(
ご
)
仲裁
(
ちゆうさい
)
156
これだけお
金
(
かね
)
があつたなら
157
五
(
ご
)
年
(
ねん
)
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
甘
(
うま
)
い
酒
(
さけ
)
158
遊
(
あそ
)
んで
呑
(
の
)
める
有
(
あ
)
り
難
(
がた
)
い
159
長居
(
ながゐ
)
は
恐
(
おそ
)
れと
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り
160
尻
(
しり
)
はし
折
(
を
)
つて
坂道
(
さかみち
)
を
161
一目散
(
いちもくさん
)
に
帰
(
かへ
)
り
往
(
ゆ
)
く
162
後
(
あと
)
にお
寅
(
とら
)
は
吐息
(
といき
)
つき
163
五三公
(
いそこう
)
さまのお
蔭
(
かげ
)
にて
164
危
(
あぶ
)
ない
処
(
ところ
)
を
助
(
たす
)
かつた
165
千
(
せん
)
両
(
りやう
)
で
済
(
す
)
むなら
安
(
やす
)
いもの
166
えらい
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
かけました
167
アク、テク、タクや
万公
(
まんこう
)
も
168
気転
(
きてん
)
の
利
(
き
)
いたお
方
(
かた
)
ぢやな
169
これこれ
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さまへ
170
熊公
(
くまこう
)
の
野郎
(
やらう
)
が
去
(
い
)
にました
171
魔我彦
(
まがひこ
)
さまは
何
(
ど
)
うしてぞ
172
早
(
はや
)
く
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれて
173
祝
(
いはひ
)
の
酒
(
さけ
)
を
改
(
あらた
)
めて
174
お
飲
(
あが
)
りなされ
五三公
(
いそこう
)
さま
175
万公
(
まんこう
)
の
奴
(
やつ
)
を
初
(
はじ
)
めとし
176
アク、タク、テクのお
客
(
きやく
)
さま
177
面白
(
おもしろ
)
をかしく
飲
(
の
)
みませう
178
大
(
おほ
)
きな
声
(
こゑ
)
で
呼
(
よ
)
ばはれば
179
次
(
つぎ
)
の
一間
(
ひとま
)
に
忍
(
しの
)
び
入
(
い
)
り
180
隠
(
かく
)
れ
居
(
ゐ
)
たりし
両人
(
りやうにん
)
は
181
ヌツと
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれて
182
どことはなしに
気
(
き
)
の
乗
(
の
)
らぬ
183
顔
(
かほ
)
を
晒
(
さら
)
して
慄
(
ふる
)
ひ
居
(
を
)
る
184
そのスタイルのをかしさよ。
185
お
寅
(
とら
)
『これ
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さま、
186
お
前
(
まへ
)
さまは
本当
(
ほんたう
)
に
腑甲斐
(
ふがひ
)
ない
人
(
ひと
)
だなア。
187
お
前
(
まへ
)
の
取
(
と
)
り
得
(
え
)
といつたら、
188
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
までスウスウスウと
留
(
と
)
め
度
(
ど
)
もなしに
酒
(
さけ
)
を
呑
(
の
)
んで
夢中
(
むちう
)
になるのが
取
(
と
)
り
得
(
え
)
だ。
189
それだから
夢
(
ゆめ
)
の
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さまと
人
(
ひと
)
が
云
(
い
)
ふのだよ。
190
熊公
(
くまこう
)
がやつて
来
(
き
)
てこのお
寅
(
とら
)
を
手籠
(
てごめ
)
にせうとして
居
(
ゐ
)
るのに
卑怯
(
ひけふ
)
未練
(
みれん
)
に
長持
(
ながもち
)
の
底
(
そこ
)
に
隠
(
かく
)
れて
慄
(
ふる
)
うて
居
(
ゐ
)
るとは
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
ぢやいな、
191
御
(
ご
)
神力
(
しんりき
)
さへ
備
(
そな
)
はつて
居
(
を
)
れば、
192
五三公
(
いそこう
)
さまのやうに
立派
(
りつぱ
)
に
捌
(
さば
)
きがつくのだけれど、
193
お
前
(
まへ
)
は
気
(
き
)
が
利
(
き
)
かないから、
194
本当
(
ほんたう
)
に
馬鹿
(
ばか
)
な
目
(
め
)
を
見
(
み
)
てしまつた。
195
これ
魔我彦
(
まがひこ
)
、
196
お
前
(
まへ
)
も
仕様
(
しやう
)
の
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふから、
197
たうとう
熊公
(
くまこう
)
に
金
(
かね
)
を
強請
(
ゆす
)
られて
仕舞
(
しま
)
つた。
198
一体
(
いつたい
)
どこへ
往
(
い
)
つとつたのだい』
199
魔我
(
まが
)
『ヘイ
教祖
(
けうそ
)
様
(
さま
)
が
長持
(
ながもち
)
の
中
(
なか
)
にお
入
(
はい
)
りなさつたものだから、
200
私
(
わたし
)
も
副教祖
(
ふくけうそ
)
の
職権
(
しよくけん
)
を
重
(
おも
)
んじてお
傍
(
そば
)
に
喰付
(
くつつ
)
いて
居
(
ゐ
)
ました』
201
お
寅
(
とら
)
『
何
(
なん
)
とまア、
202
好
(
い
)
い
腰抜
(
こしぬ
)
けが
揃
(
そろ
)
うたものだなア。
203
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さまは
是非
(
ぜひ
)
がないとしても、
204
なぜお
前
(
まへ
)
はもつと
確
(
しつか
)
りしないのだ、
205
そんな
事
(
こと
)
で
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
神
(
かみ
)
が
勤
(
つと
)
まりますか』
206
魔我
(
まが
)
『
大広木
(
おほひろき
)
正宗
(
まさむね
)
さまが
天
(
あま
)
の
岩戸隠
(
いはとがく
)
れをなさるものだから、
207
お
脇立
(
わきだち
)
の
私
(
わたし
)
も、
208
せなくてはならないと
思
(
おも
)
うて、
209
余
(
あま
)
り
恐
(
こは
)
くも
無
(
な
)
いことも
無
(
な
)
いものぢやから、
210
ほんの
一寸
(
ちよつと
)
の
間
(
ま
)
岩戸隠
(
いはとがく
)
れをして
居
(
を
)
つたのです』
211
万公
(
まんこう
)
『アハヽヽヽヽ』
212
テク、
213
タク『ウフヽヽヽ。
214
プププツプープー』
215
お
菊
(
きく
)
は
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれて、
216
お菊
『これこれ
申
(
まを
)
しお
母
(
かあ
)
さま
217
松姫
(
まつひめ
)
さまのお
館
(
やかた
)
の
218
お
庭先
(
にはさき
)
をばブラついて
219
四方
(
よも
)
の
景色
(
けしき
)
を
眺
(
なが
)
めつつ
220
お
千代
(
ちよ
)
サンと
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
き
遊
(
あそ
)
ぶ
中
(
うち
)
221
不思議
(
ふしぎ
)
な
音
(
おと
)
が
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
る
222
松姫
(
まつひめ
)
さまは
驚
(
おどろ
)
いて
223
何
(
なに
)
か
変事
(
へんじ
)
が
出来
(
でき
)
たのか
224
私
(
わたし
)
が
往
(
ゆ
)
くのは
安
(
やす
)
けれど
225
却
(
かへつ
)
て
都合
(
つがふ
)
が
悪
(
わる
)
からう
226
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
なれど
一走
(
ひとはし
)
り
227
様子
(
やうす
)
見
(
み
)
て
来
(
き
)
て
下
(
くだ
)
されと
228
云
(
い
)
はれた
故
(
ゆゑ
)
に
門口
(
かどぐち
)
に
229
帰
(
かへ
)
つて
佇
(
たたず
)
み
窺
(
うかが
)
へば
230
どこの
男
(
をとこ
)
か
知
(
し
)
らねども
231
大
(
おほ
)
きな
声
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて
232
四辺
(
あたり
)
に
響
(
ひび
)
く
大喧嘩
(
おほげんくわ
)
233
これや
耐
(
たま
)
らぬと
引
(
ひ
)
き
返
(
かへ
)
し
234
松彦
(
まつひこ
)
さまや
松姫
(
まつひめ
)
に
235
一伍
(
いちぶ
)
一什
(
しじふ
)
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げ
236
私
(
わたし
)
の
母
(
はは
)
を
逸早
(
いちはや
)
く
237
助
(
たす
)
けてお
呉
(
く
)
れと
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
し
238
たのめば
二人
(
ふたり
)
ニコニコと
239
笑
(
わら
)
ひながらに
神前
(
しんぜん
)
に
240
向
(
むか
)
つて
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
241
決
(
けつ
)
して
心配
(
しんぱい
)
するでない
242
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
243
忽
(
たちま
)
ち
其
(
その
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれて
244
五三公
(
いそこう
)
さまの
口
(
くち
)
を
借
(
か
)
り
245
旨
(
うま
)
くさばいて
下
(
くだ
)
さらう
246
小供
(
こども
)
がいつては
怪我
(
けが
)
をする
247
ここに
居
(
を
)
れよと
仰有
(
おつしや
)
つた
248
それ
故
(
ゆゑ
)
私
(
わたし
)
はおとなしく
249
お
千代
(
ちよ
)
さまと
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
き
家
(
いへ
)
の
外
(
そと
)
250
クルクル
廻
(
まは
)
つて
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
せ
251
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
教祖
(
けうそ
)
さま
252
魔我彦
(
まがひこ
)
さまや
母上
(
ははうへ
)
の
253
無事
(
ぶじ
)
を
守
(
まも
)
らせたまへよと
254
涙
(
なみだ
)
と
共
(
とも
)
に
祈
(
いの
)
りました
255
暫
(
しばら
)
くすると
末代
(
まつだい
)
の
256
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
大神
(
おほかみ
)
は
257
お
菊
(
きく
)
さまお
千代
(
ちよ
)
と
手
(
て
)
を
上
(
あ
)
げて
258
いとニコやかに
指
(
さ
)
し
招
(
まね
)
き
259
たまへば
二人
(
ふたり
)
は
喜
(
よろこ
)
んで
260
松彦
(
まつひこ
)
さまの
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
261
進
(
すす
)
んで
教
(
をしへ
)
を
伺
(
うかが
)
へば
262
もはや
安心
(
あんしん
)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
263
悪者
(
わるもの
)
共
(
ども
)
はいんだ
故
(
ゆゑ
)
264
これから
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
なされよ
265
松彦
(
まつひこ
)
松姫
(
まつひめ
)
両人
(
りやうにん
)
が
266
宜敷
(
よろしく
)
云
(
い
)
つたと
云
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れ
267
俺
(
おれ
)
が
往
(
ゆ
)
くのは
易
(
やす
)
けれど
268
蠑螈別
(
いもりわけ
)
や
皆
(
みな
)
さまに
269
却
(
かへつ
)
て
迷惑
(
めいわく
)
かけるだらう
270
控
(
ひか
)
へて
居
(
ゐ
)
ると
仰有
(
おつしや
)
つた
271
一体
(
いつたい
)
あれはお
母
(
かあ
)
さま
272
どこのどいつで
厶
(
ござ
)
いませう
273
大
(
おほ
)
きな
声
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
しよつて
274
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
を
275
蹂躙
(
じうりん
)
したる
憎
(
にく
)
らしさ
276
私
(
わたし
)
は
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
ちまする
277
とは
云
(
い
)
ふもののウラナイの
278
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
279
照
(
て
)
らして
見
(
み
)
れば
怒
(
おこ
)
られぬ
280
ほんに
口惜
(
くちを
)
し
焦
(
じ
)
れつたい
281
私
(
わたし
)
が
男
(
をとこ
)
であつたなら
282
何程
(
なにほど
)
強
(
つよ
)
いやつだとて
283
決
(
けつ
)
して
怖
(
ひけ
)
は
取
(
と
)
らないに
284
魔我彦
(
まがひこ
)
さまの
荒男
(
あらをとこ
)
285
其
(
その
)
場
(
ば
)
に
居
(
ゐ
)
ながら
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
286
愛想
(
あいさう
)
のつきた
其
(
その
)
お
顔
(
かほ
)
287
それでも
男
(
をとこ
)
と
云
(
い
)
へますか
288
何時
(
いつ
)
も
偉
(
えら
)
そに
口
(
くち
)
ばかり
289
立派
(
りつぱ
)
な
事
(
こと
)
を
仰有
(
おつしや
)
るが
290
まさかの
時
(
とき
)
に
屁古垂
(
へこた
)
れて
291
其
(
その
)
弱
(
よわ
)
りよは
何
(
なん
)
のざま
292
神
(
かみ
)
のお
守
(
まも
)
りあるならば
293
如何
(
いか
)
なる
曲
(
まが
)
の
襲
(
おそ
)
うとも
294
決
(
けつ
)
してひけは
取
(
と
)
るまいに
295
蠑螈別
(
いもりわけ
)
も
魔我彦
(
まがひこ
)
も
296
メツキリ
神徳
(
しんとく
)
落
(
お
)
ちました
297
斯様
(
かやう
)
な
事
(
こと
)
でウラナイの
298
教
(
をしへ
)
がどうして
栄
(
さか
)
えませう
299
それを
思
(
おも
)
へば
小北山
(
こぎたやま
)
300
神
(
かみ
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
の
前途
(
ぜんと
)
をば
301
案
(
あん
)
じ
過
(
す
)
ごして
寝
(
ね
)
られない
302
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
教主
(
けうしゆ
)
さま
303
魔我彦
(
まがひこ
)
さまにお
母
(
かあ
)
さま
304
下
(
くだ
)
らぬ
喧嘩
(
けんくわ
)
を
打
(
う
)
ち
切
(
き
)
つて
305
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
306
誠
(
まこと
)
をもつて
仕
(
つか
)
へませ
307
何程
(
なにほど
)
教祖
(
けうそ
)
と
云
(
い
)
つたとて
308
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の
神徳
(
しんとく
)
を
309
落
(
おと
)
した
上
(
うへ
)
は
仕様
(
しやう
)
がない
310
これから
心
(
こころ
)
を
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
し
311
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つのウラナイの
312
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
謹
(
つつし
)
んで
313
お
守
(
まも
)
りなされ
皆
(
みな
)
さまへ
314
年歯
(
としは
)
も
行
(
ゆ
)
かぬお
菊
(
きく
)
めが
315
何
(
なに
)
を
吐
(
ぬか
)
すと
思
(
おも
)
はずに
316
今日
(
けふ
)
の
珍事
(
ちんじ
)
を
切
(
き
)
り
上
(
あ
)
げに
317
根本
(
こんぽん
)
的
(
てき
)
に
改
(
あらた
)
めて
318
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
319
開
(
ひら
)
かせたまへ
惟神
(
かむながら
)
320
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
321
謹
(
つつし
)
みゐやまひ
願
(
ね
)
ぎまつる
322
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
323
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
324
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
325
山
(
やま
)
裂
(
さ
)
け
海
(
うみ
)
はあするとも
326
真
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
をよく
信
(
しん
)
じ
327
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
を
理解
(
りかい
)
して
328
愛
(
あい
)
と
善
(
ぜん
)
とを
世
(
よ
)
に
照
(
て
)
らし
329
生
(
い
)
きては
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
花
(
はな
)
となり
330
死
(
し
)
しては
神
(
かみ
)
の
御柱
(
みはしら
)
と
331
なりて
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
をば
332
開
(
ひら
)
かせたまへ
惟神
(
かむながら
)
333
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひて
此
(
この
)
お
菊
(
きく
)
334
一同
(
いちどう
)
に
注意
(
ちうい
)
仕
(
つかまつ
)
る
335
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
336
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
ましませよ』
337
(
大正一一・一二・一二
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