霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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序文(じよぶん)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第56巻 真善美愛 未の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:序文 よみ(新仮名遣い):じょぶん 通し章番号:
口述日:1923(大正12)年03月14日(旧01月27日) 口述場所:竜宮館 筆録者:口述者(出口王仁三郎) 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年5月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
瑞月王仁が横臥したままこの物語を神示にしたがい口述するのを見て、大本人の中にいろいろの批評をする人がいる。謹厳な霊界のありさまを発表するのに行儀が悪い、真実の事は伝えられまい、一読すべき価値のないものだ、と。
もちろん神様としては、口述者の肉体を端座させてお伝えされたきはもっともである。しかし瑞月は一昨年以来非常に健康を害し、日夜病気に苦しみ、とうてい一時間と座っていることができない状態であった。
しかし思想の悪潮流が天下に氾濫するこの際、口述者が健康に復するのを待っていることはできないと、神様はやむを得ず変則的方法を一時おとりになったということである。
王仁は二六時中、たくさんの信者が病気平癒を覚知で祈る声が耳に聞こえてきて、その苦痛の幾分かを助けているのである。瑞月王仁が病魔と戦いながら、孜々として神業の一端に奉仕する苦衷を察せない人が、右の非難や攻撃をさるるのはむしろ当然であろう。
昨年、キリスト教信者の某氏が、神典を寝ながら口述するのは不都合ではないか、と詰問された。瑞月は、社会の潮流が横道ばかりを行っているので、俗界の人に交じって共に活動するためには、神意に反しなければならないこともある。また横臥して静かに宇宙の真理を考えて誠の解釈をなしているのである。また、横臥して目をつぶるというのは、現界はとても見て居られない有様であるという謎でもある、と答えておいた。
これは一種の詭弁でもありましょうが、実際に事を言えば、今日の世態を傍観することができないため、やむを得ず病躯を駆って世のため道のために犠牲的に立ち働いているのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm560001
愛善世界社版:前付 1頁 八幡書店版:第10輯 143頁 修補版: 校定版:前付 1頁 普及版:前付 1頁 初版: ページ備考:
001 瑞月(ずゐげつ)王仁(おに)横臥(わうぐわ)したまま、002この物語(ものがたり)神示(しんじ)(したが)口述(こうじゆつ)せるを()て、003大本人(おほもとじん)(なか)色々(いろいろ)批評(ひひやう)(くだ)して()方々(かたがた)があります。004役員(やくゐん)信者(しんじや)(また)長屋(ながや)主人(しゆじん)までも、005(くち)(そろ)へて……(かみ)(さま)とも()らうものが、006謹厳(きんげん)なるべき霊界(れいかい)有様(ありさま)発表(はつぺう)するに(さい)行儀(ぎやうぎ)(わる)()そべつてどうして真実(しんじつ)(こと)(つた)へられるものか。007(かく)(ごと)手続(てつづき)()つて()りし著書(ちよしよ)一読(いちどく)すべき価値(かち)()いものだ……と()つて一口(ひとくち)(こぼ)つて()(ひと)もあります。008勿論(もちろん)(かみ)(さま)としては口述者(こうじゆつしや)肉体(にくたい)行儀(ぎやうぎ)よく端坐(たんざ)させておいて()(つた)(あそ)ばされ()きは(もつと)もで()りませう。009(しか)(なが)瑞月(ずゐげつ)一昨年(いつさくねん)以来(いらい)非常(ひじやう)健康(けんかう)(がい)し、010日夜(にちや)病気(びやうき)(くるし)(なや)到底(たうてい)(いち)時間(じかん)(すわ)つて()ることの出来(でき)ない状態(じやうたい)でありました。011この肉体(にくたい)健康(けんかう)(ふく)するを()つて()やうものなれば何時(いつ)になるか(わか)らない。012()れでは数多(あまた)信者(しんじや)世界(せかい)人々(ひとびと)(たい)して(かみ)(さま)()仁慈(じんじ)()思召(ぼしめし)宣伝(せんでん)する(こと)出来(でき)ませぬ。013思想(しさう)悪潮流(あくてうりう)天下(てんか)氾濫(はんらん)(ほとん)泥海(どろうみ)(くわ)せむとするこの(さい)(いち)(にち)猶予(いうよ)する(わけ)には()かない。014仁慈(じんじ)(ふか)大神(おほかみ)世界(せかい)万民(ばんみん)(すく)至治(しち)太平(たいへい)神代(かみよ)(いち)(にち)(はや)(きづ)()げ、015万有(ばんいう)一切(いつさい)天国(てんごく)楽園(らくゑん)(あそ)ばしめ、016地獄(ぢごく)惨状(さんじやう)より(すく)はむとの()(かんが)へより、017()むを()ずして、018変則(へんそく)(てき)方法(はうはふ)(いち)()()りになつたのであります。019(かみ)仁慈(じんじ)到底(たうてい)人間(にんげん)(はか)()るべき(かぎ)りではない。020(なか)には……瑞月(ずゐげつ)(かみ)(つか)ふる()なれば二六(にろく)時中(じちう)(きは)めて壮健(さうけん)にして病気(びやうき)などに(おか)さるべき道理(だうり)()い、021それに日夜(にちや)病気(びやうき)(くる)しんで()るのは(なに)()神慮(しんりよ)(かな)はない(こと)()るのに(ちが)ひない。022そんな神慮(しんりよ)(かな)はない(ひと)(くち)から(しやべ)つた寝言(ねごと)()いて(なん)にするか……と()つて()(ひと)もチヨコチヨコあるやうに()いて()りますが、023王仁(おに)二六(にろく)時中(じちう)沢山(たくさん)信者(しんじや)病気(びやうき)平癒(へいゆ)各地(かくち)(おい)(いの)(こゑ)(みみ)(きこ)()ると(とも)に、024その苦痛(くつう)幾分(いくぶん)かを(たす)けて()るのだから、025大本(おほもと)信者(しんじや)病人(びやうにん)絶滅(ぜつめつ)せない(かぎ)りは、026瑞月(ずゐげつ)王仁(おに)肉体(にくたい)(だん)じて健康体(けんかうたい)(ふく)する(こと)はありませぬ。027瑞月(ずゐげつ)王仁(おに)病気(びやうき)病魔(びやうま)(たたか)いながら、028孜子(しし)として神業(しんげふ)一端(いつたん)奉仕(ほうし)するその苦衷(くちう)(さつ)せない人々(ひとびと)右様(みぎやう)批難(ひなん)攻撃(こうげき)をさるるのは(むし)当然(たうぜん)でありませう。029昨年(さくねん)未信者(みしんじや)(しか)基督教(キリストけう)信者(しんじや)某氏(ぼうし)瑞月(ずゐげつ)(むか)つて……霊界(れいかい)物語(ものがたり)()ながら口述(こうじゆつ)するのは不都合(ふつがふ)ではないか……と詰問(きつもん)された(こと)がありました。030瑞月(ずゐげつ)はその(とき)左記(さき)のやうな(こと)(こた)へて()きました。
031……現代(げんだい)立派(りつぱ)人間(にんげん)(さま)(いづ)れも大道(だいだう)直立(ちよくりつ)して歩行(ほかう)活動(くわつどう)して()ながら、032(かに)のやうに神意(しんい)(はん)せる横道(よこみち)ばかりを()つて()るぢやありませぬか。033社会(しやくわい)潮流(てうりう)滔々(たうたう)として横流(わうりう)して()る、034(かは)(みづ)潮水(しほみづ)(みな)(よこ)(なが)れて()る。035()(ゆゑ)036俗界(ぞくかい)人々(ひとびと)(まじ)つて(とも)活動(くわつどう)せむと(おも)へば神意(しんい)(はん)したる行動(かうどう)()らなければならぬ。037かう()へば(あま)消極(せうきよく)(てき)だと(また)()はるるかは()らぬが、038横臥(わうぐわ)して(しづか)宇宙(うちう)真理(しんり)(かんが)神意(しんい)(そむ)かざる(まこと)解釈(かいしやく)をなし、039神教(しんけう)宣伝使(せんでんし)としての公平(こうへい)なる判断(はんだん)()し、040社会(しやくわい)活動者(くわつどうしや)大神(おほかみ)愛護(あいご)(もと)立派(りつぱ)()()(はたら)かしめむとする(ため)である。041(また)(よこ)()王仁(おに)(はたら)くと()つたのは、042()(ふさ)(ねむ)ると()ふの(なぞ)である。043体主(たいしゆ)霊従(れいじう)現代人(げんだいじん)行動(かうどう)(ただ)しき人間(にんげん)としては真面目(まじめ)()()けて()ては()られない。044一切(いつさい)自我心(じがしん)()安静(あんせい)安眠(あんみん)境地(きやうち)()つて(すこ)しも(へん)せず、045宇宙(うちう)精神(せいしん)真髄(しんずゐ)(さぐ)つて(これ)世人(せじん)(つた)へむ(ため)に、046霊界(れいかい)物語(ものがたり)(あら)はして()るのである。047地上(ちじやう)横流(わうりう)する河水(かすゐ)滔々(たうたう)として(すこ)しも淹滞(えんたい)せない。048(しか)()(のう)(こう)(しやう)従事(じゆうじ)する活人(くわつじん)は、049無論(むろん)()つて(はたら)かねばならないのは当然(たうぜん)であることを心得(こころえ)(もら)ひたい……
050()つた(こと)がある。051(えう)するに(これ)一種(いつしゆ)詭弁(きべん)でもありませうが、052実際(じつさい)のことを()へば今日(こんにち)世態(せたい)()吾々(われわれ)傍観(ばうくわん)する(こと)出来(でき)ない。053()むを()ず、054病躯(びやうく)()つて()(ため)(みち)(ため)犠牲(ぎせい)(てき)()(はたら)いて()るのであります。055何程(なにほど)寝物語(ねものがたり)だと()つても(その)内容(ないよう)(けつ)して(ねむ)つては()ないことを(ここ)告白(こくはく)しておきます。056惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
057(かに)()(よこ)さの(みち)(あゆ)むより
058(よこ)()ちつつ(みち)たて()
059   大正十二年三月十四日
060於竜宮館
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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