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第66巻(巳の巻)
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第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
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第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
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第78巻(巳の巻)
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第56巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 自愛之柵
01 神慮
〔1431〕
02 恋淵
〔1432〕
03 仇花
〔1433〕
04 盗歌
〔1434〕
05 鷹魅
〔1435〕
第2篇 宿縁妄執
06 高圧
〔1436〕
07 高鳴
〔1437〕
08 愛米
〔1438〕
09 我執
〔1439〕
第3篇 月照荒野
10 十字
〔1440〕
11 惚泥
〔1441〕
12 照門颪
〔1442〕
13 不動滝
〔1443〕
14 方岩
〔1444〕
第4篇 三五開道
15 猫背
〔1445〕
16 不臣
〔1446〕
17 強請
〔1447〕
18 寛恕
〔1448〕
19 痴漢
〔1449〕
20 犬嘘
〔1450〕
余白歌
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> 第4篇 三五開道 > 第17章 強請
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第一七章
強請
(
がうせい
)
〔一四四七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第56巻 真善美愛 未の巻
篇:
第4篇 三五開道
よみ(新仮名遣い):
あなないかいどう
章:
第17章 強請
よみ(新仮名遣い):
ごうせい
通し章番号:
1447
口述日:
1923(大正12)年03月17日(旧02月1日)
口述場所:
竜宮館
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年5月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
オールスチンの館では、せがれのワックスが、エキス、ヘルマンの二人をあぐらをかいてひそひそ話にふけっていた。悪友のエキスとヘルマンに、ワックスはおだてられ、お金をゆすられていた。
ワックスは小国別の長女デビス姫に恋慕していたが、デビス姫は馬鹿息子のワックスをげじげじの如く喰らっていた。エキスとヘルマンの二人はワックスに入れ知恵して、如意宝珠を盗んで小国別の弱みを握り、玉を発見した者に娘をめとらせ跡継ぎにさせる計略を立てた。
当座の金をせびるエキスとワックスは喧嘩になり、そこへ外で聞き耳を立てていたオールスチンが入ってきた。エキスとヘルマンは、オールスチンに赦しを乞うが、固いオールスチンは息子と言えども重罪を許すことはできないと突っぱねる。
エキスとヘルマンは、オールスチンを襲って亡き者にしようとした。ワックスはさすがに父親の危難を救おうと奮闘する。
そこへ小国別の僕のエルが突然入ってきたので、エキスとヘルマンは逃げてしまった。エルはこの有様を報告するために館に馳せ帰った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2024-07-09 20:27:05
OBC :
rm5617
愛善世界社版:
243頁
八幡書店版:
第10輯 236頁
修補版:
校定版:
257頁
普及版:
116頁
初版:
ページ備考:
001
オールスチンの
館
(
やかた
)
には
悴
(
せがれ
)
のワツクスとエキスとヘルマンの
二人
(
ふたり
)
が
胡床
(
あぐら
)
をかいて
密々話
(
ひそびそばなし
)
に
耽
(
ふけ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
002
ワツクス『お
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
二人
(
ふたり
)
はさう
何遍
(
なんべん
)
も
何遍
(
なんべん
)
も
無心
(
むしん
)
に
来
(
き
)
て
呉
(
く
)
れては
困
(
こま
)
るぢやないか。
003
俺
(
おれ
)
もお
前
(
まへ
)
の
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
通
(
とほ
)
り
部屋住
(
へやずみ
)
だから、
004
さう
金
(
かね
)
が
自由
(
じいう
)
になるものぢやない。
005
あの
禿
(
はげ
)
チヤンがうまく
死
(
し
)
んで
呉
(
く
)
れたら
此
(
この
)
家
(
や
)
の
財産
(
ざいさん
)
は
俺
(
おれ
)
の
自由
(
じいう
)
だからどうでもしてやるが……さう
云
(
い
)
はずに
暫
(
しばら
)
く
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
て
呉
(
く
)
れ、
006
さうすれば
小国別
(
をくにわけ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
玉
(
たま
)
の
紛失
(
ふんしつ
)
の
咎
(
とが
)
に
依
(
よ
)
つて
職務
(
しよくむ
)
を
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げられ、
007
厳罰
(
げんばつ
)
に
処
(
しよ
)
せられて
了
(
しま
)
ふ、
008
さうすりや
俺
(
おれ
)
がこの
玉
(
たま
)
を
発見
(
はつけん
)
したと
云
(
い
)
うて
大黒主
(
おほくろぬし
)
様
(
さま
)
に
届
(
とど
)
けたならば、
009
屹度
(
きつと
)
小国別
(
をくにわけ
)
の
跡目
(
あとめ
)
相続
(
さうぞく
)
をデビスにさすに
定
(
きま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
010
さうすれば
俺
(
おれ
)
が
玉
(
たま
)
を
発見
(
はつけん
)
した
褒美
(
はうび
)
として
婿
(
むこ
)
になるのだ。
011
モウ
そこ
に
出世
(
しゆつせ
)
がぶらついて
居
(
ゐ
)
るのだから、
012
さう
八釜
(
やかま
)
しう
云
(
い
)
はずと
暫
(
しばら
)
く
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
て
呉
(
く
)
れ、
013
その
代
(
かは
)
り、
014
お
前
(
まへ
)
を
重役
(
ぢうやく
)
に
守
(
もり
)
立
(
た
)
て、
015
さうして
幾何
(
いくら
)
でも
金
(
かね
)
は
渡
(
わた
)
してやるからなア。
016
親父
(
おやぢ
)
に
悟
(
さと
)
られやうものなら、
017
家
(
いへ
)
を
放逐
(
おひだ
)
され、
018
一
(
いち
)
も
取
(
と
)
らず
二
(
に
)
も
取
(
と
)
らずになつて
仕舞
(
しま
)
ふ。
019
さうすればお
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
も
困
(
こま
)
るぢやないか』
020
エキス、
021
ヘルマンの
両人
(
りやうにん
)
はワツクスの
悪友
(
あくいう
)
で
常
(
つね
)
に
好
(
よ
)
からぬ
事
(
こと
)
許
(
ばか
)
り
勧
(
すす
)
めては
親父
(
おやぢ
)
の
金
(
かね
)
を
盗
(
ぬす
)
み
出
(
だ
)
させ
飲
(
の
)
み
喰
(
く
)
ひに
費
(
つひや
)
してゐた。
022
ワツクスは
元来
(
ぐわんらい
)
が
何処
(
どこ
)
かに
抜
(
ぬ
)
けた
所
(
ところ
)
のある
馬鹿
(
ばか
)
息子
(
むすこ
)
である。
023
けれども
家令
(
かれい
)
の
息子
(
むすこ
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
で
非常
(
ひじやう
)
に
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
の
仲間
(
なかま
)
には
持
(
も
)
て
囃
(
はや
)
され、
024
調子
(
てうし
)
に
乗
(
の
)
つては
親父
(
おやぢ
)
の
金
(
かね
)
を
盗
(
ぬす
)
み
出
(
だ
)
し、
025
悪友
(
あくいう
)
と
共
(
とも
)
に
飲食
(
いんしよく
)
に
費
(
つか
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
026
父
(
ちち
)
のオールスチンは
女房
(
にようばう
)
には
先立
(
さきだ
)
たれ、
027
唯
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
の
悴
(
せがれ
)
ワツクスを
力
(
ちから
)
とし、
028
目
(
め
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
つても
痛
(
いた
)
くない
程
(
ほど
)
愛
(
あい
)
して
居
(
ゐ
)
た。
029
それ
故
(
ゆゑ
)
段々
(
だんだん
)
増長
(
ぞうちよう
)
して
手
(
て
)
にも
足
(
あし
)
にも
合
(
あ
)
はなくなつて
仕舞
(
しま
)
つた。
030
そしてワツクスは
小国別
(
をくにわけ
)
の
娘
(
むすめ
)
デビス
姫
(
ひめ
)
に
恋慕
(
れんぼ
)
し、
031
明
(
あ
)
けても
暮
(
く
)
れてもデビス デビスと
口癖
(
くちぐせ
)
のやうに
言
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
032
併
(
しか
)
し
肝腎
(
かんじん
)
のデビス
姫
(
ひめ
)
は、
033
馬鹿
(
ばか
)
息子
(
むすこ
)
のワツクスを
蚰蜒
(
げじげじ
)
の
如
(
ごと
)
く
嫌
(
きら
)
ひ、
034
目
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
くして
言
(
い
)
ひ
寄
(
よ
)
る
度
(
たび
)
に、
035
手厳
(
てきび
)
しく
肱鉄
(
ひぢてつ
)
をかませ
恥
(
はづ
)
かしめて
居
(
ゐ
)
た。
036
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
らワツクスは
益々
(
ますます
)
恋
(
こひ
)
が
募
(
つの
)
つて
嫌
(
きら
)
へば
嫌
(
きら
)
ふ
程
(
ほど
)
可愛
(
かはゆ
)
くなり、
037
何
(
なん
)
とかして
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
せむものと、
038
エキス、
039
ヘルマンの
二人
(
ふたり
)
に
相談
(
さうだん
)
をかけた。
040
狡猾
(
わるがしこ
)
いエキスは
一
(
いち
)
も
二
(
に
)
もなく
嘲笑
(
あざわら
)
つて
云
(
い
)
ふ。
041
エキス『デビス
姫
(
ひめ
)
を
君
(
きみ
)
の
妻
(
つま
)
にせうと
思
(
おも
)
へば
何
(
なん
)
でもない
事
(
こと
)
だ。
042
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
をそつと
盗
(
ぬす
)
み
出
(
だ
)
し
隠
(
かく
)
してやつたなら、
043
きつと
監督
(
かんとく
)
不行届
(
ふゆきとど
)
きの
廉
(
かど
)
によつて
小国別
(
をくにわけ
)
夫婦
(
ふうふ
)
及
(
およ
)
び
家族
(
かぞく
)
一同
(
いちどう
)
が
免職
(
めんしよく
)
を
喰
(
く
)
ひ、
044
その
上
(
うへ
)
刑罰
(
けいばつ
)
に
処
(
しよ
)
せらるるに
定
(
きま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
045
まづ
第一
(
だいいち
)
に
其
(
その
)
玉
(
たま
)
を
隠
(
かく
)
し
心配
(
しんぱい
)
をさせてやると、
046
小国別
(
をくにわけ
)
夫婦
(
ふうふ
)
が、
047
終
(
しまひ
)
の
果
(
はて
)
には
百計
(
ひやくけい
)
尽
(
つ
)
きて、
048
「もしもあの
紛失
(
ふんしつ
)
した
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
を
探
(
さが
)
して
来
(
き
)
た
者
(
もの
)
があつたらデビス
姫
(
ひめ
)
を
遣
(
や
)
らう」とか、
049
「
婿
(
むこ
)
にせう」とか
云
(
い
)
ふに
定
(
きま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
050
先
(
ま
)
づ
其
(
その
)
玉
(
たま
)
を
隠
(
かく
)
すが
一番
(
いちばん
)
である』
051
とエキス、
052
ヘルマンが
知恵
(
ちゑ
)
をつけた。
053
そこで
薄野呂
(
うすのろ
)
のワツクスは
夜
(
よる
)
密
(
ひそか
)
に
奥殿
(
おくでん
)
に
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
み、
054
エキス、
055
ヘルマンと
共力
(
きようりよく
)
して
玉
(
たま
)
を
盗
(
ぬす
)
み
出
(
だ
)
し、
056
床下
(
ゆかした
)
を
掘
(
ほ
)
つて
人知
(
ひとし
)
れず
隠
(
かく
)
して
置
(
お
)
いた。
057
そして
当座
(
たうざ
)
の
鼻塞
(
はなふさ
)
ぎとして
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
宛
(
づつ
)
渡
(
わた
)
して
置
(
お
)
いたのである。
058
併
(
しか
)
しエキス、
059
ヘルマンの
二人
(
ふたり
)
は、
060
忽
(
たちま
)
ち
酒食
(
しゆしよく
)
に
使用
(
つか
)
つて
仕舞
(
しま
)
ひ、
061
幾度
(
いくど
)
も
幾度
(
いくど
)
も
弱身
(
よわみ
)
をつけ
込
(
こ
)
んでワツクスの
所
(
ところ
)
へ
無心
(
むしん
)
にやつて
来
(
く
)
る。
062
其
(
その
)
度
(
たび
)
毎
(
ごと
)
にワツクスもいろいろ
工夫
(
くふう
)
して
渡
(
わた
)
しておいた。
063
併
(
しか
)
し
父親
(
ちちおや
)
の
金
(
かね
)
も、
064
もう
無
(
な
)
い
所
(
ところ
)
迄
(
まで
)
盗
(
ぬす
)
み
出
(
だ
)
して
渡
(
わた
)
して
居
(
ゐ
)
たのだから、
065
もう
幾何
(
いくら
)
請求
(
せいきう
)
されても
渡
(
わた
)
す
金
(
かね
)
が
無
(
な
)
いのである。
066
それ
故
(
ゆゑ
)
ワツクスは
最早
(
もはや
)
一文
(
いちもん
)
も
無
(
な
)
いから……
暫
(
しばら
)
く
待
(
ま
)
つて
呉
(
く
)
れ、
067
今
(
いま
)
に
願望
(
ぐわんまう
)
成就
(
じやうじゆ
)
すれば、
068
幾何
(
いくら
)
でも
金
(
かね
)
をやるから……と
断
(
ことわ
)
つて
居
(
ゐ
)
たのである、
069
されどエキスは……
此
(
この
)
家令
(
かれい
)
の
家
(
いへ
)
には
金銀
(
きんぎん
)
が
目
(
め
)
を
剥
(
む
)
いてゐるに
違
(
ちが
)
ひない、
070
脅迫
(
けふはく
)
さへすれば、
071
この
馬鹿
(
ばか
)
息子
(
むすこ
)
は
幾何
(
いくら
)
でも
出
(
だ
)
して
来
(
く
)
るに
違
(
ちが
)
ひ
無
(
な
)
い……と
悪胴
(
わるどう
)
を
据
(
す
)
ゑ
声
(
こゑ
)
を
尖
(
とが
)
らし、
072
エキス『オイ、
073
ワツクス、
074
余
(
あま
)
り
馬鹿
(
ばか
)
にして
貰
(
もら
)
ふまいかい。
075
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふゑ
)
の
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
を
命
(
いのち
)
がけで
盗
(
ぬす
)
み
出
(
だ
)
し、
076
もし
発覚
(
はつかく
)
したら
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
の
命
(
いのち
)
がないのだ。
077
さうして
甘
(
うま
)
い
汁
(
しる
)
を
吸
(
す
)
ふのはお
前
(
まへ
)
許
(
ばか
)
りぢやないか。
078
天下
(
てんか
)
一品
(
いつぴん
)
のナイス、
079
デビス
姫
(
ひめ
)
さまの
婿
(
むこ
)
となり、
080
さうしてテルモン
山
(
ざん
)
の
神司
(
かむつかさ
)
となつて
覇張
(
はばり
)
散
(
ち
)
らす
身分
(
みぶん
)
になれるぢやないか。
081
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
両人
(
りやうにん
)
は
何程
(
なにほど
)
お
前
(
まへ
)
が
出世
(
しゆつせ
)
した
所
(
ところ
)
で、
082
デビスを
女房
(
にようばう
)
にする
訳
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
かず、
083
神司
(
かむつかさ
)
にもなれないのだから
引
(
ひ
)
き
合
(
あ
)
はないのだ。
084
それだからお
前
(
まへ
)
から
酒代
(
さかて
)
でも
貰
(
もら
)
つて
酒
(
さけ
)
でも
呑
(
の
)
まねば
不安
(
ふあん
)
で
苦
(
くる
)
しうて、
085
一
(
いち
)
日
(
にち
)
でも
斯
(
か
)
うして
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ない。
086
グヅグヅ
云
(
い
)
はずに
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
許
(
ばか
)
り
出
(
だ
)
さつしやい。
087
夫
(
それ
)
でなければ
自分
(
じぶん
)
達
(
たち
)
も
罪
(
つみ
)
になるのを
覚悟
(
かくご
)
して、
088
「
恐
(
おそ
)
れ
乍
(
なが
)
ら」と
罪状
(
ざいじやう
)
を
自白
(
じはく
)
する
積
(
つもり
)
だ、
089
それでもよいか』
090
ワツクス『さう
大
(
おほ
)
きな
声
(
こゑ
)
で
云
(
い
)
ふものぢやない、
091
近所
(
きんじよ
)
に
聞
(
きこ
)
えたらどうするのだ。
092
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
の
迷惑
(
めいわく
)
のみではない
親父
(
おやぢ
)
迄
(
まで
)
が
迷惑
(
めいわく
)
するではないか』
093
エキス『
迷惑
(
めいわく
)
したつて
何
(
なん
)
でい。
094
俺
(
おれ
)
アもう
破
(
やぶ
)
れかぶれだ。
095
のうヘルマン、
096
犬骨
(
いぬぼね
)
折
(
を
)
つて
鷹
(
たか
)
に
取
(
と
)
られるやうな
荒仕事
(
あらしごと
)
をやらされて
耐
(
たま
)
つたものぢやない。
097
此奴
(
こいつ
)
はきつと
目的
(
もくてき
)
が
成就
(
じやうじゆ
)
したが
最後
(
さいご
)
、
098
自分
(
じぶん
)
の
権威
(
けんゐ
)
を
笠
(
かさ
)
に
着
(
き
)
て、
099
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
を
反対
(
はんたい
)
に
罪
(
つみ
)
に
落
(
おと
)
すかも
知
(
し
)
れないぞ。
100
それより
今
(
いま
)
の
中
(
うち
)
に
もぐる
丈
(
だけ
)
は
もぐつ
て
甘
(
うま
)
い
汁
(
しる
)
でも
吸
(
す
)
ふて
置
(
お
)
かねば
算盤
(
そろばん
)
が
持
(
も
)
てないや。
101
オイ ワツクスの
先生
(
せんせい
)
、
102
俺
(
おれ
)
が
今
(
いま
)
バラしたが
最後
(
さいご
)
、
103
お
前
(
まへ
)
の
笠
(
かさ
)
の
台
(
だい
)
は
飛
(
と
)
んで
仕舞
(
しま
)
ふぞ。
104
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
の
命
(
いのち
)
は
安価
(
やすい
)
ものだ、
105
どうだ
買
(
か
)
ふ
気
(
き
)
はないか』
106
ワツクス『
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
は
安価
(
やすい
)
やうなものの、
107
さう
何遍
(
なんべん
)
も
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
々々
(
ひやくりやう
)
と
云
(
い
)
ふて
来
(
こ
)
られては
堪
(
たま
)
らないぢやないか。
108
親父
(
おやぢ
)
の
臍繰金
(
へそくりがね
)
迄
(
まで
)
皆
(
みな
)
貴様
(
きさま
)
に
出
(
だ
)
してやつたし、
109
もう
逆
(
さか
)
さに
振
(
ふ
)
つたつて
血
(
ち
)
も
出
(
で
)
ないのだ。
110
些
(
ちつと
)
俺
(
おれ
)
の
心
(
こころ
)
も
察
(
さつ
)
して
呉
(
く
)
れないか。
111
九分
(
くぶ
)
九厘
(
くりん
)
と
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
になつて
引
(
ひつ
)
くり
返
(
かへ
)
つては
詮
(
つま
)
らないぢやないか。
112
俺
(
おれ
)
の
目的
(
もくてき
)
さへ
立
(
た
)
てば、
113
お
前
(
まへ
)
の
思
(
おも
)
ふやうにしてやるのだから』
114
エキス『ヘン
甘
(
うま
)
い
事
(
こと
)
云
(
い
)
つて
乞食
(
こじき
)
の
虱
(
しらみ
)
ぢやないが、
115
口
(
くち
)
で
殺
(
ころ
)
さうと
思
(
おも
)
つても
其
(
そ
)
の
手
(
て
)
に
乗
(
の
)
るやうな
哥兄
(
あにい
)
ぢやないぞ。
116
末
(
すゑ
)
の
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
より
今
(
いま
)
の
五十
(
ごじふ
)
両
(
りやう
)
だ。
117
さつぱりと
五十
(
ごじふ
)
両
(
りやう
)
にまけて
置
(
お
)
く。
118
サアきつぱりと
出
(
だ
)
したり
出
(
だ
)
したり』
119
ワツクス『
何程
(
なにほど
)
出
(
だ
)
せと
云
(
い
)
ふても
無
(
な
)
い
袖
(
そで
)
は
振
(
ふ
)
れんぢやないか。
120
そんな
無茶
(
むちや
)
の
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
はずに、
121
今
(
いま
)
暫
(
しばら
)
くの
所
(
ところ
)
我慢
(
がまん
)
してくれ、
122
掌
(
て
)
を
合
(
あは
)
して
頼
(
たの
)
むから』
123
エキス『ヘン、
124
貴様
(
きさま
)
が
掌
(
て
)
を
合
(
あは
)
して
金
(
かね
)
の
一
(
いち
)
両
(
りやう
)
も
降
(
ふ
)
つて
来
(
く
)
るのなら
辛抱
(
しんばう
)
もしない
事
(
こと
)
はないが、
125
拝
(
をが
)
み
倒
(
たふ
)
さうと
思
(
おも
)
つても、
126
そんな
事
(
こと
)
に
乗
(
の
)
るやうな
俺
(
おれ
)
ぢやないわい。
127
こんな
大
(
おほ
)
きな
屋台骨
(
やたいぼね
)
をした
家
(
いへ
)
の
悴
(
せがれ
)
でありながら、
128
親父
(
おやぢ
)
の
金
(
かね
)
が
無
(
な
)
くなつたと
云
(
い
)
つたつて
誰
(
たれ
)
が
本当
(
ほんたう
)
にするものか、
129
人
(
ひと
)
を
馬鹿
(
ばか
)
にするない。
130
出
(
だ
)
さにや
出
(
だ
)
さぬでよいわ。
131
これから
俺
(
おれ
)
が
一伍
(
いちぶ
)
一什
(
しじふ
)
をデビス
姫
(
ひめ
)
の
所
(
ところ
)
へ
知
(
し
)
らしに
行
(
ゆ
)
き、
132
二人
(
ふたり
)
が
証人
(
しようにん
)
となつて
報告
(
はうこく
)
するからさう
思
(
おも
)
へ。
133
オイ、
134
ヘルマン、
135
こんな
奴
(
やつ
)
にかかつて
居
(
ゐ
)
ても
仕方
(
しかた
)
がないわ。
136
さア
行
(
ゆ
)
かう』
137
と
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
らうとするをワツクスは
慌
(
あわ
)
てて
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
り、
138
真青
(
まつさを
)
な
顔
(
かほ
)
をしてビリビリ
慄
(
ふる
)
ひ
乍
(
なが
)
ら、
139
ワツクス『オイ、
140
エキス、
141
さう
短気
(
たんき
)
を
出
(
だ
)
すものぢやない。
142
暫時
(
しばらく
)
待
(
ま
)
つてくれと
頼
(
たの
)
むのにお
前
(
まへ
)
も
聞
(
き
)
き
訳
(
わけ
)
のない
男
(
をとこ
)
だなア。
143
お
前
(
まへ
)
も
俺
(
おれ
)
の
心
(
こころ
)
を
知
(
し
)
つとるだらう、
144
有
(
あ
)
る
金
(
かね
)
を
隠
(
かく
)
して
千騎
(
せんき
)
一騎
(
いつき
)
の
此
(
この
)
場合
(
ばあひ
)
、
145
誰
(
たれ
)
が
無
(
な
)
いと
云
(
い
)
ふものか。
146
些
(
ちつと
)
考
(
かんが
)
へて
呉
(
く
)
れ』
147
エキス『
千騎
(
せんき
)
一騎
(
いつき
)
の
場合
(
ばあひ
)
になつてゴテゴテ
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
は
駄目
(
だめ
)
だ。
148
考
(
かんが
)
へも
ヘチマ
も
有
(
あ
)
つたものかい、
149
薬罐頭
(
やくわんあたま
)
の
帰
(
かへ
)
つて
来
(
こ
)
ない
中
(
うち
)
に
早
(
はや
)
く
出
(
だ
)
さないと
陰謀
(
いんぼう
)
露見
(
ろけん
)
の
恐
(
おそ
)
れがあるぞ。
150
貴様
(
きさま
)
は
親父
(
おやぢ
)
が
怖
(
こは
)
いのか。
151
親父
(
おやぢ
)
が
怖
(
こは
)
いやうな
事
(
こと
)
では
伊勢
(
いせ
)
神楽
(
かぐら
)
は
見
(
み
)
られないぞ……、
152
親
(
おや
)
の
財産
(
ざいさん
)
あてにすれや
153
薬罐頭
(
やくわんあたま
)
が
邪魔
(
じやま
)
になる
154
と
云
(
い
)
ふのは
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
の
爺
(
おやぢ
)
の
事
(
こと
)
だ。
155
貴様
(
きさま
)
らは
親
(
おや
)
一人
(
ひとり
)
子
(
こ
)
一人
(
ひとり
)
、
156
羊羹
(
やうかん
)
よりも
甘
(
あま
)
い
奴
(
やつ
)
だから、
157
貴様
(
きさま
)
が
何程
(
なにほど
)
盗
(
ぬす
)
み
出
(
だ
)
して
俺
(
おれ
)
に
呉
(
く
)
れたとて、
158
悴
(
せがれ
)
の
命
(
いのち
)
とつりがへだと
聞
(
き
)
いたら、
159
滅多
(
めつた
)
に
怒
(
おこ
)
る
気遣
(
きづか
)
ひはない、
160
余程
(
よほど
)
貴様
(
きさま
)
はケチな
奴
(
やつ
)
だなア』
161
ワツクス『どうか
頼
(
たの
)
みだから、
162
今日
(
けふ
)
丈
(
だけ
)
は
柔順
(
おとなし
)
く
帰
(
かへ
)
つて
呉
(
く
)
れ、
163
何
(
なん
)
とか
又
(
また
)
考
(
かんが
)
へて
置
(
お
)
くからなア』
164
エキス『
俺
(
おれ
)
も
男
(
をとこ
)
だ。
165
一旦
(
いつたん
)
口
(
くち
)
へ
出
(
だ
)
した
以上
(
いじやう
)
は
滅多
(
めつた
)
に
恥
(
はぢ
)
を
掻
(
か
)
いて
帰
(
かへ
)
るやうな
哥兄
(
にいさん
)
ぢやないぞ。
166
サア、
167
グヅグヅ
云
(
い
)
はずに
出
(
だ
)
しやがらないか、
168
グヅグヅ
云
(
い
)
ふと
此
(
この
)
鉄拳
(
てつけん
)
が
貴様
(
きさま
)
の
頭
(
あたま
)
にお
見舞
(
みまひ
)
申
(
まを
)
すぞ』
169
と
飛
(
と
)
びつかうとする。
170
ヘルマンは
慌
(
あわて
)
て
後
(
うしろ
)
より
抱留
(
だきと
)
め、
171
ヘルマン『
待
(
ま
)
つた
待
(
ま
)
つた、
172
短気
(
たんき
)
は
損気
(
そんき
)
だ、
173
大事
(
だいじ
)
の
前
(
まへ
)
の
小事
(
せうじ
)
だ、
174
今
(
いま
)
短気
(
たんき
)
を
出
(
だ
)
しては
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
首
(
くび
)
は
無
(
な
)
くなるぢやないか。
175
首
(
くび
)
が
無
(
な
)
くなつては
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
むと
云
(
い
)
つたつて
飲
(
の
)
めないぢやないか。
176
今日
(
けふ
)
はまア
此処
(
ここ
)
の
銀瓶
(
ぎんびん
)
でも
持
(
も
)
つて
帰
(
かへ
)
らう、
177
ナア、
178
ワツクス、
179
金
(
かね
)
の
代
(
かは
)
りに
銀瓶
(
ぎんびん
)
ならお
前
(
まへ
)
も
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
ひはすまい』
180
ワツクス『
夫
(
それ
)
は
何卒
(
どうぞ
)
耐
(
こら
)
へて
呉
(
く
)
れ、
181
今
(
いま
)
親父
(
おやぢ
)
が
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
て
調
(
しら
)
べたら
大変
(
たいへん
)
だからのう』
182
エキス『そんなら
床
(
とこ
)
の
置物
(
おきもの
)
が
無垢
(
むく
)
らしいから、
183
彼品
(
あいつ
)
を
攫
(
さら
)
つて
行
(
ゆ
)
かう、
184
これなら
千
(
せん
)
両
(
りやう
)
や
二千
(
にせん
)
両
(
りやう
)
の
価値
(
ねうち
)
はあるだらうから』
185
ワツクス『
何卒
(
どうぞ
)
それだけは
耐
(
こら
)
へて
呉
(
く
)
れ、
186
親父
(
おやぢ
)
に
見
(
み
)
つけられては
困
(
こま
)
るからなア』
187
エキス『ヘン、
188
二
(
ふた
)
つ
目
(
め
)
には
親父
(
おやぢ
)
々々
(
おやぢ
)
と
吐
(
ぬか
)
しやがつて、
189
親父
(
おやぢ
)
を
煮汁
(
だし
)
に
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
の
要求
(
えうきう
)
を
拒絶
(
きよぜつ
)
する
考
(
かんが
)
へであらう、
190
同
(
おな
)
じ
穴
(
あな
)
の
貂
(
むじな
)
だ。
191
親父
(
おやぢ
)
だつて
貴様
(
きさま
)
の
陰謀
(
いんぼう
)
をすつかり
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
192
素知
(
そし
)
らぬ
顔
(
かほ
)
をしてけつかるのだ。
193
ええもう
斯
(
か
)
うなつては
構
(
かま
)
ふものか、
194
悪胴
(
わるどう
)
を
据
(
す
)
ゑて
百
(
ひやく
)
両
(
りやう
)
渡
(
わた
)
すか、
195
この
無垢
(
むく
)
の
置物
(
おきもの
)
を
渡
(
わた
)
すかする
迄
(
まで
)
は、
196
十日
(
とをか
)
でも
廿日
(
はつか
)
でも
坐
(
すわ
)
り
込
(
こ
)
んで
動
(
うご
)
かない
覚悟
(
かくご
)
を
定
(
き
)
めやうかい』
197
ヘルマン『ワツクスの
云
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
り、
198
今日
(
けふ
)
は
柔順
(
おとなし
)
く
帰
(
かへ
)
つて
遣
(
や
)
らうぢやないか、
199
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
も
矢張
(
やはり
)
疵
(
きず
)
持
(
も
)
つ
足
(
あし
)
だからなア』
200
エキス『
俺
(
おれ
)
は
一旦
(
いつたん
)
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
した
事
(
こと
)
は
後
(
あと
)
へは
退
(
ひ
)
かぬのだ。
201
馬鹿
(
ばか
)
らしい、
202
男
(
をとこ
)
がこれ
丈
(
だけ
)
金銀
(
きんぎん
)
の
目
(
め
)
を
剥
(
む
)
いて
居
(
ゐ
)
る
家
(
いへ
)
へ
来
(
き
)
て
請求
(
せいきう
)
すべきものを
請求
(
せいきう
)
せずして
帰
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
るものか、
203
貴様
(
きさま
)
もよい
腰抜
(
こしぬ
)
けだなア』
204
ヘルマンはムツと
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
て、
205
顔
(
かほ
)
を
真
(
ま
)
つ
赤
(
か
)
にしながら、
206
腹立紛
(
はらたちまぎ
)
れに
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
忘
(
わす
)
れて
仕舞
(
しま
)
ひ、
207
ヘルマン『こりやエキス、
208
悪垂口
(
あくたれぐち
)
を
叩
(
たた
)
くにも
程
(
ほど
)
がある。
209
俺
(
おれ
)
が
腰抜
(
こしぬ
)
けなら
貴様
(
きさま
)
は
魂抜
(
たまぬ
)
けだ。
210
今
(
いま
)
に
目
(
め
)
に
物
(
もの
)
見
(
み
)
せてやらう、
211
覚悟
(
かくご
)
せよ』
212
と
云
(
い
)
ふより
早
(
はや
)
く
床
(
とこ
)
にあつた
無垢
(
むく
)
の
置物
(
おきもの
)
をグツと
頭上
(
づじやう
)
にさし
上
(
あ
)
げ、
213
エキスを
目蒐
(
めが
)
けて
投
(
な
)
げつけた。
214
エキスは
避
(
よ
)
け
損
(
そこな
)
うて
向脛
(
むかうずね
)
にカンと
打
(
う
)
ちあてられ、
215
『アイタタタ』
216
と
云
(
い
)
つたきり
座敷
(
ざしき
)
の
中央
(
まんなか
)
に
倒
(
たふ
)
れて
仕舞
(
しま
)
つた。
217
折柄
(
をりから
)
門口
(
かどぐち
)
を
慌
(
あわ
)
ただしく
押
(
お
)
し
開
(
あ
)
けて
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
たのは
此
(
この
)
家
(
や
)
の
主人
(
しゆじん
)
オールスチンである。
218
オールス『オイ、
219
ワツクス、
220
私
(
わし
)
の
留守中
(
るすちう
)
に
何
(
なに
)
を
喧嘩
(
けんくわ
)
して
居
(
ゐ
)
るのだ。
221
些
(
ちつと
)
静
(
しづか
)
にせないか』
222
ワツクス『ヘエ、
223
ほんの
酒
(
さけ
)
の
上
(
うへ
)
で
訳
(
わけ
)
もない
喧嘩
(
けんくわ
)
をおつ
初
(
ぱじ
)
めまして
誠
(
まこと
)
に
申訳
(
まをしわけ
)
が
厶
(
ござ
)
いませぬ』
224
オールス『さうではあるまい。
225
最前
(
さいぜん
)
から
門口
(
かどぐち
)
ですつかり
立聞
(
たちぎき
)
をした。
226
貴様
(
きさま
)
ら
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
如意
(
によい
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
を
盗
(
ぬす
)
んだ
大罪人
(
だいざいにん
)
だ。
227
仮令
(
たとへ
)
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
と
雖
(
いへど
)
も
許
(
ゆる
)
す
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ぬ。
228
サア
三
(
さん
)
人
(
にん
)
とも
手
(
て
)
を
後
(
うしろ
)
へ
廻
(
まは
)
せ』
229
ワツクス『お
父
(
とう
)
さま、
230
誠
(
まこと
)
に
済
(
す
)
まぬ
事
(
こと
)
を
致
(
いた
)
しました。
231
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
らもう
今日
(
こんにち
)
限
(
かぎ
)
り
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めますから、
232
何卒
(
どうぞ
)
内証
(
ないしよう
)
にして
下
(
くだ
)
さい』
233
オールス『
馬鹿
(
ばか
)
を
云
(
い
)
ふな、
234
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
親疎
(
しんそ
)
の
区別
(
くべつ
)
はない。
235
オールスチンの
悴
(
せがれ
)
に
貴様
(
きさま
)
のやうな
大悪人
(
だいあくにん
)
が
出来
(
でき
)
たかと
思
(
おも
)
へば、
236
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
対
(
たい
)
し、
237
先祖
(
せんぞ
)
に
対
(
たい
)
し、
238
申訳
(
まをしわけ
)
がない、
239
どうして
俺
(
おれ
)
の
顔
(
かほ
)
が
立
(
た
)
つか。
240
グヅグヅ
云
(
い
)
はずに
罪
(
つみ
)
に
伏
(
ふく
)
するが
好
(
よ
)
い。
241
これやエキス、
242
ヘルマンの
両人
(
りやうにん
)
、
243
元
(
もと
)
を
云
(
い
)
へばお
前
(
まへ
)
達
(
たち
)
が
悴
(
せがれ
)
に
知恵
(
ちゑ
)
をかつたのだから、
244
お
前
(
まへ
)
等
(
ら
)
の
罪
(
つみ
)
が
最
(
もつと
)
も
重
(
おも
)
い、
245
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
悴
(
せがれ
)
も
悪
(
わる
)
いのだから
免
(
のが
)
れる
訳
(
わけ
)
にはゆかぬ。
246
三
(
さん
)
人
(
にん
)
共
(
とも
)
覚悟
(
かくご
)
してバラモンのお
経
(
きやう
)
でも
唱
(
とな
)
へたがよからう』
247
と
両眼
(
りやうがん
)
に
涙
(
なみだ
)
を
湛
(
たた
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
248
エキスは
吃驚
(
びつくり
)
して、
249
エキス『もしオールスチン
様
(
さま
)
、
250
誠
(
まこと
)
に
済
(
す
)
まぬ
事
(
こと
)
で
厶
(
ござ
)
いましたが、
251
是
(
これ
)
には
貴方
(
あなた
)
の
息子
(
むすこ
)
のワツクスも
入
(
はい
)
つて
居
(
ゐ
)
るのですから、
252
何卒
(
どうぞ
)
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
さい。
253
何卒
(
どうぞ
)
其
(
その
)
筋
(
すぢ
)
へ
突
(
つ
)
き
出
(
だ
)
す
事
(
こと
)
だけは
許
(
ゆる
)
して
下
(
くだ
)
さい。
254
その
代
(
かは
)
り
玉
(
たま
)
は
直様
(
すぐさま
)
お
還
(
かへ
)
し
申
(
まを
)
しますから』
255
オールス『
玉
(
たま
)
を
還
(
かへ
)
す
事
(
こと
)
は
勿論
(
もちろん
)
だ。
256
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
一旦
(
いつたん
)
取
(
と
)
つた
罪
(
つみ
)
はどうしても
許
(
ゆる
)
す
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ぬ。
257
さてもさても
困
(
こま
)
つた
事
(
こと
)
をして
呉
(
く
)
れたものだなア。
258
この
儘
(
まま
)
にして
置
(
お
)
いたら
御
(
ご
)
主人
(
しゆじん
)
の
家
(
いへ
)
は
断絶
(
だんぜつ
)
、
259
随
(
したが
)
つて
此
(
この
)
家令
(
かれい
)
も
監督
(
かんとく
)
不行届
(
ふゆきとどき
)
の
罪
(
つみ
)
によつて、
260
どんな
厳罰
(
げんばつ
)
に
処
(
しよ
)
せらるるかも
知
(
し
)
れない。
261
貴様
(
きさま
)
等
(
ら
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
を
突出
(
つきだ
)
して
主家
(
しゆけ
)
と
吾
(
わが
)
家
(
や
)
を
守
(
まも
)
らねばならぬ。
262
斯様
(
かやう
)
な
時
(
とき
)
に
悴
(
せがれ
)
の
愛
(
あい
)
に
引
(
ひ
)
かれて
大事
(
だいじ
)
を
誤
(
あやま
)
るやうなオールスチンではないぞ』
263
と
声高
(
こわだか
)
に
叱
(
しか
)
りつけて
居
(
ゐ
)
る。
264
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
平
(
へ
)
た
蜘蛛
(
ぐも
)
のやうになつて
畳
(
たたみ
)
に
頭
(
かしら
)
をにぢりつけ、
265
只々
(
ただただ
)
詫入
(
わびい
)
る
許
(
ばか
)
りであつた。
266
オールスチンは
直
(
ただち
)
に
神前
(
しんぜん
)
に
額
(
ぬか
)
づき『
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
の
罪
(
つみ
)
を
許
(
ゆる
)
させたまへ』と
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
祈
(
いの
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
267
されど
一旦
(
いつたん
)
大罪
(
だいざい
)
を
犯
(
おか
)
した
此
(
この
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
はどうしても
助
(
たす
)
ける
工夫
(
くふう
)
は
無
(
な
)
い。
268
もしも
自分
(
じぶん
)
の
子
(
こ
)
なるが
故
(
ゆゑ
)
をもつて
罪
(
つみ
)
を
許
(
ゆる
)
さば
綱紀
(
かうき
)
紊乱
(
ぶんらん
)
の
端緒
(
たんしよ
)
を
発
(
はつ
)
し、
269
不公平
(
ふこうへい
)
の
譏
(
そしり
)
を
受
(
う
)
け、
270
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
潰
(
つぶ
)
して
仕舞
(
しま
)
はねばならぬ、
271
ああ
如何
(
いか
)
にせむと
滝
(
たき
)
の
如
(
ごと
)
くに
落涙
(
らくるゐ
)
して
居
(
ゐ
)
る。
272
二人
(
ふたり
)
は
目
(
め
)
と
目
(
め
)
を
見合
(
みあは
)
せ、
273
後
(
うしろ
)
から
細縄
(
ほそなは
)
を
首
(
くび
)
に
引
(
ひ
)
つかけ
引倒
(
ひきたふ
)
し
折重
(
をりかさ
)
なつて
締
(
し
)
め
殺
(
ころ
)
さうとして
居
(
ゐ
)
る。
274
オールスチンは
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに、
275
防
(
ふせ
)
ぎ
戦
(
たたか
)
ひ、
276
逃
(
に
)
げ
脱
(
のが
)
れむとすれども
力
(
ちから
)
足
(
た
)
らず、
277
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
がなす
儘
(
まま
)
に
任
(
まか
)
すより
仕方
(
しかた
)
がなかつた。
278
ワツクス『オイ、
279
エキス、
280
ヘルマン、
281
俺
(
おれ
)
の
親父
(
おやぢ
)
をさう
甚
(
ひど
)
い
事
(
こと
)
をして
呉
(
く
)
れな、
282
死
(
し
)
んで
了
(
しま
)
ふぢやないか。
283
打転
(
うちこか
)
す
位
(
くらゐ
)
はよいけれど、
284
命
(
いのち
)
迄
(
まで
)
取
(
と
)
らうとするのか』
285
エキス『
定
(
きま
)
つた
事
(
こと
)
だい。
286
此奴
(
こいつ
)
の
命
(
いのち
)
を
取
(
と
)
らねば
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
の
命
(
いのち
)
が
無
(
な
)
くなるのだ。
287
貴様
(
きさま
)
の
命
(
いのち
)
もなくなるのだぞ。
288
何
(
なに
)
を
呆
(
とぼ
)
けて
居
(
ゐ
)
るのだ。
289
オイ、
290
ヘルマン
俺
(
おれ
)
は
老耄
(
おいぼれ
)
をバラして
了
(
しま
)
うから、
291
貴様
(
きさま
)
はワツクスをやつつけて
了
(
しま
)
へ』
292
ヘルマン『よし
来
(
き
)
た』
293
とワツクスに
喰
(
くら
)
ひつく。
294
茲
(
ここ
)
に
二組
(
ふたくみ
)
の
殺
(
ころ
)
し
合
(
あ
)
ひが
初
(
はじ
)
まり、
295
ジタン、
296
バタンと
怪
(
あや
)
しき
物音
(
ものおと
)
が
戸外
(
こぐわい
)
まで
聞
(
きこ
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
297
此
(
この
)
物音
(
ものおと
)
を
聞
(
き
)
きつけ
慌
(
あわ
)
ただしく
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
んで
来
(
き
)
たのは、
298
小国別
(
をくにわけ
)
の
僕
(
しもべ
)
エルであつた。
299
エキス、
300
ヘルマンはエルの
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
るより
一目散
(
いちもくさん
)
に
裏口
(
うらぐち
)
から
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
山越
(
やまごし
)
に
逃
(
に
)
げて
仕舞
(
しま
)
つた。
301
そしてエルは
最前
(
さいぜん
)
からの
喧嘩
(
けんくわ
)
の
顛末
(
てんまつ
)
や
由来
(
ゆらい
)
を
残
(
のこ
)
らず
聞
(
き
)
いて
仕舞
(
しま
)
つた。
302
オールスチンは
漸
(
やうや
)
くにして
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
り
首筋
(
くびすぢ
)
の
痛
(
いた
)
みを
撫
(
な
)
でて
居
(
ゐ
)
る。
303
ワツクスは、
304
庫
(
くら
)
の
中
(
なか
)
へ
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
み、
305
中
(
なか
)
より
錠
(
ぢやう
)
を
卸
(
おろ
)
して
慄
(
ふる
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
306
エルは
一目散
(
いちもくさん
)
にこの
有様
(
ありさま
)
を
報告
(
はうこく
)
せむと、
307
宙
(
ちう
)
を
切
(
き
)
つて
館
(
やかた
)
へ
馳帰
(
はせかへ
)
り
行
(
ゆ
)
く。
308
(
大正一二・三・一七
旧二・一
於竜宮館階上
加藤明子
録)
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