霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第58巻(酉の巻)
序文
総説
第1篇 玉石混淆
01 神風
〔1476〕
02 多数尻
〔1477〕
03 怪散
〔1478〕
04 銅盥
〔1479〕
05 潔別
〔1480〕
第2篇 湖上神通
06 茶袋
〔1481〕
07 神船
〔1482〕
08 孤島
〔1483〕
09 湖月
〔1484〕
第3篇 千波万波
10 報恩
〔1485〕
11 欵乃
〔1486〕
12 素破抜
〔1487〕
13 兎耳
〔1488〕
14 猩々島
〔1489〕
15 哀別
〔1490〕
16 聖歌
〔1491〕
17 怪物
〔1492〕
18 船待
〔1493〕
第4篇 猩々潔白
19 舞踏
〔1494〕
20 酒談
〔1495〕
21 館帰
〔1496〕
22 獣婚
〔1497〕
23 昼餐
〔1498〕
24 礼祭
〔1499〕
25 万歳楽
〔1500〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスクのお知らせ
霊界物語
>
第58巻
> 第2篇 湖上神通 > 第9章 湖月
<<< 孤島
(B)
(N)
報恩 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第九章
湖月
(
こげつ
)
〔一四八四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第58巻 真善美愛 酉の巻
篇:
第2篇 湖上神通
よみ(新仮名遣い):
こじょうじんつう
章:
第9章 湖月
よみ(新仮名遣い):
こげつ
通し章番号:
1484
口述日:
1923(大正12)年03月28日(旧02月12日)
口述場所:
皆生温泉 浜屋
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年6月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
ダルとメートはようやく元気回復し、しわがれ声を張り上げて自分たちの経歴を歌いだした。二人は掟を破って三五教の宣伝使を船に乗せて湖を渡らせた罪で、島流しにあったという。
そしてヤッコス、ハール、サボールらがやってきて自分たちを殺して食おうと襲ってきた罪を歌い、三人に改心を訴えた。
ヤッコスは船端に立って歌い、自分はテルモン湖を見張るバラモン軍の目付頭であり、にわかにしけに出会ってツミの島に部下とともに打ち上げられたのだと述懐を歌った。そして飢えに堪えかねてダルとメートを殺そうと悪心を起こしたことを悔い、三五教の慈悲に対して改心を誓った。
続いて目付のハールも自分の身の飢えと、三五教の宣伝使に助けられた感謝と改心を歌った。そこへにわかに七八艘の海賊船が現れて船の行く手を遮った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm5809
愛善世界社版:
112頁
八幡書店版:
第10輯 411頁
修補版:
校定版:
121頁
普及版:
44頁
初版:
ページ備考:
001
浪
(
なみ
)
より
出
(
い
)
でて
浪
(
なみ
)
に
入
(
い
)
る
002
玉兎
(
ぎよくと
)
の
玉国別
(
たまくにわけ
)
司
(
つかさ
)
003
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
賜
(
たまは
)
りし
004
目無
(
めなし
)
堅間
(
かたま
)
の
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
り
005
果
(
はて
)
しも
知
(
し
)
らぬ
湖原
(
うなばら
)
を
006
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
男
(
をとこ
)
を
救
(
すく
)
ひつつ
007
欵乃
(
ふなうた
)
高
(
たか
)
く
潔
(
いさぎよ
)
く
008
歌
(
うた
)
ひて
進
(
すす
)
む
浪
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
009
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
はキラキラと
010
深
(
ふか
)
く
沈
(
しづ
)
める
湖
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
011
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
も
船底
(
せんてい
)
も
012
金砂
(
きんしや
)
銀砂
(
ぎんしや
)
を
鏤
(
ちりば
)
めし
013
其
(
その
)
中間
(
ちうかん
)
を
渡
(
わた
)
り
行
(
ゆ
)
く
014
天
(
あま
)
の
河原
(
かはら
)
は
南北
(
なんぽく
)
に
015
清
(
きよ
)
く
流
(
なが
)
れて
果
(
はて
)
もなく
016
洗
(
あら
)
ふたやうな
月影
(
つきかげ
)
は
017
湖底
(
うみぞこ
)
深
(
ふか
)
くきらきらと
018
銀竜
(
ぎんりう
)
の
如
(
ごと
)
く
揺
(
ゆ
)
らぎ
居
(
を
)
る
019
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
020
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
宣伝使
(
せんでんし
)
021
浪音
(
なみおと
)
清
(
きよ
)
き
音彦
(
おとひこ
)
の
022
玉国別
(
たまくにわけ
)
を
初
(
はじ
)
めとし
023
星
(
ほし
)
は
御空
(
みそら
)
に
三千彦
(
みちひこ
)
の
024
姿
(
すがた
)
を
写
(
うつ
)
す
真純空
(
ますみぞら
)
025
伊太彦
(
いたひこ
)
一
(
いち
)
枚
(
まい
)
隔
(
へだ
)
てたる
026
千尋
(
ちひろ
)
の
深
(
ふか
)
き
水地獄
(
みづぢごく
)
027
デビスの
姫
(
ひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
028
声
(
こゑ
)
爽
(
さはや
)
かに
宣伝歌
(
せんでんか
)
029
歌
(
うた
)
ひ
歌
(
うた
)
ひて
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
030
天
(
あま
)
の
川原
(
かはら
)
に
棹
(
さを
)
さして
031
エデンの
河
(
かは
)
に
船
(
ふね
)
を
漕
(
こ
)
ぎ
032
顕恩郷
(
てんおんきやう
)
に
上
(
のぼ
)
るごと
033
心
(
こころ
)
涼
(
すず
)
しく
勇
(
いさ
)
ましく
034
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
035
汗
(
あせ
)
拭
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ふ
夏
(
なつ
)
の
風
(
かぜ
)
036
いやな
潮
(
うしほ
)
の
香
(
にほひ
)
なく
037
矢
(
や
)
を
射
(
い
)
る
如
(
ごと
)
く
帆
(
ほ
)
を
孕
(
はら
)
み
038
マストは
弓
(
ゆみ
)
に
曲
(
まが
)
りつつ
039
折
(
をり
)
から
起
(
おこ
)
る
荒浪
(
あらなみ
)
を
040
乗
(
の
)
り
切
(
き
)
り
乗
(
の
)
り
切
(
き
)
る
勇
(
いさ
)
ましさ
041
長
(
なが
)
らく
陸路
(
くがぢ
)
の
旅
(
たび
)
を
経
(
へ
)
し
042
玉国別
(
たまくにわけ
)
の
一行
(
いつかう
)
は
043
何
(
なん
)
とはなしに
気
(
き
)
も
勇
(
いさ
)
み
044
身
(
み
)
も
冴
(
さ
)
え
冴
(
ざ
)
えと
元気
(
げんき
)
よく
045
沖
(
おき
)
の
鴎
(
かもめ
)
やアンボイナ
046
飛
(
と
)
び
交
(
か
)
ふ
景色
(
けしき
)
を
賞
(
ほめ
)
ながら
047
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
に
昇
(
のぼ
)
るごと
048
風
(
かぜ
)
に
任
(
まか
)
して
馳
(
はせ
)
て
行
(
ゆ
)
く
049
危
(
あやふ
)
き
命
(
いのち
)
を
救
(
すく
)
はれし
050
ダルとメートの
両人
(
りやうにん
)
は
051
漸
(
やうや
)
く
元気
(
げんき
)
恢復
(
くわいふく
)
し
052
皺枯
(
しわが
)
れ
声
(
ごゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて
053
面白
(
おもしろ
)
さうに
歌
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
す
054
メート『
私
(
わたし
)
の
生
(
うま
)
れは
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
055
テルモン
山
(
ざん
)
の
南麓
(
なんろく
)
に
056
首陀
(
しゆだ
)
と
生
(
うま
)
れしメーテルの
057
私
(
わたし
)
は
一人
(
ひとり
)
の
息子
(
むすこ
)
です
058
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
059
これの
湖水
(
こすい
)
を
渡
(
わた
)
らむと
060
いと
懇
(
ねもごろ
)
にことわけて
061
宣
(
の
)
らせたまひし
時
(
とき
)
もあれ
062
掟
(
おきて
)
をやぶると
知
(
し
)
り
乍
(
なが
)
ら
063
ダルと
二人
(
ふたり
)
が
船
(
ふね
)
を
出
(
だ
)
し
064
キヨの
港
(
みなと
)
にはるばると
065
安着
(
あんちやく
)
したる
時
(
とき
)
もあれ
066
バラモン
教
(
けう
)
の
目付役
(
めつけやく
)
067
カンナ、ヘールの
両人
(
りやうにん
)
が
068
有無
(
うむ
)
を
云
(
い
)
はせず
引捉
(
ひつとら
)
へ
069
キヨの
関所
(
せきしよ
)
につれ
行
(
ゆ
)
きて
070
三千
(
さんぜん
)
五百
(
ごひやく
)
の
笞
(
むち
)
をあて
071
揚句
(
あげく
)
の
果
(
はて
)
は
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
せ
072
湖中
(
こちう
)
に
浮
(
うか
)
ぶツミの
島
(
しま
)
073
送
(
おく
)
り
届
(
とど
)
けて
逸早
(
いちはや
)
く
074
逃
(
に
)
げ
行
(
ゆ
)
く
後
(
あと
)
を
打
(
う
)
ち
眺
(
なが
)
め
075
悲歎
(
ひたん
)
の
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れにける
076
家
(
いへ
)
に
残
(
のこ
)
せし
父母
(
ちちはは
)
は
077
如何
(
いか
)
に
過
(
すご
)
させ
給
(
たま
)
ふらむ
078
夢
(
ゆめ
)
になりともこの
様
(
さま
)
を
079
知
(
し
)
らさむものと
思
(
おも
)
へども
080
翼
(
つばさ
)
なき
身
(
み
)
は
如何
(
いか
)
にせむ
081
音
(
おと
)
づるよしも
泣逆吃
(
ないじやくり
)
082
ダルと
二人
(
ふたり
)
が
抱
(
いだ
)
き
合
(
あ
)
ひ
083
世
(
よ
)
を
果敢
(
はか
)
なみて
怖
(
おそ
)
ろしき
084
磯
(
いそ
)
に
打
(
う
)
ち
来
(
く
)
る
浪
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
085
頼
(
たよ
)
りに
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
りつつ
086
磯辺
(
いそべ
)
の
蟹
(
かに
)
や
貝
(
かひ
)
を
獲
(
と
)
り
087
僅
(
わずか
)
に
露命
(
ろめい
)
をつなぎつつ
088
救
(
すく
)
ひの
船
(
ふね
)
の
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
089
早
(
はや
)
く
来
(
きた
)
れと
天地
(
あめつち
)
の
090
神
(
かみ
)
に
祈
(
いの
)
りをかくる
折
(
をり
)
091
漂
(
ただよ
)
ひ
来
(
きた
)
る
三人
(
みたり
)
連
(
づ
)
れ
092
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
るよりも
093
叩
(
たた
)
き
殺
(
ころ
)
して
三
(
さん
)
人
(
にん
)
が
094
餌食
(
ゑじき
)
になさむと
怖
(
おそ
)
ろしき
095
其
(
その
)
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
を
聞
(
き
)
くよりも
096
狭
(
せま
)
き
岩窟
(
いはや
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
097
敵
(
てき
)
の
毒手
(
どくしゆ
)
を
逃
(
のが
)
れつつ
098
さしも
嶮
(
けは
)
しき
岩山
(
いはやま
)
を
099
猿
(
ましら
)
の
如
(
ごと
)
く
駆
(
か
)
け
登
(
のぼ
)
り
100
手
(
て
)
ごろの
石
(
いし
)
を
手
(
て
)
に
取
(
と
)
つて
101
人喰
(
ひとく
)
ひ
人種
(
じんしゆ
)
を
打
(
う
)
ち
殺
(
ころ
)
し
102
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
危難
(
きなん
)
を
逃
(
のが
)
れむと
103
心
(
こころ
)
を
千々
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
きつつ
104
最早
(
もはや
)
三人
(
みたり
)
の
食人鬼
(
しよくじんき
)
105
吾
(
わが
)
なげ
下
(
おろ
)
す
岩片
(
がんぺん
)
に
106
打
(
う
)
たれて
脆
(
もろ
)
くも
身
(
み
)
失
(
う
)
せしと
107
思
(
おも
)
ひて
窺
(
うかが
)
ひ
立
(
たち
)
よれば
108
豈
(
あに
)
計
(
はか
)
らむや
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
109
岩窟
(
いはや
)
の
中
(
なか
)
に
端坐
(
たんざ
)
して
110
白
(
しろ
)
い
眼
(
まなこ
)
を
剥
(
む
)
きながら
111
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
二人
(
ふたり
)
の
姿
(
すがた
)
をば
112
見
(
み
)
つけて
又
(
また
)
もや
殺
(
ころ
)
さむと
113
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに
追
(
お
)
ひ
来
(
きた
)
る
114
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
二人
(
ふたり
)
は
大切
(
たいせつ
)
の
115
命
(
いのち
)
を
取
(
と
)
られちやならないと
116
息
(
いき
)
絶
(
た
)
え
絶
(
だ
)
えに
逃
(
に
)
げ
出
(
いだ
)
し
117
ピツタリと
止
(
と
)
まつた
簫
(
せう
)
の
岩
(
いは
)
118
進退
(
しんたい
)
茲
(
ここ
)
に
谷
(
きは
)
まりて
119
窮鼠
(
きうそ
)
却
(
かへつ
)
て
猫
(
ねこ
)
を
食
(
は
)
む
120
命
(
いのち
)
を
的
(
まと
)
に
逆襲
(
ぎやくしふ
)
と
121
騎
(
こま
)
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
す
苦
(
くる
)
しさよ
122
茲
(
ここ
)
に
五
(
ご
)
人
(
にん
)
は
全身
(
ぜんしん
)
の
123
力
(
ちから
)
を
籠
(
こ
)
めて
揉
(
も
)
み
合
(
あ
)
ひつ
124
疲
(
つか
)
れて
互
(
たがひ
)
に
打
(
う
)
ち
倒
(
たふ
)
れ
125
前後
(
ぜんご
)
不覚
(
ふかく
)
になりにけり
126
時
(
とき
)
しもあれや
三五
(
あななひ
)
の
127
救
(
すく
)
ひの
道
(
みち
)
を
述
(
の
)
べ
伝
(
つた
)
ふ
128
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
129
現
(
あら
)
はれまして
吾々
(
われわれ
)
が
130
危難
(
きなん
)
を
救
(
すく
)
ひ
給
(
たま
)
ひつつ
131
味
(
あぢ
)
よきパンを
与
(
あた
)
へまし
132
安全
(
あんぜん
)
無事
(
ぶじ
)
の
此
(
この
)
船
(
ふね
)
に
133
助
(
たす
)
けていとど
親切
(
しんせつ
)
に
134
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
住所
(
すみか
)
に
送
(
おく
)
らむと
135
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ひし
有難
(
ありがた
)
さ
136
それに
引
(
ひ
)
き
換
(
かへ
)
バラモンは
137
ヤッコス、ハール、サボールの
138
情
(
なさけ
)
を
知
(
し
)
らぬ
人畜生
(
にんちくしやう
)
139
取
(
と
)
り
喰
(
くら
)
はむと
角
(
つの
)
を
立
(
た
)
て
140
迫
(
せま
)
り
来
(
きた
)
るぞ
怖
(
おそ
)
ろしき
141
さはさりながら
吾々
(
われわれ
)
は
142
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御使
(
みつかひ
)
に
143
守
(
まも
)
られ
茲
(
ここ
)
にある
上
(
うへ
)
は
144
最早
(
もはや
)
怖
(
おそ
)
るる
事
(
こと
)
はなし
145
バラモン
軍
(
ぐん
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
よ
146
汝
(
なれ
)
も
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めて
147
誠
(
まこと
)
の
心
(
こころ
)
に
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
り
148
悪逆
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
の
精神
(
せいしん
)
を
149
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
150
ならひて
払
(
はら
)
ひ
清
(
きよ
)
むべし
151
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
152
吾
(
われ
)
は
元
(
もと
)
よりバラモンの
153
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
の
御子
(
みこ
)
なれど
154
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
155
吾
(
わが
)
家
(
や
)
に
一夜
(
ひとや
)
泊
(
とま
)
らせて
156
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
伝
(
つた
)
へてゆ
157
茲
(
ここ
)
に
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
めて
158
御船
(
みふね
)
を
出
(
いだ
)
し
湖原
(
うなばら
)
を
159
遠
(
とほ
)
く
送
(
おく
)
りてキヨ
港
(
みなと
)
160
思
(
おも
)
はぬ
人
(
ひと
)
に
見
(
み
)
つけられ
161
身
(
み
)
の
災
(
わざはひ
)
となり
果
(
は
)
てて
162
人喰鬼
(
ひとくひおに
)
の
住
(
す
)
むと
云
(
い
)
ふ
163
浪風
(
なみかぜ
)
荒
(
あら
)
き
浮島
(
うきしま
)
に
164
流
(
なが
)
され
居
(
ゐ
)
たるぞ
悲
(
かな
)
しけれ
165
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
は
166
珍
(
うづ
)
の
使
(
つかひ
)
を
遣
(
つか
)
はして
167
愈
(
いよいよ
)
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
救
(
すく
)
ひまし
168
湖路
(
うなぢ
)
を
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ひつつ
169
送
(
おく
)
らせ
給
(
たま
)
ふ
有難
(
ありがた
)
さ
170
仮令
(
たとへ
)
天地
(
てんち
)
は
変
(
かは
)
るとも
171
バラモン
教
(
けう
)
の
御教
(
みをしへ
)
は
172
孫子
(
まごこ
)
に
伝
(
つた
)
へて
守
(
まも
)
らない
173
玉国別
(
たまくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
174
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
達
(
たち
)
175
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
を
憐
(
あは
)
れみ
給
(
たま
)
へかし
176
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
177
赤心
(
まごころ
)
捧
(
ささ
)
げ
両人
(
りやうにん
)
が
178
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる』
179
バラモン
軍
(
ぐん
)
の
捕手
(
とりて
)
、
180
ヤッコスは
舷
(
ふなばた
)
に
立
(
た
)
つてそろそろ
歌
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
した。
181
ヤッコス『バラモン
軍
(
ぐん
)
に
仕
(
つか
)
へたる
182
吾
(
われ
)
はヤッコス
目付役
(
めつけやく
)
183
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
部下
(
ぶか
)
を
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れて
184
テルモン
湖上
(
こじやう
)
を
打
(
う
)
ち
渡
(
わた
)
り
185
ニコラス
大尉
(
たいゐ
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ひ
186
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
187
若
(
もし
)
も
湖水
(
こすい
)
を
渡
(
わた
)
りなば
188
引捉
(
ひつつか
)
まへて
懲
(
こら
)
せよと
189
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
命
(
めい
)
を
受
(
う
)
け
190
船
(
ふね
)
に
真帆
(
まほ
)
をば
孕
(
はら
)
ませて
191
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
進
(
すす
)
む
折
(
をり
)
192
俄
(
にはか
)
の
颶風
(
しけ
)
に
出会
(
でつくは
)
し
193
船
(
ふね
)
は
暗礁
(
あんせう
)
に
乗
(
の
)
り
上
(
あ
)
げて
194
船体
(
せんたい
)
忽
(
たちま
)
ち
粉微塵
(
こなみぢん
)
195
衣類
(
いるゐ
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎすて
辛
(
から
)
うじて
196
荒浪
(
あらなみ
)
猛
(
たけ
)
る
罪
(
つみ
)
の
島
(
しま
)
197
命
(
いのち
)
辛々
(
からがら
)
泳
(
およぎ
)
つき
198
食
(
しよく
)
を
求
(
もと
)
めて
遠近
(
をちこち
)
と
199
彷徨
(
さまよ
)
ひ
廻
(
まは
)
れど
浪
(
なみ
)
荒
(
あら
)
く
200
一
(
ひと
)
つの
餌食
(
ゑじき
)
も
無
(
な
)
かりしゆ
201
三人
(
みたり
)
は
磯辺
(
いそべ
)
をぶらぶらと
202
足
(
あし
)
もとぼとぼ
歩
(
あゆ
)
みつつ
203
岩蔭
(
いはかげ
)
さして
立
(
たち
)
よれば
204
骨
(
ほね
)
と
皮
(
かは
)
との
二人
(
ふたり
)
連
(
づ
)
れ
205
人喰
(
ひとくひ
)
人種
(
じんしゆ
)
にあらねども
206
飢
(
うゑ
)
たる
時
(
とき
)
には
是非
(
ぜひ
)
もなし
207
心
(
こころ
)
を
鬼
(
おに
)
に
持
(
も
)
ち
直
(
なほ
)
し
208
二人
(
ふたり
)
の
男
(
をとこ
)
を
打
(
う
)
ち
殺
(
ころ
)
し
209
一
(
いち
)
時
(
じ
)
の
飢
(
うゑ
)
を
凌
(
しの
)
がむと
210
心
(
こころ
)
にもなき
悪逆
(
あくぎやく
)
を
211
企
(
たく
)
みたるこそうたてけれ
212
生
(
うま
)
れついての
鬼
(
おに
)
でない
213
仁義
(
じんぎ
)
道徳
(
だうとく
)
一通
(
ひととほ
)
り
214
習
(
なら
)
ひ
覚
(
おぼ
)
へた
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
よ
215
さはさりながらやむを
得
(
え
)
ず
216
小人
(
せうにん
)
下司
(
げす
)
の
常
(
つね
)
として
217
窮
(
きう
)
すれや
乱
(
らん
)
すといふ
譬
(
たとへ
)
218
心
(
こころ
)
ならずも
悪業
(
あくごふ
)
を
219
企
(
たく
)
みたるこそ
是非
(
ぜひ
)
もなき
220
優勝
(
いうしよう
)
劣敗
(
れつぱい
)
弱肉
(
じやくにく
)
強食
(
きやうしよく
)
の
221
世界
(
せかい
)
に
傚
(
なら
)
ふて
果敢
(
はか
)
なくも
222
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
223
忘
(
わす
)
れたるこそ
苦
(
くる
)
しけれ
224
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
225
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
玉国
(
たまくに
)
の
226
別
(
わけ
)
の
命
(
みこと
)
が
現
(
あら
)
はれて
227
敵
(
かたき
)
と
狙
(
ねら
)
ふ
吾々
(
われわれ
)
を
228
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
ひし
有難
(
ありがた
)
さ
229
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
には
敵
(
てき
)
なしと
230
教
(
をし
)
へられたる
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
は
231
今
(
いま
)
目
(
ま
)
の
当
(
あた
)
り
悟
(
さと
)
りけり
232
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
も
是
(
これ
)
より
慎
(
つつし
)
みて
233
残虐
(
ざんぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
の
行動
(
かうどう
)
を
234
改
(
あらた
)
め
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
に
235
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
し
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
を
236
救
(
すく
)
ひて
人
(
ひと
)
と
生
(
うま
)
れたる
237
其
(
その
)
天分
(
てんぶん
)
を
尽
(
つく
)
すべし
238
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
239
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
心
(
こころ
)
を
憐
(
あはれ
)
みて
240
尊
(
たふと
)
き
君
(
きみ
)
の
御
(
おん
)
伴
(
とも
)
に
241
使
(
つか
)
はせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
242
神
(
かみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひて
願
(
ね
)
ぎまつる
243
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
244
月
(
つき
)
落
(
お
)
ち
星
(
ほし
)
は
失
(
う
)
するとも
245
仮令
(
たとへ
)
命
(
いのち
)
は
捨
(
す
)
つるとも
246
深
(
ふか
)
き
恵
(
めぐみ
)
を
蒙
(
かうむ
)
りし
247
司
(
つかさ
)
の
君
(
きみ
)
の
高恩
(
かうおん
)
は
248
子孫
(
しそん
)
に
伝
(
つた
)
へて
忘
(
わす
)
るまじ
249
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
250
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
251
総
(
すべ
)
ての
罪
(
つみ
)
を
悉
(
ことごと
)
く
252
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
します
三五
(
あななひ
)
の
253
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
心
(
こころ
)
254
深
(
ふか
)
くも
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
255
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
256
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
倍
(
はへ
)
ましませよ』
257
ハールは
又
(
また
)
歌
(
うた
)
ふ、
258
ハール『
一切
(
いつさい
)
万事
(
ばんじ
)
の
経緯
(
いきさつ
)
は
259
目付頭
(
めつけがしら
)
のヤッコスが
260
概略
(
がいりやく
)
茲
(
ここ
)
に
述
(
の
)
べました
261
私
(
わたし
)
も
元
(
もと
)
はウラル
教
(
けう
)
262
信者
(
しんじや
)
の
端
(
はし
)
に
加
(
くは
)
はりて
263
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
崇
(
あが
)
めつつ
264
其
(
その
)
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
り
居
(
ゐ
)
たりしが
265
何分
(
なにぶん
)
酒
(
さけ
)
に
身
(
み
)
を
崩
(
くづ
)
し
266
二世
(
にせ
)
と
契
(
ちぎ
)
つた
女房
(
にようばう
)
に
267
夜脱
(
よぬ
)
けせられて
是非
(
ぜひ
)
もなく
268
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
に
彷徨
(
さまよ
)
ひつ
269
心
(
こころ
)
は
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
僻
(
ひが
)
み
行
(
ゆ
)
く
270
もう
此
(
この
)
上
(
うへ
)
は
盗人
(
ぬすびと
)
の
271
群
(
むれ
)
に
加
(
くは
)
はり
長
(
なが
)
からぬ
272
浮世
(
うきよ
)
を
太
(
ふと
)
く
暮
(
くら
)
さむと
273
心
(
こころ
)
を
鬼
(
おに
)
に
持
(
も
)
ち
直
(
なほ
)
し
274
思案
(
しあん
)
に
暮
(
く
)
るる
折
(
をり
)
もあれ
275
バラモン
教
(
けう
)
のヤッコスが
276
情
(
なさけ
)
の
言葉
(
ことば
)
に
絆
(
ほだ
)
されて
277
茲
(
ここ
)
に
目付
(
めつけ
)
の
役
(
やく
)
となり
278
一年前
(
いちねんまへ
)
から
忠実
(
ちうじつ
)
に
279
目付
(
めつけ
)
の
役
(
やく
)
を
勤
(
つと
)
めつつ
280
此
(
この
)
湖原
(
うなばら
)
を
越
(
こ
)
え
来
(
きた
)
る
281
三五教
(
あななひけう
)
の
司
(
つかさ
)
をば
282
一人
(
ひとり
)
残
(
のこ
)
らず
引捉
(
ひつとら
)
へ
283
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
出世
(
しゆつせ
)
を
誇
(
ほこ
)
らむと
284
思
(
おも
)
ひ
居
(
ゐ
)
たるぞ
果敢
(
はか
)
なけれ
285
まだ
幸
(
さいはひ
)
に
一
(
いち
)
人
(
にん
)
の
286
三五教
(
あななひけう
)
の
信者
(
しんじや
)
をも
287
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
も
捉
(
つか
)
まへず
288
罪
(
つみ
)
を
重
(
かさ
)
ねし
事
(
こと
)
なきは
289
せめては
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
やすめ
290
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
291
私
(
わたし
)
は
唯今
(
ただいま
)
述
(
の
)
べました
292
やうな
身分
(
みぶん
)
で
厶
(
ござ
)
います
293
如何
(
いか
)
なる
罪
(
つみ
)
がありとても
294
広
(
ひろ
)
き
心
(
こころ
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
295
赦
(
ゆる
)
させ
給
(
たま
)
へどこ
迄
(
まで
)
も
296
御伴
(
みとも
)
に
使
(
つか
)
ひ
給
(
たま
)
へかし
297
神
(
かみ
)
かけ
念
(
ねん
)
じ
奉
(
たてまつ
)
る
298
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
299
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
倍
(
はへ
)
ましませよ』
300
と
述懐
(
じゆつくわい
)
の
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
ふ。
301
かかる
所
(
ところ
)
へ
七八艘
(
しちはつさう
)
の
海賊船
(
かいぞくせん
)
、
302
船
(
ふね
)
の
行手
(
ゆくて
)
に
横梯陣
(
わうていぢん
)
を
張
(
は
)
り、
303
前途
(
ぜんと
)
を
壅塞
(
ようそく
)
し、
304
手具脛
(
てぐすね
)
引
(
ひ
)
いて
待
(
ま
)
ち
居
(
を
)
るものの
如
(
ごと
)
くであつた。
305
ああ
玉国別
(
たまくにわけ
)
の
一行
(
いつかう
)
は
如何
(
いか
)
なる
運命
(
うんめい
)
に
遭遇
(
さうぐう
)
するであらうか。
306
(
大正一二・三・二八
旧二・一二
於皆生温泉浜屋
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 孤島
(B)
(N)
報恩 >>>
霊界物語
>
第58巻
> 第2篇 湖上神通 > 第9章 湖月
Tweet
絶賛発売中『超訳霊界物語2/出口王仁三郎の「身魂磨き」実践書/一人旅するスサノオの宣伝使たち』
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【09 湖月|第58巻(酉の巻)|霊界物語/rm5809】
合言葉「みろく」を入力して下さい→