霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第79巻(午の巻)
序文
総説
第1篇 竜の島根
01 湖中の怪
〔1982〕
02 愛の追跡
〔1983〕
03 離れ島
〔1984〕
04 救ひの船
〔1985〕
05 湖畔の遊び
〔1986〕
06 再会
〔1987〕
第2篇 竜宮風景
07 相聞(一)
〔1988〕
08 相聞(二)
〔1989〕
09 祝賀の宴(一)
〔1990〕
10 祝賀の宴(二)
〔1991〕
11 瀑下の乙女
〔1992〕
12 樹下の夢
〔1993〕
13 鰐の背
〔1994〕
14 再生の歓び
〔1995〕
15 宴遊会
〔1996〕
第3篇 伊吹の山颪
16 共鳴の庭
〔1997〕
17 還元竜神
〔1998〕
18 言霊の幸
〔1999〕
19 大井の淵
〔2000〕
20 産の悩み
〔2001〕
21 汀の歎き
〔2002〕
22 天変地妖
〔2003〕
23 二名の島
〔2004〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第79巻
> 第2篇 竜宮風景 > 第12章 樹下の夢
<<< 瀑下の乙女
(B)
(N)
鰐の背 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一二章
樹下
(
じゆか
)
の
夢
(
ゆめ
)
〔一九九三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻
篇:
第2篇 竜宮風景
よみ(新仮名遣い):
りゅうぐうふうけい
章:
第12章 樹下の夢
よみ(新仮名遣い):
じゅかのゆめ
通し章番号:
1993
口述日:
1934(昭和9)年07月18日(旧06月7日)
口述場所:
関東別院南風閣
筆録者:
内崎照代
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年10月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
艶男はつれづれを慰めるために神苑を立ち出て、庭伝いに森かげを逍遥しながら、乙女たちの恋の告白に悩む気持ちを歌っていた。
竜宮島にとどまって国土を開くと一度は誓ったが、竜神族の体の醜さに嫌悪を覚え、乙女たちの恋の告白に答えることもできずに辟易し、今はただ故郷へ帰りたい心が募り、心は沈んでいた。
そこへ、乙女の中でも最も激しい気性と思いを持った燕子花がそっと艶男を追ってきた。そして再び、猛烈な恋の告白の歌で艶男に迫った。燕子花の押しの強さに押しきられ、艶男はついに燕子花の思いを受け入れてしまった。
これより、燕子花は公然と艶男の寝殿に寝起きし、艶男にまめまめしく仕えることになった。
艶男は女の一念に押し切られて、人面竜神の乙女とちぎってしまったことを恥ずかしく思い、悩んでいた。そして、神々に、妻の体が人身となるよう祈り、言霊歌を七日七夜、絶え間なく宣り上げた。
すると、不思議なことに燕子花の体はたちまち人身となり、鱗は跡形もなく消えうせてしまった。この奇跡に艶男と燕子花は喜び、感謝の歌を歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7912
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 227頁
修補版:
校定版:
238頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
艶男
(
あでやか
)
は
徒然
(
つれづれ
)
を
慰
(
なぐさ
)
めむと
神苑
(
みその
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で、
002
庭伝
(
にはづた
)
ひに
百津
(
ゆつ
)
桂樹
(
かつらぎ
)
の
繁
(
しげ
)
れる
森
(
もり
)
かげを、
003
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
と
逍遥
(
せうえう
)
しながら、
004
七乙女
(
ななをとめ
)
のかなしき
声
(
こゑ
)
などを
思
(
おも
)
ひ
出
(
い
)
で、
005
ひそかに
歌
(
うた
)
ふ。
006
『なげけとや
神
(
かみ
)
は
言
(
い
)
ふらむあひながら
007
あはれぬ
恋
(
こひ
)
に
胸
(
むね
)
はをどるも
008
七乙女
(
ななおとめ
)
力
(
ちから
)
かぎりに
村肝
(
むらきも
)
の
009
心
(
こころ
)
のたけをあかしけるかも
010
わが
心
(
こころ
)
いづらにゆきしよ
乙女子
(
をとめご
)
の
011
かなしき
言葉
(
ことば
)
をよそに
聞
(
き
)
きつつ
012
いまとなり
乙女
(
をとめ
)
の
赤
(
あか
)
き
真心
(
まごころ
)
を
013
思
(
おも
)
ひてかなしくなりにけらしな
014
桂樹
(
かつらぎ
)
の
梢
(
うれ
)
にさへづる
小鳥
(
ことり
)
さへ
015
おのもおのもに
恋
(
こひ
)
をかたれり
016
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
も
心
(
こころ
)
しづめて
聞
(
き
)
くときは
017
みな
愛
(
かな
)
しさの
声
(
こゑ
)
なりにけり
018
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
恋
(
こひ
)
てふものは
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
019
生命
(
いのち
)
をぬすむ
鬼
(
おに
)
なりにけり
020
憂
(
う
)
さつらさ
七人
(
ななたり
)
乙女
(
をとめ
)
におもはれて
021
わがかへすべき
術
(
すべ
)
さへもなし
022
術
(
すべ
)
もなき
心
(
こころ
)
いだきて
桂樹
(
かつらぎ
)
の
023
森
(
もり
)
にさまよふ
淋
(
さび
)
しき
吾
(
われ
)
なり
024
とつおひつ
思案
(
しあん
)
にくるる
夕
(
ゆふ
)
まぐれ
025
笑
(
わら
)
ふが
如
(
ごと
)
き
梟
(
ふくろふ
)
の
声
(
こゑ
)
026
島根
(
しまね
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
の
響
(
ひびき
)
もかなしげに
027
わが
耳
(
みみ
)
にひびくと
思
(
おも
)
へば
淋
(
さび
)
し
028
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なをなやみつつ
029
楽
(
たの
)
しき
吾
(
われ
)
は
何
(
なん
)
の
心
(
こころ
)
ぞも
030
吾
(
われ
)
ながらわが
心根
(
こころね
)
をときかねて
031
恋
(
こひ
)
の
山路
(
やまぢ
)
をゆきつもどりつ
032
人
(
ひと
)
なくば
心
(
こころ
)
あくまで
泣
(
な
)
かむかと
033
思
(
おも
)
ひしことも
幾度
(
いくど
)
なりしか
034
乙女
(
をとめ
)
見
(
み
)
れば
恋
(
こ
)
ふしかなしも
神苑
(
みその
)
見
(
み
)
れば
035
清
(
すが
)
しきかもよ
竜神
(
たつがみ
)
の
島
(
しま
)
036
只一人
(
ただひとり
)
繁樹
(
しげき
)
の
森
(
もり
)
をさすらひつ
037
乙女
(
をとめ
)
恋
(
こ
)
ふしく
袖
(
そで
)
ぬらすなり
038
大竜身彦
(
おほたつみひこ
)
の
命
(
みこと
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みに
039
吾
(
われ
)
は
寝殿
(
やすど
)
に
一人
(
ひとり
)
寝
(
い
)
ぬるも
040
真夜中
(
まよなか
)
の
夢
(
ゆめ
)
にあらはれ
七乙女
(
ななをとめ
)
041
いやつぎつぎにかなしきこと
宣
(
の
)
る
042
一度
(
ひとたび
)
は
水上山
(
みなかみやま
)
にかへらむと
043
思
(
おも
)
ふも
詮
(
せん
)
なし
今日
(
けふ
)
のわれには
044
麗子
(
うららか
)
は
王
(
こきし
)
となりて
吾
(
われ
)
一人
(
ひとり
)
045
つれなき
夜半
(
よは
)
をかこつのみなる
046
七乙女
(
ななをとめ
)
美
(
うるは
)
しけれど
麗子
(
うららか
)
の
047
花
(
はな
)
の
姿
(
すがた
)
にしかじとおもふ
048
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
姿
(
すがた
)
ならねばこの
島
(
しま
)
の
049
愛
(
め
)
ぐし
乙女
(
をとめ
)
もためらはれける
050
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
と
生
(
うま
)
れて
竜神
(
たつがみ
)
の
051
乙女
(
をとめ
)
にあふとおもへば
口惜
(
くや
)
しき
052
美
(
うるは
)
しき
乙女
(
をとめ
)
ながらもどことなく
053
磯
(
いそ
)
の
香
(
かを
)
りのあるはさびしき
054
見
(
み
)
る
花
(
はな
)
と
眺
(
なが
)
めてここに
過
(
す
)
ぎむかと
055
思
(
おも
)
へど
乙女
(
をとめ
)
はうべなはぬらし
056
いぶかしやああいぶかしやこの
島
(
しま
)
に
057
住
(
す
)
むは
人
(
ひと
)
の
面
(
も
)
竜
(
りう
)
のからだよ
058
鱗
(
うろこ
)
一面
(
いちめん
)
袴
(
はかま
)
の
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えにつつ
059
肩
(
かた
)
より
上
(
うへ
)
は
人
(
ひと
)
の
姿
(
すがた
)
よ。
060
わづかに
左右
(
さいう
)
の
手
(
て
)
を
振
(
ふ
)
りて
061
長
(
なが
)
き
袴
(
はかま
)
を
着
(
つ
)
けながら
062
右往
(
うわう
)
左往
(
さわう
)
に
行
(
ゆ
)
き
通
(
かよ
)
ふ
063
このありさまを
見
(
み
)
るにつけ
064
両手
(
りやうて
)
両足
(
りやうあし
)
持
(
も
)
つ
吾
(
われ
)
は
065
いやおそろしくいやらしく
066
もの
言
(
い
)
ふさへも
不思議
(
ふしぎ
)
なれ
067
人間
(
にんげん
)
世界
(
せかい
)
にかけはなれ
068
竜
(
たつ
)
の
島根
(
しまね
)
に
永久
(
とことは
)
に
069
生
(
お
)
ひ
立
(
た
)
ち
来
(
きた
)
りし
乙女子
(
をとめご
)
の
070
清
(
きよ
)
きやさしき
瑞姿
(
みづすがた
)
071
近寄
(
ちかよ
)
り
来
(
く
)
れば
藻
(
も
)
の
香
(
かを
)
り
072
鱗
(
うろこ
)
のかをり
吾
(
わが
)
鼻
(
はな
)
に
073
さやりていとどもの
憂
(
う
)
けれ
074
吾
(
われ
)
は
竜宮
(
りうぐう
)
の
島ケ根
(
しまがね
)
に
075
千代
(
ちよ
)
も
八千代
(
やちよ
)
も
存
(
なが
)
らへて
076
国土
(
くに
)
をひらくと
誓
(
ちか
)
ひてし
077
この
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
のかなしさよ
078
今
(
いま
)
となりてはただ
吾
(
われ
)
は
079
故郷
(
くに
)
にかへらむ
心
(
こころ
)
のみ
080
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なにむれおきつ
081
うら
悲
(
かな
)
しくもなりにけり
082
ああ
如何
(
いかん
)
せむ
千秋
(
せんしう
)
の
083
うらみもはるるときや
何時
(
いつ
)
084
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
や
瑞御霊
(
みづみたま
)
085
わが
願
(
ね
)
ぎごとを
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
086
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
片時
(
かたとき
)
も
087
いとすむやけく
救
(
すく
)
ひませ
088
波
(
なみ
)
の
上
(
へ
)
に
浮
(
う
)
くこの
島
(
しま
)
に
089
珍
(
うづ
)
の
乙女
(
をとめ
)
に
囲
(
かこ
)
まれて
090
身動
(
みうご
)
きならぬ
苦
(
くる
)
しさを
091
あはれみ
給
(
たま
)
へ
厳御霊
(
いづみたま
)
092
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
093
生命
(
いのち
)
捧
(
ささ
)
げて
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る。
094
果
(
は
)
てしなき
悩
(
なや
)
みにしづむわが
魂
(
たま
)
を
095
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へ
元
(
もと
)
の
御国
(
みくに
)
へ
096
厳御霊
(
いづみたま
)
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御心
(
みこころ
)
に
097
任
(
まか
)
せて
吾
(
われ
)
はよき
日
(
ひ
)
待
(
ま
)
つべし
098
美
(
うるは
)
しき
乙女
(
をとめ
)
はあれど
身体
(
からたま
)
の
099
みにくさ
臭
(
くさ
)
さ
鼻
(
はな
)
もちならずも
100
抱
(
だ
)
きしめて
肌
(
はだ
)
にふれなばおそろしく
101
わが
魂
(
たましひ
)
は
戦
(
をのの
)
くならむ
102
美
(
うるは
)
しき
花
(
はな
)
なりながら
道
(
みち
)
の
辺
(
べ
)
に
103
刺
(
とげ
)
もつ
薊
(
あざみ
)
の
乙女
(
をとめ
)
なりける
104
如何
(
いか
)
にしてこれの
島根
(
しまね
)
を
遁
(
のが
)
れむと
105
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なになやむ
苦
(
くる
)
しさ
106
われなくばこの
島ケ根
(
しまがね
)
にただ
一人
(
ひとり
)
107
麗子姫
(
うららかひめ
)
はなげくなるらむ
108
麗子
(
うららか
)
の
憂
(
う
)
き
目
(
め
)
おもひてただ
吾
(
われ
)
は
109
この
島ケ根
(
しまがね
)
に
止
(
とど
)
まりてをるも』
110
かかるところへ、
111
七人
(
ななたり
)
乙女
(
をとめ
)
の
中
(
なか
)
にも
最
(
もつと
)
も
射向
(
いむか
)
ふ
神
(
かみ
)
と
聞
(
きこ
)
えたる
燕子花
(
かきつばた
)
は、
112
忍
(
しの
)
び
足
(
あし
)
にあらはれ
来
(
きた
)
り、
113
百津
(
ゆつ
)
桂樹
(
かつらぎ
)
に
身
(
み
)
を
支
(
ささ
)
へながら、
114
『
艶男
(
あでやか
)
の
君
(
きみ
)
の
行方
(
ゆくへ
)
をもとめつつ
115
桂
(
かつら
)
の
森
(
もり
)
に
吾
(
われ
)
は
来
(
き
)
つるも
116
何故
(
なにゆゑ
)
に
君
(
きみ
)
は
樹蔭
(
こかげ
)
にさまよふか
117
心
(
こころ
)
もとなく
吾
(
われ
)
かなしもよ
118
わが
宣
(
の
)
りし
赤
(
あか
)
き
言葉
(
ことば
)
を
怒
(
いか
)
らして
119
逃
(
に
)
げ
給
(
たま
)
ひしか
情
(
なさけ
)
なの
君
(
きみ
)
よ
120
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
生命
(
いのち
)
をかけし
君
(
きみ
)
なれば
121
草
(
くさ
)
を
分
(
わ
)
けても
探
(
さが
)
さでおくべき
122
この
森
(
もり
)
のすみずみまでも
探
(
たづ
)
ねつつ
123
漸
(
やうや
)
くここに
君
(
きみ
)
に
会
(
あ
)
ひぬる
124
わが
胸
(
むね
)
は
恋
(
こひ
)
に
燃
(
も
)
えつつ
大空
(
おほぞら
)
の
125
月日
(
つきひ
)
もくらくなりにけらしな
126
雲
(
くも
)
低
(
ひく
)
う
小暗
(
をぐら
)
く
包
(
つつ
)
むこの
森
(
もり
)
は
127
君
(
きみ
)
恋
(
こ
)
ひ
渡
(
わた
)
るわが
心
(
こころ
)
かも
128
よしやよし
君
(
きみ
)
は
水底
(
みそこ
)
を
潜
(
くぐ
)
るとも
129
生命
(
いのち
)
にかけて
追
(
お
)
ひしき
行
(
ゆ
)
かむ
130
斯
(
か
)
くならば
最早
(
もはや
)
詮
(
せん
)
なしわが
思
(
おも
)
ひ
131
はらして
一夜
(
いちや
)
をやすませ
給
(
たま
)
へ』
132
艶男
(
あでやか
)
はハツと
思
(
おも
)
つたが、
133
何
(
なに
)
くはぬ
顔
(
かほ
)
にて、
134
『いとこやの
君
(
きみ
)
にますとは
知
(
し
)
らざりき
135
この
桂樹
(
かつらぎ
)
の
森
(
もり
)
の
下
(
した
)
かげ
136
よくもまた
探
(
たづ
)
ね
来
(
き
)
しよなわが
恋
(
こ
)
ふる
137
君
(
きみ
)
をしみればよみがへるかも
138
果
(
は
)
てしなき
思
(
おも
)
ひ
抱
(
いだ
)
きて
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らず
139
吾
(
われ
)
は
樹蔭
(
こかげ
)
にさまよひてゐし』
140
燕子花
(
かきつばた
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
141
『
空言
(
そらごと
)
を
宣
(
の
)
らす
君
(
きみ
)
よと
思
(
おも
)
へども
142
御
(
おん
)
面
(
おも
)
見
(
み
)
れば
嬉
(
うれ
)
しかりけり
143
竜
(
たつ
)
の
島
(
しま
)
伊吹
(
いぶき
)
の
山
(
やま
)
にこもるとも
144
いねむと
思
(
おも
)
ふわれならなくに
145
和田
(
わだ
)
の
原
(
はら
)
うたかたの
湖
(
うみ
)
行
(
ゆ
)
く
舟
(
ふね
)
も
146
たよりとするは
風
(
かぜ
)
の
力
(
ちから
)
よ
147
君
(
きみ
)
恋
(
こ
)
ひて
桂樹
(
かつらぎ
)
のかげに
立寄
(
たちよ
)
れば
148
尾花
(
をばな
)
の
末
(
すゑ
)
もわれを
招
(
まね
)
かず
149
無
(
な
)
き
名
(
な
)
さへ
立
(
た
)
つ
世
(
よ
)
なりせば
艶男
(
あでやか
)
の
150
君
(
きみ
)
よ
恐
(
おそ
)
れず
吾
(
わが
)
恋
(
こひ
)
許
(
ゆる
)
せよ
151
小波
(
さざなみ
)
の
静
(
しづ
)
かに
立
(
た
)
つや
鏡湖
(
かがみこ
)
の
152
そこの
心
(
こころ
)
を
君
(
きみ
)
は
汲
(
く
)
まずや
153
よそながら
君
(
きみ
)
のみあとを
慕
(
した
)
ひつつ
154
もゆる
心
(
こころ
)
のままにわれ
来
(
き
)
つ
155
天地
(
あめつち
)
の
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
りつ
吾
(
わが
)
恋
(
こひ
)
の
156
色
(
いろ
)
褪
(
あ
)
せざれと
君
(
きみ
)
にまみえし
157
思
(
おも
)
ふこと
遂
(
と
)
ぐるは
正
(
まさ
)
しく
天地
(
あめつち
)
の
158
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
の
恋
(
こひ
)
にぞありける
159
幾夜
(
いくよ
)
われ
滝津瀬
(
たきつせ
)
の
音
(
おと
)
を
聴
(
き
)
きながら
160
君
(
きみ
)
は
如何
(
いか
)
にと
眠
(
ねむ
)
らざりしよ
161
君
(
きみ
)
をおきて
仇
(
あだ
)
し
心
(
ごころ
)
をわれ
持
(
も
)
てば
162
鏡
(
かがみ
)
の
湖
(
うみ
)
のそこひ
乾
(
かわ
)
かむ
163
いたづきの
身
(
み
)
とはいつはり
身体
(
からたま
)
も
164
御魂
(
みたま
)
も
鏡
(
かがみ
)
の
如
(
ごと
)
く
光
(
ひか
)
れる
165
曇
(
くも
)
りなき
身体
(
からたま
)
もちていたづくと
166
宣
(
の
)
らす
言葉
(
ことば
)
の
恨
(
うら
)
めしきかな
167
生命
(
いのち
)
まで
君
(
きみ
)
に
捧
(
ささ
)
げし
乙女子
(
をとめご
)
を
168
憐
(
あは
)
れみ
給
(
たま
)
ふ
心
(
こころ
)
まさずや
169
君
(
きみ
)
はいま
遠
(
とほ
)
く
波
(
なみ
)
の
秀
(
ほ
)
ふみながら
170
御国
(
みくに
)
にかへらす
心
(
こころ
)
ならずや
171
よしやよしこの
島ケ根
(
しまがね
)
をさかるとも
172
必
(
かなら
)
ず
吾
(
われ
)
を
伴
(
ともな
)
ひ
給
(
たま
)
はれ
173
竜神
(
たつがみ
)
のいやしき
身体
(
からたま
)
もちながら
174
君
(
きみ
)
を
恋
(
こ
)
ふるははづかしきかも
175
恥
(
はづ
)
かしき
思
(
おも
)
ひを
捨
(
す
)
てて
恋
(
こ
)
ふしさと
176
かなしさ
故
(
ゆゑ
)
に
君
(
きみ
)
につき
添
(
そ
)
ふ
177
百津桂
(
ゆつかつら
)
繁
(
しげ
)
れる
森
(
もり
)
は
人目
(
ひとめ
)
なし
178
いやいねませよ
草
(
くさ
)
の
褥
(
しとね
)
に
179
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
に
立
(
た
)
たせる
君
(
きみ
)
ならば
180
露
(
つゆ
)
の
枕
(
まくら
)
もいとひ
給
(
たま
)
はじ
181
この
森
(
もり
)
の
木
(
き
)
の
根
(
ね
)
を
枕
(
まくら
)
になよ
草
(
ぐさ
)
を
182
褥
(
しとね
)
となして
天国
(
みくに
)
にあそばむ』
183
艶男
(
あでやか
)
は、
184
燕子花
(
かきつばた
)
の
猛烈
(
まうれつ
)
なる
恋愛心
(
れんあいしん
)
と、
185
押
(
お
)
しの
強
(
つよ
)
きその
振舞
(
ふるま
)
ひに
征服
(
せいふく
)
され、
186
遂
(
つひ
)
に
草枕
(
くさまくら
)
の
夢
(
ゆめ
)
を
結
(
むす
)
ぶこととはなりぬ。
187
これより
燕子花
(
かきつばた
)
は
七乙女
(
ななをとめ
)
の
目
(
め
)
も
怖
(
お
)
ぢず、
188
公然
(
こうぜん
)
と
艶男
(
あでやか
)
の
寝殿
(
やすど
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
起臥
(
きぐわ
)
し、
189
夫
(
をつと
)
の
歓心
(
くわんしん
)
を
購
(
か
)
ふべく、
190
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
り
身
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り、
191
まめまめしく
仕
(
つか
)
へける。
192
艶男
(
あでやか
)
は
朝庭
(
あさには
)
に
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で、
193
剣
(
つるぎ
)
の
池
(
いけ
)
に
面
(
おも
)
を
濯
(
すす
)
ぎながら、
194
昨日
(
きのふ
)
のことなど
思
(
おも
)
ひ
出
(
い
)
で、
195
述懐
(
じゆつくわい
)
を
歌
(
うた
)
ふ。
196
『ああ
恥
(
はづ
)
かしや
情
(
なさけ
)
なや
197
千引
(
ちびき
)
の
岩
(
いは
)
と
固
(
かた
)
まりし
198
大和男
(
やまとを
)
の
子
(
こ
)
の
魂
(
たましひ
)
を
199
うち
砕
(
くだ
)
かれてなよ
草
(
ぐさ
)
の
200
生
(
お
)
ふるがままに
任
(
まか
)
せたり
201
女
(
をんな
)
の
強
(
つよ
)
き
魂
(
たましひ
)
は
202
巌
(
いはほ
)
も
射
(
い
)
ぬく
桑
(
くは
)
の
弓
(
ゆみ
)
203
弥猛心
(
やたけごころ
)
のとどくまで
204
貫
(
つらぬ
)
き
通
(
とほ
)
す
燕子花
(
かきつばた
)
205
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
射向
(
いむか
)
ひに
206
吾
(
われ
)
はもろくも
破
(
やぶ
)
れけり
207
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
も
許
(
ゆる
)
しませ
208
竜神
(
たつがみ
)
乙女
(
をとめ
)
と
言
(
い
)
ひながら
209
獣
(
けもの
)
の
姿
(
すがた
)
にさまよへる
210
島
(
しま
)
の
乙女
(
をとめ
)
と
嫁
(
とつ
)
ぎたる
211
わが
身
(
み
)
の
罪
(
つみ
)
ぞおそろしき
212
ああ
詮
(
せん
)
もなし
詮
(
せん
)
もなし
213
斯
(
か
)
くまで
弱
(
よわ
)
き
心
(
こころ
)
かと
214
吾
(
われ
)
とわが
身
(
み
)
をせめれども
215
最早
(
もはや
)
破
(
やぶ
)
れの
弓
(
ゆみ
)
の
的
(
まと
)
216
貫
(
つらぬ
)
く
術
(
すべ
)
も
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
217
浮
(
う
)
きつ
沈
(
しづ
)
みつ
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
を
218
ここに
捨
(
す
)
つるかあさましや
219
これを
思
(
おも
)
へば
麗子
(
うららか
)
の
220
姫
(
ひめ
)
もさぞかし
苦
(
くる
)
しからむ
221
国
(
くに
)
の
王
(
こきし
)
と
言
(
い
)
ひながら
222
半
(
なか
)
ば
獣
(
けもの
)
の
夫
(
つま
)
をもつ
223
如何
(
いか
)
に
憂
(
う
)
き
世
(
よ
)
を
過
(
すご
)
すらむ
224
吾
(
われ
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
よ
225
獣
(
けもの
)
に
近
(
ちか
)
き
乙女子
(
をとめご
)
と
226
枕
(
まくら
)
並
(
なら
)
ぶる
恥
(
はづ
)
かしさ
227
憐
(
あは
)
れみ
給
(
たま
)
へ
厳御霊
(
いづみたま
)
228
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
229
心
(
こころ
)
恥
(
は
)
ぢらひ
宣
(
の
)
り
奉
(
まつ
)
る
230
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
231
わが
言霊
(
ことたま
)
に
力
(
ちから
)
あれ
232
わが
言霊
(
ことたま
)
に
光
(
ひかり
)
あれ。
233
わが
宣
(
の
)
らむ
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さち
)
はひに
234
乙女
(
をとめ
)
を
全
(
また
)
き
人
(
ひと
)
とせよかし
235
わが
肌
(
はだ
)
に
添
(
そ
)
へる
乙女
(
をとめ
)
の
優姿
(
やさすがた
)
236
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
となれ
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
となれ
237
紫
(
むらさき
)
に
匂
(
にほ
)
へる
妻
(
つま
)
の
燕子花
(
かきつばた
)
238
まことの
人
(
ひと
)
と
現
(
あ
)
れさせ
給
(
たま
)
へ
239
一
(
ひと
)
二
(
ふた
)
三
(
み
)
四
(
よ
)
五
(
いつ
)
六
(
むゆ
)
七
(
なな
)
八
(
や
)
九
(
ここの
)
十
(
たり
)
240
百千万
(
ももちよろづ
)
の
神
(
かみ
)
、
憐
(
あは
)
れみ
給
(
たま
)
へ、
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へ』
241
斯
(
か
)
く
七日
(
なぬか
)
七夜
(
ななよ
)
間断
(
かんだん
)
なく
艶男
(
あでやか
)
が
宣
(
の
)
れる
言霊
(
ことたま
)
に、
242
不思議
(
ふしぎ
)
や
燕子花
(
かきつばた
)
の
全体
(
ぜんたい
)
忽
(
たちま
)
ち
人身
(
じんしん
)
と
変
(
へん
)
じ、
243
荒々
(
あらあら
)
しき
太刀膚
(
たちはだ
)
の
影
(
かげ
)
もなく、
244
全身
(
ぜんしん
)
餅
(
もち
)
の
如
(
ごと
)
く
膚
(
はだ
)
細
(
こま
)
やかに
全
(
まつた
)
く
人身
(
じんしん
)
と
生
(
うま
)
れ
変
(
かは
)
りける。
245
艶男
(
あでやか
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
246
『ありがたし
生言霊
(
いくことたま
)
の
幸
(
さち
)
はひに
247
乙女
(
をとめ
)
は
玉
(
たま
)
の
膚
(
はだへ
)
となりぬる
248
栲綱
(
たくづぬ
)
の
白
(
しろ
)
きたたむき
淡雪
(
あはゆき
)
の
249
若
(
わか
)
やぐ
膚
(
はだへ
)
となりにけるかも』
250
燕子花
(
かきつばた
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
251
『わが
君
(
きみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
露
(
つゆ
)
に
清
(
きよ
)
められ
252
わが
太刀膚
(
たちはだ
)
は
失
(
う
)
せにけらしな
253
斯
(
か
)
くならば
最早
(
もはや
)
恥
(
は
)
づべきこともなし
254
君
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へて
御子
(
みこ
)
生
(
う
)
まむかも
255
ありがたし
穢
(
けが
)
れし
吾
(
われ
)
の
身体
(
からたま
)
は
256
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
人
(
ひと
)
となりぬる』
257
(
昭和九・七・一八
旧六・七
於関東別院南風閣
内崎照代
謹録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 瀑下の乙女
(B)
(N)
鰐の背 >>>
霊界物語
>
第79巻
> 第2篇 竜宮風景 > 第12章 樹下の夢
Tweet
ロシアのプーチン大統領が霊界物語に予言されていた!?<絶賛発売中>
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【12 樹下の夢|第79巻(午の巻)|霊界物語/rm7912】
合言葉「みろく」を入力して下さい→