霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第79巻(午の巻)
序文
総説
第1篇 竜の島根
01 湖中の怪
〔1982〕
02 愛の追跡
〔1983〕
03 離れ島
〔1984〕
04 救ひの船
〔1985〕
05 湖畔の遊び
〔1986〕
06 再会
〔1987〕
第2篇 竜宮風景
07 相聞(一)
〔1988〕
08 相聞(二)
〔1989〕
09 祝賀の宴(一)
〔1990〕
10 祝賀の宴(二)
〔1991〕
11 瀑下の乙女
〔1992〕
12 樹下の夢
〔1993〕
13 鰐の背
〔1994〕
14 再生の歓び
〔1995〕
15 宴遊会
〔1996〕
第3篇 伊吹の山颪
16 共鳴の庭
〔1997〕
17 還元竜神
〔1998〕
18 言霊の幸
〔1999〕
19 大井の淵
〔2000〕
20 産の悩み
〔2001〕
21 汀の歎き
〔2002〕
22 天変地妖
〔2003〕
23 二名の島
〔2004〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第79巻
> 第2篇 竜宮風景 > 第15章 宴遊会
<<< 再生の歓び
(B)
(N)
共鳴の庭 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一五章
宴遊会
(
えんいうくわい
)
〔一九九六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻
篇:
第2篇 竜宮風景
よみ(新仮名遣い):
りゅうぐうふうけい
章:
第15章 宴遊会
よみ(新仮名遣い):
えんゆうかい
通し章番号:
1996
口述日:
1934(昭和9)年07月18日(旧06月7日)
口述場所:
関東別院南風閣
筆録者:
白石恵子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1934(昭和9)年10月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
大御祖の神夫婦は、息子の艶男が妻を伴って竜の島根から無事に帰ってきたことを喜び、多くの国津神を招いて祝賀の宴を開いた。山神彦・川神姫は、息子の帰還に喜びの歌を歌った。
祝宴は簡単に済まされ、おのおのは思い思いに河辺伝いに庭園を逍遥することになった。艶男は栗毛の駒にまたがり、燕子花は白馬にまたがり、川辺に咲き乱れた山吹の花をめでつつ、美しい水上山の景色を称え、二人の絆を確かめる歌を歌った。
すると、御祖の神に仕える重臣たち、岩ケ音、真砂、白砂、水音、瀬音の5人は二人のところへかけより、おのおの祝歌を歌った。
こうして宴席は閉じられ、日は西山に傾き黄昏があたりを包んだ。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7915
愛善世界社版:
八幡書店版:
第14輯 242頁
修補版:
校定版:
295頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
大御祖
(
おほみおや
)
の
神
(
かみ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は、
002
艶男
(
あでやか
)
が
妻
(
つま
)
まで
率
(
ひき
)
ゐて、
003
竜
(
たつ
)
の
島根
(
しまね
)
より
恙
(
つつが
)
なく
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
りしを
喜
(
よろこ
)
び、
004
数多
(
あまた
)
の
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
を
呼
(
よ
)
び
集
(
つど
)
へて、
005
ここに
祝賀
(
しゆくが
)
の
宴
(
えん
)
を
開
(
ひら
)
く
事
(
こと
)
とはなりぬ。
006
水上山
(
みなかみやま
)
の
清所
(
すがど
)
には
八尋殿
(
やひろどの
)
数多
(
あまた
)
建
(
た
)
てられ、
007
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
たち
)
はここに
国
(
くに
)
の
政治
(
まつりごと
)
を、
008
はつはつながら
執
(
と
)
り
行
(
おこな
)
ひ
居
(
ゐ
)
たりき。
009
御祖
(
みおや
)
の
神
(
かみ
)
の
四天王
(
してんわう
)
と
仕
(
つか
)
へたる
神
(
かみ
)
に、
010
真砂
(
まさご
)
、
011
白砂
(
しらさご
)
、
012
岩ケ根
(
いはがね
)
、
013
水音
(
みなおと
)
、
014
瀬音
(
せおと
)
の
五柱
(
いつはしら
)
あり、
015
中
(
なか
)
に
岩ケ根
(
いはがね
)
は
総
(
すべ
)
ての
政治
(
まつりごと
)
を
総轄
(
そうかつ
)
し、
016
その
権威
(
けんゐ
)
御祖
(
みおや
)
の
神
(
かみ
)
を
圧
(
あつ
)
するばかりけり。
017
水上山
(
みなかみやま
)
の
聖地
(
せいち
)
は、
018
麓
(
ふもと
)
を
流
(
なが
)
るる
大井川
(
おほゐがは
)
を
広
(
ひろ
)
く
取
(
と
)
り
込
(
こ
)
み、
019
方一里
(
はういちり
)
に
余
(
あま
)
る
庭園
(
ていゑん
)
なりける。
020
茲
(
ここ
)
に
神々
(
かみがみ
)
は
艶男
(
あでやか
)
の
御子
(
みこ
)
の
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
れるを
喜
(
よろこ
)
びて、
021
各自
(
おのもおのも
)
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ひ、
022
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
の
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
ひしれて、
023
天地
(
てんち
)
革新
(
かくしん
)
の
気
(
き
)
四方
(
よも
)
に
漂
(
ただよ
)
ふ。
024
山神彦
(
やまがみひこ
)
は
今日
(
けふ
)
の
喜
(
よろこ
)
びを
祝
(
しゆく
)
すべく、
025
花園
(
はなぞの
)
をさまよひながら
歌
(
うた
)
ふ。
026
『
一度
(
ひとたび
)
は
死
(
し
)
なまく
思
(
おも
)
ひし
老
(
おい
)
の
身
(
み
)
も
027
蘇
(
よみがへ
)
りたり
艶男
(
あでやか
)
に
会
(
あ
)
ひて
028
艶男
(
あでやか
)
は
帰
(
かへ
)
れど
妹
(
いもうと
)
の
麗子
(
うららか
)
は
029
竜
(
たつ
)
の
島根
(
しまね
)
にあるは
悲
(
かな
)
しき
030
待
(
ま
)
ちわびしその
甲斐
(
かひ
)
ありて
嬉
(
うれ
)
しくも
031
今日
(
けふ
)
はわが
子
(
こ
)
の
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
るかな
032
水上山
(
みなかみやま
)
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
は
晴
(
は
)
れて
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
033
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
る
今日
(
けふ
)
ぞめでたき
034
何
(
なに
)
もかもよみがへりたる
心地
(
ここち
)
して
035
生
(
い
)
きの
生命
(
いのち
)
の
栄
(
さか
)
えを
思
(
おも
)
ふ
036
葭原
(
よしはら
)
の
国
(
くに
)
のかたへの
浦水
(
うらみ
)
の
里
(
さと
)
に
037
われは
久
(
ひさ
)
しく
年
(
とし
)
ふりにけり
038
吾
(
わが
)
父
(
ちち
)
のみあとを
継
(
つ
)
ぎて
八十年
(
やそとせ
)
を
039
国
(
くに
)
の
司
(
つかさ
)
と
過
(
す
)
ぎにけるかも
040
艶男
(
あでやか
)
の
御子
(
みこ
)
の
帰
(
かへ
)
りし
今日
(
けふ
)
よりは
041
浦水
(
うらみ
)
の
里
(
さと
)
も
安
(
やす
)
く
栄
(
さか
)
えむ
042
地底
(
ちそこ
)
より
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
心地
(
ここち
)
して
043
今日
(
けふ
)
の
宴
(
うたげ
)
にあひにけらしな
044
妻
(
つま
)
も
老
(
お
)
いわれも
老
(
お
)
いたり
今日
(
けふ
)
よりは
045
わが
子
(
こ
)
を
力
(
ちから
)
に
余世
(
よせい
)
を
送
(
おく
)
らむ』
046
川神姫
(
かはかみひめ
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
047
『
例
(
ためし
)
なき
今日
(
けふ
)
の
喜
(
よろこ
)
びにあふ
吾
(
われ
)
は
048
三十年
(
みそとせ
)
ばかり
若返
(
わかがへ
)
りにけり
049
今日
(
けふ
)
までは
悩
(
なや
)
み
苦
(
くる
)
しみ
疲
(
つか
)
れはて
050
吾
(
わが
)
身
(
み
)
死
(
し
)
なまくなりにけらしな
051
広庭
(
ひろには
)
に
藤波
(
ふぢなみ
)
かをり
山吹
(
やまぶき
)
匂
(
にほ
)
ふ
052
紫色
(
むらさきいろ
)
なすかきつばた
咲
(
さ
)
く』
053
先
(
ま
)
づ
祝賀
(
しゆくが
)
の
式
(
しき
)
は
簡単
(
かんたん
)
にすまされ、
054
各自
(
おのもおのも
)
思
(
おも
)
ひ
思
(
おも
)
ひに
大井川
(
おほゐがは
)
の
岸辺
(
きしべ
)
を
伝
(
つた
)
ひて、
055
庭園
(
ていゑん
)
を
逍遥
(
せうえう
)
する
事
(
こと
)
となりぬ。
056
艶男
(
あでやか
)
は
粟毛
(
くりげ
)
の
駒
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
り、
057
燕子花
(
かきつばた
)
は
白馬
(
はくば
)
に
跨
(
またが
)
り、
058
川
(
かは
)
の
辺
(
べ
)
を
逍遥
(
せうえう
)
しながら、
059
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れたる
山吹
(
やまぶき
)
の
花
(
はな
)
を
愛
(
め
)
でつつ
歌
(
うた
)
ふ。
060
艶男
(
あでやか
)
の
歌
(
うた
)
。
061
『
蛙
(
かはず
)
なく
大井
(
おほゐ
)
の
川
(
かは
)
の
底
(
そこ
)
清
(
きよ
)
く
062
黄金
(
こがね
)
に
映
(
は
)
ゆる
山吹
(
やまぶき
)
の
花
(
はな
)
063
大井川
(
おほゐがは
)
岸
(
きし
)
に
匂
(
にほ
)
へる
山吹
(
やまぶき
)
は
064
川
(
かは
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
に
水底
(
みそこ
)
にさゆれつ
065
艶人
(
あでびと
)
と
共
(
とも
)
に
手折
(
たを
)
らむ
蛙
(
かはず
)
鳴
(
な
)
く
066
大井川
(
おほゐかは
)
辺
(
べ
)
の
山吹
(
やまぶき
)
の
花
(
はな
)
067
雨蛙
(
あまがへる
)
惜
(
を
)
しみて
鳴
(
な
)
けど
山吹
(
やまぶき
)
の
068
花
(
はな
)
はすげなく
川風
(
かはかぜ
)
に
散
(
ち
)
る』
069
燕子花
(
かきつばた
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
070
『
山吹
(
やまぶき
)
の
花
(
はな
)
の
盛
(
さか
)
りを
眺
(
なが
)
めつつ
071
大井
(
おほゐ
)
の
里
(
さと
)
はよしと
思
(
おも
)
へり
072
川水
(
かはみづ
)
に
蛙
(
かはず
)
鳴
(
な
)
くなりうべしこそ
073
岸
(
きし
)
の
山吹
(
やまぶき
)
今
(
いま
)
盛
(
さか
)
りなり
074
春
(
はる
)
深
(
ふか
)
み
大井
(
おほゐ
)
の
川
(
かは
)
の
水
(
みづ
)
ぬるみ
075
ゆたにうつろふ
水底
(
みそこ
)
の
山吹
(
やまぶき
)
』
076
艶男
(
あでやか
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
077
『
駒
(
こま
)
とめて
暫
(
しば
)
し
眺
(
なが
)
めむ
大井川
(
おほゐがは
)
078
岸
(
きし
)
に
匂
(
にほ
)
へる
盛
(
さか
)
りの
山吹
(
やまぶき
)
を
079
山川
(
やまかは
)
の
岩
(
いは
)
打
(
う
)
つ
水
(
みづ
)
の
瀬
(
せ
)
を
速
(
はや
)
み
080
浮
(
う
)
きつ
沈
(
しづ
)
みつ
山吹
(
やまぶき
)
流
(
なが
)
るる
081
わが
庭
(
には
)
を
流
(
なが
)
るる
川
(
かは
)
の
汀辺
(
みぎはべ
)
に
082
咲
(
さ
)
く
山吹
(
やまぶき
)
は
清
(
すが
)
しかりけり
083
川
(
かは
)
の
辺
(
べ
)
の
春
(
はる
)
の
暮
(
く
)
れこそあはれなれ
084
わが
妹
(
いも
)
に
似
(
に
)
し
山吹
(
やまぶき
)
萎
(
しを
)
れつ
085
山吹
(
やまぶき
)
は
水底
(
みそこ
)
にさへも
咲
(
さ
)
きて
居
(
を
)
り
086
心
(
こころ
)
して
飲
(
の
)
めわが
乗
(
の
)
る
駿馬
(
はやこま
)
087
駒
(
こま
)
いさむ
足
(
あし
)
の
響
(
ひび
)
きに
山吹
(
やまぶき
)
の
088
花
(
はな
)
は
果敢
(
はか
)
なく
散
(
ち
)
らむとするも
089
大井川
(
おほゐがは
)
霞
(
かすみ
)
ながれて
八重
(
やへ
)
に
咲
(
さ
)
く
090
水上
(
みなかみ
)
山吹
(
やまぶき
)
水
(
みづ
)
に
写
(
うつ
)
れり
091
駿馬
(
はやこま
)
に
水飼
(
みづか
)
ふ
岸
(
きし
)
をふさぎつつ
092
岸
(
きし
)
の
山吹
(
やまぶき
)
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れたり』
093
二人
(
ふたり
)
は
山吹
(
やまぶき
)
の
川辺
(
かはべ
)
を
後
(
あと
)
に、
094
藤波
(
ふぢなみ
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
方
(
はう
)
へと
駒
(
こま
)
を
進
(
すす
)
め、
095
馬上
(
ばじやう
)
より
艶男
(
あでやか
)
はまた
豊
(
ゆた
)
かに
歌
(
うた
)
ふ。
096
『
万世
(
よろづよ
)
のかたみにせむとわが
植
(
う
)
ゑし
097
藤波
(
ふぢなみ
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
き
出
(
い
)
でにけり
098
水上山
(
みなかみやま
)
麓
(
ふもと
)
に
匂
(
にほ
)
ふ
藤波
(
ふぢなみ
)
の
099
花
(
はな
)
のすがたは
汝
(
なれ
)
に
似
(
に
)
しかも
100
藤波
(
ふぢなみ
)
の
花
(
はな
)
の
紫
(
むらさき
)
見
(
み
)
つつ
思
(
おも
)
ふ
101
汝
(
なれ
)
が
色
(
いろ
)
かも
紫
(
むらさき
)
にして
102
紫
(
むらさき
)
の
色
(
いろ
)
深
(
ふか
)
ければ
藤波
(
ふぢなみ
)
の
103
花
(
はな
)
はさながら
燕子花
(
かきつばた
)
に
似
(
に
)
たるも
104
濡
(
ぬ
)
るる
身
(
み
)
は
楽
(
たの
)
しかりけり
春雨
(
はるさめ
)
に
105
色
(
いろ
)
ます
汝
(
なれ
)
はかきつばたなる
106
大井川
(
おほゐがは
)
の
向
(
むか
)
つ
岸辺
(
きしべ
)
に
咲
(
さ
)
く
藤
(
ふぢ
)
も
107
匂
(
にほ
)
ひはわれを
隔
(
へだ
)
てざりけり』
108
燕子花
(
かきつばた
)
は
足下
(
あしもと
)
に
匂
(
にほ
)
ふ
燕子花
(
かきつばた
)
の
花
(
はな
)
を
見
(
み
)
て、
109
しとやかに
歌
(
うた
)
ふ。
110
『かきつばた
匂
(
にほ
)
へる
庭
(
には
)
に
君
(
きみ
)
と
居
(
ゐ
)
て
111
思
(
おも
)
ふは
竜
(
たつ
)
の
島根
(
しまね
)
なりけり
112
かきつばた
匂
(
にほ
)
へる
庭
(
には
)
に
藤波
(
ふぢなみ
)
の
113
花
(
はな
)
をし
見
(
み
)
れば
春
(
はる
)
は
深
(
ふか
)
めり
114
ここに
来
(
き
)
て
思
(
おも
)
はぬ
恥
(
はぢ
)
をかきつばた
115
わが
面
(
おも
)
の
色
(
いろ
)
赤
(
あか
)
らみにけり
116
父母
(
ちちはは
)
に
清
(
きよ
)
く
仕
(
つか
)
へむかきつばた
117
君
(
きみ
)
の
政治
(
まつり
)
をあななひ
奉
(
まつ
)
りて
118
山
(
やま
)
も
川
(
かは
)
もいたく
変
(
かは
)
れる
此
(
この
)
園
(
その
)
に
119
君
(
きみ
)
と
立
(
た
)
ち
居
(
ゐ
)
て
栄
(
さか
)
えをおもふ
120
わが
駒
(
こま
)
は
足掻
(
あが
)
きしてをり
向
(
むか
)
つ
岸
(
きし
)
に
121
乱
(
みだ
)
るる
花
(
はな
)
を
慕
(
した
)
ふなるらむ
122
大井川
(
おほゐがは
)
駒
(
こま
)
に
渡
(
わた
)
りて
向
(
むか
)
つ
岸
(
きし
)
の
123
花
(
はな
)
に
酔
(
よ
)
はむも
楽
(
たの
)
しからずや
124
水
(
みづ
)
ぬるむ
春
(
はる
)
の
大井
(
おほゐ
)
の
川
(
かは
)
の
瀬
(
せ
)
を
125
駒
(
こま
)
も
勇
(
いさ
)
みて
渡
(
わた
)
るなるらむ』
126
艶男
(
あでやか
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
127
『
思
(
おも
)
はざる
竜
(
たつ
)
の
島根
(
しまね
)
に
渡
(
わた
)
り
行
(
ゆ
)
きて
128
思
(
おも
)
はぬ
汝
(
なれ
)
を
得
(
え
)
たるわれ
哉
(
かな
)
129
玉椿
(
たまつばき
)
の
八千代
(
やちよ
)
を
契
(
ちぎ
)
る
恋仲
(
こひなか
)
を
130
祝
(
ほ
)
ぎて
匂
(
にほ
)
ふか
紅椿花
(
べにつばきばな
)
131
紅椿
(
べにつばき
)
一枝
(
ひとえ
)
手折
(
たを
)
りて
床
(
とこ
)
の
辺
(
べ
)
に
132
かざして
一夜
(
いちや
)
を
寝
(
い
)
ねむとぞ
思
(
おも
)
ふ
133
玉
(
たま
)
の
肌
(
はだ
)
に
抱
(
いだ
)
かるる
身
(
み
)
の
楽
(
たの
)
しさを
134
思
(
おも
)
へば
春
(
はる
)
の
心
(
こころ
)
ただよふ』
135
かかる
所
(
ところ
)
へ、
136
岩ケ音
(
いはがね
)
、
137
真砂
(
まさご
)
、
138
白砂
(
しらさご
)
、
139
水音
(
みなおと
)
、
140
瀬音
(
せおと
)
の
五柱
(
いつはしら
)
は、
141
駒
(
こま
)
をはやめて
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
り、
142
岩ケ根
(
いはがね
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
143
『わが
君
(
きみ
)
の
御姿
(
みすがた
)
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
ゆ
透
(
すか
)
し
見
(
み
)
て
144
われも
遊
(
あそ
)
ぶと
急
(
いそ
)
ぎ
来
(
き
)
にけり
145
二柱
(
ふたはしら
)
楽
(
たの
)
しき
仲
(
なか
)
をさまたぐる
146
われを
許
(
ゆる
)
せよ
礼
(
ゐや
)
なき
吾
(
われ
)
を
147
大井川
(
おほゐがは
)
速瀬
(
はやせ
)
渡
(
わた
)
りて
今
(
いま
)
ここに
148
駒
(
こま
)
をうたせる
君
(
きみ
)
ぞ
勇
(
いさ
)
まし
149
われは
今
(
いま
)
宴
(
うたげ
)
の
神酒
(
みき
)
に
酔
(
よ
)
ひつれど
150
たしなみ
心
(
ごころ
)
忘
(
わす
)
れざりけり
151
岩ケ根
(
いはがね
)
をかみて
流
(
なが
)
るる
川水
(
かはみづ
)
の
152
しぶきは
玉
(
たま
)
と
散
(
ち
)
りて
砕
(
くだ
)
けつ
153
兎
(
と
)
にもあれ
角
(
かく
)
にもあれや
御館
(
みやかた
)
の
154
雲霧
(
くもきり
)
はれて
川水
(
かはみづ
)
清
(
すが
)
し
155
御館
(
みやかた
)
を
深
(
ふか
)
く
包
(
つつ
)
みしなげかひの
156
雲
(
くも
)
は
散
(
ち
)
りたり
霧
(
きり
)
は
晴
(
は
)
れたり
157
あな
尊
(
たふと
)
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
幸
(
さち
)
深
(
ふか
)
く
158
永久
(
とは
)
に
流
(
なが
)
るる
清水
(
しみづ
)
真清水
(
ましみづ
)
』
159
艶男
(
あでやか
)
はこれに
答
(
こた
)
へて、
160
『わが
行
(
ゆ
)
きし
竜
(
たつ
)
の
島根
(
しまね
)
に
比
(
くら
)
ぶれば
161
此
(
この
)
花園
(
はなぞの
)
は
清
(
すが
)
しかりけり
162
竜神
(
たつがみ
)
の
細乙女
(
くはしをとめ
)
に
囲
(
かこ
)
まれて
163
われは
思
(
おも
)
はぬ
夢
(
ゆめ
)
になやみし
164
悩
(
なや
)
みてし
心
(
こころ
)
の
雲霧
(
くもきり
)
はれわたり
165
今
(
いま
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
水音
(
みなおと
)
を
聞
(
き
)
く
166
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
もろもろ
伊寄
(
いよ
)
り
集
(
つど
)
ひ
来
(
き
)
て
167
われを
寿
(
ことほ
)
ぐ
今日
(
けふ
)
ぞ
嬉
(
うれ
)
しき』
168
燕子花
(
かきつばた
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
169
『わが
駒
(
こま
)
は
嘶
(
いなな
)
きそめぬ
波
(
なみ
)
の
上
(
へ
)
に
170
そだちしわれに
語
(
かた
)
らむとして
171
百神
(
ももがみ
)
の
強
(
つよ
)
き
力
(
ちから
)
に
守
(
まも
)
られて
172
われは
御国
(
みくに
)
に
仕
(
つか
)
へむとぞ
思
(
おも
)
ふ
173
よしやよしわが
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
は
亡
(
う
)
するとも
174
此
(
この
)
神苑
(
かみぞの
)
ははなれざるべし』
175
真砂
(
まさご
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
176
『
水
(
みづ
)
清
(
きよ
)
く
流
(
なが
)
るる
大井
(
おほゐ
)
の
川波
(
かはなみ
)
は
177
底
(
そこ
)
の
真砂
(
まさご
)
も
見
(
み
)
え
透
(
す
)
きにけり
178
わが
君
(
きみ
)
に
長
(
なが
)
く
仕
(
つか
)
へて
今日
(
けふ
)
の
日
(
ひ
)
の
179
祝
(
いは
)
ひの
蓆
(
むしろ
)
にあふぞ
嬉
(
うれ
)
しき
180
永久
(
とこしへ
)
に
流
(
なが
)
るる
大井
(
おほゐ
)
の
川水
(
かはみづ
)
は
181
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
ら
)
の
生命
(
いのち
)
なりけり
182
艶男
(
あでやか
)
の
君
(
きみ
)
にまみえて
嬉
(
うれ
)
しけれど
183
なほ
恨
(
うら
)
めしき
麗子
(
うららか
)
の
君
(
きみ
)
よ
184
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
はうららに
照
(
て
)
れど
姫御子
(
ひめみこ
)
の
185
清
(
すが
)
しきかげを
見
(
み
)
ぬぞ
淋
(
さび
)
しき
186
さりながら
天地
(
あめつち
)
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
けたる
187
心
(
こころ
)
いだきてわれよみがへる』
188
白砂
(
しらさご
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
189
『
如何
(
いか
)
ならむ
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
かしら
砂
(
さご
)
の
190
浦水
(
うらみ
)
の
里
(
さと
)
に
姫
(
ひめ
)
は
来
(
き
)
ませり
191
燕子花
(
かきつばた
)
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
のよそほひは
192
水
(
みづ
)
の
鏡
(
かがみ
)
にうつりて
清
(
すが
)
し
193
紫
(
むらさき
)
の
御衣
(
みけし
)
まとひて
駒
(
こま
)
の
背
(
せ
)
に
194
跨
(
またが
)
り
給
(
たま
)
ふあはれ
姫神
(
ひめがみ
)
よ
195
百神
(
ももがみ
)
は
勇
(
いさ
)
みつどひて
今日
(
けふ
)
の
日
(
ひ
)
を
196
常世
(
とこよ
)
もがもと
祈
(
いの
)
りけるかな』
197
水音
(
みなおと
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
198
『
大井川
(
おほゐがは
)
岩
(
いは
)
にくだくる
水音
(
みなおと
)
は
199
君
(
きみ
)
が
枕
(
まくら
)
に
響
(
ひび
)
きこそすれ
200
大殿
(
おほとの
)
の
影
(
かげ
)
をうつして
川水
(
かはみづ
)
は
201
永久
(
とは
)
に
流
(
なが
)
るる
清
(
すが
)
しき
里
(
さと
)
なり
202
永久
(
とこしへ
)
に
浦水
(
うらみ
)
の
里
(
さと
)
にましまして
203
われらが
幸
(
さち
)
を
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
204
川
(
かは
)
の
辺
(
べ
)
に
咲
(
さ
)
く
山吹
(
やまぶき
)
のかげ
見
(
み
)
れば
205
春
(
はる
)
はいよいよ
深
(
ふか
)
みたるかも
206
山吹
(
やまぶき
)
の
花
(
はな
)
は
咲
(
さ
)
けども
実
(
みの
)
らねば
207
姫
(
ひめ
)
の
為
(
ため
)
には
手折
(
たを
)
らじと
思
(
おも
)
ふ
208
藤波
(
ふぢなみ
)
の
花
(
はな
)
散
(
ち
)
るあとにいや
固
(
かた
)
き
209
豆
(
まめ
)
は
実
(
みの
)
りて
御子
(
みこ
)
を
生
(
う
)
むなり
210
まめやかな
御子
(
みこ
)
を
生
(
う
)
まして
此
(
この
)
里
(
さと
)
の
211
永久
(
とは
)
の
栄
(
さか
)
えを
来
(
きた
)
させ
給
(
たま
)
へ』
212
燕子花
(
かきつばた
)
はこれに
答
(
こた
)
へて、
213
『
水音
(
みなおと
)
の
御言
(
みこと
)
うべなり
山吹
(
やまぶき
)
の
214
花
(
はな
)
は
思
(
おも
)
はじ
白藤
(
しらふぢ
)
めでつつ
215
白藤
(
しらふぢ
)
の
花
(
はな
)
も
匂
(
にほ
)
へり
紫
(
むらさき
)
の
216
藤
(
ふぢ
)
も
匂
(
にほ
)
へりうましき
川
(
かは
)
の
辺
(
べ
)
217
かきつばた
汀
(
みぎは
)
に
咲
(
さ
)
けど
何故
(
なにゆゑ
)
か
218
あそぶ
蝶々
(
てふてふ
)
なきが
淋
(
さび
)
しき
219
蝶々
(
てふてふ
)
はわが
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
の
朝宵
(
あさよひ
)
に
220
われをかばひていつくしみますも』
221
水音
(
みなおと
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
222
『めでたかる
君
(
きみ
)
の
言葉
(
ことば
)
にあてられて
223
われ
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
もつきはてにけり
224
春
(
はる
)
はまだ
残
(
のこ
)
れど
君
(
きみ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
に
225
わが
身体
(
からたま
)
はあつくなりけり』
226
瀬音
(
せおと
)
は
歌
(
うた
)
ふ。
227
『
待
(
ま
)
ちわびし
艶男
(
あでやか
)
の
君
(
きみ
)
は
波
(
なみ
)
の
秀
(
ほ
)
を
228
踏
(
ふ
)
みて
嬉
(
うれ
)
しく
帰
(
かへ
)
りましけり
229
大井川
(
おほゐがは
)
水瀬
(
みなせ
)
の
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
きながら
230
もしや
君
(
きみ
)
かと
待
(
ま
)
ちわびしはや
231
水上
(
みなかみ
)
の
山
(
やま
)
に
仕
(
つか
)
へて
幾年
(
いくとせ
)
を
232
此
(
この
)
川水
(
かはみづ
)
に
親
(
した
)
しみしはや
233
百千花
(
ももちばな
)
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れたる
広庭
(
ひろには
)
の
234
春
(
はる
)
の
眺
(
なが
)
めは
華
(
はな
)
やかなりけり
235
百千花
(
ももちばな
)
咲
(
さ
)
ける
神苑
(
みその
)
の
花
(
はな
)
として
236
君
(
きみ
)
は
川辺
(
かはべ
)
に
光
(
ひか
)
らせ
給
(
たま
)
へる』
237
斯
(
か
)
く
神々
(
かみがみ
)
は、
238
各自
(
おのもおのも
)
祝歌
(
しゆくか
)
を
歌
(
うた
)
ひ、
239
今日
(
けふ
)
のめでたき
宴席
(
えんせき
)
は
閉
(
と
)
ぢられた。
240
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
は
西山
(
せいざん
)
に
傾
(
かたむ
)
き、
241
黄昏
(
たそがれ
)
の
幕
(
まく
)
四辺
(
あたり
)
を
包
(
つつ
)
み、
242
夕烏
(
ゆふがらす
)
の
声
(
こゑ
)
高
(
たか
)
く
遠
(
とほ
)
く
聞
(
きこ
)
え
来
(
く
)
る。
243
(
昭和九・七・一八
旧六・七
於関東別院南風閣
白石恵子
謹録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 再生の歓び
(B)
(N)
共鳴の庭 >>>
霊界物語
>
第79巻
> 第2篇 竜宮風景 > 第15章 宴遊会
Tweet
絶賛発売中『超訳霊界物語2/出口王仁三郎の「身魂磨き」実践書/一人旅するスサノオの宣伝使たち』
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【15 宴遊会|第79巻(午の巻)|霊界物語/rm7915】
合言葉「みろく」を入力して下さい→