霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
×
設定
URL:
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
行間
ルビの表示


アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注[※]用語解説 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

脚注[*]編集用 [?][※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]

外字の外周色 [?]一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。[×閉じる]
現在のページには外字は使われていません

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。

発端(ほつたん)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:発端 よみ(新仮名遣い):ほったん 通し章番号:
口述日: 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1921(大正10)年12月30日
概要: 舞台:- あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
自分は明治三十一年旧二月九日、神使に伴われて丹波穴太の霊山高熊山に、一週間の霊的修行を終えた。
それより天眼通、天耳通、自他神通、天言通、宿命通の大要を心得し、今日あるように神明の教義を明らかにするに至るまでには、ものすごい波瀾と曲折があった。
自分はただ、開教後二十四年間のいきさつを、きわめて簡単に記憶より呼び起こして、その一端を示すにとどめる。
竜宮館には、変性男子の神系と、変性女子の神系と、二大系統が、歴然と区別されている。
変性男子:
変性男子は神政出現の予言・警告を発し、苦労を重ねて神示を伝達し、水をもって身魂の洗礼を施し、救世主の再生・再臨を待っておられたのである。
救世主に対面するまで、ほとんど七年の間、野に叫びつつあった変性男子の肉宮は、女体男霊である。
五十七歳で厳の御魂の神業に参加し、明治二十五年の正月元旦から同四十五年の正月元旦まで、満二十年の水洗礼で現世の汚濁した現界・神界に洗礼を施し、世界改造の神策を顕示した。
かの欧州大戦乱も、厳の御魂の神業発動の一端であり、世界の一大警告であった。
変性女子:
変性女子の肉宮は、瑞の御魂の神業に参加奉仕し、火をもって世界万民に洗礼を施すという神務を担っている。
明治三十一年の旧二月九日をもって神業に参加し、大正七年二月九日をもって、満二十年間の霊的神業をほとんど完成した。
物質万能主義、無神論、無霊魂説に心酔する体主霊従の現代も、やや覚醒の域に達し、神霊の実在を認識する者も次第に多くなってきたのは、神霊の偉大な神機発動の結果であり、決して人智・人力の致すところではない。
変性男子の肉宮は、神政開祖(ヨハネ)の神業に入り、二十七年間、神筆を揮って霊体両界の大改造を促進し、今は霊界に入っても、その神業を継続奉仕されつつあるのである。
変性女子は三十年間の神業に奉仕し、もって五六七神政の成就を待ち、世界を善導することにより、神明の徳に浴せしめる神業を担っている。
神業の参加以来、本年をもって二十三年になるが、残る七年間こそ、もっとも重大な任務遂行の難関である。
というのも、神諭には『三十年で身魂の立替立直しをいたすぞよ』言われているが、大正十一年の正月元旦が変性男子の神業成就三十年であり、大正十七年二月九日が、変性女子の神業成就三十年である。
水洗礼によって、霊界と現界の両界の改造することが三十年、これはヨハネ(変性男子)の奉仕すべき神業である。霊魂の改造が、前後三十年を要する、という意味である。また、三十年というのは大要を示されたのであり、奉仕者の身魂の磨かれ具合によっては、期間が変更されるのもやむをえない場合もあるのである。
神諭の「身魂」とは魂のみのことではなく、身が物質界、魂が霊魂、心性、神界等を指している。すべて宇宙は霊が元であり、体が末となっている。
物質的現界の改造を断行されるのは、国祖大国常立神であり、精神界・心霊界の改造を断行されるのは、豊国主神の神権である。
霊主体従の身魂=霊の本(ひのもと)の身魂:
天地の立法にかなった行動を好んで遂行しようとする。
常に天下公共のために心身をささげ、犠牲的行動をもって本懐とする。
至真、至善、至美、至直の大精神を発揮する。
救世の神業に奉仕する神や人の身魂。
体主霊従の身魂=自己愛智(ちしき)の身魂:
私利私欲にふける。
天地の神明を畏れない。
体欲を重んじる。
衣食住にのみ心を煩わす。
利によって集まり、利によって散じる。
行動は常に的が外れている。
利己主義を強調して義務を弁えない。
慈悲を知らない。
心が猛獣のような不善の神や人の身魂。
天の大神は、最初の人体の祖として天足彦、胞場姫を造った。そして、霊主体従の神木に体主霊従(ちしき)の果実を実らせ、食べないようにと厳命したが、二人は体欲にかられて、命を犯して神の怒りに触れた。
これにより世界には体主霊従の妖気が発生し、神人界に邪悪な分子が発生することとなった。
神がわざわざ天足彦と胞場姫を試すようなことをしなければ、邪悪も生まれなかっただろう、という人がいるが、神業は一度進むべき方向が定まったら、逆行したり審判を甘くしたりということは、決してないのである。神諭に『時節には神もかなわぬ』とあるのは、このことを示しているのである。
天地の剖判から五十六億七千万年を経て、いよいよ弥勒出現の暁となった。弥勒の神が下生して三界の大革正を成就し、松の世を顕現するためには、ここに神柱を立て、苦集滅道、道法礼節を開示し、善を勧めて悪を懲らし、至仁至愛の教えを布き、世の中が太平に治まるための天則を啓示し、天意に基づいた善政を天地に広げていく時期に近づいたのである。
私は、このような重大な時期に生まれて、このような神業に奉仕することを得ることができれば、これ以上の幸いはない。
神示には、『神は万物普遍の聖霊にして、人は天地経綸の司宰なり』とある。私は今このときでなければ、いつ天地の神業に奉仕することができるだろうか。いや、今しかないのだ。
また、言霊の幸はう国、言霊の天照る国、言霊の生ける国、言霊の助ける国、神の造りしくに、神徳の充てる国に生をうけた、神国の人たちよ、あなた方もそうなのである。
神の恩の高く、深きに感謝して、国祖の大御心に報い奉らなければならない次第である。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ:苦集滅道 道法礼節 データ凡例: データ最終更新日:2026-03-29 02:52:07 文字数:3208 OBC :rm010003
愛善世界社版:1頁 八幡書店版:第1輯 43頁 修補版: 校定版:1頁 普及版:1頁 初版: ページ備考:
001 自分(じぶん)が明治(めいぢ)三十一(さんじふいち)年(ねん)旧(きう)二(に)月(ぐわつ)九日(ここのか)、002神使(しんし)に伴(とも)なはれ丹波(たんば)穴太(あなを)の霊山(れいざん)高熊山(たかくまやま)に、003一(いつ)週間(しうかん)の霊的(れいてき)修業(しうげふ)を了(を)へてより天眼通(てんがんつう)、004天耳通(てんじつう)、005自他神通(じたしんつう)、006天言通(てんげんつう)、007宿命通(しゆくめいつう)の大要(たいえう)を心得(しんとく)し、008神明(しんめい)の教義(けうぎ)をして今日(こんにち)あるに至(いた)らしめたるについては、009千変(せんぺん)万化(ばんくわ)の波瀾(はらん)があり、010縦横(じうわう)無限(むげん)の曲折(きよくせつ)がある。011旧役員(きうやくゐん)の反抗(はんかう)、012信者(しんじや)の離反(りはん)、013その筋(すぢ)の誤解(ごかい)、014宗教家(しうけうか)の迫害(はくがい)、015親族(しんぞく)、016知友(ちいう)の総攻撃(そうこうげき)、017新聞(しんぶん)雑誌(ざつし)、018単行本(たんかうぼん)の熱罵(ねつば)嘲笑(てうせう)、019実(じつ)に筆紙(ひつし)口舌(こうぜつ)のよくするところのものでない。020自分(じぶん)はただただ開教後(かいけうご)廿四(にじふよ)年間(ねんかん)の経緯(いきさつ)を、021きわめて簡単(かんたん)に記憶(きおく)より呼(よ)び起(おこ)して、022その一端(いつたん)を示(しめ)すことにする。
023 竜宮館(りゆうぐうやかた)には変性(へんじやう)男子(なんし)の神系(しんけい)と、024変性(へんじやう)女子(によし)の神系(しんけい)との二大(にだい)系統(けいとう)が、025歴然(れきぜん)として区別(くべつ)されてゐる。026変性(へんじやう)男子(なんし)は神政(しんせい)出現(しゆつげん)の予言(よげん)、027警告(けいこく)を発(はつ)し、028千辛(せんしん)万苦(ばんく)、029神示(しんじ)を伝達(でんたつ)し、030水(みづ)をもつて身魂(みたま)の洗礼(せんれい)を施(ほどこ)し、031救世主(キリスト)の再生(さいせい)、032再臨(さいりん)を待(ま)つてをられた。033ヨハネの初(はじ)めてキリストに対面(たいめん)するまでには、034ほとんど七(しち)年(ねん)の間(あひだ)、035野(の)に叫(さけ)びつつあつたのである。036変性(へんじやう)男子(なんし)の肉宮(にくみや)は女体(によたい)男霊(だんれい)にして、037五十七(ごじふしち)才(さい)はじめてここに厳(いづ)の御魂(みたま)の神業(しんげふ)に参加(さんか)したまひ、038明治(めいぢ)二十五(にじふご)年(ねん)の正(しやう)月(ぐわつ)元旦(ぐわんたん)より、039同(どう)四十五(しじふご)年(ねん)の正(しやう)月(ぐわつ)元旦(ぐわんたん)まで、040前後(ぜんご)満(まん)二十(にじふ)年間(ねんかん)の水洗礼(すゐせんれい)をもつて、041現世(げんせ)の汚濁(をだく)せる霊体(れいたい)両系(りやうけい)一切(いつさい)に洗礼(せんれい)を施(ほどこ)し、042世界(せかい)改造(かいざう)の神策(しんさく)を顕示(けんじ)したまうた。043かの欧洲(おうしう)大戦乱(だいせんらん)のごときは、044厳(いづ)の御魂(みたま)の神業(しんげふ)発動(はつどう)の一端(いつたん)にして、045三千(さんぜん)世界(せかい)の一大(いちだい)警告(けいこく)であつたと思(おも)ふ。
046 変性(へんじやう)女子(によし)の肉宮(にくみや)は瑞(みづ)の御魂(みたま)の神業(しんげふ)に参加(さんか)奉仕(ほうし)し、047火(ひ)をもつて世界(せかい)万民(ばんみん)に洗礼(せんれい)を施(ほどこ)すの神務(しんむ)である。048明治(めいぢ)三十一(さんじふいち)年(ねん)の旧(きう)二(に)月(ぐわつ)九日(ここのか)をもつて神業(しんげふ)に参加(さんか)し、049大正(たいしやう)七(しち)年(ねん)二(に)月(ぐわつ)九日(ここのか)をもつて前後(ぜんご)満(まん)二十(にじふ)年間(ねんかん)の霊的(れいてき)神業(しんげふ)をほとんど完成(くわんせい)した。050物質(ぶつしつ)万能(ばんのう)主義(しゆぎ)、051無神(むしん)無霊魂(むれいこん)説(せつ)に、052心酔(しんすゐ)累惑(るゐわく)せる体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の現代(げんだい)も、053やや覚醒(かくせい)の域(ゐき)に達(たつ)し、054神霊(しんれい)の実在(じつざい)を認識(にんしき)するもの、055日(ひ)に月(つき)に多(おほ)きを加(くわ)へきたれるは、056すなはち神霊(しんれい)の偉大(ゐだい)なる神機(しんき)発動(はつどう)の結果(けつくわ)にして、057決(けつ)して人智(じんち)人力(じんりよく)の致(いた)すところではないと思(おも)ふ。
058 変性(へんじやう)男子(なんし)の肉宮(にくみや)は神政開祖(ヨハネ)の神業(しんげふ)に入(い)り、059爾来(じらい)二十(にじふ)有七(いうしち)年間(ねんかん)神筆(しんぴつ)を揮(ふる)ひ、060もつて霊体(れいたい)両界(りやうかい)の大改造(だいかいざう)を促進(そくしん)し、061今(いま)や霊界(れいかい)に入(い)りても、062その神業(しんげふ)を継続(けいぞく)奉仕(ほうし)されつつあるのである。
063 つぎに変性(へんじやう)女子(によし)は三十(さんじふ)年間(ねんかん)の神業(しんげふ)に奉仕(ほうし)して、064もつて五六七(みろく)神政(しんせい)の成就(じやうじゆ)を待(ま)ち、065世界(せかい)を善道(ぜんどう)にみちびき、066もつて神明(しんめい)の徳沢(とくたく)に浴(よく)せしむるの神業(しんげふ)である。067神業(しんげふ)奉仕(ほうし)以来(いらい)、068本年(ほんねん)をもつて満(まん)二十三(にじふさん)年(ねん)、069残(のこ)る七(しち)ケ年(ねん)こそ最(もつと)も重大(ぢゆうだい)なる任務(にんむ)遂行(すゐかう)の難関(なんくわん)である。070神諭(しんゆ)に曰(いは)く、
071『三十(さんじふ)年(ねん)で身魂(みたま)の立替(たてかへ)立直(たてなほ)しをいたすぞよ』
072と。073変性(へんじやう)男子(なんし)の三十(さんじふ)年(ねん)の神業(しんげふ)成就(じやうじゆ)は、074大正(たいしやう)十一(じふいち)年(ねん)の正(しやう)月(ぐわつ)元旦(ぐわんたん)である。075変性(へんじやう)女子(によし)の三十(さんじふ)年(ねん)の神業(しんげふ)成就(じやうじゆ)は、076大正(たいしやう)十七(じふしち)年(ねん)二(に)月(ぐわつ)九日(ここのか)である。077神諭(しんゆ)に、
078『身魂(みたま)の立替(たてかへ)立直(たてなほ)し』
079とあるを、080よく考(かんが)へてみると、081主(しゆ)として水洗礼(すゐせんれい)の霊体(れいたい)両系(りやうけい)の改造(かいざう)が三十(さんじふ)年(ねん)であつて、082これはヨハネの奉仕(ほうし)すべき神業(しんげふ)であり、083体霊(たいれい)洗礼(せんれい)の霊魂(れいこん)的(てき)改造(かいざう)が前後(ぜんご)三十(さんじふ)年(ねん)を要(えう)するといふ神示(しんじ)である。084しかしながら三十(さんじふ)年(ねん)と神示(しんじ)されたのは、085大要(たいえう)を示(しめ)されたもので、086決(けつ)して確定(かくてい)的(てき)のものではない。087伸縮(しんしゆく)遅速(ちそく)は、088たうてい免(まぬが)れないと思(おも)ふ。089要(えう)するに、090神界(しんかい)の御(ご)方針(はうしん)は一定(いつてい)不変(ふへん)であつても、091天地(てんち)経綸(けいりん)の司宰(しさい)たるべき奉仕者(ほうししや)の身魂(みたま)の研不研(けんふけん)の結果(けつくわ)によつて変更(へんかう)されるのは止(や)むをえないのである。
092神諭(しんゆ)に、
093『天地(てんち)の元(もと)の先祖(せんぞ)の神(かみ)の心(こころ)が真実(ほんと)に徹底了解(わかり)たものが少(すこ)しありたら、094樹替(たてかへ)樹直(たてなほ)しは立派(りつぱ)にできあがるなれど、095神界(しんかい)の誠(まこと)が解(わか)りた人民(じんみん)が無(な)いから、096神(かみ)はいつまでも世(よ)に出(で)ることができぬから、097早(はや)く改心(かいしん)いたして下(くだ)されよ。098一人(ひとり)が判(わか)りたら皆(みな)の者(もの)が判(わか)つてくるなれど、099肝心(かんじん)のものに判(わか)らぬといふのも、100これには何(なに)か一(ひと)つの原因(わけ)が無(な)けねばならぬぞよ。101自然(しぜん)に気(き)のつくまで待(ま)つてをれば、102神業(しぐみ)はだんだん遅(おく)れるばかりなり、103心(こころ)から発根(ほつこん)の改心(かいしん)でなければ、104教(をし)へてもらうてから合点(がつてん)する身魂(みたま)では、105到底(たうてい)この御用(ごよう)は務(つと)まらぬぞよ。106云々(うんぬん)』
107 実際(じつさい)の御(ご)経綸(けいりん)が分(わか)つてこなくては、108空前(くうぜん)絶後(ぜつご)の大神業(だいしんげふ)に完全(くわんぜん)に奉仕(ほうし)することはできるものではない。109御(ご)神諭(しんゆ)に身魂(みたま)の樹替(たてかへ)樹直(たてなほ)しといふことがある。110ミタマといへば、111霊魂(れいこん)のみのことと思(おも)つてゐる人(ひと)が沢山(たくさん)にあるらしい。112身(み)は身体(しんたい)、113または物質界(ぶつしつかい)を指(さ)し、114魂(たま)とは霊魂(れいこん)、115心性(しんせい)、116神界(しんかい)等(とう)を指(さ)したまうたのである。117すべて宇宙(うちう)は霊(れい)が本(もと)で、118体(たい)が末(すゑ)となつてゐる。119身(み)の方面(はうめん)、120物質(ぶつしつ)的(てき)現界(げんかい)の改造(かいざう)を断行(だんかう)されるのは国祖(こくそ)大国常立(おほくにとこたちの)神(かみ)であり、121精神界(せいしんかい)、122神霊界(しんれいかい)の改造(かいざう)を断行(だんかう)したまふのは、123豊国主(とよくにぬしの)神(かみ)の神権(しんけん)である。124ゆゑに宇宙(うちう)一切(いつさい)は霊界(れいかい)が主(しゆ)であり、125現界(げんかい)が従(じゆう)であるから、126これを称(しよう)して霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)といふのである。
127 霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)の身魂(みたま)を霊(ひ)の本(もと)の身魂(みたま)といひ、128体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の身魂(みたま)を自己愛智(ちしき)の身魂(みたま)といふ。129霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)の身魂(みたま)は、130一切(いつさい)天地(てんち)の律法(りつぱう)に適(かな)ひたる行動(かうどう)を好(この)んで遂行(すゐかう)せむとし、131常(つね)に天下(てんか)公共(こうきよう)のために心身(しんしん)をささげ、132犠牲(ぎせい)的(てき)行動(かうどう)をもつて本懐(ほんくわい)となし、133至真(ししん)、134至善(しぜん)、135至美(しび)、136至直(しちよく)の大精神(だいせいしん)を発揮(はつき)する、137救世(きうせい)の神業(しんげふ)に奉仕(ほうし)する神(かみ)や人(ひと)の身魂(みたま)である。138体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の身魂(みたま)は私利(しり)私欲(しよく)にふけり、139天地(てんち)の神明(しんめい)を畏(おそ)れず、140体欲(たいよく)を重(おも)んじ、141衣食住(いしよくぢう)にのみ心(こころ)を煩(わづら)はし、142利(り)によりて集(あつ)まり、143利(り)によつて散(さん)じ、144その行動(かうどう)は常(つね)に正鵠(せいかう)を欠(か)き、145利己(りこ)主義(しゆぎ)を強調(きやうちよう)するのほか、146一片(いつぺん)の義務(ぎむ)を弁(わきま)へず、147慈悲(じひ)を知(し)らず、148心(こころ)はあたかも豺狼(さいらう)のごとき不善(ふぜん)の神(かみ)や、149人(ひと)をいふのである。
150 天(てん)の大神(おほかみ)は、151最初(さいしよ)に天足彦(あだるひこ)、152胞場姫(えばひめ)のふたりを造(つく)りて、153人体(じんたい)の祖(そ)となしたまひ、154霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)の神木(しんぼく)に体主霊従(ちしき)の果実(くだもの)を実(みの)らせ、
155『この果実(くだもの)を喰(く)ふべからず』
156と厳命(げんめい)し、157その性質(せいしつ)のいかんを試(こころ)みたまうた。158ふたりは体欲(たいよく)にかられて、159つひにその厳命(げんめい)を犯(をか)し、160神(かみ)の怒(いか)りにふれた。
161 これより世界(せかい)は体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の妖気(えうき)発生(はつせい)し、162神人界(しんじんかい)に邪悪(じやあく)分子(ぶんし)の萠芽(はうが)を見(み)るにいたつたのである。
163かくいふ時(とき)は、164人(ひと)あるひは言(い)はむ。
165『神(かみ)は全智(ぜんち)全能(ぜんのう)にして智徳(ちとく)円満(ゑんまん)なり。166なんぞ体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の萌芽(はうが)を刈(か)りとり、167さらに霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)の人体(じんたい)の祖(そ)を改造(かいざう)せざりしや。168体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の祖(そ)を何(なに)ゆゑに放任(はうにん)し、169もつて邪悪(じやあく)の世界(せかい)をつくり、170みづからその処置(しよち)に困(くるし)むや。171ここにいたりて吾人(ごじん)は神(かみ)の存在(そんざい)と、172神力(しんりき)とを疑(うたが)はざるを得(え)じ』
173とは、174実(じつ)に巧妙(かうめう)にしてもつとも至極(しごく)な議論(ぎろん)である。
175 されど神明(しんめい)には、176毫末(がうまつ)の依怙(えこ)なく、177逆行(ぎやくかう)的(てき)神業(しんげふ)なし。178一度(いちど)手(て)を降(くだ)したる神業(しんげふ)は昨日(きのふ)の今日(けふ)たり難(がた)きがごとく、179弓(ゆみ)をはなれたる矢(や)の中途(ちゆうと)に還(かへ)りきたらざるごとく、180ふたたび之(これ)を更改(かうかい)するは、181天地(てんち)自然(しぜん)の経緯(けいゐ)に背反(はいはん)す。182ゆゑに神代(かみよ)一代(いちだい)は、183これを革正(かくせい)すること能(あた)はざるところに儼然(げんぜん)たる神(かみ)の権威(けんゐ)をともなふのである。184また一度(いちど)出(い)でたる神勅(しんちよく)も、185これを更改(かうかい)すべからず。186神(かみ)にしてしばしばその神勅(しんちよく)を更改(かうかい)し給(たま)ふごときことありとせば、187宇宙(うちう)の秩序(ちつじよ)はここに全(まつた)く紊乱(ぶんらん)し、188つひには自由(じいう)放漫(はうまん)の端(たん)を開(ひら)くをもつてである。189古(いにしへ)の諺(ことわざ)にも『武士(ぶし)の言葉(ことば)に二言(にごん)なし』といふ。190いはんや、191宇宙(うちう)の大主宰(だいしゆさい)たる、192神明(しんめい)においてをやである。193神諭(しんゆ)にも、
194『時節(じせつ)には神(かみ)も叶(かな)はぬぞよ。195時節(じせつ)を待(ま)てば煎豆(いりまめ)にも花(はな)の咲(さ)く時節(じせつ)が参(まゐ)りて、196世(よ)に落(お)ちてをりた神(かみ)も、197世(よ)に出(で)て働(はたら)く時節(じせつ)が参(まゐ)りたぞよ。198時節(じせつ)ほど恐(こわ)いものの結構(けつこう)なものは無(な)いぞよ、199云々(うんぬん)』
200と示(しめ)されたるがごとく、201天地(てんち)の神明(しんめい)も『時(とき)』の力(ちから)のみは、202いかんとも為(な)したまふことはできないのである。
203 天地(てんち)剖判(ぼうはん)の始(はじ)めより、204五十六(ごじふろく)億(おく)七千(しちせん)万(まん)年(ねん)の星霜(せいさう)を経(へ)て、205いよいよ弥勒(みろく)出現(しゆつげん)の暁(あかつき)となり、206弥勒(みろく)の神(かみ)下生(げしやう)して三界(さんかい)の大革正(だいかくせい)を成就(じやうじゆ)し、207松(まつ)の世(よ)を顕現(けんげん)するため、208ここに神柱(かむばしら)をたて、209苦(く)・集(しふ)・滅(めつ)・道(だう)を説(と)き、210道(だう)・法(はふ)・礼(れい)・節(せつ)を開示(かいじ)し、211善(ぜん)を勧(すす)め、212悪(あく)を懲(こら)し、213至仁(しじん)至愛(しあい)の教(をしへ)を布(し)き、214至治(しぢ)泰平(たいへい)の天則(てんそく)を啓示(けいじ)し、215天意(てんい)のままの善政(ぜんせい)を天地(てんち)に拡充(くわくじゆう)したまふ時期(じき)に近(ちか)づいてきたのである。
216 吾人(ごじん)はかかる千万(せんまん)億歳(おくざい)にわたりて、217ためしもなき聖世(せいせい)の過渡(くわと)時代(じだい)に生(うま)れ出(い)で、218神業(しんげふ)に奉仕(ほうし)することを得(え)ば、219何(なに)の幸(さいはひ)か之(これ)に如(し)かむやである。220神示(しんじ)にいふ。
221『神(かみ)は万物(ばんぶつ)普遍(ふへん)の聖霊(せいれい)にして、222人(ひと)は天地(てんち)経綸(けいりん)の司宰(しさい)なり』
223と。224アゝ吾人(ごじん)はこの時(とき)をおいて何(いづ)れの代(よ)にか、225天地(てんち)の神業(しんげふ)に奉仕(ほうし)することを得(え)む。
226 アゝ言霊(ことたま)の幸(さち)はふ国(くに)、227言霊(ことたま)の天照(あまて)る国(くに)、228言霊(ことたま)の生(い)ける国(くに)、229言霊(ことたま)の助(たす)ける国(くに)、230神(かみ)の造(つく)りし国(くに)、231神徳(しんとく)の充(み)てる国(くに)に生(せい)を稟(う)けたる神国(しんこく)の人(ひと)においてをや。232神(かみ)の恩(おん)の高(たか)く、233深(ふか)きに感謝(かんしや)し、234もつて国祖(こくそ)の大御心(おほみこころ)に報(むく)い奉(たてまつ)らねばならぬ次第(しだい)である。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス】
合言葉「みろく」を入力して下さい→