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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第3巻(寅の巻)
序文
凡例
総説
第1篇 国魂の配置
第1章 神々の任命
第2章 八王神の守護
第2篇 新高山
第3章 渓間の悲劇
第4章 鶴の首
第3篇 ロツキー山
第5章 不審の使神
第6章 籠の鳥
第7章 諷詩の徳
第8章 従神司の殊勲
第4篇 鬼城山
第9章 弁者と弁者
第10章 無分別
第11章 裸体の道中
第12章 信仰の力
第13章 嫉妬の報
第14章 霊系の抜擢
第5篇 万寿山
第15章 神世の移写
第16章 玉ノ井の宮
第17章 岩窟の修業
第18章 神霊の遷座
第6篇 青雲山
第19章 楠の根元
第20章 晴天白日
第21章 狐の尻尾
第22章 神前の審判
第7篇 崑崙山
第23章 鶴の一声
第24章 蛸間山の黒雲
第25章 邪神の滅亡
第26章 大蛇の長橋
第8篇 神界の変動
第27章 不意の昇天
第28章 苦心惨憺
第29章 男波女波
第30章 抱擁帰一
第31章 竜神の瀑布
第32章 破軍の剣
第9篇 隠神の活動
第33章 巴形の斑紋
第34章 旭日昇天
第35章 宝の埋換
第36章 唖者の叫び
第37章 天女の舞曲
第38章 四十八滝
第39章 乗合舟
第10篇 神政の破壊
第40章 国の広宮
第41章 二神の帰城
第42章 常世会議
第43章 配所の月
第11篇 新規蒔直し
第44章 可賀天下
第45章 猿猴と渋柿
第46章 探湯の神事
第47章 夫婦の大道
第48章 常夜の闇
第49章 袖手傍観
第12篇 霊力体
第50章 安息日
岩井温泉紀行歌
余白歌
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霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
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第3巻(寅の巻)
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(N)
凡例 >>>
序文
(
じよぶん
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第3巻 霊主体従 寅の巻
篇:
前付
よみ(新仮名遣い):
章:
序文
よみ(新仮名遣い):
じょぶん
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年01月03日(旧12月06日)
口述場所:
筆録者:
王仁
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年3月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
艮の金神出現以降の三十年の立替は、明治五十五年、すなわち大正十一年にいよいよ、三全世界一度に開く梅の花の機運に達した。
明治三十三年九月八日の神筆には、次のようにある。
出口直は三全世界の根本の因縁から末の世までのことを書かせる御役である。
海潮はそれを細かく説いて聞かせる役である。
このように筆先のことは、どうしても変性男子・女子でなければ真に解することはできないのであるが、神示のとおりに女子が霊界の消息を後述し始めると、審神をしなくてはそのまま受け取れない、という鼻高がたくさんに出てきている。
筆先に言う明治五十五年の教示
三月三日:三ツの御魂である月の大神の示顕が、天地人三体に輝き渡る日、ということであり、暦上の三月三日のことではない。
五月五日:三十年間たってようやく男子の筆先の真意が了解し始められ、また道に従って二十五年になる女子の神界経綸解釈にも、ようやく耳を傾ける人が出てきた。五(イツ)は出づるの言霊である。すなわち月光世に出でて万界の暗を照破す、という意味である。
つまり、霊界物語を読んではじめて、神愉の解釈に対する疑念は一掃される。霊・体・力に光輝が備わり(三月三日)、歓喜と了解の日月が出現する(五月五日)。そしてこの瑞祥を神人ともに祝することになるのである。
物語のうちに「大自在天」とあるのは、神典にいわゆる、大国主之神のことである。武力絶倫の神で矛を天孫に奉り、君臣の大義を明らかにした神である。この物語では大自在天、または常世神王と申し上げている。
皇祖の神は、平和の象徴である璽と、知恵の表徴である鏡でもって、世を治め給うのが御真意である。
盤古大神塩長彦は、善良なる神であるが、この神を奉戴してあらぶる神人らがいろいろの計画を立て、国治立命の神政に対抗し、種々の波乱を巻き起こしている。
そこでこの世界を救うべく、諾(なぎ)冊(なみ)二神がわが国土を中心として天降り、修理固成の神業を励ませたまうことになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-04-27 15:39:32
OBC :
rm030001
愛善世界社版:
前付 1頁
八幡書店版:
第1輯 255頁
修補版:
校定版:
前付 1頁
普及版:
前付 1頁
初版:
ページ備考:
001
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
出現
(
しゆつげん
)
以後
(
いご
)
三十
(
さんじふ
)
年
(
ねん
)
の
立替
(
たてかへ
)
は、
002
いよいよ
明治
(
めいぢ
)
五十五
(
ごじふご
)
年
(
ねん
)
、
003
すなはち
大正
(
たいしやう
)
の
十一
(
じふいち
)
年
(
ねん
)
、
004
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
の
機運
(
きうん
)
に
到達
(
たうたつ
)
したのである。
005
つぎに
坤
(
ひつじさる
)
の
金神
(
こんじん
)
出現
(
しゆつげん
)
以後
(
いご
)
二十五
(
にじふご
)
年
(
ねん
)
、
006
桃李
(
たうり
)
もの
言
(
い
)
はずして
桃李
(
たうり
)
ものとなりし
神
(
かみ
)
の
教示
(
けうじ
)
も、
007
いよいよ
開
(
ひら
)
く
桃
(
もも
)
の
春
(
はる
)
、
008
五十二
(
ごじふに
)
歳
(
さい
)
の
暁
(
あかつき
)
に、
009
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされて、
010
霊界
(
れいかい
)
探険
(
たんけん
)
物語
(
ものがた
)
り、
011
ももの
千草
(
ちぐさ
)
も、
012
百鳥
(
ももどり
)
も、
013
百
(
もも
)
の
言問
(
ことと
)
ひ
言止
(
ことや
)
めて、
014
三月
(
みつき
)
三日
(
みつか
)
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
の
神
(
かみ
)
の
経綸
(
けいりん
)
を
詳細
(
しやうさい
)
に、
015
悟
(
さと
)
る
神代
(
かみよ
)
の
魁
(
さきがけ
)
となつたのも、
016
まつたく
時
(
とき
)
の
力
(
ちから
)
といふべきである。
017
明治
(
めいぢ
)
三十三
(
さんじふさん
)
年
(
ねん
)
九
(
く
)
月
(
ぐわつ
)
八日
(
やうか
)
の
神筆
(
しんぴつ
)
に、
018
『
出口
(
でぐち
)
直
(
なほ
)
は
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
根本
(
こんぽん
)
の
因縁
(
いんねん
)
から
末
(
さき
)
の
世
(
よ
)
のことまで
書
(
か
)
かす
御
(
おん
)
役
(
やく
)
なり、
019
それを
細
(
こま
)
かう
説
(
と
)
いて
聞
(
き
)
かせるのが
海潮
(
かいてう
)
の
役
(
やく
)
であるから、
020
一番
(
いちばん
)
に
男子
(
なんし
)
が
現
(
あら
)
はれて、
021
次
(
つぎ
)
に
女子
(
によし
)
が
表
(
あら
)
はれたら、
022
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
の
役員
(
やくゐん
)
も、
023
あまり
思
(
おも
)
ひが
違
(
ちが
)
ふてをりたと
申
(
まを
)
して、
024
きりきり
舞
(
まひ
)
をいたして
喜
(
よろこ
)
ぶ
人
(
ひと
)
と、
025
きりきり
舞
(
まひ
)
をして
苦
(
くる
)
しむ
人
(
ひと
)
と、
026
力
(
ちから
)
一杯
(
いつぱい
)
われの
目的
(
もくてき
)
のために、
027
男子
(
なんし
)
女子
(
によし
)
を
悪
(
わる
)
くまをすものとができるぞよ。
028
神
(
かみ
)
を
突込
(
つきこ
)
みておいて
029
我
(
が
)
で
開
(
ひら
)
いて、
030
まだ
悪
(
わる
)
く
申
(
まを
)
して
歩行
(
ある
)
く、
031
取次
(
とりつぎ
)
がたくさんにできるぞよ。
032
云々
(
うんぬん
)
』
033
大本
(
おほもと
)
の
筆先
(
ふでさき
)
は、
034
どうしても
男子
(
なんし
)
女子
(
によし
)
でなければ
真解
(
しんかい
)
することはできぬのは
神示
(
しんじ
)
のとほりである。
035
しかるに
各自
(
かくじ
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
の
御
(
ご
)
都合
(
つがふ
)
の
悪
(
わる
)
いことがあると、
036
「
女子
(
によし
)
の
筆先
(
ふでさき
)
は
審神
(
さには
)
をせなそのままとつてはいかぬ」と
申
(
まを
)
す
守護神
(
しゆごじん
)
が
現
(
あら
)
はれてくる、
037
困
(
こま
)
つたものだ。
038
九
(
く
)
月
(
ぐわつ
)
八日
(
やうか
)
にいよいよ
神示
(
しんじ
)
のとほり
女子
(
によし
)
の
役
(
やく
)
となり、
039
隠退
(
いんたい
)
して
霊界
(
れいかい
)
の
消息
(
せうそく
)
を
口述
(
こうじゆつ
)
するや、
040
またまた
途中
(
とちゆう
)
の
鼻高
(
はなだか
)
がゴテゴテ
蔭
(
かげ
)
で
申
(
まを
)
し
出
(
だ
)
したのである。
041
女子
(
によし
)
の
帰神
(
きしん
)
の
筆
(
ふで
)
を
審神者
(
さには
)
する
立派
(
りつぱ
)
な
方
(
かた
)
が
沢山
(
たくさん
)
できて、
042
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
も
御
(
ご
)
満足
(
まんぞく
)
でありませう。
043
また、
044
明治
(
めいぢ
)
五十五
(
ごじふご
)
年
(
ねん
)
の
三月
(
みつき
)
三日
(
みつか
)
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
といふ
神
(
かみ
)
の
抽象
(
ちうしやう
)
的
(
てき
)
教示
(
けうじ
)
にたいして、
045
五十五
(
ごじふご
)
年
(
ねん
)
は
大正
(
たいしやう
)
十一
(
じふいち
)
年
(
ねん
)
に
相当
(
さうたう
)
するから、
046
今年
(
ことし
)
は
女子
(
によし
)
の
御魂
(
みたま
)
にたいして
肉体
(
にくたい
)
的
(
てき
)
結構
(
けつこう
)
があるとか、
047
大本
(
おほもと
)
の
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
について
花々
(
はなばな
)
しきことが
出現
(
しゆつげん
)
するかのやうに
期待
(
きたい
)
してをる
審神者
(
さには
)
があるやうにきく。
048
されど、
049
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
と
人間
(
にんげん
)
の
心
(
こころ
)
とは、
050
天地
(
てんち
)
霄壌
(
せうじやう
)
の
相違
(
さうゐ
)
があるから、
051
人間
(
にんげん
)
の
智慧
(
ちゑ
)
や
考
(
かんが
)
へでは、
052
たうてい、
053
その
真相
(
しんさう
)
は
判
(
わか
)
るものでない。
054
五十五
(
ごじふご
)
年
(
ねん
)
といふことは、
055
明治
(
めいぢ
)
二十五
(
にじふご
)
年
(
ねん
)
から
三十
(
さんじふ
)
年間
(
ねんかん
)
の
神界
(
しんかい
)
経綸
(
けいりん
)
の
表面
(
へうめん
)
に
具体
(
ぐたい
)
的
(
てき
)
にあらはれる
年
(
とし
)
のいひである。
056
三月
(
みつき
)
三日
(
みつか
)
とは
三
(
み
)
ツの
御魂
(
みたま
)
なる
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
示顕
(
じけん
)
が、
057
天地人
(
てんちじん
)
三体
(
さんたい
)
に
輝
(
かがや
)
きわたる
日
(
ひ
)
といふことである。
058
日
(
ひ
)
は「カ」と
読
(
よ
)
む、
059
「カ」はかがやくといふことである。
060
今
(
いま
)
まで
三十
(
さんじふ
)
年間
(
ねんかん
)
男子
(
なんし
)
の
筆先
(
ふでさき
)
の
真意
(
しんい
)
が
充分
(
じゆうぶん
)
に
了解
(
れうかい
)
され、
061
また
従道
(
じゆうだう
)
二十五
(
にじふご
)
年
(
ねん
)
に
相当
(
さうたう
)
する
女子
(
によし
)
の
御魂
(
みたま
)
の
光
(
ひかり
)
が、
062
そろそろ
現
(
あら
)
はれることを
暗示
(
あんじ
)
された
神諭
(
しんゆ
)
である。
063
二十五
(
にじふご
)
年間
(
ねんかん
)
、
064
周囲
(
しうゐ
)
の
障壁物
(
しやうへきぶつ
)
にさまたげられた
女子
(
によし
)
の
御魂
(
みたま
)
の
神界
(
しんかい
)
経綸
(
けいりん
)
の
解釈
(
かいしやく
)
も、
065
やや
真面目
(
まじめ
)
になつて
耳
(
みみ
)
をかたむくる
人
(
ひと
)
が
出現
(
しゆつげん
)
するのを、
066
「
女子
(
によし
)
にとりて
結構
(
けつこう
)
な
日
(
ひ
)
である」と
示
(
しめ
)
されたものである。
067
あたかも
暗黒
(
あんこく
)
の
天地
(
てんち
)
に、
068
日月
(
じつげつ
)
の
東天
(
とうてん
)
を
出
(
い
)
でて
万界
(
ばんかい
)
を
照
(
て
)
らすがごとき
瑞祥
(
ずゐしやう
)
を、
069
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
といふのである。
070
五
(
いつ
)
は
言霊学
(
ことたまがく
)
上
(
じやう
)
「
出
(
イツ
)
」であつて、
071
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
は
出月
(
いつつき
)
出日
(
いつか
)
の
意味
(
いみ
)
である。
072
二十五
(
にじふご
)
年
(
ねん
)
の
天津風
(
あまつかぜ
)
、
073
いま
吹
(
ふ
)
きそめて
経緯
(
たてよこ
)
の、
074
神
(
かみ
)
の
教示
(
けうじ
)
も
明
(
あき
)
らけく、
075
治
(
おさ
)
まる
御代
(
みよ
)
の
五十五
(
ごじふご
)
年
(
ねん
)
(
出神
(
しゆつしん
)
出念
(
しゆつねん
)
)、
076
いよいよ
神徳
(
しんとく
)
出現
(
しゆつげん
)
して、
077
神慮
(
しんりよ
)
の
深遠
(
しんゑん
)
なるを
宇宙
(
うちう
)
に
現
(
げん
)
出
(
しゆつ
)
すべき
時運
(
じうん
)
にむかふことを
慶賀
(
けいが
)
されたる
神示
(
しんじ
)
であります。
078
月光
(
げつくわう
)
世
(
よ
)
に
出
(
い
)
でて
万界
(
ばんかい
)
の
暗
(
やみ
)
を
照破
(
せうは
)
す、
079
これ
言霊学
(
げんれいがく
)
上
(
じやう
)
の
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
となるのであつて、
080
けつして
暦学
(
れきがく
)
上
(
じやう
)
の
月日
(
つきひ
)
でないことは
明白
(
めいはく
)
である。
081
三月
(
さんぐわつ
)
三日
(
みつか
)
と
五月
(
ごぐわつ
)
五日
(
いつか
)
に、
082
変
(
かは
)
つたことがなければ
信仰
(
しんかう
)
をやめるといふ
無明
(
むみやう
)
暗黒
(
あんこく
)
の
雲
(
くも
)
が、
083
遠近
(
をちこち
)
の
天地
(
てんち
)
を
包
(
つつ
)
むでゐるやうに
思
(
おも
)
はれましたから、
084
一寸
(
ちよつと
)
略解
(
りやくかい
)
をほどこしておきました。
085
これでもまた
女子
(
によし
)
の
御魂
(
みたま
)
の
言
(
げん
)
は
審神者
(
さには
)
をせなくてはいかぬと、
086
唱
(
とな
)
ふる
豪
(
えら
)
い
人々
(
ひとびと
)
が
出現
(
しゆつげん
)
するかもしれませぬ。
087
これが
暗黒
(
あんこく
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
といふのでせう。
088
神諭
(
しんゆ
)
に「
女子
(
によし
)
にとりて
結構
(
けつこう
)
な
日
(
ひ
)
である」
云々
(
うんぬん
)
は
微々
(
びび
)
たる
五
(
ご
)
尺
(
しやく
)
の
肉体
(
にくたい
)
にたいしての
言
(
げん
)
ではない。
089
神霊
(
しんれい
)
そのものの
大目
(
だいもく
)
的
(
てき
)
の
開
(
ひら
)
き
初
(
はじ
)
むるを
慶賀
(
けいが
)
されたる
意味
(
いみ
)
であることを
了解
(
れうかい
)
すべきである。
090
千座
(
ちくら
)
の
置戸
(
おきど
)
は、
091
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
天賦
(
てんぷ
)
的
(
てき
)
神業
(
しんげふ
)
たることを
承知
(
しようち
)
してもらひたい。
092
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
を
読
(
よ
)
ンで、
093
初
(
はじ
)
めて
今日
(
こんにち
)
までの
神諭
(
しんゆ
)
の
解釈
(
かいしやく
)
にたいする
疑雲
(
ぎうん
)
は
一掃
(
いつさう
)
され、
094
心天
(
しんてん
)
たちまち
晴明
(
せいめい
)
の
日月
(
じつげつ
)
をうかべ、
095
霊体力
(
れいたいりよく
)
に
光輝
(
くわうき
)
をそへ
歓喜
(
くわんき
)
と
了解
(
れうかい
)
の
日月
(
じつげつ
)
出現
(
しゆつげん
)
していはゆる
三月
(
みつき
)
三日
(
みつか
)
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
の
瑞祥
(
ずゐしやう
)
を
神人
(
しんじん
)
ともに
祝
(
しゆく
)
することになるのである。
096
五月
(
ごぐわつ
)
五日
(
いつか
)
は
男子
(
なんし
)
の
祝日
(
しゆくじつ
)
、
097
菖蒲
(
しやうぶ
)
の
節句
(
せつく
)
である。
098
三月
(
さんぐわつ
)
三日
(
みつか
)
は
女子
(
によし
)
の
祝日
(
しゆくじつ
)
で、
099
桃
(
もも
)
の
節句
(
せつく
)
である。
100
女子
(
によし
)
の
御魂
(
みたま
)
聖地
(
せいち
)
に
出現
(
しゆつげん
)
してより
二十五
(
にじふご
)
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
桃李
(
たうり
)
物
(
もの
)
言
(
い
)
はず
自
(
おのづか
)
ら
蹊
(
けい
)
をなせしもの、
101
ここに
目出度
(
めでた
)
く
世
(
よ
)
にあらはれて
苦
(
く
)
、
102
集
(
しふ
)
、
103
滅
(
めつ
)
、
104
道
(
だう
)
を
説
(
と
)
き、
105
道
(
だう
)
、
106
法
(
はふ
)
、
107
礼
(
れい
)
、
108
節
(
せつ
)
をはなばなしく
開示
(
かいじ
)
することとなつたのも、
109
神界
(
しんかい
)
経綸
(
けいりん
)
の
神業
(
しんげふ
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
曙光
(
しよくわう
)
をみとめ、
110
旭光
(
きよくくわう
)
照破
(
せうは
)
の
瑞祥
(
ずゐしやう
)
にむかつたので、
111
神人界
(
しんじんかい
)
のともに
祝福
(
しゆくふく
)
すべき
年
(
とし
)
であります。
112
○
113
この
物語
(
ものがたり
)
のうちに
大自在天
(
だいじざいてん
)
とあるは、
114
神典
(
しんてん
)
にいはゆる、
115
大国主
(
おほくにぬし
)
之
(
の
)
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
事
(
こと
)
であつて、
116
大国彦
(
おほくにひこの
)
命
(
みこと
)
、
117
八千矛
(
やちほこの
)
神
(
かみ
)
、
118
大己貴
(
おほなむちの
)
命
(
みこと
)
、
119
葦原
(
あしはら
)
醜男
(
しこをの
)
神
(
かみ
)
、
120
宇都志
(
うつし
)
国魂
(
くにたまの
)
神
(
かみ
)
などの
御名
(
みな
)
を
有
(
いう
)
したまひ、
121
武力
(
ぶりよく
)
絶倫
(
ぜつりん
)
の
神
(
かみ
)
にましまして
国平矛
(
くにむけのほこ
)
を
天孫
(
てんそん
)
にたてまつり、
122
君臣
(
くんしん
)
の
大義
(
たいぎ
)
を
明
(
あき
)
らかにし、
123
忠誠
(
ちうせい
)
の
道
(
みち
)
を
克
(
よ
)
く
守
(
まも
)
りたまふた
神
(
かみ
)
であります。
124
本物語
(
ほんものがたり
)
にては
大自在天
(
だいじざいてん
)
、
125
または
常世
(
とこよ
)
神王
(
しんわう
)
と
申
(
まを
)
しあげてあります。
126
大自在天
(
だいじざいてん
)
とは
仏典
(
ぶつてん
)
にある
仏
(
ほとけ
)
の
名
(
な
)
であるが、
127
神界
(
しんかい
)
にては
大国主
(
おほくにぬしの
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
おん
)
事
(
こと
)
であります。
128
この
神
(
かみ
)
は
八代矛
(
やちほこ
)
の
威力
(
ゐりよく
)
をふるつて、
129
天下
(
てんか
)
を
治
(
をさ
)
めたまうた
英雄神
(
えいゆうしん
)
である。
130
皇祖
(
くわうそ
)
の
神
(
かみ
)
は、
131
平和
(
へいわ
)
の
象徴
(
しやうちやう
)
たる
璽
(
たま
)
と、
132
智慧
(
ちゑ
)
の
表徴
(
へうちやう
)
たる
鏡
(
かがみ
)
とをもつて、
133
世
(
よ
)
を
治
(
をさ
)
めたまふのが
御
(
ご
)
神意
(
しんい
)
である。
1331
故
(
ゆゑ
)
に
我
(
わが
)
皇孫命
(
すめみまのみこと
)
の
世界
(
せかい
)
統御
(
とうぎよ
)
の
御
(
ご
)
神政
(
しんせい
)
は、
飽
(
あ
)
く
迄
(
まで
)
も
道義
(
だうぎ
)
的
(
てき
)
統一
(
とういつ
)
であつて、
武断的
(
ぶだんてき
)
ではないのである。
1332
故
(
ゆゑ
)
に
天津
(
あまつ
)
日嗣
(
ひつぎ
)
天皇
(
てんのう
)
の
世界
(
せかい
)
御
(
ご
)
統一
(
とういつ
)
は、
侵略
(
しんりやく
)
でも
征伐
(
せいばつ
)
でもない、
併呑
(
へいどん
)
でも
無
(
な
)
い、
皇祖
(
くわうそ
)
大神
(
おほかみ
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
を
心
(
こころ
)
とし
玉
(
たま
)
ふたのである。
1333
劍
(
つるぎ
)
を
用
(
もち
)
ゐ
玉
(
たま
)
ふは、
変事
(
へんじ
)
に
際
(
さい
)
してのみ
其
(
その
)
神聖
(
しんせい
)
不可犯
(
ふかはん
)
の
御威力
(
ごゐりよく
)
を
発揮
(
はつき
)
し
玉
(
たま
)
ふので、
是又
(
これまた
)
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ざるに
出
(
い
)
でさせ
玉
(
たま
)
ふ
御神業
(
ごしんげう
)
であります。
1334
決
(
けつ
)
して
大自在天
(
だいじざいてん
)
的
(
てき
)
武力
(
ぶりよく
)
統一
(
とういつ
)
ではない、
御
(
ご
)
仁慈
(
じんじ
)
の
御
(
ご
)
政治
(
せいぢ
)
であります。
[
※
「故に我皇孫命の」から「御仁慈の御政治であります。」までは、戦前の版・聖師御校正本には書いてあるが、戦後の版からは削除されている。霊界物語ネットでも削除されていたが、2020/4/27に追加した。
]
134
また
盤古
(
ばんこ
)
大神
(
だいじん
)
塩長彦
(
しほながひこ
)
は
一名
(
いちめい
)
潮沫彦
(
しほなわひこ
)
と
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げる、
135
善良
(
ぜんりやう
)
なる
神
(
かみ
)
にましますことは、
136
前篇
(
ぜんぺん
)
に
述
(
の
)
べたとほりであります。
137
この
神
(
かみ
)
を
奉戴
(
ほうたい
)
して
荒
(
あら
)
ぶる
神人等
(
かみがみ
)
が
色々
(
いろいろ
)
の
計画
(
けいくわく
)
をたて、
138
神界
(
しんかい
)
に
活動
(
くわつどう
)
して
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
の
神政
(
しんせい
)
に
対抗
(
たいかう
)
し、
139
種々
(
しゆじゆ
)
の
波瀾
(
はらん
)
をまきおこしたことはすでに
述
(
の
)
べたとほりである。
140
そこでこの
世界
(
せかい
)
を
救
(
すく
)
ふべく、
141
諾冊
(
なぎなみ
)
二神
(
にしん
)
がわが
国土
(
こくど
)
を
中心
(
ちうしん
)
として
天降
(
あまくだ
)
りまし、
142
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
の
神業
(
しんげふ
)
を
励
(
はげ
)
ませたまふこととなつた、
143
ありがたき
物語
(
ものがたり
)
は
篇
(
へん
)
を
逐
(
お
)
うて
判明
(
はんめい
)
することであらうと
思
(
おも
)
ひます。
144
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
145
大正十一年一月三日
146
王仁識
Δこのページの一番上に戻るΔ
(N)
凡例 >>>
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第3巻(寅の巻)
> 前付 > 序文
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