霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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総説

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第3巻 霊主体従 寅の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:総説 よみ(新仮名遣い):そうせつ 通し章番号:
口述日:1922(大正11)年01月 口述場所: 筆録者:王仁 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
天地が分かれて日地月星、草木中魚が現れ、おのおの分掌の神を定めて守護せしめられた。
大神は人体の元祖神として天足彦、胞場姫を生んで天の益人の種となした。しかし天足彦、胞場姫は神勅にそむいて体主霊従の果実を食し、子孫に悪念を残した。また、その邪念からは強力な一群の悪霊が生まれ、世界を混乱に陥れた。
悪霊たちは、力の強い神人らに乗り移って、国治立命らを隠退させ、代わりに盤古大神を奉じ、世界を物質主義・優勝劣敗・弱肉強食の暗黒界にしたててしまう。
そこで天の三体の大神はこの状況を座視するにしのびず、ふたたび国治立命の出現を命じ、理想の神代を実現しようとする。物語はこの次第を略述したものである。
本巻は国大立命、金勝要神、大将軍沢田彦命が隠退するまでを述べたものであり、無始無終の霊界の一部を物語っているに過ぎない。願わくは霊界一部の消息を探知することで、霊主体従の身魂に立ち返り、世界万国のために弥勒の神業に奉仕されるようになることを望む次第である。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm030003
愛善世界社版:1頁 八幡書店版:第1輯 259頁 修補版: 校定版:3頁 普及版:1頁 初版: ページ備考:
001 天地(てんち)剖判(ぼうはん)して大地(だいち)002()003(つき)004星辰(せいしん)(あら)はれ、005地上(ちじやう)には樹草(じゆさう)006人類(じんるゐ)007(けだもの)008(とり)009(うを)010(むし)発生(はつせい)せしめ、011各自(かくじ)分掌(ぶんしやう)(かみ)(さだ)めてこれを守護(しゆご)せしめたまひける。
012 大神(おほかみ)人体(じんたい)元祖神(ぐわんそしん)として天足彦(あだるひこ)013胞場姫(えばひめ)()みたまひ、014(あめ)益人(ますひと)(たね)()したまひたり。015しかるに天足彦(あだるひこ)胞場姫(えばひめ)のために神勅(しんちよく)にそむきて霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)本義(ほんぎ)(わす)れ、016つひに体主霊従(ちえ)果実(このみ)(しよく)し、017霊性(れいせい)たちまち悪化(あくくわ)して子孫(しそん)悪念(あくねん)(のこ)したるのみならず、018邪念(じやねん)はおのづから()つて八頭(やつがしら)八尾(やつを)大蛇(をろち)(へん)じ、019あるひは金毛(きんまう)九尾(きうび)悪狐(あくこ)(くわ)し、020六面(ろくめん)八臂(はつぴ)魔鬼(まき)となり、021世界(せかい)混乱(こんらん)紛擾(ふんぜう)せしめ、022国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)023国直姫(くになほひめの)(みこと)024大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)以下(いか)諸神(しよしん)()(くに)隠退(いんたい)せしめ、025盤古(ばんこ)大神(だいじん)塩長彦(しほながひこ))を(ほう)じて国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)聖職(せいしよく)(かは)らしめ、026塩長姫(しほながひめ)をして国直姫(くになほひめの)(みこと)(しよく)をおそはしめ、027八王(やつわう)大神(だいじん)常世彦(とこよひこ))をして大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)(しよく)(つかさど)らしめ、028常世姫(とこよひめ)をして豊国姫(とよくにひめの)(みこと)にかはらしめ、029和光(わくわう)同塵(どうじん)(てき)神策(しんさく)()き、030(いち)()糊塗(こと)して、031大国彦(おほくにひこ)結託(けつたく)し、032世界(せかい)物質(ぶつしつ)主義(しゆぎ)悪化(あくくわ)し、033優勝(いうしやう)劣敗(れつぱい)034弱肉(じやくにく)強食(きやうしよく)(たん)(ひら)き、035つひには収拾(しうしふ)すべからざる悪逆(あくぎやく)無道(むだう)暗黒界(あんこくかい)(くわ)せしめ、036その惨状(さんじやう)()もあてられぬ光景(くわうけい)となりたれば、037(てん)三体(さんたい)大神(おほかみ)坐視(ざし)するに(しの)びず、038ここに末法(まつぱふ)濁世(ぢよくせ)()短縮(たんしゆく)して(ふたた)国治立(くにはるたちの)(みこと)出現(しゆつげん)(めい)じたまひ、039完全(くわんぜん)無欠(むけつ)理想(りさう)神世(かみよ)出現(しゆつげん)せむとする次第(しだい)略述(りやくじゆつ)せるものなれども、040製本(せいほん)(じやう)都合(つがふ)により本巻(ほんくわん)は、041国大立(くにひろたちの)(みこと)および金勝要(きんかつかねの)(かみ)042大将軍(たいしやうぐん)沢田彦(さはだひこの)(みこと)隠退(いんたい)さるるまでの霊界(れいかい)消息(せうそく)(つた)ふることとせり。043ゆゑにこの霊界(れいかい)物語(ものがたり)は、044あたかも大海(たいかい)一滴(いつてき)045九牛(きうぎう)一毛(いちまう)にもおよばず、046無限(むげん)絶対(ぜつたい)047無始(むし)無終(むしう)霊界(れいかい)一部(いちぶ)物語(ものがたり)なれば、048これをもつて霊界(れいかい)全況(ぜんきやう)となすは(あやま)りなり。049(ねが)はくはこの(しよ)をもつて霊界(れいかい)一部(いちぶ)消息(せうそく)探知(たんち)し、050霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)身魂(みたま)()ちかへり、051世界(せかい)万国(ばんこく)のために弥勒(みろく)神業(しんげふ)奉仕(ほうし)されむことを懇望(こんまう)する次第(しだい)なり。052数千(すうせん)年間(ねんかん)歴史(れきし)(じやう)事実(じじつ)のみ研究(けんきう)さるる現代(げんだい)人士(じんし)は、053この物語(ものがたり)()みて(ある)ひは怪乱(くわいらん)狂暴(きやうばう)()るにたらざる痴人(ちじん)夢物語(ゆめものがたり)嘲笑(てうせう)し、054牽強(けんきやう)附会(ふくわい)(げん)となさむは、055むしろ当然(たうぜん)()といふべし。056神諭(しんゆ)(いは)く、
057()(もと)(まこと)生神(いきがみ)が、058時節(じせつ)きたりてこの()(あら)はれ、059因縁(いんねん)ある身魂(みたま)にうつりて太古(むかし)から()ひおきにも、060()きおきにもなきことを、061(ふで)(くち)とで世界(せかい)()らすのであるから、062世界(せかい)人民(じんみん)(うたが)ふて真実(まこと)にいたさぬのは、063もつとものことであるぞよ云々(うんぬん)
064(しめ)されあり。065また、
066『この(かみ)(まを)すことは、067因縁(いんねん)身魂(みたま)でないと、068到底(たうてい)(はら)へは這入(はい)らぬぞよ』
069(しめ)されあり。070ゆゑに神縁(しんえん)(ふか)人士(じんし)にあらざれば、071(だん)じて(しん)(がた)からむ。
072 (えう)は、073(たん)一片(いつぺん)小説(せうせつ)()なしたまふも不可(ふか)なく、074また痴人(ちじん)夢物語(ゆめものがたり)として()まるるも()なり。075ただ天地(てんち)大神(おほかみ)たちの天地(てんち)修理(しうり)固成(こせい)容易(ようい)ならざる()艱難(かんなん)()苦心(くしん)径路(けいろ)拝察(はいさつ)したてまつり、076かつ洪大(こうだい)無辺(むへん)神恩(しんおん)(むく)ひたてまつり、077人生(じんせい)本分(ほんぶん)(まつた)ふしうる人士(じんし)一人(ひとり)にても出現(しゆつげん)するにいたらば、078口述者(こうじゆつしや)にとりて、079望外(ばうぐわい)欣幸(きんかう)とするところなり。080惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
081  大正十一年一月   王仁識
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