霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四九章 袖手(しうしゆ)傍観(ばうくわん)〔一四九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第3巻 霊主体従 寅の巻 篇:第11篇 新規蒔直し よみ(新仮名遣い):しんきまきなおし
章:第49章 袖手傍観 よみ(新仮名遣い):しゅうしゅぼうかん 通し章番号:149
口述日:1921(大正10)年12月10日(旧11月12日) 口述場所: 筆録者:松村仙造 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
天地の律法が崩壊した後も、天使長・沢田彦命は事態を傍観し、妻に態度を改めて神業に奉仕するよう諫言されると、妻子・役職を捨てて、勝手に天上に帰還してしまった。
沢田彦命は最後は天の八衝に現れて、猛悪な魔神となってしまった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:0000-00-00 00:00:00 文字数:948 OBC :rm0349
愛善世界社版:287頁 八幡書店版:第1輯 362頁 修補版: 校定版:290頁 普及版:131頁 初版: ページ備考:
001 沢田彦(さはだひこの)命(みこと)、002沢田姫(さはだひめの)命(みこと)夫婦(ふうふ)のあひだに生(うま)れたるは杵築姫(きつきひめ)、003朝子姫(あさこひめ)、004猿子姫(さるこひめ)の三女(さんぢよ)なりける。
005 天地(てんち)の律法(りつぱう)破壊(はくわい)して万妖(ばんよう)一(いち)時(じ)に発起(はつき)し、006つひには地(ち)の高天原(たかあまはら)の神政(しんせい)は、007ほとンど潰滅(くわいめつ)せむとしたるも、008沢田彦(さはだひこの)命(みこと)は対岸(たいがん)の火災(くわさい)を傍観(ばうくわん)するごとき態度(たいど)を持(ぢ)し、009少(すこ)しも神界(しんかい)のために全力(ぜんりよく)を傾注(けいちう)せざりける。010ゆゑに妻(つま)の沢田姫(さはだひめの)命(みこと)は躍起(やくき)となり、011夫(をつと)にむかつて、
012『かかる神界(しんかい)一大事(いちだいじ)の場合(ばあひ)に際(さい)し、013神界(しんかい)のために、014奮発(ふんぱつ)努力(どりよく)して万妖(ばんえう)を鎮定(ちんてい)し、015大神(おほかみ)の神慮(しんりよ)を安(やす)んじ、016下神人(しもしんじん)の苦難(くなん)を救(すく)ふは、017貴夫(あなた)の双肩(さうけん)にかかる大責任(だいせきにん)なり』
018と千言(せんげん)万語(ばんご)をつくして奮起(ふんき)をうながし、019かつ諫言(かんげん)し給(たま)ひたるに、020沢田彦(さはだひこの)命(みこと)はその諫言(かんげん)を馬耳(ばじ)東風(とうふう)と聞(き)き流(なが)したるのみならず、021無責任(むせきにん)にも三(さん)人(にん)の娘(むすめ)を引連(ひきつ)れ、022妻(つま)を地上(ちじやう)にのこして空(くう)に乗(の)り、023ふたたび天上(てんじやう)に還(かへ)りける。024沢田姫(さはだひめの)命(みこと)は夫子(ふし)に生別(いきわか)れの辛酸(しんさん)をなめ、025あるにあられぬ憂目(うきめ)を味(あぢ)はひ給(たま)ひて悲歎(ひたん)やるかたなく、026天(てん)を仰(あふ)ぎ地(ち)に俯(ふ)して、027夫(をつと)の一(いち)日(にち)も早(はや)く天(てん)より降(くだ)りて混乱(こんらん)紛糾(ふんきう)の神政(しんせい)を修理(しうり)固成(こせい)したまへと一生(いつしやう)懸命(けんめい)に歎願(たんぐわん)したり。028されど一徹(いつてつ)短慮(たんりよ)なる沢田彦(さはだひこの)命(みこと)は、029一旦(いつたん)決心(けつしん)したる以上(いじやう)は初志(しよし)をまげずと断然(だんぜん)はねつけにける。
030 ここに広宗彦(ひろむねひこ)は、031沢田姫(さはだひめの)命(みこと)の窮状(きゆうじやう)を察(さつ)して一方(いつぱう)の力(ちから)となり、032神政(しんせい)を輔佐(ほさ)せむと弟(おとうと)の行成彦(ゆきなりひこ)と議(はか)り、033沢田姫(さはだひめの)命(みこと)にむかつて、
034『聖地(せいち)の神政(しんせい)のかくまで混乱(こんらん)状態(じやうたい)に陥(おちい)りたるについては、035吾々(われわれ)にも大責任(だいせきにん)あれば、036袖手(しうしゆ)傍観(ばうくわん)するに忍(しの)びず、037ゆゑに今後(こんご)は兄上(あにうへ)と共(とも)に神界(しんかい)のため兄弟(きやうだい)一致(いつち)して神業(しんげふ)を助(たす)け奉(たてまつ)らむ』
038と誠実(せいじつ)を表(おもて)に現(あら)はし、039苦心(くしん)に苦心(くしん)を重(かさ)ね、040一(いち)時(じ)の困難(こんなん)を救(すく)ひたりける。
041 沢田彦(さはだひこの)命(みこと)は天上(てんじやう)に昇(のぼ)りて、042自由(じいう)自在(じざい)に神界(しんかい)の経綸(けいりん)を成(な)さむと焦慮(せうりよ)したりしが、043元来(ぐわんらい)最愛(さいあい)の妻(つま)の至誠(しせい)のこもれる諫言(かんげん)に立腹(りつぷく)し、044地(ち)の高天原(たかあまはら)の混乱(こんらん)状態(じやうたい)を余所(よそ)に見流(みなが)し、045難(なん)をさけ安(やす)きにつき、046利己(りこ)の目的(もくてき)を達(たつ)することのみに熱中(ねつちゆう)せる無責任(むせきにん)にして、047かつ無慈悲(むじひ)なる神人(しんじん)なれば、048犠牲(ぎせい)的(てき)精神(せいしん)に欠(か)けゐたるため、049何事(なにごと)も志(こころざし)と相(あひ)反(はん)し、050つひには天(あめ)の八衢(やちまた)に現(あら)はれて、051猛悪(まうあく)なる魔神(ましん)となり了(をは)りける。
052 また出雲姫(いづもひめ)は、053天地(てんち)の律法(りつぱう)が神人(かみがみ)の怠慢(たいまん)によりて破壊(はくわい)されたるを憂(うれ)ひ、054善行(ぜんかう)をもつて神人(かみがみ)に模範(もはん)を示(しめ)さむとの義侠心(ぎけふしん)を振(ふり)おこし、055神国(しんこく)特有(とくいう)の麻柱(あななひ)の真柱(まはしら)を建(た)てむと百方(ひやつぱう)焦慮(せうりよ)したまへども、056何分(なにぶん)にも肝腎(かんじん)要(かな)めの大本元(だいほんげん)破(やぶ)れけるにぞ、057回天(くわいてん)の神業(しんげふ)はつひに完成(くわんせい)にいたらざりける。
058(大正一〇・一二・一〇 旧一一・一二 松村仙造録)
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