霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第4巻(卯の巻)
序
凡例
総説
第1篇 八洲の川浪
第1章 常世会議
第2章 聖地の会議
第3章 使臣の派遣
第4章 乱暴な提案
第5章 議場の混乱
第6章 怪また怪
第7章 涼風凄風
第2篇 天地暗雲
第8章 不意の邂逅
第9章 大の字の斑紋
第10章 雲の天井
第11章 敬神の自覚
第12章 横紙破り
第13章 再転再落
第14章 大怪物
第15章 出雲舞
第3篇 正邪混交
第16章 善言美辞
第17章 殺風景
第18章 隠忍自重
第19章 猿女の舞
第20章 長者の態度
第21章 敵本主義
第22章 窮策の替玉
第4篇 天地転動
第23章 思ひ奇やその一
第24章 思ひ奇やその二
第25章 燕返し
第26章 庚申の眷属
第27章 阿鼻叫喚
第28章 武器制限
第5篇 局面一転
第29章 月雪花
第30章 七面鳥
第31章 傘屋の丁稚
第32章 免れぬ道
第6篇 宇宙大道
第33章 至仁至愛
第34章 紫陽花
第35章 頭上の冷水
第36章 天地開明
第37章 時節到来
第38章 隙行く駒
第7篇 因果応報
第39章 常世の暗
第40章 照魔鏡
第41章 悪盛勝天
第42章 無道の極
第8篇 天上会議
第43章 勧告使
第44章 虎の威
第45章 あゝ大変
第9篇 宇宙真相
第46章 神示の宇宙その一
第47章 神示の宇宙その二
第48章 神示の宇宙その三
第49章 神示の宇宙その四
第50章 神示の宇宙その五
附録 第二回高熊山参拝紀行歌
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスク完了しました
。どうもありがとうございます。
|
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第4巻(卯の巻)
> 第1篇 八洲の川浪 > 第1章 常世会議
<<< 総説
(B)
(N)
聖地の会議 >>>
第一章
常世
(
とこよ
)
会議
(
くわいぎ
)
〔一五一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻
篇:
第1篇 八洲の川浪
よみ(新仮名遣い):
やすのかわなみ
章:
第1章 常世会議
よみ(新仮名遣い):
とこよかいぎ
通し章番号:
151
口述日:
1921(大正10)年12月15日(旧11月17日)
口述場所:
筆録者:
出口瑞月
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
国治立命は何度も聖地の主任の神を変えたが、ことごとく失敗していた。しかし剛直な国治立命は、天地の律法を厳守することを部下に命じ続けた。
八王大神・常世彦は世界の八王・八頭を常世城に招集し、聯合を作った。また、大自在天・大国彦とはかって世界神人の国魂会議を開き、国治立命を糾弾しようとした。
八王・八頭のうち、八王大神に屈しなかったのは万寿山だけであった。八王大神は万寿山に使者を送って脅迫した。曰く、常世会議に参加しなければ、万寿山を総攻撃する、と。
八王である磐楠彦や万寿山に蟄居していた大八洲彦命らは、万寿山が常世会議に代表を出席させることに反対した。一方、八頭の瑞穂別は万寿山安泰のために、参加を主張した。
万寿山の八王・磐楠彦は瑞穂別に命じて、神示を請うことにした。結果は参加すべきではない、との厳命であった。瑞穂別は神慮に反する主張をした前非を悔い、万寿山は一致して常世会議への反対を表明し、八王大神に不参加を通告した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-04-29 16:57:46
OBC :
rm0401
愛善世界社版:
9頁
八幡書店版:
第1輯 375頁
修補版:
校定版:
11頁
普及版:
5頁
初版:
ページ備考:
001
太古
(
たいこ
)
の
神界
(
しんかい
)
経綸
(
けいりん
)
の
神業
(
しんげふ
)
は、
002
最初
(
さいしよ
)
稚桜姫
(
わかざくらひめの
)
命
(
みこと
)
の
天則
(
てんそく
)
違反
(
ゐはん
)
によりて
瓦解
(
ぐわかい
)
し、
003
つぎに
国直姫
(
くになほひめの
)
命
(
みこと
)
の
神政
(
しんせい
)
となり、
004
これまた
姫
(
ひめ
)
命
(
みこと
)
の
地上
(
ちじやう
)
を
見捨
(
みす
)
て
天上
(
てんじやう
)
へ
帰還
(
きくわん
)
されしため、
005
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
の
神政
(
しんせい
)
に
移
(
うつ
)
りける。
006
いづれも
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
の
統轄
(
とうかつ
)
のもとに、
007
神政
(
しんせい
)
の
経綸
(
けいりん
)
に
奉仕
(
ほうし
)
したまひけり。
008
つぎには
天上
(
てんじやう
)
より
高照姫
(
たかてるひめの
)
命
(
みこと
)
、
009
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
にくだりて
神政
(
しんせい
)
経綸
(
けいりん
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
し、
010
またもや
瓦解
(
ぐわかい
)
の
運命
(
うんめい
)
におちいり、
011
ついで
沢田彦
(
さはだひこの
)
命
(
みこと
)
天
(
てん
)
より
降
(
くだ
)
りて
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
のもとに
神政
(
しんせい
)
経綸
(
けいりん
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
し、
012
大破壊
(
だいはくわい
)
を
馴致
(
じゆんち
)
して、
013
またもや
地上
(
ちじやう
)
を
捨
(
す
)
て
天上
(
てんじやう
)
に
還
(
かへ
)
りたまひたるなり。
014
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
は
幾度
(
いくど
)
主任
(
しゆにん
)
の
神
(
かみ
)
を
代
(
か
)
ふるも
失敗
(
しつぱい
)
に
帰
(
き
)
し、
015
あたかも
蟹
(
かに
)
の
手足
(
てあし
)
をもぎ
取
(
と
)
られたるごとくに
途方
(
とはう
)
に
暮
(
く
)
れたまひける。
016
されど
性来
(
せいらい
)
の
剛直
(
がうちよく
)
端正
(
たんせい
)
なる
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
は、
017
天地
(
てんち
)
の
律法
(
りつぱふ
)
を
厳守
(
げんしゆ
)
して、
018
いかなる
難局
(
なんきよく
)
に
会
(
くわい
)
するも
毫
(
がう
)
も
屈
(
くつ
)
せず、
019
部下
(
ぶか
)
の
諸神人
(
しよしん
)
にむかつて
律法
(
りつぱふ
)
の
寸毫
(
すんがう
)
も
干犯
(
かんはん
)
すべからざることを
厳格
(
げんかく
)
に
命
(
めい
)
じたまひしがために
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の
主任者
(
しゆにんしや
)
は、
020
しばしば
更迭
(
かうてつ
)
したりける。
021
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
は
機
(
き
)
逸
(
いつ
)
すべからずとして、
022
世界
(
せかい
)
各山
(
かくざん
)
各地
(
かくち
)
の
八王
(
やつわう
)
八頭
(
やつがしら
)
を
常世城
(
とこよじやう
)
に
召集
(
せうしふ
)
し
謀議
(
ぼうぎ
)
を
凝
(
こ
)
らさむと、
023
天
(
あま
)
の
鳥舟
(
とりぶね
)
を
四方
(
しほう
)
に
馳
(
は
)
せ
神
(
かみ
)
の
正邪
(
せいじや
)
の
論
(
ろん
)
なく、
024
智愚
(
ちぐ
)
に
関
(
くわん
)
せず
一所
(
ひとところ
)
に
集
(
あつ
)
めて、
025
八王
(
やつわう
)
八頭
(
やつがしら
)
の
聯合
(
れんがふ
)
を
図
(
はか
)
りたり。
026
また
一方
(
いつぱう
)
には
自在天
(
じざいてん
)
大国彦
(
おほくにひこ
)
と
内々
(
ないない
)
協議
(
けふぎ
)
を
遂
(
と
)
げおき、
027
世界
(
せかい
)
神人
(
かみがみ
)
の
国魂
(
くにたま
)
会議
(
くわいぎ
)
を
開
(
ひら
)
かむとせり。
028
すなはち
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
側
(
がは
)
よりは
美山彦
(
みやまひこ
)
、
029
国照姫
(
くにてるひめ
)
、
030
魔我彦
(
まがひこ
)
、
031
魔我姫
(
まがひめ
)
、
032
清熊
(
きよくま
)
、
033
竜山別
(
たつやまわけ
)
、
034
蠑螈別
(
いもりわけ
)
、
035
八十
(
やそ
)
枉彦
(
まがひこ
)
、
036
朝触
(
あさふれ
)
、
037
夕触
(
ゆふふれ
)
、
038
日触
(
ひふれ
)
、
039
山嵐
(
やまあらし
)
、
040
広若
(
ひろわか
)
、
041
舟木姫
(
ふなきひめ
)
、
042
田糸姫
(
たいとひめ
)
、
043
鬼若
(
おにわか
)
、
044
猿姫
(
さるひめ
)
、
045
広依別
(
ひろよりわけ
)
らの
諸神人
(
しよしん
)
の
出席
(
しゆつせき
)
することとなりにける。
046
大自在天
(
だいじざいてん
)
大国彦
(
おほくにひこ
)
側
(
がは
)
よりは、
047
大鷹彦
(
おほたかひこ
)
、
048
中依別
(
なかよりわけ
)
、
049
牛雲別
(
うしくもわけ
)
、
050
蚊取別
(
かとりわけ
)
、
051
蟹雲別
(
かにくもわけ
)
、
052
藤高別
(
ふぢたかわけ
)
、
053
鷹取別
(
たかとりわけ
)
、
054
遠山別
(
とほやまわけ
)
、
055
醜国別
(
しこくにわけ
)
、
056
倉波
(
くらなみ
)
、
057
蚊々虎
(
かがとら
)
、
058
荒虎別
(
あらとらわけ
)
、
059
国弘別
(
くにひろわけ
)
、
060
出雲別
(
いづもわけ
)
、
061
高彦
(
たかひこ
)
らの
神人
(
かみがみ
)
、
062
堂々
(
だうだう
)
として
出席
(
しゆつせき
)
したり。
063
また
十二
(
じふに
)
の
八王
(
やつわう
)
八頭
(
やつがしら
)
の
神司
(
しんし
)
は、
064
万寿山
(
まんじゆざん
)
の
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
、
065
瑞穂別
(
みづほわけ
)
を
除
(
のぞ
)
くほかは、
066
全部
(
ぜんぶ
)
出席
(
しゆつせき
)
することとなりけり。
067
しかるに
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
より、
068
ぜひ
出席
(
しゆつせき
)
すべく
数多
(
あまた
)
の
鳥舟
(
とりぶね
)
を
率
(
ひき
)
ゐ、
069
蠑螈別
(
ゐもりわけ
)
をして
万寿山
(
まんじゆざん
)
に
急使
(
きふし
)
を
遣
(
つか
)
はしていふ、
070
『
神界
(
しんかい
)
統一
(
とういつ
)
のため、
071
平和
(
へいわ
)
のための
会議
(
くわいぎ
)
に
出席
(
しゆつせき
)
なき
時
(
とき
)
は、
072
一大
(
いちだい
)
団結力
(
だんけつりよく
)
をもつて
貴下
(
きか
)
を
神界
(
しんかい
)
現界
(
げんかい
)
一般
(
いつぱん
)
の
破壊者
(
はくわいしや
)
とみなし、
073
これを
討伐
(
たうばつ
)
するのやむを
得
(
え
)
ざるに
至
(
いた
)
らむ』
074
と
脅喝
(
けふかつ
)
的
(
てき
)
信書
(
しんしよ
)
をもつて
来
(
き
)
たらしめたりけるに、
075
万寿山
(
まんじゆざん
)
城
(
じやう
)
にては
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
、
076
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
以下
(
いか
)
の
神人
(
かみがみ
)
らは
俄
(
にはか
)
の
会議
(
くわいぎ
)
を
開
(
ひら
)
かれにける。
077
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
は
強剛
(
きやうがう
)
なる
態度
(
たいど
)
を
持
(
ぢ
)
していふ、
078
『たとへ
世界
(
せかい
)
の
神人
(
かみがみ
)
らが
一束
(
ひとたば
)
となつて
万寿山
(
まんじゆざん
)
へ
押寄
(
おしよ
)
せくるとも、
079
我
(
われ
)
は
霊鷲山
(
れいしうざん
)
の
神
(
かみ
)
の
力
(
ちから
)
によりて
引受
(
ひきう
)
け、
080
数百
(
すうひやく
)
千万
(
せんまん
)
の
敵軍
(
てきぐん
)
をただ
一息
(
ひといき
)
の
伊吹
(
いぶき
)
に
吹払
(
ふきはら
)
ひ
退
(
の
)
け、
081
天地
(
てんち
)
律法
(
りつぱふ
)
の
精神
(
せいしん
)
によりて
天下
(
てんか
)
の
千妖
(
せんえう
)
万魔
(
ばんま
)
を
言向
(
ことむ
)
け
和合
(
やは
)
し、
082
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
の
神慮
(
しんりよ
)
に
叶
(
かな
)
ひたてまつれる
大神世
(
だいしんせい
)
を
樹立
(
じゆりつ
)
せむ。
083
生
(
い
)
ける
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
神力
(
しんりき
)
には、
084
如何
(
いか
)
なる
邪神
(
じやしん
)
も、
085
悪魔
(
あくま
)
も
敵
(
てき
)
し
得
(
う
)
べきものにあらず。
086
今回
(
こんくわい
)
の
常世
(
とこよ
)
の
会議
(
くわいぎ
)
は
常世彦
(
とこよひこ
)
、
087
大国彦
(
おほくにひこ
)
が
大陰謀
(
だいいんぼう
)
の
発露
(
はつろ
)
なればかかる
会議
(
くわいぎ
)
に
相交
(
あひまじ
)
はり、
088
相口合
(
あひくちあ
)
ふは
巨石
(
きよせき
)
を
抱
(
いだ
)
きて
海
(
うみ
)
に
投
(
とう
)
ずるよりも
危険
(
きけん
)
なれば、
089
当山
(
たうざん
)
の
神司
(
かみがみ
)
は
一柱
(
ひとはしら
)
といへども
出席
(
しゆつせき
)
すべからず』
090
と
主張
(
しゆちやう
)
したりければ、
091
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
は
第一
(
だいいち
)
に
八王神
(
やつわうじん
)
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
の
説
(
せつ
)
に
賛成
(
さんせい
)
の
意
(
い
)
を
表
(
へう
)
し、
092
断
(
だん
)
じて
出席
(
しゆつせき
)
すべからずと
主張
(
しゆちやう
)
したまへり。
093
ここに
瑞穂別
(
みづほわけ
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
094
『
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
、
095
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
の
御
(
ご
)
説示
(
せつじ
)
は、
096
実
(
じつ
)
にもつとも
千万
(
せんばん
)
の
次第
(
しだい
)
なれども、
097
時世
(
ときよ
)
時節
(
じせつ
)
の
力
(
ちから
)
には
抗
(
かう
)
すべからず。
098
よろしく
時代
(
じだい
)
の
趨勢
(
すうせい
)
に
順応
(
じゆんおう
)
するをもつて、
099
神政
(
しんせい
)
経綸
(
けいりん
)
の
必要事
(
ひつえうじ
)
と
思
(
おも
)
ふ。
100
すみやかに
当山
(
たうざん
)
より
何
(
いづ
)
れかの
神司
(
しんし
)
を
遣
(
つか
)
はして、
101
今回
(
こんくわい
)
の
大会議
(
だいくわいぎ
)
に
列
(
れつ
)
せしめたまへ。
102
万々一
(
まんまんいち
)
にも
出席
(
しゆつせき
)
を
望
(
のぞ
)
まざる
神司
(
かみがみ
)
数多
(
あまた
)
ありとせば、
103
願
(
ねが
)
はくば
我
(
われ
)
を
使者
(
ししや
)
として
派遣
(
はけん
)
せしめたまへ。
104
いかに
霊鷲山
(
れいしうざん
)
の
神人
(
かみがみ
)
らの
威徳
(
ゐとく
)
は
強
(
つよ
)
くとも、
105
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
の
制定
(
せいてい
)
せられし
律法
(
りつぱふ
)
の
一端
(
いつたん
)
に
触
(
ふ
)
るることありとも、
106
今回
(
こんくわい
)
の
神集
(
かむつど
)
ひに
出席
(
しゆつせき
)
せざらむか、
107
世界
(
せかい
)
の
神人
(
かみがみ
)
らに
万寿山
(
まんじゆざん
)
の
神司
(
しんし
)
らは、
108
世界
(
せかい
)
の
平和
(
へいわ
)
を
破壊
(
はくわい
)
する
邪神司
(
じやしん
)
として
一斉
(
いつせい
)
に
攻撃
(
こうげき
)
さるるも、
109
答弁
(
たふべん
)
の
辞
(
ことば
)
なかるべし。
110
今
(
いま
)
や
当山
(
たうざん
)
は
実
(
じつ
)
に
危急
(
ききふ
)
存亡
(
そんばう
)
の
秋
(
とき
)
なり。
111
吾
(
われ
)
らは
神界
(
しんかい
)
現界
(
げんかい
)
平和
(
へいわ
)
のために
強
(
しひ
)
て
出席
(
しゆつせき
)
の
議
(
ぎ
)
を
決定
(
けつてい
)
されむことを
希望
(
きばう
)
の
至
(
いた
)
りに
耐
(
た
)
へず』
112
と
主張
(
しゆちやう
)
したりければ、
113
神司
(
かみがみ
)
らはこの
場
(
ば
)
の
光景
(
くわうけい
)
を
見
(
み
)
ていかになりゆくかと、
114
各自
(
かくじ
)
固唾
(
かたづ
)
を
呑
(
の
)
みてひかへゐる。
115
このとき
神国別
(
かみくにわけの
)
命
(
みこと
)
は
立
(
た
)
つて、
116
瑞穂別
(
みづほわけ
)
の
出席説
(
しゆつせきせつ
)
に
大々
(
だいだい
)
的
(
てき
)
反対
(
はんたい
)
を
唱
(
とな
)
へける。
117
瑞穂別
(
みづほわけ
)
はおほいに
怒
(
いか
)
りて、
118
『
貴下
(
きか
)
らは
天地
(
てんち
)
の
律法
(
りつぱふ
)
を
破
(
やぶ
)
り、
119
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
より
当山
(
たうざん
)
に
御
(
お
)
預
(
あづ
)
け、
120
否
(
い
)
な
食客
(
しよくきやく
)
となりし
神司
(
しんし
)
なれば、
121
八頭神
(
やつがしらがみ
)
たる
我々
(
われわれ
)
の
所説
(
しよせつ
)
に
容喙
(
ようかい
)
すべき
資格
(
しかく
)
なし。
122
退場
(
たいぢやう
)
あれ』
123
と
声
(
こゑ
)
を
慄
(
ふる
)
はせながら
顔色
(
がんしよく
)
火
(
ひ
)
のごとくなりて
怒鳴
(
どな
)
りつけたり。
124
ここに
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
、
125
神国別
(
かみくにわけの
)
命
(
みこと
)
、
126
言霊別
(
ことたまわけの
)
命
(
みこと
)
、
127
大足彦
(
おほだるひこ
)
は
席
(
せき
)
を
蹴
(
け
)
つて
退場
(
たいぢやう
)
したりけり。
128
あとに
瑞穂別
(
みづほわけ
)
は
肩
(
かた
)
をいからせ、
129
肱
(
ひぢ
)
を
張
(
は
)
り、
130
居丈
(
ゐた
)
け
高
(
だか
)
になりて、
131
八王神
(
やつわうじん
)
の
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
に
出席
(
しゆつせき
)
の
正当
(
せいたう
)
なる
理由
(
りいう
)
を
千言
(
せんげん
)
万語
(
ばんご
)
理
(
り
)
をつくし
理義
(
りぎ
)
を
明
(
あか
)
して
説
(
と
)
き
迫
(
せま
)
りけり。
132
城内
(
じやうない
)
の
諸神司
(
しよしん
)
の
賛否
(
さんぴ
)
は
相半
(
あひなかば
)
し、
133
いづれとも
決断
(
けつだん
)
付
(
つ
)
かざりにける。
134
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
は
立
(
た
)
つて、
135
『
最早
(
もはや
)
この
上
(
うへ
)
は
神示
(
しんじ
)
に
従
(
したが
)
ふのほかに
道
(
みち
)
なし。
136
汝
(
なんぢ
)
瑞穂別
(
みづほわけ
)
は
神殿
(
しんでん
)
に
拝跪
(
はいき
)
し、
137
自
(
みずか
)
ら
神勅
(
しんちよく
)
を
乞
(
こ
)
ひ、
138
神示
(
しんじ
)
によりて
出否
(
しゆつぴ
)
を
決
(
けつ
)
せよ』
139
と
一言
(
いちごん
)
を
遺
(
のこ
)
して
退席
(
たいせき
)
したり。
140
ここに
瑞穂別
(
みづほわけ
)
は
直
(
ただち
)
に
月宮殿
(
げつきうでん
)
に
参拝
(
さんぱい
)
し、
141
今回
(
こんくわい
)
の
事件
(
じけん
)
にたいする
神示
(
しんじ
)
を
恭
(
うやうや
)
しく
奉伺
(
ほうし
)
したるに、
142
たちまち
瑞穂別
(
みづほわけ
)
の
身体
(
しんたい
)
は、
143
麻痺
(
まひ
)
して
微動
(
びどう
)
だもできずなりぬ。
144
従
(
したが
)
ひきたれる
瑞穂姫
(
みづほひめ
)
は
俄然
(
がぜん
)
帰神
(
かむがかり
)
となり、
145
身体
(
しんたい
)
上下
(
じやうげ
)
左右
(
さいう
)
に
震動
(
しんどう
)
しはじめ、
146
早
(
はや
)
くも
口
(
くち
)
が
切
(
き
)
りし
憑神
(
ひようしん
)
はいふ、
147
『
我
(
われ
)
は
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
の
荒魂
(
あらみたま
)
、
148
奇魂
(
くしみたま
)
なり。
149
今回
(
こんくわい
)
の
神集
(
かむつど
)
ひは
常世彦
(
とこよひこ
)
、
150
大国彦
(
おほくにひこ
)
ら
一派
(
いつぱ
)
の
周到
(
しうたう
)
なる
陰謀
(
いんぼう
)
に
出
(
い
)
づるものなれば、
151
当山
(
たうざん
)
の
神司
(
かみがみ
)
は
一柱
(
ひとはしら
)
といへども
出席
(
しゆつせき
)
すべからず。
152
今後
(
こんご
)
いかなる
難関
(
なんくわん
)
に
逢
(
あ
)
ふことありとも、
153
よく
忍
(
しの
)
ぶべし。
154
第二
(
だいに
)
の
神界
(
しんかい
)
経綸
(
けいりん
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
なれば、
155
当城
(
たうじやう
)
のみは
決
(
けつ
)
して
敵
(
てき
)
に
蹂躙
(
じうりん
)
さるるがごときことなし。
156
真正
(
しんせい
)
の
力
(
ちから
)
ある
神司神人
(
かみがみ
)
をして、
157
五六七
(
みろく
)
出現
(
しゆつげん
)
の
世
(
よ
)
までは
固
(
かた
)
く
守護
(
しゆご
)
せしめむ。
158
夢
(
ゆめ
)
疑
(
うたが
)
ふことなかれ』
159
と
宣言
(
せんげん
)
して、
160
姫
(
ひめ
)
の
体内
(
たいない
)
より
出
(
い
)
で
去
(
さ
)
りたまひぬ。
161
それと
同時
(
どうじ
)
に
姫
(
ひめ
)
の
身体
(
しんたい
)
はもとに
復
(
ふく
)
しける。
162
この
神勅
(
しんちよく
)
と
様子
(
やうす
)
を
見聞
(
けんぶん
)
しゐたる
瑞穂別
(
みづほわけ
)
は、
163
おほいに
前非
(
ぜんぴ
)
を
悔悟
(
くわいご
)
し、
164
心中
(
しんちう
)
にて
大神
(
おほかみ
)
に
謝罪
(
しやざい
)
すると
同時
(
どうじ
)
に
瑞穂別
(
みづほわけの
)
命
(
みこと
)
の
身体
(
しんたい
)
また
旧
(
きう
)
に
復
(
ふく
)
し
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
となりぬ。
165
固
(
よ
)
りて
直
(
ただ
)
ちに
大神
(
おほかみ
)
に
感謝
(
かんしや
)
し、
166
荘厳
(
さうごん
)
なる
報本
(
はうほん
)
反始
(
はんし
)
の
祭典
(
さいてん
)
を
挙行
(
きよかう
)
し、
167
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
および
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
以下
(
いか
)
の
神司
(
かみがみ
)
らに
陳謝
(
ちんしや
)
し、
168
万寿山
(
まんじゆざん
)
の
神人
(
かみがみ
)
は
一柱
(
ひとはしら
)
も
出席
(
しゆつせき
)
せざる
由
(
よし
)
を
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
使者
(
ししや
)
にむかつて、
169
断乎
(
だんこ
)
として
宣示
(
せんじ
)
したりける。
170
常世
(
とこよ
)
の
使者
(
ししや
)
、
171
蠑螈別
(
いもりわけ
)
は
拍子
(
へうし
)
ぬけしたる
顔色
(
かほいろ
)
にて、
172
一同
(
いちどう
)
の
神人
(
かみがみ
)
をさもいやらしき
眼
(
め
)
にて
睨
(
にら
)
みつけ、
173
『
勝手
(
かつて
)
にされよ。
174
後日
(
ごじつ
)
に
悔
(
く
)
いをのこされな』
175
と
捨台詞
(
すてぜりふ
)
をのこして
天
(
あま
)
の
鳥舟
(
とりふね
)
に
乗
(
の
)
り、
176
あまたの
従者
(
じゆうしや
)
とともに
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
へ
還
(
かへ
)
りける。
177
(
大正一〇・一二・一五
旧一一・一七
出口瑞月
)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 総説
(B)
(N)
聖地の会議 >>>
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第4巻(卯の巻)
> 第1篇 八洲の川浪 > 第1章 常世会議
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第1章 常世会議|第4巻|霊主体従|霊界物語|/rm0401】
合言葉「みろく」を入力して下さい→