霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第4巻(卯の巻)
序
凡例
総説
第1篇 八洲の川浪
第1章 常世会議
第2章 聖地の会議
第3章 使臣の派遣
第4章 乱暴な提案
第5章 議場の混乱
第6章 怪また怪
第7章 涼風凄風
第2篇 天地暗雲
第8章 不意の邂逅
第9章 大の字の斑紋
第10章 雲の天井
第11章 敬神の自覚
第12章 横紙破り
第13章 再転再落
第14章 大怪物
第15章 出雲舞
第3篇 正邪混交
第16章 善言美辞
第17章 殺風景
第18章 隠忍自重
第19章 猿女の舞
第20章 長者の態度
第21章 敵本主義
第22章 窮策の替玉
第4篇 天地転動
第23章 思ひ奇やその一
第24章 思ひ奇やその二
第25章 燕返し
第26章 庚申の眷属
第27章 阿鼻叫喚
第28章 武器制限
第5篇 局面一転
第29章 月雪花
第30章 七面鳥
第31章 傘屋の丁稚
第32章 免れぬ道
第6篇 宇宙大道
第33章 至仁至愛
第34章 紫陽花
第35章 頭上の冷水
第36章 天地開明
第37章 時節到来
第38章 隙行く駒
第7篇 因果応報
第39章 常世の暗
第40章 照魔鏡
第41章 悪盛勝天
第42章 無道の極
第8篇 天上会議
第43章 勧告使
第44章 虎の威
第45章 あゝ大変
第9篇 宇宙真相
第46章 神示の宇宙その一
第47章 神示の宇宙その二
第48章 神示の宇宙その三
第49章 神示の宇宙その四
第50章 神示の宇宙その五
附録 第二回高熊山参拝紀行歌
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスク完了しました
。どうもありがとうございます。
|
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第4巻(卯の巻)
> 第6篇 宇宙大道 > 第37章 時節到来
<<< 天地開明
(B)
(N)
隙行く駒 >>>
第三七章
時節
(
じせつ
)
到来
(
たうらい
)
〔一八七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻
篇:
第6篇 宇宙大道
よみ(新仮名遣い):
うちゅうたいどう
章:
第37章 時節到来
よみ(新仮名遣い):
じせつとうらい
通し章番号:
187
口述日:
1921(大正10)年12月26日(旧11月28日)
口述場所:
筆録者:
桜井重雄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
統率者を失ったエルサレムに神々が集まり、次の天使長を八王大神・常世彦と定めた。国祖もこの決定を是とした。
常世彦は地上神界を統率する役職に就き、常世彦命と名を賜った。
これまでさまざまな策謀や戦争によって天使長の座を狙ってそのたびに失敗を重ねてきた八王大神・常世彦であったが、いまや至誠によって自然と大神の信任を受け、諸神に推されてこの地位にまで上ることができたのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm0437
愛善世界社版:
224頁
八幡書店版:
第1輯 452頁
修補版:
校定版:
234頁
普及版:
101頁
初版:
ページ備考:
001
地上
(
ちじやう
)
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
けいりん
)
の
中心点
(
ちうしんてん
)
なる
聖地
(
せいち
)
ヱルサレムは、
002
前述
(
ぜんじゆつ
)
のとほり、
003
統率者
(
とうそつしや
)
を
失
(
うしな
)
ひ、
004
ほとんど
滅亡
(
めつぼう
)
の
域
(
ゐき
)
に
瀕
(
ひん
)
したるを、
005
数多
(
あまた
)
の
神人
(
かみがみ
)
らはあたかも
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
天
(
あま
)
の
岩屋戸
(
いはやど
)
にかくれ
給
(
たま
)
ひしごとく、
006
悲
(
かな
)
しみ
叫
(
さけ
)
べるその
中
(
なか
)
にも、
007
ひとり
常世姫
(
とこよひめ
)
は、
008
心中
(
しんちゆう
)
深
(
ふか
)
く
期
(
き
)
するところあるもののごとく
面
(
おもて
)
におつき
合
(
あ
)
ひ
的
(
てき
)
に
憂
(
うれ
)
ひを
表
(
へう
)
しゐるものの、
009
その
奥底
(
おくそこ
)
に
何
(
なん
)
となく
得意
(
とくい
)
の
色
(
いろ
)
潜
(
ひそ
)
みゐたりける。
010
聖地
(
せいち
)
の
大広間
(
おほひろま
)
には、
011
八王
(
やつわう
)
八頭
(
やつがしら
)
をはじめ、
012
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
、
013
高照姫
(
たかてるひめの
)
命
(
みこと
)
、
014
その
他
(
た
)
八百万
(
やほよろづ
)
の
神人
(
かみがみ
)
は、
015
おのおの
威儀
(
ゐぎ
)
を
正
(
ただ
)
して
座
(
ざ
)
を
列
(
つら
)
ね、
016
天使長
(
てんしちやう
)
の
後任者
(
こうにんしや
)
をすみやかに
定
(
さだ
)
めむことを
協議
(
けふぎ
)
し、
017
まづ
第一
(
だいいち
)
に、
018
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
の
神慮
(
しんりよ
)
をうかがひ、
019
式
(
しき
)
を
挙
(
あ
)
ぐることに
決定
(
けつてい
)
せり。
020
ついては
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
出
(
い
)
でてこれを
奉伺
(
ほうし
)
する
神人
(
かみ
)
を
決定
(
けつてい
)
せざるべからずとし、
021
衆議
(
しうぎ
)
はまづ
多数
(
たすう
)
をもつて
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
を
選定
(
せんてい
)
したり。
022
このとき
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
は
立
(
た
)
つて、
023
満座
(
まんざ
)
の
諸神人
(
しよしん
)
にむかひ、
024
『
吾
(
われ
)
はさきに
天則
(
てんそく
)
違反
(
ゐはん
)
の
罪
(
つみ
)
により、
025
万寿山
(
まんじゆざん
)
に
蟄居
(
ちつきよ
)
を
命
(
めい
)
ぜられたる
者
(
もの
)
なれば、
026
今
(
いま
)
この
聖地
(
せいち
)
に
参集
(
さんしふ
)
するも、
027
何
(
なん
)
となく
恐懼
(
きようく
)
の
念
(
ねん
)
にかられつつあり。
028
いかに
諸神人
(
しよしん
)
の
選定
(
せんてい
)
によればとて、
029
未
(
ま
)
だ
罪
(
つみ
)
を
赦
(
ゆる
)
されざる
身
(
み
)
として、
030
至厳
(
しげん
)
至貴
(
しき
)
にまします
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
の
前
(
まへ
)
に
列
(
れつ
)
するは、
031
実
(
じつ
)
に
厚顔
(
こうがん
)
無恥
(
むち
)
の
所為
(
しよゐ
)
なれば、
032
この
役目
(
やくめ
)
のみは
固
(
かた
)
く
辞
(
じ
)
したし。
033
何
(
いづ
)
れの
神人
(
かみ
)
か
改
(
あらた
)
めて
選定
(
せんてい
)
されむことを』
034
と、
035
謙譲
(
けんじやう
)
の
真心
(
まごころ
)
を
面
(
おもて
)
にあらはして
述
(
の
)
べたて
座
(
ざ
)
に
復
(
ふく
)
したまへり。
036
満場
(
まんぢやう
)
の
神人
(
かみがみ
)
も
命
(
みこと
)
の
心情
(
しんじやう
)
を
察
(
さつ
)
し、
037
強
(
し
)
ひてこれを
止
(
とど
)
むるものなかりける。
038
ふたたび
選定
(
せんてい
)
されたるは
高照姫
(
たかてるひめの
)
命
(
みこと
)
なり。
039
しかるに
命
(
みこと
)
もまた
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
とおなじく、
040
『
妾
(
わらは
)
は
天則
(
てんそく
)
違反
(
ゐはん
)
の
罪
(
つみ
)
によりエデンの
野
(
の
)
に
蟄居
(
ちつきよ
)
を
命
(
めい
)
ぜられたる、
041
いはば
蔭身者
(
かげみもの
)
なり。
042
たとへ
罪
(
つみ
)
なき
妾
(
わらは
)
としても
多士
(
たし
)
済々
(
さいさい
)
たるこの
集
(
つど
)
ひにおいて、
043
妾
(
わらは
)
のごとき
女性
(
めがみ
)
の
出
(
で
)
しやばり、
044
神聖
(
しんせい
)
なる
用務
(
ようむ
)
を
奉伺
(
ほうし
)
すべきに
非
(
あら
)
ず。
045
希
(
こひねが
)
はくは
他
(
た
)
より
選定
(
せんてい
)
されむことを
切望
(
せつばう
)
します』
046
と
言
(
い
)
ひて
座
(
ざ
)
に
復
(
ふく
)
したまへり。
047
ここに
神人
(
かみがみ
)
らはその
言
(
げん
)
を
拒
(
こば
)
むに
由
(
よし
)
なく、
048
全会
(
ぜんくわい
)
一致
(
いつち
)
をもつて
常世彦
(
とこよひこ
)
を
選定
(
せんてい
)
したり。
049
常世彦
(
とこよひこ
)
は
今
(
いま
)
はまつたく
至善
(
しぜん
)
至美
(
しび
)
の
大精神
(
だいせいしん
)
に
立
(
た
)
ちかへり、
050
心中
(
しんちゆう
)
一点
(
いつてん
)
の
欲望
(
よくばう
)
もなく、
051
ただただ
至誠
(
しせい
)
神明
(
しんめい
)
に
奉仕
(
ほうし
)
し、
052
国祖
(
こくそ
)
の
御
(
ご
)
神業
(
しんげふ
)
の
一端
(
いつたん
)
を
輔佐
(
ほさ
)
し
奉
(
たてまつ
)
らむと
決心
(
けつしん
)
しゐたる
際
(
さい
)
なりければ、
053
今
(
いま
)
の
大切
(
たいせつ
)
なる
神務
(
しんむ
)
に
選定
(
せんてい
)
されて
大
(
おほ
)
いに
恥
(
は
)
ぢ、
054
たちまち
立
(
た
)
ちて
満場
(
まんぢやう
)
の
諸神人
(
しよしん
)
にむかひ、
055
『
我
(
われ
)
は
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
、
056
高照姫
(
たかてるひめの
)
命
(
みこと
)
のごとく、
057
一度
(
いちど
)
も
天使長
(
てんしちやう
)
の
職
(
しよく
)
に
就
(
つ
)
きたることなし、
058
ただ
徒
(
いたづら
)
に
野心
(
やしん
)
に
駆
(
か
)
られて、
059
大神
(
おほかみ
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
妨害
(
ばうがい
)
を
加
(
くは
)
へ、
060
つひには
聖地
(
せいち
)
の
諸神人
(
しよしん
)
を
苦
(
くる
)
しめ、
061
延
(
ひ
)
いては
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
神慮
(
しんりよ
)
を
悩
(
なや
)
ませ
奉
(
たてまつ
)
りたる
罪
(
つみ
)
重
(
おも
)
き
者
(
もの
)
にして、
062
今
(
いま
)
この
聖地
(
せいち
)
に
参向
(
さんかう
)
し、
063
諸神人
(
しよしん
)
に
面
(
おもて
)
を
向
(
む
)
くるも
心
(
こころ
)
憂
(
う
)
しと
日夜
(
にちや
)
懺悔
(
ざんげ
)
に
堪
(
た
)
へず。
064
しかるに
吾
(
わ
)
がごとき
者
(
もの
)
をして、
065
国祖
(
こくそ
)
の
聖慮
(
せいりよ
)
を
奉伺
(
ほうし
)
するの
役目
(
やくめ
)
に
選定
(
せんてい
)
さるるは、
066
実
(
じつ
)
に
迷惑
(
めいわく
)
千万
(
せんばん
)
にして、
067
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
に
対
(
たい
)
し
恐懼
(
きようく
)
の
至
(
いた
)
りにたへず。
068
すみやかにこの
決定
(
けつてい
)
を
撤回
(
てつくわい
)
されむことを
希望
(
きばう
)
す』
069
と
言
(
い
)
ひて
座
(
ざ
)
に
復
(
ふく
)
したり。
070
このとき
大鷹別
(
おほたかわけ
)
は
場
(
ぢやう
)
の
一隅
(
いちぐう
)
より
すつく
と
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
071
諸神人
(
しよしん
)
に
向
(
むか
)
つていふ。
072
『
平時
(
へいじ
)
はとも
角
(
かく
)
、
073
今日
(
こんにち
)
のごとき
危急
(
ききふ
)
存亡
(
そんばう
)
の
場合
(
ばあひ
)
にあたり、
074
徒
(
いたづら
)
に
謙譲
(
けんじやう
)
の
辞
(
ことば
)
をくり
返
(
かへ
)
し、
075
善悪
(
ぜんあく
)
を
争
(
あらそ
)
ふべき
時
(
とき
)
に
非
(
あら
)
ず。
076
機
(
き
)
に
臨
(
のぞ
)
み
変
(
へん
)
に
応
(
おう
)
ずるは、
077
神人
(
しんじん
)
たるものの
最
(
もつと
)
も
努
(
つと
)
むべきことと
信
(
しん
)
ず。
078
すべての
感情
(
かんじやう
)
を
去
(
さ
)
り、
079
既往
(
きわう
)
をとがめず、
080
現在
(
げんざい
)
および
将来
(
しやうらい
)
のため
奮
(
ふる
)
つて
常世彦
(
とこよひこ
)
の
御
(
ご
)
奮励
(
ふんれい
)
を
希望
(
きばう
)
す』
081
との
提案
(
ていあん
)
に、
082
諸神人
(
しよしん
)
は
異口
(
いく
)
同音
(
どうおん
)
に
常世彦
(
とこよひこ
)
を
選定
(
せんてい
)
したり。
083
常世彦
(
とこよひこ
)
も
今日
(
こんにち
)
の
場合
(
ばあひ
)
、
084
拒絶
(
きよぜつ
)
するは
却
(
かへつ
)
て
大神
(
おほかみ
)
の
神慮
(
しんりよ
)
を
煩
(
わづら
)
はし、
085
諸神人
(
しよしん
)
の
厚意
(
こうい
)
を
無視
(
むし
)
するものなりと、
086
ここに
断然
(
だんぜん
)
意
(
い
)
を
決
(
けつ
)
し、
087
神慮
(
しんりよ
)
奉伺
(
ほうし
)
の
承諾
(
しようだく
)
をなしたり。
088
満座
(
まんざ
)
の
諸神人
(
しよしん
)
は
恰
(
あたか
)
も
暗夜
(
あんや
)
に
月
(
つき
)
の
出
(
で
)
たるがごとく
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
み
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
つて
祝
(
しゆく
)
し、
089
ウローウローと
叫
(
さけ
)
ぶその
声
(
こゑ
)
、
090
天地
(
てんち
)
も
破
(
やぶ
)
るるばかり
勇
(
いさ
)
ましかりける。
091
ここに
常世彦
(
とこよひこ
)
は、
092
諸神人
(
しよしん
)
の
代表
(
だいへう
)
として
国祖
(
こくそ
)
のまします
奥殿
(
おくでん
)
に
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
り、
093
後任
(
こうにん
)
の
天使長
(
てんしちやう
)
について
恭
(
うやうや
)
しく
神慮
(
しんりよ
)
を
奉伺
(
ほうし
)
したるに、
094
国祖
(
こくそ
)
は、
095
ただ
一言
(
いちげん
)
、
096
『
常世彦
(
とこよひこ
)
をもつて
天使長
(
てんしちやう
)
に
任
(
にん
)
ず』
097
と
仰
(
あふ
)
せられたり。
098
常世彦
(
とこよひこ
)
は
恐懼
(
きようく
)
措
(
を
)
くところを
知
(
し
)
らず、
099
頭
(
かしら
)
をもたげて、
100
『
国祖
(
こくそ
)
に
対
(
たい
)
し
奉
(
たてまつ
)
り、
101
今日
(
こんにち
)
まで
極悪
(
ごくあく
)
無道
(
ぶだう
)
の
邪神
(
じやしん
)
に
頤使
(
いし
)
され、
102
深
(
ふか
)
き
罪
(
つみ
)
を
犯
(
をか
)
したる
吾々
(
われわれ
)
は
厚
(
あつ
)
きこの
恩命
(
おんめい
)
を
拝受
(
はいじゆ
)
するは
分
(
ぶん
)
に
過
(
す
)
ぎたり。
103
希
(
こひねが
)
はくは
大八洲彦
(
おほやしまひこの
)
命
(
みこと
)
をもつて
天使長
(
てんしちやう
)
に
任
(
にん
)
じたまはば、
104
有難
(
ありがた
)
き
次第
(
しだい
)
に
候
(
さふらふ
)
』
105
と
至誠
(
しせい
)
を
面
(
おもて
)
に
表
(
あら
)
はし
進言
(
しんげん
)
したりけれど、
106
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
は、
107
『
神
(
かみ
)
の
言葉
(
ことば
)
に
二言
(
にごん
)
なし』
108
とふたたび
仰
(
あふ
)
せられ、
109
玉
(
たま
)
の
襖
(
ふすま
)
を
閉
(
と
)
ぢて
奥殿
(
おくでん
)
に
入
(
い
)
らせ
給
(
たま
)
ひける。
110
ここにいよいよ
常世彦
(
とこよひこ
)
は
天使長
(
てんしちやう
)
となり、
111
地上
(
ちじやう
)
神界
(
しんかい
)
の
総統者
(
そうとうしや
)
として
八王
(
やつわう
)
八頭
(
やつがしら
)
の
上位
(
じやうゐ
)
に
就
(
つ
)
くこととなり、
112
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
の
名
(
な
)
を
給
(
たま
)
はりにけり。
113
『
時節
(
じせつ
)
を
待
(
ま
)
てよ、
114
時節
(
じせつ
)
には
神
(
かみ
)
も
叶
(
かな
)
はぬぞよ。
115
時節
(
じせつ
)
さへ
来
(
く
)
れば、
116
煎
(
い
)
り
豆
(
まめ
)
にも
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くぞよ』
117
と
神諭
(
しんゆ
)
に
示
(
しめ
)
されたるも、
118
全
(
まつた
)
くかかる
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふなるべし。
119
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
は
今
(
いま
)
まで
聖地
(
せいち
)
の
天使長
(
てんしちやう
)
たらむとして
苦心
(
くしん
)
に
苦心
(
くしん
)
をかさね、
120
神人
(
かみがみ
)
らの
悪罵
(
あくば
)
嘲笑
(
てうせう
)
の
的
(
まと
)
となり、
121
幾回
(
いくくわい
)
となく
終局
(
しうきよく
)
にいたりてその
目的
(
もくてき
)
を
破壊
(
はくわい
)
せしめられたりしが、
122
今
(
いま
)
や
一切
(
いつさい
)
の
欲望
(
よくばう
)
を
捨
(
す
)
て
誠心
(
せいしん
)
誠意
(
せいい
)
に
立
(
た
)
ちかへり、
123
何事
(
なにごと
)
も
惟神
(
かむながら
)
に
任
(
まか
)
してゆきたる
徳
(
とく
)
によりて、
124
自然
(
しぜん
)
に
秋
(
あき
)
の
野
(
の
)
の
桐
(
きり
)
の
一葉
(
ひとは
)
の
風
(
かぜ
)
なきに
落
(
お
)
つるがごとく、
125
大神
(
おほかみ
)
の
親任
(
しんにん
)
を
受
(
う
)
け、
126
諸神人
(
しよしん
)
の
信望
(
しんばう
)
を
負
(
お
)
ひて
顕要
(
けんえう
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
上
(
のぼ
)
りける。
127
これを
思
(
おも
)
へば、
128
誠
(
まこと
)
と
改心
(
かいしん
)
の
力
(
ちから
)
は
実
(
じつ
)
に
偉大
(
ゐだい
)
なりと
謂
(
い
)
ふべし。
129
時
(
とき
)
満
(
み
)
ちて
捨
(
す
)
てた
望
(
のぞ
)
みの
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
き
130
(
大正一〇・一二・二六
旧一一・二八
桜井重雄
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 天地開明
(B)
(N)
隙行く駒 >>>
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第4巻(卯の巻)
> 第6篇 宇宙大道 > 第37章 時節到来
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第37章 時節到来|第4巻|霊主体従|霊界物語|/rm0437】
合言葉「みろく」を入力して下さい→