霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四五章 ああ大変(たいへん)〔一九五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻 篇:第8篇 天上会議 よみ(新仮名遣い):てんじょうかいぎ
章:第45章 あゝ大変 よみ(新仮名遣い):ああたいへん 通し章番号:195
口述日:1921(大正10)年12月29日(旧12月01日) 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
常世彦は天上の日の大神、月の大神、広目大神に、国祖が頑強にして、地上神界の主宰者として不適任であることを奏上した。
天の大神たちは、自分の祖神である国祖の身の上を慮り、神政をいったん緩和して神々の心を和めようとした。
しかし国祖を動かすことができなかったので、国祖の妻神である豊国姫命を招き、国祖に諫言してもらうよう説得をした。豊国姫命は命を受けて国祖に柔軟な神政を敷くことを説いたが、国祖は天地の律法は神聖犯すべからずとして、聞き入れなかった。
ついに常世彦は、父親の常世彦が開催した最初の常世会議の際に、国祖が権謀術数を尽くして妨害工作をしたことを持ち出し、天の大神に国祖を律法違反で追放するよう奏上した。
天の三体の大神はついに聖地に降り、根底の国へご退隠すべきことを、涙を呑みつつ伝えられた。三体の大神の心情を察した国祖は、自ら退隠の意を表するに至った。
国祖はただちに幽界に降り、幽政を司ることとなった。しかしその精霊は地上神界の聖地から東北の方角にあたる、七五三垣の秀妻国にとどめた。諸神人は国祖の精霊を封じるために、七五三縄を張り巡らした。
豊国姫命は夫神の隠退にともない、みずから聖地の西南にあたる島国に隠退し、隠れて神界を守護することとなった。
これが、艮の金神、坤の金神の名の始まりである。
天地の律法を国祖とともに制定した天道別命、天真道彦命も八王大神に弾劾され、天使の職を退いた。二神は世界の各地を遍歴し、身を変じて五六七神政の再建を待つこととなった。
国祖大神以下の神々がご退隠した地点を明示するために、神示の宇宙を述べることとする。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-04-29 22:24:55 OBC :rm0445
愛善世界社版:271頁 八幡書店版:第1輯 468頁 修補版: 校定版:279頁 普及版:122頁 初版: ページ備考:
001 ここに八王(やつわう)大神(だいじん)諸神人(しよしん)(はか)り、002その一致(いつち)(てき)意見(いけん)(あつ)めて、003天上(てんじやう)にまします()大神(おほかみ)004(つき)大神(おほかみ)005広目(ひろめ)大神(おほかみ)に、006国祖(こくそ)頑強(ぐわんきやう)にして到底(たうてい)地上(ちじやう)世界(せかい)統理(とうり)不適任(ふてきにん)なることを奏上(そうじやう)すべく、007天地(てんち)震動(しんどう)させながら数多(あまた)神人(かみがみ)(ひき)ゐて、008()若宮(わかみや)参上(まゐあが)大神(おほかみ)(えつ)し、009国祖(こくそ)()退隠(たいいん)希望(きばう)(くち)(きは)めて奏上(そうじやう)したり。
010 天上(てんじやう)大神(おほかみ)といへどもその祖神(そしん)は、011国祖(こくそ)国治立(くにはるたちの)(みこと)なれば、012(おほ)いに(おどろ)きたまひ、013如何(いか)にもして国祖(こくそ)(こころざし)(ひるがへ)さしめ、014やや緩和(くわんわ)なる神業(しんげふ)神政(しんせい)地上(ちじやう)施行(しかう)して、015万神(ばんしん)(こころ)(なご)めしめ、016従来(じゆうらい)のごとく国祖(こくそ)執権(しつけん)(もと)諸神人(しよしん)統一(とういつ)せしめむと、017焦慮(せうりよ)せられたるは、018骨肉(こつにく)(じやう)としては(じつ)にもつともの次第(しだい)なりといふべし。
019 ここに(あま)若宮(わかみや)にます()大神(おほかみ)020広目(ひろめ)大神(おほかみ)および、021月界(げつかい)主宰神(しゆさいじん)(つき)大神(おほかみ)は、022八王(やつわう)大神(だいじん)以下(いか)神人(かみがみ)(たい)し、023()つて何分(なにぶん)沙汰(さた)あるまで下土(かど)(くだ)りて(めい)()つべしとの神命(しんめい)に、024唯々(ゐゐ)諾々(だくだく)として(くだ)()たりける。「~命を待つべし」との神命を与えた。それを聞いた八王大神以下の神人は唯々諾々として降った──という意味だと思われる。霊界物語ネットでは御校正本・愛世版の文章の通りにしたが、校定版・八幡版では「ここに八王大神以下の神人は、天の若宮にます日の大神、広目大神および月界の主宰神月の大神から「追つて何分の沙汰あるまで下土に降りて命を待つべし」との神命に、唯々諾々として降り来たりける」と修正している。
025 アヽ国祖(こくそ)国治立(くにはるたちの)(みこと)は、026大宇宙(だいうちう)太祖(たいそ)大六合治立(おほくにはるたちの)(みこと)神命(しんめい)遵奉(じゆんぽう)し、027天地(てんち)未分(みぶん)028陰陽(いんやう)未剖(みぼう)太初(たいしよ)より、029大地(だいち)中心(ちうしん)なる地球(ちきう)世界(せかい)(そう)守護神(しゆごじん)として、030修理(しうり)固成(こせい)大業(たいげふ)遂行(すゐかう)し、031久良芸那(くらげな)(ただよ)へる神国(しんこく)統轄(とうかつ)し、032律法(りつぱふ)厳行(げんかう)したまひける。033されど大神(おほかみ)施政(しせい)校正本では「施設」たるや、034あまりに厳格(げんかく)にして剛直(がうちよく)なりしため、035混沌(こんとん)時代(じだい)主管神(しゆくわんしん)としては、036(すこ)しく不適任(ふてきにん)たるを(まぬ)がれざりき。037ゆゑに部下(ぶか)諸神人(しよしん)は、038神政(しんせい)施行(しかう)(じやう)039非常(ひじやう)なる不便(ふべん)(かん)じゐたるなり。040さいはひ和光(わくわう)同塵(どうじん)(てき)神策(しんさく)(おこな)はむとする八王(やつわう)大神(だいじん)および、041大自在天(だいじざいてん)施政(しせい)方針(はうしん)臨機(りんき)応変(おうへん)にして活殺(くわつさつ)自在(じざい)なるに、042(いづ)れの神人(かみがみ)賛成(さんせい)(へう)し、043つひに常世城(とこよじやう)万神(ばんしん)集合(しふがふ)して、044国祖(こくそ)退隠(たいいん)されむことを決議(けつぎ)するに(いた)れるなり。
045 三柱(みはしら)大神(おほかみ)地上(ちじやう)世界(せかい)状況(じやうきやう)やむを()ずとなし、046(なみだ)()ンで万神人(ばんしん)奏願(そうぐわん)聴許(ちやうきよ)せむとせられたり。047されど一旦(いつたん)地上(ちじやう)世界(せかい)主宰者(しゆさいしや)(にん)ぜられたる以上(いじやう)は、048神勅(しんちよく)重大(ぢゆうだい)にして、049軽々(かるがる)しく変改(へんかい)すべきものに(あら)ざることを(かへり)みたまひて、050容易(ようい)万神人(ばんしん)奏願(そうぐわん)(ゆる)させたまはず、051(ただ)ちに国祖(こくそ)(むか)つて(すこ)しく緩和(くわんわ)(てき)神政(しんせい)(おこな)ひたまふべく、052種々(いろいろ)(げん)をつくして、053あるひは慰撫(ゐぶ)し、054あるひは説得(せつとく)(こころ)みたまひける。
055 されど、056至正(しせい)057至直(しちよく)058至厳(しげん)059至公(しこう)なる国祖(こくそ)聖慮(せいりよ)は、060三体(さんたい)大神(おほかみ)()命令(めいれい)といへども容易(ようい)(うご)かしたまはざりける。
061 三体(さんたい)(てん)大神(おほかみ)は、062ほとんど()(くだ)すに(よし)なく、063ここに、064国祖(こくそ)(おん)(つま)豊国姫(とよくにひめの)(みこと)天上(てんじやう)(まね)きて、065国祖(こくそ)(たい)し、066時代(じだい)趨勢(すうせい)順応(じゆんおう)する神政(しんせい)施行(しかう)さるるやう、067諫言(かんげん)(らう)()らしめむとなしたまひぬ。068豊国姫(とよくにひめの)(みこと)神命(しんめい)(ほう)じて聖地(せいち)(くだ)り、069百方(ひやつぱう)(げん)(つく)して、070天津(あまつ)大神(おほかみ)神慮(しんりよ)(つた)へ、071(なみだ)とともに諫言(かんげん)したまひたれど、072元来(ぐわんらい)剛直(がうちよく)一途(いちづ)国祖(こくそ)大神(おほかみ)は、073その和光(わくわう)同塵(どうじん)(てき)神政(しんせい)(おこな)ふことを(この)みたまはず、074断乎(だんこ)として(つま)諫言(かんげん)峻拒(しゆんきよ)天地(てんち)律法(りつぱふ)神聖(しんせい)(をか)すべからざるを説示(せつじ)して寸毫(すんがう)(ゆづ)りたまはざりける。
075 ここに豊国姫(とよくにひめの)(みこと)()むを()ずふたたび天上(てんじやう)(のぼ)りて、076三体(さんたい)大神(おほかみ)国祖(こくそ)決心(けつしん)(つよ)くして、077到底(たうてい)(うご)かすべからざることを奏上(そうじやう)されたり。
078 (とき)しも八王(やつわう)大神(だいじん)は、079豊国姫(とよくにひめの)(みこと)(あと)()ひて、080天上(てんじやう)(のぼ)りきたり、081(あま)若宮(わかみや)にます()大神(おほかみ)御前(みまへ)(うやうや)しく奏問状(そうもんじやう)捧呈(ほうてい)して裁許(さいきよ)()ひぬ。082()大神(おほかみ)は、083八王(やつわう)大神(だいじん)(たてまつ)れる奏問状(そうもんじやう)御覧(ごらん)(あそ)ばされて、084()面色(めんしよく)(にはか)(かは)らせたまひ、085(ふと)(いき)をつきたまひける。086その文面(ぶんめん)には、
087国祖(こくそ)国治立(くにはるたちの)(みこと)は、088至厳(しげん)至直(しちよく)にして律法(りつぱふ)厳守(げんしゆ)したまふ神聖者(かみ)とはまをせども、089その(じつ)正反対(せいはんたい)行動(かうどう)(おほ)く、090(げん)前代(ぜんだい)常世彦(とこよひこの)(みこと)091常世城(とこよじやう)大会議(だいくわいぎ)開催(かいさい)するや、092聖地(せいち)従臣(じゆうしん)なる、093大江山(たいかうざん)鬼武彦(おにたけひこ)にみづから秘策(ひさく)(さづ)け、094権謀(けんぼう)術数(じゆつすう)(かぎ)りをつくして、095至厳(しげん)至聖(しせい)なる神人(かみがみ)らの大会議(だいくわいぎ)混乱(こんらん)紛糾(ふんきう)せしめ、096つひに根底(こんてい)より顛覆(てんぷく)せしめたまへり。097(われ)らをはじめ、098地上(ちじやう)世界(せかい)神人(かみがみ)は、099もはや国祖(こくそ)信頼(しんらい)したてまつる(もの)一柱(ひとはしら)もなし。100(すみ)やかに国祖(こくそ)退隠(たいいん)せしめ、101温厚(をんこう)篤実(とくじつ)にして名望(めいばう)天下(てんか)(くわん)たる盤古(ばんこ)大神(だいじん)塩長彦(しほながひこの)(みこと)をして、102国祖(こくそ)神権(しんけん)附与(ふよ)したまはむことを、103地上(ちじやう)一般(いつぱん)神人(しんじん)代表(だいへう)として奏請(そうせい)(まつ)る。104以上(いじやう)敬白(けいはく)
105 地上(ちじやう)世界(せかい)一般(いつぱん)神人(かみがみ)らは、106幾回(いくくわい)となく天上(てんじやう)(のぼ)りきたり、107国祖(こくそ)大神(おほかみ)()退隠(たいいん)奏請(そうせい)すること(しきり)にして、108三体(さんたい)大神(おほかみ)はこれを制止(せいし)し、109慰撫(ゐぶ)し、110緩和(くわんわ)せしむる神策(しんさく)につきたまひ(つひ)(みづか)天上(てんじやう)より三体(さんたい)大神(おほかみ)(あひ)ともなひて、111聖地(せいち)(くだ)らせたまひ、112国祖(こくそ)大神(おほかみ)をして、113聖地(せいち)ヱルサレムを退去(たいきよ)し、114()(くに)(くだ)るべきことを、115(なみだ)()(もつ)以心(いしん)伝心(でんしん)(てき)(つた)へられたりける。116国祖(こくそ)大神(おほかみ)は、117三体(さんたい)大神(おほかみ)(ふか)()心情(しんじやう)察知(さつち)し、118自発(じはつ)(てき)に、
119(われ)元来(ぐわんらい)頑迷(ぐわんめい)不霊(ふれい)にして時世(じせい)(かい)せず、120ために地上(ちじやう)神人(しんじん)らをして、121かくのごとく常暗(とこやみ)()(くわ)せしめたるは、122まつたく()不明(ふめい)(つみ)なれば、123(われ)はこれより()(くに)()ちゆきて、124苦業(くげふ)()め、125その罪過(ざいくわ)償却(しやうきやく)せむ』
126(みづか)千座(ちくら)置戸(おきど)()ひて、127退隠(たいいん)()表示(へうじ)したまひける。
128 アヽ国祖(こくそ)は、129至正(しせい)130至直(しちよく)131至厳(しげん)132至愛(しあい)神格(しんかく)発揮(はつき)して、133地上(ちじやう)世界(せかい)至治(しち)太平(たいへい)神国(しんこく)たらしめむと、134永年(ゑいねん)肝胆(かんたん)(くだ)かせたまひし、135その(だい)御神業(ごしんげふ)は、136つひに万神人(ばんしん)()るるところとならず、137かへつて邪神(じやしん)悪鬼(あくき)のごとく見做(みな)されたまひ、138世界(せかい)平和(へいわ)のために一身(いつしん)犠牲(ぎせい)(きよう)して(みづか)退隠(たいいん)決心(けつしん)(さだ)めたまひたる、139その大慈(だいじ)大悲(だいひ)大御心(おほみこころ)拝察(はいさつ)したてまつりて、140何人(なにびと)()かざるものあらむや。
141 神諭(しんゆ)(いは)く、
142(ぜん)()(すぢ)(まこと)ばかりを立貫(たてぬ)いて()て、143悪神(あくがみ)(たた)(がみ)(まを)され、144(くや)残念(ざんねん)145苦労(くらう)146艱難(かんなん)(こば)()めて、147()()とされて(かげ)(かく)れて、148この()(つぶ)さぬために、149世界(せかい)守護(しゆご)いたして()りた()(かげ)で、150(てん)()三体(さんたい)大神(おほかみ)(おん)()にとまり、151今度(こんど)二度目(にどめ)(あま)岩戸(いはと)(ひら)いて、152また(もと)(むかし)御用(ごよう)(いた)すやうになりたぞよ』
153(しめ)されたるごとく、154数千万(すうせんまん)(ねん)(なが)星霜(せいさう)隠忍(いんにん)したまひしは、155(じつ)(おそ)(おほ)きことなり。
156 さて三体(さんたい)大神(おほかみ)国祖(こくそ)にむかつて、
157貴神(きしん)(わが)胸中(きようちう)苦衷(くちう)(さつ)し、158(みづか)(すす)ンで退隠(たいいん)さるるは、159天津(あまつ)(かみ)としても、160千万(せんばん)無量(むりやう)悲歎(ひたん)()たさる。161されど(われ)また、162一陽(いちやう)来復(らいふく)(とき)()つて、163貴神(きしん)(もと)地上(ちじやう)世界(せかい)主権神(しゆけんしん)(にん)ずることあらむ。164その(とき)(きた)らば、165(われ)らも天上(てんじやう)より地上(ちじやう)(くだ)(きた)りて、166貴神(きしん)神業(しんげふ)輔佐(ほさ)せむ』
167神勅(しんちよく)(おごそ)かに宣示(せんじ)したまひけり。
168 ここに国祖(こくそ)大神(おほかみ)は、169(つま)()(るゐ)(およ)ぼさむことを憂慮(いうりよ)したまひて、170夫妻(ふさい)(えん)()ち、171(ひと)配所(はいしよ)隠退(いんたい)したまひけり。172国祖(こくそ)はただちに幽界(いうかい)(くだ)つて、173幽政(いうせい)()たまふこととなりぬ。174されど、175その精霊(せいれい)地上(ちじやう)神界(しんかい)なる、176聖地(せいち)より東北(うしとら)にあたる、177七五三(しは)(がき)秀妻国(ほつまのくに)(とど)めさせたまひぬ。178諸神(しよしん)国祖(こくそ)大神(おほかみ)威霊(ゐれい)のふたたび出現(しゆつげん)されむことを恐畏(きようゐ)して、179七五三(しめ)(なは)()(まは)したり。180ここに豊国姫(とよくにひめの)(みこと)は、181(をつと)退隠(たいいん)されしその悲惨(ひさん)なる()境遇(きやうぐう)坐視(ざし)するに(しの)びずして、182(みづか)聖地(せいち)西南(ひつじさる)なる島国(しまぐに)退隠(たいいん)し、183(をつと)(じゆん)じて()(かく)れ、184神界(しんかい)守護(しゆご)したまひける。185ここに(うしとら)金神(こんじん)186(ひつじさる)金神(こんじん)名称(めいしよう)(おこ)れるなり。187豊国姫(とよくにひめの)(みこと)夫神(をつとがみ)逆境(ぎやくきやう)()たせたまふをみて、188一片(いつぺん)(つみ)なく(あやま)ちなく、189かつ一旦(いつたん)離縁(りえん)されし()ながらも、190(みづか)夫神(をつとがみ)(じゆん)じて、191(ひつじさる)退隠(たいいん)したまひし貞節(ていせつ)()心情(しんじやう)は、192(じつ)夫妻(ふさい)苦楽(くらく)をともになすべき、193倫理(りんり)(じやう)における末代(まつだい)亀鑑(きかん)とも(しよう)したてまつるべき()行為(かうゐ)なりといふべし。
194 アヽ天地(てんち)律法(りつぱふ)国祖(こくそ)とともに制定(せいてい)したる天道別(あまぢわけの)(みこと)および、195天真道彦(あめのまみちひこの)(みこと)八王(やつわう)大神(だいじん)のために弾劾(だんがい)されて、196ここに天使(てんし)(しよく)退(しりぞ)き、197(うらみ)()ンで二神(にしん)は、198世界(せかい)各地(かくち)遍歴(へんれき)し、199ふたたび()(へん)じて地上(ちじやう)顕没(けんぼつ)し、200五六七(みろく)神政(しんせい)再建(さいけん)()たせたまひける。201惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
202 国祖(こくそ)大神(おほかみ)以下(いか)神々(かみがみ)()退隠(たいいん)について、203その地点(ちてん)明示(めいじ)する必要(ひつえう)(じやう)204神示(しんじ)宇宙(うちう)次章(じしやう)()(しめ)さむとす。
205大正一〇・一二・二九 旧一二・一 出口瑞月
206(第四四章~第四五章 昭和一〇・一・二三 於佐賀市松本忠左氏邸 王仁校正)

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