霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三三章 至仁(しじん)至愛(しあい)〔一八三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻 篇:第6篇 宇宙大道 よみ(新仮名遣い):うちゅうたいどう
章:第33章 至仁至愛 よみ(新仮名遣い):しじんしあい 通し章番号:183
口述日:1921(大正10)年12月25日(旧11月27日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
聖地にて、桃上彦の就任を祝い、広宗彦・行成彦退職を慰労する宴会が開かれた。常世姫、八王大神常世彦、大鷹別、各地各山の八王らがこの宴に居並んだ。
桃上彦は簡単に新任の挨拶を述べた。一方広宗彦と行成彦は沈痛な面持ちで退職の辞を述べた。
そこへ奥殿より国祖自ら宴の席に出で来たり、広宗彦以下の今回の処遇について、天地の律法に基づく処置とは言え、熱鉄を呑む心地であることを一同に明かした。
国祖は続けて、神の愛は宇宙一切万有を美しい神国に安住させ、勇んで神界経綸のために奉仕させようと、日夜苦心している、万有一切に対して至仁至愛の真心をもって臨み、忍耐に忍耐を重ねて神人の資格を保持するように、と諭した。
国祖は上座のとばりを捲くり上げ、一同に真澄の大鏡を見せた。神々はその威厳に打たれて思わず平身低頭したが、鏡面を拝すると、そこにはこれまで悪行の果てに滅びた邪神たちが、再び肉体を得てまめまめしく国祖に仕えている様が見て取れた。
また、国祖は自らの後頭部を示した。それは毛髪を抜かれて痛々しく血が流れ、無残にただれていたのである。
一同の神々は大神の慈愛に涙し、ただ一柱も面を上げる者はなかった。
悪神が天則違反により身を滅ぼしたとき、国祖はそのあがないとして、自らの毛髪を抜いて救いとしていたのである。かつて教祖が頭髪を罪深い信者の守りとして与えたのも、この国祖の行いにならったものであった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0433
愛善世界社版:203頁 八幡書店版:第1輯 444頁 修補版: 校定版:213頁 普及版:91頁 初版: ページ備考:
001 聖地(せいち)ヱルサレムの大宮殿(だいきうでん)には、002天使長(てんしちやう)桃上彦(ももがみひこ)新任(しんにん)披露(ひろう)と、003広宗彦(ひろむねひこの)(みこと)004行成彦(ゆきなりひこ)以下(いか)神司(かみがみ)らの退職(たいしよく)披露(ひろう)()ねたる大宴会(だいえんくわい)(ひら)かれたるが、005常世彦(とこよひこ)006常世姫(とこよひめ)007大鷹別(おほたかわけ)その()各山(かくざん)各地(かくち)八王(やつわう)八頭(やつがしら)およびその()神人(かみがみ)は、008この芽出(めで)たく、009芽出(めで)たからぬ宴席(えんせき)綺羅星(きらほし)のごとく列席(れつせき)したり。
010 桃上彦(ももがみひこ)()つて新任(しんにん)挨拶(あいさつ)をなし、
011今後(こんご)国祖(こくそ)大御心(おほみこころ)奉体(ほうたい)し、012天地(てんち)律法(りつぱふ)厳守(げんしゆ)し、013諸神人(しよしん)とともに世界(せかい)経綸(けいりん)大業(たいげふ)に、014協力(けふりよく)一致(いつち)奉仕(ほうし)せむことを(のぞ)む』
015簡単(かんたん)()(をは)り、016悠然(いうぜん)として中央(ちうあう)正座(しやうざ)()きぬ。017広宗彦(ひろむねひこの)(みこと)自席(じせき)より立上(たちあが)り、018諸神人(しよしん)にむかひ、
019永年(ながねん)諸神司(しよしん)愚昧(ぐまい)なる小生(せうせい)(たす)けて、020今日(こんにち)まで天使長(てんしちやう)(しよく)(たも)たしめ(たま)ひしその好意(かうい)感謝(かんしや)す』
021沈痛(ちんつう)なる語調(ごてう)をもつて、022今回(こんくわい)退職(たいしよく)()むを()ざるに立到(たちいた)りしことを簡単(かんたん)()(をは)り、023今後(こんご)()雲水(うんすゐ)にまかせ、024天下(てんか)遍歴(へんれき)し、025身魂(みたま)修養(しうやう)につくし、026(かげ)ながら神業(しんげふ)奉仕(ほうし)せむことを(ちか)ひ、027(もと)()悄然(せうぜん)として(ふく)したり。
028 このとき八王(やつわう)大神(だいじん)はじめ常世姫(とこよひめ)029大鷹別(おほたかわけ)面上(めんじやう)には、030()もいはれぬ爽快(さうくわい)(いろ)(うか)びゐたりき。031行成彦(ゆきなりひこ)立上(たちあが)沈痛(ちんつう)なる語気(ごき)にて、
032()(こころ)暗冥(あんめい)愚直(ぐちよく)よりつひに常世(とこよ)会議(くわいぎ)における、033天則(てんそく)違反(ゐはん)行動(かうどう)不知(しらず)不識(しらず)のあひだに()りたることを悔悟(くわいご)し、034みづから責任(せきにん)をおびて(しよく)()し、035(あに)(ひと)しく聖地(せいち)(はな)れて天下(てんか)遍歴(へんれき)修養(しうやう)()み、036ふたたび諸神司(しよしん)らの驥尾(きび)()して神業(しんげふ)奉仕(ほうし)するの時機(じき)あらむ』
037()べ、
038今後(こんご)()犠牲(ぎせい)(てき)行動(かうどう)については、039諸神司(しよしん)懇篤(こんとく)なる()教示(けうじ)(たま)はらむことを希望(きばう)す』
040()(をは)り、041(ちから)なげに(もと)()(ふく)しける。
042 このとき奥殿(おくでん)より(たま)(ふすま)押開(おしひら)き、043数多(あまた)侍神司(じしん)をしたがへて、044国祖(こくそ)国治立(くにはるたちの)(みこと)はこの()(あら)はれたまひ、045言葉(ことば)しづかに()りたまふやう。
046『この(たび)広宗彦(ひろむねひこの)(みこと)以下(いか)退職(たいしよく)については、047()(むね)熱鉄(ねつてつ)()むがごとく、048千万(せんばん)無量(むりやう)(おも)ひに()つ。049されど天地(てんち)律法(りつぱふ)(をか)しがたし。050(いま)となつては如何(いかん)ともするの余地(よち)なく遺憾(ゐかん)ながら至仁(しじん)至愛(しあい)にして、051至誠(しせい)天地(てんち)貫徹(くわんてつ)するの忠良(ちうりやう)なる神司(かみ)()つる、052()心中(しんちゆう)推察(すいさつ)せよ』
053と、054その御声(みこゑ)(くも)り、055(おん)(なみだ)さへ腮辺(しへん)(つた)ふるを(うかが)ひたてまつりたる。
056 一座(いちざ)神人(かみがみ)らは、057国祖(こくそ)のこの宣示(せんじ)一柱(ひとはしら)(かほ)得上(えあ)ぐるものはなく、058感慨(かんがい)(むね)(せま)つて、059熱涙(ねつるゐ)ほとばしり、060(はな)をすする(こゑ)四辺(しへん)より(きこ)(きた)りぬ。061国祖(こくそ)は、062なほも()言葉(ことば)をつがせられ、063(なみだ)(そで)をしぼりながら、
064(かみ)(あまね)宇宙(うちう)万有(ばんいう)一切(いつさい)をして(うる)はしき神国(しんこく)安住(あんぢう)せしめ、065(いさ)みて神界(しんかい)経綸(けいりん)大業(たいげふ)奉仕(ほうし)せしめむとし、066昼夜(ちうや)(わか)ちなく苦心(くしん)焦慮(せうりよ)す。067(なんぢ)神人(しんじん)ら、068(かみ)(こころ)(こころ)とし万有(ばんいう)一切(いつさい)にたいし、069至仁(しじん)至愛(しあい)真心(まごころ)をもつてこれに(のぞ)み、070かつ忍耐(にんたい)忍耐(にんたい)(かさ)ね、071()神人(しんじん)たるの資格(しかく)保全(ほぜん)せよ』
072と、073()(しめ)(たま)(さら)(かさ)ねて()りたまはく、
074(かみ)慈愛(じあい)敵味方(てきみかた)区別(くべつ)なく、075正邪(せいじや)理非(りひ)()はず(ひろ)愛護(あいご)す。076(なんぢ)桃上彦(ももがみひこ)をはじめ諸神人(しよしん)一同(いちどう)077これを()よ』
078上座(じやうざ)(とばり)を、079()づから(まく)()げたまへば、080六合(りくがふ)()りわたる真澄(ますみ)大鏡(おほかがみ)(かか)りあり。
081 諸神人(しよしん)国祖(こくそ)大神(おほかみ)宣示(せんじ)にしたがひ、082真澄(ますみ)大鏡(おほかがみ)安置(あんち)されたる正座(しやうざ)に、083一斉(いつせい)(おもて)をむけ(おも)はず低頭(ていとう)平身(へいしん)084()()はれぬ威厳(ゐげん)()たれ、085落涙(らくるい)しつつ(あたま)(おそ)るおそるもたげ、086鏡面(きやうめん)(はい)すれば、087こはそも如何(いか)に、088シナイ(ざん)渓間(けいかん)(あま)鳥船(とりぶね)より落下(らくか)して身魂(みたま)ともに粉砕(ふんさい)したる魔子彦(まごひこ)をはじめ、089竹熊(たけくま)090鬼熊(おにくま)091木常姫(こつねひめ)092鬼姫(おにひめ)093磐長姫(いはながひめ)094口子姫(くちこひめ)095鬼雲彦(おにくもひこ)096佐賀姫(さがひめ)097真心彦(うらひこ)098(たま)(みづうみ)(しづ)められたる三柱(みはしら)白狐(びやくこ)および八尋殿(やひろどの)にて(たま)差出(さしだ)したる五柱(いつはしら)竜宮(りうぐう)神人(かみがみ)および醜原彦(しこはらひこ)099胸長彦(むねながひこ)100鶴若(つるわか)101亀若(かめわか)102八十(やそ)枉彦(まがひこ)その()前述(ぜんじゆつ)神罰(しんばつ)()けて滅亡(めつぼう)したる諸々(もろもろ)悪人(あくにん)は、103いづれも生々(いきいき)としてその肉体(にくたい)(たも)ち、104国祖(こくそ)身辺(しんぺん)にまめまめしく、105(たの)()(つか)()ることを明瞭(めいれう)(さと)()たりける。
106 国祖(こくそ)満座(まんざ)にむかひ、
107(なんぢ)らは(かみ)(まこと)(あい)を、108これにて(さと)りしならむ』
109()(をは)りて、110背部(はいぶ)諸神(しよしん)(まへ)にむけ、
111『わが後頭部(こうとうぶ)熟視(じゆくし)せよ』
112(あふ)せられたれば、113諸神人(しよしん)はハツト(おどろ)見上(みあ)ぐれば国祖(こくそ)後頭部(こうとうぶ)は、114その毛髪(まうはつ)全部(ぜんぶ)()()られ、115()(なが)れて()るも無残(むざん)(ただ)()て、116(おん)(いた)はしく(はい)されにけり。117神司(かみがみ)らは一度(いちど)にその慈愛(じあい)感激(かんげき)し、118この(おん)有様(ありさま)をながめて、119(なみだ)両袖(りやうそで)湿(うるほ)し、120(そら)()られぬ村時雨(むらしぐれ)121(こころ)(あか)紅葉(もみぢば)()ちも()てよと()(かぜ)に、122大地(だいち)()めなす(ごと)光景(くわうけい)なり。123神人(かみがみ)のうち一柱(ひとはしら)(おもて)得上(えあ)ぐるものなく(たたみ)(あたま)()りつけて、124各自(かくじ)(いま)まで大神(おほかみ)御心(みこころ)慈愛(じあい)(ふか)きを()らざりし(つみ)感謝(かんしや)したり。
125 大神(おほかみ)神諭(しんゆ)に、
126『この(かみ)はたれ一人(ひとり)つつぼに(いた)さぬ。127(てき)でも、128悪魔(あくま)でも、129(おに)でも、130(じや)でも、131(むし)けらまでも、132(たす)ける(かみ)であるぞよ』
133(しめ)されたる神諭(しんゆ)(おも)()すたびごとに、134王仁(おに)何時(いつ)落涙(らくるい)(きん)()ざる次第(しだい)なり。
135 悪神(あくがみ)天則(てんそく)違反(ゐはん)により厳罰(げんばつ)(しよ)せられ、136その身魂(みたま)(ほろ)びむとするや、137国祖(こくそ)はその(あがな)ひとして、138(わが)生毛(いきげ)一本(いつぽん)づつ()きとりたまひしなり。139この国祖(こくそ)慈愛(じあい)無限(むげん)()所業(しよげふ)(さと)りたまひし教祖(けうそ)は、140(つね)(つみ)(ふか)信者(しんじや)にたいし、141(みづか)頭髪(とうはつ)()()き、142一本(いつぽん)あるひは二本(にほん)三本(さんぼん)または数十本(すうじつぽん)()()り、
143(まも)りにせよ』
144(あた)へられたるも、145この大御心(おほみこころ)奉体(ほうたい)されたるが(ゆゑ)なり。
146大正一〇・一二・二五 旧一一・二七 外山豊二録)

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