霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四六章 神示(しんじ)宇宙(うちう) その一〔一九六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻 篇:第9篇 宇宙真相 よみ(新仮名遣い):うちゅうしんそう
章:第46章 神示の宇宙その一 よみ(新仮名遣い):しんじのうちゅう その一 通し章番号:196
口述日:1921(大正10)年12月15日(旧11月17日) 口述場所: 筆録者:桜井重雄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
天文学者の言う、肉眼で見ることができる太陽系天体を、「小宇宙」という。
宇宙全体を「大宇宙」といい、大宇宙には小宇宙のような小さな天体系が、五十六億七千万存在する、と神示にいう。
小宇宙の霊界を修理固成した神を国常立命という。大宇宙を総轄する神を、大六合常立尊、また天之御中主大神と称える。
小宇宙は大空と大地に分かれている。大空には太陽、もろもろの星が配置され、大空と大地の中間、中空には、太陰および北極星、北斗星、三ツ星等が配置されている。大空の星は、自ら光るものも、光を持たない暗星もあるが、すべて球竿状をなしている。
大地には地球、地汐、地星が、地底の各諸に散布されている。
大地の氷山の最高部と、大空の最濃厚部は密着している。大空は清く軽く、大地は濁って重い。
大空の中心には太陽が結晶している。太陽の背後には、ほとんど同じ形の水球があり、水球から水気が湧出しているため、太陽を助けて火を発せしめているのである。また、水気のゆえに太陽の火は赤くなく、白色をしている。
太陽は小宇宙の大空の中心に安定して、呼吸作用をなしているのである。
地球は円球ではなく地平の形をなしているが、ここでは説明のために「地球」と称する。地球は四分の三を水で覆われている。大地の中心には、地球とほとんど同じ容積の火球があって地球に熱を与え、呼吸作用を営んでいる。
地球は大地表面の中心にある。大地全体とともに自動的傾斜運動を行い、昼夜と春夏秋冬の区別を作り出している。
太陰は特に、中空にあって天地の水気を調節している。月が大空と大地の呼吸作用である水火を調節するのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-06-19 01:30:07 OBC :rm0446
愛善世界社版:281頁 八幡書店版:第1輯 472頁 修補版: 校定版:289頁 普及版:126頁 初版: ページ備考:
001 我々(われわれ)肉眼(にくがん)にて見得(みう)るところの天文(てんもん)学者(がくしや)所謂(いはゆる)太陽系(たいやうけい)天体(てんたい)小宇宙(せううちう)といふ。
002 大宇宙(だいうちう)には、003()くの(ごと)小宇宙(せううちう)(すう)は、004神示(しんじ)によれば、005五十六(ごじふろく)(おく)七千万(しちせんまん)宇宙(うちう)ありといふ。006宇宙(うちう)全体(ぜんたい)総称(そうしよう)して大宇宙(だいうちう)といふ。
007 ()小宇宙(せううちう)(たか)さは、008(たて)五十六(ごじふろく)(おく)七千万(しちせんまん)()あり、009(よこ)(おな)じく、010五十六(ごじふろく)(おく)七千万(しちせんまん)()あり、011小宇宙(せううちう)霊界(れいかい)修理(しうり)固成(こせい)せし(かみ)国常立(くにとこたちの)(みこと)といひ、012大宇宙(だいうちう)総括(そうくわつ)する(かみ)大六合常立(おほくにとこたちの)(みこと)といひ、013また天之(あめの)御中主(みなかぬしの)大神(おほかみ)奉称(ほうしよう)す。
014 小宇宙(せううちう)大空(たいくう)大地(だいち)とに二大別(にだいべつ)す。015(しか)して大空(たいくう)(あつ)さは、016二十八(にじふはち)(おく)三千(さんぜん)五百万(ごひやくまん)()あり、017大地(だいち)(あつ)さも(おな)じく二十八(にじふはち)(おく)三千(さんぜん)五百万(ごひやくまん)()ある。
018 大空(たいくう)には太陽(たいやう)および諸星(しよせい)配置(はいち)され、019大空(たいくう)大地(だいち)中間(ちうかん)(すなは)中空(ちうくう)には太陰(たいいん)(およ)北極星(ほくきよくせい)020北斗星(ほくとせい)021()(ぼし)(とう)配置(はいち)され、022大地(だいち)には地球(ちきう)(およ)地汐(ちげき)オニペディア「霊界物語第4巻の諸本相違点」の「地月・地汐・汐球」参照。023地星(ちせい)が、024大空(たいくう)(ほし)(かず)同様(どうやう)地底(ちてい)各所(かくしよ)撒布(さんぷ)されあり。025大空(たいくう)にては(これ)火水(ほし)といひ、026大地(だいち)にては(これ)水火(しほ)といふ。027大空(たいくう)(ほし)()()各自(かくじ)(ひかり)(いう)するあり、028(ひかり)なき暗星(あんせい)ありて(すべ)球竿状(きうかんじやう)をなしゐるなり。
029 大地(だいち)氷山(ひようざん)最高部(さいかうぶ)大空(たいくう)最濃厚(さいのうこう)()とは密着(みつちやく)して、030大空(たいくう)(きよ)(かる)く、031大地(だいち)(にご)りて(おも)し。032(いま)033()(もつ)(しめ)せば()(ごと)し。
第一図 小宇宙縦断図
[#図 第一図 小宇宙縦断図]
034 大空(たいくう)中心(ちうしん)には太陽(たいやう)結晶(けつしやう)し、035その(おほ)きさは大空(たいくう)(やく)百五十(ひやくごじふ)(まん)(ぶん)(いち)(あた)り、036地球(ちきう)(また)大地(だいち)(やく)百五十(ひやくごじふ)(まん)(ぶん)(いち)容積(ようせき)(いう)せり。037(しか)して太陽(たいやう)背後(はいご)には太陽(たいやう)(ほとん)同形(どうけい)水球(すゐきう)ありて球竿状(きうかんじやう)をなし()れり。038その水球(すゐきう)より水気(すいき)適宜(てきぎ)湧出(ゆうしゆつ)し、039元来(ぐわんらい)暗黒(あんこく)なる太陽体(たいやうたい)(たす)けて()(はつ)せしめ、040(げん)()(ごと)光輝(くわうき)放射(はうしや)せしめ()るなり。041(ゆゑ)太陽(たいやう)(ひかり)()(ごと)(あか)くならず、042白色(はくしよく)()ぶるは()水球(すゐきう)水気(すゐき)原因(げんいん)するが(ゆゑ)なり。
043 太陽(たいやう)()くの(ごと)くして、044小宇宙(せううちう)大空(たいくう)中心(ちうしん)安定(あんてい)し、045呼吸(こきふ)作用(さよう)(おこ)しつつあるなり。
第二図 大空の平面図
[#図 第二図 大空の平面図]
046 (また)047地球(ちきう)所謂(いはゆる)地球(ちきう)神示(しんじ)によれば円球(ゑんきう)ならずして(むし)地平(ちへい)なれども、048(いま)説明(せつめい)便利(べんり)のため従来(じゆうらい)(ごと)()りに地球(ちきう)(しよう)しておく)は、049四分(しぶん)(さん)まで(みづ)(もつ)(おほ)はれあり。050(みづ)白色(はくしよく)なり。051この大地(だいち)()中心(ちうしん)地球(ちきう)(ほとん)(どう)容積(ようせき)火球(くわきう)ありて、052地球(ちきう)(ねつ)(あた)へ、053()光輝(くわうき)発射(はつしや)し、054呼吸(こきふ)作用(さよう)(いとな)()るなり。055(しかし)て、056太陽(たいやう)呼吸(こきふ)作用(さよう)により吸収(きふしう)放射(はうしや)活用(くわつよう)をなし、057自働(じどう)(てき)傾斜(けいしや)運動(うんどう)(おこ)しゐるなり。058されど太陽(たいやう)位置(ゐち)大空(たいくう)中心(ちうしん)にありて、059(すこ)しも固定(こてい)(てき)位置(ゐち)(へん)ずることは()し。
第三図 大地の図
[#図 第三図 大地の図]
060 地球(ちきう)大地(だいち)表面(へうめん)中心(ちうしん)にありて、061大地(だいち)全体(ぜんたい)(とも)自働(じどう)(てき)傾斜(けいしや)運動(うんどう)(おこな)ひ、062その傾斜(けいしや)程度(ていど)如何(いかん)によりて、063昼夜(ちうや)をなし春夏(はるなつ)秋冬(あきふゆ)区別(くべつ)をなすものなり。064自働(じどう)(てき)小傾斜(せうけいしや)(いち)(にち)(おこな)はれ、065自働(じどう)(てき)大傾斜(だいけいしや)四季(しき)(おこな)はる。066彼岸(ひがん)中日(ちうにち)には太陽(たいやう)地球(ちきう)大傾斜(だいけいしや)一様(いちやう)(そろ)ふものなり。067(また)六十(ろくじふ)年目(ねんめ)(ごと)にも(やく)三百(さんびやく)六十(ろくじふ)年目(ねんめ)(ごと)にも、068夫々(それぞれ)大々(だいだい)傾斜(けいしや)(おこな)はれ、069大地(だいち)および地球(ちきう)大変動(だいへんどう)(きた)(とき)(すなは)極大(ごくだい)傾斜(けいしや)(おこな)はるる(とき)なり。
070 太陽(たいやう)(ひがし)より()でて西(にし)()るが(ごと)()ゆるも、071それは地上(ちじやう)吾人(ごじん)より()たる現象(げんしやう)にして、072(かみ)()より()(とき)は、073太陽(たいやう)074地球(ちきう)(とも)(すこ)しも位置(ゐち)(へん)ずることなく、075前述(ぜんじゆつ)(ごと)く、076(たん)自働(じどう)(てき)傾斜(けいしや)(おこな)ひてゐるのみなり。
077 (てん)火星(くわせい)078水星(すゐせい)079木星(もくせい)080金星(きんせい)081土星(どせい)082天王星(てんわうせい)083海王星(かいわうせい)その()億兆(おくてう)無数(むすう)星体(せいたい)ある(ごと)く、084大地(だいち)にも(また)同様(どうやう)に、085同数(どうすう)同形(どうけい)汐球(げききう)配列(はいれつ)されありて、086大空(おほぞら)諸星(しよせい)も、087大地(だいち)(しよ)汐球(げききう)も、088太陽(たいやう)水球(すゐきう)がある(ごと)く、089地球(ちきう)火球(くわきう)がある(ごと)く、090(すべ)球竿状(きうかんじやう)をなしゐるものにして、091(おのおの)それ自体(じたい)(ひかり)(いう)しゐるなり。092なほ、093暗星(あんせい)(すう)光星(くわうせい)百倍(ひやくばい)以上(いじよう)(たし)かにあるなり。
094 太陰(たいいん)(とく)大空(たいくう)大地(だいち)中心(ちうしん)(すなは)中空(ちうくう)に、095太陽(たいやう)(おな)容積(ようせき)(いう)して一定(いつてい)不変(ふへん)軌道(きだう)運行(うんかう)し、096天地(てんち)水気(すゐき)調節(てうせつ)し、097太陽(たいやう)をして酷熱(こくねつ)ならしめず、098大地(だいち)をして極寒(ごくかん)極暑(ごくしよ)ならしめざるやう保護(ほご)(にん)(あた)りゐるものなり。
099 (しか)して太陰(たいいん)(かたち)円球(ゑんきう)をなし、100半面(はんめん)(みづ)にして透明体(とうめいたい)なり。101(しかし)てそれ自体(じたい)光輝(くわうき)(いう)し、102()半面(はんめん)(まつた)火球(くわきう)となりゐるなり。103(いま)()(もつ)(しめ)せば(つぎ)(ごと)し。104(第四図参照)
第四図 太陰の図
[#図 第四図 太陰の図]
105 太陰(たいいん)大空(たいくう)大地(だいち)中心(ちうしん)西(にし)より(ひがし)運行(うんかう)するに(ともな)ひ、106地汐(ちげき)をして(ある)ひは(みづ)地球(ちきう)(おく)らしめ、107(あるひ)退()かしむるが(ゆゑ)満潮(まんてう)干潮(かんてう)現象(げんしやう)自然(しぜん)(おこ)るものなり。108神諭(しんゆ)に、
109(つき)大神(おほかみ)(さま)()()()先祖(せんぞ)(さま)である』
110(しめ)しあるは、111(つき)大空(たいくう)大地(だいち)呼吸(こきふ)作用(さよう)たる火水(いき)調節(てうせつ)するの(いひ)なり。112火球(くわきう)呼気(こき)作用(さよう)(つかさど)り、113地汐(ちげき)吸気(きふき)作用(さよう)(つかさど)る。
114富士(ふじ)鳴門(なると)仕組(しぐみ)(いた)してある』
115といふ神示(しんじ)は、116火球(くわきう)出口(でぐち)富士山(ふじさん)にして、117地汐(ちげき)鳴門(なると)入口(いりぐち)として(みづ)地底(ちてい)注吸(ちうきふ)しゐることを指示(しじ)せるものなり。118火球(くわきう)(およ)地汐(ちげき)よりは、119なほ人体(じんたい)幾多(いくた)血管(けつくわん)神経(しんけい)交錯(かうさく)せる(ごと)く、120四方(しはう)八方(はつぱう)(あひ)交錯(かうさく)したる脈絡(みやくらく)(もつ)て、121地球(ちきう)表面(へうめん)(つう)じゐるものなり。
122大正一〇・一二・一五 旧一一・一七 桜井重雄録)
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