霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第4巻(卯の巻)
序
凡例
総説
第1篇 八洲の川浪
第1章 常世会議
第2章 聖地の会議
第3章 使臣の派遣
第4章 乱暴な提案
第5章 議場の混乱
第6章 怪また怪
第7章 涼風凄風
第2篇 天地暗雲
第8章 不意の邂逅
第9章 大の字の斑紋
第10章 雲の天井
第11章 敬神の自覚
第12章 横紙破り
第13章 再転再落
第14章 大怪物
第15章 出雲舞
第3篇 正邪混交
第16章 善言美辞
第17章 殺風景
第18章 隠忍自重
第19章 猿女の舞
第20章 長者の態度
第21章 敵本主義
第22章 窮策の替玉
第4篇 天地転動
第23章 思ひ奇やその一
第24章 思ひ奇やその二
第25章 燕返し
第26章 庚申の眷属
第27章 阿鼻叫喚
第28章 武器制限
第5篇 局面一転
第29章 月雪花
第30章 七面鳥
第31章 傘屋の丁稚
第32章 免れぬ道
第6篇 宇宙大道
第33章 至仁至愛
第34章 紫陽花
第35章 頭上の冷水
第36章 天地開明
第37章 時節到来
第38章 隙行く駒
第7篇 因果応報
第39章 常世の暗
第40章 照魔鏡
第41章 悪盛勝天
第42章 無道の極
第8篇 天上会議
第43章 勧告使
第44章 虎の威
第45章 あゝ大変
第9篇 宇宙真相
第46章 神示の宇宙その一
第47章 神示の宇宙その二
第48章 神示の宇宙その三
第49章 神示の宇宙その四
第50章 神示の宇宙その五
附録 第二回高熊山参拝紀行歌
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい|
サブスク
のお知らせ
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第4巻(卯の巻)
> 第3篇 正邪混交 > 第20章 長者の態度
<<< 猿女の舞
(B)
(N)
敵本主義 >>>
第二〇章
長者
(
ちやうじや
)
の
態度
(
たいど
)
〔一七〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻
篇:
第3篇 正邪混交
よみ(新仮名遣い):
せいじゃこんこう
章:
第20章 長者の態度
よみ(新仮名遣い):
ちょうじゃのたいど
通し章番号:
170
口述日:
1921(大正10)年12月21日(旧11月23日)
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
森鷹彦の厳然たる非難と、猿田姫の説き諭した歌によって、満場の諸神はやや本心に立ち返りつつあった。その形勢を目ざとく見て取った八王大神はやおら演壇に登ると口を切って演説を始めた。
八王大神は、大国治立命を最大限に尊重し、そうであるからこそ混乱を収めるために、国祖の御心を汲んで、我々自身が自発的に世の中をよくするように行動しなくてはならない、八王の撤廃もそのような意図から来るものである、と強弁した。
一同は、国祖の威をかさに着た八王大神の論弁に反論できずにいたが、にわかに八王大神は顔色蒼白となり、あっと叫んで壇上に倒れてしまった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-04-29 21:16:55
OBC :
rm0420
愛善世界社版:
130頁
八幡書店版:
第1輯 419頁
修補版:
校定版:
137頁
普及版:
59頁
初版:
ページ備考:
001
森鷹彦
(
もりたかひこ
)
の
峻烈
(
しゆんれつ
)
なる
攻撃
(
こうげき
)
演説
(
えんぜつ
)
と、
002
猿田姫
(
さだひめ
)
の
流暢
(
りうちやう
)
なる
水
(
みづ
)
も
漏
(
もら
)
さぬ
歌意
(
かい
)
とによつて、
003
並居
(
なみゐ
)
る
満場
(
まんぢやう
)
の
諸神司
(
しよしん
)
はややその
本心
(
ほんしん
)
に
立復
(
たちかへ
)
り
神威
(
しんゐ
)
の
畏
(
おそ
)
るべく、
004
神律
(
しんりつ
)
の
儼
(
げん
)
として
犯
(
をか
)
すべからざるを
今
(
いま
)
さらの
如
(
ごと
)
く
自覚
(
じかく
)
し、
005
神人
(
かみがみ
)
らは
以心
(
いしん
)
伝心
(
でんしん
)
的
(
てき
)
に
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
らの
今回
(
こんくわい
)
の
言動
(
げんどう
)
の
信憑
(
しんぴよう
)
すべからざるを
固
(
かた
)
く
知了
(
ちれう
)
したるごとき
形勢
(
けいせい
)
は、
006
会場
(
くわいぢやう
)
の
各所
(
かくしよ
)
に
漂
(
ただよ
)
ひける。
007
この
形勢
(
けいせい
)
を
目敏
(
めざと
)
くも
見
(
み
)
てとりし
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
は、
008
ヤオラ
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
して
演壇
(
えんだん
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
ち
現
(
あら
)
はれたり。
009
さて
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
常世彦
(
とこよひこ
)
は
頭髪
(
とうはつ
)
長
(
なが
)
く
背後
(
はいご
)
に
垂
(
た
)
れ、
010
身躯
(
しんく
)
長大
(
ちやうだい
)
にして
色
(
いろ
)
白
(
しろ
)
く、
011
眼
(
め
)
清
(
きよ
)
く、
012
眉
(
まゆ
)
正
(
ただ
)
しく
鼻
(
はな
)
は
高
(
たか
)
からず
低
(
ひく
)
からず、
013
骨格
(
こつかく
)
逞
(
たくま
)
しうして
神格
(
しんかく
)
あり、
014
何処
(
どこ
)
となく
長者
(
ちやうじや
)
たり
頭領
(
とうりやう
)
たるの
権威
(
けんゐ
)
自然
(
しぜん
)
に
備
(
そな
)
はり、
015
諸神人
(
しよしん
)
の
猛烈
(
まうれつ
)
なる
攻撃
(
こうげき
)
も
嘲罵
(
てうば
)
も、
016
少
(
すこ
)
しも
意
(
い
)
に
介
(
かい
)
せざるがごとく、
017
如何
(
いか
)
なる
強敵
(
きやうてき
)
の
襲来
(
しふらい
)
も、
018
たとへば
鋼鉄艦
(
かうてつかん
)
に
蝶々
(
てふてふ
)
の
襲撃
(
しふげき
)
したるごとき
態度
(
たいど
)
にて
悠々
(
いういう
)
せまらず、
019
光風
(
くわうふう
)
霽月
(
せいげつ
)
の
暢気
(
のんき
)
さを
惟神
(
かむながら
)
に
発揮
(
はつき
)
しゐたりけり。
020
かくのごとき
神格者
(
しんかくしや
)
の
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
も、
021
少
(
すこ
)
しく
心中
(
しんちゆう
)
に
欲望
(
よくばう
)
の
念
(
ねん
)
萠
(
きざ
)
さむか、
022
たちまち
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
的
(
てき
)
行動
(
かうどう
)
を
敢行
(
かんかう
)
して
憚
(
はばか
)
らぬまで
神格
(
しんかく
)
一変
(
いつぺん
)
したりしなり。
023
心
(
こころ
)
に
一点
(
いつてん
)
の
欲望
(
よくばう
)
おこるや、
024
宇宙間
(
うちうかん
)
に
充満
(
じゆうまん
)
せる
邪神
(
じやしん
)
は、
025
その
虚
(
きよ
)
に
乗
(
じやう
)
じて
体内
(
たいない
)
に
侵入
(
しんにふ
)
し、
026
ただちにその
神格
(
しんかく
)
をして
変化
(
へんくわ
)
せしめ、
027
悪心
(
あくしん
)
欲望
(
よくばう
)
をますます
増長
(
ぞうちよう
)
せしめむとするものなり。
028
ゆゑに
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
も
常世姫
(
とこよひめ
)
も、
029
天授
(
てんじゆ
)
の
精魂
(
せいこん
)
体内
(
たいない
)
を
完全
(
くわんぜん
)
に
支配
(
しはい
)
するときは、
030
じつに
智仁勇
(
ちじんゆう
)
兼備
(
けんび
)
し
且
(
か
)
つ
至聖
(
しせい
)
至直
(
しちよく
)
の
神格者
(
しんかくしや
)
となり
得
(
う
)
る
人物
(
じんぶつ
)
なり。
031
邪神
(
じやしん
)
の
憑依
(
ひやうい
)
せしときの
二人
(
ふたり
)
は、
032
俄然
(
がぜん
)
狂暴
(
きやうばう
)
となり、
033
時
(
とき
)
に
由
(
よ
)
つては
意外
(
いぐわい
)
の
卑怯者
(
ひけふもの
)
と
変
(
へん
)
ずることあり。
034
如何
(
いか
)
に
善良
(
ぜんりやう
)
なる
神人
(
しんじん
)
といへども、
035
その
心中
(
しんちゆう
)
に
空虚
(
くうきよ
)
あり、
036
執着
(
しふちやく
)
あり、
037
欲望
(
よくぼう
)
あるときは
直様
(
すぐさま
)
邪神
(
じやしん
)
の
容器
(
いれもの
)
となる。
038
実
(
じつ
)
に
恐
(
おそ
)
るべきは
心
(
こころ
)
の
持方
(
もちかた
)
なりける。
039
これに
反
(
はん
)
し、
040
至誠
(
しせい
)
一貫
(
いつくわん
)
わづかの
執着心
(
しふちやくしん
)
も
欲望
(
よくばう
)
もなき
神人
(
しんじん
)
は、
041
いかなる
場合
(
ばあひ
)
にも
恐怖
(
きようふ
)
し
嗟嘆
(
さたん
)
し
失望
(
しつばう
)
することなく、
042
行成彦
(
ゆきなりひこ
)
のごとく、
043
敵城
(
てきじやう
)
にありながら
少
(
すこ
)
しも
恐
(
おそ
)
れず
滔々
(
たうたう
)
として
所信
(
しよしん
)
を
述
(
の
)
べ、
044
その
目的
(
もくてき
)
の
達成
(
たつせい
)
に
努力
(
どりよく
)
を
吝
(
をし
)
まず、
045
その
使命
(
しめい
)
を
完全
(
くわんぜん
)
に
遂行
(
すゐかう
)
することを
得
(
う
)
るものなり。
046
常世彦
(
とこよひこ
)
は
悠々
(
いういう
)
せまらず
静
(
しづ
)
かに
壇上
(
だんじやう
)
に
行儀
(
ぎやうぎ
)
正
(
ただ
)
しく
佇立
(
ちよりつ
)
し、
047
温顔
(
をんがん
)
に
溢
(
あふ
)
るるばかりの
笑
(
ゑみ
)
を
湛
(
たた
)
へて
両手
(
りやうて
)
を
揃
(
そろ
)
へて
卓上
(
たくじやう
)
におき、
048
ややうつむき
気味
(
きみ
)
になりて、
049
諸神人
(
しよしん
)
の
面上
(
めんじやう
)
を
見
(
み
)
るごとく
見
(
み
)
ざるごとく、
050
諄々
(
じゆんじゆん
)
として
口演
(
こうえん
)
を
始
(
はじ
)
めたり。
051
『あゝ
満場
(
まんぢやう
)
の
諸神司
(
しよしん
)
ら、
052
吾
(
わ
)
が
最
(
もつと
)
も
敬愛
(
けいあい
)
するところの
八王
(
やつわう
)
をはじめ、
053
慈愛
(
じあい
)
と
正義
(
せいぎ
)
の
権化
(
ごんげ
)
とも
称
(
とな
)
ふべき
神人
(
かみがみ
)
らの
前
(
まへ
)
に、
054
謹
(
つつし
)
ンで
吾
(
わ
)
が
胸中
(
きようちう
)
に
深
(
ふか
)
く
永年
(
ながねん
)
納
(
をさ
)
めおきたる
赤心
(
せきしん
)
を
吐露
(
とろ
)
し、
055
もつてその
同情
(
どうじやう
)
ある
御
(
ご
)
了解
(
れうかい
)
を
得
(
え
)
て、
056
這般
(
しやはん
)
の
大会議
(
だいくわいぎ
)
の
目的
(
もくてき
)
を
世界
(
せかい
)
平和
(
へいわ
)
のために
達成
(
たつせい
)
せむことを、
057
天地
(
てんち
)
の
神明
(
しんめい
)
に
誓
(
ちか
)
ひ、
058
至誠
(
しせい
)
をもつて
貫徹
(
くわんてつ
)
せむことを
希望
(
きばう
)
する
次第
(
しだい
)
であります。
059
そもそも、
060
宇宙
(
うちう
)
の
大元霊
(
だいげんれい
)
たる
大国治立
(
おほくにはるたちの
)
命
(
みこと
)
の
大宇宙
(
だいうちう
)
を
創造
(
さうざう
)
し、
061
太陽
(
たいやう
)
、
062
太陰
(
たいいん
)
、
063
大地
(
だいち
)
および、
064
列星
(
れつせい
)
を
生
(
う
)
み
成
(
な
)
し
洪大
(
こうだい
)
無辺
(
むへん
)
の
神業
(
しんげふ
)
を
樹
(
た
)
て
給
(
たま
)
ひしは、
065
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
の
生物
(
せいぶつ
)
をして、
066
至安
(
しあん
)
至楽
(
しらく
)
の
世
(
よ
)
に
永遠
(
ゑいゑん
)
無窮
(
むきう
)
に
栄
(
さか
)
え
住
(
すま
)
はしめ、
067
かつ
宇宙
(
うちう
)
の
大意志
(
だいいし
)
を
完全
(
くわんぜん
)
に
遂行
(
すゐかう
)
せしめたまはむが
為
(
ため
)
であります。
068
大神
(
おほかみ
)
は
太陽
(
たいやう
)
を
造
(
つく
)
り、
069
これに
附
(
ふ
)
するにその
霊魂
(
れいこん
)
と、
070
霊力
(
れいりよく
)
と
霊体
(
れいたい
)
をもつてし、
071
太陽
(
たいやう
)
の
世界
(
せかい
)
にその
守護神
(
しゆごじん
)
を
任
(
にん
)
じたまひ、
072
太陰
(
たいいん
)
にも
同
(
おな
)
じくその
霊魂
(
れいこん
)
と
霊力
(
れいりよく
)
と
霊体
(
れいたい
)
とを
附与
(
ふよ
)
して、
073
各自
(
かくじ
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
を
定
(
さだ
)
めて、
074
太陽界
(
たいやうかい
)
と
太陰界
(
たいいんかい
)
の
永遠
(
ゑいゑん
)
無窮
(
むきう
)
の
保護神
(
ほごじん
)
として、
075
それぞれの
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
をして
守護
(
しゆご
)
せしめたまふ
如
(
ごと
)
く、
076
我
(
わが
)
地上
(
ちじやう
)
にも
大国治立
(
おほくにはるたちの
)
命
(
みこと
)
の
分霊
(
ぶんれい
)
をして、
077
これを
守護
(
しゆご
)
せしめたまふたのであります。
078
これぞ、
079
吾々
(
われわれ
)
の
日夜
(
にちや
)
尊敬
(
そんけい
)
して
止
(
や
)
まざる
大地
(
だいち
)
の
主宰
(
しゆさい
)
たる
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
であります。
080
賢明
(
けんめい
)
にわたらせらるる
諸神司
(
しよしん
)
の
方々
(
かたがた
)
は、
081
吾々
(
われわれ
)
のごとき
愚者
(
ぐしや
)
の
言
(
げん
)
は、
082
耳
(
みみ
)
を
傾
(
かたむ
)
くるの
価値
(
かち
)
なきものとして
一笑
(
いつせう
)
に
付
(
ふ
)
して
顧
(
かへり
)
みられざるは、
083
当然
(
たうぜん
)
であらうと
思
(
おも
)
ひます。
084
しかしながら、
085
宇宙
(
うちう
)
一切
(
いつさい
)
のものには
凡
(
すべ
)
て
本末
(
ほんまつ
)
がありますから、
086
幼稚
(
えうち
)
極
(
きは
)
まる
論説
(
ろんせつ
)
でありますが、
087
今日
(
こんにち
)
は
天地
(
てんち
)
開闢
(
かいびやく
)
にも
比
(
ひ
)
すべき
神聖
(
しんせい
)
祥徴
(
しやうちよう
)
の
大会議
(
だいくわいぎ
)
でありますから、
088
賢明
(
けんめい
)
なる
諸神司
(
しよしん
)
の
特
(
とく
)
に
御
(
ご
)
承知
(
しようち
)
のこととは
存
(
ぞん
)
じながら、
089
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
恩徳
(
おんとく
)
を
讃美
(
さんび
)
したてまつるために、
090
謹
(
つつし
)
ンで
天地
(
てんち
)
根本
(
こんぽん
)
の
大道
(
だいだう
)
より
説
(
と
)
きはじめた
次第
(
しだい
)
であります。
091
そもそも
我
(
わが
)
地上
(
ちじやう
)
の
大主宰
(
だいしゆさい
)
にまします、
092
国祖
(
こくそ
)
の
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
は、
093
鋭意
(
えいい
)
世界
(
せかい
)
の
平和
(
へいわ
)
と、
094
進歩
(
しんぽ
)
発達
(
はつたつ
)
の
聖業
(
せいげふ
)
を
完成
(
くわんせい
)
せむと、
095
不断
(
ふだん
)
の
努力
(
どりよく
)
を
続
(
つづ
)
けさせたまふは、
096
諸神司
(
しよしん
)
の
熟知
(
じゆくち
)
さるるところと
堅
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じて
疑
(
うたが
)
はざる
次第
(
しだい
)
であります。
097
国祖
(
こくそ
)
は
大慈
(
だいじ
)
大悲
(
だいひ
)
の
大御親
(
おほみおや
)
心
(
ごころ
)
を
発揮
(
はつき
)
し、
098
神人
(
しんじん
)
その
他
(
た
)
の
生物
(
せいぶつ
)
をして
各自
(
かくじ
)
そのところを
得
(
え
)
せしめむと、
099
大御心
(
おほみこころ
)
を
日夜
(
にちや
)
に
砕
(
くだ
)
かせたまふは、
100
吾々
(
われわれ
)
は
実
(
じつ
)
に
何
(
な
)
ンとも
申上
(
まをしあ
)
げやうのなき
有難
(
ありがた
)
きことであつて、
101
その
洪恩
(
こうおん
)
に
報
(
むく
)
いたてまつり、
102
大神
(
おほかみ
)
の
御子
(
みこ
)
と
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でたる
地上
(
ちじやう
)
の
万有
(
ばんいう
)
も、
103
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
を
心
(
こころ
)
として、
104
吾々
(
われわれ
)
はそれぞれ
神
(
かみ
)
のために、
105
最善
(
さいぜん
)
の
努力
(
どりよく
)
と
奉仕
(
ほうし
)
を
励
(
はげ
)
まねばならぬのであります。
106
国祖
(
こくそ
)
の
神
(
かみ
)
は、
107
その
御
(
ご
)
理想
(
りさう
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
完全
(
くわんぜん
)
に
遂行
(
すゐかう
)
せむがために、
108
ここに
国魂
(
くにたま
)
の
神
(
かみ
)
を
祭
(
まつ
)
り、
109
八王
(
やつわう
)
、
110
八頭
(
やつがしら
)
を
配置
(
はいち
)
し、
111
もつて
神政
(
しんせい
)
の
完成
(
くわんせい
)
を
企図
(
きと
)
したまひしことは、
112
諸神司
(
しよしん
)
も
御
(
ご
)
承知
(
しようち
)
のことと
思
(
おも
)
ふのであります。
113
しかるに、
114
現今
(
げんこん
)
世界
(
せかい
)
の
状況
(
じやうきやう
)
をつらつら
思考
(
しかう
)
するに、
115
賢明
(
けんめい
)
なる
八王
(
やつわう
)
、
116
八頭
(
やつがしら
)
の
方々
(
かたがた
)
の
鋭意
(
えいい
)
心力
(
しんりよく
)
を
尽
(
つく
)
して
治
(
おさ
)
めらるる
各山
(
かくざん
)
各地
(
かくち
)
は、
117
いづれも
星
(
ほし
)
移
(
うつ
)
り
月
(
つき
)
代
(
かは
)
りて、
118
次第
(
しだい
)
に
綱紀
(
かうき
)
は
緩
(
ゆる
)
み
最早
(
もはや
)
収拾
(
しうしふ
)
すべからざるに
立到
(
たちいた
)
つたことは、
119
直接
(
ちよくせつ
)
その
任
(
にん
)
に
当
(
あた
)
りたまふ、
120
諸神司
(
しよしん
)
らの
熟知
(
じゆくち
)
さるるところでありませう。
121
かくのごとき
世界
(
せかい
)
の
混乱
(
こんらん
)
を
放任
(
はうにん
)
して、
122
これを
修斎
(
しうさい
)
せざるは、
123
果
(
はた
)
して
国祖
(
こくそ
)
の
御
(
ご
)
聖慮
(
せいりよ
)
に
叶
(
かな
)
ふものでありませうか、
124
いづれの
神司
(
しんし
)
らも、
125
我々
(
われわれ
)
としては
実
(
じつ
)
に
申上
(
まをしあ
)
げがたき
言葉
(
ことば
)
でありますが、
126
これでも、
127
立派
(
りつぱ
)
に
国祖
(
こくそ
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
を
奉体
(
ほうたい
)
されてをらるるのでありませうか。
128
国祖
(
こくそ
)
は
現代
(
げんだい
)
の
世界
(
せかい
)
の
状況
(
じやうきやう
)
を
見
(
み
)
て、
129
いかに
思召
(
おぼしめ
)
したまふでありませうか。
130
吾々
(
われわれ
)
は、
131
深夜
(
しんや
)
ひそかに
国祖
(
こくそ
)
の
神
(
かみ
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
を
推察
(
すいさつ
)
したてまつるときは、
132
熱涙
(
ねつるい
)
滂沱
(
ばうだ
)
として
腮辺
(
しへん
)
に
伝
(
つた
)
ふるを
覚
(
おぼ
)
えざる
次第
(
しだい
)
であります。
133
仁慈
(
じんじ
)
に
富
(
と
)
ませたまふ、
134
国祖
(
こくそ
)
の
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
聖慮
(
せいりよ
)
はいかに
残念
(
ざんねん
)
に
思召
(
おぼしめ
)
さるるでありませう。
135
一旦
(
いつたん
)
神命
(
しんめい
)
を
下
(
くだ
)
したまひて
八王
(
やつわう
)
と
定
(
さだ
)
めたまひし
以上
(
いじやう
)
は、
136
その
不都合
(
ふつがふ
)
なる
神政
(
しんせい
)
をおこなふ
神司
(
かみがみ
)
が、
137
万々一
(
まんまんいち
)
ありとしても、
138
神司
(
かみがみ
)
らの
体面
(
たいめん
)
を
重
(
おも
)
ンじ、
139
容易
(
ようい
)
にその
御
(
ご
)
意思
(
いし
)
を
表白
(
へうはく
)
したまはず、
140
神司
(
かみがみ
)
らの
本心
(
ほんしん
)
に
立復
(
たちかへ
)
り、
141
神意
(
しんい
)
の
神政
(
しんせい
)
をおこなふを
鶴首
(
くわくしゆ
)
して
待
(
ま
)
たせたまふは、
142
必定
(
ひつぢやう
)
であらうと
思
(
おも
)
はれます。
143
アヽ
国祖
(
こくそ
)
は
今日
(
こんにち
)
の
八王
(
やつわう
)
らの、
144
優柔
(
いうじう
)
不断
(
ふだん
)
の
行動
(
かうどう
)
を
見
(
み
)
て、
145
日暮
(
ひくれ
)
ンとして
途
(
みち
)
遠
(
とほ
)
しの
御
(
ご
)
感想
(
かんさう
)
をいだき、
146
内心
(
ないしん
)
御
(
ご
)
落涙
(
らくるい
)
の
悲惨
(
ひさん
)
を
嘗
(
な
)
めたまはぬでありませうか。
147
吾々
(
われわれ
)
神人
(
しんじん
)
の
身
(
み
)
をもつて、
148
国祖
(
こくそ
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
を
拝察
(
はいさつ
)
したてまつるは
畏
(
おそ
)
れ
多
(
おほ
)
きことではありますが、
149
大神
(
おほかみ
)
は
必
(
かなら
)
ずや、
150
各山
(
かくざん
)
各地
(
かくち
)
の
八王
(
やつわう
)
の
退隠
(
たいいん
)
を、
151
自発
(
じはつ
)
的
(
てき
)
に
敢行
(
かんかう
)
するのを
希望
(
きばう
)
されつつ、
152
心
(
こころ
)
を
痛
(
いた
)
めさせたまはぬでありませうか。
153
諸神司
(
しよしん
)
はここにおいて、
154
一
(
ひと
)
つ
御
(
ご
)
熟考
(
じゆくかう
)
を
願
(
ねが
)
はねばなりませぬ』
155
と
自発
(
じはつ
)
的
(
てき
)
八王
(
やつわう
)
の
退隠
(
たいいん
)
を
慫慂
(
しようよう
)
したりける。
156
並
(
なみ
)
ゐる
八王
(
やつわう
)
、
157
八頭
(
やつがしら
)
は、
158
国祖
(
こくそ
)
を
笠
(
かさ
)
にきての
堂々
(
だうだう
)
たる
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
の
論旨
(
ろんし
)
にたいして、
159
一言
(
いちごん
)
半句
(
はんく
)
も
返
(
かへ
)
す
辞
(
ことば
)
なく、
160
羞恥
(
しうち
)
の
念
(
ねん
)
にかられて
太
(
ふと
)
き
息
(
いき
)
を
吐
(
は
)
くのみなりける。
161
この
時
(
とき
)
いかがはしけむ、
162
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
の
顔色
(
がんしよく
)
俄
(
にはか
)
に
蒼白
(
さうはく
)
となり、
163
アツ、
164
と
叫
(
さけ
)
ンで
壇上
(
だんじやう
)
に
打倒
(
うちたふ
)
れたり。
165
アヽこの
結末
(
けつまつ
)
は
如何
(
いか
)
に
治
(
おさ
)
まるならむか。
166
(
大正一〇・一二・二一
旧一一・二三
出口瑞月
)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 猿女の舞
(B)
(N)
敵本主義 >>>
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第4巻(卯の巻)
> 第3篇 正邪混交 > 第20章 長者の態度
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第20章 長者の態度|第4巻|霊主体従|霊界物語|/rm0420】
合言葉「みろく」を入力して下さい→