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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第4巻(卯の巻)
序
凡例
総説
第1篇 八洲の川浪
第1章 常世会議
第2章 聖地の会議
第3章 使臣の派遣
第4章 乱暴な提案
第5章 議場の混乱
第6章 怪また怪
第7章 涼風凄風
第2篇 天地暗雲
第8章 不意の邂逅
第9章 大の字の斑紋
第10章 雲の天井
第11章 敬神の自覚
第12章 横紙破り
第13章 再転再落
第14章 大怪物
第15章 出雲舞
第3篇 正邪混交
第16章 善言美辞
第17章 殺風景
第18章 隠忍自重
第19章 猿女の舞
第20章 長者の態度
第21章 敵本主義
第22章 窮策の替玉
第4篇 天地転動
第23章 思ひ奇やその一
第24章 思ひ奇やその二
第25章 燕返し
第26章 庚申の眷属
第27章 阿鼻叫喚
第28章 武器制限
第5篇 局面一転
第29章 月雪花
第30章 七面鳥
第31章 傘屋の丁稚
第32章 免れぬ道
第6篇 宇宙大道
第33章 至仁至愛
第34章 紫陽花
第35章 頭上の冷水
第36章 天地開明
第37章 時節到来
第38章 隙行く駒
第7篇 因果応報
第39章 常世の暗
第40章 照魔鏡
第41章 悪盛勝天
第42章 無道の極
第8篇 天上会議
第43章 勧告使
第44章 虎の威
第45章 あゝ大変
第9篇 宇宙真相
第46章 神示の宇宙その一
第47章 神示の宇宙その二
第48章 神示の宇宙その三
第49章 神示の宇宙その四
第50章 神示の宇宙その五
附録 第二回高熊山参拝紀行歌
余白歌
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第4巻(卯の巻)
> 第7篇 因果応報 > 第39章 常世の暗
<<< 隙行く駒
(B)
(N)
照魔鏡 >>>
第三九章
常世
(
とこよ
)
の
暗
(
やみ
)
〔一八九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻
篇:
第7篇 因果応報
よみ(新仮名遣い):
いんがおうほう
章:
第39章 常世の暗
よみ(新仮名遣い):
とこよのやみ
通し章番号:
189
口述日:
1921(大正10)年12月27日(旧11月29日)
口述場所:
筆録者:
外山豊二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年3月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
高月彦は長じて徳を発揮し、父の常世彦命を助けて善政を敷いたが、悪魔は絶えず身魂をつけねらっている。
舟遊びの際に八頭八尾の大蛇は高月彦と変化して現われた。父の常世彦命もどちらが本物を区別することができなかった。そこでやむをえず、一人は邪霊の化身と知りながら、両者を立てざるを得なくなっていた。
常世彦命はこのことに心を痛め、過去の悪事を懺悔し、国祖の仁慈を感謝しつつ帰幽してしまった。
神々らは後任の天使長に高月彦を望んだが、二人の高月彦が現れて、諸神人らは真偽の判別に苦しんだ。
本物の高月彦は、妹五月姫の策を用い、父から守り袋と称する袋を取り出して、本物の証とした。偽高月彦の大蛇の霊は思わぬ展開に狼狽して、高月彦に襲い掛かったが、これを神言によって撃退した。
しかしこのような策略を用いることは、神人としてはもっとも慎むべきことである。高月彦は直後に悪寒に襲われて倒れてしまうが、これはいったんは逃げ出した八頭八尾の大蛇の霊が間髪を入れずに戻り、今度は高月彦に憑依してしまったのであった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm0439
愛善世界社版:
237頁
八幡書店版:
第1輯 456頁
修補版:
校定版:
247頁
普及版:
107頁
初版:
ページ備考:
001
聖地
(
せいち
)
ヱルサレムの
天使長
(
てんしちやう
)
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
には、
002
高月彦
(
たかつきひこ
)
誕生
(
たんじやう
)
して
追々
(
おひおひ
)
と
成長
(
せいちやう
)
し、
003
父
(
ちち
)
を
輔
(
たす
)
けて、
004
その
勲功
(
くんこう
)
もつとも
多
(
おほ
)
く、
005
かつ
天使長
(
てんしちやう
)
の
声望
(
せいばう
)
天下
(
てんか
)
に
雷
(
らい
)
のごとく
轟
(
とどろ
)
き、
006
その
善政
(
ぜんせい
)
を
謳歌
(
おうか
)
せざるもの
無
(
な
)
く、
007
一
(
いち
)
時
(
じ
)
は
実
(
じつ
)
に
天下
(
てんか
)
泰平
(
たいへい
)
の
祥代
(
しやうだい
)
となりける。
008
しかるに
油断
(
ゆだん
)
は
大敵
(
たいてき
)
すこしにても
間隙
(
かんげき
)
あらむか、
009
宇宙
(
うちう
)
に
充満
(
じゆうまん
)
せる
邪神
(
じやしん
)
の
霊
(
れい
)
はたちまち
襲
(
おそ
)
ひきたりて、
010
或
(
あるひ
)
は
心魂
(
しんこん
)
に
或
(
あるひ
)
は
身体
(
しんたい
)
にたいして
禍害
(
くわがい
)
を
加
(
くは
)
へ、
011
またはその
良心
(
りやうしん
)
を
汚
(
けが
)
し
曇
(
くも
)
らせ、
012
つひにはそのものの
身体
(
しんたい
)
および
霊魂
(
れいこん
)
を
容器
(
ようき
)
として、
013
悪心
(
あくしん
)
をおこし
悪行
(
あくぎやう
)
を
遂行
(
すゐかう
)
せしめむと
付
(
つ
)
け
狙
(
ねら
)
ふに
至
(
いた
)
るものなり。
014
大本
(
おほもと
)
神諭
(
しんゆ
)
にも、
015
『
悪魔
(
あくま
)
は
絶
(
た
)
えず
人
(
ひと
)
の
身魂
(
みたま
)
を
付
(
つ
)
け
狙
(
ねら
)
ひ
居
(
ゐ
)
るものなれば、
016
抜刀
(
ぬきみ
)
の
中
(
なか
)
に
居
(
を
)
る
心持
(
こころもち
)
にて
居
(
を
)
らざる
時
(
とき
)
は、
017
いつ
悪魔
(
あくま
)
にその
身魂
(
みたま
)
を
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
に
玩弄物
(
おもちや
)
にせらるるや
知
(
し
)
れず。
018
ゆゑに
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
立帰
(
たちかへ
)
りて
神
(
かみ
)
を
信仰
(
しんかう
)
し、
019
すこしも
油断
(
ゆだん
)
あるべからず』
020
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
は
神界
(
しんかい
)
の
太平
(
たいへい
)
にやや
安心
(
あんしん
)
して、
021
あまたの
侍臣
(
じしん
)
とともに
竜宮海
(
りうぐうかい
)
に
舟遊
(
ふなあそ
)
びの
宴
(
えん
)
をもよほすとき、
022
竜宮海
(
りうぐうかい
)
の
底
(
そこ
)
深
(
ふか
)
く
潜
(
ひそ
)
みて
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
ちつつありし
八頭
(
やつがしら
)
八尾
(
やつを
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
邪霊
(
じやれい
)
は、
023
この
時
(
とき
)
こそと
言
(
い
)
はむばかりに、
024
その
本体
(
ほんたい
)
を
諸神人
(
しよしん
)
の
前
(
まへ
)
に
顕
(
あら
)
はし、
025
態
(
わざ
)
と
神人
(
かみがみ
)
らの
前
(
まへ
)
にて
高月彦
(
たかつきひこ
)
と
変化
(
へんげ
)
し、
026
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
の
居館
(
やかた
)
に
入
(
い
)
りこみ
神人
(
しんじん
)
らを
悩
(
なや
)
めたるなり。
027
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
はじめ
聖地
(
せいち
)
の
神人
(
かみがみ
)
らは、
028
二人
(
ふたり
)
の
高月彦
(
たかつきひこ
)
のうち
一人
(
ひとり
)
は
邪神
(
じやしん
)
の
変化
(
へんげ
)
なることを
何
(
いづ
)
れも
知悉
(
ちしつ
)
すれども、
029
その
何
(
いづ
)
れを
真否
(
しんぴ
)
と
認
(
みと
)
むること
能
(
あた
)
はざりしために、
030
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず、
031
同
(
おな
)
じ
姿
(
すがた
)
の
二人
(
ふたり
)
を
居館
(
やかた
)
に
住
(
す
)
まはせたりける。
032
真
(
しん
)
の
高月彦
(
たかつきひこ
)
は、
033
『
我
(
われ
)
こそは
真
(
しん
)
の
高月彦
(
たかつきひこ
)
なり、
034
彼
(
かれ
)
は
邪神
(
じやしん
)
の
変化
(
へんげ
)
なり』
035
と
證明
(
しようめい
)
せむとすれば、
036
邪神
(
じやしん
)
の
高月彦
(
たかつきひこ
)
もまた
同
(
おな
)
じく、
037
『
我
(
われ
)
こそは
真
(
しん
)
の
高月彦
(
たかつきひこ
)
なり、
038
彼
(
かれ
)
は
邪神
(
じやしん
)
の
変化
(
へんげ
)
なり』
039
と
主張
(
しゆちやう
)
し、
040
その
真偽
(
しんぎ
)
判明
(
はんめい
)
せず、
041
やむを
得
(
え
)
ず
二人
(
ふたり
)
を
立
(
た
)
てゐたりける。
042
この
怪
(
あや
)
しき
事実
(
じじつ
)
は
誰
(
たれ
)
いふともなく
神界
(
しんかい
)
一般
(
いつぱん
)
に
拡
(
ひろ
)
まり
伝
(
つた
)
はり、
043
八王
(
やつわう
)
八頭
(
やつがしら
)
の
耳
(
みみ
)
に
入
(
い
)
り、
044
神人
(
かみがみ
)
らは
聖地
(
せいち
)
の
神政
(
しんせい
)
に
対
(
たい
)
して、
045
不安
(
ふあん
)
と
疑念
(
ぎねん
)
を
抱
(
だ
)
くに
至
(
いた
)
りける。
046
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
はこのことのみ
日夜
(
にちや
)
煩悶
(
はんもん
)
し、
047
つひには
発病
(
はつびやう
)
するに
立
(
た
)
ちいたりぬ。
048
命
(
みこと
)
は
妻
(
つま
)
を
枕頭
(
ちんとう
)
に
招
(
まね
)
き、
049
苦
(
くる
)
しき
病
(
やまひ
)
の
息
(
いき
)
をつきながら、
050
『
吾
(
われ
)
は
少
(
すこ
)
しの
心
(
こころ
)
の
欲望
(
よくばう
)
より
終
(
つひ
)
に
邪神
(
じやしん
)
に
魅
(
み
)
せられて
常世国
(
とこよのくに
)
に
城塞
(
じやうさい
)
を
構
(
かま
)
へ、
051
畏
(
かしこ
)
くも
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
をはじめ
歴代
(
れきだい
)
の
天使長
(
てんしちやう
)
以下
(
いか
)
の
神人
(
かみがみ
)
らを
苦
(
くる
)
しめ
悩
(
なや
)
ませたるにも
拘
(
かか
)
はらず、
052
仁慈
(
じんじ
)
深
(
ふか
)
き
国祖
(
こくそ
)
は
吾
(
われ
)
らの
改心
(
かいしん
)
を
賞
(
め
)
でたまひて、
053
もつたいなき
聖地
(
せいち
)
の
執権者
(
しつけんしや
)
に
任
(
にん
)
じたまひたれば、
054
吾
(
われ
)
らは
再生
(
さいせい
)
の
大恩
(
たいおん
)
に
報
(
むく
)
いたてまつらむと
誠心
(
せいしん
)
誠意
(
せいい
)
律法
(
りつぱふ
)
を
厳守
(
げんしゆ
)
し、
055
神政
(
しんせい
)
に
励
(
はげ
)
みて
国祖
(
こくそ
)
の
大神
(
おほかみ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
せしに、
056
心
(
こころ
)
の
何時
(
いつ
)
となく
緩
(
ゆる
)
みしためか、
057
竜宮海
(
りうぐうかい
)
に
船
(
ふね
)
を
浮
(
うか
)
べて
遊楽
(
いうらく
)
せし
折
(
をり
)
しも、
058
海底
(
かいてい
)
より
邪神
(
じやしん
)
現
(
あら
)
はれて
愛児
(
あいじ
)
の
姿
(
すがた
)
となり、
059
堂々
(
だうだう
)
として
我
(
わが
)
館
(
やかた
)
に
住
(
す
)
み
込
(
こ
)
み、
060
その
真偽
(
しんぎ
)
を
判別
(
はんべつ
)
する
能
(
あた
)
はず、
061
それより
吾
(
われ
)
は
如何
(
いか
)
にもしてその
真偽
(
しんぎ
)
を
知
(
し
)
らむと、
062
日夜
(
にちや
)
天津
(
あまつ
)
大神
(
おほかみ
)
および
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
に
祈願
(
きぐわん
)
を
凝
(
こ
)
らせども、
063
一
(
いつ
)
たん
犯
(
をか
)
せる
罪
(
つみ
)
の
報
(
むく
)
いきたりて、
064
心魂
(
しんこん
)
暗
(
くら
)
み
天眼通
(
てんがんつう
)
力
(
りき
)
を
失
(
うしな
)
ひ、
065
かつ、
066
それより
我
(
わが
)
身体
(
しんたい
)
の
各所
(
かくしよ
)
に
痛
(
いた
)
みを
覚
(
おぼ
)
え、
067
今
(
いま
)
やかくのごとく
重態
(
ぢうたい
)
に
陥
(
おちい
)
りたるも
深
(
ふか
)
き
罪障
(
ざいしやう
)
の
報
(
むく
)
いなれば、
068
汝
(
なんぢ
)
らは
吾
(
わ
)
が
身
(
み
)
の
悲惨
(
ひさん
)
なる
果
(
はて
)
を
見
(
み
)
て
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
悔
(
く
)
い
改
(
あらた
)
め、
069
寸毫
(
すんがう
)
といへども
悪心
(
あくしん
)
非行
(
ひぎやう
)
を
発起
(
ほつき
)
すべからず』
070
と
遺言
(
ゆゐごん
)
して
眠
(
ねむ
)
るがごとく
帰幽
(
きいう
)
したりける。
071
鳥
(
とり
)
の
将
(
まさ
)
に
死
(
し
)
なむとするや
其
(
そ
)
の
声
(
こゑ
)
悲
(
かな
)
し、
072
人
(
ひと
)
の
将
(
まさ
)
に
死
(
し
)
せむとする
時
(
とき
)
その
言
(
げん
)
や
善
(
よ
)
しと。
073
宜
(
むべ
)
なるかな、
074
さしも
一旦
(
いつたん
)
暴威
(
ばうゐ
)
をふるひたる
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
も
本心
(
ほんしん
)
より
省
(
かへり
)
み、
075
その
邪心
(
じやしん
)
を
恥
(
は
)
ぢ、
076
非行
(
ひぎやう
)
を
悔
(
く
)
い
神憲
(
しんけん
)
の
儼
(
げん
)
として
犯
(
をか
)
すべからざるを
畏
(
おそ
)
れ、
077
天地
(
てんち
)
の
大道
(
だいだう
)
たる
死生
(
しせい
)
、
078
往来
(
わうらい
)
、
079
因果
(
いんぐわ
)
の
理法
(
りはふ
)
を
覚
(
さと
)
りて
身魂
(
みたま
)
まつたく
清
(
きよ
)
まり、
080
神助
(
しんじよ
)
のもとに
安々
(
やすやす
)
と
眠
(
ねむ
)
るがごとく
帰幽
(
きいう
)
したりける。
081
アヽ
畏
(
おそ
)
るべきは
心
(
こころ
)
の
持
(
も
)
ちかた
一
(
ひと
)
つなりける。
082
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
の
昇天
(
しようてん
)
せしより、
083
聖地
(
せいち
)
の
神人
(
かみがみ
)
らは
急使
(
きふし
)
を
四方
(
しはう
)
に
派
(
は
)
して、
084
各山
(
かくざん
)
各地
(
かくち
)
の
八王
(
やつわう
)
をはじめ
一般
(
いつぱん
)
の
守護職
(
しゆごしよく
)
にたいして
報告
(
はうこく
)
を
発
(
はつ
)
したれば、
085
万寿山
(
まんじゆさん
)
をはじめ
八百万
(
やほよろづ
)
の
神人
(
かみがみ
)
は、
086
この
凶報
(
きようはう
)
に
驚
(
おどろ
)
き
我
(
われ
)
一
(
いち
)
と
先
(
さき
)
を
争
(
あらそ
)
ひて
聖地
(
せいち
)
に
蝟集
(
ゐしふ
)
しその
昇天
(
しようてん
)
を
悲
(
かな
)
しみつつ、
087
後任者
(
こうにんしや
)
の
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
確定
(
かくてい
)
せむことを
熱望
(
ねつばう
)
し、
088
ここにヱルサレム
城
(
じやう
)
の
大広間
(
おほひろま
)
に
会
(
くわい
)
したり。
089
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
の
長子
(
ちやうし
)
高月彦
(
たかつきひこ
)
を
天使長
(
てんしちやう
)
に
選定
(
せんてい
)
し、
090
国祖
(
こくそ
)
大神
(
おほかみ
)
の
認許
(
にんきよ
)
を
奏請
(
そうせい
)
せむとするや、
091
天下
(
てんか
)
に
喧伝
(
けんでん
)
されしごとく、
092
二人
(
ふたり
)
の
高月彦
(
たかつきひこ
)
あらはれ
来
(
き
)
たりぬ。
093
諸神司
(
しよしん
)
はその
真偽
(
しんぎ
)
について
判別
(
はんべつ
)
に
苦
(
くる
)
しみ、
094
七日
(
なぬか
)
七夜
(
ななよ
)
大広間
(
おほひろま
)
に
会議
(
くわいぎ
)
をつづけたれど、
095
いかにしても
前後
(
ぜんご
)
と
正邪
(
せいじや
)
の
区別
(
くべつ
)
つかざるところまで
克
(
よ
)
く
変化
(
へんげ
)
しゐたるにぞ、
096
真偽
(
しんぎ
)
二人
(
ふたり
)
の
天使長
(
てんしちやう
)
を
戴
(
いただ
)
くことを
得
(
え
)
ず、
097
神人
(
かみがみ
)
らは
五里
(
ごり
)
霧中
(
むちゆう
)
に
彷徨
(
はうくわう
)
しつつ、
098
その
怪事実
(
くわいじじつ
)
に
悩
(
なや
)
まされけり。
099
高月彦
(
たかつきひこ
)
は
大広間
(
おほひろま
)
に
現
(
あら
)
はれ
竜宮海
(
りうぐうかい
)
に
潜
(
ひそ
)
める
邪神
(
じやしん
)
大蛇
(
をろち
)
の
変
(
へん
)
より、
100
父
(
ちち
)
の
昇天
(
しようてん
)
までの
種々
(
しゆじゆ
)
聖地
(
せいち
)
の
怪
(
くわい
)
を
述
(
の
)
べ
且
(
か
)
つ、
101
『
吾
(
わが
)
身
(
み
)
に
蔭
(
かげ
)
のごとく
附随
(
ふずい
)
せるは、
102
かの
大蛇
(
をろち
)
の
変化
(
へんげ
)
なることを
證明
(
しようめい
)
すべきことあり。
103
諸神人
(
しよしん
)
はこれにて
真偽
(
しんぎ
)
を
悟
(
さと
)
られたし。
104
吾
(
われ
)
には
父
(
ちち
)
より
賜
(
たま
)
はりし
守袋
(
まもりぶくろ
)
あり、
105
これを
見
(
み
)
られよ』
106
と
満座
(
まんざ
)
の
前
(
まへ
)
に
差出
(
さしだ
)
し、
107
偽
(
にせ
)
高月彦
(
たかつきひこ
)
の
邪神
(
じやしん
)
にむかひ、
108
『
汝
(
なんぢ
)
が
果
(
はた
)
して
真
(
しん
)
なれば、
109
父
(
ちち
)
より
守袋
(
まもりぶくろ
)
を
授
(
さづ
)
けられし
筈
(
はず
)
なり、
110
今
(
いま
)
ここにその
守袋
(
まもりぶくろ
)
を
取出
(
とりだ
)
して、
111
その
偽神
(
ぎしん
)
にあらざることを
證明
(
しようめい
)
せられよ』
112
と
詰
(
つ
)
め
寄
(
よ
)
れば、
113
邪神
(
じやしん
)
はたちまち
色
(
いろ
)
を
変
(
へん
)
じ、
114
何
(
なん
)
の
返答
(
へんたふ
)
もなく
物
(
もの
)
をもいはず、
115
真
(
しん
)
の
高月彦
(
たかつきひこ
)
に
噛
(
かみ
)
付
(
つ
)
かむとする
一刹那
(
いちせつな
)
、
116
たちまち「
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
」の
神言
(
かみごと
)
が
自然
(
しぜん
)
に
口
(
くち
)
より
迸出
(
へいしゆつ
)
したるにぞ、
117
偽神
(
ぎしん
)
はたちまちその
神言
(
かみごと
)
の
威徳
(
ゐとく
)
に
正体
(
しやうたい
)
を
現
(
あら
)
はし、
118
『アヽ
残念
(
ざんねん
)
至極
(
しごく
)
口惜
(
くちをし
)
さよ。
119
我
(
われ
)
は
永年
(
ながねん
)
この
聖地
(
せいち
)
を
根底
(
こんてい
)
より
顛覆
(
てんぷく
)
せむと、
120
海底
(
かいてい
)
に
沈
(
しづ
)
みて
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
ち、
121
つひに
高月彦
(
たかつきひこ
)
と
変化
(
へんげ
)
し、
122
聖地
(
せいち
)
の
攪乱
(
かくらん
)
に
全力
(
ぜんりよく
)
を
尽
(
つく
)
したりしに、
123
高月彦
(
たかつきひこ
)
の
神言
(
かみごと
)
によりてその
化
(
ば
)
けの
皮
(
かは
)
を
脱
(
は
)
がれたれば、
124
いまは
是非
(
ぜひ
)
なし、
125
ふたたび
時節
(
じせつ
)
を
待
(
ま
)
つてこの
怨
(
うら
)
みを
報
(
ほう
)
ぜむ』
126
と
言
(
い
)
ふよと
見
(
み
)
るまに、
127
見
(
み
)
るも
恐
(
おそ
)
ろしき
八頭
(
やつがしら
)
八尾
(
やつを
)
の
大蛇
(
をろち
)
と
現
(
あら
)
はれ
叢雲
(
むらくも
)
をよびおこし
天空
(
てんくう
)
をかけりて、
128
遠
(
とほ
)
くその
怪姿
(
くわいし
)
を
西天
(
せいてん
)
に
没
(
ぼつ
)
したりけり。
129
高月彦
(
たかつきひこ
)
は
忽然
(
こつぜん
)
として
立
(
た
)
ちあがり、
130
『
諸神司
(
しよしん
)
はただいまの
邪神
(
じやしん
)
の
様子
(
やうす
)
を
実見
(
じつけん
)
して、
131
その
真偽
(
しんぎ
)
を
悟
(
さと
)
りたまひしならむ、
132
吾
(
われ
)
こそは
天使長
(
てんしちやう
)
常世彦
(
とこよひこの
)
命
(
みこと
)
の
長子
(
ちやうし
)
高月彦
(
たかつきひこ
)
なり。
133
今後
(
こんご
)
聖地
(
せいち
)
の
神政
(
しんせい
)
については、
134
諸神司
(
しよしん
)
の
協力
(
けふりよく
)
一致
(
いつち
)
して
御
(
ご
)
輔翼
(
ほよく
)
あらむことを
希望
(
きばう
)
す』
135
と
慇懃
(
いんぎん
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
を
述
(
の
)
べ
終
(
をは
)
るや
否
(
いな
)
や、
136
たちまち
悪寒
(
をかん
)
震慄
(
しんりつ
)
、
137
顔色
(
がんしよく
)
急
(
きふ
)
に
青
(
あを
)
ざめ、
138
腹
(
はら
)
をかかへて
苦悶
(
くもん
)
の
声
(
こゑ
)
を
放
(
はな
)
ちければ、
139
諸神司
(
しよしん
)
は
驚
(
おどろ
)
きて
命
(
みこと
)
を
扶
(
たす
)
けその
居館
(
やかた
)
に
送
(
おく
)
り、
140
侍者
(
じしや
)
をして
叮嚀
(
ていねい
)
に
看護
(
かんご
)
せしめたり。
141
この
守袋
(
まもりぶくろ
)
は
妹
(
いもうと
)
五月姫
(
さつきひめ
)
の
計
(
はか
)
らひにて、
142
俄
(
にはか
)
に
思
(
おも
)
ひつきたるカラクリにして、
143
邪神
(
じやしん
)
の
正体
(
しやうたい
)
を
現
(
あら
)
はすための
窮策
(
きうさく
)
に
出
(
で
)
たるものなりける。
144
かくのごとき
権謀
(
けんぼう
)
術数
(
じゆつすう
)
を
弄
(
ろう
)
するは、
145
神人
(
しんじん
)
としてもつとも
慎
(
つつし
)
まざるべからざることなり。
146
また
高月彦
(
たかつきひこ
)
の
急病
(
きふびやう
)
を
発
(
はつ
)
したるは、
147
真正
(
しんせい
)
の
病気
(
びやうき
)
ではなく、
148
命
(
みこと
)
の
安心
(
あんしん
)
とややその
神徳
(
しんとく
)
にほこる
心
(
こころ
)
の
隙
(
すき
)
に
乗
(
じやう
)
じて、
149
西天
(
せいてん
)
に
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
したる
八頭
(
やつがしら
)
八尾
(
やつを
)
の
大蛇
(
をろち
)
の
邪霊
(
じやれい
)
が、
150
間髪
(
かんぱつ
)
を
容
(
い
)
るるの
暇
(
ひま
)
なきまで
速
(
はや
)
く、
151
その
肉体
(
にくたい
)
に
憑依
(
ひようい
)
したる
結果
(
けつくわ
)
なりける。
152
(
大正一〇・一二・二七
旧一一・二九
外山豊二
録)
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(N)
照魔鏡 >>>
霊界物語
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