霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四二章 無道(ぶだう)の極(きはみ)〔一九二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻 篇:第7篇 因果応報 よみ(新仮名遣い):いんがおうほう
章:第42章 無道の極 よみ(新仮名遣い):ぶどうのきわみ 通し章番号:192
口述日:1921(大正10)年12月28日(旧11月30日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
常世彦は巧言令色によって神人らを感服させつつ、八王八頭の神人らをほとんど自分の臣下のように従えてしまった。これにより諸神人らは、国祖大神を軽んずるようになってしまった。
国祖は常世彦の勢いがすさまじいことを察し、やむを得ず八王大神の称号を許した。各地の神々らは、常世彦の八王大神襲名を祝って駆けつけた。
常世彦は以降、常世城に奉戴していた盤古大神塩長彦を国祖に取って変えて、自分が地上神界の実権を握ろうと画策するようになってしまった。
常世彦は諸神人らを集めて、国祖と神務に奉仕する神々らを隠退させようとはかり、数を頼んで奥殿に参入した。そしてまず、神務に奉仕する神々らを根の国に追放するよう、国祖に勧告した。
国祖はただ何も言わずに奥殿深く姿を隠してしまった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-07-28 19:52:38 文字数:1884 OBC :rm0442
愛善世界社版:255頁 八幡書店版:第1輯 462頁 修補版: 校定版:264頁 普及版:115頁 初版: ページ備考:
001 常世彦(とこよひこ)は衆(しう)を恃(たの)みて、002その横暴(わうばう)いたらざるなく、003八王(やつわう)八頭(やつがしら)その他(た)の神司(かみがみ)らをほとんど臣下(しんか)のごとく頤使(いし)するにいたりぬ。004さるほどに奸佞(かんねい)邪智(じやち)に長(た)けたる邪神(じやしん)の内面(ないめん)にありて操縦(さうじう)する常世彦(とこよひこ)は、005巧言(かうげん)令色(れいしよく)よく天下(てんか)の諸神人(しよしん)を悦服(えつぷく)せしめたりける。
006 八王(やつわう)八頭(やつがしら)をはじめその他(た)の神司(かみがみ)らは、007常世彦(とこよひこ)のあるを知(し)つて、008国祖(こくそ)大神(おほかみ)をほとんど有名(いうめい)無実(むじつ)無用(むよう)の長物(ちようぶつ)と感(かん)ずるにいたりけり。009常世彦(とこよひこ)は執拗(しつえう)にも国祖(こくそ)大神(おほかみ)に対(たい)し、010八王(やつわう)大神(だいじん)の称号(しやうがう)を得(え)むと迫(せま)ることますます急(きふ)にして、011万々一(まんまんいち)国祖(こくそ)にして聴許(ちやうきよ)なき時(とき)は、012みづから進(すす)ンで国祖(こくそ)大神(おほかみ)を斥(しりぞ)け自(みづか)ら地上(ちじやう)の一大(いちだい)主権(しゆけん)を掌握(しやうあく)せむとの強硬(きやうかう)なる態度(たいど)を持(ぢ)し居(ゐ)たるなり。
013 而(しか)して神務長(しんむちやう)大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)以下(いか)、014国祖(こくそ)直属(ちよくぞく)の神人(かみ)をはじめ、015高照姫(たかてるひめの)命(みこと)以下(いか)の女性(ぢよせい)が、016八王(やつわう)大神(だいじん)称号(しやうがう)の聴許(ちやうきよ)につきて国祖(こくそ)に対(たい)し、017異議(いぎ)を言上(ごんじやう)したることを深(ふか)く恨(うら)み、018これを常(つね)に眼(め)の上(うへ)の瘤(こぶ)とし居(ゐ)たりしが、019国祖(こくそ)は常世彦(とこよひこ)の勢(いきほひ)、020到底(たうてい)制(せい)すべからずとし、021涙(なみだ)を嚥(の)ンで彼(かれ)らの言(げん)を採用(さいよう)し、022ここに八王(やつわう)大神(だいじん)の称号(しやうがう)を与(あた)へ給(たま)ひける。
023 この事(こと)を聞(き)きつけたる世界(せかい)各山(かくざん)各地(かくち)の有力(いうりよく)なる神司(かみがみ)は、024先(さき)を争(あらそ)ふて聖地(せいち)ヱルサレムに参集(さんしふ)し、025その栄職(えいしよく)に就(つ)けることを祝(しゆく)し、026聖地(せいち)の大広間(おほひろま)において衆神司(しうしん)歓呼(くわんこ)のあまり、027底抜(そこぬ)け騒(さわ)ぎの大祝宴(だいしゆくえん)が催(もよほ)され、028大広間(おほひろま)の中央(ちうあう)には高壇(かうだん)を設(まう)けて、029常世彦(とこよひこ)まづ登壇(とうだん)して新任(しんにん)の挨拶(あいさつ)をなし、030かつ、
031『今(いま)より天使長(てんしちやう)の名称(めいしよう)を廃(はい)し、032八王(やつわう)大神(だいじん)と呼(よ)ばれたし』
033と宣示(せんじ)したり。034集(あつ)まる諸神人(しよしん)は鬨(とき)の声(こゑ)を挙(あ)げて、035その宣示(せんじ)を歓(よろこ)び迎(むか)へ、036拍手(はくしゆ)喝采(かつさい)の声(こゑ)は聖地(せいち)ヱルサレムも崩(くづ)るるばかりなりき。037これより八王(やつわう)大神(だいじん)の世界(せかい)における声望(せいばう)は、038旭日(きよくじつ)昇天(しようてん)の勢(いきほひ)を示(しめ)し、039大神(だいじん)の一言(いちげん)はいはゆる鶴(つる)の一声(ひとこゑ)となりて、040遺憾(ゐかん)なく実行(じつかう)さるることとなりける。041八王(やつわう)大神(だいじん)は最早(もはや)斯(か)うなりては、042国祖(こくそ)は第一(だいいち)に眼(め)の上(うへ)の瘤(こぶ)となり、043すべてに対(たい)して厳粛(げんしゆく)不動(ふどう)なる御(おん)態度(たいど)は、044和光(わくわう)同塵(どうじん)的(てき)神策(しんさく)を行(おこな)ふにあたり、045非常(ひじやう)に邪魔物(じやまもの)となりたれど、046頭(かしら)無(な)き身体(しんたい)は生命(いのち)を保(たも)つこと能(あた)はざるがごとく、047いづれかの有力(いうりよく)の神人(かみ)にして、048かつ吾意(わがい)に随(したが)ふ神人(かみ)を戴(いただ)かねばならぬことを悟(さと)りたるなり。049ここに八王(やつわう)大神(だいじん)は、050父(ちち)の時代(じだい)より常世城(とこよじやう)内(ない)深(ふか)く奉戴(ほうたい)し居(ゐ)たりし盤古(ばんこ)大神(だいじん)塩長彦(しほながひこ)に望(のぞ)みを嘱(しよく)し、051盤古(ばんこ)大神(だいじん)[※御校正本・愛世版では「盤古大神」だが、校定版では「天の大神」になっている。霊界物語ネットでは「盤古大神」にした。オニペディア「霊界物語の諸本相違点」参照。]の承認(しようにん)を得(え)て国祖(こくそ)の地位(ちゐ)に代(かは)らしめむとし、052あらゆる手段(しゆだん)をめぐらし、053第一(だいいち)着手(ちやくしゆ)として八王(やつわう)八頭(やつがしら)を説(と)きつけしめたり。
054 しかるに万寿山(まんじゆざん)の八王(やつわう)磐樟彦(いはくすひこ)一派(いつぱ)は頑(ぐわん)としてその誑惑(けうわく)に応(おう)ぜざりける。055ここに八王(やつわう)大神(だいじん)の悪心(あくしん)日(ひ)に日(ひ)に増長(ぞうちよう)し、056遂(つひ)には八王(やつわう)八頭(やつがしら)をはじめ八百万(やほよろづ)の神人(しんじん)を地(ち)の高天原(たかあまはら)なる聖地(せいち)ヱルサレム城(じやう)の大広間(おほひろま)に集(あつ)めて、057露骨(ろこつ)に国祖(こくそ)大神(おほかみ)の御(ご)退隠(たいいん)を勧告(くわんこく)し、058国祖(こくそ)にしてこれを容(い)れたまはざる時(とき)は、059諸神人(しよしん)を率(ひき)ゐて天(あめ)の若宮(わかみや)に参向(さんかう)し、060日(ひ)の大神(おほかみ)に直願(ちよくぐわん)せむことを提議(ていぎ)したりける。
061 つぎに大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)、062言霊別(ことたまわけの)命(みこと)、063神国別(かみくにわけの)命(みこと)、064桃上彦(ももがみひこの)命(みこと)、065大足彦(おおだるひこ)その他(た)の正(ただ)しき神人(しんじん)を根(ね)の国(くに)に追放(つゐはう)し、066かつ女性側(めがみがは)としては高照姫(たかてるひめの)命(みこと)、067真澄姫(ますみひめ)、068言霊姫(ことたまひめ)、069竜世姫(たつよひめ)以下(いか)の神司(かみがみ)を根(ね)の国(くに)に追放(つゐはう)せむことを国祖(こくそ)大神(おほかみ)に迫(せま)り、070これまた聞(き)き入(い)れざれば、071天上(てんじやう)に坐(ま)す日(ひ)の大神(おほかみ)に奏願(そうぐわん)せむことを提議(ていぎ)したり。
072 同(おな)じ邪霊(じやれい)に心魂(しんこん)を全部(ぜんぶ)誑惑(けうわく)されたる神人(かみがみ)は、073一(いち)も二(に)もなく満場(まんぢやう)一致(いつち)をもつて、074これに賛成(さんせい)したれば、075八王(やつわう)大神(だいじん)は満面(まんめん)に笑(ゑみ)をたたへながら、076傲然(ごうぜん)として大手(おほて)を振(ふ)り、077大宮殿(だいきうでん)に参入(さんにふ)し国祖(こくそ)大神(おほかみ)に謁(えつ)して、078まづ第一(だいいち)に、
079『大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)以下(いか)の男神司(をがみ)および高照姫(たかてるひめの)命(みこと)以下(いか)の女神司(めがみ)を根(ね)の国(くに)に追放(つゐはう)されむことを』
080と奏請(そうせい)したりけるより、081国祖(こくそ)大神(おほかみ)は、082大(おほ)いに怒(いか)らせたまふもののごとく、083黙(もく)して答(こた)へたまはざりけり。084八王(やつわう)大神(だいじん)はなほも進(すす)ンで言(い)ふやう、
085『われ今(いま)世界(せかい)の諸神人(しよしん)を代表(だいへう)して、086世界(せかい)永遠(ゑいゑん)の平和(へいわ)のために善言(ぜんげん)を奏上(そうじやう)す。087しかるに大神(おほかみ)は吾(われ)言(げん)を請容(うけい)れたまはず、088不平(ふへい)の色(いろ)を面(おもて)に表(あら)はしたまふは、089天下(てんか)諸神人(しよしん)の至誠(しせい)を無視(むし)し、090かつ天地(てんち)の律法(りつぱふ)を自(みづか)ら破(やぶ)りて憤怒(ふんど)の顔色(がんしよく)を表(あら)はしたまふに非(あら)ずや。091大神(おほかみ)のみづから制定(せいてい)されし律法(りつぱふ)に言(い)はずや、092「怒(いか)る勿(なか)れ」と。093しかるに、094大神(おほかみ)は自(みづか)ら律法(りつぱふ)を制(つく)り、095また自(みづか)らこれを破(やぶ)りたまふ。096律法(りつぱふ)の守(まも)りがたきは、097固(もと)より大神(おほかみ)制定(せいてい)の律法(りつぱふ)に無理(むり)を存(そん)すればなり。098国祖(こくそ)大神(おほかみ)にして自(みづか)ら守(まも)ること能(あた)はざるごとき不徹底(ふてつてい)なる律法(りつぱふ)は、099天下(てんか)を毒(どく)し神人(しんじん)を誤(あやま)らしむること多(おほ)し。100貴神(きしん)はこの罪(つみ)によつて、101すみやかに根(ね)の国(くに)、102底(そこ)の国(くに)に隠退(いんたい)さるる資格(しかく)十分(じふぶん)に備(そな)はれり。103われは今(いま)天地(てんち)の真理(しんり)によつて貴神(きしん)に言明(げんめい)す』
104 天(てん)が地(ち)となり、105地(ち)が天(てん)となり、106桑田(さうでん)化(くわ)して海(うみ)となり、107海(うみ)は変(へん)じて山(やま)となる、108乱暴(らんばう)極(きは)まる言辞(げんじ)を弄(ろう)し、109国祖(こくそ)大神(おほかみ)をはじめ数多(あまた)の侍神司(じしん)をしてその言(げん)の高慢(かうまん)不遜(ふそん)と悪逆(あくぎやく)無道(ぶだう)に舌(した)をまかしめたり。
110 国祖(こくそ)は一言(ひとこと)も答(こた)へたまはず、111玉(たま)の襖(ふすま)を閉(と)ぢて奥殿(おくでん)深(ふか)く御姿(みすがた)を隠(かく)したまひける。112アヽこの結果(けつくわ)は、113いかに落着(らくちやく)するならむか。
114(大正一〇・一二・二八 旧一一・三〇 外山豊二録)
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