霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四章 (わに)言霊(ことたま)〔八九五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻 篇:第1篇 森林の都 よみ(新仮名遣い):しんりんのみやこ
章:第4章 鰐の言霊 よみ(新仮名遣い):わにのことたま 通し章番号:895
口述日:1922(大正11)年08月22日(旧06月30日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年10月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
鰐の頭は四人の宣伝使の前に現れ、感謝の意を込めた歌を歌って歓迎の意を表した。
竜国別は兎と鰐の一族を前に、時雨の森を守り平和を取り戻す決意を歌で表明した。
テーリスタンは滑稽な歌を歌ってその場を和め、また勇気を鼓舞し、兎と鰐を安堵した。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-04-26 17:42:12 OBC :rm3204
愛善世界社版:40頁 八幡書店版:第6輯 165頁 修補版: 校定版:42頁 普及版:17頁 初版: ページ備考:
001 (わに)(かしら)はツカツカと()(にん)(まへ)(あらは)(きた)り、002さも(うれ)しげに(かしら)()感謝(かんしや)()(へう)()(うた)ふ。
003鰐の頭(あふ)げば(たふと)天地(あめつち)
004(かみ)(めぐみ)()のあたり
005(あま)河原(かはら)(さを)さして
006アマゾン(がは)河口(かはぐち)
007(くだ)(たま)ひし(かみ)御子(みこ)
008(わに)一族(いちぞく)(よろこ)びて
009(あか)(こころ)(ささ)げつつ
010(ここ)(あら)はれ()(きた)
011(ことほ)(つか)(たてまつ)
012あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
013(たふと)(かみ)(おん)(めぐみ)
014(われ)()(うへ)(くだ)りけり
015(われ)()のすさむ(たましひ)
016一度(いちど)(ひら)()(はな)
017(かを)るが(ごと)(さか)えけり
018鷹依姫(たかよりひめ)(かみ)(さま)
019竜国別(たつくにわけ)(かみ)(さま)
020はるばる此処(ここ)天降(あも)りまし
021(われ)()(わう)(つか)へたる
022(うさぎ)(きみ)(しづ)まれる
023霊地(れいち)(あらは)(たま)ひしは
024天地(てんち)(かみ)御恵(みめぐ)みか
025譬方(たとへがた)なき(よろこ)びに
026これの湖水(こすゐ)(つつ)みたる
027青垣山(あをがきやま)草木(くさき)(まで)
028(いろ)(うるは)しく生々(いきいき)
029(よみがへ)りたる(ごと)(おも)ひなり
030(われ)()(つき)大神(おほかみ)
031(うづ)御子(みこ)なる兎族(うさぎぞく)
032(たふと)(うやま)朝夕(あさゆふ)
033(こころ)(つく)()(つく)
034モールバンドやエルバンド
035(とら)(おほかみ)獅子(しし)(くま)
036(おそ)(きた)れる災禍(わざはひ)
037(ふせ)ぎて(まも)(なが)(とし)
038さはさりながら吾々(われわれ)
039(かみ)御水火(みいき)()けながら
040(むかし)(つみ)()えやらず
041げに浅間(あさま)しき(この)境遇(きやうぐう)
042如何(いか)(こころ)(つく)すとも
043(かみ)御水火(みいき)言霊(ことたま)
044()らす(こと)さへ白波(しらなみ)
045(なか)(ただよ)(かな)しさに
046月日(つきひ)(おく)甲斐(かひ)もなく
047これの湖辺(こへん)棲処(すみか)とし
048(じふ)()四方(しはう)霊地(れいち)をば
049(わづか)(まも)(ばか)りなり
050さはさりながら吾々(われわれ)
051これの湖辺(うみべ)()(うち)
052如何(いか)なる(たけ)獣類(けだもの)
053容易(ようい)(をか)()ざるべし
054あゝさりながらさりながら
055猛獣(まうじう)毒蛇(どくじや)(うま)れたる
056(かれ)身魂(みたま)(あは)れにも
057(かみ)御子(みこ)にて御子(みこ)ならず
058優勝(いうしよう)劣敗(れつぱい)(つみ)(かさ)
059弱肉(じやくにく)強食(きやうしよく)()(つき)
060(おこな)(つづ)生命(せいめい)
061(わづか)(たも)てる(あは)れさよ
062あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
063(かみ)御霊(みたま)(さち)はひて
064(あめ)(した)なる生物(いきもの)
065(たがひ)(あい)(たす)()
066(あらそ)(たけ)(こと)もなく
067(かみ)(めぐみ)平等(びやうどう)
068()けて身魂(みたま)(みが)()
069(いや)しき(から)()ぎすてて
070(ふたた)(たま)天国(てんごく)
071(かみ)御許(みもと)立帰(たちかへ)
072(よろづ)(もの)(をさ)として
073権威(けんゐ)のこもる言霊(ことたま)
074自由(じいう)自在(じざい)使用(しよう)する
075(かみ)となさしめ(たま)へかし
076鷹依姫(たかよりひめ)神司(かむづかさ)
077竜国別(たつくにわけ)(おん)(まへ)
078鰐族(わにぞく)一同(いちどう)代表(だいへう)
079(きよ)(みが)きし言霊(ことたま)
080(めぐみ)(ひかり)天地(あめつち)
081すべての生物(いきもの)(すく)ひませ
082あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
083(かみ)(つかさ)(おん)(まへ)
084(まこと)(かぎ)りを(あらは)して
085(つつし)(ゐやま)()(まつ)る』
086(うた)(をは)り、087堅牢(けんらう)なる(かふ)(もつ)(つつ)まれたる長大(ちやうだい)なる身体(しんたい)左右(さいう)(ゆす)りながら、088満足(まんぞく)()(へう)し、089数多(あまた)(わに)(とも)前後(ぜんご)左右(さいう)()(をど)り、090歓迎(くわんげい)()(しめ)したり。091竜国別(たつくにわけ)立上(たちあが)り、092(うさぎ)(わに)(あい)らしき(むれ)(むか)つて、093さも(うれ)しげに(うた)をうたふ。
094竜国別天地(てんち)水火(いき)をうけつぎて
095(うま)()でたる神司(かむづかさ)
096三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
097鷹依姫(たかよりひめ)(たい)()
098(にく)(みや)をば建造(けんざう)
099(うま)()でたる神司(かむづかさ)
100竜国別(たつくにわけ)(いま)此処(ここ)
101大空(おほぞら)(つた)()(わた)
102(つき)大神(おほかみ)(みや)(まへ)
103(うづ)神徳(しんとく)(はい)しつつ
104(うさぎ)(わに)のともがらに
105稜威(いづ)言霊(ことたま)()()げて
106(こころ)(たけ)()(つた)
107あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
108(かみ)(めぐみ)(かかぶ)りて
109稜威(いづ)聖地(せいち)(きこ)えたる
110(あや)高天(たかま)(そそ)()
111(にしき)(みや)(あと)にして
112黄金(こがね)(たま)所在(ありか)をば
113(たづ)ねむものと高砂(たかさご)
114(しま)(わた)りていろいろと
115(こころ)(こま)のはやるまに
116(しこ)(たく)みを()てながら
117(ふたた)(かみ)(おん)(こゑ)
118(まなこ)をさまして(うる)はしき
119元津(もとつ)身魂(みたま)となりにけり
120(かみ)(めぐみ)(くま)もなく
121青人草(あをひとぐさ)()ふも(さら)
122(とり)(けだもの)(うを)(むし)
123草木(くさき)片葉(かきは)(いた)るまで
124(めぐみ)(つゆ)()(たま)
125公平(こうへい)無私(むし)神心(かみごころ)
126(やうや)(さと)(いま)(ここ)
127(あら)はれ(きた)吾々(われわれ)
128()らず()らずに大神(おほかみ)
129仕組(しぐみ)(いと)(あやつ)られ
130(すす)(きた)りし(もの)ならむ
131(まこと)(かみ)御使(みつかひ)
132(さだ)められたる四人(よにん)()
133(いま)(なんぢ)(おや)となり
134(あに)ともなりて天地(あめつち)
135(かみ)(めぐみ)をこまやかに
136時雨(しぐれ)(もり)()てまでも
137(くま)なく(ひろ)御恵(みめぐ)みの
138(あめ)()(そそ)楽園(らくゑん)
139堅磐(かきは)常磐(ときは)(まも)るべし
140あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
141(かみ)御霊(みたま)(うま)れたる
142(うさぎ)(わに)一族(いちぞく)
143(かなら)(なげ)(こと)(なか)
144(われ)()()(にん)神人(しんじん)
145ここに(あらは)()(うへ)
146モールバンドは()ふも(さら)
147如何(いか)なる(たけ)獣類(けだもの)
148(かみ)(めぐみ)御水火(みいき)より
149(うま)()でたる言霊(ことたま)
150言向(ことむ)(やは)(てき)もなく
151(あらそ)ひもなく永久(とこしへ)
152平和(へいわ)(もり)となさしめむ
153あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
154(かみ)御水火(みいき)(うま)れたる
155(われ)()(はじ)(なれ)(むれ)
156仮令(たとへ)天地(てんち)(かは)るとも
157(たふと)(ふか)御恵(みめぐ)みを
158一日(ひとひ)(わす)れず朝夕(あさゆふ)
159(かみ)御前(みまへ)にひれ()して
160(その)神徳(しんとく)(たた)へかし
161(かみ)(われ)()(とも)にあり
162(かみ)(なれ)らの()(まも)
163(かみ)(めぐみ)(ひら)かれし
164(あめ)(した)なる生物(いきもの)
165仮令(たとへ)如何(いか)なる曲者(まがもの)
166いかでか(おそ)るる(こと)あらむ
167(こころ)(きよ)()(きよ)
168(かみ)のまにまに真心(まごころ)
169(つく)せよ(つく)諸々(もろもろ)
170竜国別(たつくにわけ)(あらた)めて
171(なれ)()(むれ)()(つた)
172あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
173御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
174 テーリスタンは面白(おもしろ)(うた)をうたつて(きよう)()ふ。
175テーリスタン鷹依姫(たかよりひめ)竜国別(たつくにわけ)
176(のり)(つかさ)(おん)(あと)
177カーリンスと諸共(もろとも)
178広袤(くわうぼう)千里(せんり)荒野原(あらのはら)
179(くさ)()けつつ(すす)()
180アルの(みなと)安着(あんちやく)
181大海原(おほうなばら)(ふね)()
182(わた)つて(きた)折柄(をりから)
183(にはか)(はげ)しき荒風(あらかぜ)
184(なみ)()(くる)鷹依姫(たかよりひめ)
185真逆(まつさか)(さま)海中(わだなか)
186ザンブとばかり(おちい)りて
187姿(すがた)()えなくなつて()
188孝心(かうしん)(ふか)竜国別(たつくにわけ)
189吾身(わがみ)(わす)れて海中(わだなか)
190飛込(とびこ)姿(すがた)(うしな)ひぬ
191テー、カー二人(ふたり)(おどろ)いて
192最早(もはや)(かな)はぬ百年目(ひやくねんめ)
193殉死(じゆんし)なさむと()(けつ)
194()()(みつ)ツで飛込(とびこ)めば
195後白浪(あとしらなみ)()まれつつ
196竜宮海(りうぐうかい)探険(たんけん)
197(おも)うた(こと)的外(まとはづ)
198(かめ)背中(せなか)()せられて
199ゼムの(みなと)漂着(へうちやく)
200天祥山(てんしやうざん)立向(たちむか)
201モールバンドに出会(しゆつくわい)
202(わが)言霊(ことたま)神力(しんりき)
203「オツトドツコイ」こら(ちが)うた
204鷹依姫(たかよりひめ)言霊(ことたま)
205言向(ことむ)(やは)荒男(あらをとこ)
206二人(ふたり)(いのち)(すく)ひつつ
207天祥山(てんしやうざん)(たに)()
208()てしも()らぬ荒野原(あらのはら)
209(すず)しき(かぜ)(おく)られて
210チンの(みなと)安着(あんちやく)
211(ふね)(つく)りてアマゾンの
212河口(かはぐち)さして(すす)()
213(おと)(きこ)えしモールバンド
214エルバンドの此処(ここ)彼処(かしこ)
215(あや)しき(かしら)(もた)げつつ
216(われ)()一行(いつかう)(かほ)()
217(なに)(こは)いか()らねども
218水勢(すいせい)(つよ)(かは)()
219姿(すがた)(かく)()せにける
220あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
221(かみ)(めぐみ)(かうむ)りて
222教司(をしへつかさ)神力(しんりき)
223(おそ)(をのの)()げたるか
224(なに)()もあれアマゾンの
225(かは)(きし)をば攀上(よぢのぼ)
226(この)森中(もりなか)()()れば
227幾千(いくせん)(ねん)とも(かぎ)りなき
228(とし)()いたる(うさぎ)(わう)
229数多(あまた)眷族(けんぞく)()きつれて
230(われ)()一行(いつかう)慇懃(いんぎん)
231(むか)へに()たる(うれ)しさよ
232広袤(くわうぼう)千里(せんり)森林(しんりん)
233その中心(ちうしん)(かく)(ごと)
234(きよ)霊地(れいち)のあらむとは
235(ゆめ)にも(さと)()ざりしが
236豈計(あにはか)らむや天伝(あまつた)
237(そら)(かがや)(つき)(かみ)
238(かたち)(ばか)りの宮居(みやゐ)をば
239(きよ)けき(みづ)(めぐ)らせる
240(この)霊場(れいぢやう)鎮祭(ちんさい)
241(うさぎ)(わう)一族(いちぞく)
242(あさ)(ゆふ)なに真心(まごころ)
243(ささ)げて(いの)るゆかしさよ
244あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
245(かみ)宮居(みやゐ)(うま)れたる
246(ひと)尚更(なほさら)(かみ)(みち)
247(きよ)(まも)りて天地(あめつち)
248(ふか)(めぐみ)感謝(かんしや)しつ
249(すめ)大神(おほかみ)御心(みこころ)
250(かな)(まつ)らであるべきや
251いよいよ(ここ)三五(あななひ)
252(かみ)(つかさ)(あら)はれて
253仮令(たとへ)(けもの)()ひながら
254(その)(みなもと)(たづ)ぬれば
255(いづ)れも(おな)(かみ)御子(みこ)
256(すく)ひまつらでおくべきか
257(うさぎ)(むれ)(わに)(むれ)
258(かなら)(こころ)(なや)めまじ
259鷹依姫(たかよりひめ)一行(いつかう)
260(あら)はれ(きた)りし(うへ)からは
261如何(いか)なる魔神(まがみ)(わざはひ)
262(あさひ)(つゆ)()ゆる(ごと)
263(はら)(きよ)めて(わざはひ)
264()()(かみ)御恵(みめぐみ)
265(つゆ)(うるほ)花園(はなぞの)
266(ひら)(まも)らむ惟神(かむながら)
267(かみ)御稜威(みいづ)(うれ)しみて
268これの聖地(せいち)()(まも)
269あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
270御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
271とうたひ(をは)り、272(やしろ)(まへ)端坐(たんざ)し、273神恩(しんおん)感謝(かんしや)し、274()一時(ひととき)(はや)(この)森林(しんりん)(わざはひ)(のぞ)き、275(ふたた)(あや)聖地(せいち)(かへ)(たま)へと祈願(きぐわん)なしける。276惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
277大正一一・八・二二 旧六・三〇 松村真澄録)
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