霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一八章 竜国別(たつくにわけ)〔九〇九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻 篇:第3篇 瑞雲靉靆 よみ(新仮名遣い):ずいうんあいたい
章:第18章 竜国別 よみ(新仮名遣い):たつくにわけ 通し章番号:909
口述日:1922(大正11)年08月24日(旧07月02日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年10月15日
概要: 舞台:ウヅの館 あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
竜国別は銀扇を開いて自ら歌い舞った。ウラナイ教の松姫の門番として仕えていたこと、馬と鹿によって実地を見せられ三五教に改心し、アルプス教を言向け和しに出向いたところ、教主の鷹依姫が自分の実母であることがわかった過去を歌った。
三五教の聖地に仕えていたところ、黄金の玉の紛失騒ぎに巻き込まれて鷹依姫とともに玉の探索に出発し、高砂島のアリナの滝で偽りの神官となって玉探しをしていたことを懺悔した。
荒野ケ原で神の化身に戒めを受け、アマゾン河の大森林にて猛獣たちと魔神を言向け和し、帽子ケ岳にて言依別命と国依別に再開したときに嬉しさを歌った。最後にウヅの神館と神素盞嗚大神のご威光を称え、祝歌を終わり、自席に戻った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-10-15 03:08:07 OBC :rm3218
愛善世界社版:211頁 八幡書店版:第6輯 220頁 修補版: 校定版:213頁 普及版:81頁 初版: ページ備考:
001 竜国別(たつくにわけ)銀扇(ぎんせん)(ひら)き、002(みづか)(うた)(みづか)()ふ。003(その)(うた)
004竜国別『われは竜国別(たつくにわけ)(つかさ)
005ウラナイ(けう)高姫(たかひめ)
006(をしへ)(たふと)(かしこ)みて
007(こころ)(こま)立直(たてなほ)
008高城山(たかしろやま)(ふもと)なる
009松姫館(まつひめやかた)門番(もんばん)
010(つか)へまつりて朝夕(あさゆふ)
011鉄門(かなど)(まも)折柄(をりから)
012三五教(あななひけう)(のり)御子(みこ)
013(うま)鹿(しか)との両人(りやうにん)
014(たづ)(きた)れる(さま)()
015門番(もんばん)(ども)(たけ)()
016いろいろ雑多(ざつた)乱暴(らんばう)
017(くは)へて(こら)せど両人(りやうにん)
018忍耐強(にんたいづよ)何事(なにごと)
019(かみ)(こころ)(まか)せゐる
020(その)真心(まごころ)感動(かんどう)
021傲慢(がうまん)無礼(ぶれい)()ぢながら
022(たちま)(たつ)真似(まね)をなし
023奥殿(おくでん)(ふか)()()めば
024神罰(しんばつ)(たちま)ちめぐり()
025吾々(われわれ)一同(いちどう)畜生(ちくしやう)
026(からだ)(たちま)(へん)じけり
027(かみ)御国(みくに)(うま)れたる
028(すべ)ての(ひと)言霊(ことたま)
029()(おこな)ひを(つつし)みて
030(きよ)人格(じんかく)(たも)てよと
031(しめ)させ(たま)神教(みをしへ)
032(まよ)ひの(くも)()(わた)
033松姫(まつひめ)、お(せつ)()(まへ)
034(かみ)使(つかひ)神人(しんじん)
035天地(てんち)自然(しぜん)真理(しんり)をば
036()(しめ)されて三五(あななひ)
037(かみ)(をしへ)入信(にふしん)
038竜若司(たつわかつかさ)()ばれたる
039(むかし)()をば(あらた)めて
040竜国別(たつくにわけ)()(たま)
041(ここ)(たふと)宣伝使(せんでんし)
042玉治別(たまはるわけ)国依別(くによりわけ)
043(をしへ)(つかさ)諸共(もろとも)
044高春山(たかはるやま)(とら)はれし
045高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)両人(りやうにん)
046(すく)()さむと立向(たちむか)
047杢助(もくすけ)、お(はつ)応援(おうゑん)
048アルプス(けう)神司(かむつかさ)
049鷹依姫(たかよりひめ)言向(ことむ)けて
050紫色(むらさきいろ)宝玉(ほうぎよく)
051高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)両人(りやうにん)
052此方(こなた)受取(うけと)鷹依姫(たかよりひめ)
053(かみ)(つかさ)をよく()れば
054(おも)(がけ)なき垂乳根(たらちね)
055()みの(はは)ぞと判明(はんめい)
056(おどろ)(よろこ)神恩(しんおん)
057感謝(かんしや)しながら(おや)()
058三五教(あななひけう)人々(ひとびと)
059()(たづさ)へて綾錦(あやにしき)
060高天原(たかあまはら)霊場(れいぢやう)
061大宮柱(おほみやばしら)太知(ふとし)りて
062()(なら)びたる神床(かむどこ)
063(あか)(こころ)(ささ)げつつ
064(あさ)(ゆふ)なに(おや)()
065(こころ)(かぎ)()(かぎ)
066(つか)へまつれる(をり)もあれ
067黒姫(くろひめ)さまの保管(ほくわん)せし
068黄金(こがね)(たま)はいつの()
069行方(ゆくへ)()らず()()せぬ
070黒姫(くろひめ)さまに(うたが)はれ
071高姫(たかひめ)さまに()()され
072親子(おやこ)(かな)しきさすらひの
073(たび)(のぼ)りて宝玉(ほうぎよく)
074在処(ありか)(さが)高姫(たかひめ)
075疑念(ぎねん)をはらし(きよ)めむと
076棚無(たなな)(ぶね)()(まか)
077当所(あてど)(なみ)(うへ)()
078広袤(くわうぼう)千里(せんり)海原(うなばら)
079難行(なんぎやう)苦行(くぎやう)(すゑ)(つひ)
080高砂島(たかさごじま)のテルの(くに)
081テーリスタンやカーリンス
082(ここ)()(にん)一行(いつかう)
083(つつが)もあらず上陸(じやうりく)
084(たま)在処(ありか)(さが)せども
085()てしも()らぬ大国(たいごく)
086仮令(たとへ)(ひやく)(ねん)(さぐ)るとも
087いかでか(さが)()べけむや
088親子(おやこ)(かうべ)(かたむ)けつ
089千思(せんし)万慮(ばんりよ)(その)結果(けつくわ)
090見込(みこみ)はアリナの(たき)(うへ)
091親子(おやこ)(こころ)()らすなる
092(かがみ)(いけ)(あら)はれて
093猿世(さるよ)(ひこ)旧蹟地(きうせきち)
094岩窟(いはや)(そば)草庵(さうあん)
095(むす)びて(かみ)(まつ)りつつ
096鷹依姫(たかよりひめ)吾母(わがはは)
097岩窟(がんくつ)(ふか)(しの)ばせて
098権謀(けんぼう)術数(じゆつすう)悪業(あくげふ)
099(こころ)(なや)ませ(いた)めつつ
100(ひと)つの(さく)をねり()して
101われは審神者(さには)(やく)となり
102(はは)月照彦(つきてるひこ)となり
103テーリスタンやカーリンス
104二人(ふたり)言触(ことふ)(がみ)となし
105高砂島(たかさごじま)全体(ぜんたい)
106月照彦(つきてるひこの)大神(おほかみ)
107(たま)(けん)ぜし(もの)あらば
108すべての(ねがひ)(かな)へむと
109()らせ(たま)ふと()れまはし
110(その)(かう)(むな)しからずして
111(とほ)(ちか)きの国々(くにぐに)
112種々(しゆじゆ)(たま)をば(たづさ)へて
113(まう)(きた)れる可笑(をか)しさよ
114(こころ)(そこ)(なん)となく
115ウラ(はづ)かしく(おも)へども
116黄金(こがね)(たま)行方(ゆくへ)をば
117(さぐ)らむ(ため)(この)手段(てだて)
118(わが)真心(まごころ)天地(あめつち)
119(かみ)照覧(せうらん)ましまさむ
120あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
121(ひろ)(こころ)()(なほ)
122()きに見直(みなほ)聞直(ききなほ)
123黄金(こがね)(たま)(いち)(にち)
124(はや)取寄(とりよ)(たま)へよと
125(いの)(をり)しもヒルの(くに)
126テーナの(さと)酋長(しうちやう)
127(たてまつ)りたる黄金(わうごん)
128(たま)(のど)をば()らしつつ
129夜陰(やいん)(まぎ)れてアリナ(さん)
130一行(いつかう)()(にん)()ちわたり
131荒野(あらの)(はら)(つゆ)宿(やど)
132()(をり)もあれ()(はな)
133(かみ)(みこと)()化身(けしん)
134(いまし)められて改心(かいしん)
135原野(げんや)(わた)(うみ)()
136アマゾン(がは)(さかのぼ)
137時雨(しぐれ)(もり)南森(みなみもり)
138(うさぎ)一族(いちぞく)()まひたる
139青垣山(あをがきやま)聖場(せいぢやう)
140立現(たちあら)はれて諸々(もろもろ)
141(とり)(けだもの)三五(あななひ)
142(まこと)(さと)言霊(ことたま)
143威力(ゐりよく)(しめ)折柄(をりから)
144帽子(ぼうし)(だけ)のあたりより
145(かがや)(きた)霊光(れいくわう)
146(われ)()一同(いちどう)(いさ)()
147(つき)大神(おほかみ)(おん)(まへ)
148感謝(かんしや)祈願(きぐわん)をなせる(をり)
149三五教(あななひけう)高姫(たかひめ)
150数多(あまた)(つかさ)(したが)へて
151(なみ)()(くる)激流(げきりう)
152(わに)(やから)(たす)けられ
153厳言霊(いづことたま)()りながら
154(すす)(きた)るぞ(うれ)しけれ
155ここに(われ)()雀躍(こをどり)
156大森林(だいしんりん)禽獣(きんじう)
157(かみ)(をしへ)(かうむ)りて
158一定(いつてい)不変(ふへん)律法(りつぽふ)
159制定(せいてい)しながらアマゾンの
160河辺(かはべ)(ひそ)怪獣(くわいじう)
161言向(ことむ)(やは)天国(てんごく)
162(めぐみ)(ひか)りを(あた)へつつ
163(ここ)一行(いつかう)十二(じふに)(にん)
164(りう)(きう)との霊光(れいくわう)
165目当(めあて)となして西北(せいほく)
166雲間(くもま)(ちか)大高山(だいかうざん)
167帽子(ぼうし)(だけ)()(のぼ)
168言依別(ことよりわけ)国依別(くによりわけ)
169(かみ)(みこと)面会(めんくわい)
170(うれ)(なみだ)()れながら
171(たがひ)無事(ぶじ)(しゆく)しつつ
172前途(ぜんと)光明(くわうみやう)(たのし)みて
173(ここ)一行(いつかう)十八(じふはち)
174身魂(みたま)山野(さんや)打渉(うちわた)
175日数(ひかず)(かさ)ねて(やうや)くに
176ウヅの(やかた)()()れば
177げに有難(ありがた)末子姫(すゑこひめ)
178捨子(すてこ)(ひめ)諸共(もろとも)
179(とほ)浪路(なみぢ)打渡(うちわた)
180ここに降臨(かうりん)ましまして
181(をさ)(たま)へる(たふと)さよ
182国彦司(くにひこつかさ)(うづ)御子(みこ)
183松若彦(まつわかひこ)忠実(ちうじつ)
184いそしみ(たま)功績(いさをし)
185月日(つきひ)(ごと)(かがや)きて
186(あや)しき(くも)(かげ)もなく
187国人(くにびと)(ゑら)(むつ)びつつ
188高砂島(たかさごじま)()()ぢず
189ウヅの(みやこ)()(きよ)
190(さか)えいませる(その)(なか)
191言依別(ことよりわけ)大教主(だいけうしゆ)
192はるばる此処(ここ)(くだ)りまし
193神徳(しんとく)ますます赫灼(いやちこ)
194(かがや)きわたり(たま)ひけり
195アマゾン(がは)(まよ)ひたる
196(われ)()一行(いつかう)(たす)けよと
197(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)
198(きよ)(たふと)神懸(かむがか)初版・愛世版では「神懸り」、校定版では「帰神(かむがか)り」。
199(その)御教(みをしへ)(かしこ)みて
200(みづか)言依別(ことよりわけの)(かみ)
201帽子(ぼうし)(だけ)(のぼ)りまし
202(われ)()一行(いつかう)()ふも(さら)
203アマゾン(がは)森林(しんりん)
204(ひそ)曲津(まがつ)無限(むげん)なる
205仁慈(じんじ)(めぐみ)()(たま)
206(その)神徳(しんとく)はいや(たか)
207帽子(ぼうし)(だけ)頂上(ちやうじやう)
208(ひか)(かがや)(たま)ひけり
209(ころ)しもあれや現世(うつしよ)
210(すく)ひの(かみ)()れませる
211(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)
212高砂島(たかさごじま)(わだか)まる
213(しこ)(みたま)言向(ことむ)けて
214(やす)きに(すく)(たす)けむと
215天降(あも)りましたる(たふと)さよ
216(おも)へば(おも)へば(つみ)(ふか)
217(われ)()親子(おやこ)がはしなくも
218(たふと)(かみ)にめぐり()
219御影(みかげ)(はい)する(うれ)しさは
220仮令(たとへ)天地(てんち)(かは)るとも
221千代(ちよ)八千代(やちよ)(わす)れまじ
222あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
223御霊(みたま)(さち)はひましまして
224今日(けふ)親子(おやこ)(よろこ)びを
225幾千代(いくちよ)(まで)(かは)りなく
226(めぐ)ませ(たま)惟神(かむながら)
227(かみ)御前(みまへ)()ぎまつる
228(かみ)御前(みまへ)()ぎまつる』
229(うた)(をは)り、230自席(じせき)()きぬ。
231大正一一・八・二四 旧七・二 松村真澄録)
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