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第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
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特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第32巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 森林の都
01 万物同言
〔892〕
02 猛獣会議
〔893〕
03 兎の言霊
〔894〕
04 鰐の言霊
〔895〕
05 琉球の光
〔896〕
06 獅子粉塵
〔897〕
第2篇 北の森林
07 試金玉
〔898〕
08 三人娘
〔899〕
09 岩窟女
〔900〕
10 暗黒殿
〔901〕
11 人の裘
〔902〕
12 鰐の橋
〔903〕
13 平等愛
〔904〕
14 山上の祝
〔905〕
第3篇 瑞雲靉靆
15 万歳楽
〔906〕
16 回顧の歌
〔907〕
17 悔悟の歌
〔908〕
18 竜国別
〔909〕
19 軽石車
〔910〕
20 瑞の言霊
〔911〕
21 奉答歌
〔912〕
第4篇 天祥地瑞
22 橋架
〔913〕
23 老婆心切
〔914〕
24 冷氷
〔915〕
余白歌
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> 第1篇 森林の都 > 第5章 琉球の光
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第五章
琉球
(
りうきう
)
の
光
(
ひかり
)
〔八九六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻
篇:
第1篇 森林の都
よみ(新仮名遣い):
しんりんのみやこ
章:
第5章 琉球の光
よみ(新仮名遣い):
りゅうきゅうのひかり
通し章番号:
896
口述日:
1922(大正11)年08月22日(旧06月30日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年10月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
カーリンスも滑稽な歌の中にも兎と鰐を安堵する内容を込めて舞い踊った。
鷹依姫一行が兎の都に迎えられてから一年ほど経った夜、四方の丘から怒号の声が聞こえてきた。兎の王は鷹依姫の前に走り来たって、猛獣の軍隊が攻め寄せたことを注進した。そして、鰐たちが防戦しつつあるが、大軍のために宣伝使たちにも神力による助力を懇願した。
鷹依姫は直ちに拍手して天津祝詞を奏上し、天地に向かって言霊歌を宣り上げた。すると屏風山脈の最高地点の帽子ケ岳から、二つの火光がサーチライトのように輝いた。兎の都の四方を囲んでいた猛獣の魔軍は光に打たれてその場に震えおののいた。
竜国別は火光に向かって拍手し、琉球の霊光の援軍に感謝の宣伝歌を歌った。そして兎の王に、霊光の威徳が現れたことに安堵するよう伝えた。
鰐の頭も天佑の顕現に勇み立ち、兎の王に防戦の成功を請け合った。一同は帽子ケ岳の霊光に感謝し、歓声を上げてこの天佑を祝し、その夜を無事に明かすことになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-04-28 16:45:33
OBC :
rm3205
愛善世界社版:
51頁
八幡書店版:
第6輯 168頁
修補版:
校定版:
54頁
普及版:
20頁
初版:
ページ備考:
001
カーリンスは
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
歌
(
うた
)
を
聞
(
き
)
き、
002
吾
(
われ
)
も
亦
(
また
)
歌
(
うた
)
をうたひ、
003
兎
(
うさぎ
)
、
004
鰐
(
わに
)
の
一族
(
いちぞく
)
に
対
(
たい
)
し、
005
巾
(
はば
)
を
利
(
き
)
かさねばなるまいと
思
(
おも
)
つたか、
006
直
(
ただち
)
に
立上
(
たちあが
)
り、
007
妙
(
めう
)
な
手附
(
てつき
)
をして
踊
(
をど
)
りながら、
008
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
むる。
009
カーリンス
『
此処
(
ここ
)
は
名
(
な
)
に
負
(
お
)
ふハルの
国
(
くに
)
010
アマゾン
河
(
がは
)
に
沿
(
そ
)
ひて
樹
(
た
)
てる
011
大森林
(
だいしんりん
)
の
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
と
人
(
ひと
)
も
言
(
い
)
ふ
012
モールバンドやエルバンド
013
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
獣
(
けもの
)
たち
014
堅城
(
けんじやう
)
鉄壁
(
てつぺき
)
千代
(
ちよ
)
の
棲処
(
すみか
)
と
015
天日
(
てんじつ
)
に
怖
(
お
)
ぢず
地
(
ち
)
に
憚
(
はばか
)
らず
016
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
恐
(
おそ
)
れず
017
自由
(
じいう
)
自在
(
じざい
)
に
018
咆哮
(
はうかう
)
怒号
(
どがう
)
の
魔窟
(
まくつ
)
ケ
原
(
はら
)
019
優勝
(
いうしよう
)
劣敗
(
れつぱい
)
020
弱肉
(
じやくにく
)
強食
(
きやうしよく
)
の
修羅
(
しゆら
)
の
巷
(
ちまた
)
を
021
数百万
(
すうひやくまん
)
年
(
ねん
)
の
昔
(
むかし
)
より
022
世界
(
せかい
)
の
秘密国
(
ひみつこく
)
として
023
汝
(
なれ
)
が
一族
(
いちぞく
)
に
024
与
(
あた
)
へられたる
此
(
この
)
森
(
もり
)
よ
025
森
(
もり
)
の
主
(
あるじ
)
は
兎
(
うさぎ
)
の
王
(
わう
)
と
026
誇
(
ほこ
)
りし
夢
(
ゆめ
)
も
何時
(
いつ
)
しか
消
(
き
)
えて
027
今
(
いま
)
は
悪魔
(
あくま
)
の
028
棲処
(
すみか
)
と
成
(
な
)
り
果
(
は
)
てぬ
029
変
(
かは
)
れば
変
(
かは
)
る
現世
(
うつしよ
)
の
030
例
(
ためし
)
に
洩
(
も
)
れぬ
兎
(
うさぎ
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
031
鰐
(
わに
)
一族
(
いちぞく
)
の
淋
(
さび
)
しき
生活
(
せいくわつ
)
032
広袤
(
くわうぼう
)
千里
(
せんり
)
の
森林
(
しんりん
)
に
033
十
(
じふ
)
里
(
り
)
四方
(
しはう
)
の
地点
(
ちてん
)
を
選
(
えら
)
び
034
要害
(
えうがい
)
堅固
(
けんご
)
の
鉄城
(
てつじやう
)
と
035
頼
(
たの
)
みて
暮
(
くら
)
す
霊場
(
れいぢやう
)
も
036
今
(
いま
)
は
危
(
あやふ
)
くなりにけり
037
八岐
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
醜狐
(
しこぎつね
)
038
曲鬼
(
まがおに
)
共
(
ども
)
の
霊
(
たま
)
の
裔
(
すゑ
)
039
激浪
(
げきらう
)
猛
(
たけ
)
る
奔流
(
ほんりう
)
の
040
深
(
ふか
)
き
河瀬
(
かはせ
)
に
身
(
み
)
を
潜
(
ひそ
)
め
041
汝
(
なれ
)
が
一族
(
いちぞく
)
悉
(
ことごと
)
く
042
命
(
いのち
)
の
綱
(
つな
)
の
餌食
(
ゑじき
)
にし
043
根絶
(
こんぜつ
)
せむと
附
(
つ
)
け
狙
(
ねら
)
ふ
044
モールバンドやエルバンド
045
斯
(
か
)
かる
仇敵
(
かたき
)
のある
中
(
なか
)
に
046
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
獅子
(
しし
)
に
熊
(
くま
)
047
大蛇
(
をろち
)
禿鷲
(
はげわし
)
猿
(
さる
)
の
群
(
むれ
)
048
汝
(
なれ
)
が
一族
(
いちぞく
)
狙
(
ねら
)
ひつつ
049
眼
(
まなこ
)
を
配
(
くば
)
る
時
(
とき
)
もあれ
050
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
051
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
へる
三五
(
あななひ
)
の
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
052
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
053
竜国別
(
たつくにわけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
054
テーリスタンやカーリンス
055
四人
(
よたり
)
の
貴
(
うづ
)
の
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
が
056
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
と
現
(
あら
)
はれて
057
此処
(
ここ
)
まで
降
(
くだ
)
り
来
(
きた
)
りしは
058
枯木
(
かれき
)
に
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
きしが
如
(
ごと
)
く
059
大旱
(
たいかん
)
に
雨
(
あめ
)
を
得
(
え
)
たるが
如
(
ごと
)
くなるべし
060
勇
(
いさ
)
み
喜
(
よろこ
)
べ
兎
(
うさぎ
)
よ
鰐
(
わに
)
よ
061
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
是
(
これ
)
よりハルの
国
(
くに
)
062
アマゾン
河
(
がは
)
の
森林
(
しんりん
)
を
063
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
に
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
064
尚
(
なほ
)
も
進
(
すす
)
んで
珍
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
065
旭
(
あさひ
)
のテルやヒルの
国
(
くに
)
066
カルの
国
(
くに
)
まで
天降
(
あまくだ
)
り
067
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
の
一族
(
いちぞく
)
を
068
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
の
069
畏
(
かしこ
)
き
清
(
きよ
)
き
政事
(
まつりごと
)
070
布
(
し
)
き
施
(
ほどこ
)
すは
目
(
ま
)
のあたり
071
仮令
(
たとへ
)
悪神
(
あくがみ
)
アマゾンの
072
河底
(
かはぞこ
)
深
(
ふか
)
く
潜
(
ひそ
)
むとも
073
猛
(
たけ
)
き
獣
(
けもの
)
の
徒
(
いたづら
)
に
074
汝
(
なれ
)
が
群
(
むれ
)
をば
攻
(
せ
)
むるとも
075
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
此処
(
ここ
)
に
来
(
きた
)
りし
限
(
かぎ
)
り
076
ビクともさせぬ
神力
(
しんりき
)
を
077
固
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じて
朝夕
(
あさゆふ
)
に
078
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
み
神
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
079
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
現
(
あ
)
れませる
080
月
(
つき
)
の
御神
(
みかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
は
081
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
なり
国魂
(
くにたま
)
の
082
神
(
かみ
)
と
現
(
あ
)
れます
竜世
(
たつよ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
083
厚
(
あつ
)
く
祀
(
まつ
)
れよ
敬
(
うやま
)
へよ
084
吾
(
われ
)
も
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
亦
(
また
)
汝
(
なれ
)
も
085
同
(
おな
)
じく
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
なれば
086
何
(
なん
)
の
隔
(
へだ
)
てのあるべきや
087
神
(
かみ
)
は
万物
(
ばんぶつ
)
一切
(
いつさい
)
に
088
平等愛
(
びやうどうあい
)
を
垂
(
た
)
れ
給
(
たま
)
ふ
089
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
090
兎
(
うさぎ
)
の
都
(
みやこ
)
に
現
(
あら
)
はれて
091
心
(
こころ
)
も
固
(
かた
)
き
鰐
(
わに
)
の
群
(
むれ
)
092
集
(
あつ
)
まり
守
(
まも
)
る
聖場
(
せいぢやう
)
に
093
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
094
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
限
(
かぎ
)
りなく
095
基
(
もとゐ
)
を
建
(
た
)
つる
頼
(
たの
)
もしさ
096
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
097
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
嬉
(
うれ
)
しみて
098
兎
(
うさぎ
)
や
鰐
(
わに
)
の
群
(
むれ
)
等
(
たち
)
よ
099
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
め
神
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
100
森
(
もり
)
の
谺
(
こだま
)
の
響
(
ひび
)
くまで
101
歌
(
うた
)
へよ
祈
(
いの
)
れ
神
(
かみ
)
の
恩
(
おん
)
102
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
103
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
104
是
(
これ
)
より
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
外
(
ほか
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
数多
(
あまた
)
の
兎
(
うさぎ
)
を
使嗾
(
しそう
)
し、
105
兎
(
うさぎ
)
の
都
(
みやこ
)
の
王
(
わう
)
となつて、
106
殆
(
ほとん
)
ど
一
(
いち
)
年
(
ねん
)
の
日子
(
につし
)
を
此
(
この
)
別世界
(
べつせかい
)
に
楽
(
たの
)
しく
面白
(
おもしろ
)
く
送
(
おく
)
りたり。
107
或夜
(
あるよ
)
、
108
月
(
つき
)
皎々
(
かうかう
)
と
光
(
ひか
)
りを
湖面
(
こめん
)
に
投
(
な
)
ぐる
折
(
をり
)
しも、
109
四方
(
しはう
)
の
丘
(
をか
)
の
上
(
うへ
)
より、
110
一斉
(
いつせい
)
に『ウーウー』と
咆哮
(
ほうかう
)
怒号
(
どがう
)
突喊
(
とつかん
)
の
声
(
こゑ
)
、
111
耳
(
みみ
)
も
引裂
(
ひきさ
)
くるばかり
聞
(
きこ
)
え
来
(
きた
)
りぬ。
112
兎
(
うさぎ
)
の
王
(
わう
)
は
驚
(
おどろ
)
きて
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
前
(
まへ
)
に
走
(
はし
)
り
来
(
きた
)
り、
113
兎の王
『
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
様
(
さま
)
に
申上
(
まをしあ
)
げます。
114
只今
(
ただいま
)
四方
(
よも
)
の
山々
(
やまやま
)
を
取囲
(
とりかこ
)
み、
115
虎
(
とら
)
、
116
狼
(
おほかみ
)
、
117
獅子
(
しし
)
、
118
大蛇
(
をろち
)
、
119
熊王
(
くまわう
)
、
120
数多
(
あまた
)
の
一族
(
いちぞく
)
を
呼
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
め、
121
雲霞
(
うんか
)
のごとく
此
(
この
)
霊地
(
れいち
)
を
占領
(
せんりやう
)
し、
122
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
部下
(
ぶか
)
を
捉
(
とら
)
へむと
勢
(
いきほひ
)
猛
(
たけ
)
く
攻
(
せ
)
め
寄
(
よ
)
せました。
123
鰐
(
わに
)
の
頭
(
かしら
)
は
数多
(
あまた
)
の
眷族
(
けんぞく
)
を
呼
(
よ
)
びあつめ、
124
死力
(
しりよく
)
を
尽
(
つく
)
して
闘
(
たたか
)
つて
居
(
ゐ
)
るでは
御座
(
ござ
)
いませうが、
125
何
(
なに
)
を
云
(
い
)
つても
目
(
め
)
に
余
(
あま
)
る
大軍
(
たいぐん
)
、
126
容易
(
ようい
)
に
撃退
(
げきたい
)
することは
不可能
(
ふかのう
)
なれば、
127
何
(
なに
)
とか
御
(
ご
)
神力
(
しんりき
)
を
以
(
もつ
)
て
彼
(
かれ
)
等
(
ら
)
寄
(
よ
)
せ
来
(
く
)
る
魔軍
(
まぐん
)
を
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
給
(
たま
)
はむ
事
(
こと
)
を、
128
偏
(
ひとへ
)
に
一族
(
いちぞく
)
に
代
(
かは
)
り
御
(
お
)
願
(
ねが
)
ひ
申上
(
まをしあ
)
げます』
129
と
慌
(
あわ
)
ただしく
息
(
いき
)
を
喘
(
はづ
)
ませ
頼
(
たの
)
み
入
(
い
)
る。
130
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
はウツラウツラ
眠
(
ねむ
)
りつつありしが、
131
忽
(
たちま
)
ち
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
し、
132
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
を
祀
(
まつ
)
りたる
最
(
もつと
)
も
高
(
たか
)
き
地点
(
ちてん
)
に
登
(
のぼ
)
り、
133
四辺
(
しへん
)
をキツと
見詰
(
みつ
)
むれば、
134
四方
(
よも
)
を
包
(
つつ
)
みし
青垣山
(
あをがきやま
)
の
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
に
炬火
(
たいまつ
)
の
光
(
ひかり
)
煌々
(
くわうくわう
)
と
輝
(
かがや
)
き、
135
咆哮
(
ほうこう
)
怒号
(
どごう
)
の
声
(
こゑ
)
、
136
万雷
(
ばんらい
)
の
一
(
いち
)
時
(
じ
)
に
聞
(
きこ
)
ゆる
如
(
ごと
)
く、
137
物凄
(
ものすご
)
さ
刻々
(
こくこく
)
に
激烈
(
げきれつ
)
となり
来
(
きた
)
る。
138
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
は
直
(
ただち
)
に
拍手
(
はくしゆ
)
しながら
天津
(
あまつ
)
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し、
139
天地
(
てんち
)
に
向
(
むか
)
つて
言霊
(
ことたま
)
を
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げたり。
140
鷹依姫
『
天津神
(
あまつかみ
)
等
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
141
国津神
(
くにつかみ
)
等
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
142
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
143
取分
(
とりわ
)
け
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
らしし
144
国治立
(
くにはるたちの
)
大御神
(
おほみかみ
)
145
豊国姫
(
とよくにひめの
)
大御神
(
おほみかみ
)
146
天照
(
あまて
)
らします
大御神
(
おほみかみ
)
147
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
148
貴
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
三五
(
あななひ
)
の
149
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
と
任
(
ま
)
けられし
150
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
が
真心
(
まごころ
)
を
151
こめて
祈
(
いの
)
りを
捧
(
ささ
)
げます
152
あゝ
大神
(
おほかみ
)
よ
大神
(
おほかみ
)
よ
153
高砂島
(
たかさごじま
)
のハルの
国
(
くに
)
154
アマゾン
河
(
がは
)
の
両岸
(
りやうがん
)
に
155
幾万
(
いくまん
)
年
(
ねん
)
の
星霜
(
せいさう
)
を
156
重
(
かさ
)
ねて
樹
(
た
)
てる
大森林
(
だいしんりん
)
157
中
(
なか
)
に
尊
(
たふと
)
き
此
(
この
)
霊地
(
れいち
)
158
千代
(
ちよ
)
の
棲処
(
すみか
)
と
定
(
さだ
)
めつつ
159
身魂
(
みたま
)
も
清
(
きよ
)
く
美
(
うる
)
はしき
160
兎
(
うさぎ
)
の
群
(
むれ
)
や
鰐
(
わに
)
の
群
(
むれ
)
161
いや
永久
(
とこしへ
)
に
棲居
(
すまゐ
)
して
162
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
喜
(
よろこ
)
びつ
163
天伝
(
あまつた
)
ひます
月
(
つき
)
の
神
(
かみ
)
164
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
伏
(
ふ
)
し
拝
(
をが
)
み
165
天地
(
てんち
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
感謝
(
かんしや
)
する
166
尊
(
たふと
)
き
心
(
こころ
)
を
憐
(
あはれ
)
みて
167
寄
(
よ
)
せ
来
(
く
)
る
魔神
(
まが
)
を
大神
(
おほかみ
)
の
168
稜威
(
いづ
)
の
御水火
(
みいき
)
に
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
169
安全
(
あんぜん
)
地帯
(
ちたい
)
となし
給
(
たま
)
へ
170
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
171
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
包
(
つつ
)
まれし
172
兎
(
うさぎ
)
の
都
(
みやこ
)
の
此
(
この
)
聖地
(
せいち
)
173
千代
(
ちよ
)
も
八千代
(
やちよ
)
も
永久
(
とこしへ
)
に
174
曲津
(
まがつ
)
の
神
(
かみ
)
の
一指
(
いつし
)
だも
175
触
(
ふ
)
るる
事
(
こと
)
なく
恙
(
つつが
)
なく
176
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
のいつまでも
177
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
みの
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
かせ
178
これの
聖地
(
せいち
)
を
元
(
もと
)
として
179
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
に
棲
(
すま
)
ひたる
180
猛
(
たけ
)
き
獣
(
けもの
)
や
大蛇
(
をろち
)
まで
181
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
漏
(
も
)
るるなく
182
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
183
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎ
奉
(
まつ
)
る
184
旭
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
185
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
186
敵
(
てき
)
の
勢
(
いきほひ
)
猛
(
たけ
)
くとも
187
神
(
かみ
)
より
受
(
う
)
けし
言霊
(
ことたま
)
の
188
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
が
御稜威
(
みいづ
)
をば
189
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
日
(
ひ
)
の
如
(
ごと
)
く
190
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
ひて
功績
(
いさをし
)
を
191
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
192
建
(
た
)
てさせ
給
(
たま
)
へよ
惟神
(
かむながら
)
193
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
にひれ
伏
(
ふ
)
して
194
言霊
(
ことたま
)
称
(
とな
)
へ
奉
(
たてまつ
)
る』
195
斯
(
か
)
く
歌
(
うた
)
ふ
折
(
をり
)
しも、
196
西南
(
せいなん
)
の
隅
(
すみ
)
に
当
(
あた
)
つて、
197
屏風
(
びやうぶ
)
山脈
(
さんみやく
)
の
最高
(
さいかう
)
地点
(
ちてん
)
、
198
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
方面
(
はうめん
)
より、
199
二
(
ふた
)
つの
火光
(
くわくわう
)
、
200
サーチライトの
如
(
ごと
)
く
輝
(
かがや
)
き
来
(
きた
)
り、
201
四方
(
しはう
)
を
囲
(
かこ
)
みし
魔軍
(
まぐん
)
は
光
(
ひか
)
りに
打
(
う
)
たれて
声
(
こゑ
)
を
秘
(
ひそ
)
め、
202
爪
(
つめ
)
を
隠
(
かく
)
し、
203
牙
(
きば
)
を
縮
(
ちぢ
)
め、
204
眼
(
まなこ
)
を
塞
(
ふさ
)
ぎ、
205
大地
(
だいち
)
にカツパとひれ
伏
(
ふ
)
して、
206
震
(
ふる
)
ひ
戦
(
をのの
)
き
居
(
ゐ
)
たりける。
207
竜国別
(
たつくにわけ
)
は
立上
(
たちあが
)
り、
208
火光
(
くわくわう
)
に
向
(
むか
)
つて
再拝
(
さいはい
)
し、
209
拍手
(
はくしゆ
)
しながら
歌
(
うた
)
ふ。
210
竜国別
『
青垣山
(
あをがきやま
)
を
繞
(
めぐ
)
らせる
211
これの
聖地
(
せいち
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
212
棲
(
すま
)
ひなれたる
兎
(
うさぎ
)
の
子
(
こ
)
等
(
ら
)
が
213
魔神
(
まが
)
の
災
(
わざはひ
)
遁
(
のが
)
れむと
214
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
月
(
つき
)
の
神
(
かみ
)
215
斎
(
いつ
)
きまつりて
誠心
(
まごころ
)
の
216
限
(
かぎ
)
りを
尽
(
つく
)
し
仕
(
つか
)
へ
居
(
ゐ
)
る
217
其
(
その
)
誠心
(
まごころ
)
に
同情
(
どうじやう
)
し
218
八尋
(
やひろ
)
の
鰐
(
わに
)
は
湖
(
うみ
)
の
辺
(
べ
)
に
219
集
(
あつ
)
まり
来
(
きた
)
りて
夜昼
(
よるひる
)
の
220
区別
(
くべつ
)
も
知
(
し
)
らず
聖場
(
せいぢやう
)
を
221
守
(
まも
)
り
居
(
ゐ
)
るこそ
畏
(
かしこ
)
けれ
222
時
(
とき
)
しもあれや
三五
(
あななひ
)
の
223
道
(
みち
)
を
伝
(
つた
)
ふる
神司
(
かむづかさ
)
224
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
を
後
(
あと
)
にして
225
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
吾々
(
われわれ
)
が
226
一行
(
いつかう
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
恙
(
つつが
)
なく
227
神
(
かみ
)
の
仕組
(
しぐみ
)
の
経糸
(
たていと
)
に
228
引
(
ひ
)
かれて
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
229
兎
(
うさぎ
)
の
都
(
みやこ
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
230
八尋
(
やひろ
)
の
鰐
(
わに
)
に
守
(
まも
)
られて
231
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
を
目
(
ま
)
のあたり
232
見
(
み
)
るが
如
(
ごと
)
くに
栄
(
さか
)
えけり
233
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
234
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
と
嬉
(
うれ
)
しみて
235
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
はここに
大神
(
おほかみ
)
の
236
禽獣
(
きんじう
)
虫魚
(
ちうぎよ
)
の
端
(
はし
)
までも
237
恵
(
めぐ
)
み
給
(
たま
)
へる
御心
(
みこころ
)
を
238
信仰
(
あなな
)
ひまつりて
王
(
わう
)
となり
239
兎
(
うさぎ
)
や
鰐
(
わに
)
の
一族
(
いちぞく
)
に
240
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
間配
(
まくば
)
りつ
241
守
(
まも
)
る
折
(
をり
)
しも
青垣
(
あをがき
)
の
242
山
(
やま
)
を
踏
(
ふ
)
み
越
(
こ
)
え
攻
(
せ
)
め
来
(
きた
)
る
243
虎
(
とら
)
狼
(
おほかみ
)
や
獅子
(
しし
)
熊
(
くま
)
や
244
大蛇
(
をろち
)
の
霊
(
みたま
)
諸共
(
もろとも
)
に
245
これの
霊地
(
れいち
)
を
蹂躙
(
じうりん
)
し
246
兎
(
うさぎ
)
や
鰐
(
わに
)
の
一族
(
いちぞく
)
を
247
滅亡
(
めつぼう
)
させむと
迫
(
せま
)
り
来
(
く
)
る
248
其
(
その
)
災害
(
わざはひ
)
を
遁
(
のが
)
れむと
249
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
言霊
(
ことたま
)
の
250
稜威
(
いづ
)
の
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
251
漸
(
やうや
)
く
無事
(
ぶじ
)
に
来
(
きた
)
りけり
252
然
(
しか
)
るに
又
(
また
)
もや
四方
(
よも
)
の
山
(
やま
)
253
峰
(
みね
)
の
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
に
曲津
(
まがつ
)
神
(
かみ
)
254
雲霞
(
うんか
)
の
如
(
ごと
)
く
攻
(
せ
)
め
来
(
きた
)
り
255
此
(
この
)
聖場
(
せいぢやう
)
を
奪
(
うば
)
はむと
256
息
(
いき
)
まき
来
(
きた
)
る
物凄
(
ものすご
)
さ
257
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
村肝
(
むらきも
)
の
258
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
りを
尽
(
つく
)
しつつ
259
暗祈
(
あんき
)
黙祷
(
もくたう
)
やや
暫
(
しば
)
し
260
勤
(
つと
)
むる
折
(
をり
)
しも
西北
(
せいほく
)
の
261
空
(
そら
)
を
隔
(
へだ
)
てし
屏風山
(
びやうぶやま
)
262
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
より
263
琉
(
りう
)
と
球
(
きう
)
との
霊光
(
れいくわう
)
は
264
電火
(
でんくわ
)
の
如
(
ごと
)
く
輝
(
かがや
)
きて
265
魔神
(
まがみ
)
の
咆哮
(
はうかう
)
一時
(
いつとき
)
に
266
跡形
(
あとかた
)
もなく
止
(
や
)
みにけり
267
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
268
如何
(
いか
)
なる
神
(
かみ
)
の
御救
(
みすく
)
ひか
269
如何
(
いか
)
なる
人
(
ひと
)
の
救援
(
きうゑん
)
か
270
げに
有難
(
ありがた
)
き
今日
(
けふ
)
の
宵
(
よひ
)
271
竜国別
(
たつくにわけ
)
は
謹
(
つつし
)
みて
272
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
273
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
め
身
(
み
)
を
浄
(
きよ
)
め
274
遥
(
はるか
)
に
感謝
(
かんしや
)
し
奉
(
たてまつ
)
る
275
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
276
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
277
斯
(
か
)
く
感謝
(
かんしや
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げ、
278
再
(
ふたた
)
び
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神前
(
しんぜん
)
に
向
(
むか
)
つて
拍手
(
はくしゆ
)
を
終
(
をは
)
り、
279
兎
(
うさぎ
)
の
王
(
わう
)
に
一
(
ひと
)
先
(
ま
)
づ
安堵
(
あんど
)
すべき
事
(
こと
)
を
宣示
(
せんじ
)
した。
280
兎
(
うさぎ
)
の
王
(
わう
)
は
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
んで
此
(
この
)
旨
(
むね
)
を
部下
(
ぶか
)
に
伝達
(
でんたつ
)
せり。
281
鰐
(
わに
)
の
頭
(
かしら
)
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り、
282
大
(
おほい
)
に
勇
(
いさ
)
みて、
283
鰐の頭
『
斯
(
か
)
く
天祐
(
てんいう
)
の
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
限
(
かぎ
)
りは、
284
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
は
湖辺
(
こへん
)
に
陣
(
ぢん
)
を
取
(
と
)
り、
285
虎
(
とら
)
、
286
狼
(
おほかみ
)
、
287
獅子
(
しし
)
、
288
熊
(
くま
)
、
289
大蛇
(
をろち
)
の
群
(
むれ
)
、
290
仮令
(
たとへ
)
幾百万
(
いくひやくまん
)
襲
(
おそ
)
ひ
来
(
きた
)
るとも、
291
これの
湖水
(
こすゐ
)
は
一歩
(
いつぽ
)
も
渡
(
わた
)
らせじ、
292
御
(
ご
)
安心
(
あんしん
)
あれ
兎
(
うさぎ
)
の
王
(
わう
)
よ』
293
と
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち、
294
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
より
輝
(
かがや
)
き
来
(
きた
)
る
霊光
(
れいくわう
)
に
向
(
むか
)
つて
感謝
(
かんしや
)
し、
295
一同
(
いちどう
)
は
歓声
(
くわんせい
)
を
挙
(
あ
)
げて
天祐
(
てんいう
)
を
祝
(
しゆく
)
し、
296
其
(
その
)
夜
(
よ
)
は
無事
(
ぶじ
)
に
明
(
あ
)
かす
事
(
こと
)
とはなりぬ。
297
(
大正一一・八・二二
旧六・三〇
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