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特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第32巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 森林の都
01 万物同言
〔892〕
02 猛獣会議
〔893〕
03 兎の言霊
〔894〕
04 鰐の言霊
〔895〕
05 琉球の光
〔896〕
06 獅子粉塵
〔897〕
第2篇 北の森林
07 試金玉
〔898〕
08 三人娘
〔899〕
09 岩窟女
〔900〕
10 暗黒殿
〔901〕
11 人の裘
〔902〕
12 鰐の橋
〔903〕
13 平等愛
〔904〕
14 山上の祝
〔905〕
第3篇 瑞雲靉靆
15 万歳楽
〔906〕
16 回顧の歌
〔907〕
17 悔悟の歌
〔908〕
18 竜国別
〔909〕
19 軽石車
〔910〕
20 瑞の言霊
〔911〕
21 奉答歌
〔912〕
第4篇 天祥地瑞
22 橋架
〔913〕
23 老婆心切
〔914〕
24 冷氷
〔915〕
余白歌
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第一九章
軽石車
(
かるいしぐるま
)
〔九一〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻
篇:
第3篇 瑞雲靉靆
よみ(新仮名遣い):
ずいうんあいたい
章:
第19章 軽石車
よみ(新仮名遣い):
かるいしぐるま
通し章番号:
910
口述日:
1922(大正11)年08月24日(旧07月02日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年10月15日
概要:
舞台:
ウヅの館
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
バラモン教の教主として高砂島の高照山山麓に勢力を誇っていた石熊は、乾の滝で大蛇に魅入られていたところを末子姫に助けられ、三五教に改心した。巽の池の魔神を言向け和そうとして失敗し、三五教のカールに助けられ、ウヅの館を守っていた。
このたびの言依別命出張とアマゾン河の魔神退治にあたり、石熊もカールを伴って出陣していたが、凱旋するとウヅの神館には神素盞嗚大神がご光臨されていた。石熊は歓喜の年に堪えず、祝歌を歌い舞った。
バラモン教の司として様々な画策をなしていた過去、末子姫に助けられ、巽の池で試にあってカールに助けられ、自分の配下のバラモン教徒たちをウヅの館に導いたこと、アマゾン河の魔神退治の経緯と、大神ご来臨の喜びと感謝を歌うと、自席に戻った。
今度はカールが面白く踊りながら歌った。松若彦の命によってバラモン教に潜入し、石熊の部下となって仕えていたこと、高砂島に着いた末子姫と捨子姫をウヅの都に案内し、その途上で石熊を助けて三五教に加えた経緯を歌った。
そして、巽の池で魔神退治に失敗し、両足が動けなくなった石熊をわざと嘲って治した有様を、こっけいを交えながら歌い披露した。そしてこれによって石熊の本当の笑顔を見て、心を合わせるようになった経緯を明かした。
言依別命にしたがって石熊たちとともにアマゾン河にお供し、ウヅの都に凱旋すると、神素盞嗚大神のご光臨を知り、その嬉しさと感謝を表した。カールの滑稽を織り交ぜた歌は宴席をどっと湧かした。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-06-02 17:21:03
OBC :
rm3219
愛善世界社版:
221頁
八幡書店版:
第6輯 223頁
修補版:
校定版:
223頁
普及版:
84頁
初版:
ページ備考:
001
今
(
いま
)
までバラモン
教
(
けう
)
の
教主
(
けうしゆ
)
となり、
002
高照山
(
たかてるやま
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
宏大
(
くわうだい
)
なる
館
(
やかた
)
を
造
(
つく
)
り、
003
其
(
その
)
勢力
(
せいりよく
)
を
四方
(
よも
)
に
拡充
(
くわくじゆう
)
したる
石熊
(
いしくま
)
は、
004
乾
(
いぬゐ
)
の
滝
(
たき
)
に
禊
(
みそぎ
)
をなす
折柄
(
をりから
)
、
005
大蛇
(
をろち
)
に
魅入
(
みい
)
られ、
006
身体
(
しんたい
)
強直
(
きやうちよく
)
し、
007
今
(
いま
)
や
危機
(
きき
)
一髪
(
いつぱつ
)
の
際
(
さい
)
、
008
末子姫
(
すゑこひめ
)
の
一行
(
いつかう
)
に
言霊
(
ことたま
)
を
以
(
もつ
)
て
救
(
すく
)
はれ、
009
茲
(
ここ
)
にいよいよ
三五
(
あななひ
)
の
教
(
をしへ
)
に
帰順
(
きじゆん
)
し、
010
テル
山峠
(
やまたうげ
)
を
乗越
(
のりこ
)
え、
011
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
の
魔神
(
まがみ
)
を
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
さむとして
大失敗
(
だいしつぱい
)
を
演
(
えん
)
じ、
012
腰
(
こし
)
を
抜
(
ぬ
)
かし、
013
一
(
いち
)
時
(
じ
)
は
両脚
(
りやうあし
)
の
自由
(
じいう
)
を
失
(
うしな
)
ひ
困窮
(
こんきう
)
の
折柄
(
をりから
)
、
014
カールの
奇智
(
きち
)
によりて
助
(
たす
)
けられ、
015
カールの
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
つかけ、
016
末子姫
(
すゑこひめ
)
の
御後
(
みあと
)
を
慕
(
した
)
ひて
此処
(
ここ
)
に
参
(
ま
)
ゐ
詣
(
まう
)
で、
017
バラモン
教
(
けう
)
の
信徒
(
しんと
)
を
悉
(
ことごと
)
く
三五教
(
あななひけう
)
に
導
(
みちび
)
き
高照山
(
たかてるやま
)
の
霊場
(
れいぢやう
)
をウヅの
館
(
やかた
)
の
末子姫
(
すゑこひめ
)
が
出張所
(
しゆつちやうじよ
)
となし、
018
捨子姫
(
すてこひめ
)
、
019
カールの
両人
(
りやうにん
)
をして、
020
此
(
この
)
神館
(
かむやかた
)
を
守
(
まも
)
らしめ
居
(
ゐ
)
たりしが、
021
此
(
この
)
度
(
たび
)
言依別
(
ことよりわけの
)
命
(
みこと
)
、
022
ウヅの
館
(
やかた
)
へ
降
(
くだ
)
り
来
(
きた
)
れるを
機会
(
きくわい
)
に、
023
石熊
(
いしくま
)
はカールを
招
(
まね
)
き、
024
春彦
(
はるひこ
)
を
伴
(
ともな
)
ひ、
025
言依別
(
ことよりわけ
)
の
教主
(
けうしゆ
)
に
従
(
したが
)
ひ、
026
アマゾン
河
(
がは
)
に
立向
(
たちむか
)
ひ、
027
漸
(
やうや
)
くにして
一行
(
いつかう
)
一八
(
じふはち
)
人
(
にん
)
と
共
(
とも
)
に、
028
ウヅの
都
(
みやこ
)
に
凱旋
(
がいせん
)
し、
029
見
(
み
)
れば
思
(
おも
)
ひもかけぬ
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
降臨
(
かうりん
)
と
聞
(
き
)
き、
030
歓喜
(
くわんき
)
の
念
(
ねん
)
に
堪
(
た
)
へず、
031
茲
(
ここ
)
に
祝歌
(
しゆくか
)
をうたつて
舞踏
(
ぶたう
)
し
始
(
はじ
)
めた。
032
其
(
その
)
歌
(
うた
)
、
033
石熊
『
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
自在天
(
じざいてん
)
034
大国彦
(
おほくにひこ
)
や
大国別
(
おほくにわけ
)
の
035
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
樹
(
た
)
て
給
(
たま
)
ふ
036
バラモン
教
(
けう
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
037
此上
(
こよ
)
なき
救
(
すく
)
ひの
道
(
みち
)
となし
038
心
(
こころ
)
の
限
(
かぎ
)
り
身
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り
039
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
仕
(
つか
)
へつつ
040
沐雨
(
もくう
)
櫛風
(
しつぷう
)
の
労
(
らう
)
を
積
(
つ
)
み
041
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
に
開
(
ひら
)
きつつ
042
三五教
(
あななひけう
)
を
目
(
め
)
の
上
(
うへ
)
の
043
敵
(
かたき
)
と
思
(
おも
)
ひあやまりて
044
教
(
をしへ
)
の
御子
(
みこ
)
をウヅの
国
(
くに
)
045
これの
館
(
やかた
)
に
忍
(
しの
)
ばせて
046
いろいろ
雑多
(
ざつた
)
と
画策
(
くわくさく
)
を
047
めぐらし
来
(
きた
)
りし
愚
(
おろ
)
かさよ
048
テル
山峠
(
やまたうげ
)
の
中腹
(
ちうふく
)
に
049
高
(
たか
)
くかかれる
大瀑布
(
だいばくふ
)
050
乾
(
いぬゐ
)
の
池
(
いけ
)
より
降
(
くだ
)
り
来
(
く
)
る
051
水
(
みづ
)
に
身魂
(
みたま
)
を
清
(
きよ
)
めつつ
052
天眼通
(
てんがんつう
)
の
神力
(
しんりき
)
を
053
授
(
さづ
)
け
給
(
たま
)
へと
祈
(
いの
)
る
折
(
をり
)
054
吾
(
わが
)
身体
(
しんたい
)
は
強直
(
きやうちよく
)
し
055
身動
(
みうご
)
きならぬ
不思議
(
ふしぎ
)
さに
056
仰
(
あふ
)
いで
瀑布
(
ばくふ
)
を
眺
(
なが
)
むれば
057
さも
恐
(
おそ
)
ろしき
大蛇
(
をろち
)
奴
(
め
)
が
058
眼
(
め
)
を
怒
(
いか
)
らしつ
口
(
くち
)
開
(
ひら
)
き
059
呑
(
の
)
み
喰
(
くら
)
はむと
構
(
かま
)
へ
居
(
ゐ
)
る
060
其
(
その
)
恐
(
おそ
)
ろしさ
身
(
み
)
も
震
(
ふる
)
ひ
061
胸
(
むね
)
も
轟
(
とどろ
)
き
悩
(
なや
)
む
折
(
をり
)
062
忽
(
たちま
)
ち
聞
(
きこ
)
ゆる
三五
(
あななひ
)
の
063
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
064
近付
(
ちかづ
)
き
来
(
きた
)
る
嬉
(
うれ
)
しさに
065
以前
(
いぜん
)
の
心
(
こころ
)
を
取直
(
とりなほ
)
し
066
私
(
ひそか
)
に
感謝
(
かんしや
)
し
居
(
ゐ
)
たりしが
067
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
救世主
(
きうせいしゆ
)
068
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
069
八人
(
やたり
)
乙女
(
をとめ
)
の
末子姫
(
すゑこひめ
)
070
捨子
(
すてこ
)
の
姫
(
ひめ
)
を
伴
(
ともな
)
ひて
071
吾
(
わが
)
側近
(
そばちか
)
く
仕
(
つか
)
へたる
072
カールの
司
(
つかさ
)
を
先頭
(
せんとう
)
に
073
悠々
(
いういう
)
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
りまし
074
九死
(
きうし
)
一生
(
いつしやう
)
の
危難
(
きなん
)
をば
075
安々
(
やすやす
)
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
ひつつ
076
大蛇
(
をろち
)
に
向
(
むか
)
つて
言霊
(
ことたま
)
の
077
恵
(
めぐみ
)
も
深
(
ふか
)
き
露
(
つゆ
)
の
玉
(
たま
)
078
注
(
そそ
)
がせ
給
(
たま
)
へば
流石
(
さすが
)
にも
079
獰猛
(
だうまう
)
なりし
曲神
(
まがかみ
)
は
080
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
し
喜
(
よろこ
)
びて
081
執着心
(
しふちやくしん
)
を
解脱
(
げだつ
)
なし
082
恵
(
めぐみ
)
の
綱
(
つな
)
に
曳
(
ひ
)
かれつつ
083
雲
(
くも
)
を
起
(
おこ
)
して
天上
(
てんじやう
)
に
084
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
み
昇
(
のぼ
)
りゆく
085
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
086
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
尊
(
たふと
)
さよ
087
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
に
従
(
したが
)
ひて
088
テル
山峠
(
やまたうげ
)
の
峻坂
(
しゆんぱん
)
を
089
登
(
のぼ
)
りつ
下
(
くだ
)
りつ
楠
(
くすのき
)
の
090
樹蔭
(
こかげ
)
に
一夜
(
ひとよ
)
の
雨宿
(
あまやど
)
り
091
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
一行
(
いつかう
)
と
092
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
に
立向
(
たちむか
)
ひ
093
世人
(
よびと
)
を
悩
(
なや
)
め
喰
(
くら
)
ふなる
094
大蛇
(
をろち
)
を
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
さむと
095
心
(
こころ
)
も
勇
(
いさ
)
み
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
096
神徳
(
しんとく
)
足
(
た
)
らぬ
石熊
(
いしくま
)
が
097
宣
(
の
)
る
言霊
(
ことたま
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
098
大蛇
(
をろち
)
の
怒
(
いかり
)
を
激発
(
げきはつ
)
し
099
風
(
かぜ
)
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
び
浪
(
なみ
)
猛
(
たけ
)
り
100
雨
(
あめ
)
は
車軸
(
しやぢく
)
と
降
(
ふ
)
り
来
(
きた
)
り
101
何
(
なん
)
と
詮方
(
せんかた
)
なき
儘
(
まま
)
に
102
兜
(
かぶと
)
を
脱
(
ぬ
)
いで
三五
(
あななひ
)
の
103
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
104
心
(
こころ
)
の
罪
(
つみ
)
を
謝
(
しや
)
しければ
105
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
106
厳
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げて
107
雲霧
(
くもきり
)
四方
(
よも
)
に
吹払
(
ふきはら
)
ひ
108
波
(
なみ
)
をば
鎮
(
しづ
)
め
雨
(
あめ
)
を
止
(
と
)
め
109
稜威
(
いづ
)
の
神力
(
しんりき
)
目
(
ま
)
のあたり
110
示
(
しめ
)
させ
給
(
たま
)
ふ
尊
(
たふと
)
さよ
111
忽
(
たちま
)
ち
大蛇
(
をろち
)
は
解脱
(
げだつ
)
して
112
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
の
波
(
なみ
)
を
割
(
わ
)
り
113
姿
(
すがた
)
を
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はしつ
114
感謝
(
かんしや
)
しながら
空高
(
そらたか
)
く
115
雲
(
くも
)
を
起
(
おこ
)
して
昇
(
のぼ
)
り
行
(
ゆ
)
く
116
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
一行
(
いつかう
)
は
117
神業
(
かむわざ
)
終
(
を
)
へて
池
(
いけ
)
の
辺
(
べ
)
を
118
後
(
あと
)
に
眺
(
なが
)
めて
去
(
さ
)
り
給
(
たま
)
ふ
119
いかにやしけむ
石熊
(
いしくま
)
は
120
両脚
(
りやうあし
)
自由
(
じいう
)
を
失
(
うしな
)
ひて
121
行歩
(
かうほ
)
も
自由
(
まま
)
にならざれば
122
カールの
司
(
つかさ
)
を
呼
(
よ
)
びとどめ
123
救
(
すく
)
ひを
求
(
もと
)
め
鎮魂
(
ちんこん
)
の
124
其
(
その
)
神業
(
かむわざ
)
を
頼
(
たの
)
めども
125
カールは
如何
(
いかが
)
思
(
おも
)
ひけむ
126
口
(
くち
)
を
極
(
きは
)
めて
嘲弄
(
てうろう
)
し
127
尻
(
しり
)
をからげて
逃
(
に
)
げ
出
(
いだ
)
す
128
其
(
その
)
無念
(
むねん
)
さに
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
て
129
カールの
司
(
つかさ
)
思
(
おも
)
ひ
知
(
し
)
れ
130
仇敵
(
かたき
)
を
討
(
う
)
たねばおかないと
131
雄健
(
をたけ
)
ぶ
機
(
はずみ
)
に
両脚
(
りやうあし
)
は
132
思
(
おも
)
ふが
儘
(
まま
)
に
活動
(
くわつどう
)
し
133
カールの
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ひながら
134
ウヅの
館
(
やかた
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
135
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
捨子姫
(
すてこひめ
)
136
松若彦
(
まつわかひこ
)
の
真心
(
まごころ
)
を
137
こめさせ
給
(
たま
)
ひし
御
(
ご
)
待遇
(
たいぐう
)
138
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
に
暮
(
く
)
れ
果
(
は
)
てて
139
殊恩
(
しゆおん
)
を
感謝
(
かんしや
)
し
忽
(
たちま
)
ちに
140
バラモン
教
(
けう
)
の
信徒
(
まめひと
)
を
141
三五教
(
あななひけう
)
に
導
(
みちび
)
きて
142
帰順
(
きじゆん
)
の
誠
(
まこと
)
を
表
(
へう
)
しつつ
143
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
神前
(
しんぜん
)
に
144
仕
(
つか
)
へまつりし
折柄
(
をりから
)
に
145
げに
有難
(
ありがた
)
き
三五
(
あななひ
)
の
146
言依別
(
ことよりわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
147
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ひつつ
148
尊
(
たふと
)
き
教
(
をしへ
)
を
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふ
149
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
150
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
有難
(
ありがた
)
や
151
辱
(
かたじけ
)
なしと
真心
(
まごころ
)
を
152
捧
(
ささ
)
ぐる
折
(
をり
)
しも
瑞御霊
(
みづみたま
)
153
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
は
154
捨子
(
すてこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
口
(
くち
)
を
藉
(
か
)
り
155
アマゾン
河
(
がは
)
の
森林
(
しんりん
)
に
156
立向
(
たちむか
)
ひたる
高姫
(
たかひめ
)
や
157
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
応援
(
おうゑん
)
に
158
早
(
はや
)
く
向
(
むか
)
へと
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふ
159
其
(
その
)
神勅
(
しんちよく
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
160
言依別
(
ことよりわけ
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
161
正純彦
(
まさずみひこ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
162
カール、
石熊
(
いしくま
)
、
春公
(
はるこう
)
を
163
伴
(
ともな
)
ひ
館
(
やかた
)
を
立出
(
たちい
)
でて
164
千
(
せん
)
里
(
り
)
の
原野
(
はらの
)
を
打渉
(
うちわた
)
り
165
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
に
立向
(
たちむか
)
ひ
166
国依別
(
くによりわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
に
167
対面
(
たいめん
)
されて
琉
(
りう
)
、
球
(
きう
)
の
168
玉
(
たま
)
の
光
(
ひか
)
りにアマゾンの
169
河
(
かは
)
の
魔神
(
まがみ
)
や
森林
(
しんりん
)
の
170
猛
(
たけ
)
き
獣
(
けもの
)
の
荒
(
すさ
)
びをば
171
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
霊光
(
れいくわう
)
に
172
照
(
て
)
らさせ
給
(
たま
)
ふ
有難
(
ありがた
)
さ
173
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
や
高姫
(
たかひめ
)
の
174
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
175
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
に
相会
(
あひくわい
)
し
176
教主
(
けうしゆ
)
の
君
(
きみ
)
に
従
(
したが
)
ひて
177
身
(
み
)
も
勇
(
いさ
)
ましくウヅ
館
(
やかた
)
178
凱旋
(
がいせん
)
したる
目出度
(
めでた
)
さよ
179
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
180
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みの
浅
(
あさ
)
からず
181
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
恋
(
こ
)
ひしたふ
182
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
救世主
(
きうせいしゆ
)
183
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
は
184
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
を
立出
(
たちい
)
でて
185
自
(
みづか
)
ら
此処
(
ここ
)
に
降
(
くだ
)
りまし
186
汚
(
けが
)
れ
果
(
は
)
てたる
吾々
(
われわれ
)
が
187
身魂
(
みたま
)
を
清
(
きよ
)
め
与
(
あた
)
へむと
188
御幸
(
みゆき
)
ありしぞ
有難
(
ありがた
)
き
189
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
190
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
蒙
(
かうむ
)
りて
191
心
(
こころ
)
きたなき
石熊
(
いしくま
)
の
192
重
(
おも
)
き
罪
(
つみ
)
をば
赦
(
ゆる
)
せかし
193
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に
神恩
(
しんおん
)
の
194
尊
(
たふと
)
き
限
(
かぎ
)
りを
忘
(
わす
)
れずに
195
孫子
(
まごこ
)
に
伝
(
つた
)
へていや
固
(
かた
)
く
196
仕
(
つか
)
へまつらむ
惟神
(
かむながら
)
197
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
198
国魂神
(
くにたまがみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
199
神寿
(
かむほ
)
ぎ
言
(
ごと
)
を
宣
(
の
)
りあげて
200
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎ
申
(
まを
)
す
201
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
202
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
203
と
自分
(
じぶん
)
の
懺悔
(
ざんげ
)
や
経歴
(
けいれき
)
を
語
(
かた
)
り、
204
且
(
か
)
つ
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
降臨
(
かうりん
)
ありし
事
(
こと
)
を
感謝
(
かんしや
)
し、
205
自席
(
じせき
)
に
復
(
ふく
)
しぬ。
206
カールは
又
(
また
)
もや
立上
(
たちあが
)
つて
両手
(
りやうて
)
を
拍
(
う
)
ち、
207
腰
(
こし
)
を
振
(
ふ
)
り、
208
面白
(
おもしろ
)
く
踊
(
をど
)
りながら
歌
(
うた
)
ふ。
209
カール
『
罪
(
つみ
)
もカールの
神司
(
かむづかさ
)
210
口
(
くち
)
もカールの
神司
(
かむづかさ
)
211
手足
(
てあし
)
もカールの
神司
(
かむづかさ
)
212
カールガール
皆
(
みな
)
さまが
213
尊
(
たふと
)
き
歌
(
うた
)
を
誦
(
よ
)
みながら
214
踊
(
をど
)
つて
舞
(
ま
)
うて
来歴
(
らいれき
)
を
215
数千万
(
すうせんまん
)
言
(
げん
)
並
(
なら
)
べ
立
(
た
)
て
216
最後
(
さいご
)
に
至
(
いた
)
つて
救世主
(
きうせいしゆ
)
217
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
218
ウヅの
館
(
やかた
)
に
天降
(
あまくだ
)
り
219
ましましたりと
聞
(
き
)
くよりも
220
手
(
て
)
の
舞
(
ま
)
ひ
足
(
あし
)
の
踏
(
ふ
)
み
所
(
どころ
)
221
知
(
し
)
らぬ
許
(
ばか
)
りの
嬉
(
うれ
)
しさを
222
得意
(
とくい
)
の
言霊
(
ことたま
)
運転
(
うんてん
)
し
223
高尚
(
かうしやう
)
優雅
(
いうが
)
に
述
(
の
)
べ
上
(
あ
)
ぐる
224
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
225
カールも
一
(
ひと
)
つ
驥尾
(
きび
)
に
附
(
ふ
)
し
226
何
(
なに
)
か
歌
(
うた
)
はにやなるまいと
227
此
(
この
)
場
(
ば
)
にスツクと
立上
(
たちあが
)
り
228
得意
(
とくい
)
の
手踊
(
てをど
)
りお
目
(
め
)
にかけ
229
言霊車
(
ことたまぐるま
)
押
(
お
)
しませう
230
バラモン
教
(
けう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
231
頭
(
あたま
)
の
固
(
かた
)
き
石熊
(
いしくま
)
が
232
高照山
(
たかてるやま
)
の
山麓
(
さんろく
)
に
233
教
(
をしへ
)
の
館
(
やかた
)
を
構
(
かま
)
へつつ
234
猜疑
(
さいぎ
)
の
心
(
こころ
)
深
(
ふか
)
くして
235
三五教
(
あななひけう
)
を
邪魔助
(
じやますけ
)
と
236
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
思
(
おも
)
ひつめ
237
ウヅの
館
(
やかた
)
にまはし
者
(
もの
)
238
信者
(
しんじや
)
に
化
(
ば
)
かして
入
(
い
)
りこませ
239
あらゆる
手段
(
てだて
)
をめぐらして
240
漁夫
(
ぎよふ
)
の
巨利
(
きより
)
をば
占
(
し
)
めむとす
241
其
(
その
)
憎
(
にく
)
さげな
行動
(
かうどう
)
を
242
顛覆
(
てんぷく
)
さしてくれむずと
243
松若彦
(
まつわかひこ
)
の
前
(
まへ
)
に
出
(
い
)
で
244
心
(
こころ
)
の
丈
(
たけ
)
を
打開
(
うちあ
)
けて
245
願
(
ねが
)
へば
松若彦
(
まつわかひこ
)
の
神
(
かみ
)
246
暫
(
しば
)
し
首
(
かうべ
)
を
傾
(
かたむ
)
けて
247
吐息
(
といき
)
をもらし
宣
(
の
)
らすやう
248
あゝ
是非
(
ぜひ
)
もない
是非
(
ぜひ
)
もない
249
カールの
勝手
(
かつて
)
にするがよい
250
石熊館
(
いしくまやかた
)
に
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
み
251
偵察
(
ていさつ
)
するのはよけれども
252
虜
(
とりこ
)
になつてくれるなよ
253
お
前
(
まへ
)
の
心
(
こころ
)
はブカブカと
254
信仰
(
しんかう
)
きまらぬ
浮草
(
うきぐさ
)
よ
255
昨日
(
きのふ
)
はこちらの
岸
(
きし
)
に
咲
(
さ
)
き
256
今日
(
けふ
)
は
向方
(
むかふ
)
の
岸
(
きし
)
に
咲
(
さ
)
く
257
安心
(
あんしん
)
ならぬと
宣
(
のたま
)
へば
258
カールは
左右
(
さいう
)
に
首
(
くび
)
をふり
259
私
(
わたし
)
も
男
(
をとこ
)
で
御座
(
ござ
)
ります
260
石熊
(
いしくま
)
如何
(
いか
)
に
弁舌
(
べんぜつ
)
を
261
揮
(
ふる
)
つて
籠絡
(
らうらく
)
しようとも
262
どうしてどうして
動
(
うご
)
きませう
263
必
(
かなら
)
ず
心配
(
しんぱい
)
遊
(
あそ
)
ばすな
264
細工
(
さいく
)
は
流々
(
りうりう
)
仕上
(
しあ
)
がりを
265
見
(
み
)
てゐて
下
(
くだ
)
されませいやと
266
バラモン
教
(
けう
)
に
化
(
ば
)
けこんで
267
石熊
(
いしくま
)
さまにお
気
(
き
)
に
入
(
い
)
り
268
お
側
(
そば
)
の
重
(
おも
)
き
役
(
やく
)
となり
269
信任
(
しんにん
)
されたる
苦
(
くる
)
しさよ
270
頃
(
ころ
)
しもあれや
素盞嗚
(
すさのを
)
の
271
神
(
かみ
)
の
尊
(
みこと
)
の
貴
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
272
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
捨子姫
(
すてこひめ
)
273
遠
(
とほ
)
き
波路
(
なみぢ
)
を
打渡
(
うちわた
)
り
274
ウヅの
館
(
やかた
)
に
出
(
い
)
でますと
275
天眼力
(
てんがんりき
)
かは
知
(
し
)
らねども
276
石熊
(
いしくま
)
さまが
前知
(
ぜんち
)
して
277
吾々
(
われわれ
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
をテル
山
(
やま
)
の
278
峠
(
たうげ
)
を
越
(
こ
)
えてハル
港
(
みなと
)
279
二人
(
ふたり
)
の
女
(
をんな
)
を
待伏
(
まちぶ
)
せて
280
ものをも
言
(
い
)
はせずフン
縛
(
じば
)
り
281
高照山
(
たかてるやま
)
に
帰
(
かへ
)
れよと
282
さもいかめしき
御
(
ご
)
命令
(
めいれい
)
283
心
(
こころ
)
そぐはぬ
五人
(
ごにん
)
連
(
づ
)
れ
284
黄昏
(
たそがれ
)
過
(
す
)
ぐる
芝
(
しば
)
の
上
(
うへ
)
285
息
(
いき
)
を
休
(
やす
)
らふ
折柄
(
をりから
)
に
286
片方
(
かたへ
)
の
木蔭
(
こかげ
)
に
怪
(
あや
)
しくも
287
細
(
ほそ
)
く
聞
(
きこ
)
ゆる
怪声
(
くわいせい
)
に
288
伴
(
つ
)
れの
奴
(
やつ
)
等
(
ら
)
は
肝
(
きも
)
つぶし
289
バラバラバラと
逃
(
に
)
げて
行
(
ゆ
)
く
290
カールは
後
(
あと
)
に
只
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
291
木蔭
(
こかげ
)
に
佇
(
たたず
)
み
伺
(
うかが
)
へば
292
これこそ
確
(
たしか
)
に
末子姫
(
すゑこひめ
)
293
捨子
(
すてこ
)
の
姫
(
ひめ
)
と
知
(
し
)
つた
故
(
ゆゑ
)
294
テル
山峠
(
やまたうげ
)
の
案内
(
あんない
)
に
295
仕
(
つか
)
へまつりて
登
(
のぼ
)
る
折
(
をり
)
296
水音
(
みなおと
)
高
(
たか
)
き
滝
(
たき
)
の
声
(
こゑ
)
297
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命令
(
めいれい
)
に
298
乾
(
いぬゐ
)
の
滝
(
たき
)
に
往
(
い
)
て
見
(
み
)
れば
299
豈計
(
あにはか
)
らむや
石熊
(
いしくま
)
の
300
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
は
滝
(
たき
)
の
下
(
した
)
301
化石
(
くわせき
)
の
如
(
ごと
)
く
固
(
かた
)
まりて
302
両眼
(
りやうがん
)
計
(
ばか
)
りキヨロつかせ
303
苦
(
くるし
)
み
居
(
ゐ
)
たる
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さ
304
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
305
大蛇
(
をろち
)
の
霊
(
みたま
)
を
解脱
(
げだつ
)
させ
306
石熊
(
いしくま
)
さまを
従
(
したが
)
へて
307
テル
山峠
(
やまたうげ
)
の
急坂
(
きふはん
)
を
308
節
(
ふし
)
面白
(
おもしろ
)
く
歌
(
うた
)
ひつつ
309
降
(
くだ
)
り
降
(
くだ
)
りて
楠
(
くす
)
の
森
(
もり
)
310
短
(
みじか
)
き
夏
(
なつ
)
の
一夜
(
ひとよさ
)
を
311
明
(
あ
)
かして
巽
(
たつみ
)
の
池
(
いけ
)
の
辺
(
べ
)
に
312
迎
(
むか
)
への
人
(
ひと
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
313
一行
(
いつかう
)
七
(
しち
)
人
(
にん
)
立向
(
たちむか
)
ひ
314
石熊
(
いしくま
)
さまの
言霊
(
ことたま
)
に
315
大蛇
(
をろち
)
の
神
(
かみ
)
は
怒
(
いか
)
り
立
(
た
)
ち
316
形勢
(
けいせい
)
不穏
(
ふをん
)
となりければ
317
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
厳
(
おごそ
)
かに
318
貴
(
うづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ひ
319
大蛇
(
をろち
)
を
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
しつつ
320
天
(
てん
)
に
救
(
すく
)
はせ
給
(
たま
)
ひける
321
石熊
(
いしくま
)
さまは
腰
(
こし
)
抜
(
ぬ
)
かし
322
アイタヽタツタアイタヽヽ
323
どうしたものか
俺
(
おれ
)
の
足
(
あし
)
324
一寸
(
ちよつと
)
も
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
ききよらぬ
325
助
(
たす
)
けて
呉
(
く
)
れよと
泣
(
な
)
き
出
(
いだ
)
す
326
妙
(
めう
)
なことをば
云
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
ぢや
327
耳
(
みみ
)
なら
如何
(
いか
)
に
遠
(
とほ
)
くても
328
聞
(
き
)
くであらうが
足
(
あし
)
が
又
(
また
)
329
耳
(
みみ
)
の
代
(
かは
)
りをするものか
330
早
(
はや
)
く
立
(
た
)
て
立
(
た
)
て
早立
(
はやた
)
てと
331
言霊車
(
ことたまぐるま
)
を
押
(
お
)
しつれど
332
躄
(
ゐざり
)
になつた
石熊
(
いしくま
)
は
333
身動
(
みうご
)
きならぬ
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さ
334
直
(
なほ
)
してやらねばなるまいと
335
愛想
(
あいさう
)
づかしの
数々
(
かずかず
)
を
336
並
(
なら
)
べ
立
(
た
)
つれば
石熊
(
いしくま
)
は
337
目
(
め
)
を
釣
(
つ
)
り
上
(
あ
)
げて
立腹
(
りつぷく
)
し
338
おのれカール
奴
(
め
)
馬鹿
(
ばか
)
にすな
339
今
(
いま
)
にぞ
思
(
おも
)
ひ
知
(
し
)
らせむと
340
足
(
あし
)
の
痛
(
いた
)
みを
打忘
(
うちわす
)
れ
341
大地
(
だいち
)
をドンドン
響
(
ひび
)
かせて
342
カールの
後
(
あと
)
について
来
(
く
)
る
343
足
(
あし
)
もカールの
石熊
(
いしくま
)
は
344
始
(
はじ
)
めてカールの
真心
(
まごころ
)
を
345
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
諒解
(
りやうかい
)
し
346
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
しつつ
347
御
(
お
)
礼
(
れい
)
を
云
(
い
)
うて
下
(
くだ
)
さつた
348
コレコレモウシ
石熊
(
いしくま
)
さま
349
御
(
お
)
礼
(
れい
)
は
言
(
い
)
うて
下
(
くだ
)
さるな
350
私
(
わたし
)
が
直
(
なほ
)
すぢやない
程
(
ほど
)
に
351
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
と
352
お
前
(
まへ
)
の
心
(
こころ
)
が
引立
(
ひきた
)
つて
353
足
(
あし
)
が
立
(
た
)
つたに
違
(
ちがひ
)
ない
354
私
(
わたし
)
にお
礼
(
れい
)
を
言
(
い
)
ふよりは
355
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
356
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
の
太祝詞
(
ふとのりと
)
357
奏上
(
そうじやう
)
なさるがよからうと
358
一寸
(
ちよつと
)
教
(
をし
)
へてやつたれば
359
石熊
(
いしくま
)
さまは
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
つて
360
カールさまお
前
(
まへ
)
の
云
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
り
361
寔
(
まこと
)
に
感服
(
かんぷく
)
しましたと
362
ニツと
笑
(
わら
)
うた
其
(
その
)
顔
(
かほ
)
は
363
今
(
いま
)
も
吾
(
わが
)
目
(
め
)
にちらついて
364
どしても
斯
(
こ
)
しても
忘
(
わす
)
られぬ
365
カール、
石熊
(
いしくま
)
両人
(
りやうにん
)
は
366
いよいよ
心
(
こころ
)
を
合
(
あは
)
せつつ
367
末子
(
すゑこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
松若彦
(
まつわかひこ
)
の
368
教
(
をしへ
)
の
司
(
つかさ
)
に
能
(
よ
)
く
仕
(
つか
)
へ
369
誠
(
まこと
)
を
励
(
はげ
)
む
折柄
(
をりから
)
に
370
言依別
(
ことよりわけ
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
371
突然
(
とつぜん
)
此処
(
ここ
)
に
天降
(
あも
)
りまし
372
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
373
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ひ
374
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
の
開
(
ひら
)
けたる
375
やうに
心
(
こころ
)
も
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
376
これでいよいよ
夜
(
よ
)
があけた
377
心
(
こころ
)
にかかる
雲
(
くも
)
もない
378
嬉
(
うれ
)
し
嬉
(
うれ
)
しと
喜
(
よろこ
)
んで
379
いそしみ
仕
(
つか
)
ふる
時
(
とき
)
もあれ
380
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
381
貴
(
うづ
)
の
教
(
をしへ
)
に
言依別
(
ことよりわけ
)
の
382
瑞
(
みづ
)
の
命
(
みこと
)
は
吾々
(
われわれ
)
を
383
伴
(
ともな
)
ひ
給
(
たま
)
ひて
屏風山
(
びやうぶやま
)
384
帽子
(
ぼうし
)
ケ
岳
(
だけ
)
に
立向
(
たちむか
)
ひ
385
時雨
(
しぐれ
)
の
森
(
もり
)
やアマゾンの
386
河
(
かは
)
に
潜
(
ひそ
)
める
曲神
(
まがかみ
)
を
387
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
悠々
(
いういう
)
と
388
再
(
ふたた
)
び
館
(
やかた
)
に
凱旋
(
がいせん
)
し
389
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
む
時
(
とき
)
もあれ
390
肉体
(
にくたい
)
持
(
も
)
つた
正真
(
しやうまつ
)
の
391
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
392
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれましますと
393
聞
(
き
)
いたる
時
(
とき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさよ
394
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
395
賤
(
いや
)
しき
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
も
天地
(
あめつち
)
の
396
恵
(
めぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
にうるほひて
397
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
救世主
(
きうせいしゆ
)
398
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
に
399
間近
(
まぢか
)
く
仕
(
つか
)
へまつるとは
400
天地
(
あめつち
)
開
(
ひら
)
けし
始
(
はじ
)
めより
401
これに
優
(
まさ
)
りし
喜悦
(
きえつ
)
なし
402
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
403
嬉
(
うれ
)
しき
夢
(
ゆめ
)
は
何時迄
(
いつまで
)
も
404
醒
(
さ
)
めずにあれやウヅ
館
(
やかた
)
405
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
木
(
こ
)
の
花
(
はな
)
の
406
匂
(
にほ
)
ひめでたくいつ
迄
(
まで
)
も
407
散
(
ち
)
らずにあれや
惟神
(
かむながら
)
408
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
祝
(
ほ
)
ぎまつり
409
国魂神
(
くにたまがみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
410
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる
411
謹
(
つつし
)
み
敬
(
ゐやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる』
412
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
り、
413
さも
厳粛
(
げんしゆく
)
なる
宴席
(
えんせき
)
をドツと
許
(
ばか
)
り
笑
(
わら
)
はせける。
414
(
大正一一・八・二四
旧七・二
松村真澄
録)
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