霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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総説(そうせつ)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第39巻 舎身活躍 寅の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:総説 よみ(新仮名遣い):そうせつ 通し章番号:
口述日:1922(大正11)年10月21日(旧09月2日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年5月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
神素盞嗚尊が八岐大蛇を言向け和し、肥の川上において手撫槌、足撫槌の娘・稲田姫命の危難を救い給うた神代の物語を続行するにあたり、コーカス山を中心として、まず五天竺の活動から後述することにしました。
山には古来、善神も鎮まっていたが、邪神もまた盛んに潜伏していた。太古の八王八頭は山を根拠として地方地方を鎮め守っていた。これは山岳の邪神の本拠に対して、居所を定めていたのである。
出雲は伯耆の大山を指すので、これは神素盞嗚尊が自ら登山して邪神を滅亡させ、村雲の宝剣を天照大神に奉って忠誠の大精神を発揮した物語である。
素盞嗚とはスバルタンの意である。スは進展、バルは拡張、また神権発動という意味であり、タンは尊、また頭領の意味である。天照大御神はアテーナの女神、またアポーロの女神ということになる。
葦原はアジアの意味であり、アッシリアとなりアジアになったのである。太古のアジアは現今の小アジアであったが、時世の変遷とともに広大なアジアとなったのである。
五天竺は周囲九万余里、三方を大海、北は雪山を背にして北は広く南は狭く、形は半月のようになっている。その地は七千余国に区分され、暑熱は激しく地は泉湿多い。
天竺の名称はたくさんあり、現在は正音により印度と言っている。神代には月と唱えられていたことは、第一巻に示すとおりである。
印度の人民には四種の差別がある。第一の刹帝利は代々王となる家柄である。第二の婆羅門は学問を家業とする。第三の毘舎は商人である。第四の首陀は農業を営む。第一巻には、婆羅門には三階級あることを述べたが、それは太古の神代のことである。
今から三千年前の印度の人民は、このように四階級に分かれていたのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm390002
愛善世界社版:3頁 八幡書店版:第7輯 279頁 修補版: 校定版:3頁 普及版:1頁 初版: ページ備考:
001 (かむ)素盞嗚(すさのをの)(みこと)八岐(やまた)大蛇(をろち)言向(ことむ)(やは)し、002(つひ)()川上(かはかみ)(おい)て、003手撫槌(てなづち)004足撫槌(あしなづち)(むすめ)稲田姫(いなだひめの)(みこと)危難(きなん)(すく)ひたまひし神代(かみよ)物語(ものがたり)続行(ぞくかう)するに(つい)て、005高加索(コーカス)(ざん)中心(ちうしん)として()五天竺(ごてんじく)活動(くわつどう)より口述(こうじゆつ)する(こと)(いた)しました。
006 オロチと()意義(いぎ)(やま)(こと)である。007(すべ)風雲(ふううん)(やま)より発生(はつせい)するものにして、008オロチは(おろし)である。009(やま)には古来(こらい)善神(ぜんしん)(しづ)まり(たま)ひ、010(また)邪神(じやしん)(さか)んに潜伏(せんぷく)して()た。011(ゆゑ)太古(たいこ)所謂(いはゆる)八王(やつわう)八頭(やつがしら)(やま)根拠(こんきよ)として(その)地方(ちはう)々々(ちはう)(しづ)(まも)られて()たのも、012(えう)するに山岳(さんがく)邪神(じやしん)棲息(せいそく)して天下(てんか)攪乱(かくらん)せしを(もつ)て、013邪神(じやしん)本拠(ほんきよ)(むか)つて居所(きよしよ)(さだ)められたのである。014(また)()川上(かはかみ)といふ言義(げんぎ)()側陽陰(かはかみ)といふことで、015朝日(あさひ)直刺(たださ)夕日(ゆふひ)日照(ひて)らす、016(やま)意義(いぎ)であつて、017出雲(いづも)とは(くも)発生(はつせい)する高山(かうざん)意義(いぎ)今日(こんにち)伯耆(ほうき)大山(だいせん)()したものである。018最後(さいご)(かむ)素盞嗚(すさのをの)(みこと)(みづか)登山(とざん)して邪神(じやしん)滅亡(めつぼう)せしめたまひて大蛇(をろち)より村雲(むらくも)宝剣(ほうけん)(うば)ひ、019(これ)天照(あまてらす)大神(おほかみ)(たてまつ)赤誠(せきせい)忠良(ちうりやう)大精神(だいせいしん)発揮(はつき)(たま)ひし物語(ものがたり)であります。020素盞嗚(すさのを)とはスバルタンの()であつて、021スは進展()022バルは拡張(バル)とか神権発動(バル)とかの()であり、023タンは(みこと)とか(きみ)とか頭領(とうりやう)とかの意味(いみ)である。024(また)天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は、025アテーナの女神(めがみ)(また)はアポーロの女神(めがみ)()ふことになる。026アポーロは天原(あまはら)意味(いみ)にもなり、027葦原(あしはら)亜細亜(アジア)意味(いみ)であり、028葦原(あしはら)はアツシリヤとなりアジアとなつたのである。029太古(たいこ)亜細亜(アジア)現今(げんこん)(せう)亜細亜(アジア)であつたが時世(じせい)変遷(へんせん)(とも)に、030広大(くわうだい)なる亜細亜(アジア)となつたのである。
031 却説(さて)五天竺(ごてんじく)境周(きやうしう)九万(きうまん)()()032三垂(さんすゐ)大海(たいかい)033(きた)雪山(せつざん)()にし(きた)(ひろ)(みなみ)(せま)く、034(かたち)半月(はんげつ)(ごと)()(くわく)して区分(くぶん)すること七千(しちせん)余国(よこく)035()()(こと)暑熱(しよねつ)(はげ)しく()泉湿(せんしつ)(おほ)く、036(きた)(すなは)山阜(さんぶ)(しん)(かく)丘陵(きうりよう)斥鹵(せきろ)なり。037(ひがし)(すなは)川野(せんや)沃潤(よくじゆん)にして田園(でんえん)山壟(さんろう)膏腴(かうゆ)なり。038南方(なんぱう)草木(さうもく)繁茂(はんも)西方(せいはう)土地(とち)磽确(こうかく)なりと(つた)へられて()る。
039 (これ)()つて天竺(てんじく)大概(たいがい)様子(やうす)窺知(きち)されることと(おも)ふ。
040 天竺(てんじく)名称(めいしよう)随分(ずゐぶん)沢山(たくさん)あつて異議(いぎ)糾紛(きうふん)し、041容易(ようい)一定(いつてい)せなかつた。042太古(たいこ)身毒(しんどく)()(あるひ)賢豆(けんとう)()現代(げんだい)にては正音(せいおん)(したが)つて印度(いんど)()つて()る。043印度国(いんどこく)()(したが)つて(くに)(とな)(こと)方俗(はうぞく)(こと)にし(はるか)総名(そうめい)()げて()(もつと)()なりとする()()んで(これ)印度(いんど)()ふのである。044印度(いんど)(から)にては(つき)()つた。045神代(かみよ)名称(めいしよう)(また)(つき)(とな)へられたのは第一(だいいつ)(くわん)(しめ)(とほ)りである。046(つき)多数(たすう)名号(めいがう)ありて印度(いんど)(しよう)するは()一称(いつしよう)である。047阿毘(あび)曇心論(どんしんろん)音義(おんぎ)にも、
 
048 天竺(てんじく)(あるひ)身毒(しんどく)()ひ、049(あるひ)賢豆(けんとう)()ふは(みな)(なまり)なり。050(ただ)しくは印度(いんど)()ふ。051印度(いんど)(つき)()ふ。052(つき)(せん)(めい)()り。053()一称(いつしよう)なり。054一説(いつせつ)()ふ、055賢豆(けんとう)本名(ほんみやう)因陀羅(いんだら)婆陀那(ばだな)(これ)主処(しゆしよ)()ふなり。056天帝(てんてい)(まも)(ところ)なるを(もつ)ての(ゆゑ)(これ)(ごう)する(のみ)「耳」にルビ「のみ」は底本通り。「耳」を「のみ」とも読む。「それだけ」の意。云々(うんぬん)
 
057 (また)印度(いんど)人民(じんみん)には四種(ししゆ)差別(さべつ)がある。058まづ、
059 第一(だいいち)刹帝利(せつていり)()ふ。060(これ)代々(だいだい)(わう)となるべき家柄(いへがら)(すなは)五天竺(ごてんぢく)七千(しちせん)余国(よこく)国々(くにぐに)(わう)となつて()るのである。
061 第二(だいに)婆羅門(ばらもん)といふ。062(これ)翻訳(ほんやく)すれば浄行(じやうぎやう)()ふことで(すなは)(きよ)(ぎやう)()(ことば)で、063国柄(くにがら)相当(さうたう)()(きた)つた学問(がくもん)をして代々(だいだい)(いへ)(つた)へるものである。
064 第三(だいさん)毘舎(びしや)といふ、065これは商人(せうにん)である。
066 第四(だいよん)首陀(しゆだ)()ふ。067(これ)農業(のうげふ)(いとな)むもので所謂(いはゆる)百姓(ひやくしやう)である。068霊界(れいかい)物語(ものがたり)第一(だいいつ)(くわん)婆羅門(ばらもん)には三階級(さんかいきふ)ある(こと)口述(こうじゆつ)しておきましたが、069それは太古(たいこ)神代(かみよ)(こと)であり、070印度(いんど)四姓(しせい)第二位(だいにゐ)のバラモンの部族内(ぶぞくない)出来(でき)階級(かいきふ)である。071釈迦(しやか)出現(しゆつげん)した時代(じだい)にも、072地方(ちはう)()つて(おこな)はれて()たのである。
073 以上(いじやう)()つたのは、074総括(そうくわつ)して印度(いんど)全体(ぜんたい)制度(せいど)()いたので、075(いま)より三千(さんぜん)(ねん)以前(いぜん)には印度(いんど)人民(じんみん)前述(ぜんじゆつ)(ごと)く、076刹帝利(せつていり)077婆羅門(ばらもん)078毘舎(びしや)079首陀(しゆだ)四階級(よんかいきふ)()つて()たのであります。080一寸(ちよつと)(ここ)混線(こんせん)せない(やう)(かさ)ねて()べておきました。
081  大正十一年十月二十日  王仁識
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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