霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第39巻(寅の巻)
序歌
総説
第1篇 伊祖の神風
01 大黒主
〔1066〕
02 評定
〔1067〕
03 出師
〔1068〕
第2篇 黄金清照
04 河鹿越
〔1069〕
05 人の心
〔1070〕
06 妖霧
〔1071〕
07 都率天
〔1072〕
08 母と娘
〔1073〕
第3篇 宿世の山道
09 九死一生
〔1074〕
10 八の字
〔1075〕
11 鼻摘
〔1076〕
12 種明志
〔1077〕
第4篇 浮木の岩窟
13 浮木の森
〔1078〕
14 清春山
〔1079〕
15 焼糞
〔1080〕
16 親子対面
〔1081〕
第5篇 馬蹄の反影
17 テームス峠
〔1082〕
18 関所守
〔1083〕
19 玉山嵐
〔1084〕
附録 大祓祝詞解
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスクのお知らせ
霊界物語
>
第39巻
> 第1篇 伊祖の神風 > 第1章 大黒主
<<< 総説
(B)
(N)
評定 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一章
大黒主
(
おほくろぬし
)
〔一〇六六〕
インフォメーション
著者:
巻:
篇:
よみ(新仮名遣い):
章:
よみ(新仮名遣い):
通し章番号:
口述日:
口述場所:
筆録者:
校正日:
校正場所:
初版発行日:
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm3901
愛善世界社版:
八幡書店版:
修補版:
校定版:
普及版:
初版:
ページ備考:
001
遠
(
とほ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
より
002
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほみち
)
を
003
説
(
と
)
きさとしゆく
諸々
(
もろもろ
)
の
004
教
(
をしへ
)
は
千
(
ち
)
ぐさ
万種
(
よろづぐさ
)
005
数
(
かず
)
限
(
かぎ
)
りなき
其
(
その
)
中
(
なか
)
に
006
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めたる
007
元
(
もと
)
つ
御祖
(
みおや
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
008
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
現
(
あら
)
はれて
009
説
(
と
)
きさとすなる
三五教
(
あななひけう
)
010
天教山
(
てんけうざん
)
や
地教山
(
ちけうざん
)
011
貴
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
のエルサルム
012
黄金山
(
わうごんさん
)
下
(
か
)
を
初
(
はじ
)
めとし
013
霊鷲山
(
りやうしうざん
)
や
万寿山
(
まんじゆざん
)
014
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
に
渡
(
わた
)
りては
015
綾
(
あや
)
の
聖地
(
せいち
)
の
四尾山
(
よつをやま
)
016
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
国々
(
くにぐに
)
に
017
教司
(
をしへつかさ
)
を
間配
(
まくば
)
りて
018
安
(
やす
)
く
楽
(
たの
)
しき
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
を
019
立
(
た
)
てて
五六七
(
みろく
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
020
世人
(
よびと
)
を
助
(
たす
)
け
守
(
まも
)
らむと
021
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
を
任
(
ま
)
け
玉
(
たま
)
ひ
022
千々
(
ちぢ
)
に
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
ります
023
三大教
(
さんだいけう
)
や
五大教
(
ごだいけう
)
024
経
(
たて
)
と
緯
(
よこ
)
との
水火
(
いき
)
合
(
あは
)
せ
025
固
(
かた
)
め
玉
(
たま
)
ひし
三五
(
あななひ
)
の
026
教
(
をしへ
)
を
損
(
そこな
)
ひ
破
(
やぶ
)
らむと
027
八岐
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
や
醜狐
(
しこぎつね
)
028
曲鬼
(
まがおに
)
共
(
ども
)
の
醜霊
(
しこみたま
)
029
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
をば
蹂躙
(
じうりん
)
し
030
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
曇
(
くも
)
らせ
汚
(
けが
)
さむと
031
醜女
(
しこめ
)
探女
(
さぐめ
)
を
数多
(
かずおほ
)
く
032
四方
(
よも
)
に
遣
(
つか
)
はし
闇雲
(
やみくも
)
に
033
猛
(
たけ
)
びめぐるぞうたてけり
034
天足彦
(
あだるひこ
)
や
胞場姫
(
えばひめ
)
の
035
汚
(
けが
)
れし
魂
(
たま
)
になり
出
(
い
)
でし
036
曲神
(
まがかみ
)
共
(
ども
)
は
村肝
(
むらきも
)
の
037
心
(
こころ
)
も
清
(
きよ
)
き
神司
(
かむづかさ
)
038
塩長彦
(
しほながひこ
)
の
体
(
たい
)
を
藉
(
か
)
り
039
或
(
あるひ
)
は
大国彦
(
おほくにひこ
)
の
神
(
かみ
)
040
其
(
その
)
外
(
ほか
)
百
(
もも
)
の
神人
(
かみびと
)
と
041
世
(
よ
)
に
現
(
あら
)
はれてウラル
教
(
けう
)
042
バラモン
教
(
けう
)
を
開設
(
かいせつ
)
し
043
三五教
(
あななひけう
)
に
対抗
(
たいかう
)
し
044
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
てら
)
されて
045
メソポタミヤを
遁走
(
とんそう
)
し
046
或
(
あるひ
)
はコーカス
山
(
ざん
)
館
(
やかた
)
047
見棄
(
みす
)
てて
逃
(
に
)
げ
行
(
ゆ
)
くウラル
姫
(
ひめ
)
048
性懲
(
しやうこ
)
りもなくどこ
迄
(
まで
)
も
049
千変
(
せんぺん
)
万化
(
ばんくわ
)
の
妖術
(
えうじゆつ
)
を
050
使
(
つか
)
ひて
正道
(
せいだう
)
を
紊
(
みだ
)
さむと
051
狂
(
くる
)
ひ
廻
(
まは
)
りし
醜神
(
しこがみ
)
の
052
常住
(
じやうぢう
)
不断
(
ふだん
)
の
物語
(
ものがたり
)
053
いよいよここに
述
(
の
)
べ
初
(
そ
)
むる
054
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
055
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ。
056
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
常世城
(
とこよじやう
)
にあつて
三葉葵
(
みつばあふひ
)
の
旗
(
はた
)
を
押立
(
おした
)
て、
057
自
(
みづか
)
ら
常世
(
とこよ
)
神王
(
しんわう
)
と
称
(
しよう
)
して
羽振
(
はぶり
)
を
利
(
き
)
かし
居
(
ゐ
)
たる
大国彦
(
おほくにひこ
)
は、
058
三五教
(
あななひけう
)
の
為
(
ため
)
に
其
(
その
)
悪虐
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
を
警
(
いまし
)
められ、
059
部下
(
ぶか
)
の
広国別
(
ひろくにわけ
)
をして
常世城
(
とこよじやう
)
を
守
(
まも
)
らしめ、
060
ロツキー
山
(
ざん
)
に
日出
(
ひのでの
)
神
(
かみ
)
と
偽称
(
ぎしよう
)
して
大国姫
(
おほくにひめ
)
をば
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
と
偽称
(
ぎしよう
)
せしめ、
061
黄泉
(
よもつ
)
比良坂
(
ひらさか
)
の
戦
(
たたか
)
ひに、
062
部下
(
ぶか
)
の
軍卒
(
ぐんそつ
)
は
大敗北
(
たいはいぼく
)
し、
063
遂
(
つひ
)
にはロツキー
山
(
ざん
)
の
鬼
(
おに
)
となり、
064
茲
(
ここ
)
にバラモン
教
(
けう
)
を
開設
(
かいせつ
)
することとなつた。
065
大国彦
(
おほくにひこの
)
命
(
みこと
)
の
長子
(
ちやうし
)
大国別
(
おほくにわけ
)
はバラモン
教
(
けう
)
の
教主
(
けうしゆ
)
となり
遠
(
とほ
)
く
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
つて、
066
埃及
(
エヂプト
)
のイホの
都
(
みやこ
)
に
現
(
あら
)
はれ、
067
其
(
その
)
教
(
をしへ
)
は
四方
(
よも
)
に
旭
(
あさひ
)
の
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
るが
如
(
ごと
)
く
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
り、
068
人心
(
じんしん
)
を
惑乱
(
わくらん
)
して、
069
正道
(
せいだう
)
将
(
まさ
)
に
亡
(
ほろ
)
びむとせし
時
(
とき
)
、
070
三五教
(
あななひけう
)
の
夏山彦
(
なつやまひこ
)
、
071
祝姫
(
はふりひめ
)
、
072
行平別
(
ゆきひらわけ
)
外
(
ほか
)
三光
(
さんくわう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
の
為
(
ため
)
に、
073
其
(
その
)
勢力
(
せいりよく
)
を
失墜
(
しつつゐ
)
し、
074
遂
(
つひ
)
に
葦原
(
あしはら
)
の
中津国
(
なかつくに
)
と
称
(
しよう
)
するメソポタミヤの
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
に
本拠
(
ほんきよ
)
を
構
(
かま
)
へ、
075
小
(
せう
)
亜細亜
(
アジア
)
、
076
波斯
(
ペルシヤ
)
、
077
印度
(
インド
)
等
(
など
)
に
神司
(
かむづかさ
)
を
数多
(
あまた
)
遣
(
つか
)
はして、
078
バラモンの
教
(
をしへ
)
を
拡充
(
くわくじゆう
)
しつつあつた。
079
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
尊
(
みこと
)
は
天下
(
てんか
)
の
人心
(
じんしん
)
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
悪化
(
あくくわ
)
し、
080
世
(
よ
)
は
益々
(
ますます
)
暗黒
(
あんこく
)
ならむとするを
憂
(
うれ
)
ひ
玉
(
たま
)
ひて、
081
八
(
はち
)
人
(
にん
)
の
珍
(
うづ
)
の
御子
(
みこ
)
を
犠牲
(
ぎせい
)
的
(
てき
)
に
顕恩城
(
けんおんじやう
)
に
忍
(
しの
)
び
入
(
い
)
らしめ、
082
バラモン
教
(
けう
)
を
帰順
(
きじゆん
)
せしめむとし
玉
(
たま
)
ひたれ
共
(
ども
)
、
083
大国別
(
おほくにわけの
)
命
(
みこと
)
帰幽
(
きいう
)
せしより、
084
左守
(
さもり
)
と
仕
(
つか
)
へたる
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
は、
085
忽
(
たちま
)
ち
野心
(
やしん
)
を
起
(
おこ
)
し、
086
自
(
みづか
)
ら
大棟梁
(
だいとうりやう
)
と
称
(
しよう
)
して、
087
バラモン
教
(
けう
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
となり、
088
大国別
(
おほくにわけ
)
の
正統
(
せいとう
)
なる
国別彦
(
くにわけひこ
)
を
放逐
(
はうちく
)
し、
089
暴威
(
ばうゐ
)
を
揮
(
ふる
)
ひ
居
(
ゐ
)
たりしが、
090
天
(
あめ
)
の
太玉
(
ふとだま
)
の
神
(
かみ
)
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
りて、
091
神力
(
しんりき
)
無辺
(
むへん
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
発射
(
はつしや
)
し
帰順
(
きじゆん
)
を
迫
(
せま
)
りたれども、
092
素
(
もと
)
より
暴悪
(
ばうあく
)
無道
(
ぶだう
)
の
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
は、
093
一
(
いち
)
時
(
じ
)
顕恩郷
(
けんおんきやう
)
を
脱
(
ぬ
)
け
出
(
いだ
)
し、
094
再
(
ふたた
)
び
時機
(
じき
)
を
待
(
ま
)
つて、
095
捲土
(
けんど
)
重来
(
ぢうらい
)
、
096
三五
(
あななひ
)
の
道
(
みち
)
を
顛覆
(
てんぷく
)
せしめむと、
097
鬼雲姫
(
おにくもひめ
)
、
098
鬼熊別
(
おにくまわけ
)
、
099
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
其
(
その
)
他
(
た
)
百
(
もも
)
の
司
(
つかさ
)
と
共
(
とも
)
に
黒雲
(
こくうん
)
を
起
(
おこ
)
し、
100
邪神
(
じやしん
)
の
本体
(
ほんたい
)
を
現
(
あら
)
はしつつ、
101
顕恩城
(
けんおんじやう
)
を
立出
(
たちい
)
で、
102
それよりフサの
国
(
くに
)
、
103
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
を
横断
(
わうだん
)
し、
104
磯輪垣
(
しわがき
)
の
秀妻
(
ほづま
)
の
国
(
くに
)
と
名
(
な
)
に
負
(
お
)
ひし
安全
(
あんぜん
)
地帯
(
ちたい
)
、
105
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
の
中心
(
ちうしん
)
大江山
(
おほえやま
)
に
立籠
(
たてこも
)
り、
106
徐
(
おもむろ
)
に
天下
(
てんか
)
を
席巻
(
せきけん
)
すべく
劃策
(
くわくさく
)
をめぐらしつつあつた。
107
然
(
しか
)
るに
又
(
また
)
もや
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
辟易
(
へきえき
)
し、
108
再
(
ふたた
)
び
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
りてフサの
国
(
くに
)
に
向
(
むか
)
ひ、
109
残党
(
ざんたう
)
を
集
(
あつ
)
めて、
110
バラモンの
再興
(
さいこう
)
を
謀
(
はか
)
りつつ、
111
私
(
ひそ
)
かに
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
、
112
ハルナの
都
(
みやこ
)
にひそみ、
113
逐次
(
ちくじ
)
勢力
(
せいりよく
)
をもり
返
(
かへ
)
し、
114
今
(
いま
)
は
容易
(
ようい
)
に
対抗
(
たいかう
)
す
可
(
べか
)
らざる
大勢力
(
だいせいりよく
)
となり、
115
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
を
胞衣
(
えな
)
として、
116
再
(
ふたた
)
び
天下
(
てんか
)
を
掌握
(
しやうあく
)
せむとし、
117
最早
(
もはや
)
三五教
(
あななひけう
)
もウラル
教
(
けう
)
も
眼中
(
がんちう
)
になきものの
如
(
ごと
)
くであつた。
118
此
(
この
)
ハルナの
都
(
みやこ
)
は
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
の
西海岸
(
せいかいがん
)
に
位
(
くらゐ
)
し、
119
現今
(
げんこん
)
にてはボンベーと
称
(
とな
)
へられてゐる。
120
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
は
大国彦
(
おほくにひこの
)
命
(
みこと
)
の
名
(
な
)
を
奪
(
うば
)
ひて、
121
自
(
みづか
)
ら
大国彦
(
おほくにひこ
)
又
(
また
)
は
大黒主
(
おほくろぬしの
)
神
(
かみ
)
と
称
(
しよう
)
しつつ、
122
本妻
(
ほんさい
)
の
鬼雲姫
(
おにくもひめ
)
を
退隠
(
たいいん
)
せしめ、
123
妙齢
(
めうれい
)
の
女
(
をんな
)
石生能
(
いその
)
姫
(
ひめ
)
といふ
美人
(
びじん
)
を
妻
(
つま
)
とし、
124
数多
(
あまた
)
の
妾
(
めかけ
)
を
蓄
(
たくは
)
へて、
125
バラモン
教
(
けう
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
となり、
126
ハルナの
都
(
みやこ
)
に
側近
(
そばちか
)
き
兀山
(
こつざん
)
の
中腹
(
ちうふく
)
に
大岩窟
(
だいがんくつ
)
を
穿
(
うが
)
ち、
127
千代
(
ちよ
)
の
住家
(
すみか
)
となし、
128
門口
(
かどぐち
)
には
厳重
(
げんぢう
)
なる
番人
(
ばんにん
)
をおき、
129
外教徒
(
ぐわいけうと
)
の
侵入
(
しんにふ
)
を
許
(
ゆる
)
さなかつた。
130
ハルナの
都
(
みやこ
)
には
公然
(
こうぜん
)
と
大殿堂
(
だいでんだう
)
を
建
(
た
)
て、
131
時々
(
ときどき
)
大教主
(
だいけうしゆ
)
として
出場
(
しゆつぢやう
)
し
数多
(
あまた
)
の
神司
(
かむづかさ
)
を
支配
(
しはい
)
しつつあつた。
132
夜
(
よ
)
は
身辺
(
しんぺん
)
の
安全
(
あんぜん
)
を
守
(
まも
)
る
為
(
ため
)
、
133
兀山
(
こつざん
)
の
岩窟
(
がんくつ
)
に
隠
(
かく
)
れて
居
(
ゐ
)
た。
134
此
(
この
)
兀山
(
こつざん
)
は
大雲山
(
たいうんざん
)
と
名
(
な
)
づけられた。
135
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
大黒主
(
おほくろぬしの
)
命
(
みこと
)
は
自
(
みづか
)
ら
刹帝利
(
せつていり
)
の
本種
(
ほんしゆ
)
と
称
(
しよう
)
し、
136
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
の
大元首
(
だいげんしゆ
)
たるべき
者
(
もの
)
と
揚言
(
やうげん
)
しつつあつた。
137
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
の
七千
(
しちせん
)
余
(
よ
)
ケ
国
(
こく
)
の
国王
(
こくわう
)
は、
138
風
(
ふう
)
を
望
(
のぞ
)
むで
大黒主
(
おほくろぬし
)
に
帰順
(
きじゆん
)
し、
139
媚
(
こび
)
を
呈
(
てい
)
する
状態
(
じやうたい
)
となつて
来
(
き
)
た。
140
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
主管
(
しゆくわん
)
し
玉
(
たま
)
ふコーカス
山
(
ざん
)
、
141
ウブスナ
山
(
やま
)
の
神館
(
かむやかた
)
に
集
(
あつ
)
まる
神司
(
かむづかさ
)
も、
142
此
(
この
)
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
のみは
何故
(
なにゆゑ
)
か
余
(
あま
)
り
手
(
て
)
を
染
(
そ
)
めなかつたのである。
143
それ
故
(
ゆゑ
)
大黒主
(
おほくろぬし
)
は
無鳥郷
(
むてうきやう
)
の
蝙蝠
(
へんぷく
)
気取
(
きどり
)
になつて、
144
驕心
(
けうしん
)
益々
(
ますます
)
増長
(
ぞうちよう
)
し、
145
今
(
いま
)
や
全力
(
ぜんりよく
)
を
挙
(
あ
)
げて、
146
三五教
(
あななひけう
)
の
本拠
(
ほんきよ
)
たる
黄金山
(
わうごんざん
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
コーカス
山
(
ざん
)
、
147
ウブスナ
山
(
やま
)
の
神館
(
かむやかた
)
をも
蹂躙
(
じうりん
)
せむと
準備
(
じゆんび
)
を
整
(
ととの
)
へつつあつた。
148
而
(
しか
)
して
西蔵
(
チベツト
)
と
印度
(
インド
)
の
境
(
さかひ
)
なる
霊鷲山
(
りやうしうざん
)
も
其
(
その
)
山
(
やま
)
続
(
つづ
)
きなる
万寿山
(
まんじゆざん
)
も、
149
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
部下
(
ぶか
)
に
襲撃
(
しふげき
)
さるること
屡々
(
しばしば
)
であつた。
150
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
は
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
を
初
(
はじ
)
め、
151
フサの
国
(
くに
)
、
152
竜宮島
(
りうぐうじま
)
、
153
高砂島
(
たかさごじま
)
、
154
筑紫島
(
つくしじま
)
等
(
とう
)
は
最早
(
もはや
)
三五教
(
あななひけう
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
大略
(
たいりやく
)
信従
(
しんじゆう
)
したれ
共
(
ども
)
、
155
まだ
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
のみは
思
(
おも
)
ふ
所
(
ところ
)
ありましてか、
156
後廻
(
あとまは
)
しになしおかれたのである。
157
それ
故
(
ゆゑ
)
大黒主
(
おほくろぬし
)
は
思
(
おも
)
ふが
儘
(
まま
)
に
跋扈
(
ばつこ
)
跳梁
(
てうれう
)
して、
158
勢力
(
せいりよく
)
を
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
増殖
(
ぞうしよく
)
し、
159
遂
(
つひ
)
に
進
(
すす
)
んで
三五教
(
あななひけう
)
の
本拠
(
ほんきよ
)
を
突
(
つ
)
かむとするに
立至
(
たちいた
)
つたのである。
160
茲
(
ここ
)
に
斎苑
(
いそ
)
の
館
(
やかた
)
の
八尋殿
(
やひろどの
)
に
大神
(
おほかみ
)
は
数多
(
あまた
)
の
神司
(
かむづかさ
)
を
集
(
あつ
)
めて、
161
大黒主
(
おほくろぬし
)
調伏
(
てうふく
)
の
相談会
(
さうだんくわい
)
を
開始
(
かいし
)
さるる
事
(
こと
)
となつた。
162
日出別
(
ひのでわけの
)
神
(
かみ
)
(
吾勝
(
あかつの
)
命
(
みこと
)
)、
163
八島主
(
やしまぬしの
)
神
(
かみ
)
(
熊野
(
くまの
)
樟日
(
くすびの
)
命
(
みこと
)
)、
164
東野別
(
あづまのわけの
)
命
(
みこと
)
(
東助
(
とうすけ
)
)、
165
時置師
(
ときおかしの
)
神
(
かみ
)
(
杢助
(
もくすけ
)
)、
166
玉治別
(
たまはるわけ
)
、
167
初稚姫
(
はつわかひめ
)
、
168
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
、
169
玉国別
(
たまくにわけ
)
(
音彦
(
おとひこ
)
)、
170
幾代姫
(
いくよひめ
)
、
171
照国別
(
てるくにわけ
)
(
梅彦
(
うめひこ
)
)、
172
菊子姫
(
きくこひめ
)
、
173
治国別
(
はるくにわけ
)
(
亀彦
(
かめひこ
)
)、
174
浅子姫
(
あさこひめ
)
、
175
岩子姫
(
いはこひめ
)
、
176
今子姫
(
いまこひめ
)
、
177
悦子姫
(
よしこひめ
)
、
178
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
、
179
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
、
180
コーカス
山
(
ざん
)
よりは
梅子姫
(
うめこひめ
)
、
181
東彦
(
あづまひこ
)
、
182
高彦
(
たかひこ
)
、
183
北光
(
きたてるの
)
神
(
かみ
)
、
184
高光彦
(
たかてるひこ
)
、
185
玉光彦
(
たまてるひこ
)
、
186
国光彦
(
くにてるひこ
)
、
187
鷹彦
(
たかひこ
)
、
188
秋彦
(
あきひこ
)
等
(
ら
)
を
初
(
はじ
)
め
数多
(
あまた
)
の
神司
(
かむつかさ
)
が
集
(
あつ
)
まつて
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
の
大黒主
(
おほくろぬしの
)
神
(
かみ
)
を
言向和
(
ことむけやは
)
すべく
協議
(
けふぎ
)
をこらされた
結果
(
けつくわ
)
、
189
梅彦
(
うめひこ
)
の
照国別
(
てるくにわけ
)
、
190
音彦
(
おとひこ
)
の
玉国別
(
たまくにわけ
)
、
191
亀彦
(
かめひこ
)
の
治国別
(
はるくにわけ
)
並
(
ならび
)
に
黄竜姫
(
わうりようひめ
)
、
192
蜈蚣姫
(
むかでひめ
)
が
直接
(
ちよくせつ
)
に、
193
ハルナの
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
館
(
やかた
)
に
立向
(
たちむか
)
ふ
事
(
こと
)
となつたのである。
194
(
大正一一・一〇・二一
旧九・二
松村真澄
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 総説
(B)
(N)
評定 >>>
霊界物語
>
第39巻
> 第1篇 伊祖の神風 > 第1章 大黒主
Tweet
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
逆リンク(このページにリンクが張られているページ)
バラモン教のルーツは北米大陸 | 飯塚弘明.com
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【01 大黒主|第39巻(寅の巻)|霊界物語/rm3901】
合言葉「みろく」を入力して下さい→