霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
目 次
設 定
閉じる
×
霊界物語
三鏡
大本神諭
伊都能売神諭
出口王仁三郎全集
出口王仁三郎著作集
王仁文庫
惟神の道
幼ながたり
開祖伝
聖師伝
霧の海(第六歌集)
大本七十年史
大本史料集成
神霊界
新聞記事
新月の光
その他
王仁文献考証
検索は「
王仁DB
」で
←
戻る
霊界物語
霊主体従
第1巻(子の巻)
第2巻(丑の巻)
第3巻(寅の巻)
第4巻(卯の巻)
第5巻(辰の巻)
第6巻(巳の巻)
第7巻(午の巻)
第8巻(未の巻)
第9巻(申の巻)
第10巻(酉の巻)
第11巻(戌の巻)
第12巻(亥の巻)
如意宝珠
第13巻(子の巻)
第14巻(丑の巻)
第15巻(寅の巻)
第16巻(卯の巻)
第17巻(辰の巻)
第18巻(巳の巻)
第19巻(午の巻)
第20巻(未の巻)
第21巻(申の巻)
第22巻(酉の巻)
第23巻(戌の巻)
第24巻(亥の巻)
海洋万里
第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
第27巻(寅の巻)
第28巻(卯の巻)
第29巻(辰の巻)
第30巻(巳の巻)
第31巻(午の巻)
第32巻(未の巻)
第33巻(申の巻)
第34巻(酉の巻)
第35巻(戌の巻)
第36巻(亥の巻)
舎身活躍
第37巻(子の巻)
第38巻(丑の巻)
第39巻(寅の巻)
第40巻(卯の巻)
第41巻(辰の巻)
第42巻(巳の巻)
第43巻(午の巻)
第44巻(未の巻)
第45巻(申の巻)
第46巻(酉の巻)
第47巻(戌の巻)
第48巻(亥の巻)
真善美愛
第49巻(子の巻)
第50巻(丑の巻)
第51巻(寅の巻)
第52巻(卯の巻)
第53巻(辰の巻)
第54巻(巳の巻)
第55巻(午の巻)
第56巻(未の巻)
第57巻(申の巻)
第58巻(酉の巻)
第59巻(戌の巻)
第60巻(亥の巻)
山河草木
第61巻(子の巻)
第62巻(丑の巻)
第63巻(寅の巻)
第64巻(卯の巻)上
第64巻(卯の巻)下
第65巻(辰の巻)
第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
第80巻(未の巻)
第81巻(申の巻)
←
戻る
第40巻(卯の巻)
序文に代へて
緒言
総説
第1篇 恋雲魔風
01 大雲山
〔1085〕
02 出陣
〔1086〕
03 落橋
〔1087〕
04 珍客
〔1088〕
05 忍ぶ恋
〔1089〕
第2篇 寒梅照国
06 仁愛の真相
〔1090〕
07 文珠
〔1091〕
08 使者
〔1092〕
09 雁使
〔1093〕
第3篇 霊魂の遊行
10 衝突
〔1094〕
11 三途館
〔1095〕
12 心の反映
〔1096〕
13 試の果実
〔1097〕
14 空川
〔1098〕
第4篇 関風沼月
15 氷嚢
〔1099〕
16 春駒
〔1100〕
17 天幽窟
〔1101〕
18 沼の月
〔1102〕
19 月会
〔1103〕
20 入那の森
〔1104〕
余白歌
このサイトは『霊界物語』を始めとする出口王仁三郎等の著書を無料で公開しています。
(注・出口王仁三郎の全ての著述を収録しているわけではありません。未収録のものも沢山あります)
閉じる
×
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
その他の設定項目を表示する
ここから下を閉じる
文字サイズ
S
【標準】
M
L
フォント
フォント1
【標準】
フォント2
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
古いブラウザでうまく表示されない時はこの設定を試してみて下さい
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側にだけ表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注
[?]
[※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
全ての脚注を開く
全ての脚注を閉じる(マーク表示)
【標準】
脚注マークを表示しない
文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色
[?]
底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。
[×閉じる]
外字1の色
[?]
この設定は現在使われておりません。
[×閉じる]
外字2の色
[?]
文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。
[×閉じる]
→
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。
実験用サイト
|
サブスク
霊界物語
>
第40巻
> 第3篇 霊魂の遊行 > 第14章 空川
<<< 試の果実
(B)
(N)
氷嚢 >>>
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。
【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034 アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。
第一四章
空川
(
からかは
)
〔一〇九八〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第40巻 舎身活躍 卯の巻
篇:
第3篇 霊魂の遊行
よみ(新仮名遣い):
れいこんのゆうこう
章:
第14章 空川
よみ(新仮名遣い):
からかわ
通し章番号:
1098
口述日:
1922(大正11)年11月03日(旧09月15日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年5月25日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
レーブとカルは下の大道の惨劇を見て傍観するわけにもゆかず、お互いに宣伝歌を歌って、幾分かでもこの惨状を軽減するように努めようと心を定めた。
二人は眼下の惨状にある人々に向かって、心を改め行いを省み改めるよう呼びかける宣伝歌を歌った。すると自動車や馬車は駕籠に変じ、人々が駕籠をかついで往来するようになってしまった。
いつの間にか左右の道が高くなり、自分たちが通っていた神界道路は川底のようになってしまった。両側の道からは、相変わらず人々が往来する音が盛んに聞こえてくる。
カルとレーブはいつの間にかまた飢えと渇きを感じるようになった。もう五六年の歳月が過ぎたのであろうと話し合っていると、山の頂から二人に呼ばわる者たちがある。見れば、三五教の宣伝使のようであった。
二人は声のする方に向かって行くことを決めた。左右両側の高い大道の上には、数千頭の狼が走り抜けていく。思わず二人は川底の道に伏して、狼の群れが去っていくのを念じていた。どこからともなく、冷たい水が二人の頭上に落ちかかってきた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-12-02 10:52:32
OBC :
rm4014
愛善世界社版:
184頁
八幡書店版:
第7輯 485頁
修補版:
校定版:
190頁
普及版:
86頁
初版:
ページ備考:
001
レーブとカルの
両人
(
りやうにん
)
は、
002
両側
(
りやうがは
)
の
低
(
ひく
)
き
大道
(
だいだう
)
の
惨劇
(
さんげき
)
を
見
(
み
)
て、
003
傍観
(
ばうくわん
)
する
訳
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
かず、
004
心
(
こころ
)
を
定
(
さだ
)
めて、
005
レーブ『オイ、
006
カル、
007
お
前
(
まへ
)
は
現界
(
げんかい
)
の
方
(
はう
)
に
向
(
むか
)
つて
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひ、
008
娑婆
(
しやば
)
の
惨状
(
さんじやう
)
を
幾分
(
いくぶん
)
でも
軽減
(
けいげん
)
するやうに
努力
(
どりよく
)
せよ。
009
俺
(
おれ
)
は
幽界
(
いうかい
)
の
大道
(
だいだう
)
に
向
(
むか
)
つて、
010
此
(
この
)
惨劇
(
さんげき
)
を
軽減
(
けいげん
)
すべく
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ふから、
011
両方
(
りやうはう
)
一度
(
いちど
)
に
手分
(
てわ
)
けして
自分
(
じぶん
)
の
天職
(
てんしよく
)
を
全
(
まつた
)
うしようではないか』
012
カル『それなら
俺
(
おれ
)
は
左道
(
さだう
)
に
向
(
むか
)
つて
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ふ
事
(
こと
)
にしよう』
013
レーブ
『ヨシ、
014
さうきまらば
両方
(
りやうはう
)
一時
(
いつとき
)
に
言霊戦
(
ことたません
)
を
開始
(
かいし
)
しよう』
015
と
云
(
い
)
ひながら
両人
(
りやうにん
)
左右
(
さいう
)
に
別
(
わか
)
れ、
016
眼下
(
がんか
)
の
大道
(
だいだう
)
に
行
(
おこな
)
はれてゐる
惨劇
(
さんげき
)
を
見下
(
みお
)
ろしながら
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
017
レーブの
歌
(
うた
)
、
018
レーブ
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
019
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわ
)
ける
020
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
021
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
022
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
023
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞直
(
ききなほ
)
せ
024
身
(
み
)
の
過
(
あやま
)
ちは
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
す
025
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
教
(
をしへ
)
026
三五教
(
あななひけう
)
やバラモンと
027
教
(
をしへ
)
の
区劃
(
くくわく
)
は
立
(
た
)
ちぬれど
028
其
(
その
)
源
(
みなもと
)
を
尋
(
たづ
)
ぬれば
029
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
五六七
(
みろく
)
神
(
しん
)
030
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
一柱
(
ひとはしら
)
031
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひし
三界
(
さんかい
)
の
032
喜怒
(
きど
)
哀楽
(
あいらく
)
の
有様
(
ありさま
)
は
033
残
(
のこ
)
らず
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
034
仕組
(
しぐみ
)
にもるるものはなし
035
バラモン
教
(
けう
)
の
神柱
(
かむばしら
)
036
大黒主
(
おほくろぬし
)
に
仕
(
つか
)
へたる
037
ランチ
将軍
(
しやうぐん
)
初
(
はじ
)
めとし
038
それに
従
(
したが
)
ふ
身魂
(
みたま
)
たち
039
玉山峠
(
たまやまたうげ
)
の
谷間
(
たにあひ
)
で
040
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
の
041
御言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
月
(
つき
)
の
国
(
くに
)
042
曲津
(
まがつ
)
の
神
(
かみ
)
を
言向
(
ことむけ
)
けて
043
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
を
地
(
ち
)
の
上
(
うへ
)
に
044
建設
(
けんせつ
)
せむと
進
(
すす
)
みゆく
045
黄金姫
(
わうごんひめ
)
や
清照
(
きよてる
)
の
046
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
前途
(
ぜんと
)
をば
047
擁
(
よう
)
して
戦
(
いくさ
)
挑
(
いど
)
みつつ
048
其
(
その
)
惨劇
(
さんげき
)
は
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
049
短
(
みじか
)
き
浮世
(
うきよ
)
に
永
(
なが
)
らへて
050
永遠
(
ゑいゑん
)
無窮
(
むきう
)
の
霊界
(
れいかい
)
の
051
苦悩
(
くなう
)
の
種
(
たね
)
を
蒔
(
ま
)
くよりは
052
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
大神
(
おほかみ
)
の
053
元
(
もと
)
つ
教
(
をしへ
)
に
省
(
かへり
)
みて
054
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
を
立直
(
たてなほ
)
し
055
互
(
たがひ
)
に
睦
(
むつ
)
び
親
(
した
)
しみて
056
天地
(
てんち
)
の
中
(
うち
)
に
生
(
うま
)
れたる
057
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
たる
職責
(
しよくせき
)
を
058
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
尽
(
つく
)
せかし
059
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
060
仮令
(
たとへ
)
天地
(
てんち
)
はかへるとも
061
現幽神
(
げんいうしん
)
の
三界
(
さんかい
)
に
062
さまよふ
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
063
神
(
かみ
)
の
宮居
(
みやゐ
)
に
違
(
ちがひ
)
ない
064
八十
(
やそ
)
の
曲津
(
まがつ
)
や
醜神
(
しこがみ
)
に
065
心
(
こころ
)
の
根城
(
ねじろ
)
を
占領
(
せんりやう
)
され
066
小
(
ちひ
)
さき
欲
(
よく
)
にからまれて
067
貴重
(
きちよう
)
な
命
(
いのち
)
の
取合
(
とりあ
)
ひを
068
手柄顔
(
てがらがほ
)
して
始
(
はじ
)
むるは
069
道
(
みち
)
を
知
(
し
)
らぬも
程
(
ほど
)
がある
070
現幽神
(
げんいうしん
)
の
三界
(
さんかい
)
の
071
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
悟
(
さと
)
りなば
072
無慈悲
(
むじひ
)
極
(
きは
)
まる
戦
(
たたか
)
ひは
073
どうでも
止
(
や
)
めずにやおかれまい
074
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
075
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
076
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
077
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
のあれませる
078
イソの
館
(
やかた
)
に
立向
(
たちむか
)
ふ
079
醜神
(
しこがみ
)
たちを
言向
(
ことむ
)
けて
080
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
甦
(
よみがへ
)
り
081
現幽神
(
げんいうしん
)
の
三界
(
さんかい
)
の
082
教
(
のり
)
になびかせ
給
(
たま
)
へかし
083
黄金姫
(
わうごんひめ
)
や
清照
(
きよてる
)
の
084
姫
(
ひめ
)
の
司
(
つかさ
)
は
云
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
085
ランチ
将軍
(
しやうぐん
)
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
086
百
(
もも
)
の
強者
(
つはもの
)
悉
(
ことごと
)
く
087
神
(
かみ
)
の
御水火
(
みいき
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
088
救
(
すく
)
ひ
助
(
たす
)
けて
大神
(
おほかみ
)
の
089
御子
(
みこ
)
とあれます
天職
(
てんしよく
)
を
090
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
091
立
(
た
)
てさせ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
092
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
祈
(
ね
)
ぎまつる
093
一
(
ひと
)
二
(
ふた
)
三
(
みい
)
四
(
よ
)
五
(
いつ
)
つ
六
(
む
)
つ
094
七
(
なな
)
八
(
や
)
つ
九
(
ここの
)
つ
十
(
たり
)
百
(
もも
)
千
(
ち
)
095
万
(
よろづ
)
の
災
(
わざはひ
)
悉
(
ことごと
)
く
096
払
(
はら
)
はせ
給
(
たま
)
へ
天地
(
あめつち
)
の
097
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
098
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
の
百草
(
ももぐさ
)
を
099
吹
(
ふ
)
き
靡
(
なび
)
かせる
其
(
その
)
如
(
ごと
)
く
100
あしたの
深霧
(
みきり
)
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
101
深霧
(
みきり
)
を
朝風
(
あさかぜ
)
夕風
(
ゆふかぜ
)
の
102
吹払
(
ふきはら
)
ふ
如
(
ごと
)
悉
(
ことごと
)
く
103
心
(
こころ
)
の
汚
(
けが
)
れ
身
(
み
)
の
曇
(
くも
)
り
104
潮
(
しほ
)
の
八百路
(
やほぢ
)
八潮路
(
やしほぢ
)
の
105
青海
(
あをみ
)
の
原
(
はら
)
の
底
(
そこ
)
深
(
ふか
)
く
106
かかのみ
給
(
たま
)
へ
惟神
(
かむながら
)
107
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
108
御前
(
みまへ
)
に
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる』
109
カルの
歌
(
うた
)
、
110
カル
『バラモン
教
(
けう
)
の
大教主
(
だいけうしゆ
)
111
大黒主
(
おほくろぬし
)
の
開
(
ひら
)
きます
112
教
(
をしへ
)
に
従
(
したが
)
ひ
日
(
ひ
)
に
夜
(
よる
)
に
113
霊
(
みたま
)
を
洗
(
あら
)
ひ
浄
(
きよ
)
めむと
114
尽
(
つく
)
せし
功
(
こう
)
も
荒風
(
あらかぜ
)
に
115
吹
(
ふ
)
かれて
散
(
ち
)
りし
玉山
(
たまやま
)
の
116
峠
(
たうげ
)
の
麓
(
ふもと
)
の
谷底
(
たにそこ
)
に
117
落
(
お
)
ちて
現世
(
げんせ
)
を
立退
(
たちの
)
きし
118
カルの
司
(
つかさ
)
はわれなるぞ
119
吾
(
われ
)
は
幸
(
さいは
)
ひ
大神
(
おほかみ
)
の
120
深
(
ふか
)
き
恵
(
めぐみ
)
に
抱
(
いだ
)
かれて
121
今
(
いま
)
は
嬉
(
うれ
)
しき
霊界
(
れいかい
)
の
122
中
(
なか
)
にも
尊
(
たふと
)
き
真秀良場
(
まほらば
)
や
123
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
の
旅
(
たび
)
の
空
(
そら
)
124
神
(
かみ
)
のまにまに
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
125
時
(
とき
)
しもあれや
目
(
め
)
の
下
(
した
)
に
126
忽
(
たちま
)
ち
聞
(
きこ
)
ゆる
鬨
(
とき
)
の
声
(
こゑ
)
127
何者
(
なにもの
)
ならむと
振返
(
ふりかへ
)
り
128
眼下
(
がんか
)
をキツト
見
(
み
)
わたせば
129
うつし
世
(
よ
)
に
住
(
す
)
む
人々
(
ひとびと
)
が
130
喜怒
(
きど
)
哀楽
(
あいらく
)
や
愛悪欲
(
あいをよく
)
131
名利
(
めいり
)
の
鬼
(
おに
)
に
捉
(
とら
)
はれて
132
手
(
て
)
ぶり
足
(
あし
)
ぶりするさまは
133
二目
(
ふため
)
と
見
(
み
)
られぬ
惨状
(
さんじやう
)
ぞ
134
互
(
たがひ
)
に
生血
(
いきち
)
を
搾
(
しぼ
)
り
合
(
あ
)
ひ
135
或
(
あるひ
)
は
互
(
たがひ
)
に
肉
(
にく
)
をそぎ
136
膏
(
あぶら
)
を
搾
(
しぼ
)
り
いが
み
合
(
あ
)
ふ
137
地獄
(
ぢごく
)
か
修羅
(
しゆら
)
か
畜生
(
ちくしやう
)
か
138
比喩
(
たと
)
へ
方
(
がた
)
なき
娑婆
(
しやば
)
世界
(
せかい
)
139
これが
人世
(
じんせ
)
の
行路
(
かうろ
)
かと
140
思
(
おも
)
へば
涙
(
なみだ
)
自
(
おのづか
)
ら
141
滝
(
たき
)
の
如
(
ごと
)
くに
流
(
なが
)
れ
来
(
く
)
る
142
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
143
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
144
仮令
(
たとへ
)
肉体
(
にくたい
)
朽
(
く
)
ちはてて
145
霊体
(
れいたい
)
ばかりの
吾
(
われ
)
なれど
146
之
(
これ
)
が
見
(
み
)
すてておかれうか
147
目下
(
ました
)
を
通
(
とほ
)
る
人々
(
ひとびと
)
よ
148
カルの
言葉
(
ことば
)
をよつく
聞
(
き
)
け
149
死生
(
しせい
)
禍福
(
くわふく
)
を
超越
(
てうゑつ
)
し
150
生
(
せい
)
なく
死
(
し
)
なき
神
(
かみ
)
さまの
151
御霊
(
みたま
)
を
受
(
う
)
けし
人々
(
ひとびと
)
は
152
現界
(
げんかい
)
ばかりが
永久
(
とこしへ
)
の
153
住処
(
すみか
)
にあらず
劫因
(
がふいん
)
の
154
結果
(
けつくわ
)
によりて
天国
(
てんごく
)
に
155
生
(
うま
)
るるもあり
幽界
(
いうかい
)
に
156
おちて
焦熱
(
せうねつ
)
大地獄
(
おほぢごく
)
157
無限
(
むげん
)
の
永苦
(
えいく
)
を
受
(
う
)
くるあり
158
心一
(
こころひと
)
つの
持様
(
もちやう
)
ぞ
159
人
(
ひと
)
は
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
160
かかる
尊
(
たふと
)
き
御
(
お
)
諭
(
さと
)
しを
161
聞
(
き
)
きたる
人
(
ひと
)
は
省
(
かへり
)
みよ
162
言心行
(
げんしんかう
)
の
三大
(
さんだい
)
を
163
合一
(
がふいつ
)
させて
現世
(
うつしよ
)
に
164
命
(
いのち
)
のつづく
其
(
その
)
限
(
かぎ
)
り
165
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
たる
職責
(
しよくせき
)
を
166
尽
(
つく
)
して
魂
(
たま
)
の
行末
(
ゆくすゑ
)
は
167
天津
(
あまつ
)
御神
(
みかみ
)
の
永久
(
とこしへ
)
に
168
住
(
すま
)
はせ
給
(
たま
)
ふ
花園
(
はなぞの
)
に
169
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
を
送
(
おく
)
るべく
170
誠
(
まこと
)
を
励
(
はげ
)
み
現世
(
うつしよ
)
の
171
青人草
(
あをひとぐさ
)
の
魂
(
たましひ
)
に
172
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
真諦
(
しんたい
)
を
173
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
宣
(
の
)
り
伝
(
つた
)
ふ
174
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
175
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
176
現世
(
うつしよ
)
の
人
(
ひと
)
ことごとく
177
欲
(
よく
)
の
悪魔
(
あくま
)
にひしがれて
178
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
地獄道
(
ぢごくだう
)
179
無限
(
むげん
)
永苦
(
えいく
)
の
魁
(
さきがけ
)
を
180
根本
(
こんぽん
)
的
(
てき
)
に
改革
(
かいかく
)
し
181
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
と
生
(
うま
)
れたる
182
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
をおしなべて
183
守
(
まも
)
る
真人
(
まびと
)
となさしめよ
184
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
185
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
186
レーブやカルの
願言
(
ねぎごと
)
を
187
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
せ
188
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
189
畏
(
かしこ
)
み
畏
(
かしこ
)
み
願
(
ね
)
ぎまつる』
190
二人
(
ふたり
)
はかく
歌
(
うた
)
ひ
了
(
をは
)
り、
191
眼下
(
がんか
)
をみれば、
192
今
(
いま
)
まで
目
(
め
)
に
映
(
えい
)
じたる
惨劇
(
さんげき
)
は
煙
(
けむり
)
の
如
(
ごと
)
く
消
(
き
)
え、
193
右道
(
うだう
)
には
三角
(
さんかく
)
の
霊衣
(
れいい
)
を
被
(
かぶ
)
つた
亡者
(
まうじや
)
連
(
れん
)
が
三々
(
さんさん
)
五々
(
ごご
)
杖
(
つゑ
)
を
曳
(
ひ
)
いて、
194
力
(
ちから
)
なげに
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
進
(
すす
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
195
何
(
いづ
)
れも
痩
(
や
)
せ
衰
(
おとろ
)
へ
腰
(
こし
)
屈
(
かが
)
み、
196
或
(
あるひ
)
は
跛者
(
びつこ
)
の
亡者
(
まうじや
)
も
沢山
(
たくさん
)
交
(
まじ
)
つてゐた。
197
目
(
め
)
を
転
(
てん
)
じて
左道
(
さだう
)
を
見下
(
みおろ
)
せば、
198
今
(
いま
)
まで
轟々
(
がうがう
)
と
唸
(
うな
)
りを
立
(
た
)
てて
走
(
はし
)
つてゐた
自動車
(
じどうしや
)
は
忽
(
たちま
)
ち
窮屈
(
きうくつ
)
な
山駕籠
(
やまかご
)
と
変
(
へん
)
じ、
199
数多
(
あまた
)
の
男女
(
なんによ
)
が
肩
(
かた
)
に
棒
(
ぼう
)
を
担
(
かつ
)
ぎ、
200
汗
(
あせ
)
をタラタラ
流
(
なが
)
しながらエチエチと
往来
(
わうらい
)
してゐる。
201
二人
(
ふたり
)
は
物
(
もの
)
をも
言
(
い
)
はず、
202
左道
(
さだう
)
右道
(
うだう
)
を
互
(
たがひ
)
にキヨロキヨロと
見
(
み
)
まはしてゐた。
203
いつの
間
(
ま
)
にやら、
204
左道
(
さだう
)
右道
(
うだう
)
はチクチクと
高
(
たか
)
くなり、
205
恰
(
あだか
)
も
自分
(
じぶん
)
の
通
(
とほ
)
つてゐる
道
(
みち
)
の
両側
(
りやうがは
)
を
垣
(
かき
)
の
如
(
ごと
)
くに
塞
(
ふさ
)
いで
了
(
しま
)
つた。
206
今迄
(
いままで
)
一番
(
いちばん
)
高
(
たか
)
い
道
(
みち
)
だと
思
(
おも
)
うてゐたる
神界
(
しんかい
)
道路
(
だうろ
)
は
水
(
みづ
)
のない
川
(
かは
)
の
底
(
そこ
)
を
行
(
ゆ
)
くやうに
見
(
み
)
えて
来
(
き
)
た。
207
そして
両側
(
りやうがは
)
の
現界
(
げんかい
)
道路
(
だうろ
)
と
幽界
(
いうかい
)
道路
(
だうろ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
頭
(
あたま
)
よりも
二三間
(
にさんげん
)
も
高
(
たか
)
くもり
上
(
あが
)
り、
208
其
(
その
)
上
(
うへ
)
を
人馬
(
じんば
)
の
往来
(
わうらい
)
する
音
(
おと
)
盛
(
さかん
)
に
聞
(
きこ
)
えて
来
(
く
)
るのであつた。
209
レーブ『オイ、
210
カル
公
(
こう
)
、
211
天国
(
てんごく
)
忽
(
たちま
)
ち
化
(
くわ
)
して
川底
(
かはそこ
)
となつて
了
(
しま
)
つたぢやないか。
212
そして
俄
(
にはか
)
に
喉
(
のど
)
が
渇
(
かは
)
いて
来
(
き
)
たやうだ。
213
最前
(
さいぜん
)
貰
(
もら
)
つた
足魂
(
たるむすび
)
の
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
の
効能
(
かうのう
)
も
最早
(
もはや
)
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せたと
見
(
み
)
えるなア』
214
カル『
最前
(
さいぜん
)
の
女神
(
めがみ
)
の
言
(
い
)
つたには、
215
五六
(
ごろく
)
年
(
ねん
)
が
間
(
あひだ
)
は
飢渇
(
うゑかは
)
く
事
(
こと
)
はないとの
示
(
しめ
)
しであつたが、
216
最早
(
もはや
)
五六
(
ごろく
)
年
(
ねん
)
の
歳月
(
さいげつ
)
が
暮
(
く
)
れたのであらう。
217
何事
(
なにごと
)
も
現界
(
げんかい
)
と
神界
(
しんかい
)
とは
様子
(
やうす
)
が
違
(
ちが
)
ふからなア、
218
神界
(
しんかい
)
で
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
と
言
(
い
)
へば
現界
(
げんかい
)
で
云
(
い
)
ふ
五十六
(
ごじふろく
)
億
(
おく
)
七千万
(
しちせんまん
)
年
(
ねん
)
の
事
(
こと
)
だから、
219
神界
(
しんかい
)
の
一
(
いつ
)
分間
(
ぷんかん
)
が
娑婆
(
しやば
)
の
五六
(
ごろく
)
年
(
ねん
)
に
当
(
あた
)
るだらう』
220
かく
話
(
はな
)
す
折
(
をり
)
しも
何処
(
どこ
)
ともなく、
221
『オーイ オーイ』
222
と
二人
(
ふたり
)
の
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
ぶ
者
(
もの
)
がある。
223
二人
(
ふたり
)
は
声
(
こゑ
)
する
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
つめると、
224
青々
(
あをあを
)
とした
山
(
やま
)
の
頂
(
いただき
)
から
三四
(
さんよ
)
人
(
にん
)
の
男
(
をとこ
)
が
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
手招
(
てまね
)
きしながら
呼
(
よ
)
ばはつて
居
(
ゐ
)
た。
225
レーブ『オイ、
226
カル
公
(
こう
)
、
227
あの
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
から
俺
(
おれ
)
達
(
たち
)
を
呼
(
よ
)
んでゐるのは、
228
如何
(
どう
)
やら
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
様
(
やう
)
だぞ。
229
あの
連中
(
れんぢう
)
もヤツパリ
神界
(
しんかい
)
旅行
(
りよかう
)
をやつて、
230
俺
(
おれ
)
たちとは
一足先
(
ひとあしさき
)
に
行
(
い
)
つたのだらう。
231
これ
丈
(
だけ
)
喉
(
のど
)
が
渇
(
かは
)
き
腹
(
はら
)
がすいて
来
(
き
)
ては、
232
到底
(
たうてい
)
あんな
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
へは
上
(
あが
)
る
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ない、
233
だと
云
(
い
)
つてこんな
狭
(
せま
)
い
石
(
いし
)
だらけの
空川
(
からかは
)
の
底
(
そこ
)
にまごついて
居
(
を
)
つても
約
(
つま
)
らぬぢやないか』
234
カル『
何
(
なに
)
は
兎
(
と
)
もあれ、
235
声
(
こゑ
)
する
方
(
はう
)
に
向
(
むか
)
つて
突喊
(
とつかん
)
する
事
(
こと
)
にしよう。
236
倒
(
たふ
)
れたら
倒
(
たふ
)
れた
時
(
とき
)
の
事
(
こと
)
だ』
237
かく
話
(
はな
)
す
折
(
をり
)
しも、
238
両方
(
りやうはう
)
の
土手
(
どて
)
の
上
(
うへ
)
をけたたましく
砂
(
すな
)
ぼこりを
立
(
た
)
てて
走
(
はし
)
りゆくものがある。
239
よくよく
見
(
み
)
れば
数千頭
(
すうせんとう
)
の
狼
(
おほかみ
)
の
群
(
むれ
)
であつた。
240
二人
(
ふたり
)
の
佇
(
たたず
)
む
両側
(
りやうがは
)
の
土手
(
どて
)
の
上
(
うへ
)
から
力
(
ちから
)
一杯
(
いつぱい
)
口
(
くち
)
をあけて、
241
ウーウー……と
唸
(
うな
)
り
立
(
た
)
てる
其
(
その
)
凄
(
すさま
)
じさ。
242
二人
(
ふたり
)
は
川底
(
かはそこ
)
にガワと
伏
(
ふ
)
し、
243
狼
(
おほかみ
)
の
一時
(
いつとき
)
も
早
(
はや
)
く
此
(
この
)
場
(
ば
)
を
立去
(
たちさ
)
れかしと
念
(
ねん
)
じつつあつた。
244
どこともなしに
冷
(
ひや
)
やかな
水
(
みづ
)
、
245
二人
(
ふたり
)
の
頭上
(
づじやう
)
にボトボトと
落
(
お
)
ちかかつて
来
(
き
)
た。
246
(
大正一一・一一・三
旧九・一五
松村真澄
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 試の果実
(B)
(N)
氷嚢 >>>
霊界物語
>
第40巻
> 第3篇 霊魂の遊行 > 第14章 空川
Tweet
絶賛発売中『超訳霊界物語2/出口王仁三郎の「身魂磨き」実践書/一人旅するスサノオの宣伝使たち』
オニド関連サイト
最新更新情報
10/22
【霊界物語ネット】
『
王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)
』をテキスト化しました。
9/18
【
飯塚弘明.com
】
飯塚弘明著『
PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
』発刊!
5/8
【霊界物語ネット】
霊界物語ネットに出口王仁三郎の
第六歌集『霧の海』
を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【14 空川|第40巻(卯の巻)|霊界物語/rm4014】
合言葉「みろく」を入力して下さい→