霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一章 麻邇(まに)(たま)〔七六六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻 篇:第1篇 伊都宝珠 よみ(新仮名遣い):いずほっしゅ
章:第1章 麻邇の玉 よみ(新仮名遣い):まにのたま 通し章番号:766
口述日:1922(大正11)年07月17日(旧閏05月23日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年6月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
世界の五大洲である豊葦原の瑞穂国の中でも、メソポタミヤの楽園と並んで清い自転倒島は、七五三の波清く風穏やかな神守の島や、蓮華台上の霊山に、この世を清める三つ御霊が現れた。
国治立大神は厳の御霊を分け給い国武彦と現れて、五六七の神世が来るまで無限の力を隠しつつ、松の世の礎を固く築き固める。
玉照彦命、玉照姫命になぞらえて、金剛不壊の如意宝珠、黄金の玉、紫の玉などの宝玉を集めて、豊国主命の分霊である言霊別命の末裔である言依別命を教主として、錦の宮に伊都能売の神策を仕組み給うた。
言依別命、玉能姫、初稚姫の三つの御霊は、ひそかに神の宣勅を受けて、玉のありかを隠して、遠い未来の三つの御玉の出現を待ち給う。神素盞嗚大神の深遠微妙な御経綸である。
梅子姫を竜宮の宝島に遣わして、黄竜姫を盾として、玉治別、久助、お民、友彦、テールス姫らの身魂を磨き、諏訪の湖から五つの玉を玉依姫から授かった。
言依別命は、竜宮島から宝玉を持ち帰った十人の宣伝使を迎えるために、杢助や遠近に派遣していた神司を集めて、事の詳細を包み隠さず示した。そして数多の人々を引き連れて、由良の港へと十人を迎えに出立した。
八咫烏は梅子姫、初稚姫、玉能姫、玉治別、黄竜姫、蜈蚣姫、友彦、テールス姫、久助、お民を乗せて由良の港の秋山彦の館に降ってきた。一行は歓呼の声に迎えられ、五個の宝玉は、用意されていた柳箱に納められた。
言依別命と秋山彦夫婦は、別館において慰労の宴に列し、歓声は四辺に聞こえてきた。
素盞嗚尊は辺りに人が無いことを見ると、国武彦命と何事かを示し合わせ、五十子姫を招くと、言依別、秋山彦、紅葉姫と共に玉の入った柳箱を次の間に運ばせ、同じ形の箱を元の神前に飾り入れ替えてしまった。
この御経綸は、国武彦命、梅子姫、五十子姫、言依別命、秋山彦・紅葉姫夫婦のほかには絶対に知る者はなかった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2019-07-15 10:20:09 OBC :rm2601
愛善世界社版:15頁 八幡書店版:第5輯 153頁 修補版: 校定版:17頁 普及版:5頁 初版: ページ備考:
001三千(さんぜん)世界(せかい)(うめ)(はな)
002一度(いちど)(ひら)五大洲(ごだいしう)
003豊葦原(とよあしはら)瑞穂国(みづほくに)
004(なか)にも()けて神恩(しんおん)
005(めぐ)(あまね)中津国(なかつくに)
006メソポタミヤの楽園(らくゑん)
007(なら)びて(きよ)自転倒(おのころ)
008大和(やまと)島根(しまね)磯輪垣(しわがき)
009秀妻国(ほづまのくに)(たた)へられ
010七五三(しちごさん)(なみ)(きよ)
011(かぜ)(おだや)かな神守(かむもり)
012(しま)名高(なだか)真秀良場(まほらば)
013青垣山(あをがきやま)(めぐ)らせる
014霊山(れいざん)会場(ゑぢやう)蓮華台(れんげだい)
015(この)()(きよ)むる()御魂(みたま)
016四尾(よつを)(みね)山麓(さんろく)
017国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)
018(いづ)御霊(みたま)()(たま)
019国武彦(くにたけひこ)(あら)はれて
020五六七(みろく)神世(みよ)(きた)(まで)
021無限(むげん)(ちから)(かく)しつつ
022(はな)()(はる)(まつ)()
023(いしずゑ)(かた)()きかため
024(そら)()(わた)玉照彦(たまてるひこ)
025(かみ)(みこと)玉照姫(たまてるひめ)
026(かみ)(みこと)日月(じつげつ)
027(かみ)使(つかひ)になぞらへて
028金剛(こんがう)不壊(ふゑ)如意(によい)宝珠(ほつしゆ)
029黄金(こがね)(たま)(むらさき)
030稀代(きだい)宝玉(はうぎよく)(あつ)めまし
031豊国主(とよくにぬし)分霊(わけみたま)
032言霊別(ことたまわけ)(たま)(すゑ)
033言依別(ことよりわけ)教主(けうしゆ)とし
034(にしき)(みや)千木(ちぎ)(たか)
035下津(したつ)岩根(いはね)宮柱(みやばしら)
036太知(ふとし)()てて伊都能売(いづのめ)
037幽玄(いうげん)微妙(びめう)神策(しんさく)
038仕組(しぐ)(たま)ひし雄々(をを)しさよ
039言依別(ことよりわけ)玉能姫(たまのひめ)
040初稚姫(はつわかひめ)()御魂(みたま)
041ひそかに(かみ)宣勅(みことのり)
042(うなじ)()けて永久(とこしへ)
043(たま)在処(ありか)()めかくし
044()つの御玉(みたま)出現(しゆつげん)
045(とほ)未来(みらい)()(たま)
046(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)
047深遠(しんゑん)微妙(びめう)()経綸(けいりん)
048梅子(うめこ)(ひめ)竜宮(りうぐう)
049(たから)(しま)(つか)はして
050黄竜姫(わうりようひめ)(たて)となし
051(てん)(くわ)(すゐ)()(むす)びたる
052(あを)(あか)(しろ)()(むらさき)
053(いつ)つの(たま)諏訪湖(すはうみ)
054玉依姫(たまよりひめ)(おん)()より
055初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)
056玉治別(たまはるわけ)(はじ)めとし
057久助(きうすけ)(たみ)()身魂(みたま)
058(みが)()まして水晶(すゐしやう)
059(かがや)(わた)宝玉(ほうぎよく)
060(さづ)(たま)へば五柱(いつはしら)
061(こころ)(きよ)()(きよ)
062押戴(おしいただ)いて梅子姫(うめこひめ)
063黄竜姫(わうりようひめ)蜈蚣姫(むかでひめ)
064テールス(ひめ)友彦(ともひこ)
065(みが)()ました神司(かむづかさ)
066無言(むごん)(まま)()(わた)
067玉依姫(たまよりひめ)(おん)(まへ)
068しづしづ()ちて()つの(もん)
069くぐりて(かへ)諏訪湖(すはうみ)
070金波(きんぱ)(ただよ)磯端(いそばた)
071(かへ)りて湖面(こめん)合掌(がつしやう)
072感謝(かんしや)折柄(をりから)中空(ちうくう)
073()らして(くだ)八咫烏(やあたがらす)
074黄金(こがね)(つばさ)打拡(うちひろ)
075十曜(とえう)(もん)十人(とたり)(づれ)
076(せな)()せつつ久方(ひさかた)
077天津(あまつ)御空(みそら)(いさ)ましく
078雲霧(くもきり)()けて(くだ)()
079自転倒(おのころ)(じま)中心地(ちうしんち)
080(あや)高天(たかま)(そら)(ちか)
081(かへ)(きた)るぞ目出度(めでた)けれ
082言依別(ことよりわけ)神界(しんかい)
083()らせに()りて杢助(もくすけ)
084(その)()数多(あまた)神司(かむづかさ)
085八尋(やひろ)殿(との)(まね)()
086(いつ)つの(たま)中空(ちうくう)
087(かけ)りて(くだ)瑞祥(ずゐしやう)
088(ことほ)(まつ)歓迎(くわんげい)
089準備(じゆんび)をなさむと遠近(をちこち)
090派遣(はけん)()きたる神司(かむづかさ)
091使(つかひ)()せて一所(ひととこ)
092(あつ)めて(こと)詳細(しやうさい)
093(つつ)(かく)さず(しめ)しける
094(ひと)(じま)より中空(ちうくう)
095(かす)めて聖地(せいち)(くだ)()
096(たり)身魂(みたま)(むか)へむと
097数多(あまた)人々(ひとびと)()きつれて
098由良(ゆら)(みなと)へすくすくと
099(れつ)(ただ)して()(むか)
100あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
101御霊(みたま)(さち)はへましませよ。
102 言依別(ことよりわけの)(みこと)杢助(もくすけ)(はじ)め、103音彦(おとひこ)104国依別(くによりわけ)105秋彦(あきひこ)106波留彦(はるひこ)107佐田彦(さだひこ)108夏彦(なつひこ)109常彦(つねひこ)(その)()面々(めんめん)()きつれ、110東助(とうすけ)留守(るす)(たの)み、111聖地(せいち)()つて(ふね)()り、112由良川(ゆらがは)(くだ)りて由良(ゆら)(みなと)秋山彦(あきやまひこ)初版は「秋山彦」だが、校定版・愛善世界社版どちらも「秋山別」になっている。文脈上は「秋山彦」が正しい。(やかた)立向(たちむか)ひ、113梅子姫(うめこひめ)一行(いつかう)八咫烏(やあたがらす)()りて(かへ)(きた)るを待受(まちう)ける(こと)となつた。
114 八咫烏(やあたがらす)梅子姫(うめこひめ)115初稚姫(はつわかひめ)116玉能姫(たまのひめ)117玉治別(たまはるわけ)118黄竜姫(わうりようひめ)119蜈蚣姫(むかでひめ)120友彦(ともひこ)121テールス(ひめ)122久助(きうすけ)123(たみ)といふ(じゆん)に、124秋山彦(あきやまひこ)(やかた)羽撃(はばた)(いさ)ましく、125(ひろ)庭前(ていぜん)(くだ)つて()た。126歓呼(くわんこ)拍手(はくしゆ)(こゑ)天地(てんち)(ゆる)(ばか)りであつた。127(やかた)主人(あるじ)秋山彦(あきやまひこ)128紅葉姫(もみじひめ)(うやうや)しく無言(むごん)(まま)目礼(もくれい)しながら、129言依別(ことよりわけの)(みこと)先頭(せんとう)に、130杢助(もくすけ)以下(いか)神司(かむづかさ)(とも)に、131梅子姫(うめこひめ)一行(いつかう)(おく)()案内(あんない)し、132一同(いちどう)労苦(らうく)(しや)した。133(かね)用意(ようい)五個(ごこ)柳筥(やなぎばこ)に、134一々(いちいち)(たま)(をさ)められ、135神前(しんぜん)安置(あんち)され、136一同(いちどう)打揃(うちそろ)うて感謝(かんしや)祈願(きぐわん)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)し、137(をは)つて直会(なほらひ)(えん)(ひら)かれた。138(つぎ)()より(からかみ)()()け、139しづしづと、140五十子(いそこ)(ひめ)先頭(せんとう)()て、141(かむ)素盞嗚(すさのをの)大神(おほかみ)142国武彦(くにたけひこの)(みこと)(とも)一同(いちどう)(まへ)(あら)はれ(たま)ひ、143(いよいよ)神政(しんせい)成就(じやうじゆ)基礎(きそ)確立(かくりつ)せる(こと)(よろこ)(たま)ひ、144()一同(いちどう)至誠(しせい)至実(しじつ)活動(くわつどう)感賞(かんしやう)(たま)ひ、145別室(べつま)(おい)てゆるゆる休息(きうそく)せよと宣示(せんじ)し、146(また)もや一間(ひとま)(うち)姿(すがた)(かく)(たま)うた。147言依別(ことよりわけの)(みこと)148秋山彦(あきやまひこ)夫婦(ふうふ)(あと)(のこ)り、149一同(いちどう)別館(べつくわん)(おい)(ふたた)慰労(ゐらう)(えん)(れつ)し、150歓声(くわんせい)()くが(ごと)四辺(あたり)(きこ)えて()た。
151 素盞嗚(すさのをの)(みこと)四辺(あたり)(ひと)()きを()すまし、152国武彦(くにたけひこの)(みこと)何事(なにごと)(しめ)(あは)(たま)ひ、153五十子(いそこ)(ひめ)(この)()(まね)き、154無言(むごん)(まま)155言依別(ことよりわけ)156秋山彦(あきやまひこ)157紅葉姫(もみぢひめ)(とも)に、158柳筥(やなぎばこ)(つぎ)()(はこ)ばせ、159(あらた)めて(おな)(かたち)柳筥(やなぎばこ)(もと)神前(しんぜん)(かざ)らせ(たま)うた。
160 (この)()経綸(けいりん)国武彦(くにたけひこの)(みこと)(はじ)梅子姫(うめこひめ)161五十子(いそこ)(ひめ)162言依別(ことよりわけの)(みこと)163秋山彦(あきやまひこ)夫婦(ふうふ)より(ほか)絶対(ぜつたい)()(もの)はなかつたのである。
164大正一一・七・一七 旧閏五・二三 松村真澄録)
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