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第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第26巻(丑の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 伊都宝珠
01 麻邇の玉
〔766〕
02 真心の花(一)
〔767〕
03 真心の花(二)
〔768〕
04 真心の花(三)
〔769〕
05 真心の花(四)
〔770〕
第2篇 蓮華台上
06 大神宣
〔771〕
07 鈴の音
〔772〕
08 虎の嘯
〔773〕
09 生言霊
〔774〕
第3篇 神都の秋
10 船歌
〔775〕
11 言の波
〔776〕
12 秋の色
〔777〕
第4篇 波瀾重畳
13 三つ巴
〔778〕
14 大変歌
〔779〕
15 諭詩の歌
〔780〕
16 三五玉
〔781〕
17 帰り路
〔782〕
跋
余白歌
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> 第2篇 蓮華台上 > 第7章 鈴の音
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第七章
鈴
(
すず
)
の
音
(
おと
)
〔七七二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
篇:
第2篇 蓮華台上
よみ(新仮名遣い):
れんげだいじょう
章:
第7章 鈴の音
よみ(新仮名遣い):
すずのおと
通し章番号:
772
口述日:
1922(大正11)年07月18日(旧閏05月24日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年6月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
五十子姫は、笑みを湛えて祝歌を歌った。厳の大神、瑞の大神を称え、自身の神業の遍歴をの結果、苦難の末に父大神と国武彦神の前に麻邇の玉を持ち帰ることができた喜びを歌った。
続いて音彦が立って舞いながら歌った。元はウラル教の宣伝使であったのが、波斯の国で日の出神に導かれて三五教の神業に参加し、麻邇の宝珠の神業が完成した場に居合わせることができたことへの感謝を歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-10-01 21:27:28
OBC :
rm2607
愛善世界社版:
109頁
八幡書店版:
第5輯 183頁
修補版:
校定版:
121頁
普及版:
39頁
初版:
ページ備考:
001
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
はさも
嬉
(
うれ
)
し
気
(
げ
)
に
満面
(
まんめん
)
に
笑
(
ゑみ
)
を
湛
(
たた
)
へ、
002
金扇
(
きんせん
)
を
開
(
ひら
)
いて
満座
(
まんざ
)
の
中
(
なか
)
に
向
(
むか
)
つて
祝歌
(
しゆくか
)
を
歌
(
うた
)
ひ、
003
長袖
(
ちやうしう
)
淑
(
しと
)
やかに
舞
(
ま
)
はせ
給
(
たま
)
うた。
004
五十子姫
『
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
005
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
006
八洲
(
やしま
)
の
国
(
くに
)
に
蟠
(
わだか
)
まる
007
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
を
言向
(
ことむ
)
けて
008
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
曲
(
まが
)
を
払
(
はら
)
はむと
009
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
は
010
心
(
こころ
)
を
千々
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
かせつ
011
雲井
(
くもゐ
)
の
空
(
そら
)
の
弥
(
いや
)
高
(
たか
)
き
012
位
(
くらゐ
)
を
捨
(
す
)
てて
根
(
ね
)
の
国
(
くに
)
に
013
尊
(
たふと
)
き
御
(
おん
)
身
(
み
)
をしのばせつ
014
又
(
また
)
もや
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
守
(
まも
)
らむと
015
天教山
(
てんけふざん
)
の
火口
(
くわこう
)
より
016
水火
(
すゐくわ
)
の
艱苦
(
なやみ
)
を
凌
(
しの
)
ぎつつ
017
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
瑞穂国
(
みづほくに
)
018
隈
(
くま
)
なく
廻
(
めぐ
)
り
神人
(
しんじん
)
の
019
心
(
こころ
)
を
包
(
つつ
)
む
村雲
(
むらくも
)
を
020
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
021
速川
(
はやかは
)
の
瀬
(
せ
)
に
浄
(
きよ
)
めむと
022
百千万
(
ももちよろづ
)
に
身
(
み
)
を
窶
(
やつ
)
し
023
悪魔
(
あくま
)
の
猛
(
たけ
)
ぶ
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
を
024
守
(
まも
)
らせたまふぞ
尊
(
たふと
)
けれ
025
ウブスナ
山
(
やま
)
の
頂上
(
ちやうじやう
)
に
026
建
(
た
)
ち
並
(
なら
)
びたる
斎苑
(
いそ
)
館
(
やかた
)
027
五十子
(
いそこ
)
の
姫
(
ひめ
)
は
父神
(
ちちがみ
)
の
028
勅
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
み
顕恩
(
けんおん
)
の
029
郷
(
さと
)
に
下
(
くだ
)
りて
三五
(
あななひ
)
の
030
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
を
楯
(
たて
)
となし
031
バラモン
教
(
けう
)
の
神柱
(
かむばしら
)
032
鬼雲彦
(
おにくもひこ
)
や
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
033
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
に
近寄
(
ちかよ
)
りて
034
救
(
すく
)
ひの
道
(
みち
)
を
伝
(
つた
)
へむと
035
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
も
水
(
みづ
)
の
泡
(
あわ
)
036
是非
(
ぜひ
)
なく
此処
(
ここ
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
037
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
038
エデンの
流
(
なが
)
れを
横
(
よこ
)
ぎりつ
039
踏
(
ふ
)
みも
習
(
なら
)
はぬ
旅枕
(
たびまくら
)
040
雨
(
あめ
)
や
霰
(
あられ
)
に
身
(
み
)
を
曝
(
さら
)
し
041
醜
(
しこ
)
の
魔風
(
まかぜ
)
に
梳
(
くしけづ
)
り
042
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
と
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
043
開
(
ひら
)
く
折
(
をり
)
しもバラモンの
044
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
に
捕
(
とら
)
へられ
045
恨
(
うらみ
)
は
深
(
ふか
)
し
海
(
わだ
)
の
原
(
はら
)
046
半
(
なかば
)
朽
(
く
)
ちたる
捨小船
(
すてをぶね
)
047
主従
(
しゆじう
)
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
村肝
(
むらきも
)
の
048
心
(
こころ
)
淋
(
さび
)
しく
天地
(
あめつち
)
の
049
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
太祝詞
(
ふとのりと
)
050
涙
(
なみだ
)
と
共
(
とも
)
に
唱
(
とな
)
へつつ
051
果
(
はて
)
しも
知
(
し
)
らぬ
浪
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
052
浮
(
う
)
きつ
沈
(
しづ
)
みつ
竜宮
(
りうぐう
)
の
053
宝
(
たから
)
の
島
(
しま
)
に
辿
(
たど
)
りつく
054
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
もタカ
港
(
みなと
)
055
御船
(
みふね
)
を
捨
(
す
)
てて
上陸
(
じやうりく
)
し
056
鬼熊別
(
おにくまわけ
)
の
貴
(
うづ
)
の
子
(
こ
)
と
057
生
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でませる
小糸姫
(
こいとひめ
)
058
教
(
をしへ
)
の
道
(
みち
)
の
司
(
つかさ
)
とし
059
地恩
(
ちおん
)
の
郷
(
さと
)
に
現
(
あら
)
はれて
060
大宮柱
(
おほみやばしら
)
永久
(
とこしへ
)
に
061
太知
(
ふとし
)
り
立
(
た
)
てて
賑
(
にぎは
)
しく
062
教
(
をしへ
)
の
園
(
その
)
の
花
(
はな
)
薫
(
かを
)
り
063
実
(
み
)
を
結
(
むす
)
びたる
秋
(
あき
)
の
空
(
そら
)
064
梅子
(
うめこ
)
の
姫
(
ひめ
)
や
小糸姫
(
こいとひめ
)
065
其
(
その
)
他
(
た
)
の
司
(
つかさ
)
に
暇
(
いとま
)
乞
(
ご
)
ひ
066
今子
(
いまこ
)
の
姫
(
ひめ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
067
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
著
(
いちじる
)
く
068
屋根無
(
たなな
)
し
船
(
ぶね
)
に
身
(
み
)
を
任
(
まか
)
せ
069
浪
(
なみ
)
太平
(
たいへい
)
の
海原
(
うなばら
)
を
070
大小
(
だいせう
)
無数
(
むすう
)
の
島
(
しま
)
を
縫
(
ぬ
)
ひ
071
漸
(
やうや
)
う
此処
(
ここ
)
に
自転倒
(
おのころ
)
の
072
秀妻
(
ほづま
)
の
国
(
くに
)
の
神島
(
かみしま
)
に
073
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
きたる
嬉
(
うれ
)
しさよ
074
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
を
西東
(
にしひがし
)
075
北
(
きた
)
や
南
(
みなみ
)
と
駆廻
(
かけめぐ
)
り
076
三五教
(
あななひけう
)
の
大道
(
おほみち
)
を
077
四方
(
よも
)
に
伝
(
つた
)
ふる
折
(
をり
)
もあれ
078
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ
竜宮
(
りうぐう
)
の
079
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
なる
秘密郷
(
ひみつきやう
)
080
黄金
(
こがね
)
の
湖
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
深
(
ふか
)
く
081
秘
(
ひ
)
め
置
(
お
)
かれたる
麻邇
(
まに
)
の
玉
(
たま
)
082
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれ
北
(
きた
)
の
空
(
そら
)
083
打
(
う
)
ち
眺
(
なが
)
めつつ
綾錦
(
あやにしき
)
084
聖地
(
せいち
)
を
指
(
さ
)
して
参下
(
まゐくだ
)
り
085
言依別
(
ことよりわけ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
086
秋山彦
(
あきやまひこ
)
の
御
(
おん
)
館
(
やかた
)
087
来
(
きた
)
りて
見
(
み
)
ればこは
如何
(
いか
)
に
088
焦
(
こが
)
れ
焦
(
こが
)
れし
吾
(
わが
)
父
(
ちち
)
の
089
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
や
090
国武彦
(
くにたけひこの
)
大神
(
おほかみ
)
の
091
厳
(
いづ
)
の
温顔
(
かんばせ
)
伏
(
ふ
)
し
拝
(
をが
)
み
092
嬉
(
うれ
)
し
悲
(
かな
)
しの
胸
(
むね
)
の
中
(
うち
)
093
譬
(
たと
)
へむよしも
泣
(
な
)
くばかり
094
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
095
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
096
父
(
ちち
)
大神
(
おほかみ
)
の
大神業
(
おほみわざ
)
097
国武彦
(
くにたけひこ
)
の
御
(
おん
)
経綸
(
しぐみ
)
098
完全
(
うまら
)
に
委曲
(
つばら
)
に
成
(
な
)
り
遂
(
と
)
げて
099
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
の
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
を
100
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に
万代
(
よろづよ
)
に
101
築
(
きづ
)
かせ
給
(
たま
)
へ
久方
(
ひさかた
)
の
102
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
の
神国
(
かみくに
)
の
103
日
(
ひ
)
の
若宮
(
わかみや
)
に
永久
(
とこしへ
)
に
104
鎮
(
しづ
)
まりいます
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
の
105
御前
(
みまへ
)
を
慎
(
つつし
)
み
畏
(
かしこ
)
みて
106
遥
(
はるか
)
に
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る
107
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
麗
(
うるは
)
しく
108
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
影
(
かげ
)
清
(
きよ
)
く
109
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
110
照
(
て
)
れよ
光
(
ひか
)
れよかくるなよ
111
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
112
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
願
(
ね
)
ぎまつる』
113
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
つて
旧
(
もと
)
の
座
(
ざ
)
に
着
(
つ
)
き
給
(
たま
)
うた。
114
音彦
(
おとひこ
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
つて
銀扇
(
ぎんせん
)
を
拡
(
ひろ
)
げ
自
(
みづか
)
ら
歌
(
うた
)
ひ
自
(
みづか
)
ら
舞
(
ま
)
ふ。
115
音彦
『ウラルの
彦
(
ひこ
)
やウラル
姫
(
ひめ
)
の
116
開
(
ひら
)
き
給
(
たま
)
ひしウラル
教
(
けう
)
117
名
(
な
)
さへ
尊
(
たふと
)
きアーメニヤ
118
教
(
をしへ
)
の
館
(
やかた
)
を
後
(
あと
)
にして
119
ウラルの
道
(
みち
)
を
開
(
ひら
)
かむと
120
波斯
(
フサ
)
の
海
(
うみ
)
をば
浮
(
うか
)
びつつ
121
僅
(
わづか
)
に
四五
(
しご
)
の
神司
(
かむつかさ
)
122
率
(
ひき
)
ゐて
進
(
すす
)
む
一
(
ひと
)
つ
島
(
じま
)
123
三歳
(
みとせ
)
四歳
(
よとせ
)
と
身
(
み
)
を
尽
(
つく
)
し
124
心
(
こころ
)
を
尽
(
つく
)
し
皇神
(
すめかみ
)
の
125
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
く
甲斐
(
かひ
)
もなく
126
わが
信仰
(
しんかう
)
の
仇花
(
あだばな
)
に
127
実
(
みの
)
りもせない
山吹
(
やまぶき
)
の
128
黄金
(
こがね
)
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
此
(
この
)
島
(
しま
)
も
129
何
(
なん
)
の
効果
(
かうくわ
)
も
荒浪
(
あらなみ
)
の
130
上
(
うへ
)
を
辷
(
すべ
)
つて
帰
(
かへ
)
り
来
(
く
)
る
131
時
(
とき
)
しもあれや
波斯
(
フサ
)
の
海
(
うみ
)
132
荒風
(
あらかぜ
)
すさび
浪
(
なみ
)
猛
(
たけ
)
り
133
千尋
(
ちひろ
)
の
海
(
うみ
)
に
吾
(
わが
)
船
(
ふね
)
は
134
早
(
はや
)
沈
(
しづ
)
まむとする
時
(
とき
)
に
135
同
(
おな
)
じ
御船
(
みふね
)
に
乗
(
の
)
りませる
136
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
137
日
(
ひ
)
の
出別
(
でのわけ
)
の
神人
(
しんじん
)
に
138
危
(
あやふ
)
き
所
(
ところ
)
を
助
(
たす
)
けられ
139
始
(
はじ
)
めて
悟
(
さと
)
る
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
140
タルの
港
(
みなと
)
に
上陸
(
じやうりく
)
し
141
波斯
(
フサ
)
の
原野
(
げんや
)
をトボトボと
142
神
(
かみ
)
のまにまに
宣伝歌
(
せんでんか
)
143
歌
(
うた
)
つて
進
(
すす
)
む
勇
(
いさ
)
ましさ
144
弥次彦
(
やじひこ
)
、
与太彦
(
よたひこ
)
両人
(
りやうにん
)
を
145
御供
(
みとも
)
の
司
(
かみ
)
と
定
(
さだ
)
めつつ
146
小鹿峠
(
こじかたうげ
)
にさしかかる
147
時
(
とき
)
しもあれやウラル
教
(
けう
)
148
目付
(
めつけ
)
の
神
(
かみ
)
に
取囲
(
とりまか
)
れ
149
進退
(
しんたい
)
ここに
谷
(
きは
)
まりて
150
千尋
(
ちひろ
)
の
谷間
(
たにま
)
に
身
(
み
)
を
投
(
とう
)
じ
151
人事
(
じんじ
)
不省
(
ふせい
)
の
其
(
その
)
儘
(
まま
)
に
152
三途
(
せうづ
)
の
川
(
かは
)
や
八衢
(
やちまた
)
の
153
淋
(
さび
)
しき
光景
(
くわうけい
)
探
(
さぐ
)
りつつ
154
日
(
ひ
)
の
出別
(
でのわけ
)
の
神人
(
しんじん
)
に
155
呼
(
よ
)
び
生
(
い
)
かされて
甦
(
よみがへ
)
り
156
深
(
ふか
)
くも
悟
(
さと
)
る
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
157
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御心
(
みこころ
)
を
158
島
(
しま
)
の
八十島
(
やそしま
)
八十国
(
やそくに
)
の
159
あらむ
限
(
かぎ
)
りに
伝
(
つた
)
へむと
160
遠
(
とほ
)
き
近
(
ちか
)
きの
隔
(
へだ
)
てなく
161
廻
(
めぐ
)
り
廻
(
めぐ
)
りて
自転倒
(
おのころ
)
の
162
島
(
しま
)
に
漸
(
やうや
)
う
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
き
163
大江
(
おほえ
)
の
山
(
やま
)
や
鬼
(
おに
)
ケ
城
(
じやう
)
164
バラモン
教
(
けう
)
の
神司
(
かむつかさ
)
165
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
の
鉄城
(
てつじやう
)
と
166
頼
(
たの
)
みて
拠
(
よ
)
れる
真最中
(
まつさいちう
)
167
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
に
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
168
心
(
こころ
)
いそいそ
五十子
(
いそこ
)
姫
(
ひめ
)
169
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
に
別
(
わか
)
れつつ
170
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
道
(
みち
)
のため
171
世人
(
よびと
)
の
為
(
ため
)
に
赤心
(
まごころ
)
を
172
尽
(
つく
)
す
折
(
をり
)
しも
三五
(
あななひ
)
の
173
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
貴宝
(
うづだから
)
174
三
(
み
)
つの
御玉
(
みたま
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
175
神
(
かみ
)
のまにまに
納
(
をさ
)
まりて
176
天
(
あめ
)
の
御柱
(
みはしら
)
いや
太
(
ふと
)
く
177
下津
(
したつ
)
岩根
(
いはね
)
に
経緯
(
たてよこ
)
の
178
機
(
はた
)
の
仕組
(
しぐみ
)
も
近
(
ちか
)
づきて
179
教
(
をしへ
)
の
花
(
はな
)
も
遠近
(
をちこち
)
に
180
薫
(
かを
)
り
初
(
そ
)
めたる
秋
(
あき
)
の
空
(
そら
)
181
又
(
また
)
もや
来
(
きた
)
る
五
(
い
)
つ
御玉
(
みたま
)
182
天
(
てん
)
火
(
くわ
)
水
(
すゐ
)
地
(
ち
)
と
結
(
むす
)
ぶなる
183
五
(
い
)
つの
御玉
(
みたま
)
の
麻邇
(
まに
)
宝珠
(
ほつしゆ
)
184
綾
(
あや
)
の
聖地
(
せいち
)
に
恙
(
つつが
)
なく
185
集
(
あつ
)
まりますと
聞
(
き
)
きしより
186
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
も
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
ち
187
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
188
感謝
(
かんしや
)
の
涙
(
なみだ
)
流
(
なが
)
しつつ
189
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
190
言依別
(
ことよりわけ
)
に
従
(
したが
)
ひて
191
由良
(
ゆら
)
の
港
(
みなと
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
192
妻
(
つま
)
の
命
(
みこと
)
の
御
(
おん
)
父
(
ちち
)
と
193
現
(
あら
)
はれませる
瑞御霊
(
みづみたま
)
194
神
(
かむ
)
素盞嗚
(
すさのをの
)
大神
(
おほかみ
)
は
195
聖顔
(
せいがん
)
殊
(
こと
)
に
麗
(
うるは
)
しく
196
身
(
み
)
も
健
(
すこや
)
かに
神業
(
かむわざ
)
に
197
尽
(
つく
)
させ
給
(
たま
)
ふ
嬉
(
うれ
)
しさよ
198
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
199
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましまして
200
三
(
み
)
つの
御玉
(
みたま
)
の
麗
(
うるは
)
しく
201
五
(
い
)
つの
御玉
(
みたま
)
の
清
(
きよ
)
らかに
202
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
は
日月
(
じつげつ
)
の
203
伊照
(
いて
)
り
輝
(
かがや
)
く
其
(
その
)
如
(
ごと
)
く
204
雲霧
(
くもきり
)
もなく
永久
(
とこしへ
)
に
205
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
を
世
(
よ
)
に
照
(
てら
)
し
206
ミロクの
神世
(
みよ
)
の
礎
(
いしずゑ
)
を
207
下津
(
したつ
)
岩根
(
いはね
)
に
搗
(
つ
)
き
凝
(
こ
)
らし
208
上津
(
うはつ
)
岩根
(
いはね
)
に
搗
(
つ
)
き
固
(
かた
)
め
209
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
210
守
(
まも
)
る
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
の
神業
(
かむわざ
)
を
211
守
(
まも
)
らせ
給
(
たま
)
へ
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
212
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
213
埴安彦
(
はにやすひこ
)
や
埴安姫
(
はにやすひめ
)
の
214
伊都
(
いづ
)
と
美都
(
みづ
)
との
二柱
(
ふたはしら
)
215
清
(
きよ
)
き
御魂
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
216
慎
(
つつし
)
み
敬
(
うやま
)
ひ
願
(
ね
)
ぎまつる
217
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
218
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はへましませよ』
219
(
大正一一・七・一八
旧閏五・二四
加藤明子
録)
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