霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一二章 (あき)(いろ)〔七七七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻 篇:第3篇 神都の秋 よみ(新仮名遣い):しんとのあき
章:第12章 秋の色 よみ(新仮名遣い):あきのいろ 通し章番号:777
口述日:1922(大正11)年07月19日(旧閏05月25日) 口述場所: 筆録者:谷村真友 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年6月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
天足彦と胞場姫の体主霊従の御魂より現れた邪神によって、国治立大神の神政は破れ、妻神・豊国姫命とともに地の底にいったん降ることになった。夫婦の神は野立彦命・野立姫命と再び現れ、また黄金山下に埴安彦・埴安姫と現れたのは瑞の命の御仕組だった。
エルサレムの聖地を遠く離れた自転倒島の中心地・青山を四方にめぐらせた下津岩根の霊場である桶伏山の蓮華台に、橄欖山になぞらえた四尾山に国武彦となって現れ、また瑞霊は言依別命と現れた。
青雲山の黄金の玉、国治立大神が沓島に秘め置いた如意宝珠、紫の玉、と霊力体の三つの御霊が揃って三五の教えは栄えていく。さらに諏訪の湖に深く隠されていた五個の麻邇の玉がめでたく聖地に納まった。
清く正しい信徒らに守られて神宝が八尋殿の宝座に収められた。このような例は、はるか昔に天の岩戸が開けて以来なかった瑞兆である。
錦の宮の神司である玉照彦と玉照姫は、麻邇の宝珠を奉迎し、梅子姫らの功績を賞しようと一段高い壇上に相並んだ。緯と経の錦の宮の神柱の赤き心は瑞穂の国を隈なく照らす尊さである。
二人は、送り届けられた玉の輿を開いて、宝珠を納めた柳箱を次々に取り出し、言依別命に手渡して奥殿に斎かせた。
ここに納玉の式もめでたく完了し、信徒らは直会の宴ににぎわしく悦び歌い、この瑞祥を祝った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-10-11 23:04:47 OBC :rm2612
愛善世界社版:166頁 八幡書店版:第5輯 201頁 修補版: 校定版:183頁 普及版:60頁 初版: ページ備考:
001(まつ)神世(かみよ)(いしずゑ)
002目出度(めでた)()ちて足曳(あしびき)
003(やま)(やま)との(おく)(ふか)
004紅葉(もみぢ)()()()鹿(しか)
005(こゑ)(さはや)かに佐保姫(さほひめ)
006(にしき)()りなす(あき)(そら)
007雲井(くもゐ)(そら)もいと(たか)
008和知(わち)(ながれ)淙々(そうそう)
009言霊鼓(ことたまつづみ)()ちながら
010神世(かみよ)(いは)(たふと)さよ
011天地(あめつち)(ひら)けし(はじ)めより
012金竜(きんりう)銀竜(ぎんりう)二柱(ふたはしら)
013海月(くらげ)(ごと)(ただよ)へる
014(どろ)海原(うなばら)練固(ねりかた)
015(うみ)(くが)とも立別(たてわ)けて
016山川(やまかは)草木(くさき)()ましつつ
017完全(うまら)委曲(つばら)現世(うつしよ)
018(ひら)(たま)ひし国治立(くにはるたち)
019(かみ)(みこと)引添(ひきそ)うて
020豊国姫(とよくにひめの)大御神(おほみかみ)
021(いづ)(みづ)との三五(あななひ)
022(にしき)(はた)()らせつつ
023いと(やす)らけく(たひら)けく
024神世(かみよ)(ひら)(たま)(をり)
025エデンの(その)(あら)はれし
026天足(あだる)(ひこ)胞場姫(えばひめ)
027体主(たいしゆ)霊従(れいじう)醜業(しこわざ)
028(たま)(みだ)れて()(つき)
029(よわ)()てたる(その)(すき)
030八岐(やまた)大蛇(をろち)醜狐(しこぎつね)
031曲鬼(まがおに)(ども)(しの)()
032常世(とこよ)(くに)天地(あめつち)
033(くも)らせ(みだ)常世彦(とこよひこ)
034常世(とこよ)(ひめ)二柱(ふたはしら)
035塩長彦(しほながひこ)推戴(すゐたい)
036豊葦原(とよあしはら)瑞穂国(みづほくに)
037(しこ)()()(にぎ)らむと
038(こころ)(つく)()(つく)
039権謀(けんぼう)術数(じゆつすう)(かぎ)りなく
040(しこ)(すさ)びを不知火(しらぬひ)
041地上(ちじやう)()れし百神(ももがみ)
042仁慈(じんじ)無限(むげん)大御神(おほみかみ)
043国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)
044(ひら)(たま)ひし神政(しんせい)
045(むか)つて(しこ)(ほこ)()
046常世(とこよ)(ひこ)謀主(ぼうしゆ)とし
047(ちから)(かぎ)りに()(きた)
048天地(てんち)暗澹(あんたん)曲津霊(まがつひ)
049(あら)ぶる()とは()()てぬ
050国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)
051天津(あまつ)御空(みそら)神国(かみくに)
052()若宮(わかみや)(のぼ)りまし
053大海原(おほうなばら)(はびこ)れる
054(しこ)雄猛(をたけ)詳細(まつぶさ)
055()らせ(たま)ひて(あめ)(した)
056(もも)罪咎(つみとが)(のこ)りなく
057(つぐな)(たま)ひて天教(てんけう)
058(やま)火口(くわこう)()()げて
059世人(よびと)()めに()(くに)
060(そこ)(くに)まで遍歴(へんれき)
061野立(のだち)(ひこ)()()へて
062(しの)(しの)びに()(なか)
063(まも)らせ(たま)(たふと)さよ
064豊国姫(とよくにひめ)夫神(つまがみ)
065(あと)(した)うて(なみ)(うへ)
066阿波(あは)鳴門(なると)(そこ)(ふか)
067(しづ)(たま)ひて()(くに)
068(そこ)(くに)まで(いた)りまし
069野立(のだち)(ひめ)()(へん)
070(ふたた)地上(ちじやう)(あら)はれて
071夫婦(めをと)水火(いき)(あは)せつつ
072仁慈(じんじ)無限(むげん)御心(みこころ)
073(もも)神人(かみびと)(すく)はむと
074黄金山(わうごんさん)()(あら)はれて
075埴安彦(はにやすひこ)埴安姫(はにやすひめ)
076(みづ)(みこと)(おん)経綸(しぐみ)
077種々(いろいろ)雑多(ざつた)()(へん)
078(うづ)(みやこ)(あと)にして
079(なみ)(うか)べる(かみ)(しま)
080自転倒(おのころ)(じま)中心地(ちうしんち)
081青山(あをやま)四方(よも)(めぐ)らせる
082下津(したつ)岩根(いはね)霊場(れいぢやう)
083(たふと)御姿(みすがた)(かく)しつつ
084(この)()(まが)(はら)はむと
085百千万(ももちよろづ)(くるし)みを
086(しの)(たま)ひて(まつ)()
087(やす)けき神世(みよ)()(たま)
088桶伏山(をけぶせやま)蓮華台(れんげだい)
089橄欖山(かんらんざん)になぞらへし
090四尾(よつを)(みね)山麓(さんろく)
091国武彦(くにたけひこ)()(へん)
092言依別(ことよりわけ)(あら)はれて
093(あや)(にしき)貴機(うづはた)
094()らせ(たま)へる(とき)もあれ
095青雲山(せいうんざん)より(おく)()
096黄金(こがね)(たま)(はじ)めとし
097国治立(くにはるたちの)大神(おほかみ)
098(くつ)になります(おき)(しま)
099()()かれたる貴宝(うづたから)
100金剛(こんがう)不壊(ふゑ)如意(によい)宝珠(ほつしゆ)
101(また)もや聖地(せいち)(あら)はれて
102神徳(しんとく)日々(ひび)(さか)()
103高春山(たかはるやま)にアルプスの
104(をしへ)(たて)(こも)りたる
105鷹依姫(たかよりひめ)(まも)れりし
106紫色(むらさきいろ)宝玉(ほうぎよく)
107(かみ)のまにまに(あつ)まりて
108高天原(たかあまはら)(おん)(たから)
109霊力体(れいりよくたい)()御霊(みたま)
110此処(ここ)(そろ)ひて神界(しんかい)
111(たふと)経綸(しぐみ)(ひら)(ぐち)
112天地(てんち)(かみ)(いさ)()
113百千万(ももちよろづ)民草(たみぐさ)
114(いづ)(めぐ)みに(よく)しつつ
115(かみ)()てたる三五(あななひ)
116(をしへ)日々(ひび)(さか)()
117(にしき)(みや)はキラキラと
118(あさひ)(かがや)(うる)はしさ
119(また)竜宮(りうぐう)(ひと)(じま)
120諏訪(すは)(みづうみ)(そこ)(ふか)
121()()かれたる麻邇(まに)(たま)
122玉依姫(たまよりひめ)(はか)らひに
123目出度(めでた)聖地(せいち)(をさ)まりて
124神徳(しんとく)(かがや)四尾(よつを)
125(みね)黄金(こがね)(いろ)()ひて
126(はた)仕組(しぐみ)(あきら)かに
127(あら)はれたりと言依別(ことよりわけ)
128(みづ)(みこと)(はじ)めとし
129(にしき)(みや)(なら)びたる
130八尋(やひろ)殿(との)(あつ)まれる
131信徒(まめひと)(たち)(いさ)()
132老若(ろうにやく)男女(なんによ)(わか)ちなく
133(あや)聖地(せいち)堵列(とれつ)して
134(たま)(むか)ふる(いさ)ましさ
135あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
136(たふと)(かみ)御計(みはか)らひ
137麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)(つつが)なく
138(きよ)(ただ)しき人々(ひとびと)
139前後(ぜんご)左右(さいう)(まも)られて
140八尋(やひろ)殿(との)(つく)られし
141宝座(ほうざ)にこそは()(たま)
142かかる(ためし)久方(ひさかた)
143(あま)岩戸(いはと)(ひら)けてゆ
144(いま)(いた)るもあら(たふ)
145世界(せかい)(をさ)むる神国(かみくに)
146瑞兆(ずゐてう)とこそ()られけり
147あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
148御霊(みたま)(さち)はへましませよ。
149
150(にしき)(みや)神司(かむづかさ)
151月日(つきひ)(きよ)玉照彦(たまてるひこ)
152(いづ)(みこと)玉照姫(たまてるひめ)
153(みづ)(みこと)欣々(いそいそ)
154(たま)(かた)(みちび)かれ
155八尋(やひろ)殿(との)()でまして
156梅子(うめこ)(ひめ)初稚姫(はつわかひめ)
157(うづ)(みこと)一行(いつかう)
158黄金(こがね)(しま)より遥々(はるばる)
159麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)奉迎(ほうげい)
160聖地(せいち)(おく)(きた)りたる
161(その)功績(いさをし)(しやう)せむと
162聖顔(せいがん)(こと)(うるは)しく
163所狭(ところせ)(まで)()(なら)
164老若(ろうにやく)男女(なんによ)()()けて
165一段(いちだん)(たか)段上(だんじやう)
166相並(あひなら)ばして()(たま)
167(その)神姿(みすがた)崇高(けだか)さよ
168()つの御玉(みたま)()御玉(みたま)
169(その)宝玉(はうぎよく)相並(あひなら)
170(ひかり)(あらそ)玉照彦(たまてるひこ)
171伊都(いづ)(みこと)玉照姫(たまてるひめ)
172(みづ)(みこと)神司(かむづかさ)
173(たま)(かた)()(くは)
174(いよいよ)此処(ここ)()御魂(みたま)
175玉治別(たまはるわけ)玉能姫(たまのひめ)
176(くは)へて此処(ここ)()御魂(みたま)
177三五(さんご)(つき)神教(みをしへ)
178世界(せかい)(くま)なく()(わた)
179常世(とこよ)(やみ)()らすなる
180(たふと)(いづ)神業(かむわざ)
181()(ぐわつ)八日(やうか)(あき)(そら)
182()(わた)りたる(あきら)かさ
183()()(ごと)(おも)はれぬ
184あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
185御霊(みたま)(さち)はへましまして
186(たて)(よこ)との機織(はたおり)
187(にしき)(みや)神柱(かむばしら)
188玉照彦(たまてるひこ)(うる)はしく
189玉照姫(たまてるひめ)のいと(きよ)
190(いづ)御霊(みたま)天地(あめつち)
191(かがや)(わた)紅葉(もみぢば)
192(あか)(こころ)葦原(あしはら)
193瑞穂(みづほ)(くに)(くま)もなく
194伊照(いて)(わた)らす(たふと)さよ
195二人(ふたり)玉照(たまてる)神司(かむづかさ)
196(おく)(きた)れる(たま)輿(こし)
197サツと(ひら)いて麻邇(まに)(たま)
198(ふか)(つつ)める柳筥(やなぎばこ)
199(いや)次々(つぎつぎ)()(いだ)
200言依別(ことよりわけ)(たま)()
201(わた)(たま)へば(つつし)みて
202一々(いちいち)玉筥(たまばこ)奥殿(おくでん)
203(いつ)かせ(たま)(たふと)さよ
204天地(てんち)(かみ)(いさ)()
205(もも)信徒(まめひと)(ゑら)()
206御空(みそら)(たか)(かぜ)(きよ)
207(ひと)(こころ)靉々(あいあい)
208平和(へいわ)女神(めがみ)(ごと)くなり
209(いよいよ)此処(ここ)納玉(なふぎよく)
210(しき)目出度(めでた)終了(しうれう)
211言依別(ことよりわけ)神言(みこと)もて
212玉照彦(たまてるひこ)(はじ)めとし
213麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)(つか)へたる
214(かみ)(つかさ)()ふも(さら)
215三五教(あななひけう)のピユリタンは
216(おい)(わか)きも(へだ)てなく
217男女(をのこをみな)差別(けぢめ)なく
218(すめ)大神(おほかみ)(そな)へたる
219(うづ)神酒(みき)御食(みけ)美味物(うましもの)
220山野(やまぬ)海河(うみかは)取揃(とりそろ)
221(こころ)(ひら)直会(なほらひ)
222(うたげ)(むしろ)(にぎは)しく
223(この)瑞祥(ずゐしやう)(ことほ)ぎて
224(よろこ)(うた)()(をど)
225聖地(せいち)(あき)天国(てんごく)
226(ひら)()めたる(ごと)くなり
227あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
228御霊(みたま)(さち)はへましまして
229(この)(よろこ)びは永久(とこしへ)
230(ほか)へはやらじと(いさ)()
231金扇(きんせん)銀扇(ぎんせん)打開(うちひら)
232(あま)数歌(かずうた)うたひ()
233金蝶(きんてふ)銀蝶(ぎんてふ)(はる)()
234(たはむ)(くる)(その)(さま)
235()にも()かれぬ景色(けしき)なり。
236 由良(ゆら)(みなと)秋山彦(あきやまひこ)(やかた)より、237御船(みふね)奉安(ほうあん)(むか)(きた)りし、238五個(ごこ)麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)玉照彦(たまてるひこ)239玉照姫(たまてるひめ)240(たま)(かた)介添(かいぞ)へにて教主(けうしゆ)(わた)(たま)へば、241言依別(ことよりわけの)(みこと)(うやうや)しく推戴(おしいただ)き、242(にしき)(みや)奥殿(おくでん)(ひと)つづつ(をさ)(たま)(こと)となつた。243それより神饌(しんせん)(きよう)したる山野(さんや)河海(かかい)美味物(うましもの)拝戴(はいたい)し、244酒肴(さけさかな)(その)()種々(いろいろ)馳走(ちそう)をこしらへ、245一同(いちどう)(これ)(いただ)十二分(じふにぶん)歓喜(よろこび)(つく)し、246大神(おほかみ)()神徳(しんとく)讃美(さんび)しながら、247(おのおの)(わが)住家(すみか)引返(ひきかへ)すのであつた。
248大正一一・七・一九 旧閏五・二五 谷村真友録)
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