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第75巻(寅の巻)
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第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第28巻(卯の巻)
序歌
総説歌
第1篇 高砂の島
01 カールス王
〔801〕
02 無理槍
〔802〕
03 玉藻山
〔803〕
04 淡渓の流
〔804〕
05 難有迷惑
〔805〕
06 麻の紊れ
〔806〕
第2篇 暗黒の叫
07 無痛の腹
〔807〕
08 混乱戦
〔808〕
09 当推量
〔809〕
10 縺れ髪
〔810〕
11 木茄子
〔811〕
12 サワラの都
〔812〕
第3篇 光明の魁
13 唖の対面
〔813〕
14 二男三女
〔814〕
15 願望成就
〔815〕
16 盲亀の浮木
〔816〕
17 誠の告白
〔817〕
18 天下泰平
〔818〕
第4篇 南米探険
19 高島丸
〔819〕
20 鉈理屈
〔820〕
21 喰へぬ女
〔821〕
22 高砂上陸
〔822〕
跋(暗闇)
余白歌
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第四章
淡渓
(
たんけい
)
の
流
(
ながれ
)
〔八〇四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第28巻 海洋万里 卯の巻
篇:
第1篇 高砂の島
よみ(新仮名遣い):
たかさごのしま
章:
第4章 淡渓の流
よみ(新仮名遣い):
たんけいのながれ
通し章番号:
804
口述日:
1922(大正11)年08月06日(旧06月14日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年8月10日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
真道彦はホーロケースに破れんとした刹那、木花姫命の化身に救われて、新高山の峰続きのアーリス山の渓谷に草庵を結び、三人の従者とともに逃れていた。
ある日、絶壁の谷の傍らに阿鼻叫喚の声が聞こえてきた。見れば、谷底の激流に浮きつ沈みつ籐の籠が流れてくる。真道彦は言霊を唱えると、籠は渦に巻かれて足下の淵に寄ってきた。
真道彦は従者に命じて籠を拾わせ、見れば品格の高い美女が縛められて気絶していた。一同は水を吐かせてようやく蘇生させた。これはサアルボースによって谷川に投げ入れられたヤーチン姫であった。
ヤーチン姫の侍臣のキーリスタンとユリコ姫もその場にやってきた。二人は真道彦にお礼を言った。
真道彦は、崖の上にサアルボースとホーロケースらが籠の行方を見届けようとしていることに気付くと、警戒し、一同を連れて玉藻の湖水のほとりに戻った。
日楯・月鉾は教勢を取り戻し、大勢の信徒とともに、禊を修し祈願を凝らしていた。真道彦は、息子たちが玉藻山を取り戻したことを知らなかったので警戒していたが、日楯の宣伝歌を聞いて事情を悟り、踊るばかりに喜んだが、人目をはばかりじっとこらえて様子を見ていた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-11-13 18:18:11
OBC :
rm2804
愛善世界社版:
51頁
八幡書店版:
第5輯 370頁
修補版:
校定版:
52頁
普及版:
23頁
初版:
ページ備考:
001
真道彦
(
まみちひこの
)
命
(
みこと
)
はホーロケースの
軍勢
(
ぐんぜい
)
に
包囲
(
はうゐ
)
攻撃
(
こうげき
)
され、
002
言霊
(
ことたま
)
を
発射
(
はつしや
)
したれども、
003
何故
(
なにゆゑ
)
か
少
(
すこ
)
しも
効力
(
かうりよく
)
現
(
あら
)
はれず、
004
遂
(
つひ
)
にはホーロの
鋭
(
するど
)
き
槍先
(
やりさき
)
に
胸
(
むね
)
を
刺
(
さ
)
されて、
005
アワヤ
亡
(
ほろ
)
びむとする
時
(
とき
)
しもあれ、
006
木花姫
(
このはなひめ
)
の
化身
(
けしん
)
に
救
(
すく
)
はれ、
007
館
(
やかた
)
を
棄
(
す
)
てて、
008
二三
(
にさん
)
の
従者
(
じゆうしや
)
と
共
(
とも
)
に、
009
新高山
(
にひたかやま
)
の
峰
(
みね
)
続
(
つづ
)
き、
010
アーリス
山
(
ざん
)
の
渓谷
(
けいこく
)
に
逃
(
のが
)
れ、
011
谷間
(
たにま
)
の
凹所
(
あふしよ
)
に
草庵
(
さうあん
)
を
結
(
むす
)
び、
012
あたりの
果物
(
くだもの
)
などを
食
(
しよく
)
しつつ
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
り、
013
時
(
とき
)
の
到
(
いた
)
るを
待
(
ま
)
ちつつあつた。
014
頃
(
ころ
)
しもあれや、
015
絶壁
(
ぜつぺき
)
の
谷
(
たに
)
の
傍
(
かたはら
)
に
当
(
あた
)
つて、
016
阿鼻
(
あび
)
叫喚
(
けうくわん
)
の
声
(
こゑ
)
切
(
しき
)
りに
聞
(
きこ
)
え
来
(
きた
)
る。
017
何事
(
なにごと
)
ならむと
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
れば、
018
二人
(
ふたり
)
の
男女
(
なんによ
)
谷
(
たに
)
を
指
(
さ
)
し、
019
『アレヨアレヨ』と、
020
狂気
(
きやうき
)
の
如
(
ごと
)
く
叫
(
さけ
)
び
廻
(
まは
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
021
飛沫
(
ひまつ
)
を
飛
(
と
)
ばす
大激流
(
だいげきりう
)
に
籐
(
とう
)
にて
編
(
あ
)
みたる
籠
(
かご
)
一個
(
いつこ
)
、
022
浮
(
う
)
きつ
沈
(
しづ
)
みつ
流
(
なが
)
れ
下
(
くだ
)
るを
見
(
み
)
、
023
直
(
ただち
)
に
真道彦
(
まみちひこの
)
命
(
みこと
)
は
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
従者
(
じゆうしや
)
に
命
(
めい
)
じ、
024
『
彼
(
あ
)
の
籠
(
かご
)
を
拾
(
ひろ
)
ひ
来
(
きた
)
れよ』と
命
(
めい
)
じた。
025
され
共
(
ども
)
滝
(
たき
)
の
如
(
ごと
)
き
激流
(
げきりう
)
、
026
近
(
ちか
)
よるべくも
非
(
あら
)
ず、
027
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
拍手
(
はくしゆ
)
し
乍
(
なが
)
ら
言霊
(
ことたま
)
を
奏上
(
そうじやう
)
した。
028
籠
(
かご
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
にも
渦巻
(
うづまき
)
にまかれて、
029
真道彦
(
まみちひこ
)
が
足下
(
あしもと
)
の
淵
(
ふち
)
にキリキリと
舞
(
ま
)
ひ
寄
(
よ
)
つた。
030
直
(
ただち
)
に
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
従者
(
じゆうしや
)
は
籠
(
かご
)
を
拾
(
ひろ
)
ひ
上
(
あ
)
げ、
031
庵
(
いほり
)
の
前
(
まへ
)
に
担
(
かつ
)
ぎ
来
(
きた
)
り、
032
中
(
なか
)
を
改
(
あらた
)
め
見
(
み
)
れば、
033
容色
(
ようしよく
)
端麗
(
たんれい
)
にして
品格
(
ひんかく
)
高
(
たか
)
き
一人
(
ひとり
)
の
美女
(
びぢよ
)
、
034
高手
(
たかて
)
小手
(
こて
)
に
縛
(
いましめ
)
られ、
035
気絶
(
きぜつ
)
して
居
(
ゐ
)
た。
036
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
驚
(
おどろ
)
き、
037
直
(
ただち
)
に
籠
(
かご
)
より
引出
(
ひきいだ
)
し、
038
水
(
みづ
)
を
吐
(
は
)
かせ
縛
(
いましめ
)
を
解
(
と
)
き、
039
いろいろと
手
(
て
)
を
尽
(
つく
)
して
漸
(
やうや
)
く
蘇生
(
そせい
)
せしむる
事
(
こと
)
を
得
(
え
)
た。
040
向
(
むか
)
ふの
河岸
(
かはぎし
)
に
立
(
た
)
てる
二人
(
ふたり
)
の
男女
(
なんによ
)
は、
041
両手
(
りやうて
)
をあげて
歓呼
(
くわんこ
)
し、
042
或
(
あるひ
)
は
両手
(
りやうて
)
を
合
(
あは
)
せ
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
感謝
(
かんしや
)
の
意
(
い
)
を
表
(
へう
)
して
居
(
ゐ
)
る。
043
蘇生
(
そせい
)
せし
美人
(
びじん
)
は
余
(
あま
)
りの
疲労
(
ひらう
)
に、
044
言葉
(
ことば
)
も
発
(
はつ
)
し
得
(
え
)
ず、
045
僅
(
わづか
)
に
目
(
め
)
を
開
(
ひら
)
き、
046
口
(
くち
)
をモガモガさせ
乍
(
なが
)
ら、
047
何
(
なに
)
か
言
(
い
)
はむとするものの
如
(
ごと
)
くであつた。
048
斯
(
か
)
くする
事
(
こと
)
半日
(
はんにち
)
許
(
ばか
)
り、
049
日
(
ひ
)
は
漸
(
やうや
)
く
新高山
(
にひたかやま
)
の
峰
(
みね
)
に
没
(
ぼつ
)
し、
050
四面
(
しめん
)
暗黒
(
あんこく
)
に
閉
(
とざ
)
された。
051
四
(
よ
)
人
(
にん
)
は
代
(
かは
)
る
代
(
がは
)
る
祝詞
(
のりと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し、
052
漸
(
やうや
)
く
暁
(
あかつき
)
の
烏
(
からす
)
の
声
(
こゑ
)
、
053
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
の
谷
(
たに
)
の
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
に
聞
(
きこ
)
え
始
(
はじ
)
めた。
054
此
(
この
)
時
(
とき
)
何処
(
いづこ
)
より
渡
(
わた
)
り
来
(
きた
)
りけむ、
055
二人
(
ふたり
)
の
男女
(
なんによ
)
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれ、
056
女
(
をんな
)
の
手
(
て
)
を
取
(
と
)
り、
057
(キールスタン、ユリコ姫)
『ヤーチン
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
、
058
よくマア
無事
(
ぶじ
)
で
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さりました。
059
キールスタン、
060
ユリコ
姫
(
ひめ
)
で
御座
(
ござ
)
います』
061
此
(
この
)
声
(
こゑ
)
にヤーチン
姫
(
ひめ
)
はハツと
気
(
き
)
が
付
(
つ
)
き、
062
ヤーチン姫
『アヽ
嬉
(
うれ
)
しや、
063
両人
(
りやうにん
)
よくマア
来
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さつた。
064
何
(
いづ
)
れの
方
(
かた
)
かは
知
(
し
)
りませぬが、
065
危
(
あやふ
)
き
所
(
ところ
)
をお
助
(
たす
)
け
下
(
くだ
)
さつた。
066
どうぞ
両人
(
りやうにん
)
より
宜
(
よろ
)
しく
御
(
お
)
礼
(
れい
)
を
申
(
まを
)
して
下
(
くだ
)
さい』
067
両人
(
りやうにん
)
は
真道彦
(
まみちひこの
)
命
(
みこと
)
に
向
(
むか
)
つて、
068
大地
(
だいち
)
に
両手
(
りやうて
)
をつき、
069
両人
(
りやうにん
)
『
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います』
070
と
云
(
い
)
つた
限
(
き
)
りあとは
嬉
(
うれ
)
し
涙
(
なみだ
)
にかき
暮
(
く
)
れて、
071
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まま
)
俯
(
うつ
)
むいて
居
(
ゐ
)
る。
072
真道彦
(
まみちひこ
)
『
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
相身互
(
あひみたがひ
)
、
073
御
(
お
)
礼
(
れい
)
を
言
(
い
)
はれては
却
(
かへつ
)
て
吾々
(
われわれ
)
の
親切
(
しんせつ
)
が
無
(
む
)
になります。
074
マアマアゆるりと
御
(
お
)
休
(
やす
)
み
下
(
くだ
)
さいませ』
075
と
奥
(
おく
)
の
一間
(
ひとま
)
に
三
(
さん
)
人
(
にん
)
を
引入
(
ひきい
)
れ、
076
あたりの
木々
(
きぎ
)
の
果物
(
くだもの
)
を
取
(
と
)
り
来
(
きた
)
りて
饗応
(
きやうおう
)
し、
077
種々
(
いろいろ
)
の
物語
(
ものがたり
)
に
時
(
とき
)
を
移
(
うつ
)
した。
078
谷
(
たに
)
の
彼方
(
あなた
)
にはサアルボース、
079
ホーロケースの
部下
(
ぶか
)
の
者共
(
ものども
)
、
080
ヤーチン
姫
(
ひめ
)
の
最後
(
さいご
)
を
見届
(
みとど
)
けむと
右往
(
うわう
)
左往
(
さわう
)
にさざめき
乍
(
なが
)
ら、
081
渓流
(
けいりう
)
の
面
(
おもて
)
を
見
(
み
)
つめて
居
(
ゐ
)
た。
082
庵
(
いほり
)
の
中
(
なか
)
より
真道彦
(
まみちひこの
)
命
(
みこと
)
は
此
(
この
)
体
(
てい
)
を
覗
(
のぞ
)
き
見
(
み
)
て、
083
三
(
さん
)
人
(
にん
)
に
警戒
(
けいかい
)
を
与
(
あた
)
へ、
084
暗
(
やみ
)
に
乗
(
じやう
)
じて
谷間
(
たにま
)
を
流
(
ながれ
)
に
添
(
そ
)
うて
遡
(
さかのぼ
)
り、
085
アーリス
山
(
ざん
)
を
渉
(
わた
)
り、
086
漸
(
やうや
)
くにして
玉藻
(
たまも
)
の
湖水
(
こすい
)
の
畔
(
ほとり
)
に
着
(
つ
)
いた。
087
日楯
(
ひたて
)
、
088
月鉾
(
つきほこ
)
の
二人
(
ふたり
)
は
再
(
ふたた
)
び
聖地
(
せいち
)
を
恢復
(
くわいふく
)
し、
089
教勢
(
けうせい
)
旭日
(
きよくじつ
)
昇天
(
しようてん
)
の
如
(
ごと
)
く
天下
(
てんか
)
に
輝
(
かがや
)
きたれ
共
(
ども
)
、
090
吾
(
わが
)
父
(
ちち
)
の
行方
(
ゆくへ
)
の
不明
(
ふめい
)
なるに
心
(
こころ
)
を
痛
(
いた
)
め、
091
湖水
(
こすゐ
)
の
畔
(
ほとり
)
に
来
(
きた
)
つて
御禊
(
みそぎ
)
を
修
(
しう
)
し、
092
祈願
(
きぐわん
)
をこむる
時
(
とき
)
であつた。
093
数百
(
すうひやく
)
の
取次
(
とりつぎ
)
信徒
(
しんと
)
は
此処
(
ここ
)
に
集
(
あつ
)
まり、
094
共
(
とも
)
に
感謝
(
かんしや
)
祈願
(
きぐわん
)
の
詞
(
ことば
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し
居
(
を
)
る
際
(
さい
)
であつた。
095
真道彦
(
まみちひこの
)
命
(
みこと
)
はヤーチン
姫
(
ひめ
)
、
096
ユリコ
姫
(
ひめ
)
、
097
キールスタン
其
(
その
)
外
(
ほか
)
三人
(
みたり
)
の
従者
(
じゆうしや
)
と
共
(
とも
)
に
此処
(
ここ
)
に
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
り、
098
数多
(
あまた
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
祈
(
いの
)
りの
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
いて、
099
暗
(
やみ
)
を
幸
(
さいは
)
ひ、
100
木蔭
(
こかげ
)
に
身
(
み
)
を
潜
(
ひそ
)
め、
101
様子
(
やうす
)
を
伺
(
うかが
)
ひつつあつた。
102
真道彦
(
まみちひこの
)
命
(
みこと
)
は
聖地
(
せいち
)
の
大変
(
たいへん
)
より、
103
深
(
ふか
)
くアーリス
山
(
ざん
)
の
渓谷
(
けいこく
)
に
身
(
み
)
を
隠
(
かく
)
し、
104
世
(
よ
)
を
忍
(
しの
)
び
居
(
ゐ
)
たりし
事
(
こと
)
とて、
105
玉藻山
(
たまもやま
)
の
霊地
(
れいち
)
は
再
(
ふたた
)
び
三五教
(
あななひけう
)
に
取返
(
とりかへ
)
され、
106
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
の
日楯
(
ひたて
)
、
107
月鉾
(
つきほこ
)
の
二人
(
ふたり
)
が
三五教
(
あななひけう
)
を
開
(
ひら
)
き
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
を
夢
(
ゆめ
)
にも
知
(
し
)
らなかつた。
108
それ
故
(
ゆゑ
)
今
(
いま
)
此
(
この
)
多人数
(
たにんずう
)
の
祈
(
いの
)
りの
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
いて、
109
若
(
も
)
しやホーロケースの
一派
(
いつぱ
)
にはあらざるかと、
110
深
(
ふか
)
く
心
(
こころ
)
を
痛
(
いた
)
めつつあつたのである。
111
日楯
(
ひたて
)
は
御禊
(
みそぎ
)
を
終
(
をは
)
り、
112
衆人
(
しうじん
)
の
中
(
なか
)
に
立
(
た
)
ち、
113
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
謡
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
114
日楯
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
115
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立分
(
たてわ
)
ける
116
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
117
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
118
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
119
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞直
(
ききなほ
)
せ
120
身
(
み
)
の
過
(
あやま
)
ちは
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せ
121
必
(
かなら
)
ず
人
(
ひと
)
を
恨
(
うら
)
むなと
122
三五教
(
あななひけう
)
の
御
(
おん
)
教
(
をしへ
)
123
さはさり
乍
(
なが
)
ら さり
乍
(
なが
)
ら
124
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
兄弟
(
きやうだい
)
両人
(
りやうにん
)
は
125
三五教
(
あななひけう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
126
国治立
(
くにはるたちの
)
大神
(
おほかみ
)
の
127
清
(
きよ
)
き
教
(
をしへ
)
を
宣
(
の
)
べ
伝
(
つた
)
ふ
128
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
129
真道
(
まみち
)
の
彦
(
ひこ
)
の
生
(
う
)
みませる
130
三五教
(
あななひけう
)
の
取次
(
とりつぎ
)
ぞ
131
仮令
(
たとへ
)
天地
(
てんち
)
が
変
(
かは
)
る
共
(
とも
)
132
親
(
おや
)
と
現
(
あ
)
れます
吾
(
あ
)
が
恋
(
こ
)
ふる
133
真道
(
まみち
)
の
彦
(
ひこ
)
の
御
(
おん
)
行方
(
ゆくへ
)
134
此
(
この
)
儘
(
まま
)
見捨
(
みす
)
てておかれやうか
135
定
(
さだ
)
めなき
世
(
よ
)
と
言
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
136
何処
(
いづく
)
の
空
(
そら
)
にましますぞ
137
バラモン
教
(
けう
)
の
神司
(
かむづかさ
)
138
ホーロケースや
其
(
その
)
外
(
ほか
)
の
139
魔神
(
まがみ
)
の
為
(
ため
)
に
捉
(
とら
)
はれて
140
百千万
(
ももちよろづ
)
の
苦
(
くるし
)
みを
141
受
(
う
)
けさせ
玉
(
たま
)
ふに
非
(
あら
)
ざるか
142
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
へばあぢきなき
143
吾
(
わが
)
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
よ
身
(
み
)
の
果
(
は
)
てよ
144
父
(
ちち
)
が
此
(
この
)
世
(
よ
)
にましまさば
145
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
片時
(
かたとき
)
も
146
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
にて
147
一目
(
ひとめ
)
なりとも
会
(
あ
)
はせかし
148
せめては
空
(
そら
)
行
(
ゆ
)
く
雁
(
かりがね
)
の
149
便
(
たよ
)
りもがなと
朝夕
(
あさゆふ
)
に
150
祈
(
いの
)
る
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
が
真心
(
まごころ
)
を
151
汲
(
く
)
ませ
玉
(
たま
)
へよ
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
152
国津
(
くにつ
)
神
(
かみ
)
達
(
たち
)
八百万
(
やほよろづ
)
153
高砂島
(
たかさごじま
)
を
守
(
まも
)
ります
154
竜世
(
たつよ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
155
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
め
身
(
み
)
を
浄
(
きよ
)
め
156
慎
(
つつし
)
み
敬
(
うやま
)
ひ
祈
(
ね
)
ぎまつる。
157
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
158
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つ
共
(
とも
)
虧
(
か
)
くる
共
(
とも
)
159
高砂島
(
たかさごじま
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
160
誠
(
まこと
)
の
心
(
こころ
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
161
神
(
かみ
)
の
宣
(
の
)
らせし
太祝詞
(
ふとのりと
)
162
確
(
たし
)
かに
証兆
(
しるし
)
あるならば
163
吾
(
わが
)
願言
(
ねぎごと
)
を
聞
(
き
)
こしめせ
164
玉藻
(
たまも
)
の
山
(
やま
)
は
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
165
神
(
かみ
)
の
光
(
ひかり
)
も
輝
(
かがや
)
きて
166
旭
(
あさひ
)
の
豊栄
(
とよさか
)
登
(
のぼ
)
るごと
167
栄
(
さか
)
えませ
共
(
ども
)
あが
父
(
ちち
)
の
168
居
(
ゐ
)
まさぬ
事
(
こと
)
の
淋
(
さび
)
しさよ
169
風
(
かぜ
)
吹
(
ふ
)
く
度
(
たび
)
に
父
(
ちち
)
の
身
(
み
)
を
170
思
(
おも
)
ひ
悩
(
なや
)
ませ
雨
(
あめ
)
の
宵
(
よひ
)
171
霧
(
きり
)
の
晨
(
あした
)
に
大前
(
おほまへ
)
に
172
あが
国人
(
くにびと
)
の
安全
(
あんぜん
)
を
173
祈
(
いの
)
る
傍
(
かたはら
)
父
(
ちち
)
の
身
(
み
)
の
174
恙
(
つつが
)
なかれと
祈
(
いの
)
るこそ
175
日楯
(
ひたて
)
、
月鉾
(
つきほこ
)
両人
(
りやうにん
)
が
176
尽
(
つ
)
きせぬ
願
(
ねがひ
)
ときこし
召
(
め
)
せ
177
神
(
かみ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
と
倶
(
とも
)
にあり
178
神
(
かみ
)
は
汝
(
なんぢ
)
と
倶
(
とも
)
にあり
179
とは
言
(
い
)
ふものの
情
(
なさけ
)
なや
180
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
研
(
みが
)
きし
吾
(
あが
)
魂
(
たま
)
も
181
父
(
ちち
)
を
慕
(
した
)
ひし
恩愛
(
おんあい
)
の
182
涙
(
なみだ
)
に
心
(
こころ
)
曇
(
くも
)
り
果
(
は
)
て
183
生死
(
せいし
)
の
程
(
ほど
)
も
弁
(
わきま
)
へぬ
184
暗
(
くら
)
き
身魂
(
みたま
)
ぞ
悲
(
かな
)
しけれ
185
アヽ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
186
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ』
187
と
兄弟
(
きやうだい
)
は
互
(
たがひ
)
に
手
(
て
)
を
取
(
と
)
り、
188
足
(
あし
)
を
揃
(
そろ
)
へて
踊
(
をど
)
りつ、
189
舞
(
ま
)
ひつ、
190
祈
(
いの
)
りを
捧
(
ささ
)
げて
居
(
ゐ
)
る。
191
此
(
この
)
歌
(
うた
)
を
聞
(
き
)
いて、
192
真道彦
(
まみちひこの
)
命
(
みこと
)
は
始
(
はじ
)
めて
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
の
消息
(
せうそく
)
を
知
(
し
)
り、
193
且
(
か
)
つ
三五教
(
あななひけう
)
の
様子
(
やうす
)
を
略
(
ほぼ
)
悟
(
さと
)
り、
194
欣喜
(
きんき
)
雀躍
(
じやくやく
)
の
余
(
あま
)
り
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
立出
(
たちい
)
で、
195
二人
(
ふたり
)
の
吾
(
わが
)
子
(
こ
)
に
飛
(
と
)
びつかんかと
許
(
ばか
)
り
気
(
き
)
をいらだてた。
196
され
共
(
ども
)
、
197
傍
(
かたはら
)
にヤーチン
姫
(
ひめ
)
其
(
その
)
他
(
た
)
の
人々
(
ひとびと
)
のあるに
心
(
こころ
)
を
奪
(
うば
)
はれ、
198
轟
(
とどろ
)
く
胸
(
むね
)
をヂツと
怺
(
こら
)
へて、
199
心
(
こころ
)
静
(
しづ
)
かに
成行
(
なりゆき
)
を
見守
(
みまも
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
200
(
大正一一・八・六
旧六・一四
松村真澄
録)
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