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天祥地瑞
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第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
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第44巻(未の巻)
序文
総説
第1篇 神示の合離
01 笑の恵
〔1170〕
02 月の影
〔1171〕
03 守衛の囁
〔1172〕
04 滝の下
〔1173〕
05 不眠症
〔1174〕
06 山下り
〔1175〕
07 山口の森
〔1176〕
第2篇 月明清楓
08 光と熱
〔1177〕
09 怪光
〔1178〕
10 奇遇
〔1179〕
11 腰ぬけ
〔1180〕
12 大歓喜
〔1181〕
13 山口の別
〔1182〕
14 思ひ出の歌
〔1183〕
第3篇 珍聞万怪
15 変化
〔1184〕
16 怯風
〔1185〕
17 罵狸鬼
〔1186〕
18 一本橋
〔1187〕
19 婆口露
〔1188〕
20 脱線歌
〔1189〕
21 小北山
〔1190〕
余白歌
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第二一章
小北山
(
こぎたやま
)
〔一一九〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第44巻 舎身活躍 未の巻
篇:
第3篇 珍聞万怪
よみ(新仮名遣い):
ちんぶんばんかい
章:
第21章 小北山
よみ(新仮名遣い):
こぎたやま
通し章番号:
1190
口述日:
1922(大正11)年12月09日(旧10月21日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年8月18日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
松彦一行はしばらく休憩ののち、一丁ばかり急な坂を上り、細い階段を二百段ばかり上りつめると小北山神館の門口に着いた。そこには白髪の老人(文助)が机を前に据えて、白衣に白袴でキチンと座っていた。奥からはざわざわと祈念の声が聞こえてくる。
松彦は旅の者だと名乗り、老人に声をかけた。老人は目が見えないと言い、人に頼まれてこうして神様の絵を描いているのだという。
万公は絵を見て、松に黒い蛇がとぐろを巻いているというと、老人は、これは竜宮の乙姫様を描いたものだと怒った。松彦は、この者は少し気がふれているだと老人をなだめた。
老人が言うには、この広間は元はフサの国の北山村にあり高姫、黒姫が開いたものだという。しかし教祖の二人が三五教に入ってしまったために、総務をしていた蠑螈別が、魔我彦という弟子を連れてここにやってきて、小北山の神殿と名付けて開いたのだという。
蠑螈別はその体にたくさんの神様が入られるので、お酒の接待で忙しいのだという。松彦が御神名を尋ねると、老人は得意になってたくさんの神名をあげつらった。万公がでたらめさに茶々を入れるが、松彦がまた老人をなだめた。
老人は一行を連れてたくさん山の中に立っている神社に案内を始めた。急な坂道を登って行きいくつかの神社を案内した。万公がまた茶々を入れて老人の気を悪くしたが、松彦がなだめた。
老人は宿泊を勧めたが、一行は先を急ぐと言って去って行った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-10-20 04:08:22
OBC :
rm4421
愛善世界社版:
287頁
八幡書店版:
第8輯 241頁
修補版:
校定版:
302頁
普及版:
126頁
初版:
ページ備考:
001
松彦
(
まつひこ
)
一行
(
いつかう
)
は
暫
(
しばら
)
く
休憩
(
きうけい
)
の
後
(
のち
)
、
002
一町
(
いつちやう
)
計
(
ばか
)
り
峻坂
(
しゆんぱん
)
を
登
(
のぼ
)
り、
003
細
(
ほそ
)
い
階段
(
きざはし
)
を
二百
(
にひやく
)
計
(
ばか
)
り
刻
(
きざ
)
み
乍
(
なが
)
ら
漸
(
やうや
)
く
小北山
(
こぎたやま
)
神館
(
かむやかた
)
の
門口
(
かどぐち
)
に
着
(
つ
)
きける。
004
そこには
白髪
(
はくはつ
)
の
老人
(
らうじん
)
が
机
(
つくゑ
)
を
前
(
まへ
)
に
据
(
す
)
ゑ、
005
白衣
(
びやくい
)
に
白袴
(
しろはかま
)
で
置物
(
おきもの
)
の
様
(
やう
)
にキチンと
坐
(
すわ
)
つてゐる。
006
奥
(
おく
)
の
方
(
はう
)
にはザワザワと
祈念
(
きねん
)
の
声
(
こゑ
)
が
聞
(
きこ
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
007
松彦
(
まつひこ
)
は、
008
松彦
『お
爺
(
ぢ
)
イさま、
009
私
(
わたし
)
は
旅
(
たび
)
の
者
(
もの
)
ですが、
010
結構
(
けつこう
)
な
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
がお
祀
(
まつ
)
りになつてあると
承
(
うけたま
)
はり
参拝
(
さんぱい
)
をさして
頂
(
いただ
)
きました、
011
ここの
教
(
をしへ
)
は
何
(
なん
)
と
申
(
まを
)
しますか』
012
老人(文助)
『お
前
(
まへ
)
さまはどこの
方
(
かた
)
か
知
(
し
)
らぬが、
013
ようマア、
014
御
(
ご
)
参詣
(
さんけい
)
になりました。
015
私
(
わたし
)
は
目
(
め
)
が
見
(
み
)
えぬので、
016
かうして
受付
(
うけつ
)
けをやつてゐるのだが、
017
それでも
有難
(
ありがた
)
いもので、
018
人
(
ひと
)
の
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
けば、
019
男
(
をとこ
)
か
女
(
をんな
)
か
年寄
(
としより
)
か
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
か
心
(
こころ
)
のよい
人
(
ひと
)
か
悪
(
わる
)
い
人
(
ひと
)
か、
020
よく
分
(
わか
)
るのだから
有難
(
ありがた
)
いものだ。
021
そしてチヨコチヨコ
人
(
ひと
)
に
頼
(
たの
)
まれて、
022
此
(
この
)
通
(
とほ
)
り
絵
(
ゑ
)
を
書
(
か
)
いてるのだ』
023
松彦
『
何
(
なん
)
と
妙
(
めう
)
ですなア、
024
一寸
(
ちよつと
)
見
(
み
)
せて
御覧
(
ごらん
)
』
025
老人
『ハイハイ
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
さい、
026
これでも
信者
(
しんじや
)
の
人
(
ひと
)
が
喜
(
よろこ
)
ンで
額
(
がく
)
にしたり、
027
掛地
(
かけぢ
)
にしたりするのだから……』
028
松彦
『なる
程
(
ほど
)
、
029
目
(
め
)
の
見
(
み
)
えぬ
人
(
ひと
)
の
書
(
か
)
いた
絵
(
ゑ
)
にしては
感心
(
かんしん
)
なものだ。
030
ヤア
松
(
まつ
)
に
竜神
(
りうじん
)
さまが
巻
(
ま
)
きついたり、
031
蕪
(
かぶら
)
に
大根
(
だいこん
)
、
032
円山
(
まるやま
)
応挙
(
おうきよ
)
でも
跣
(
はだし
)
で
逃
(
に
)
げ
相
(
さう
)
だ。
033
オイ
万公
(
まんこう
)
さま、
034
お
前
(
まへ
)
蕪
(
かぶら
)
に
大根
(
だいこん
)
は
好物
(
かうぶつ
)
だないか、
035
一
(
ひと
)
つ
頂
(
いただ
)
いたら
何
(
ど
)
うだ』
036
万公
(
まんこう
)
『
松彦
(
まつひこ
)
さま、
037
あなたも
余程
(
よほど
)
身魂
(
みたま
)
が
悪
(
わる
)
いと
見
(
み
)
えて、
038
此
(
この
)
絵
(
ゑ
)
を
御覧
(
ごらん
)
なさい、
039
お
前
(
まへ
)
さまの
名
(
な
)
の
松
(
まつ
)
に
一本
(
いつぽん
)
の
角
(
つの
)
の
生
(
は
)
えた
黒蛇
(
くろくちなは
)
が
巻
(
ま
)
いてるぢやありませぬか』
040
老人
『
何処
(
どこ
)
の
方
(
かた
)
か
知
(
し
)
らぬが、
041
これは
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
おとひめ
)
さまの
御
(
ご
)
神体
(
しんたい
)
だ。
042
黒蛇
(
くろくちなは
)
なぞと
勿体
(
もつたい
)
ない
事
(
こと
)
をいひなさるな』
043
万公
(
まんこう
)
『それでも
大
(
おほ
)
きな
口
(
くち
)
があつて
黒
(
くろ
)
い
縄
(
なは
)
が
引
(
ひつ
)
ついとるぢやないか。
044
それで
私
(
わたし
)
は
黒
(
くろ
)
い
口縄
(
くちなは
)
だといつたのだ』
045
老人
『アハヽヽヽ、
046
お
前
(
まへ
)
さまは
絵
(
ゑ
)
を
見
(
み
)
る
目
(
め
)
が
無
(
な
)
いから
困
(
こま
)
つたものだナア』
047
万公
(
まんこう
)
『
此方
(
こちら
)
に
目
(
め
)
の
無
(
な
)
いのは
当然
(
たうぜん
)
だ。
048
目
(
め
)
の
無
(
な
)
いお
爺
(
ぢ
)
イさまの
書
(
か
)
いたのだもの、
049
こら
大方
(
おほかた
)
冥土
(
めいど
)
の
竜神
(
りうじん
)
さまかも
知
(
し
)
れぬぞ』
050
老人
『お
前
(
まへ
)
さまは
此
(
この
)
お
館
(
やかた
)
へ
冷
(
ひや
)
かしに
来
(
き
)
たのだな、
051
そンな
人
(
ひと
)
は
帰
(
い
)
ンで
下
(
くだ
)
さい、
052
アタ
万
(
まん
)
の
悪
(
わる
)
い』
053
松彦
(
まつひこ
)
『お
爺
(
ぢ
)
イさま、
054
此奴
(
こいつ
)
ア、
055
チと
気
(
き
)
が
触
(
ふ
)
れてますから、
056
何卒
(
どうぞ
)
了見
(
れうけん
)
してやつて
下
(
くだ
)
さい。
057
実
(
じつ
)
の
所
(
ところ
)
は
此
(
この
)
気違
(
きちが
)
ひを
直
(
なほ
)
して
頂
(
いただ
)
かうと
思
(
おも
)
つて
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
ましたのぢや、
058
田圃
(
たんぼ
)
の
中
(
なか
)
へ
這入
(
はい
)
つて、
059
大根
(
だいこん
)
や
蕪
(
かぶら
)
の
生
(
なま
)
を
噛
(
かぢ
)
つたり、
060
薩摩芋
(
さつまいも
)
を
土
(
つち
)
のついたなり、
061
ほほばるのですから、
062
困
(
こま
)
つた
癲狂院
(
てんきやうゐん
)
代物
(
しろもの
)
ですわい。
063
何
(
なん
)
とか
直
(
なほ
)
して
頂
(
いただ
)
く
工夫
(
くふう
)
はありますまいかな』
064
老人
『
成
(
な
)
る
程
(
ほど
)
さう
聞
(
き
)
けばチツと
此
(
この
)
方
(
かた
)
は
気
(
き
)
が
触
(
ふ
)
れてると
見
(
み
)
えますわい、
065
どうも
私
(
わたし
)
の
霊
(
れい
)
に
其
(
その
)
様
(
やう
)
に
始
(
はじ
)
めから
感
(
かん
)
じました。
066
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
で
厶
(
ござ
)
いますなア。
067
この
気違
(
きちが
)
ひは
容易
(
ようい
)
に
直
(
なほ
)
りますまいから、
068
暫
(
しばら
)
く
気
(
き
)
の
鎮
(
をさ
)
まる
迄
(
まで
)
、
069
石
(
いし
)
の
牢
(
らう
)
がして
厶
(
ござ
)
いますから、
070
お
預
(
あづ
)
かり
申
(
まを
)
して
三
(
さん
)
週間
(
しうかん
)
計
(
ばか
)
り
暗
(
くら
)
い
所
(
ところ
)
へ
突
(
つ
)
つ
込
(
こ
)
ンでおきませうよ』
071
万公
(
まんこう
)
『イヤもうお
爺
(
ぢ
)
イさま
結構
(
けつこう
)
です。
072
貴方
(
あなた
)
のお
顔
(
かほ
)
を
拝
(
をが
)
ンでから、
073
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
気分
(
きぶん
)
がよくなり
何
(
ど
)
うやらモウ
正気
(
しやうき
)
になりました。
074
モウ
結構
(
けつこう
)
で
厶
(
ござ
)
います』
075
老人
『それでも
再発
(
さいはつ
)
したりすると
困
(
こま
)
るから、
076
二三
(
にさん
)
日
(
にち
)
入
(
い
)
れて
見
(
み
)
ませうかな。
077
松彦
(
まつひこ
)
さまとやらお
考
(
かんが
)
へは
何
(
ど
)
うですか』
078
万公
(
まんこう
)
は
松彦
(
まつひこ
)
の
袖
(
そで
)
を
頻
(
しき
)
りに
引
(
ひつ
)
ぱつてゐる。
079
松彦
『ヤア
之
(
これ
)
位
(
くらゐ
)
なら
大
(
たい
)
した
事
(
こと
)
はありますまい。
080
マア
暫
(
しばら
)
く
容子
(
ようす
)
を
見
(
み
)
た
上
(
うへ
)
でお
願
(
ねがひ
)
する
事
(
こと
)
に
致
(
いた
)
しませう』
081
老人
『そンなら
貴方
(
あなた
)
の
御
(
ご
)
意見
(
いけん
)
に
任
(
まか
)
しませう。
082
何時
(
なんどき
)
でも
御
(
お
)
預
(
あづ
)
かり
致
(
いた
)
しますから』
083
松彦
『ハイ
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
います。
084
何卒
(
どうぞ
)
宜
(
よろ
)
しう
頼
(
たの
)
みます』
085
五三公
(
いそこう
)
は
小声
(
こごゑ
)
で
万公
(
まんこう
)
の
袖
(
そで
)
をチヨイチヨイと
引
(
ひつ
)
ぱり、
086
五三公
『オーイ
松
(
まつ
)
に
黒蛇
(
くろくちなは
)
、
087
大根
(
だいこん
)
に
蕪
(
かぶら
)
計
(
ばか
)
り
書
(
か
)
いてるぢやないか、
088
丸
(
まる
)
で
二十
(
にじつ
)
世紀
(
せいき
)
の
三五教
(
あななひけう
)
の
五六七
(
みろく
)
殿
(
でん
)
に
居
(
ゐ
)
る
四方
(
しかた
)
文蔵
(
ぶんざう
)
さまの
様
(
やう
)
なお
爺
(
ぢ
)
イさまだねえ』
089
万公
『ウフヽヽオイあこに
髭
(
ひげ
)
の
生
(
は
)
えた
人
(
ひと
)
が
居
(
ゐ
)
るぢやないか。
090
あの
人
(
ひと
)
こそ
本当
(
ほんたう
)
の
神
(
かみ
)
さまみた
様
(
やう
)
だなア。
091
あの
先生
(
せんせい
)
に
拝
(
をが
)
ンで
貰
(
もら
)
うたら、
092
有難
(
ありがた
)
いに
違
(
ちが
)
ひないぞ』
093
五三公
『ナアにあれは
謡
(
うたひ
)
の
先生
(
せんせい
)
だ。
094
大分
(
だいぶん
)
に
酒
(
さけ
)
が
好
(
す
)
きだと
見
(
み
)
えて、
095
あの
顔
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
みい、
096
ホテつてるぢやないか』
097
万公
『コリヤ
大
(
おほ
)
きな
声
(
こゑ
)
で
言
(
い
)
ふな。
098
聞
(
きこ
)
えるぞ』
099
松彦
(
まつひこ
)
は、
100
松彦
『
此
(
この
)
教会
(
けうくわい
)
の
縁起
(
えんぎ
)
が
聞
(
きき
)
たいものですなア』
101
と
云
(
い
)
へば、
102
老爺
(
おやぢ
)
は
心
(
こころ
)
よく、
103
老人
『ハイ
此
(
この
)
小北山
(
こぎたやま
)
のお
広間
(
ひろま
)
は
元
(
もと
)
はフサの
国
(
くに
)
の
北山村
(
きたやまむら
)
にあつたのだ。
104
高姫
(
たかひめ
)
黒姫
(
くろひめ
)
といふ
立派
(
りつぱ
)
な
宣伝使
(
せんでんし
)
があり、
105
高姫
(
たかひめ
)
さまが
教祖
(
けうそ
)
で、
106
黒姫
(
くろひめ
)
さまが
副教祖
(
ふくけうそ
)
であつた。
107
たうとうあの
人
(
ひと
)
も
惜
(
をし
)
い
事
(
こと
)
になつたものだ。
108
アブナイ
教
(
けう
)
とかへ
首
(
くび
)
を
突込
(
つつこ
)
ンで
了
(
しま
)
ひ、
109
今
(
いま
)
はどうならしやつたか、
110
便
(
たよ
)
りもなし、
111
実
(
じつ
)
にアブナイ
事
(
こと
)
をしたものだ。
112
そこで
総務
(
そうむ
)
をして
厶
(
ござ
)
つた
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さまが
魔我彦
(
まがひこ
)
といふ
弟子
(
でし
)
を
連
(
つ
)
れてここへお
出
(
いで
)
になり、
113
小北山
(
こぎたやま
)
の
神殿
(
しんでん
)
というて、
114
高姫
(
たかひめ
)
の
遺鉢
(
ゐはつ
)
を
受
(
う
)
け、
115
ここで
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
かれたのだ。
116
随分
(
ずゐぶん
)
沢山
(
たくさん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
集
(
あつ
)
まつて
厶
(
ござ
)
る
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
ぢやぞえ。
117
お
前
(
まへ
)
さまも
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
因縁
(
いんねん
)
があればこそ
引寄
(
ひきよ
)
せられなさつたのだよ』
118
松彦
(
まつひこ
)
は、
119
松彦
『
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
います。
120
其
(
その
)
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さまはゐられますかなア』
121
老人
『ハイ
大奥
(
おほおく
)
にゐられますが、
122
余
(
あま
)
りいろいろの
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
御
(
お
)
出入
(
でい
)
り
遊
(
あそ
)
ばすので、
123
お
忙
(
いそが
)
しうてお
酒
(
さけ
)
の
接待
(
せつたい
)
計
(
ばか
)
りしてゐられます』
124
松彦
『
蠑螈別
(
いもりわけ
)
様
(
さま
)
の
一
(
ひと
)
つの
体
(
からだ
)
にさう
大勢
(
おほぜい
)
お
集
(
あつ
)
まりになるのですかなア。
125
ソリヤ
大抵
(
たいてい
)
ぢやありませぬなア』
126
老人
『
今
(
いま
)
は
かむづまり
彦
(
ひこの
)
命
(
みこと
)
と
仰有
(
おつしや
)
いましてな、
127
ウラナイ
教
(
けう
)
の
教祖
(
けうそ
)
で
厶
(
ござ
)
いますぞ。
128
それだから
随分
(
ずゐぶん
)
沢山
(
たくさん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
御
(
お
)
出入
(
でい
)
り
遊
(
あそ
)
ばし、
129
お
神酒
(
みき
)
をあがるので、
130
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
本性
(
ほんしやう
)
はチツとも
厶
(
ござ
)
いませぬ、
131
本当
(
ほんたう
)
に
妙
(
めう
)
ですワ。
132
今
(
いま
)
仰有
(
おつしや
)
つた
事
(
こと
)
と、
133
少
(
すこ
)
し
後
(
あと
)
で
仰有
(
おつしや
)
つた
事
(
こと
)
とは、
134
クレリツと
違
(
ちが
)
ふのですから、
135
そこが
所謂
(
いはゆる
)
八百万
(
やほよろづ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のお
集
(
あつ
)
まりなさる
証拠
(
しようこ
)
です。
136
何
(
なん
)
と
偉
(
えら
)
いお
方
(
かた
)
もあつたものですワイ』
137
松彦
『さうするとお
憑
(
うつ
)
りになる
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
何
(
なん
)
と
申
(
まを
)
しますかな』
138
老人
『
余
(
あま
)
り
沢山
(
たくさん
)
で
早速
(
さつそく
)
には
数
(
かぞ
)
へる
事
(
こと
)
も
出来
(
でき
)
ませぬが、
139
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
つても、
140
八百万
(
やほよろづ
)
の
神
(
かみ
)
さまですからな。
141
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
神集
(
かむつど
)
ひ
彦
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
、
142
神議姫
(
かむはかりひめの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
143
葦原
(
あしはら
)
の
瑞穂彦
(
みづほひこの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
144
八洲国
(
やすくに
)
平
(
たひら
)
姫
(
ひめの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
145
言依
(
ことよ
)
さしまつりの
命様
(
みことさま
)
、
146
荒
(
あら
)
ぶる
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
、
147
言問
(
こととひ
)
し
姫
(
ひめの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
148
神払彦
(
かむはらひひこの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
149
岩根
(
いはね
)
木根
(
きね
)
立彦
(
たちひこの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
150
片葉
(
かきは
)
言止
(
ことや
)
め
姫
(
ひめの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
151
天
(
あめ
)
の
岩座放
(
いはくらはな
)
ちの
命様
(
みことさま
)
、
152
天
(
あめ
)
の
八重雲
(
やへくも
)
姫
(
ひめの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
153
厳
(
いづ
)
の
千別彦
(
ちわけひこの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
154
四方
(
よも
)
の
国中彦
(
くになかひこの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
155
下
(
した
)
つ
岩根彦
(
いはねひこの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
156
宮柱
(
みやばしら
)
太
(
ふと
)
しき
立
(
た
)
ての
命様
(
みことさま
)
、
157
天
(
あめ
)
の
御影彦
(
みかげひこ
)
、
158
日
(
ひ
)
のみかげ
姫
(
ひめ
)
、
159
益人姫
(
ますひとひめ
)
、
160
過
(
あやま
)
ち
犯
(
をか
)
し
彦
(
ひこ
)
、
161
くさぐさの
罪
(
つみ
)
の
姫
(
ひめ
)
、
162
畔放
(
あはな
)
ち
彦
(
ひこ
)
、
163
みぞうめ
姫
(
ひめ
)
、
164
ひ
放
(
はな
)
ちしきまき
姫
(
ひめ
)
、
165
串
(
くし
)
さし
様
(
さま
)
……といふ
様
(
やう
)
な
立派
(
りつぱ
)
な
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
沢山
(
たくさん
)
に
祀
(
まつ
)
つて
厶
(
ござ
)
います』
166
万公
(
まんこう
)
はあきれ
顔
(
がほ
)
で、
167
万公
『
丸
(
まる
)
で
三五教
(
あななひけう
)
の
祝詞
(
のりと
)
そつくりぢやないか。
168
妙
(
めう
)
な
名
(
な
)
のついた
神
(
かみ
)
さまもあつたものぢやなア』
169
爺
(
ぢ
)
イは
真面目
(
まじめ
)
な
顔
(
かほ
)
して、
170
老人
『
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
其
(
その
)
お
働
(
はたら
)
きに
依
(
よ
)
つてお
名
(
な
)
が
現
(
あら
)
はれて
居
(
ゐ
)
るのだから、
171
お
名
(
な
)
さへ
聞
(
き
)
けば
何
(
なに
)
を
御
(
ご
)
守護
(
しゆご
)
下
(
くだ
)
さるといふ
事
(
こと
)
がよく
分
(
わか
)
るやうに、
172
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
教祖
(
けうそ
)
がおつけ
遊
(
あそ
)
ばしたのだ。
173
元
(
もと
)
より
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
御
(
お
)
名
(
な
)
はない、
174
人間
(
にんげん
)
が
皆
(
みな
)
お
名
(
な
)
を
差上
(
さしあ
)
げて
称
(
たた
)
へまつるのだからなア』
175
松彦
『
成
(
な
)
る
程
(
ほど
)
、
176
如何
(
いか
)
にも
御尤
(
ごもつと
)
も。
177
流石
(
さすが
)
は
蠑螈別
(
いもりわけ
)
の
教祖
(
けうそ
)
様
(
さま
)
ですなア、
178
お
爺
(
ぢい
)
さま、
179
一
(
ひと
)
つ
松彦
(
まつひこ
)
に
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
因縁
(
いんねん
)
を
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さいな、
180
今
(
いま
)
仰有
(
おつしや
)
つた
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
はどこに
祀
(
まつ
)
られて
厶
(
ござ
)
いますか』
181
老人
『
其
(
その
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
神言殿
(
かみごとでん
)
といふ
御殿
(
ごてん
)
を
立
(
た
)
てて
祀
(
まつ
)
らねばならぬのだが、
182
まだ
準備中
(
じゆんびちう
)
だ。
183
かうして
山
(
やま
)
のどてつ
辺
(
ぺん
)
まで
沢山
(
たくさん
)
の
宮
(
みや
)
が
建
(
た
)
つてゐるが、
184
一番
(
いちばん
)
下
(
した
)
の
大
(
おほ
)
きな
御殿
(
ごてん
)
が
大門
(
おほもん
)
神社
(
じんしや
)
と
云
(
い
)
つて、
185
世界
(
せかい
)
根本
(
こんぽん
)
の
生
(
は
)
えぬきの
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
祀
(
まつ
)
つてあるのだ』
186
松彦
『そして
其
(
その
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
名
(
な
)
は
御存
(
ごぞん
)
じですか』
187
老人
『アハヽヽヽ、
188
肝腎
(
かんじん
)
の
御
(
お
)
仕
(
つか
)
へしてる
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
名
(
な
)
が
分
(
わか
)
らいで
何
(
ど
)
うなりますか、
189
お
前
(
まへ
)
さまも
余程
(
よほど
)
分
(
わか
)
らずやだなア』
190
松彦
『
分
(
わか
)
らないからお
尋
(
たづ
)
ねしとるのぢやありませぬか』
191
老人
『
一番
(
いちばん
)
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
御
(
ご
)
先祖
(
せんぞ
)
さまが、
192
国治立
(
くにはるたちの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
、
193
それから
左
(
ひだり
)
のお
脇立
(
わきだち
)
が
ゆらり
彦
(
ひこの
)
命
(
みこと
)
、
194
右
(
みぎ
)
のお
脇立
(
わきだち
)
が、
195
上義姫
(
じやうぎひめの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
だ。
196
そして
ゆらり
彦
(
ひこの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
の
又
(
また
)
の
御名
(
みな
)
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
と
申
(
まを
)
しますのだ。
197
それから
日照
(
ひてら
)
す
大神
(
おほかみ
)
さまといふのが
祀
(
まつ
)
つてある、
198
其
(
その
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
分霊
(
ぶんれい
)
が
羊姫
(
ひつじひめ
)
様
(
さま
)
、
199
羊姫
(
ひつじひめ
)
の
妹様
(
いもうとさま
)
が
常世姫
(
とこよひめの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
だよ。
200
そして
稚姫君
(
わかひめぎみの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
は
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
様
(
さま
)
坤
(
ひつじさる
)
の
金神
(
こんじん
)
様
(
さま
)
の
御
(
おん
)
娘子
(
むすめご
)
だ』
201
松彦
『
一寸
(
ちよつと
)
待
(
ま
)
つて
下
(
くだ
)
さい。
202
ソリヤ
少
(
すこ
)
し
配列
(
はいれつ
)
が
違
(
ちがひ
)
はしませぬか』
203
老人
『お
黙
(
だま
)
りなさい。
204
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
戸籍
(
こせき
)
調
(
しら
)
べをしてゐるのに、
205
勿体
(
もつたい
)
ない
何
(
なに
)
をグヅグヅ
云
(
い
)
ひなさる。
206
気
(
き
)
にいらな
聞
(
き
)
いて
下
(
くだ
)
さるな。
207
モウいひませぬぞや』
208
松彦
『イヤこれはこれは
不調法
(
ぶてうはふ
)
申
(
まを
)
しました。
209
どうぞ
御
(
ご
)
教訓
(
けうくん
)
を
願
(
ねが
)
ひます』
210
老人
『それなら
聞
(
き
)
かして
上
(
あ
)
げやう。
211
確
(
しつか
)
り
聞
(
き
)
きなされ。
212
此
(
この
)
大門
(
おほもん
)
神社
(
じんじや
)
にはそれ
丈
(
だけ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
と、
213
まだ
外
(
ほか
)
に
沢山
(
たくさん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
がお
祀
(
まつ
)
りしてあるのだ。
214
稚姫君
(
わかひめぎみの
)
命
(
みこと
)
様
(
さま
)
が
天地
(
てんち
)
から
御
(
お
)
預
(
あづ
)
かり
遊
(
あそ
)
ばした
八
(
はち
)
人
(
にん
)
の
結構
(
けつこう
)
な
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
がある。
215
第一
(
だいいち
)
に
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
日出
(
ひのでの
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
、
216
第二
(
だいに
)
に
青森
(
あをもり
)
白木
(
しらき
)
上
(
じやう
)
の
命様
(
みことさま
)
、
217
次
(
つぎ
)
に
天地
(
てんち
)
尋常
(
じんじやう
)
様
(
さま
)
、
218
これ
丈
(
だけ
)
が
男
(
をとこ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
、
219
次
(
つぎ
)
に
常世姫
(
とこよひめ
)
様
(
さま
)
、
220
次
(
つぎ
)
が
金竜姫
(
きんりようひめ
)
様
(
さま
)
、
221
次
(
つぎ
)
が
大足姫
(
おほだるひめ
)
様
(
さま
)
、
222
次
(
つぎ
)
が
琴上姫
(
ことじやうひめ
)
様
(
さま
)
、
223
其
(
その
)
次
(
つぎ
)
が
金山姫
(
かなやまひめ
)
様
(
さま
)
此
(
この
)
三男
(
さんなん
)
五女
(
ごぢよ
)
が
変性
(
へんじやう
)
男子
(
なんし
)
の
系統
(
ひつぱう
)
で
厶
(
ござ
)
いますぞや。
224
それから
又
(
また
)
常世姫
(
とこよひめ
)
様
(
さま
)
が
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
から
始
(
はじ
)
めてお
預
(
あづ
)
かりになり
育
(
そだ
)
て
上
(
あ
)
げられた
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
八柱
(
やはしら
)
、
225
これは
五男
(
ごなん
)
三女
(
さんぢよ
)
だ、
226
第一
(
だいいち
)
に
地上
(
ちじやう
)
大臣
(
だいじん
)
様
(
さま
)
、
227
次
(
つぎ
)
がたがやし
大臣
(
だいじん
)
様
(
さま
)
、
228
次
(
つぎ
)
が
地上丸
(
ちじやうまる
)
様
(
さま
)
、
229
次
(
つぎ
)
が
きつく
姫
(
ひめ
)
様
(
さま
)
、
230
次
(
つぎ
)
が
旭子姫
(
あさこひめ
)
様
(
さま
)
、
231
次
(
つぎ
)
が
花依姫
(
はなよりひめ
)
様
(
さま
)
、
232
此
(
この
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
霊
(
みたま
)
が
猿彦姫
(
さるひこひめ
)
と
変化
(
へんげ
)
、
233
又
(
また
)
変化
(
へんげ
)
遊
(
あそ
)
ばして
みのり
姫
(
ひめ
)
とやがてお
成
(
な
)
り
遊
(
あそ
)
ばすさうだ。
234
それから
早里姫
(
はやさとひめ
)
、
235
地上姫
(
ちじやうひめ
)
、
236
以上
(
いじやう
)
十六柱
(
じふろくはしら
)
が
魂
(
みたま
)
の
根本
(
こつぽん
)
の
元
(
もと
)
の
誠
(
まこと
)
の
生粋
(
きつすゐ
)
の
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
の
因縁
(
いんねん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
で
厶
(
ござ
)
います。
237
これを
合
(
あは
)
して
四々
(
しし
)
十六
(
じふろく
)
の
菊
(
きく
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
と
申
(
まを
)
します。
238
それから
又
(
また
)
、
239
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
さまが
預
(
あづか
)
つて
育
(
そだ
)
てた
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
七
(
しち
)
人
(
にん
)
厶
(
ござ
)
る。
240
第一
(
だいいち
)
に
天照彦
(
あまてるひこ
)
、
241
天若彦
(
あまわかひこ
)
、
242
次
(
つぎ
)
が
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
、
243
大野
(
おほの
)
大臣
(
だいじん
)
、
244
それから
道城
(
だうじやう
)
よしのり、
245
大広木
(
おほひろき
)
正宗
(
まさむね
)
、
246
柔道
(
じうだう
)
行成
(
ゆきなり
)
、
247
都合
(
つがふ
)
二十三
(
にじふさん
)
柱
(
ばしら
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
天地
(
てんち
)
根本
(
こつぽん
)
、
248
生粋
(
きつすゐ
)
の
霊
(
みたま
)
の
元
(
もと
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
だ。
249
これ
位
(
くらゐ
)
結構
(
けつこう
)
な
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
教
(
をしへ
)
を
聞
(
き
)
き
乍
(
なが
)
ら、
250
第一
(
だいいち
)
の
教祖
(
けうそ
)
の
高姫
(
たかひめ
)
さまはアブナイ
教
(
けう
)
へ
沈没
(
ちんぼつ
)
して
了
(
しま
)
つたのだから
惜
(
をし
)
いものですわい』
251
万公
(
まんこう
)
『もし
松彦
(
まつひこ
)
さま、
252
サツパリ
支離
(
しり
)
滅裂
(
めつれつ
)
ぢやありませぬか。
253
親
(
おや
)
かと
思
(
おも
)
へば
子
(
こ
)
になつたり、
254
子
(
こ
)
かと
思
(
おも
)
へば
親
(
おや
)
になつたり、
255
なンと
訳
(
わけ
)
の
分
(
わか
)
らぬ
神
(
かみ
)
さまですな。
256
マンマンマンマー』
257
老人
『コレ、
258
支離
(
しり
)
滅裂
(
めつれつ
)
とは
何
(
なに
)
を
云
(
い
)
ふのだ。
259
ヤツパリお
前
(
まへ
)
は
気違
(
きちが
)
ひだな、
260
黙
(
だま
)
つて
聞
(
き
)
かつしやらぬかいな』
261
万公
『ハイ
万々
(
まんまん
)
聞
(
き
)
かして
貰
(
もら
)
ひませぬワイ』
262
松彦
『
此奴
(
こいつ
)
あキ
印
(
じるし
)
ですから、
263
どうぞ
気
(
き
)
にさえずに
居
(
を
)
つて
下
(
くだ
)
さい。
264
松彦
(
まつひこ
)
はお
詫
(
わび
)
します』
265
老人
『ヨシヨシ、
266
今
(
いま
)
言
(
い
)
うた
二十三
(
にじふさん
)
柱
(
ばしら
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
天地
(
てんち
)
をお
造
(
つく
)
り
遊
(
あそ
)
ばし、
267
人間
(
にんげん
)
の
姿
(
すがた
)
を
現
(
あら
)
はして、
268
現界
(
げんかい
)
の
政治
(
せいぢ
)
を
遊
(
あそ
)
ばしたが
大将軍
(
だいしやうぐん
)
様
(
さま
)
、
269
常世姫
(
とこよひめ
)
様
(
さま
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
で
厶
(
ござ
)
います。
270
それが
又
(
また
)
、
271
大将軍
(
だいしやうぐん
)
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
余
(
あま
)
り
我
(
が
)
が
強
(
つよ
)
いので、
272
折角
(
せつかく
)
の
神政
(
しんせい
)
が
破
(
やぶ
)
れ、
273
御
(
ご
)
退隠
(
たいいん
)
なされ、
274
第二
(
だいに
)
の
政治
(
せいぢ
)
をなされたのが、
275
地上
(
ちじやう
)
大臣
(
だいじん
)
様
(
さま
)
、
276
耕
(
たがや
)
し
大臣
(
だいじん
)
様
(
さま
)
、
277
そこへ
地上丸
(
ちじやうまる
)
様
(
さま
)
が
御
(
お
)
手伝
(
てつだひ
)
遊
(
あそ
)
ばして、
278
三人世
(
さんにんよ
)
の
元
(
もと
)
結構
(
けつこう
)
な
世
(
よ
)
が
開
(
ひら
)
きかけてをつたが、
279
又
(
また
)
もや
慢心
(
まんしん
)
が
出
(
で
)
て
現界
(
げんかい
)
の
政治
(
せいぢ
)
が
潰
(
つぶ
)
れ、
280
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ず
又
(
また
)
大将軍
(
だいしやうぐん
)
様
(
さま
)
が
変化
(
へんげ
)
てサダ
彦王
(
ひこわう
)
となり、
281
常世姫
(
とこよひめ
)
様
(
さま
)
が
変化
(
へんげ
)
てサダ
子姫
(
こひめ
)
となり、
282
きつく
姫
(
ひめ
)
、
283
旭子姫
(
あさこひめ
)
、
284
花依姫
(
はなよりひめ
)
といふ
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
子
(
こ
)
をお
生
(
う
)
み
遊
(
あそ
)
ばしたが、
285
又
(
また
)
其
(
その
)
政治
(
せいぢ
)
が
潰
(
つぶ
)
れ
高天原
(
たかあまはら
)
は
大騒動
(
おほさうどう
)
が
始
(
はじ
)
まりました。
286
それから
今度
(
こんど
)
は
四代目
(
よだいめ
)
の
天下
(
てんか
)
の
政治
(
せいぢ
)
を
遊
(
あそ
)
ばしたのが、
287
八王
(
やつわう
)
大神
(
だいじん
)
様
(
さま
)
と
王竜姫
(
わうりやうひめ
)
様
(
さま
)
、
288
王竜姫
(
わうりやうひめ
)
は
後
(
のち
)
に
大鶴姫
(
おほづるひめ
)
とおなり
遊
(
あそ
)
ばした。
289
又
(
また
)
其
(
その
)
政治
(
せいぢ
)
がつぶれ、
290
五代目
(
ごだいめ
)
の
政治
(
せいぢ
)
をなさつたのが
大野
(
おほの
)
大臣
(
だいじん
)
様
(
さま
)
、
291
大野姫
(
おほのひめ
)
のお
二方
(
ふたかた
)
、
292
此
(
この
)
時
(
とき
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
盛
(
さかん
)
であつて、
293
世界中
(
せかいぢう
)
が
一
(
ひと
)
つに
治
(
をさ
)
まり、
294
後
(
あと
)
にも
先
(
さき
)
にもないやうな
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
政治
(
せいぢ
)
が
行
(
おこな
)
はれた。
295
そして
青森
(
あをもり
)
行成
(
ゆきなり
)
さまや、
296
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
さま、
297
天地
(
てんち
)
尋常
(
じんじやう
)
さまがお
手伝
(
てつだ
)
ひをなさつたので、
298
非常
(
ひじやう
)
な
勢
(
いきほひ
)
になつて
来
(
き
)
た。
299
そした
所
(
ところ
)
が
余
(
あま
)
り
世
(
よ
)
が
上
(
のぼ
)
りつめて
又
(
また
)
大野
(
おほの
)
大臣
(
だいじん
)
さまの
政治
(
せいぢ
)
がメチヤメチヤに
破
(
やぶ
)
れ、
300
第六番
(
だいろくばん
)
目
(
め
)
には
道場
(
だうぢやう
)
美成
(
よしなり
)
様
(
さま
)
と
事足姫
(
ことたりひめ
)
の
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
御
(
ご
)
政治
(
せいぢ
)
を
遊
(
あそ
)
ばし、
301
大広木
(
おほひろき
)
正宗
(
まさむね
)
、
302
柔道
(
じうだう
)
行成
(
ゆきなり
)
といふ
二人
(
ふたり
)
のお
子
(
こ
)
さまが
出来
(
でき
)
、
303
いよいよ
神政
(
しんせい
)
成就
(
じやうじゆ
)
が
成上
(
なりあが
)
がつたと
思
(
おも
)
へば
少
(
すこ
)
しの
間
(
ま
)
に
又
(
また
)
もや、
304
慢心
(
まんしん
)
を
遊
(
あそ
)
ばし、
305
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
や
金毛
(
きんまう
)
九尾
(
きうび
)
曲鬼
(
まがおに
)
の
悪霊
(
あくれい
)
に
蹂躙
(
じうりん
)
されて、
306
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
がサーパリ
わや
になつて
了
(
しま
)
ひ、
307
そこへ
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
素盞嗚
(
すさのをの
)
尊
(
みこと
)
が
現
(
あら
)
はれて、
308
悪
(
あく
)
の
鏡
(
かがみ
)
を
出
(
だ
)
したものだから、
309
今日
(
こんにち
)
のやうな
強
(
つよ
)
い
者勝
(
ものがち
)
の
世界
(
せかい
)
が
出来
(
でき
)
たのだ。
310
此
(
この
)
ウラナイ
教
(
けう
)
は
御覧
(
ごらん
)
の
通
(
とほ
)
り
天下
(
てんか
)
太平
(
たいへい
)
上下
(
じやうか
)
一致
(
いつち
)
だが
三五教
(
あななひけう
)
にバラモン
教
(
けう
)
、
311
ウラル
教
(
けう
)
などは
戦
(
いくさ
)
ばかりしてゐるぢやないか。
312
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
喧嘩
(
けんくわ
)
なさるといふ
事
(
こと
)
はある
可
(
べ
)
からざる
事
(
こと
)
だ、
313
お
前
(
まへ
)
さまもそンな
喧嘩好
(
けんくわずき
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
を
信仰
(
しんかう
)
せずにウラナイ
教
(
けう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
を
信仰
(
しんかう
)
をなされ、
314
昔
(
むかし
)
の
昔
(
むかし
)
のさる
昔
(
むかし
)
の
因縁
(
いんねん
)
から、
315
根本
(
こつぽん
)
の
根本
(
こつぽん
)
から、
316
大先祖
(
おほせんぞ
)
の
因縁
(
いんねん
)
、
317
霊魂
(
みたま
)
の
性来
(
しやうらい
)
、
318
手
(
て
)
に
取
(
と
)
る
如
(
ごと
)
くに
分
(
わか
)
りますぞや。
319
あゝ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
』
320
万公
『アハヽヽヽ
万公
(
まんこう
)
は
満口
(
まんこう
)
が
閉
(
ふ
)
さがらぬワ、
321
イヒヽヽヽ』
322
松彦
『
又
(
また
)
気
(
き
)
が
違
(
ちが
)
ひ
出
(
だ
)
した、
323
困
(
こま
)
つた
奴
(
やつ
)
だなア、
324
ウツフヽヽ、
325
松彦
(
まつひこ
)
も
困
(
こま
)
りますよ』
326
老人
『これで
此
(
この
)
大門
(
おほもん
)
神社
(
じんじや
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
因縁
(
いんねん
)
はあらまし
分
(
わか
)
つたでせう』
327
松彦
『ハイ、
328
よく
分
(
わか
)
りました。
329
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
いました。
330
貴方
(
あなた
)
は
随分
(
ずゐぶん
)
詳
(
くは
)
しいお
爺
(
ぢい
)
さまだが、
331
お
名
(
な
)
は
何
(
なん
)
と
申
(
まを
)
しますかな』
332
老人
『
私
(
わたし
)
は
おちたきつ
彦
(
ひこ
)
と
申
(
まを
)
しますよ』
333
松彦
『ヘー、
334
長
(
なが
)
いお
名
(
な
)
ですな』
335
老人
『
蠑螈別
(
いもりわけ
)
様
(
さま
)
に
頂
(
いただ
)
いた
神名
(
しんめい
)
だから、
336
長
(
なが
)
くても
仕方
(
しかた
)
がありませぬ。
337
名
(
な
)
が
長
(
なが
)
い
者
(
もの
)
は
長生
(
ながいき
)
をするとかいひますから、
338
モ
少
(
すこ
)
し
長
(
なが
)
くてもいいのですが、
339
まだ
修行
(
しうぎやう
)
が
足
(
た
)
らぬので、
340
ここらで
止
(
と
)
められて
居
(
を
)
るので
厶
(
ござ
)
います。
341
私
(
わたし
)
の
修行
(
しうぎやう
)
が
積
(
つ
)
みた
上
(
うへ
)
は、
342
おちたきつ
速川
(
はやかは
)
の
瀬
(
せ
)
にます
彦
(
ひこの
)
命
(
みこと
)
といふ
名
(
な
)
をやらうと
仰有
(
おつしや
)
いました』
343
一同
『ウツフヽヽ、
344
エツヘヽヽ』
345
と
一同
(
いちどう
)
は
笑
(
わら
)
ふ。
346
老人
『サア
是
(
これ
)
から、
347
種物
(
たねもの
)
神社
(
じんしや
)
へ
案内
(
あんない
)
致
(
いた
)
しませう』
348
松彦
『
老爺
(
おぢい
)
さま、
349
目
(
め
)
のお
悪
(
わる
)
いのにすみませぬなア』
350
老人
『
目
(
め
)
が
悪
(
わる
)
いと
云
(
い
)
つても、
351
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御用
(
ごよう
)
ならば
何
(
なん
)
でも
出来
(
でき
)
るのだ。
352
サアついて
来
(
き
)
なさい。
353
きつい
山
(
やま
)
だぞえ、
354
辷
(
すべ
)
りこけて
向脛
(
むかうずね
)
を
打
(
う
)
つたり、
355
腰
(
こし
)
をぬかさぬやうになさいませや』
356
と
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら、
357
種物
(
たねもの
)
神社
(
じんじや
)
の
前
(
まへ
)
へエチエチと
登
(
のぼ
)
りつめた。
358
松彦
『ここには
石造
(
いしづく
)
りの
宮
(
みや
)
と
木造
(
もくざう
)
の
拝殿
(
はいでん
)
が
建
(
た
)
つて
居
(
を
)
りますなア。
359
何
(
なん
)
とマア
偉
(
えら
)
い
断岩
(
だんがん
)
絶壁
(
ぜつぺき
)
を
開
(
ひら
)
いて
建
(
た
)
てられたものですなア』
360
老人
『ハイ
之
(
これ
)
は
大将軍
(
だいしやうぐん
)
様
(
さま
)
の
生宮
(
いきみや
)
と
地上丸
(
ちじやうまる
)
さまの
生宮
(
いきみや
)
が
鶴嘴
(
つるばし
)
の
先
(
さき
)
が
擂粉木
(
すりこぎ
)
になる
所
(
ところ
)
迄
(
まで
)
岩
(
いは
)
をこついてお
造
(
つく
)
り
遊
(
あそ
)
ばしたのだ。
361
何
(
なん
)
と
感心
(
かんしん
)
なもので
厶
(
ござ
)
いませうがなア。
362
此
(
この
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
と
日
(
ひ
)
の
丸姫
(
まるひめ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
が
祀
(
まつ
)
つてある。
363
そして
右
(
みぎ
)
の
方
(
はう
)
に
義理
(
ぎり
)
天上
(
てんじやう
)
さまと
玉乗姫
(
たまのりひめ
)
様
(
さま
)
と
祀
(
まつ
)
る
事
(
こと
)
になつて
居
(
を
)
ります。
364
左
(
ひだり
)
の
方
(
はう
)
には
大将軍
(
だいしやうぐん
)
様
(
さま
)
と
常世姫
(
とこよひめ
)
様
(
さま
)
のお
宮
(
みや
)
が
建
(
た
)
つのです。
365
これは
世界
(
せかい
)
の
万物
(
ばんぶつ
)
の
種物
(
たねもの
)
をお
始
(
はじ
)
め
遊
(
あそ
)
ばした
結構
(
けつこう
)
な
結構
(
けつこう
)
な
根本
(
こつぽん
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
ですから、
366
よく
拝
(
をが
)
みておきなさい。
367
お
前
(
まへ
)
さまも
若
(
わか
)
いからどうせ
種
(
たね
)
まきをせにやならぬのだろ。
368
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
をポイポイと
拵
(
こしら
)
へるのが
神
(
かみ
)
の
役目
(
やくめ
)
だから、
369
今
(
いま
)
こそ
男
(
をとこ
)
と
女
(
をんな
)
が
暗
(
くら
)
がりで、
370
かが
安
(
やす
)
う
生宮
(
いきみや
)
を
拵
(
こしら
)
へるやうになつたが、
371
昔
(
むかし
)
は
人間
(
にんげん
)
一人
(
ひとり
)
仲々
(
なかなか
)
並
(
なみ
)
や
大抵
(
たいてい
)
で
作
(
つく
)
れたものでありませぬぞや。
372
其
(
その
)
お
徳
(
とく
)
にあやかる
為
(
ため
)
に
種物
(
たねもの
)
神社
(
じんじや
)
に
祭
(
まつ
)
つてあるのだ』
373
松彦
『ハイ
有難
(
ありがた
)
う』
374
と
松彦
(
まつひこ
)
はうつむく。
375
老人
『サア
之
(
これ
)
から、
376
おちたきつ
彦
(
ひこ
)
がモ
一
(
ひと
)
つの
上
(
うへ
)
のお
宮様
(
みやさま
)
を
御
(
ご
)
案内
(
あんない
)
致
(
いた
)
しませう』
377
万公
(
まんこう
)
は、
378
万公
『モシモシお
爺
(
ぢ
)
イさま、
379
そンな
きつい
岩石
(
がんせき
)
を
目
(
め
)
の
悪
(
わる
)
いのに
登
(
のぼ
)
つて、
380
何卒
(
どうぞ
)
谷底
(
たにそこ
)
へ
落
(
お
)
ちたきつ
彦
(
ひこ
)
にならぬ
様
(
やう
)
に
願
(
ねが
)
ひますで。
381
サア
五三公
(
いそこう
)
、
382
アク、
383
タク、
384
テク、
385
お
爺
(
ぢ
)
イさまのお
伴
(
とも
)
だ。
386
何
(
なん
)
とマアきつい
坂
(
さか
)
だなア』
387
老人
『あゝあ、
388
人
(
ひと
)
に
改心
(
かいしん
)
さそうと
思
(
おも
)
へば
仲々
(
なかなか
)
の
苦労
(
くらう
)
だ。
389
ソレ
御覧
(
ごらん
)
なさい、
390
ここに
木造
(
きづく
)
りの
宮
(
みや
)
が
三社
(
さんしや
)
建
(
た
)
つてをるだろ。
391
中央
(
ちうあう
)
が
生場
(
いきば
)
神社
(
じんしや
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
、
392
岩照姫
(
いはてるひめ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
、
393
此
(
この
)
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
祀
(
まつ
)
つてある。
394
右
(
みぎ
)
のお
社
(
やしろ
)
は
りんとう
美天
(
びてん
)
大臣
(
だいじん
)
様
(
さま
)
、
395
木曽
(
きそ
)
義姫
(
よしひめ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
祀
(
まつ
)
つてあるのだ。
396
そして
左
(
ひだり
)
の
方
(
はう
)
の
宮
(
みや
)
には
五六七
(
みろく
)
上十
(
じやうじふ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
、
397
旭
(
あさひ
)
の
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
りの
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
祀
(
まつ
)
つてあるのだ。
398
モ
一
(
ひと
)
つ
上
(
うへ
)
に
三社
(
さんしや
)
あるけれど、
399
これから
上
(
うへ
)
は
道
(
みち
)
がないから、
400
ここからお
話
(
はなし
)
しておかう。
401
石
(
いし
)
の
宮
(
みや
)
が
三社
(
さんしや
)
あつて、
402
正中
(
まんなか
)
が
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
、
403
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
祀
(
まつ
)
つてある。
404
右
(
みぎ
)
の
石
(
いし
)
の
宮
(
みや
)
は
末代
(
まつだい
)
日
(
ひ
)
の
王天
(
わうてん
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
上義姫
(
じやうぎひめの
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
がお
祀
(
まつ
)
りになつてゐる。
405
左
(
ひだり
)
の
方
(
はう
)
が
日照
(
ひて
)
らす
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
、
406
大照皇
(
だいせうくわう
)
大神宮
(
だいじんぐう
)
様
(
さま
)
御
(
ご
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
御
(
お
)
祀
(
まつ
)
りだ。
407
何
(
なん
)
と
結構
(
けつこう
)
な
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
が
開
(
ひら
)
けたものでせうがな』
408
松彦
『モウ
此
(
この
)
外
(
ほか
)
に
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
祀
(
まつ
)
つてある
所
(
ところ
)
はありませぬかナ』
409
老人
『まだない
事
(
こと
)
はないが、
410
さう
一遍
(
いつぺん
)
にお
話
(
はな
)
しすると、
411
話
(
はなし
)
の
種
(
たね
)
が
切
(
き
)
れるから、
412
又
(
また
)
今度
(
こんど
)
にのけておきませうかい。
413
お
前
(
まへ
)
さまも
一遍
(
いつぺん
)
に
食滞
(
しよくたい
)
しては
困
(
こま
)
るからなア』
414
万公
『アツハヽヽヽお
爺
(
ぢ
)
イさま、
415
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
でした。
416
実
(
じつ
)
の
所
(
ところ
)
は
私
(
わたし
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
417
治国別
(
はるくにわけの
)
命
(
みこと
)
の
片腕
(
かたうで
)
の
万公
(
まんこう
)
さまだ。
418
気違
(
きちがひ
)
でも
何
(
なん
)
でもないのだから、
419
さう
思
(
おも
)
うて
下
(
くだ
)
さい。
420
随分
(
ずゐぶん
)
怪体
(
けつたい
)
な
神
(
かみ
)
さまばかり、
421
能
(
よ
)
う
拝
(
をが
)
まして
下
(
くだ
)
さつた。
422
これも
話
(
はなし
)
の
種
(
たね
)
になりますわい。
423
『
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
』にのせたら、
424
キツと
大喝采
(
だいかつさい
)
を
得
(
え
)
ませう。
425
お
前
(
まへ
)
さまの
方
(
はう
)
では
種物
(
たねもの
)
神社
(
じんじや
)
だが、
426
此
(
この
)
万公
(
まんこう
)
さまは
種取
(
たねと
)
り
神社
(
じんしや
)
だ。
427
義理
(
ぎり
)
かき
天上
(
てんじやう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
となつて、
428
これからウラナイ
教
(
けう
)
を
一生
(
いつしやう
)
懸命
(
けんめい
)
に
信神
(
しんじん
)
しませぬワ。
429
オツホヽヽ』
430
老人
『この
年寄
(
としより
)
を
此処
(
ここ
)
迄
(
まで
)
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
て、
431
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ
愛想
(
あいさう
)
づかしを
云
(
い
)
ふのだい。
432
それだから
三五教
(
あななひけう
)
は
悪
(
あく
)
の
教
(
をしへ
)
といふのだよ。
433
大方
(
おほかた
)
お
前
(
まへ
)
も
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
の
廻
(
まは
)
し
者
(
もの
)
だろ、
434
油断
(
ゆだん
)
のならぬ
代物
(
しろもの
)
だなア』
435
松彦
『
此奴
(
こいつ
)
ア、
436
お
爺
(
ぢ
)
イさま
気
(
き
)
が
違
(
ちが
)
うてるのですから、
437
どうぞ
気
(
き
)
に
触
(
さ
)
へて
下
(
くだ
)
さいますな』
438
老人
『あゝさうださうだ、
439
気
(
き
)
の
触
(
ふ
)
れた
方
(
かた
)
だつたなア。
440
何
(
なん
)
ぼ
気違
(
きちがひ
)
でも
余
(
あま
)
りな
事
(
こと
)
云
(
い
)
ふと
気
(
き
)
の
宜
(
よ
)
うないものだ。
441
併
(
しか
)
し
気違
(
きちが
)
ひとあれば
咎
(
とが
)
める
訳
(
わけ
)
にもゆかぬ、
442
見直
(
みなほ
)
し
聞直
(
ききなほ
)
しておかう』
443
松彦
『ハイ
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
いました。
444
お
年寄
(
としより
)
に
高
(
たか
)
い
所
(
ところ
)
迄
(
まで
)
御
(
ご
)
苦労
(
くらう
)
になりまして
申訳
(
まをしわけ
)
が
厶
(
ござ
)
いませぬ』
445
老人
『お
前
(
まへ
)
さま
達
(
たち
)
、
446
下
(
した
)
の
大広間
(
おほひろま
)
で
今晩
(
こんばん
)
はお
泊
(
とま
)
りなされ、
447
女
(
をんな
)
ばかり
百
(
ひやく
)
人
(
にん
)
あまりも
鮨詰
(
すしづめ
)
になつて
寝
(
ね
)
て
居
(
を
)
ります』
448
五三公
(
いそこう
)
はにやりとしながら、
449
五三公
『オイ、
450
アク、
451
タク、
452
テク、
453
泊
(
と
)
めて
貰
(
もら
)
はうかなア』
454
アク
『なンだ、
455
女
(
をんな
)
ばかり
鮨詰
(
すしづめ
)
になつてると、
456
爺
(
ぢい
)
さまが
言
(
い
)
つたら、
457
顔
(
かほ
)
の
紐
(
ひも
)
迄
(
まで
)
解
(
ほど
)
きよつて、
458
アタ
見
(
み
)
つともない、
459
女
(
をんな
)
の
側
(
そば
)
は
険呑
(
けんのん
)
だ。
460
サア
松彦
(
まつひこ
)
さま、
461
遅
(
おく
)
れちやなりませぬ、
462
折角
(
せつかく
)
のお
爺
(
ぢい
)
さまの
御
(
ご
)
親切
(
しんせつ
)
だが、
463
今日
(
けふ
)
はマア
御免
(
ごめん
)
被
(
かふむ
)
つて、
464
又
(
また
)
改
(
あらた
)
めてお
世話
(
せわ
)
になりませうか』
465
松彦
『あゝそれがよからう、
466
お
爺
(
ぢ
)
イさま、
467
どうぞ
蠑螈別
(
いもりわけ
)
さまに
宜
(
よろ
)
しう
言
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい。
468
今日
(
けふ
)
は
急
(
いそ
)
ぎますから、
469
これで
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
かうむ
)
ります』
470
老人
『
万
(
まん
)
さまとやらを
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けて
上
(
あ
)
げて
下
(
くだ
)
さいや、
471
危
(
あぶ
)
ない
一本橋
(
いつぽんばし
)
がありますから、
472
川
(
かは
)
の
中
(
なか
)
へでも、
473
気
(
き
)
の
触
(
ふ
)
れた
人
(
ひと
)
は
飛込
(
とびこ
)
むかも
知
(
し
)
れませぬからな』
474
松彦
『ハイ
御
(
ご
)
親切
(
しんせつ
)
に
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
います。
475
サア
一同
(
いちどう
)
の
者
(
もの
)
、
476
お
暇
(
いとま
)
乞
(
ご
)
ひして
急
(
いそ
)
がう。
477
発車
(
はつしや
)
時間
(
じかん
)
に
遅
(
おく
)
れちや
今夜中
(
こんやぢう
)
に
万寿山
(
まんじゆざん
)
へ
帰
(
かへ
)
れぬからなア。
478
お
爺
(
ぢい
)
さま
左様
(
さやう
)
なら』
479
万公
『
おちたきつ
速川
(
はやかは
)
の
瀬
(
せ
)
にます
彦
(
ひこ
)
の
神
(
かみ
)
さま、
480
万々
(
まんまん
)
々公
(
まんこう
)
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
いました』
481
老人
『アハヽヽヽ、
482
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けてお
帰
(
かへ
)
りなさい、
483
万公
(
まんこう
)
さまとやら』
484
(
大正一一・一二・九
旧一〇・二一
松村真澄
録)
485
(昭和九・一二・二九 於湯ケ嶋 王仁校正)
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