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第一〇章　神厳(しんげん)〔一五六〇〕

インフォメーション
著者：出口王仁三郎 巻：霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻 篇：第2篇 神国の春 よみ（新仮名遣い）：みくにのはる
章：第10章 神厳 よみ（新仮名遣い）：しんげん 通し章番号：1560
口述日：1923（大正12）年05月03日（旧03月18日） 口述場所： 筆録者：隆光 校正日： 校正場所： 初版発行日：1925（大正14）年10月16日
概要： 舞台： あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です（一部加筆訂正してあります）。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]： 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]： 備考： タグ： データ凡例： データ最終更新日： OBC ：rm6110
愛善世界社版：131頁 八幡書店版：第11輯 71頁 修補版： 校定版：142頁 普及版：60頁 初版： ページ備考：
001第九二
002一
003朝日(あさひ)輝(かがや)く神(かみ)の国(くに)
004その真秀良場(まほらば)に築(きづ)きたる
005神(かみ)の御庭(みには)に上(のぼ)ります
006天津使(あまつつかひ)の瑞御魂(みづみたま)
007御魂(みたま)幸(さちは)ひましまして
008罪(つみ)の重荷(おもに)に苦(くる)しめる
009百(もも)の身魂(みたま)をいと安(やす)く
010珍(うづ)の御前(みまへ)に導(みちび)き玉(たま)へ。
011二
012瑞(みづ)の御魂(みたま)と現(あら)はれて
013災(わざはひ)多(おほ)き世(よ)の中(なか)の
014艱難(なやみ)の道(みち)も悲(かな)しみの
015山(やま)も安々(やすやす)過(す)ぎ玉(たま)ふ
016此(この)世(よ)の旅(たび)に迷(まよ)ふなる
017青人草(あをひとぐさ)を導(みちび)きて
018明(あか)き神国(みくに)へ進(すす)ませ玉(たま)へ。
019三
020天津(あまつ)御国(みくに)の御使(みつかひ)を
021率(ひき)ゐて再(ふたた)び現世(うつしよ)に
022現(あら)はれ玉(たま)ふ時(とき)とこそ
023今(いま)や全(まつた)くなりにけり
024厳(いづ)の御魂(みたま)の御(おん)側(そば)に
025吾(われ)等(ら)が身魂(みたま)を導(みちび)きて
026つきぬ喜(よろこ)び栄光(さかえ)をば
027得(え)させ玉(たま)へと願(ね)ぎ奉(まつ)る
028神(かみ)は愛(あい)なり権威(ちから)なり
029珍(うづ)の御前(みまへ)に伏(ふ)し拝(をが)む。
030第九三
031一
032現身(うつそみ)の姿(すがた)その儘(まま)天津国(あまつくに)に
033上(のぼ)りて行(ゆ)かむ身(み)こそ楽(たの)しき。
034二
035八雲(やくも)立(た)つ出雲(いづも)小琴(をごと)の音(ね)に合(あ)ひて
036神(かみ)と人(ひと)との息(いき)は揃(そろ)へる。
037三
038根(ね)の国(くに)の御門(みかど)は神(かみ)に砕(くだ)かれて
039天津(あまつ)大道(おほぢ)に妨(さまた)げもなし。
040四
041死出(しで)の山(やま)醜(しこ)の川辺(かはべ)も何(なに)かあらむ
042恵(めぐみ)の神(かみ)の導(みちび)きあれば。
043第九四
044一
045月日(つきひ)輝(かがや)く大空(おほぞら)を
046八重(やへ)棚雲(たなぐも)に打(うち)乗(の)りて
047上(のぼ)り行(ゆ)きます瑞御霊(みづみたま)
048栄光(さかえ)の主(きみ)の神姿(みすがた)を
049眺(なが)めて迎(むか)ふ天使(あまづかひ)
050百(もも)の音楽(おんがく)奏(かな)でつつ
051御門(みかど)を開(ひら)き迎(むか)へ入(い)る
052称讃(たたへ)の歌(うた)は天地(あめつち)に
053響(ひび)き渡(わた)るぞ畏(かしこ)けれ。
054二
055五六七(みろく)の殿(との)は賑(にぎは)しく
056寄(よ)り来(く)る人(ひと)は笑(ゑ)み栄(さか)ゆ
057言霊軍(ことたまいくさ)を統(す)べ玉(たま)ふ
058瑞(みづ)の御魂(みたま)は死(し)の長(をさ)の
059御手(みて)より此(この)世(よ)をとり返(かへ)し
060生命(いのち)の国(くに)を開(ひら)きつつ
061勝(かち)の祝(いはひ)を平(たひら)かに
062いと安(やす)らかに謳(うた)ひ玉(たま)ふ。
063三
064元津(もとつ)御神(みかみ)と諸共(もろとも)に
065神(かみ)の大道(おほぢ)を歩(あゆ)みなば
066生命(いのち)と滅亡(ほろび)と別(わか)るる道(みち)の
067八衢(やちまた)街道(かいだう)も何(なん)のその
068目(め)にも止(と)まらず皇神(すめかみ)の
069栄光(さかえ)の国(くに)へ上(のぼ)るべし
070神(かみ)は言霊(ことたま)権威(ちから)なり。
071四
072土(つち)の上(うへ)にて朽(く)ち果(は)つる
073人(ひと)の命(いのち)を憐(あは)れみて
074栄(さか)え久(ひさ)しき天津国(あまつくに)
075千代(ちよ)の御園(みその)に昇(のぼ)らせて
076恵(めぐ)みの露(つゆ)を垂(た)れ玉(たま)ふ
077清(きよ)めの神(かみ)の御後(みあと)をば
078慕(した)ひまつれよ人(ひと)の子(こ)よ
079振(ふ)りさけ見(み)れば大空(おほぞら)に
080吾(われ)等(ら)が行(ゆ)くべき千代(ちよ)の里(さと)
081いともさやかに見(み)え渡(わた)る。
082第九五
083一
084千座(ちくら)の置戸(おきど)を負(お)ひましし
085栄光(さかえ)の主(きみ)の瑞御魂(みづみたま)
086その名(な)を聞(き)くも潔(いさぎよ)し
087青人草(あをひとぐさ)を生(い)かさむと
088八束(やつか)の髯(ひげ)を抜(ぬ)きとられ
089手足(てあし)の爪(つめ)を除(のぞ)かれて
090血潮(ちしほ)に染(そま)り身(み)に罪(つみ)を
091負(お)はせ玉(たま)ひて世(よ)の人(ひと)を
092清(きよ)むる神業(みわざ)を詳細(まつぶさ)に
093遂(と)げさせ玉(たま)ふ尊(たふと)さよ。
094二
095厳(いづ)の御魂(みたま)の大神(おほかみ)の
096右(みぎ)に居(ゐ)まして永久(とこしへ)の
097珍(うづ)の住居(すまゐ)を構(かま)へつつ
098吾(われ)等(ら)を守(まも)る瑞御魂(みづみたま)
099深(ふか)き恵(めぐ)みを嬉(うれ)しみて
100賞(ほ)めよ称(たた)へよ御栄光(みさかえ)を
101人(ひと)は神(かみ)の子(こ)神(かみ)の宮(みや)。
102三
103瑞(みづ)の御魂(みたま)の御(おん)恵(めぐ)み
104清(きよ)き稜威(みいづ)は世(よ)に広(ひろ)く
105現(あら)はれましていと高(たか)く
106妙(たへ)に尊(たふと)き大神業(おほみわざ)
107天津使(あまつつかひ)と相共(あひとも)に
108世人(よびと)挙(こぞ)りて主(きみ)の名(な)の
109輝(かがや)き栄(さか)ゆる有様(ありさま)を
110賞(ほ)めよ称(たた)へよ真心(まごころ)に。
111第九六
112一
113三五(あななひ)の神(かみ)の教(をしへ)の司(つかさ)等(たち)
114瑞(みづ)の御魂(みたま)の徳(とく)を仰(あふ)げよ。
115二
116天津(あまつ)日(ひ)の神(かみ)の御裔(みすゑ)とあれませる
117珍(うづ)の御子(みこ)をば敬(うやま)ひ奉(まつ)れ。
118三
119許々多久(ここたく)の罪(つみ)や穢(けがれ)を身(み)に負(お)ひて
120世人(よびと)清(きよ)めし主(きみ)を崇(あが)めよ。
121四
122皇神(すめかみ)の恵(めぐ)みと主(きみ)の悩(なや)みとを
123思(おも)ひ出(いだ)して神(かみ)を称(たた)へよ。
124五
125千万(ちよろづ)の国(くに)の益人(ますひと)御(おん)前(まへ)に
126平伏(ひれふ)し御稜威(みいづ)を畏(かしこ)み崇(あが)めよ。
127六
128永久(とこしへ)の厳(いづ)の御歌(みうた)に声(こゑ)合(あは)せ
129万司(よろづつかさ)の主(きみ)を崇(あが)めよ。
130第九七
131一
132世(よ)を洗(あら)ふ厳(いづ)の御魂(みたま)や瑞御魂(みづみたま)
133その聖顔(かんばせ)は伊照(いて)り輝(かがや)く。
134二
135天地(あめつち)に類(たぐひ)もあらぬ清(きよ)め主(ぬし)
136天津使(あまつつかひ)も挙(こぞ)りて仕(つか)ふ。
137三
138世(よ)の人(ひと)を憐(あはれ)み玉(たま)ひ千座(ちくら)をば
139負(お)ひて落(お)ち行(ゆ)く主(きみ)ぞ尊(たふと)き。
140四
141根(ね)の国(くに)に落(お)ち行(ゆ)く身魂(みたま)憐(あはれ)みて
142天津(あまつ)神国(みくに)に生(い)かす君(きみ)はも。
143五
144限(かぎ)りなき恵(めぐ)みを受(う)けし人(ひと)の身(み)は
145心(こころ)の限(かぎ)り仕(つか)へまつれよ。
146第九八
147一
148世(よ)の人(ひと)を恤(いたは)り玉(たま)ふ瑞御魂(みづみたま)
149御声(みこゑ)は妙(たへ)に天地(あめつち)に
150響(ひび)き渡(わた)りぬ世(よ)の民(たみ)よ
151厳(いづ)の御魂(みたま)の吾(わが)主(きみ)に
152栄光(さかえ)の冠(かむり)を献(たてまつ)れ。
153二
154天津使(あまつつかひ)も打(うち)伏(ふ)して
155厳(いづ)の御魂(みたま)の御光(みひかり)を
156あこがれ拝(をが)む尊(たふと)さよ
157いざ諸人(もろびと)よ清(きよ)めの主(きみ)に
158栄光(さかえ)の冠(かむり)を捧(ささ)げよや。
159三
160矢叫(やさけ)びの声(こゑ)鬨(とき)の声(こゑ)
161俄(にはか)に止(や)みて戦(たたか)ひの
162庭(には)は神国(みくに)となり変(かは)る
163祈(いの)りと歌(うた)との言霊(ことたま)は
164天(あめ)と地(つち)とに響(ひび)きけり
165四方(よも)の民草(たみぐさ)平和(へいわ)の主(きみ)に
166宝(たから)の冠(かむり)を献(たてまつ)れ
167御空(みそら)の極(きは)み地(つち)のはて
168残(のこ)る隈(くま)なく御栄光(みさかえ)の
169珍(うづ)の光(ひかり)は照(て)り渡(わた)る
170厳(いづ)の御魂(みたま)や瑞御魂(みづみたま)
171此(この)世(よ)を知(し)らす神柱(みはしら)に
172栄光(さかえ)の冠(かむり)献(たてまつ)れ。
173第九九
174一
175総(すべ)ての司(つかさ)とあれませる
176清(きよ)めの主(きみ)の瑞御魂(みづみたま)
177賞(ほ)めつ称(たた)へつ神(かみ)の声(こゑ)
178世人(よびと)の声(こゑ)は海山(うみやま)に
179隈(くま)なく響(ひび)き渡(わた)りけり
180厳(いづ)の御魂(みたま)よ瑞御魂(みづみたま)
181諾(うべ)なひ玉(たま)へ惟神(かむながら)。
182二
183栄光(さかえ)の主(きみ)よ厳御魂(いづみたま)
184瑞(みづ)の御魂(みたま)よ神(かみ)の世(よ)を
185弥(いや)永久(とこしへ)にしろしめし
186神(かみ)の稜威(みいづ)の御光(みひかり)を
187洽(あまね)く天地(てんち)に輝(かがや)かし
188凡(すべ)てを生(い)かし玉(たま)へかし
189珍(うづ)の御前(みまへ)に願(ね)ぎ奉(まつ)る
190厳(いづ)の御魂(みたま)や瑞御魂(みづみたま)
191守(まも)らせ玉(たま)へ惟神(かむながら)。
192三
193清(きよ)めの主(きみ)よ来(きた)りませ
194珍(うづ)の御声(みこゑ)を嬉(うれ)しみて
195吾(われ)等(ら)が身魂(みたま)を清(きよ)めつつ
196命(いのち)の糧(かて)と仕(つか)へなむ
197仮令(たとへ)天地(てんち)は失(う)するとも
198吾(われ)等(ら)は主(きみ)の御恵(みめぐ)みを
199弥(いや)永久(とこしへ)に喜(よろこ)びて
200黄金(こがね)の琴(こと)をかき鳴(な)らし
201稜威(みいづ)を仰(あふ)ぎ奉(まつ)るべし
202厳(いづ)の御魂(みたま)や瑞御魂(みづみたま)
203来(きた)らせ玉(たま)へ惟神(かむながら)。
204第一〇〇
205一
206烏羽玉(うばたま)の暗(くら)き闇夜(やみよ)は消(き)え去(さ)りて
207東(あづま)の空(そら)に茜(あかね)さすなり。
208二
209美(うる)はしき主(きみ)の御影(みかげ)を伏(ふ)し拝(をが)み
210光(ひかり)の主(きみ)と仕(つか)へまつらむ。
211三
212神国(かみくに)の光(ひかり)といます厳御魂(いづみたま)
213瑞(みづ)の御魂(みたま)の御稜威(みいづ)畏(かしこ)し。
214四
215皇神(すめかみ)の恵(めぐ)みの露(つゆ)に生(お)ふる民(たみ)の
216歓喜(よろこび)栄光(さかえ)何(なに)に譬(たと)へむ。
217五
218大空(おほぞら)の星(ほし)にも勝(まさ)る民(たみ)の数(かず)
219恵(めぐ)ませ玉(たま)ふ神(かみ)ぞ畏(かしこ)き。
220第一〇一
221一
222厳御魂(いづみたま)瑞(みづ)の御魂(みたま)の名(な)に優(まさ)る
223清(きよ)きは他(ほか)にあらじとぞ思(おも)ふ。
224二
225いと貴(たか)き神(かみ)の御子(みこ)にしましませど
226世(よ)を洗(あら)ふため降(くだ)りましぬる。
227三
228八千座(やちくら)の上(うへ)に掲(かか)げし珍(うづ)の名(な)を
229万国民(よろづくにたみ)今(いま)や仰(あふ)がむ。
230四
231皇神(すめかみ)の右(みぎ)にぞ坐(ま)して神(かみ)の世(よ)と
232現世(うつしよ)しらす君(きみ)ぞ畏(かしこ)し。
233（大正一二・五・三　旧三・一八　北村隆光録）
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