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第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
第79巻(午の巻)
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第61巻(子の巻)
序文
第1篇 常磐の松
01 神苑
〔1551〕
02 神影
〔1552〕
03 神雲
〔1553〕
04 神田
〔1554〕
05 神山
〔1555〕
第2篇 神国の春
06 神天
〔1556〕
07 神地
〔1557〕
08 神台
〔1558〕
09 神行
〔1559〕
10 神厳
〔1560〕
第3篇 白梅の花
11 神浪
〔1561〕
12 神徳
〔1562〕
13 神雨
〔1563〕
14 神服
〔1564〕
15 神前
〔1565〕
第4篇 風山雅洋
16 神英
〔1566〕
17 神月
〔1567〕
18 神人
〔1568〕
19 神恵
〔1569〕
20 神郷
〔1570〕
第5篇 春陽自来
21 神花
〔1571〕
22 神日
〔1572〕
23 神暉
〔1573〕
24 神泉
〔1574〕
25 神家
〔1575〕
余白歌
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第一九章
神恵
(
しんけい
)
〔一五六九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
篇:
第4篇 風山雅洋
よみ(新仮名遣い):
ふうざんがよう
章:
第19章 神恵
よみ(新仮名遣い):
しんけい
通し章番号:
1569
口述日:
1923(大正12)年05月08日(旧03月23日)
口述場所:
筆録者:
隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物
[?]
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm6119
愛善世界社版:
243頁
八幡書店版:
第11輯 105頁
修補版:
校定版:
267頁
普及版:
61頁
初版:
ページ備考:
001
第一八二
002
一
003
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
御国
(
みくに
)
にまごころの
004
宝
(
たから
)
積
(
つ
)
むより
越
(
こ
)
ゆる
幸
(
さち
)
なし。
005
二
006
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
のあらむ
限
(
かぎ
)
りをつくす
共
(
とも
)
007
称
(
たた
)
へつくせじ
神
(
かみ
)
のめぐみは。
008
三
009
瑞御魂
(
みづみたま
)
命
(
いのち
)
の
主
(
きみ
)
の
幸
(
さきは
)
ひに
010
こころうれしき
身
(
み
)
とはなりけり。
011
四
012
わざはひの
限
(
かぎ
)
り
知
(
し
)
られずおこる
世
(
よ
)
に
013
いと
安
(
やす
)
らけく
栄
(
さか
)
ゆるまめひと。
014
五
015
よろこびを
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なにうたひつつ
016
神
(
かみ
)
のめぐみに
安世
(
やすよ
)
をわたらふ。
017
六
018
皇神
(
すめかみ
)
の
命
(
いのち
)
の
言霊
(
ことたま
)
世
(
よ
)
に
広
(
ひろ
)
く
019
宣
(
の
)
べ
伝
(
つた
)
へゆく
神
(
かみ
)
の
宣教師
(
みつかひ
)
。
020
第一八三
021
一
022
生
(
うま
)
れてゆしらずしらずにおかしたる
023
わが
重
(
おも
)
き
罪
(
つみ
)
赦
(
ゆる
)
します
貴美
(
きみ
)
。
024
二
025
現世
(
うつしよ
)
のなぎさ
放
(
はな
)
れて
進
(
すす
)
みゆく
026
命
(
いのち
)
の
御舟
(
みふね
)
のいさましきかな。
027
三
028
ときの
間
(
ま
)
に
彼方
(
あなた
)
の
岸
(
きし
)
に
進
(
すす
)
むなり
029
恵
(
めぐみ
)
の
風
(
かぜ
)
を
受
(
う
)
けし
白帆
(
しらほ
)
は。
030
四
031
永久
(
とこしへ
)
の
天津
(
あまつ
)
御国
(
みくに
)
の
花園
(
はなぞの
)
も
032
早
(
はや
)
ちかづきしここちこそすれ。
033
五
034
和田
(
わだ
)
の
原
(
はら
)
漕
(
こ
)
ぎゆく
舟
(
ふね
)
を
弄
(
もてあそ
)
ぶ
035
荒
(
あら
)
き
浪風
(
なみかぜ
)
和
(
な
)
ぎし
御言葉
(
みことば
)
。
036
六
037
浪風
(
なみかぜ
)
を
只
(
ただ
)
一言
(
ひとこと
)
にしづめたる
038
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
のいさをたふとき。
039
七
040
瑞御魂
(
みづみたま
)
弘誓
(
ぐぜい
)
の
船
(
ふね
)
に
棹
(
さを
)
さして
041
諸
(
もも
)
の
罪人
(
つみびと
)
御国
(
みくに
)
へおくる。
042
八
043
村肝
(
むらきも
)
のこころ
静
(
しづか
)
にうたひつつ
044
天津
(
あまつ
)
御国
(
みくに
)
へ
昇
(
のぼ
)
るうれしさ。
045
第一八四
046
一
047
淵
(
ふち
)
の
如
(
ごと
)
深
(
ふか
)
きけがれに
沈
(
しづ
)
みたる
048
魂
(
たま
)
清
(
きよ
)
めむと
漕
(
こ
)
ぎ
来
(
く
)
る
神船
(
みふね
)
。
049
二
050
雨
(
あめ
)
の
日
(
ひ
)
も
風
(
かぜ
)
吹
(
ふ
)
く
夜半
(
よは
)
も
皇神
(
すめかみ
)
の
051
弘誓
(
ぐぜい
)
の
御船
(
みふね
)
いとど
安
(
やす
)
けし。
052
三
053
一人
(
ひとり
)
だも
滅
(
ほろび
)
の
淵
(
ふち
)
に
沈
(
しづ
)
めじと
054
命
(
いのち
)
の
船
(
ふね
)
を
見立
(
みた
)
てたまひつ。
055
四
056
皇神
(
すめかみ
)
の
道
(
みち
)
にさかひし
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
を
057
なだめすかして
大道
(
おほぢ
)
を
示
(
しめ
)
さす。
058
五
059
伊都
(
いづ
)
御魂
(
みたま
)
のぞみ
豊
(
ゆたか
)
に
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
の
060
昇
(
のぼ
)
り
来
(
き
)
たるを
待
(
ま
)
ちたまひつつ。
061
六
062
世
(
よ
)
の
憂
(
う
)
きになやみ
苦
(
くる
)
しむ
涙
(
なみだ
)
より
063
猶更
(
なほさら
)
ふかくなげかせたまふ。
064
七
065
世
(
よ
)
のなさけ
夢
(
ゆめ
)
にも
知
(
し
)
らぬ
醜人
(
しこびと
)
の
066
こころにさへも
宿
(
やど
)
らせたまふ。
067
八
068
母
(
はは
)
とます
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
のおもかげを
069
ながむるたびに
涙
(
なみだ
)
こぼるる。
070
第一八五
071
一
072
常暗
(
とこやみ
)
の
世
(
よ
)
に
住
(
す
)
む
人
(
ひと
)
も
皇神
(
すめかみ
)
の
073
光
(
ひかり
)
にこころ
照
(
てら
)
され
栄
(
さか
)
ゆる。
074
二
075
偽
(
いつは
)
りの
浮世
(
うきよ
)
の
夢
(
ゆめ
)
も
今
(
いま
)
さめて
076
楽
(
たの
)
しき
身魂
(
みたま
)
と
復活
(
よみがへ
)
りたり。
077
三
078
御恵
(
みめぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
おき
足
(
た
)
らし
世
(
よ
)
を
生
(
い
)
かす
079
神
(
かみ
)
の
息
(
いき
)
より
吹
(
ふ
)
く
天津風
(
あまつかぜ
)
。
080
四
081
天津風
(
あまつかぜ
)
に
心
(
こころ
)
の
塵
(
ちり
)
もはらはれて
082
清
(
きよ
)
き
身魂
(
みたま
)
とよみがへるなり。
083
五
084
皇神
(
すめかみ
)
の
造
(
つく
)
り
玉
(
たま
)
ひし
大道
(
おほみち
)
を
085
知
(
し
)
らずに
邪
(
よこ
)
さの
道
(
みち
)
を
行
(
ゆ
)
くあり。
086
六
087
目
(
め
)
醒
(
さ
)
めたる
朝
(
あした
)
の
空
(
そら
)
に
照
(
て
)
りわたる
088
日影
(
ひかげ
)
はいとも
麗
(
うるは
)
しく
見
(
み
)
ゆ。
089
第一八六
090
一
091
めぐみも
深
(
ふか
)
き
五十鈴
(
いすず
)
川
(
がは
)
092
溢
(
あふ
)
るる
泉
(
いづみ
)
に
許々多久
(
ここたく
)
の
093
罪
(
つみ
)
やけがれをよく
清
(
きよ
)
め
094
皇
(
すめ
)
大神
(
おほかみ
)
の
大前
(
おほまへ
)
に
095
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つに
祈
(
いの
)
りなば
096
歓喜
(
くわんき
)
の
雨露
(
うろ
)
は
忽
(
たちま
)
ちに
097
おのが
身魂
(
みたま
)
に
降
(
くだ
)
るべし。
098
二
099
罪
(
つみ
)
やけがれを
根底
(
ねそこ
)
より
100
洗
(
あら
)
ひ
清
(
きよ
)
むる
五十鈴
(
いすず
)
川
(
がは
)
101
流
(
なが
)
れに
身魂
(
みたま
)
ひたしつつ
102
天津
(
あまつ
)
御国
(
みくに
)
の
神国
(
かみくに
)
に
103
昇
(
のぼ
)
らせ
玉
(
たま
)
へとひたすらに
104
いづの
清
(
きよ
)
めを
願
(
ね
)
ぎまつれ
105
仁慈
(
じんじ
)
に
充
(
み
)
てる
大神
(
おほかみ
)
は
106
かならずゆるし
賜
(
たま
)
ふべし。
107
三
108
万
(
よろづ
)
の
国
(
くに
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
109
身魂
(
みたま
)
の
清
(
きよ
)
め
済
(
す
)
むまでは
110
絶
(
た
)
ゆる
事
(
こと
)
なき
五十鈴
(
いすず
)
川
(
がは
)
111
生
(
い
)
きたる
人
(
ひと
)
も
死人
(
しにびと
)
も
112
皆
(
みな
)
押並
(
おしな
)
べて
限
(
かぎ
)
りなき
113
恵
(
めぐみ
)
を
受
(
う
)
けむ
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
。
114
第一八七
115
一
116
わが
罪
(
つみ
)
を
悔
(
く
)
ゆる
心
(
こころ
)
は
皇神
(
すめかみ
)
の
117
依
(
よ
)
さし
玉
(
たま
)
ひし
御賜
(
みたまもの
)
なり。
118
二
119
ふるさとの
天津
(
あまつ
)
御国
(
みくに
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
120
おのが
霊魂
(
みたま
)
の
住処
(
すみか
)
なりけり。
121
三
122
人々
(
ひとびと
)
の
暗
(
やみ
)
に
犯
(
をか
)
せし
罪
(
つみ
)
とがを
123
悟
(
さと
)
る
御神
(
みかみ
)
の
大前
(
おほまへ
)
にのれ。
124
四
125
皇神
(
すめかみ
)
のいづの
御前
(
みまへ
)
にぬかづきて
126
犯
(
をか
)
せし
罪
(
つみ
)
を
宣
(
の
)
れよ
洩
(
も
)
れなく。
127
五
128
瑞御魂
(
みづみたま
)
鎮
(
しづ
)
まりゐます
神
(
かみ
)
の
園
(
その
)
に
129
すすみておのが
身魂
(
みたま
)
を
清
(
きよ
)
めよ。
130
六
131
罪
(
つみ
)
の
子
(
こ
)
を
憐
(
あはれ
)
みたまふ
御
(
おん
)
涙
(
なみだ
)
の
132
ながれて
由良
(
ゆら
)
の
川
(
かは
)
となりけむ。
133
七
134
まごころに
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
復活
(
よみがへ
)
り
135
神
(
かみ
)
と
君
(
きみ
)
との
御楯
(
みたて
)
とぞなれ。
136
八
137
三五
(
あななひ
)
の
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
は
現世
(
うつしよ
)
と
138
かくり
世
(
よ
)
悉
(
ことごと
)
照
(
てら
)
す
御燈明
(
みあかし
)
。
139
第一八八
140
一
141
神
(
かみ
)
は
門
(
かど
)
の
戸
(
と
)
打叩
(
うちたた
)
き
142
外面
(
そとも
)
に
立
(
た
)
ちて
開
(
ひら
)
けよと
143
声
(
こゑ
)
も
涼
(
すず
)
しく
宣
(
の
)
り
玉
(
たま
)
ふ
144
罪
(
つみ
)
に
曇
(
くも
)
りし
人々
(
ひとびと
)
は
145
珍
(
うづ
)
の
御声
(
みこゑ
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
146
悪魔
(
あくま
)
の
如
(
ごと
)
く
忌
(
い
)
み
嫌
(
きら
)
ひ
147
ますます
門
(
かど
)
の
戸
(
と
)
堅
(
かた
)
く
締
(
し
)
め
148
拒
(
こば
)
みまつるぞ
嘆
(
うた
)
てけれ。
149
二
150
広
(
ひろ
)
き
尊
(
たふと
)
き
皇神
(
すめかみ
)
の
151
大御恵
(
おほみめぐみ
)
ははかられず
152
愛
(
あい
)
の
涙
(
なみだ
)
をたたへつつ
153
日毎
(
ひごと
)
夜毎
(
よごと
)
に
人々
(
ひとびと
)
の
154
門戸
(
かど
)
を
訪
(
おとな
)
ひ
玉
(
たま
)
へども
155
道
(
みち
)
に
背
(
そむ
)
きし
醜魂
(
しこたま
)
は
156
畏
(
おそ
)
れて
閉
(
とざ
)
す
門
(
かど
)
の
口
(
くち
)
157
益々
(
ますます
)
闇
(
やみ
)
に
沈
(
しづ
)
み
行
(
ゆ
)
く
158
身
(
み
)
の
果
(
は
)
てこそは
憐
(
あは
)
れなれ。
159
三
160
命
(
いのち
)
の
神
(
かみ
)
の
訪
(
おとな
)
ひを
161
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに
相拒
(
あひこば
)
む
162
生命
(
いのち
)
知
(
し
)
らずの
愚
(
おろか
)
もの
163
生命
(
いのち
)
の
主
(
きみ
)
は
朝夕
(
あさゆふ
)
に
164
門
(
かど
)
の
戸
(
と
)
開
(
あ
)
けと
宣
(
の
)
り
玉
(
たま
)
ふ
165
心
(
こころ
)
を
清
(
きよ
)
めて
一時
(
ひととき
)
も
166
早
(
はや
)
く
迎
(
むか
)
へ
入
(
い
)
れ
奉
(
まつ
)
れ
167
永遠
(
とは
)
の
生命
(
いのち
)
の
基
(
もとゐ
)
なる
168
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
生
(
い
)
かす
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
よ。
169
第一八九
170
一
171
定
(
さだ
)
めなき
浮世
(
うきよ
)
の
風
(
かぜ
)
に
誘
(
さそ
)
はれて
172
世
(
よ
)
を
去
(
さ
)
る
時
(
とき
)
の
神
(
かみ
)
は
力
(
ちから
)
ぞ。
173
二
174
或
(
ある
)
は
散
(
ち
)
り
或
(
あるひ
)
は
残
(
のこ
)
り
現世
(
うつしよ
)
の
175
嵐
(
あらし
)
を
忍
(
しの
)
ぶ
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
。
176
三
177
世
(
よ
)
にありて
犯
(
をか
)
せし
罪
(
つみ
)
の
捨
(
す
)
て
所
(
どころ
)
178
底
(
そこ
)
なき
亡
(
ほろ
)
びの
淵
(
ふち
)
とこそ
知
(
し
)
れ
179
四
180
吾
(
わが
)
魂
(
たま
)
も
罪
(
つみ
)
諸共
(
もろとも
)
に
亡
(
ほろ
)
び
行
(
ゆ
)
く
181
酬
(
むく
)
いの
淵
(
ふち
)
ぞ
恐
(
おそ
)
ろしきかな。
182
五
183
山風
(
やまかぜ
)
の
明日
(
あす
)
をも
待
(
ま
)
たず
吹
(
ふ
)
くならば
184
吾
(
わが
)
魂
(
たましひ
)
も
如何
(
いか
)
になるらむ。
185
六
186
うかれ
行
(
ゆ
)
く
吾
(
わが
)
魂
(
たましひ
)
を
導
(
みちび
)
きて
187
生
(
い
)
かさせ
玉
(
たま
)
へ
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
188
七
189
散
(
ち
)
りもせず
萎
(
しぼ
)
みもやらで
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ふ
190
常世
(
とこよ
)
の
春
(
はる
)
に
会
(
あ
)
ふぞ
嬉
(
うれ
)
しき。
191
八
192
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ふ
御園
(
みその
)
の
花
(
はな
)
を
尋
(
たづ
)
ねむと
193
真心
(
まごころ
)
尽
(
つく
)
せ
人
(
ひと
)
の
御子
(
みこ
)
達
(
たち
)
。
194
第一九〇
195
一
196
高天原
(
たかあまはら
)
は
開
(
ひら
)
けたり
197
命
(
いのち
)
の
光
(
ひかり
)
は
輝
(
かがや
)
きぬ。
198
二
199
高天原
(
たかあまはら
)
の
御光
(
みひかり
)
は
200
世人
(
よびと
)
の
為
(
た
)
めに
開
(
ひら
)
かれぬ
201
青垣山
(
あをがきやま
)
を
繞
(
めぐ
)
らせる
202
下津
(
したつ
)
岩根
(
いはね
)
の
霊場
(
れいぢやう
)
に。
203
三
204
人
(
ひと
)
の
悉
(
ことごと
)
望
(
のぞ
)
むがままに
205
高天原
(
たかあまはら
)
の
花苑
(
はなぞの
)
に
206
喜
(
よろこ
)
び
迎
(
むか
)
へ
入
(
い
)
れ
玉
(
たま
)
ふ
207
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
御
(
おん
)
恵
(
めぐみ
)
208
慎
(
つつし
)
み
敬
(
うやま
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
れ
209
高天原
(
たかあまはら
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
が
210
下津
(
したつ
)
岩根
(
いはね
)
に
開
(
ひら
)
かれて
211
御光
(
みひかり
)
四方
(
よも
)
に
輝
(
かがや
)
けば
212
群
(
むら
)
がる
仇
(
あだ
)
も
恐
(
おそ
)
れなく
213
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つに
進
(
すす
)
むべし。
214
四
215
八十
(
やそ
)
の
曲霊
(
まがひ
)
の
魔軍
(
まいくさ
)
に
216
向
(
むか
)
つて
打
(
うち
)
出
(
だ
)
す
言霊
(
ことたま
)
の
217
光
(
ひかり
)
に
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
しつつ
218
勝鬨
(
かきどき
)
あげて
御
(
おん
)
前
(
まへ
)
に
219
功績
(
いさをし
)
たつる
目出度
(
めでた
)
さよ
220
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
や
瑞御魂
(
みづみたま
)
221
その
功績
(
いさをし
)
を
愛
(
め
)
で
玉
(
たま
)
ひ
222
栄光
(
さかえ
)
と
平安
(
やすき
)
と
歓喜
(
よろこび
)
に
223
充
(
み
)
てる
黄金
(
こがね
)
の
冠
(
かんむり
)
を
224
必
(
かなら
)
ず
与
(
あた
)
へ
玉
(
たま
)
ふべし
225
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
226
恩頼
(
みたまのふゆ
)
ぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
227
第一九一
228
一
229
永久
(
とこしへ
)
に
消
(
き
)
えぬ
光
(
ひかり
)
は
瑞
(
みづ
)
の
神
(
かみ
)
230
千座
(
ちくら
)
の
上
(
うへ
)
の
輝
(
ひかり
)
なりけり。
231
二
232
偲
(
しの
)
ぶだにいとも
畏
(
かしこ
)
き
主
(
きみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
233
など
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
の
来
(
きた
)
り
受
(
う
)
けざる。
234
三
235
類
(
たぐひ
)
なき
主
(
きみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
は
永久
(
とこしへ
)
に
236
月日
(
つきひ
)
墜
(
お
)
つとも
変
(
かは
)
らざらまし。
237
四
238
いと
高
(
たか
)
き
主
(
きみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
は
大空
(
おほぞら
)
の
239
神
(
かみ
)
の
宝座
(
みくら
)
の
栄
(
さか
)
えなりけり。
240
五
241
千早
(
ちはや
)
振
(
ふ
)
る
神
(
かみ
)
は
更
(
さら
)
なり
御代
(
みよ
)
知
(
し
)
らす
242
我
(
わが
)
日
(
ひ
)
の
御子
(
みこ
)
の
恵
(
めぐみ
)
忘
(
わす
)
れそ。
243
(
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録)
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