霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二〇章 神郷(しんきやう)〔一五七〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻 篇:第4篇 風山雅洋 よみ(新仮名遣い):ふうざんがよう
章:第20章 神郷 よみ(新仮名遣い):しんきょう 通し章番号:1570
口述日:1923(大正12)年05月08日(旧03月23日) 口述場所: 筆録者:隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm6120
愛善世界社版:256頁 八幡書店版:第11輯 109頁 修補版: 校定版:281頁 普及版:61頁 初版: ページ備考:
001第一九二
002
003皇神(すめかみ)(はや)(きた)れと()(たま)
004(あい)御声(みこゑ)(おそ)()()く。
005
006永久(とこしへ)(さか)目出度(めでた)故郷(ふるさと)
007()かさむとする(かみ)(たふと)き。
008
009現世(うつしよ)(わざ)みな()へて故郷(ふるさと)
010(はや)(かへ)れと()(たま)(きみ)
011
012八衢(やちまた)()(なや)みたる旅人(たびびと)
013(あい)御声(みこゑ)(みみ)をすまさむ。
014
015皇神(すめかみ)(いづ)御門(みかど)()るならば
016(やす)ませ(たま)はむ重荷(おもに)おろして。
017
018御恵(みめぐみ)()(あふ)れたる(わが)(かみ)
019(つみ)ある(たま)(まね)(たま)ひぬ。
020
021罪科(つみとが)()()ひしまま故郷(ふるさと)
022(かへ)(もの)さへ(めぐ)ませ(たま)ふ。
023
024(わが)(かみ)(めぐみ)(おく)(かぎ)りなし
025(よし)(あし)とにとらはれ(たま)はず。
026
027(わが)(かみ)永久(とこしへ)()御殿(みとの)こそ
028いとも(たの)しき(うづ)御舎(みあらか)
029一〇
030とく()よと御門(みかど)(ひら)()(たま)
031(みづ)御魂(みたま)御前(みまへ)にすがれ。
032一一
033いと(きよ)くやさしき御声(みこゑ)()(ごと)
034(こころ)(なや)みうち(わす)れける。
035第一九三
036
037麻柱(あななひ)(いのち)(みち)(うたが)ふな
038(あい)御神(みかみ)(をしへ)なりせば。
039
040とく(きた)(つみ)(けが)れも(うち)()てて
041生命(いのち)()よと(まね)かせ(たま)ふ。
042
043常世(とこよ)()(やみ)(なか)にも(わが)(かみ)
044(ふか)(めぐみ)(かがや)きわたる。
045
046八千座(やちくら)置戸(おきど)()ひし(わが)(かみ)
047(あい)(ちから)をたのめ罪人(つみびと)
048
049(わが)(かみ)()いて(たれ)をか(たの)まむや
050(つみ)(つぐな)(かみ)しなければ。
051
052(かみ)()(うま)(たま)ひし瑞御魂(みづみたま)
053岐美(きみ)より(ほか)()(ちから)なし。
054第一九四
055
056()()よと(たま)御手(みて)をばさし()べて
057暗路(やみぢ)(まよ)(たま)()ぎます。
058
059(まね)かれて(わが)故郷(ふるさと)(かへ)(とき)
060(ちか)審判(さばき)見守(みも)らせ(たま)ふ。
061
062八衢(やちまた)(いづ)審判(さばき)(なご)めむと
063(まこと)(みち)(しめ)(たま)ひぬ。
064
065()(たま)(きみ)(まか)して(すす)()
066(しこ)(あらし)()(ためし)なし。
067第一九五
068
069(わが)(まへ)(はや)(いこ)へと()らす(こゑ)
070(つか)れし身魂(みたま)(みみ)にこそ()れ。
071
072(かず)ならぬ(わが)身魂(みたま)をも(あはれ)みて
073(まも)らせ(たま)(きみ)(かしこ)し。
074
075八束髯(やつかひげ)生血(なまち)(とも)()かれたる
076(みづ)御魂(みたま)天地(あめつち)岐美(きみ)
077
078八洲河(やすかは)誓約(うけひ)になれる真清水(ましみづ)
079(つみ)てふ(つみ)(あら)(きよ)むる。
080
081由良川(ヨルダン)(ながれ)()ちて(おぼ)()
082世人(よびと)(つみ)(あら)ひます(きみ)
083
084天地(あめつち)はよし(くづ)るるも(わが)(きみ)
085御側(みそば)(やす)(いづ)御守護(みまもり)
086第一九六
087
088(いそ)ぎて(きた)諸人(もろびと)
089五六七(みろく)御代(みよ)(ちか)づきぬ。
090
091(やみ)(なや)みに取囲(とりかこ)まれて
092(ほろ)びぬ(さき)(はや)(きた)れ。
093
094天津(あまつ)御空(みそら)()(くも)
095氷雨(ひさめ)()りて(かぜ)(おと)
096いと(すさま)じく(おそ)()
097(かみ)(われ)()(ちから)なり。
098
099()(なみ)(たか)打寄(うちよ)せて
100やがて(ほのほ)()(きた)
101(しば)しの(うち)(おそ)ろしや
102(そむ)きし(くに)(ほろ)()
103(かみ)使(つかひ)(みちび)くままに
104身魂(みたま)(まか)せて(はし)()け。
105
106(あと)ふり(かへ)(かたち)ある
107(たから)(こころ)(まよ)はさず
108(いそ)ぎに(いそ)げよ諸人(もろびと)
109(この)()(ほろ)ぶる(とき)()れば。
110第一九七
111
112(うみ)()(やま)(おく)にも(わが)(たま)
113(やす)らひぬべき花園(はなぞの)はなし。
114
115厳御魂(いづみたま)(みづ)御魂(みたま)(あら)はれし
116聖地(せいち)千代(ちよ)住所(すみか)なりけり。
117
118()(しづ)みしげき(この)()(なに)ものも
119(たの)みとすべきものはあらじな。
120
121(ただ)(かみ)にすがりて(まこと)(つく)すより
122(わが)()(すく)(ちから)だになし。
123
124()するとも(たま)(かなら)霊界(かくりよ)
125ありて御神(みかみ)(とも)栄行(さかゆ)く。
126
127空蝉(うつせみ)()はよし(なが)(たも)つとも
128霊魂(みたま)生命(いのち)なき(ひと)もあり。
129
130(とし)()いず(まか)(こと)なき(かみ)(くに)
131永遠(とは)生命(いのち)住所(すみか)なりけり。
132
133(つみ)()(あした)(つゆ)()ゆるとも
134(たま)(のこ)りて永遠(とは)(くる)しむ。
135
136永久(とこしへ)生命(いのち)(あい)(わが)(かみ)
137(いだ)かせ(たま)(ちから)なりけり。
138第一九八
139
140明日(あす)()()れぬ果敢(はか)なき(ひと)()
141(いそ)ぎて(きた)(かみ)御前(みまへ)に。
142
143明日(あす)()(おも)ひまはせば安々(やすやす)
144()(わた)るべき(こころ)(おこ)らじ。
145
146(つか)()()()はあたり()(ねら)
147とくとく(きた)(かみ)(をしへ)に。
148
149大神(おほかみ)御許(みもと)(はや)(たち)(かへ)
150(つゆ)生命(いのち)()()せぬ()に。
151
152(わが)(きみ)(めぐ)(さちは)ひはや()けよ
153(おも)はぬ(とき)(ほろ)(きた)らむ。
154第一九九
155
156(かど)()(うち)(たた)きつつ(わが)(かみ)
157(こころ)(しづ)かに(おとな)(たま)ふ。
158
159幾度(いくたび)(おもて)()ちて御栄(みさか)えの
160(うづ)御声(みこゑ)(はな)(たま)ひぬ。
161
162(あだ)さへも()かさむ(ため)朝夕(あさゆふ)
163(かど)()たせる(きみ)(たふと)き。
164
165(わが)(たま)(ちから)ともなり(とも)となる
166(いのち)(きみ)(した)ひまつれよ。
167
168いろいろと(こころ)(そら)(つつ)みたる
169(まよ)ひの(くも)()らす(わが)(きみ)
170
171許々多久(ここたく)(つみ)寝所(ふしど)()(きよ)
172(うづ)御園(みその)(ひら)かせ(たま)ふ。
173
174()(たま)(いのち)(きみ)(ささ)げつつ
175(した)(こころ)生命(いのち)なりけり。
176
177永久(とこしへ)生命(いのち)(もと)とあれませし
178(きよ)めの(きみ)(ゆめ)(わす)れそ。
179第二〇〇
180
181久方(ひさかた)天津使(あまつつかひ)()(たた)
182栄光(さかえ)(きみ)寿(ことほ)ぎまつれ。
183
184(やみ)()らし朝日(あさひ)(ごと)(かがや)ける
185(ひか)りの(きみ)御後(みあと)(した)へよ。
186
187(わが)(つみ)(なげ)きも(はら)瑞御魂(みづみたま)
188(のぞ)ませ(たま)へと(いの)信徒(まめひと)
189
190八洲河(やすかは)誓約(うけひ)(みづ)(わが)(つみ)
191(はら)(きよ)むる瑞御魂(みづみたま)なる。
192
193千万(ちよろづ)(つみ)(ひと)つに引受(ひきう)けて
194さすらひ(たま)(かみ)(たふと)し。
195第二〇一
196
197(おも)ひまはせば(おそ)ろしや
198(いづ)御魂(みたま)瑞御魂(みづみたま)
199(いのち)(かみ)(おん)(もと)
200(とほ)(はな)れて()(まよ)
201あとなき(ゆめ)(あと)()
202(むな)しき(みち)(たの)しみし
203今日(けふ)(わが)()(かな)しけれ
204大橋(おほはし)()えてまだ(さき)
205行衛(ゆくゑ)(わか)らぬ後戻(あともど)
206(みな)慢心(まんしん)(つみ)ぞかし
207(ゆる)させ(たま)惟神(かむながら)
208御前(みまへ)(いの)(たてまつ)る。
209
210(うづ)聖地(せいち)(あと)にして
211(なら)はぬ(わざ)牧場守(まきばもり)
212(あした)(ゆふべ)起臥(おきふし)
213よくふり(かへ)()(なか)
214(こころ)(しづ)めて(なが)むれば
215(ひと)(なさけ)薄衣(うすごろも)
216()()浮世(うきよ)荒風(あらかぜ)
217(しの)(すべ)なき(くる)しさよ
218(ゆる)させ(たま)惟神(かむながら)
219()(あらた)めて大前(おほまへ)
220(つつし)(うやま)()(まつ)る。
221
222(あや)聖地(せいち)(うち)()てて
223(あと)白雲(しらくも)(くに)のはて
224さまよひ(めぐ)りて村肝(むらきも)
225(こころ)(いた)(たま)(くも)
226(やぶ)れし(たもと)におく(つゆ)
227(かみ)(めぐ)みを(しの)ばせて
228無明(むみやう)(やみ)()けぬべし
229一日(ひとひ)(はや)故郷(ふるさと)
230(あや)聖地(せいち)(やす)らかに
231かへさせ(たま)へと天地(あめつち)
232平伏(ひれふ)(いの)(たてまつ)
233あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
234御霊(みたま)(さち)はひましませよ。
235大正一二・五・八 旧三・二三 北村隆光録)
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