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第25巻(子の巻)
第26巻(丑の巻)
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第35巻(戌の巻)
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第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
特別編 入蒙記
天祥地瑞
第73巻(子の巻)
第74巻(丑の巻)
第75巻(寅の巻)
第76巻(卯の巻)
第77巻(辰の巻)
第78巻(巳の巻)
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第61巻(子の巻)
序文
第1篇 常磐の松
01 神苑
〔1551〕
02 神影
〔1552〕
03 神雲
〔1553〕
04 神田
〔1554〕
05 神山
〔1555〕
第2篇 神国の春
06 神天
〔1556〕
07 神地
〔1557〕
08 神台
〔1558〕
09 神行
〔1559〕
10 神厳
〔1560〕
第3篇 白梅の花
11 神浪
〔1561〕
12 神徳
〔1562〕
13 神雨
〔1563〕
14 神服
〔1564〕
15 神前
〔1565〕
第4篇 風山雅洋
16 神英
〔1566〕
17 神月
〔1567〕
18 神人
〔1568〕
19 神恵
〔1569〕
20 神郷
〔1570〕
第5篇 春陽自来
21 神花
〔1571〕
22 神日
〔1572〕
23 神暉
〔1573〕
24 神泉
〔1574〕
25 神家
〔1575〕
余白歌
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第二四章
神泉
(
しんせん
)
〔一五七四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
篇:
第5篇 春陽自来
よみ(新仮名遣い):
しゅんようじらい
章:
第24章 神泉
よみ(新仮名遣い):
しんせん
通し章番号:
1574
口述日:
1923(大正12)年05月09日(旧03月24日)
口述場所:
教主殿
筆録者:
明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年10月16日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物
[?]
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm6124
愛善世界社版:
310頁
八幡書店版:
第11輯 126頁
修補版:
校定版:
339頁
普及版:
61頁
初版:
ページ備考:
001
第二三二
002
一
003
貴美
(
きみ
)
の
名
(
な
)
を
聞
(
き
)
く
度
(
たび
)
ごとに
悲
(
かな
)
しみも
004
怖
(
おそ
)
れも
消
(
き
)
えてこころ
安
(
やす
)
けし。
005
二
006
疲
(
つか
)
れたる
身
(
み
)
の
憩
(
いこ
)
ひともなり
吾
(
わが
)
霊魂
(
たま
)
の
007
餌
(
ゑさ
)
ともならむ
珍
(
うづ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
。
008
三
009
瑞御霊
(
みづみたま
)
厳
(
いづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御名
(
みな
)
こそは
010
めぐみの
露
(
つゆ
)
の
源泉
(
みなもと
)
となれ。
011
四
012
永遠
(
とことは
)
の
生命
(
いのち
)
のもとと
生
(
あ
)
れませる
013
月
(
つき
)
の
御霊
(
みたま
)
を
仰
(
あふ
)
げ
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
。
014
五
015
珍
(
うづ
)
の
御名
(
みな
)
称
(
たた
)
ふるごとにうるはしき
016
調
(
しらべ
)
となりて
吾
(
わが
)
霊
(
たま
)
勇
(
いさ
)
む。
017
六
018
死
(
みまか
)
りて
神
(
かみ
)
の
御傍
(
みそば
)
に
至
(
いた
)
りなば
019
称
(
たた
)
へまつらむ
清
(
きよ
)
めの
御名
(
みな
)
を。
020
第二三三
021
一
022
河
(
かは
)
の
岸辺
(
きしべ
)
を
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
も
023
艱
(
なや
)
みの
荒波
(
あらなみ
)
渡
(
わた
)
り
行
(
ゆ
)
く
024
折
(
をり
)
にも
心
(
こころ
)
いと
安
(
やす
)
し
025
神
(
かみ
)
は
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
と
倶
(
とも
)
に
在
(
ま
)
せば。
026
二
027
群
(
むら
)
がる
仇
(
あだ
)
は
猛
(
たけ
)
りつつ
028
人垣
(
ひとがき
)
なして
囲
(
かこ
)
めども
029
吾
(
わが
)
霊魂
(
たましひ
)
を
試
(
こころ
)
むる
030
もの
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
り
永遠
(
とことは
)
の
031
希望
(
のぞみ
)
を
砕
(
くだ
)
くことあるも
032
如何
(
いか
)
でくだかむ
瑞御霊
(
みづみたま
)
033
吾
(
わが
)
身
(
み
)
にそひてましませば。
034
三
035
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
贖罪
(
あがなひ
)
に
036
重
(
おも
)
き
吾
(
わが
)
罪
(
つみ
)
失
(
う
)
せにけり
037
思
(
おも
)
ひ
悩
(
なや
)
みし
吾
(
わが
)
霊
(
たま
)
は
038
甦
(
よみがへ
)
りつつ
益良夫
(
ますらを
)
の
039
如
(
ごと
)
くに
勇
(
いさ
)
み
奮
(
ふる
)
ひ
起
(
た
)
つ。
040
四
041
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
御力
(
みちから
)
に
042
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
は
捲
(
ま
)
き
去
(
さ
)
られ
043
大地
(
だいち
)
は
崩
(
くづ
)
れやぶる
時
(
とき
)
044
罪
(
つみ
)
に
沈
(
しづ
)
みし
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
は
045
声
(
こゑ
)
を
放
(
はな
)
ちて
騒
(
さわ
)
ぐとも
046
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
を
歩
(
あゆ
)
む
身
(
み
)
は
047
如何
(
いか
)
で
怖
(
おそ
)
れむ
惟神
(
かむながら
)
048
厳
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
や
瑞御魂
(
みづみたま
)
049
清
(
きよ
)
めの
神
(
かみ
)
のます
上
(
うへ
)
は。
050
第二三四
051
一
052
瑞
(
みづ
)
の
御
(
おん
)
手
(
て
)
をさしのべて
053
導
(
みちび
)
きたまへ
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
。
054
二
055
山路
(
やまぢ
)
は
如何
(
いか
)
に
暗
(
くら
)
くとも
056
浪路
(
なみぢ
)
は
如何
(
いか
)
に
荒
(
あら
)
くとも
057
吾
(
われ
)
は
厭
(
いと
)
はじ
皇神
(
すめかみ
)
の
058
神
(
かみ
)
の
御旨
(
みむね
)
と
知
(
し
)
る
上
(
うへ
)
は。
059
三
060
力
(
ちから
)
を
頼
(
たの
)
み
吾
(
わが
)
智慧
(
ちゑ
)
に
061
任
(
まか
)
せて
一人
(
ひとり
)
世
(
よ
)
の
道
(
みち
)
を
062
選
(
えら
)
ぶな
採
(
と
)
るな
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
よ
063
ただ
何事
(
なにごと
)
もかむながら
064
神
(
かみ
)
に
委
(
ゆだ
)
ねて
大道
(
おほみち
)
を
065
正
(
ただ
)
しく
清
(
きよ
)
く
進
(
すす
)
むべし。
066
四
067
生命
(
いのち
)
の
泉
(
いづみ
)
の
盃
(
さかづき
)
を
068
授
(
さづ
)
けたまひし
瑞御魂
(
みづみたま
)
069
押
(
お
)
し
頂
(
いただ
)
いて
飲
(
の
)
む
上
(
うへ
)
は
070
永久
(
とは
)
の
喜
(
よろこ
)
び
溢
(
あふ
)
るまで
071
充満
(
みた
)
しめ
給
(
たま
)
ふぞ
尊
(
たふと
)
けれ
072
すべてを
君
(
きみ
)
にかへしまつり
073
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
を
開
(
ひら
)
くため
074
悩
(
なや
)
みも
責
(
せ
)
めも
滅
(
ほろ
)
びをも
075
何
(
なに
)
かはあらむ
道
(
みち
)
のため。
076
第二三五
077
一
078
苦
(
くる
)
しめる
時
(
とき
)
の
助
(
たす
)
けは
我
(
わが
)
神
(
かみ
)
の
079
限
(
かぎ
)
りも
知
(
し
)
らぬ
力
(
ちから
)
とぞ
知
(
し
)
る。
080
二
081
地
(
ち
)
は
変
(
かは
)
り
山
(
やま
)
は
移
(
うつ
)
りて
海
(
うみ
)
となる
082
世
(
よ
)
に
住
(
す
)
むとても
如何
(
いか
)
でおそれむ。
083
三
084
皇神
(
すめかみ
)
の
珍
(
うづ
)
の
神都
(
みやこ
)
に
流
(
なが
)
れたる
085
生命
(
いのち
)
の
水
(
みづ
)
は
由良
(
ヨルダン
)
の
河
(
かは
)
。
086
四
087
瑞御魂
(
みづみたま
)
其
(
その
)
言霊
(
ことたま
)
は
疲
(
つか
)
れをば
088
いやす
生命
(
いのち
)
の
清水
(
しみづ
)
なりけり。
089
五
090
皇神
(
すめかみ
)
の
御許
(
みもと
)
に
集
(
つど
)
ひ
来
(
きた
)
る
身
(
み
)
は
091
悩
(
なや
)
み
苦
(
くる
)
しみ
消
(
き
)
えて
安
(
やす
)
けし。
092
第二三六
093
一
094
旅人
(
たびびと
)
の
夕暮
(
ゆふぐれ
)
近
(
ちか
)
き
淋
(
さび
)
しさを
095
恵
(
めぐ
)
ませたまふ
厳
(
いづ
)
の
御光
(
みひかり
)
。
096
二
097
悲
(
かな
)
しみの
雨
(
あめ
)
は
夜
(
よ
)
の
間
(
ま
)
に
晴
(
は
)
れわたり
098
永久
(
とは
)
の
喜
(
よろこ
)
び
朝日
(
あさひ
)
と
輝
(
かがや
)
く。
099
三
100
怯
(
お
)
ぢ
惑
(
まど
)
ふ
諸
(
もも
)
の
人々
(
ひとびと
)
村肝
(
むらきも
)
の
101
こころ
鎮
(
しづ
)
めて
神力
(
みちから
)
に
頼
(
たよ
)
れ。
102
四
103
重
(
おも
)
き
罪
(
つみ
)
に
悩
(
なや
)
み
苦
(
くる
)
しむ
人々
(
ひとびと
)
は
104
仰
(
あふ
)
ぎて
待
(
ま
)
てよ
希望
(
のぞみ
)
の
光
(
ひかり
)
を。
105
五
106
悲
(
かな
)
しみの
滝津涙
(
たきつなみだ
)
をぬぐはれて
107
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
む
晨
(
あした
)
は
近
(
ちか
)
し。
108
第二三七
109
一
110
仇人
(
あだびと
)
の
攻
(
せ
)
め
来
(
きた
)
るとも
荒風
(
あらかぜ
)
の
111
吹
(
ふ
)
き
猛
(
たけ
)
るとも
夢
(
ゆめ
)
なおそれそ。
112
二
113
山
(
やま
)
のごと
心
(
こころ
)
鎮
(
しづ
)
めて
動
(
うご
)
かざれ
114
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りのある
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
は。
115
三
116
乱
(
みだ
)
れゆく
千々
(
ちぢ
)
の
思
(
おも
)
ひも
安
(
やす
)
らかに
117
生
(
い
)
かさせたまふ
瑞
(
みづ
)
の
大神
(
おほかみ
)
。
118
四
119
静
(
しづか
)
なる
心
(
こころ
)
の
波
(
なみ
)
は
永久
(
とこしへ
)
の
120
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
岸
(
きし
)
に
渡
(
わた
)
す
神船
(
かみふね
)
。
121
五
122
帰
(
かへ
)
り
来
(
こ
)
ぬ
死出
(
しで
)
の
山路
(
やまぢ
)
も
根
(
ね
)
の
国
(
くに
)
も
123
神
(
かみ
)
としあれば
実
(
げ
)
にも
長閑
(
のど
)
けし。
124
六
125
吾
(
わが
)
霊魂
(
みたま
)
導
(
みちび
)
きたまふ
神
(
かみ
)
ませば
126
暗
(
くら
)
き
黄泉路
(
よみぢ
)
も
如何
(
いか
)
で
恐
(
おそ
)
れむ。
127
第二三八
128
一
129
言霊
(
ことたま
)
の
清
(
きよ
)
き
祈
(
いの
)
りは
皇神
(
すめかみ
)
の
130
大御心
(
おほみこころ
)
を
慰
(
なぐさ
)
めまつらむ。
131
二
132
濁
(
にご
)
りたる
其
(
その
)
言霊
(
ことたま
)
は
皇神
(
すめかみ
)
の
133
清
(
きよ
)
き
心
(
こころ
)
を
曇
(
くも
)
らせまつる。
134
三
135
皇神
(
すめかみ
)
は
生命
(
いのち
)
と
権威
(
ちから
)
にましませば
136
醜
(
しこ
)
の
言霊
(
ことたま
)
怖
(
おそ
)
れたまはず。
137
四
138
さりながら
醜言霊
(
しこことたま
)
を
宣
(
の
)
る
時
(
とき
)
は
139
忌
(
い
)
ませ
玉
(
たま
)
ふぞゆゆしかりける。
140
五
141
幼
(
いとけ
)
なき
唇
(
くちびる
)
をもて
幸
(
さち
)
祈
(
いの
)
る
142
其
(
そ
)
の
言霊
(
ことたま
)
ぞ
神
(
かみ
)
の
栄光
(
みさかえ
)
。
143
六
144
大空
(
おほぞら
)
の
天津
(
あまつ
)
神国
(
みくに
)
の
御座
(
みくら
)
まで
145
響
(
ひび
)
き
聞
(
きこ
)
ゆる
幼
(
をさな
)
の
祈
(
いの
)
り。
146
七
147
罪人
(
つみびと
)
の
迷
(
まよ
)
ひの
道
(
みち
)
より
帰
(
かへ
)
り
来
(
く
)
る
148
綱
(
つな
)
は
祈
(
いの
)
りの
言霊
(
ことたま
)
ぞかし。
149
八
150
喜
(
よろこ
)
びの
歌
(
うた
)
を
合唱
(
あは
)
せて
天使
(
あまつかひ
)
151
琴
(
こと
)
掻
(
かき
)
鳴
(
な
)
らし
信徒
(
まめひと
)
迎
(
むか
)
ふ。
152
九
153
大前
(
おほまへ
)
に
祈
(
いの
)
る
言葉
(
ことば
)
は
永久
(
とこしへ
)
の
154
生命
(
いのち
)
を
保
(
たも
)
つ
御綱
(
みつな
)
なりけり。
155
一〇
156
天津
(
あまつ
)
御国
(
みくに
)
の
御門
(
みかど
)
の
開
(
ひら
)
く
合言葉
(
あひことば
)
157
ともなり
行
(
ゆ
)
かむ
厳
(
いづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
。
158
第二三九
159
一
160
心
(
こころ
)
鎮
(
しづ
)
めて
祈
(
いの
)
る
時
(
とき
)
161
霊
(
たま
)
さえわたりいと
楽
(
たの
)
し
162
悩
(
なや
)
みの
多
(
おほ
)
き
現世
(
うつしよ
)
の
163
覊
(
きづな
)
を
離
(
はな
)
れ
大前
(
おほまへ
)
に
164
心
(
こころ
)
の
希望
(
のぞみ
)
を
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げて
165
神
(
かみ
)
の
正
(
ただ
)
しき
兵士
(
つはもの
)
と
166
力
(
ちから
)
を
得
(
う
)
るぞ
尊
(
たふと
)
けれ。
167
二
168
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
平伏
(
ひれふ
)
して
169
祈
(
いの
)
る
時
(
とき
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ
170
闇
(
やみ
)
に
迷
(
まよ
)
へる
吾
(
わが
)
霊
(
たま
)
を
171
清
(
きよ
)
めて
危
(
あやふ
)
き
魔道
(
まだう
)
より
172
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
の
大道
(
おほみち
)
へ
173
導
(
みちび
)
きたまふ
心地
(
ここち
)
すれ。
174
三
175
珍
(
うづ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
平伏
(
ひれふ
)
して
176
祈
(
いの
)
る
時
(
とき
)
こそ
楽
(
たの
)
しけれ
177
スメール
山
(
ざん
)
の
上
(
うへ
)
よりも
178
高
(
たか
)
き
心地
(
ここち
)
ぞせられける
179
昇
(
のぼ
)
る
旭
(
あさひ
)
は
慰安
(
なぐさめ
)
を
180
与
(
あた
)
へて
千代
(
ちよ
)
の
喜
(
よろこ
)
びを
181
身魂
(
みたま
)
にみたしたまふなり。
182
第二四〇
183
一
184
花
(
はな
)
の
朝
(
あさ
)
月
(
つき
)
の
夕
(
ゆふべ
)
も
皇神
(
すめかみ
)
に
185
祈
(
いの
)
らで
如何
(
いか
)
で
世
(
よ
)
を
渡
(
わた
)
り
得
(
え
)
む。
186
二
187
大前
(
おほまへ
)
に
祈
(
いの
)
る
言霊
(
ことたま
)
忽
(
たちまち
)
に
188
修羅
(
しゆら
)
の
巷
(
ちまた
)
も
松風
(
まつかぜ
)
匂
(
にほ
)
ふ。
189
三
190
吠
(
ほえ
)
猛
(
たけ
)
る
獅子
(
しし
)
の
穴
(
あな
)
をもおそれなし
191
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
祈
(
いの
)
る
此
(
この
)
身
(
み
)
は。
192
四
193
疑
(
うたがひ
)
の
雲
(
くも
)
も
憂
(
うれ
)
ひの
時雨
(
しぐれ
)
をも
194
祈
(
いの
)
りの
声
(
こゑ
)
にまたく
晴
(
は
)
れ
行
(
ゆ
)
く。
195
五
196
大前
(
おほまへ
)
の
祈
(
いの
)
りに
勝
(
まさ
)
るものはなし
197
実
(
げ
)
にも
奇
(
くす
)
しき
言霊
(
ことたま
)
の
力
(
ちから
)
よ。
198
第二四一
199
一
200
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
西
(
にし
)
の
山辺
(
やまべ
)
に
薄
(
うす
)
れゆきて
201
東
(
ひがし
)
の
山
(
やま
)
にあかねさしけり。
202
二
203
夕日影
(
ゆふひかげ
)
浪
(
なみ
)
のまにまに
沈
(
しづ
)
み
行
(
ゆ
)
きて
204
東
(
あづま
)
の
空
(
そら
)
にのぼる
月影
(
つきかげ
)
。
205
三
206
御恵
(
みめぐみ
)
の
露
(
つゆ
)
にうるほひ
撓
(
たわ
)
む
草
(
くさ
)
も
207
今
(
いま
)
は
月夜
(
つきよ
)
に
甦
(
よみがへ
)
りける。
208
四
209
飛
(
と
)
ぶ
小鳥
(
ことり
)
梢
(
こずゑ
)
の
風
(
かぜ
)
も
皇神
(
すめかみ
)
を
210
称
(
たた
)
への
調
(
しらべ
)
に
声
(
こゑ
)
を
合
(
あ
)
はしつ。
211
五
212
高熊
(
たかくま
)
の
岩窟
(
いはや
)
の
前
(
まへ
)
に
祈
(
いの
)
りてし
213
人
(
ひと
)
の
昔
(
むかし
)
を
偲
(
しの
)
ばれてけり。
214
六
215
沓島
(
めしま
)
山
(
やま
)
海
(
うみ
)
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
に
曝
(
さら
)
されて
216
法
(
のり
)
をつたへし
教祖
(
みおや
)
ぞ
尊
(
たふと
)
き。
217
七
218
吾
(
わが
)
ために
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
に
219
祈
(
いの
)
らせたまふ
主
(
きみ
)
ぞ
尊
(
たふと
)
き。
220
(
大正一二・五・九
旧三・二四
於教主殿
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